6月20日晴れ旧暦の端午の節句。
思いの外、良い天気となった週末、気持の良い青空が広がりました。
神戸では浦和レッズが無敗のまま優勝を決めにやって来て、そのまますんなりと優勝を決められた様子。神戸の繁華街は赤いTシャツの人でずいぶん盛り上がってました。
今日も昼からは三宮〜元町界隈で店舗の改装やリニューアルの打ち合せを立て続けに4件、すっかり店舗工事屋さんになり切ってます。(笑)
すっかり見慣れた行列のその先は
夕暮れ時の繁華街をウロウロしていて目についたのはいつもにも増して長くなっていた『行列』です。そんなに流行っとんや、凄いな。と、商業施設の設計施工、所謂、ハコづくりに携わる者としては興味津々。
端午節に沸く南京町へと歩く道すがら、改めてなんのお店かしら?と思って見てみると、行列の先は餃子のひょうたんでした。
そう言えばと、、南京町界隈の3大行列ができる店といえば、老詳記(豚まん)、森谷(コロッケ)、ひょうたん(餃子)と全てミンチ系の料理やと、気付きました。
あとの共通点は、お持ち帰りが出来る手軽さ、神戸では老舗であること、ぐらいでしょうか。
そんな事を考えながら、歩いていると、三宮でも行列を発見。
これもやっぱり、ひょうたん三宮店、ミンミンと、両方とも餃子屋さん。そう言えば、若い頃は頻繁に餃子を食べに来てた事を思い出して、日がとっぷりと暮れたいい時間になってしまった事もあり、口がすっかり餃子とビールになってしまいました。(笑)
行列ができる店で行列のできる理由を知る
そんなわけで、行列には並ばずに前から気になっていた三宮の駅前のビルの2階にできている餃子屋さんに行ってみました。
大阪発祥で全国展開をされているお店で三宮にも2店舗出店されています。
以前、大阪で訪れた際に、元気の良い接客とパリッといい感じに焼き上げられた餃子を食べて好印象を持っておりましたが、神戸でもその辺はしっかりと守られておりました。
創作餃子?と言うバラエティーに富んだメニュー構成で、餃子専門店とは言え、飽きさせない品揃えとなってました。
ここも、行列まではできていませんでしたが、店内は超満員。驚いたことに、カップルはおろか女性同士のお客さんも結構見受けられました。
餃子とビールっておっさんの先輩特許かと思いましたがそんなことないんですね。。。
チャオチャオ餃子をぱくつきながら、この女性ウケが良いのは若者向けに色々と工夫を凝らしているこの店だからなのか?という一つの疑問が浮かんできました。
私たち(オッサン)にとっては餃子とビールというと、テッパンの組み合わせで、嫌いだと言う人を捜すのが困難な程ですが、餃子にはニンニクも入っているし、ビールはカロリーも高いし、若い女性に好まれると言うのは少しイメージと違います。
気になってしょうがないので、検証のために昔から一切メニューも品揃えも変えていない老舗の餃子屋さんにはしごしてみました。
やっぱり昔からなじみのある大好きな餃子を食べたかったということもありますが、、(笑)
ついさっき行列を横目で見ながらとおり過ぎたひょうたん三宮店に行ってみると閉店間近になっていたので何とか行列は解消、すんなりと入れてもらえたのですが、それでも店内は超満員。
ひょうたん三宮店、店の外に餃子しか置いてませんと書いてあるだけあって本当にメニューはシンプル。
さすがは専門店です。
そして!ここでもやっぱり女性同士やカップルのお客さんが結構おられて、しかも、カウンターの私の横には上品そうな女性のお一人様が餃子をぱくついておられました。(驚)
世の中の人がいかに餃子が好きかということがよーくわかったというか認識を新たにしました。
専門化こそ、行列が出来る源
少し前に、マクドナルドが低迷する業績をテコ入れするために、100通りの組み合わせができるバリューセットという新メニューを発表しておりました。
世界的な大企業の社長が知らないわけはありませんので、知った上で敢えて打ち出したのだとは思いますが、マーケティングの世界では商品をむやみに増やせば売り上げはむしろ下がるというのは定説というか散々テスト、検証が行なわれた挙げ句の常識になっています。
ネットの上では、低迷する業績を回復するには1番得意で価値のある商品を絞り込むべきだ。と、マクドナルドの新サービスに対して定説を振り回して批判する論客も多く、ずいぶん物議をかもしましたが、餃子専門店のこのフィーバー振りを見るとまさしくその通りだなと感じずには居られません。
まぁ、(私の個人的な意見としては、)マクドナルドの業績不振はそんなこと(新商品や新サービスの投入)では解消されることがない全く違う根本的な問題だと思っていますが。
この餃子専門店の繁盛ぶり、専門店の強さっていうのをまざまざと見せつけられたことで、私たち工務店も中華料理屋さんのような、何でもできる工務店ではなく、一点突破の強みに特化した専門化を進めるべきだ、という理屈が実体験を通して感じることができました。
『○○専門の工務店』になる、というコンセプト、自社に持ち帰って今一度じっくりと考えなおしてみたいと思います。
行列ができるヒントは、行列が出来るお店に学べ、ですね。
ごちそうさまでした。(笑)