『真善美』と社会教育者としての自覚と責任。

7月25日 快晴

今日も朝から夏らしい爽やかな青空が広がりました。

今日は理事として参加しているNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会が主宰のセミナー、〜お部屋の壁紙お手入れ&空間演出とあんしんリフォームのポイントの準備の為に朝から飛び出しました。

 

 

一向に減らない悪徳リフォーム問題

最近はあまりニュースに取り上げられる事は無くなりましたが、私のところには未だに良く訪問販売系の悪徳リフォーム業者の強引な売り込みについての相談や問い合わせが来ます。

「近所で工事をしているから、ついでに点検しましょうか?」と親切な職人風の若者がやって来て、無料ですよ、と言う言葉に乗って屋根や床下を見てもらったらあれよあれよと言う間に高額の見積りを提示され、断れない、もしくは断りにくい状況になってしまったのですが、どうしたらいいでしょうか?

といったこと。

私にとっては不思議ですが、この手の相談は何故か何時まで経っても無くなりません。

今日のセミナーの中でも話題に上りましたが、最近、新手の手法?(手口か、)を使った業者が逮捕されたと言う事件もありました。神戸新聞の記事はこちら、

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201506/0008194910.shtml

 逮捕容疑は共謀の上、昨年10月、2回にわたって兵庫県内の80代女性宅を訪問。「洗面所の配水管から水が漏れてる」などとうそをついて修理工事を持ちかけ、吸水効果のない調湿マット144枚を敷いて現金計280万円をだまし取った疑い。マットの仕入価格は1枚約600円だったという。

神戸新聞NEXTより抜粋。

気をつけて頂きたいと思います。。

このような、いつまで経っても、手を変え、品を変えながら高齢者を狙って荒稼ぎするこの手の業者に騙されない様に、業界の常識的な知識を少し知って頂く機会を設けているのがこのセミナー活動です。

 

 

一度受け入れたら断れなくなる法則

振込詐欺も同じなのですが、人は一度自分が下した判断を覆すのが苦手な生き物らしく、チョットした間違えを修正すれば良いのに、無理にでも肯定し続ける習性を誰もが持っていると心理学者が言っておりました。親切そうな職人風の若者に対して、「点検してくれてもいいよ、」と一度受け入れた時点でその自分の判断を間違っていないと思える方にと引きずられてしまうとのこと。

それって、点検商法の手口なんですよ、と一度詳しく聞いておけば、面倒な事に巻き込まれずに済むと思います。地域に安心してリフォームを頼める環境を作りたいとの想いを共にする仲間とこのような地道な活動を続けております。

あんしんリフォームセミナー
あんしんリフォームセミナー

教育者に学ぶ。

昼からは大阪へ
毎月、「理念と経営」の勉強会で共に学ばせて頂いている真田明子社長にお誘い頂き、盛和塾の研修会にお邪魔しました。

 

中国の重慶で教育事業で素晴らしい業績を残されている中国の盛和塾、塾生である呉安鳴氏の講演を聴きに、9月には帰国してしまう中国からの実習生、張くん、王くんを伴って行ってきました。

講演のお題目は、『真の教育とは『人間として何が正しいのか』を学ぶこと』

素晴らしい講演でした。

近代中国の偉大な教育者、陶行知氏の『生活即ち教育』という思想と、稲盛和夫氏のフィロソフィーを元に魂を磨き、関わる全ての人に物心両面の幸せを創造すると言う思想を教育現場にて実践し、『成功方程式』(人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力)を用いた教育スタイルを作り上げて数万人もの子供達の人格形成に大きく寄与されたという呉先生の一言一句、一挙手一投足には一貫して非常に強い芯をお持ちだと感じました。

講演、その後のパネルディスカッションや質疑応答を通してずっとそれを感じ続けて、堂々とした、と言うより毅然としたその態度にこのぶれない強い芯の根源は一体なんだろう?と考え続けていました。

呉安鳴氏講演会
呉安鳴氏講演会

 

真善美と言う強い=優しい価値観

講演会が終わり、懇親会でも少しばかりアルコールが入った塾生の方々との再度質疑応答(と言うより問答?笑)が繰り返され、そのやり取りを聞いていて、なるほど、と思ったのは、『真善美』というキーワードです。

真善美とは、本当のこと、正しいこと、美しいこと。

コトバンクによると、

認識上の真と、倫理上の善と、審美上の美。人間の理想としての普遍妥当な価値をいう。

至ってシンプル。それ以上でもそれ以下もないその価値観をしっかりと心の中に持っている事が、呉先生の強さの根源ではないか、と思いました。

もう一つは、教育の可能性を問われたのに対して答えられた、教育を通して目指しているのは、『影響と使命』との言葉。言い方を変えると魂の使い方ってことなのだと思います。

これには正直しびれました。

呉安鳴氏講演会
呉安鳴氏講演会

『ヒト・ヒト・ヒト』

先日のJACK全国大会でクモデ代表理事が『ヒト・モノ・カネ』から時代は『ヒト・ヒト・ヒト』へ
と会の最後を締めくくっておられましたし、私のパートで『職人起業塾からの提言』というお題でお話させて頂いたのも、根本的問題解決のキーワードは『人』だということでした。

そして、ノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイさんが国連で訴えたのは、

Education is the only solution. Education First.(教育が唯一の問題解決へのアプローチで有り、最も重要)

要するに、最も重要なのは人に正しい道を説き、教え、育むってこと。

という事は、当然、自分自身の襟を正す事から見直さなければならないってことです。

真善美と言う価値観を追い続け、今なお謙虚に学び続けておられるからこそ、呉先生から芯の強さがにじみ出ているのだと言うのが今日の講演を聴いての私の中の結論であり、気付きで有り、学びでした。

呉安鳴氏講演会
呉安鳴氏講演会

教育者である自覚と責任

私たち経営者にとってはスタッフの成長を促すのが最も重要な仕事であり、スタッフは後輩の成長を促す事が同じ様に重要です。

経営者で有る無しに拘らず、私たちは一人の社会人として、教育者であらねばならない自覚と責任を今一度持ち直し、在り方を正さねばならないと強く感じた次第です。

陶行知氏が説かれたという、『生活即教育』とは『社会即学校』ということ。

社会人として、スタッフをはじめ関係する皆さんと共に全員で我々は教育者足らねばならない。人生を通して真善美を追い続けるという価値観を共有する取り組みをなんとか始めて見たいと思います。

厄介な仕事が増えたー、と思うか、こんな大きなチャンスは又と無いと思うかは自分次第。

気張って生きたいと思います。

無理難題、バッチこーい!(笑)

 

とにかく、予想を遥かに越えた素晴らしい学びと気付きを頂けたご縁に心より感謝致します。

真田社長、ありがとうございました。

心謝

 

おまけ、少し早めのプチ送別会はアメリカンで、

Hard Rock Cafe
Hard Rock Cafe

 

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