大工育成塾と日本的マーケティング。

4月2日 快晴

今日は東京へ。

新入社員りかちゃんが入塾する「大育成塾」の入塾式に指導棟梁として登録している酒井部長の代理出席です。

大工育成塾 入塾式
大工育成塾 入塾式

国土交通省の後押しで国家プロジェクトとしてスタートしたこの大工育成塾を今回で13期目とのことですが、残念ながら今期を最後にこの国家プロジェクトは終了してしまうとの事、これから職人不足が本格化するタイミングでなくなってしまうのが、残念でなりませんが、来期からはブラッシュアップしたカタチで違う制度の整備が進められることを願いたいと思います。

大工育成塾 入塾式
大工育成塾 入塾式

とにかく、今日は、消えてしまいつつある、建築における日本の伝統文化を引き続き、世界に誇れる日本のものづくりの礎、木造在来工法の次世代の担い手となることを決意した若者が全国から集まっておりました。

3年間の修行期間を全う出来ずに卒業出来ない塾生も多いとのことでしたが、せっかく決意を固めて入塾を果たしたのですから、80数名の若者達が、なんとか3年間の修行を無事に終了し立派な大工職として活躍してくれるよう切に願います。

(とくに)りかちゃん、頑張ってね。

大工育成塾 入塾式
大工育成塾 入塾式

入塾式とオリエンテーションを終えた後は、せっかく東京に来たということで、なかなかタイミングが合わず、話す機会が少ない日本電磁波協会専務理事の土田氏とプチミーティング。

皇居の桜
皇居の桜

建築業界の電磁波対策の普及について熱く語りあう時間、というか私の意見を一方的に述べさしてもらいました。(苦笑)

私は、オールアース住宅のパートナー企業の一電磁波測定士と言う立場なので、協会の内部のことについてあれこれいう立場ではないのですが、前理事長からのながーいお付き合いの流れ上、あれこれと相談をして頂くことも多く、その度に、好き勝手言わせて頂いてます。(笑)

それも、電磁波対策が単なる建築会社の付加価値商材という位置づけではなく、電磁波による人体への負荷が日本全国で潜在的な健康被害の問題になっていると、私自身(自分自身の経験からの私見です、)思っているからで、最近になってやっとスタンダードになって来た温熱環境、空気環境と共に、電磁波環境も一般的な普及がなされるべきだと思っているからです。

北欧並みの室内電磁波環境を日本の住宅のスタンダードにしたら、今問題になっている疾患の根本的な解決にずいぶん寄与出来るのではないかと思うのです。

建築ってそれくらい大きな責任を担っているのではないかと。

とにかく、一般消費者の電磁波に対する意識が急速に高まって来ている今、日本電磁波協会にはもう少し普及活動、啓蒙活動に踏ん張ってもらいたいと思います。

 

そんな熱いプチミーティングを終えて、ふと思い出したのは、今朝、アクティブブレインの講師の橋本佳苗さんの『ドリーム便り』というメルマガの中に引用されていたデーターです。

橋本さん、勝手に拝借しますね、、(^^;

*****ここから転載(てか、拝借、笑)*****

世界には100年以上の歴史を持つ企業が約3000社あるそうですが、

その約80%が日本企業で、その多くはスモールビジネスだそうです。

なぜ日本においてこのような長寿企業が育ったのでしょうか。

JTB総合研究所では以下のように分析しています。

~以下、JTB総合研究所のHP、コラム記事より一部抜粋~

『江戸後期、元禄バブルを経て人口減と経済の衰退期に入った時代、

ファミリー企業が多かった日本では、事業の拡大よりも「家」の存続ということに

重きをおきました。

「三方よし」(売り手良し・買い手良し・世間良し:売り手と買い手がともに満足し、

また社会貢献もできるのがよい商売であるということ)で知られる近江商人が

活躍をし始めたのもこのころです。

江戸時代の経営者は、短期的に自分たちだけが良ければよい、という戦略より、

長期的視点に立ち、低成長ではあっても社会や人々の生活に貢献し、

共存していく道を選んだのです。

2008年に48期連続増収増益を達成し、「日本でいちばん大切にしたい会社」にも

選ばれた長野県の伊那食品工業は企業の目的を、「売り上げや利益の大きさよりも、

会社が常に輝きながら永続することにつとめる」とし、健康ブームの際も、

無理な投資や社員の長時間労働などを避けるため、あえて寒天の増産には

踏み切りませんでした。まさに短期的な視点より、長期的な視点に立った戦略と

言えます。』

『また、エバーノート社CEOのフィル・リービンは、

100年以上の歴史を持つ企業の研究から、自社の長期ビジョンとして以下の3点をあげました。

1.短期の数字にとらわれず、長期戦略を重視する

⇒長期的視点に立つ

2. 100年後にも創業時の気持ちを忘れない

(仕事に夢中”in love with” であり、革新的”Innovative“かつ、信念を貫く”Act Decisively“)

⇒自分たちの満足を追求する

3. 聖域なくデザインの文化を追求する

(生活者が本当に求めるものを提供するために、「価格が安いから実現できない」など、制約条件を設けず、社会に貢献する)

⇒買い手の満足を追求し、社会に役立てる』

~抜粋ここまで~

メルマガ申し込みはこちらからね、
┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
┏━━━┓  発行元 :  株式会社ドリームランチャー
┃\_/┃
┗━━━┛ ご意見・ご感想・配信停止はこちらへお願い致します。
      その際、配信元のアドレスの@マークより前を
      お知らせください。(例:dream-dayori-1など)
★=============================★
    ~~生きるチカラを活かす力を育てます~~
【ドリームランチャー HP】http://www.dream-launcher.co.jp
【弊社代表:橋本佳苗ブログ】http://ameblo.jp/dream-launcher
★=============================★

*****拝借ここまで(すみません、)*****

 

今更ですが、日本は資本主義国家です。

しかも、戦後の焼け野原から復興を遂げ、奇跡的に世界でアメリカに続きトップクラスの経済規模まで発展してきました。

それは、とりもなおさずアメリカ式の価値観を受け入れ、模倣して来た歴史でもあります。

近年、それはビジネスモデルに留まらず、会計監査のまとめ方、分析までアメリカ式を取り入れる企業が増えて来ています。

株主に外国のファンドをはじめ多くの投資家が参入して来たことも有りますが、日本人の投資家も欧米的考え方に移って来ている様に思います。

それは、短期決算、短期利益、短期配当を是とする株主、資本家重視の考え方であり、上記の日本型の永続する企業のスタイルと全く逆の方向です。

evernote社の長期ビジョンがアメリカ式から日本式に切り替えたのは、今、日本式のマーケティング戦略(戦いを略する方法論)が原理原則に則っていることに世界中が気付き始めているからだと思います。

 

その理念の基本に据えられている『三方良し』には、高らかに『世間よし』が謳われています。

今日のプチミーティングでは「日本の住宅環境を改善したいという『大義』を持った日本電磁波協会は将来の社会への大きな寄与と責任をしっかり見据えて、普及、スタンダード化への布石を着実に打って行ってもらいたいと思います。」と言うようなことを一生懸命話しました。

モチロン、私も(陰ながら)出来るだけのお手伝いはしますしね。(笑)

(本来の目的では有りませんでしたが、)結果的に日本の住宅環境が圧倒的に良くなるカウントダウンが始まっている感じがして、とてもワクワクした東京出張になりました。

土田社長、ありがとうございました!

丸の内に月
丸の内に月

「大工育成塾と日本的マーケティング。」への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください