7月24日 快晴 土用の丑の日
久しぶりに暑い一日でした。
昨夜はJack全国大会の流れで結局、懇親会後の3次会のお茶屋さん風Barまでフル参加となりました。(苦笑)
怒涛の三日間、先一昨日のの職人起業塾、一昨日のすみれプロジェクト会議、昨日の全国大会でのスピーカーと3連チャンで人前で話すのが続き、慣れてないからだと思いますが、人前で話すのは思いのほか疲れるようで、昨夜のアルコールが残っている事は無いですが何となく体はダメージを引きずっている感じ。
なるほど、このタイミングでうなぎを食うのかと、江戸時代から続くと言われる土用の丑の日のイベントに納得です。(笑)
すみれママ☆にお願いして、何とか奮発して夕食にはうなぎを出してもらって疲労回復したいと思います。
土用の丑にうなぎを食すのは国民的行事
今朝の朝刊の新聞折込に入ってたスーパーのチラシがうなぎ一色だったとくまちゃんのSNSの投稿で目にしましたが、日本人は(私を筆頭に)こーゆープロモーションに弱いものですね。(笑)
平賀源内が業績不振に喘ぐ鰻屋を助けるために、販売促進のキャンペーンを作ったと言われるこの土用の丑のイベント。
時代は変わり日本人の食生活もすっかり変わった現在もなお続くというのは非常に秀逸なアイディアだったのだと思います。
同じようなプロモーションと言えば、バレンタインデー、それに付随したホワイトデーですが、どちらもすっかり国民的行事として定着しています。
やっぱり、(私を筆頭に)日本人はこの手のプロモーションに弱いのかも。
バレンタインデーはお菓子メーカーのプロモーションで発案されたと聞いたことがありますが、平賀源内が行なったそれとの大きな違いは、外国から新しい文化が入ってきたと言う触れ込みではなく、もともと日本にあった価値感を再構築して新しいキャンペーン?を張ったことだと思います。
近大のナマズ
少し前に、クロマグロの養殖で一世を風靡した近畿大学水産学部がすっかり高級魚となった、しかも絶滅危惧種として指定されている日本うなぎの代わりにナマズを代用した試みを行っているとのニュースを目にしました。
しっかりと泥を吐かせたナマズを蒲焼きにして食べてみると、食感もうなぎにヒケをとらず、栄養価も変わらないと、うなぎに比べ繁殖ががたやすいナマズの養殖に乗り出すとの事でした。
そのニュースを見て、平賀源内がうなぎではなくナマズをオシてたらどうなったんだろうと、どうでもいい空想をしてしまいました。(笑)
もしくは、魚屋を助けるのにうなぎを選び、キャンペーンを作ったそのわけは何だろうと。
諸説あるようですが、当時は「丑の日にちなんで、“う”から始まる食べ物を食べると夏負けしない」 という風習があったようです。
鰻推しの理由
真相はわかりませんが、多分こんなことじゃないかと勝手に想像してみました。
- 季節的にうなぎの供給が多かった。
- 調理がたやすく量販に向いていた。
- 誰にでも好まれやすい魚だった。
- 見た目が一般の魚とは違いビジュアル的に違いが出しやすかった。
- 栄養価が高いことを知っていた。
- この時期に夏の暑さで体調崩した人が多かった。
- 土用の丑の日となんとなく語呂がよかった。
完全に単なる想像ですが、私の小さな脳で考えるのはこんなところ。
実際は、単なる思いつき?、言い方を変えるとインスピレーションが働いただけなのかも知れませんが。。
それにしてもこうやって鰻を大々的に売り出した理由を並べてみると、1つずつは全くもって取るに足らないようなことばかりです。
たいしたことないものばかりでもそれらを上手に組み合わせるだけで日本全国に知れ渡り何十年何百年と続くようなプロモーションになったりするのかしら?なんて考えてしまいました。
なかなか見いだせないUSP
マーケティングの世界で、非常に重用視されるものの一つにUSP(ユニーク・セリング・プロポジション=自分だけのユニークなウリ)があります。
ビジネスモデルを組み立てる際、まずはそれを発掘する事が重要で有り、それをハッキリさせてから、アピールするプロモーションを仕掛けるべきだとよく言われます。
しかし、誰にも真似されないような自分独自のウリなんて、そんな簡単においそれと見つかるものではありません。私も、自分自身を振り返っても特異稀な才能を持っている訳では無いと自覚しています。
鰻屋のプロモーションに学ぶ
そんなとき、平賀源内が作り上げた鰻屋のモデルは非常に多くの示唆を与えてくれます。
それは、一つずつは大した事無いものばかりでも、それらを複合的に組み合わせ、顧客のニーズにあったプロモーションを行なう事で、圧倒的な支持を得る事が出来る。ということ。
柔道の試合で背負い投げなどで大技の一本を決めれなくても、足技で技ありを2本取れたら結局おなじ事、なにもリスクを背負いながら対戦相手の懐に飛び込んで行かなくても良いってことです。
もっと言うと、実は技ありも要らなくて、リスクを極力回避して、『有効』を積み重ねるだけで試合に負けない柔道になるかも知れません。
人より、他社より少しだけ変わっている事、もしくは強い事、それらを沢山寄せ集め、複合的に掛け合わせて一つの商品、サービスに練り上げることで、この世の誰にも真似の出来ないユニークなウリを持つ事が出来て世間に知れ渡ったりする可能性があるってことです。
なんのことない小さな事の積み重ね、平凡な事を非凡までやり切ることが、そこに繋がって行くのかも知れません。
結局、小さな事からコツコツと、地道に続ける事が一番ってことですね。(笑)
おまけ、
夏らしい一枚。