4月4日 晴れのち曇りのち雨
少し前の天気予報では週末は雨模様、残念ながら花見は無理でしょう、とのコメントを耳にした覚えが有りますが、朝の散歩に出てみると、真っ青な晴天。
今年の花見のラストチャンス!では有りましたが、残念ながら朝から晩まで予定がギッシリ。。。
来週の日曜日に少しでも残っていることを祈りたいと思います。
朝礼と掃除を済ました後は、プランナーカナちゃんと一緒に、先日のTOTOショールームでの感謝祭に遊びに来て頂いたお客様先に電磁波の測定に向かいました。
伺ってみると、(私と同じ)Macユーザーで、リビングの片隅にMacノートとデスクトップがドンと据えられておりました。
マンションという事で、建物自体への帯電は少なく、床やソファーは全く問題有りませんでしたが、案の定、アースを一切取っていないMacintosh製のパソコンは案の定厳しい数値になっておりました。
なんと!580V/m!
室内の低周波の電磁波負荷を25V/m以下を目指しています、という説明のすぐ後だったので、お客様もびっくり、、
しかし、私もMac book Airのユーザーなんです、アース端子を繋ぐことで解消出来ますので、ご安心を、と説明して早速処置をしてみると、
あっという間に、3V/mに下がりました。
その他にも、熱帯魚を飼われている水槽のヒーターや、アースが繋がれていない冷蔵庫などをチェックして対策をご提案しておきました。
そんなに難しいことでは無く、アースを取るべき電気機器をそのようにするだけでずいぶん快適な環境になるはずですので、と説明しておきました。
見えない不安が一つ解消出来た様で何よりです。
昼からは現場周り。
まずは自社ビルの1階テナントから、
今月から1階にテナントさんが入居頂けることになり、プチ改装を行なっております。
ビルの雨漏の調査や、事務所改装現場の確認や、店舗の補修の調査や、内装仕上げの打ち合せと神戸〜三宮を走り回って、最後は店舗の外装仕上の細かなディティールの打ち合せ、というか作業。
昔からそこに有ったような、神戸の街に良く合う雰囲気の神戸牛ステーキのお店、というコンセプトで、外装をエイジング仕上にしています。
外壁にきれいに貼ったレンガタイルを上からモルタルで塗りつぶし、バランスを見ながらそのモルタルを削り落として、
れんが造りの建物の外壁が経年劣化でめくれて躯体のレンガが見えて来ている様子を再現します。
テクスチャーで雰囲気を出す、本気モードのエイジング仕上になったと思います。
大西プロ、今回も頑張ってくれました。(笑)
いつもありがとうございます。
夜からは工務スタッフを集めての社内勉強会。
お題目はその中で私が繰り返し訴えすぎて、本題に入れなかった、でも大事なことについて。
リフォームや店舗の改装では、既存のモノを活かして新しく便利にしながらも再利用することが非常に多く有ります。
全てを新しくするのが、絶対にきれいになるし、仕事の段取りもしやすいのですが、使えるものは出来るだけ使った方がいいし、コスト的な面からも、今有るものを使ってみましょう、と言う提案を出来るだけする様にしています。
これが、なかなか難しい。。
古いモノを加工して、きれいにして便利にするって知恵と技術が必要な上に、手間がずいぶんかかります。
いっそ、新しいものに取り替えた方がずっと早い、なんてことも良く有りますし、工期が限られている中、様々な業種の職人さんが絡み合う工事現場では作業効率は非常に重要です。
ただ、新しいものにそっくり取り替えると、当然コストは余分にかかってしまうことの方が多いのも事実で、そこはお客様のニーズをしっかりと汲み取った提案をしなければなりません。
この辺りが非常に難しい。
要するに、スパッと簡単に割り切れるものではなく、あらゆる(出来る限り、)選択肢を並べて、コスト、工期、使い勝手、便利さ、美しさ等々、メリットとデメリットのバランスを考えた上で、分かりやすい説明と共にお客様に提示をしなければなりません。
非常に複雑です。
今日、私が工務スタッフに訴えたのは、
「世の中はそもそも矛盾に満ちていて、ややこしいことが大前提にある。簡単に割り切ってすぐに判断出来ることの方が稀だ、という事を分かった上で仕事に向き合ってもらいたい。」
という事でした。
これでいいのか?
これが最善の選択なのか?
これがプロとして恥ずかしくない提案なのか?
と、何度も心の中で繰り返しながら選択肢を絞っていき、最終的に間違いないと確信を持てたものをお客様に提案すること。
その思考が複雑で周到な程、お客様に対する真摯な態度となり『心』が込もって行く。
我々が目指すのは、今、目先の工事を終わらせることでも、目先の利益を手っ取り早く稼ぐことでもなく、工事を終えた後、実際にお客様がそこで生活をした時に、
「あ、ちゃんとした工事をしてくれてるんや」
と日々喜んでもらうこと、我々の『心』伝えることやろ。
と、延々と繰り返しのグループコーチングを行ないました。
スタッフの皆は元々、そんなことは理解してくれていると思いますし、実践してくれているとも思っていますが、人は環境の生き物であり、自分自身の状態によっても判断が変わってしまうことなどいくらでもあります。
私も若い時、気合いだけで、寝なくても何時間でも働けると思っていましたが、いざ独立起業して一人で現場を進めてみると、朝6時から夜中の1時までやり続けたひと現場で身体はボロボロ、言うことを聞かないどころか、朝起きるのさえままなら無くなった苦い経験が有ります。
精神力と体力には水平線が有り、その一線を越えると、私たちの様に現場で働く者は時間に追われ、身体が疲れて判断力が鈍ることがあるのを深く認識しておく必要が有ります。
普段から、心を鍛えておかなければ対処出来ないってことなのだと。
ま、人生は魂を磨く為にあると考えれば、そんなこともまた修行の一つのなかも知れません。
とにかく、複雑でややこしいことの中にこそ、真実があることを忘れずにスタッフ共々頑張っていきますよ。
おまけ、そんなことに少し通じることを田坂広志先生も説かれていました。いつも本質を鋭く抉られます。
ご参考までに。