世阿弥の教えはマーケティングの真髄!?

9月12日晴れ時々曇り

今日、明日は年に2回、TOTO西神ショールームで行っている地域の同業者さん達との合同イベントです。

TDYワンダーランド!
TDYワンダーランド!

今日のトピック:『TDYワンダーランド!』

「TDYワンダーランド」と名付けて、お付き合いいただいているお客様先の子供たちを中心に一日楽しく遊んで過ごしていただく催しを開催しています。

TOTOリモデルクラブ11社のメンバーさんで協力しあって、縁日のような楽しんでいただけるブースをそれそれ受け持ちました。

キャンドルデコパージュ
キャンドルデコパージュ

すみれの担当は、キャンドルのデコパージュです。

常に1時間以上も待ち時間ができるほど、人気のブースとなり、ご参加いただいた方にはずいぶん喜んでいただけたようでした。

キャンドルデコパージュ
キャンドルデコパージュ

このような大々的なイベントを一社だけで開催するのは非常にハードルが高いですが、大勢の仲間達と力を合わせれば、いとも簡単に実現できます。

まぁ、優秀なイベント委員さん達のおかげっていうのもありますが。。。(^^)

岡本委員長はじめ、イベント委員会の皆様、素晴らしい企画をありがとうございました。

お陰で沢山の子供たちの笑顔に出会うことができました。

明日ももう一日よろしくお願いします!

手作りアクセサリーを作ろう!
手作りアクセサリーを作ろう!

 

知られざる能の世界

さて、お題目。

昨日は夕方から珍しく妻と夫婦水入らずで京都へ行きました。

この度、一般社団法人日本原史文化研究協会の理事に就任された顧問社労士の川西先生からのお誘いを頂き、新作能『祖神~SONOKAMI~』のお披露目発表会に参加させていただきました。

茶道、華道、書道、歌舞伎、文楽、日本舞踊にお琴や三味線のような楽器、相撲や剣術などの武道、日本人が古来から守り育ててきた伝統文化は非常に多岐に渡ります。

私たち建築の世界も在来工法、伝統工法とその一端を担っておりますが、次世代への技術の伝承は入職者の激減、市場ニーズの変容と大きな問題が山積みです。

今回鑑賞させていただいた能もその一つ、世界最古の舞踊とされ、世界無形文化遺産に登録されている日本独自の美学、幽玄の世界を表現する舞台芸術であり、織田信長が『人生五十年、下天のうちにくらぶれば、」と舞ったとされる「敦盛」が有名ですが、もともとは世に広まった室町時代の遥か昔に神事の際に神の世界と現世を結ぶ儀式として広まったものとのことです。

観阿弥、世阿弥が夢幻能として様式をまとめあげ大成した事は有名で、私のようなド素人でもぼんやりとした知識として持っていましたが、その辺りの起源的なお話を聞くのは初めてで、なるほど、幽玄の世界を表現するはずや、と妙に納得した次第です。

川村能舞台
川村能舞台

 

世阿弥の教えはマーケティングの真髄!?

今回、(大人になって)初めてじっくりと能舞台を鑑賞して感じたのは、やっぱり、日本独自の美学です。

余計なモノを極限まで削ぎ落とし、シンプルな笛の音と小鼓、大鼓を叩く音、シテ方の腹の奥底から湧き出て来たような発声は独特の空気感と言うよりは世界観を醸し出します。

言葉に表してしまうと陳腐極まりないですが(苦笑)、日本人として、今一度この世界観、美学を学びなおす必要が有る事をまざまざと見せつけられました。

世阿弥の有名な言葉に、
「家、家にあらず、継ぐを以て家とす。人、人に あらず、知るを以て人とす」
というものがあります。

この言葉を私たち自身に置き換えると、
「会社はただ続くから会社なのではなく、継ぐべきものがあるから会社であり、人もそこで働いているだけではそこの人とは言えない。その会社が守るべきものを知る人だけが、その会社の人と言える のだ。」
と聞き取れます。

演劇、舞踊を極限まで削ぎ落として、シンプルすぎる動きと楽器と人の声のみで能という独自の世界を作り上げた世阿弥の遺した教えというのは、結局、本質に何処まで迫る事が出来るかへの挑戦であり、在り方への回帰だと言えると思います。まさに私たちが取り組むマーケティングの根の部分と同じ。

 

祖神〜SONOKAMI〜
祖神〜SONOKAMI〜

目指すのは日本式マーケティング

今まで、全く関係のない世界の様に思っていた『能』でしたが、今回鑑賞させて頂いて、我々の事業、もしくは日々の暮らしにも少なからず通ずるモノがあるのではないか、なんて思いました。

私たちが目指す自立循環型の事業モデル、その価値観、美学の根源は日本古来から脈々と受け継がれた、自然と共に生きることを旨とした『共生』という日本的価値観、そして良心にあると思います。

私も、(遅ればせながら)これから少しずつでもそのあたりの日本の原史文化を学びたいと思いました。

川西先生、この度は素晴らしいご縁をありがとうございました。心から感謝申し上げます。

出来る事なら、50歳を迎えたとき、(おちゃらけでもいいので、)敦盛の一節を舞えようになってみたいものです。(笑)

心謝。

 

 

おまけ、

さて、何年ぶりかも分からない夫婦水入らずの京都デート。おかげさまで叶える事が出来ました。(笑)

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ありがとうございました。

鴨川
鴨川

 

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