7月21日 曇り時々晴れ
3連休明けの火曜日。
おまけに台風明けの営業日となり朝から慌ただしく台風の際の雨漏りの原因解明のための調査に走り回りました。
雨漏りは、木造住宅に限らず、全ての建物にとって非常に悪い影響を及ぼします。
基本的に雨は上から降ってくるもの、という考えを前提に雨仕舞いをしているので先日の台風のような暴風を伴って風が下から巻き上げて雨だまりを作るようなことになると通常想定しているような収まりでは止めきれていないのが実情で、原因解明もなかなか難しかったりします。しかも、雨漏りの原因は複合的な要因なことも多く、1カ所怪しげなところを見つけて対処したからといって止まるとは限らないのが厄介なところ。
「根本的に一切合切やり直してしまいましょう!」と言ってしまうのは簡単ですが、できるだけ無駄なコストをかけずに、可能性を1つずつ丁寧につぶしていくことを心がけながら改善策を提案していきたいと思います。
さて、お題目はすみれの社内風景、すっかりブログネタの宝庫となっている個人面談の続きです。(笑)
人生の目標設定
現在は設計部に引き続き、職人である工務部の個人面談をしています。
全員に配布しているヒアリングシートの中に、「長期的な目標は?」という設問があります。
社内での取り組みももちろんなのですが、個人的な人生に対しての目標や方向性を聞く意味もあり、各々それぞれの答えが返ってきます。
昨日そんなやりとりをしている中で、長期的な目標に対して、
「人間力を高める」
と言う若衆がおりました。
「おお、なかなか深いねー」などと言いながらも人間力を高めるとは具体的にどういうことかと深堀。
「優しくなることです」
とのこと。
素晴らしい答えです。
ちなみに、すみれの今季の全社目標は「優しくなる」です。
実は、今年の元旦の日、愛犬チャックの散歩をしながらふと天から降りてきた言葉がなぜか、「優しくなりたい」でした。
そう言えば、書き初めもこんなのを書きました。
優しくなるには・・
優しくなるには、強くあらねばなりません。
無力で、飢えて、不満だらけ、憤りを感じながら人に優しくなんてできないと思うのです。
心理学者のアドラーは人は貢献することにこそ幸せを感じると結論づけましたが、それは誰にでも簡単にできることではなく、まず自分自身の状態を整えてこそ、という大前提があると思います。
力をつけて、満足できる暮らしを得て、心に余裕を持ってこそ初めて他者貢献に目が向くのが人間の性ではないでしょうか。
そんなふうに考えると、人間力を高める=優しくなる=まずは強い自分を作るべきだと考えられます。
では、強くなるにはどうすべきか、これがまたまた厄介な命題であり、おいそれと簡単に答えが見つかるものではありません。
そんな時は、ベストプラクティスを意識するとヒントはたくさん見つけることができると思いきや、、
全てにおいて「強い」人ってなかなか思い当たらない、、
『強い人』を考えてみると、
私の時代で強い人と言うとマイクタイソン。(古いか、)
無敵の強さを送りましたが、傷害沙汰を起こしてお縄になったりしましたし、精神的に強いとはとても言えないし、、
後は北の湖。
憎らしいほど強かった覚えがありますが、現役引退後、協会の理事長になってからはあまり良い印象がありません。
国技の頂点を極めた人ではありますが、本当に人間力に優れた強さを持ってるかと言うと少し疑問な点もあるような。。
もうすこし最近活躍している人で言うと、イチロー選手。
トップ選手になってからも絶え間ない努力と鍛錬を積み重ね、世界のトップの成績を残して今も現役で活躍されているのは人間的にも非常に強い方だと思います。
もう少し違う切り口から見ると、宮沢賢治の詩にあった人物はどうでしょう。
雨ニモマケズ風ニモマケズ、と言う人物像は心が強く優しいという価値観に近いと思います。
原文はこちら、
(原文) 「雨ニモマケズ」 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ 野原ノ松ノ林ノ蔭ノ 小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ 東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ 南ニ死ニサウナ人アレバ 行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ 北ニケンクヮヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ ヒデリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ
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強いですね。
後は、「命もいらず名もいらず」という山本兼一さんの小説の主人公にもなった山岡鉄舟が私の中で強い人のイメージです。
小説のご紹介はまたの機会にするとして、笑、強い人というのは日々の鍛錬を怠らず自分の弱さをしっかり見据えれる人間ではないかと思います。
自分の弱さを認め、それを補完するために努力を積み重ね出るからこそ人に優しくできるのではないかと思うのです。
人生の目標を見据えた習慣
そして、「日々の鍛錬」をもう少し優しく言い換えると『習慣』ということになります。
このブログに毎度登場のスティーブンコヴィー博士の「7つの習慣」に説かれている「人格主義」とは結局、日々の鍛錬を積み重ね、あり方をただし、人に優しくすることで自分もよくなっていくという日々の鍛錬の指南の書でもあります。
緊急性の低い重要なことを意識する行動の最たるものは、人生の目標に向けた日々の鍛錬に他なりません。
そのように考えると、「優しくなる」と言うのはマーケティング理論と密接な関係があるとも言えるかもしれません。
今期の全社テーマとして掲げた言葉を自分個人の長期的な目標と言ってくれた大ちゃんがその辺を深く理解してくれているか、そうでもないかは別として、同じ方向性を見てくれていることに心から感謝したいと思います。
毎年2回、延々と同じようなことを繰り返す個人面談ですが、確実に少しずつではありますが、高いレベルに進んでいることを改めて実感することが出来ました。
しつこく粘り強く繰り返すって大事なことですね、まさしく、ヘーゲルの弁証法に書いてある通りです。(笑)
大ちゃん、気合い入れていこ!
おまけ、
昼に参加した県主催の研修会、意見交換会にてスーパークールビズ。
夏ですね。(笑)