7月2日 快晴
天気予報では今週いっぱいずっと雨との事でしたが、蓋を開けてみるとそうでもなく、雨上がりの後の爽やかな青空が広がりました。
現場日和です。(笑)
いつもと違うこと。
今日もいつものように、朝礼を終えて現場に打ち合わせに出かけたのですが、いつもと少し違ったのは途中で寄り道をして、近所の大学に姪っ子を送り届けたこと。
実は、昨夜遅く終電間際の電車が事故で不通となり、飲み会があって帰りが遅くなった大学生の姪っ子から「帰れないから泊めてー、」とSOSがありました。
学園都市のその大学に通学する事が決まった時、学校が私の自宅のすぐ近くということで、なにかあったらいつでも泊まりにおいでよー、と言ってたのですが、とうとうその日がやって来た、と言う訳。
そんな流れで、非常に珍しいことだし、と、姪っ子と一緒に朝食を摂って、せっかくなので出かけるついでに大学まで送って行くことにしました。
「よし、学校まで送って行ったろ、」
「ほんと!ありがとう」
というところまでは良かったのですが、いざ車に乗り込んでみると、大学2回生になる姪っ子と二人っきりでで話をしたことなど(多分)今まで1度もなく、私のようなおっさんと共通の話題がそんなにあるわけもなく、はっきり言ってもりあがる様な話題に事欠きます。(笑)
質問が広げてくれる世界
喋れる共通の話題がないぞ、というこんな時は、必殺「最近どうなん?」です。(←コーチングの世界の必殺技です。笑)
姪っ子いわく、
「2回生になってそろそろ就活を考えないと、だけど、まだ何もできてない。
芸術系の大学なのでそもそも就職先がそんなにたくさんあるわけでもないし、就活セミナーに参加したり、就職試験に必要な勉強をしてみたりしなければならない時期に差し掛かっているんだけど…。」
とのこと。
流石必殺技、話は一気に盛り上がりました。(笑)
「それは困ったもんだねー」
と私。
しかし、そんな話をしている彼女を見ると全く困っている様子はなく、サバサバというか、むしろ堂々とした感じ。
あれおかしいな?と思い色々と話をしているうちに彼女が教えてくれたのは、
「もともと漫画家になりたくて今の大学に進んだので、コツコツ漫画を描きためて出版社に持ち込んでて、マニアックな小さな雑誌だけど、最近私にも担当者がついて、もう一踏ん張りでデビューへの道が開けるかもしれないの。」
とのこと。
「それはすごいねー、がんばれー。」
と私。
夢に向かって頑張る若者
ずっと前から漫画家になりたい、と言う夢は聞いていたし、イラストのコンテストで入賞を繰り返していたりしていたので、本来いまさら驚く事ではないのですが、正直少し驚いてしまいした。
大学に在学中にプロの漫画家になる為にコツコツと作品を書き溜め、雑誌の編集者に持って行くってそんなに簡単に出来る事じゃないし、結構なエネルギーが必要だし、それを認めてもらえるくらいまで続けるって、結構な根性もいるではないか、と思うのです。
将来に対する漠然とした方向性の一つとして、と、淡々と話す彼女をみて、夢に向かって一歩ずつしっかりと取り組んでいるんだなー、と感心してしまいました。私たち大人が心配しているよりも若者達はずっとしっかり考えていたり、コツコツ努力を積み重ねていたりしているんですね。(笑)
とはいえ、漫画家やイラストレーターの世界ってそんなに甘いモノではないと思いますし、作品が世に出て稼げる様になるのは大変なことだと思います。結果が出るのはずいぶん先になるのかも知れません。しかも、一度売れても、それがずっと続くとは言えませんし、、
とても厳しい世界であるのは間違いないでしょう。
なんとか彼女の夢が叶うように、陰ながら応援していたいと思います。
マンガ愛
ちなみに、、
実は私は大のマンガ好きで、子供の頃はありとあらゆるマンガを読み倒しておりました。
元々、本屋の倅で読書好きだったのが、マンガに触れて「なんて面白いんだ!」と大きく感動して、社会人になってからも(結婚するくらいまで、、)発売される週刊誌、月刊誌のマンガを全て購入して読んでいたぐらいです。
さすがに、仕事を真剣にやり始めて、時間の制約が出来たのと、マンガの質が落ちた、と感じたのが同時期で、全てきれいサッパリ購読をやめてしまいましたが。。。
私が子供の頃は素晴らしいマンガが数多くあり、それを表現する言葉として、いまだに印象に強く残って覚えている(広告のキャッチフレーズだと思う、)ものがあります。
『ストーリーは小説を越えて、ヴィジュアルは映画を越えた。』
この(広告の)言葉を見て、確かに!と納得したのはモチロンですし、この様な表現されるにふさわしいと、いくつかのマンガの作品に対して思っていたからです。
ちなみに、これ。
長編マンガとしても有名ですが、TVで忍者フリークの少年向けに放映されていた『カムイ外伝』とは全く別もので、人間の本質を抉りとる壮大なヒューマンドラマであり、一流のエンターテイメントです。マンガ好きだった私が一番好きなマンガといってもいいかも知れません。
Wikipediaの解説を読むだけでも未だにワクワクします。(笑)
https://ja.wikipedia.org/wiki/カムイ伝
ちなみに、Wikipediaにも載っていませんでしたが、オリバー・ストーン監督の名作、プラトーンのあの有名なポーズはこの『カムイ外伝』から頂いたもの、との事。
これ、
確か、正助が天を仰ぎ、慟哭するシーンのコピーです。
とにかく、無類のマンガ好きであった私にとって、姪っ子が漫画家になってくれる夢を持って頑張っているなんて、本当にうれしいし、素晴らしい事。
カナコ頑張って!
いつもと少しだけ違う日常って、気付いたり、感じたりする事がたくさんあるものです。