相互依存という高く険しい山。

7月14日 快晴

夏の河川敷
夏の河川敷

台風の影響なのか、昨日に引き続き風が強かったですが、朝から雲一つない夏空が広がりました。

『夏色』ってこんな色やなー、なんて思いながら、2週間後に迫った毎年恒例の富士登山に想いを馳せてしまいました。娘が夏休みモードに入るのも仕方ないですね。(笑)

 

今日は朝から緊急依頼を受けての現場調査。

建物の持ち主はなんと、兵庫県警で、しかも被害者とのこと。

珍しいこともあるものですね。(笑)

 

ま、いつも御世話になっているお客様でもあり、前職の師匠からの緊急のお問い合せに応えることが出来て良かったです。

現場調査
現場調査

 

 

月に一度のコーチングセッションにて

昼からは怒濤の社内個人面談週間の続きでしたが、その前の一瞬の時間を縫ってコーチングのセッションを受けました。

先月のセッションで浮き彫りとなった現状で考えられる限りのリスクを叩き潰す、その対策の進捗と、取り組みの中における自分自身の役割を見直す時間とさせて頂きました。
最近の嬉しかったことの報告と共に。(笑)

 

今回もサクサクとスムースなコーチングセッションとなり、苦しみながら自分の胸の奥にある隠れた扉を探してこじ開けるような厳しい深堀をしていた頃を懐かしく思ったりしてしまいました。

 

 

コーチングを受け始めた10年前、

10年前、私がコーチングを受け始めた頃というと、それは酷いものでして、、

毎日、休みも無く必死になって走り回らなければならない程忙しく、

目の前の片付けなければならない問題は山積みで、

一つに集中して解決すればまた次の問題が勃発、

少し放っておくと火の手はあちこちに延焼して、火消しに走り回らなければならず、、

 

そんな現状をなんとかしたい。

根本的に建てなおしたい。

と、思いながらも、目先が忙しいからそんな時間を取ることは出来ない。

 

中小企業は走りながら整える、という誰かが仰っていた(忘れました、スミマセン、)言葉を胸に、ひょっとしたら整えても整えても抜け出すことが出来ない蟻地獄に迷い込んだんじゃないか、なんて思っていました。

 

そんなときです。今も御世話になっている四辻コーチに出会って、コーチングのセッションを受ける様になったのは。

 

忙しい→目が届かない→トラブル発生→火消しに回る→忙しいのがもっと忙しくなる→クレーム発生・・・・。

 

負のスパイラルが延々と続く無限地獄の真っ只中でした。(涙、)

 

そんなとき、いつもコーチに聞かれるのは、

「今、一番何が気になりますか?」で、

私の答えはいつも、「目の前の一人のお客さんの信用」でした。

 

いつも、同じ、『目の前の人』

目の前のうまく行かない現場を力ずくでも何とか満足してもらえる様にする事に一生懸命になればなるほど、次の仕事も、その次の仕事も問題が発生しやすくなる状態へと陥って行きました。

 

そんなんじゃ、コーチングなんか要らんでしょ、

ある日、コーチに聞かれたのは、「いつまでも今のままで良いですか?」ってことでした。

私)「良いわけないですやん!」

コーチ)「現状を変える為に何かします?」

私)「やりたいけど今は忙しいから、落ち着いたら取り組みます」

コーチ)「それはいつですか?」

私)「どこの現場もスムースに流れ出したらやります」

コーチ)「今のままで、待っていればそんな風になるんですか?」

私)「・・・・・・。」

コーチ)「根本的な問題はどこにあるんですか?」

私)「そんなこと言ってても目先の売上げがなかったら、会社つぶれますやん、」

コーチ)「もう、コーチング要りませんね、やめますか?」

私)「そんな冷たいこといわんと、、」

こんな不毛な堂々巡りを軽く2年は続けていたような気がします。(苦笑)

 

 

 

堂々巡りから弁証法の螺旋へ

人間誰しも、同じ事を繰り返し続けていると、飽きて来るものです。

 

「ある日歯車がポンっと横にスライドして、全てが前向きに(上向きに?)回り始めてから、事業のやり方も結果も大きく変わったんです。」

と昔を振り返ってよく話すのですが、まさに堂々巡りから螺旋状の発展のスパイラルに変わったのが上記の出口の無い問答を延々と(2年間くらい)繰り返した後のことです。

 

もしも、10年前にコーチに出会ってなかったらひょっとすると今もあの無限地獄の中にいたかと思うとぞっとします。

 

そんなこんなで、コーチのお陰で今の私があるわけですが、私が体験したコーチングの威力を経営者仲間に話す機会が結構良くあります。

皆さん、大体同じような悩みを抱えて居るもので、一度コーチングを経験してみたいと言われる方は少なくありません、というか非常に多くて、その度に四辻コーチを紹介させてもらっています。

今では、建設業専門と言っても良いくらい、四辻コーチのクライアントは同業の経営者が増えているようで、全国的に見ても稀に見る人気コーチになられています。

 

 

 

相互依存という遥かなる高み

私が、座右の書として何度も読み返してはその中に書かれていることの実践を続けて来たスティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』の中に、『相互依存』という人間関係の状態が書かれています。

 

7つの習慣をことごとく実践し、それを元にビジネスモデルを作り上げることを目指して来た私にとってはいわばバイブル、全て理解出来ていなければならないのですが、唯一、この『相互依存』の状態だけは、頭で理解はしていても、実感としては持てなかったのが正直なところです。

7つの習慣モデル
7つの習慣モデル

依存から自立へ、自立から相互依存へ、

Win-Winの関係性を作り上げ、コミュニケーション原則を全うし、シナジー効果を遺憾無く発揮した状態って一体どんなやねん、、と。

 

今日のコーチングセッションを終えて、電話を切った時に、ふと、相互依存ってこう言うことか、四辻コーチと私との関係性をあちらこちらで再現することが出来ればコヴィー博士の提唱しておられた境地が垣間見えるのではないか、とストンと腹に落ちた気がしました。

とはいえ、まだまだ道半ば、小さなサイクルを何度も繰り返しながら、ヘーゲルの弁証法の様に同じところをグルグル回っている様で実は少しずつ高みに近づいて行く、在るべき姿に近づいて行ければいいなと。

相互依存、難しいテーマですが、いつかきっと辿り着きたいと思います。

 

 

 

 

 

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