ロバ売りの親子に学ぶ、パラダイムとマーケティングの関係性。@職人起業塾

4月17日 曇りのち晴れ

明日の間は少し雲が残りましたが、昼前になると爽やかな青空が広がりました。

 

青空と新芽
青空と新芽

神戸の街中を歩くと、冬の間に無残?に剪定された街路樹にも新しい若葉が芽吹いており、本格的な春の訪れ、1年のうちで1番いい季節になりました。

若葉と言えば、隔月でお客様や取引先に向けて発行しているニューズレター「すみれ便り」の5月号に、この春入社してきて大工見習いとして工務部に配属されたの若者2人の自己紹介文を掲載しています。

季節柄ということでご紹介を、(^ ^)

*****ここから転載*****

【リカちゃん】
初めまして。坂本莉茄です。この春からすみれ建築工房でお世話になっています。
私は、宮大工だった祖父の影響で大工さんになりたいと思いました。
4月から大工さんとして現場に行かせて頂いています。今はまだ迷惑ばかりかけてしまいますが、周りの方々、環境に本当に恵まれているから今私は大工さんとして仕事をさせてもらえているので、感謝の気持ちを忘れず前向きにこれから頑張りたいとおもいます!
よろしくお願いします。

【レンくん】
始めまして齋藤廉です。
4月からすみれ建築工房で働くことになりました。
最初はわからないことがたくさんあると思いますが
先輩の言うことをしっかり聞いて仕事を早く覚えられる
ように頑張りたいと思います。
自分に限界を作らず一生懸命働きます。
これからよろしくお願いします。

*****転載ここまで*****

image

この度、フレッシュな二人の仲間がすみれに増えたことは嬉しい限りです。
我々も立派な職人となってもらえる様に厳しくも温かな目で育てて行きたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。

 

 

さて、昨日は先日建築業界紙大手の新建ハウジングに1面2面ぶち抜きで大きく取り上げて頂いた「職人起業塾」の20回目の開催をすみれ3階セミナールームにて開催しました。

メディアに取り上げられた効果があったかなかったか、おかげさまで今回も満員御礼の大盛況。

すっかり、会場のキャパシティを超えるようになってしまったので先月から社員と分けて月に2回の開催にすることになりました。人前で話すのがどうも苦手だ、という職人さんはそちらの少人数、身内開催への参加の案内もさせて頂いてます、社員ばかりなので、若干、手厳しいですが、、(笑)

 

【ロバ売りの親子の本当の問題】

昨日の勉強会のテーマは、『影響の仕組化』についてでした、その内容を復習を兼ねて簡単にまとめておきたいと思います。

安心して、気持よく働ける環境作り、やるべき事をキッチリとやれば勝手に売り上げが上がり続ける仕組みづくりを目的としているこの勉強会では、『売る力=セールス』については全くタッチせず、ひたすら『売る仕組み=マーケティング』について参加者に考えて頂いてます。

昨日は事前課題として、『どうしても人(顧客)に伝えたいことはなに?』という設問を皆さんに投げかけており、本題ではその『伝えたいこと』を顧客に伝える目的と手段をグループコーチング形式で模索しました。

前回、自分自身が持つパラダイムと『在り方』について考えて頂いた流れなのですが、この勉強会の基礎となる考え方は、原理原則に沿う思考です。

世の中の事象は捉え方によってどのようにでも見えます。イソップの寓話に『ロバを売りに行く親子』の物語が有りましたが、おなじ事が人によって全く違う評価となり、しかもそれをそれぞれの人が正しいと思っている。

ろばを飼っていた父親と息子が、そのろばを売りに行くため、市場へ出かけた。2人でろばを引いて歩いていると、それを見た人が言う、「せっかくろばを連れているのに、乗りもせずに歩いているなんてもったいないことだ」。なるほどと思い、父親は息子をろばに乗せる。

しばらく行くと別の人がこれを見て、「元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて、ひどいじゃないか」と言うので、なるほどと、今度は父親がろばにまたがり、息子が引いて歩いた。また別の者が見て、「自分だけ楽をして子供を歩かせるとは、悪い親だ。いっしょにろばに乗ればいいだろう」と言った。それはそうだと、2人でろばに乗って行く。

するとまた、「2人も乗るなんて、重くてろばがかわいそうだ。もっと楽にしてやればどうか」と言う者がいる。それではと、父親と息子は、こうすれば楽になるだろうと、ちょうど狩りの獲物を運ぶように、1本の棒にろばの両足をくくりつけて吊り上げ、2人で担いで歩く。

しかし、不自然な姿勢を嫌がったろばが暴れだした。不運にもそこは橋の上であった。暴れたろばは川に落ちて流されてしまい、結局親子は、苦労しただけで一文の利益も得られなかった。 #wikipediaから引用

この寓話の教訓はそれぞれの人のパラダイムに合わせようとしても、決してうまく行くことが無い、という事なのだと思いますが、本当の問題はこの親子がどのようなパラダイムを持っていたか?ということ。人の言うことを何でも聞いてしまうのは、自己のパラダイムが確立していないからであり、この寓話はその重要性を示唆しています。

 

【正しいパラダイムとは?】

原理原則に基づいたマーケティング理論とは、誰でもが正しいと思える、まず、多くの人に共感されるパラダイムにシフトすることから始めるべきです。

正しいパラダイムとは、自然の摂理に基づいたものであり、例えば、

地球は回ってる。

種を撒かねば芽は出ない。

千里の道も一歩から。

過去は変えられない。

塵も積もれば山となる。

継続は力なり等々。。

そんな、多くの人に共感を得れるパラダイムを持つことを意識しながら、人としての『在り方』を考え、その中で仕事を通してやり遂げたいことを抽出することがマーケティング戦略の組み立ての基礎になると思っています。

 

【パラダイムとマーケティングの関係性】

在り方を考え、やり遂げたいことを抽出するとか、即ち「なんの為に働くのか?」という自分自身への大命題への答えであり、その答えは、多くの場合、世のため、人の為にもなる結果を生むと思っています。

そしてそれは、多くの人に伝えるべきコトでもあるはず。

売りたい、儲けたい、では無く、『やり遂げたい』こと。

それを深く自分自身の中に問い続け、丁寧に人に伝えて行くことが、影響の輪を広げ、持続、継続的にビジネスが廻り出す根源になるはずだと考えています。

 

【シクミに昇華させる5W1H】

昨夜の勉強会のメインでは、今までと違う見込み顧客に対するアプローチを深く考え抜いた『在り方』『パラダイム』『伝えたいこと』を元に考えて頂きました。

誰に、Who

何を、What

なぜ、Why

いつ、When

どこで、Where

どのようにして、How

伝えますか?

この設問への解答がスッキリと出来上がった時、マーケティングが機能して、信頼をベースにした集客が出来るシクミが動き出すと思います。

後は、行動!ですね。(笑)

塾生の皆さん、ハードな宿題となりましたが、新しいアクションを起こすせっかくの機会ですので、有効に活用して頂ければと思います。

気張っていきましょう!

第20回職人起業塾4.16
第20回職人起業塾4.16

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください