3月20日曇り
我が家にも漸くほんとうの春がやってきました。
高校受験の娘の合格発表が昨日あり、なんとか第一志望の公立高校に入学が決まりました。
その一報を聞いた昨日は、私は雪山でスキーのトレーニングに勤しんでおりまして、、
娘におめでとうの気持ちを写真に撮って送ってみました。
「何これキモッ」と娘には言われていたようですが、素直な気持ちが伝えれてよかったかと思っています。(笑)
とにかく、もうすぐ始める高校生活を楽しんで、青春を謳歌してもらいたいと思います。
さて、出張明けの今日は朝から業界紙である建築業界紙大手の新建ハウジングさんが取材に来られました。
「職人に対する熱い気持ちを聞かせてもらいたい」という取材の申し込みをうけていたのですが、今日は取材ののっけから、
「職人起業塾と言うのを続けておられるようですが、、」
からスタート。
職人も工務店も意識改革をしなければこれからの業界は成り立って行かない、と、(私が考える)工務店のあるべき姿、建築業界があるべき姿、そして職人があるべき姿を2時間以上一気にまくし立てておきました。(笑)
きっと、きれいにまとまった文章で記事にしてくれると思いますが、少し先行してここで私の理論を簡単に整理をしておくと、
- 建築業界を根底から揺るがす職人不足の問題は待ったなしの状況である。
- 若手の大工職人を育てるには魅力的な職業にしなければならない。
- そのためには最低限、一般的な企業が行っている適法な社会保障のシステム、労働環境を整える必要がある。
- 職人を守り育てると言う工務店のスタンスも必要だが、守られる職人の意識が変わらなければ職人の正規雇用は絶対に成り立たない。
- 経営者と職人が意識を合わせ現場で成果を上げれば結果的に圧倒的な集客につながる。
- 人を育て、現場で結果を出して、アフターフォロー体制を整えて、顧客へのバリューを最大化すれば、口コミ紹介で競合と比べられない集客をすることができるはず。
- その全体像を仕組みとして考えることがマーケティングであり、それを事業者と職人が共通の意識として持つことがまず初めに必要である。
だから「職人起業塾」というマーケティングの勉強会をボランティアで毎月行っています。
と大体こんなところ。
先日、JBNの青木会長が来られた際、自社でも社員大工に取り組んで失敗した経験をお話しされていました。
大工にタイムカードを導入したら現場を早々に引き上げてタイムカードの前で待つ大工が現れた。
これでは現場の生産は一向に上がらず、コストがかかって成り立たなくなった。
この話は大工職人を内製化しようとされる会社でよく聞く話です。
会社が変わっても職人が変わらなければ絶対にうまく行きません、まず初めに大工が主体性を持って利益に貢献するという意識を持たなければ環境だけを整えて管理一辺倒では成り立たない事は明白です。
自己啓発系の書籍で世界でダントツNo1を誇るスティービン・R・コヴィー博士が著された有名な『7つの習慣』の中に出てくる1番初めの習慣は、
「主体性を持って始める」
でした。
経営者が理念を説き、同じ方向性を持った職人の主体性を育てる人材育成にかける情熱がなければ職人の内製化はビジネスモデルとして成り立たないことを示唆されていると私個人的には思っています。
職人がマーケティング理論の根幹を学び実践できるようになることで目の前に迫って来ている工務店業界の大きな危機が回避できると思っています。
M山さん、いい記事書いてくださいねー。
奇しくも今日は夕方から職人起業塾の開催日、気合い入れて、実践的な学びを得て帰ってもらえる様に頑張ります!
おまけ、
すみれ事務所の設計メンバーはマナー研修と言う名の接遇のお勉強、皆さん真剣な面持ち、、
玉利先生、ありがとうございました!