4月25日今日も快晴。
すこぶるいい天気の週末となりました。
仕事するのがもったいない位の天気ではありましたが、残念ながらGW前の追い込みと、4月中に片付けておきたいタスクでパンパン、(苦笑)
今日も1日中慌ただしく過ごしました。
朝は三宮へ、急遽、店舗の改装工事のプランを打ち合わせの窓口を買って出て、遊びに向かっているであろう車の渋滞の中を走っていきました。
今回も、親切な不動産仲介業者の住谷社長にお手数をおかけしました、ありがとうございました。
昼からは、もうすぐ2年になる毎月すみれの社屋で開催している職人のためのマーケティング講座「職人起業塾」関連の打ち合わせ。
ボランティアでコツコツ続けている活動ではありますが、業界紙に大きく取り上げられたりと、ここにきて業界全体で認識がやっと広まってきた職人不足問題の解決の糸口として注目をいただいており、少し活動の場を広げようかという打ち合わせでした。
国からの補助金事業としての後押しもいただけそうと言うことで、工務店さん達に無理なく現場で働く人たちのスキルアップ、意識改革に取り組んでいただける下地ができてきたように思います。
理解をしてくれる方、応援をしてくれる方も続々と増えてきて、どんどん状態が整ってくるのを肌で感じているこの頃、ここは一発、気合を入れて気張ってみたいと思います。
夕方からは、工務スタッフと基本給のベースアップに係る人事考課の面談。
1名あたり30分で終える予定が2人で3時間半、、
つい熱く語り過ぎてしまいました。(笑)
では、その語りすぎた面談の内容から、職人不足を根本から解決するすみれモデルの考え方を簡単にご紹介したいと思います。
【自分自身の体験から生み出されたミッション】
すみれの事業を通してのミッションの1つに、
「職人の社会的地位の向上を果たす」
というものがあります。
私自身が、職人として働いているときに抱えていた漠然とした将来への不安、家族に心配をかけていたこと、そして共に働く仲間達の厳しい状況を長年目の当たりにして、何とかしなければと思い立ったのが、現在形作っているすみれのビジネスモデルのそもそもの始まりです。
私が痛感していたのは、「職人は変わらないければならない。」ということ。
そのために、まず守られるべきだと言う事を合わせて大工の正規雇用に踏み切ったのは10年ほど前のことです。
職人の安定した生活を担保する代わりに、一般社会で働く誰もが求められるようなスキルを身につけることを彼らに求めるところからスタートを切りました。
【守られるべき者にならなければ守れない】
守られるべき職人は守られるべきスキルを身につけるべきだ。というのが私の基本的な考え方です。
外注扱いの職人で施工をする住宅メーカー、工務店に対して、法令を遵守して社員として雇用すると、人の在庫を抱えるというリスクと共に、社会保障料の半額を事業所が負担することで金銭的に大きな負担を強いられます。
それが業界的に一般的でない以上、市場の競争原理に照らし合わせると、その費用負担は事業所にとっては非常に厳しい選択です。
しかし、私たちはものづくりの会社であり、現場で物を作るのか本質である以上、そこで働く人を育てることこそが本質だと確信してこの10年間、試行錯誤を繰り返しながら走り続けてきました。
【現場力がビジネスモデルを構築する】
それは、大工職人が最も苦手、もしくは嫌がるコミニケーションスキルの体得であったり、ITスキル、事務作業のような煩雑な業務を押し付けることにもなり、「ついていけません」と言って去ってしまう者も続出しました。
しかし、残ってくれた者たちは私の厳しいオーダーに応え続けてくれ、業績として結果を出してくれるようになりました。
そのおかげ様で、この数年間、チラシや雑誌などのマスメディアに全く販促費を費やすことなく毎年決まった量の受注を上げれるようになっています。
それは、一つ一つの現場で彼らが信頼を勝ちとり続けてきてくれたから。
もちろん、設計やプランニング、見積もりといったすみれ事務所の女性プランナー達の活躍も大きくありますが、結局現場で結果を出すことができなければ、いくら良い提案もコストパフォーマンスに優れた見積もりも一切が水泡に帰してしまいます。
その意味では、「現場力」が工務店の屋台骨を支えていると言って過言でないと思います。
その現場力を高め、強みとすることに執着し取り組み続けてきた私たちの取り組みは、きっと日本の職人の社会的地位の向上に大きく貢献できると思っています。
そして、それを実現できるかどうかは君達の意識、行動に全てかかっている。そんなことを個人面談で延々と熱く語りました。
【メンターにもらった3つの教え】
私がメンターとして慕っていた、故島田社長からいただいたメッセージは3つあります。
1、自省の中にしか成長はなし
2、経営者として哲学を持て
3、夢は叶う、叶うから夢なんだ。
そして今ようやく「夢の扉」が目の前に見えてきたような気がします。
3つの教えを胸にミッションの遂行のため、あと20年程、気張り続けたいと思います。
私のむちゃぶりを一生懸命実践してくれるスタッフとともに。
皆さん、よろしくお願いします。
【おまけ】
『職人起業塾』に毎回、京都の長岡京市から参加してくれている杉浦社長から頂きました。
ああ、春真っ盛り!
めっちゃ美味しかったっす、杉浦社長、ありがとうございました!