天赦日×一粒万倍日に撒いた種。

9月29日 天赦日 快晴

昨夜はスーパームーンだったとかで、お月さんに多くの願い事をする方や、洗面器に月を移してマントラをどうこうする儀式をする方など、結構古式ゆかしい価値観をお持ちの方が回りに結構おられて、若干、驚いております。(笑)

キャルファームでの農業研修
キャルファームでの農業研修

天赦日×一粒万倍日

ずっと以前からそのような慣習を持たれていたのか、SNSの普及で、その手の情報が多く流れる様になったのかは分かりませんが、大自然の摂理を受け入れる、またはその力に与ることは決して悪い事ではないと思いますし、どちらかと言うと喜ばしい事なのかな、なんて思いました。

その流れで言うと、今日は天赦日らしく、なんでも、『日本の暦の上で最も縁起がいい』とされる日とのこと。

しかも、『一粒万倍日』という何かを植えれば万倍になって帰って来る景気のいい日とも重なっているらしいです。

なんてめでたい日なんでしょうか。(笑)
そして、両方とも何か新しい事を始めたり、行動を起こすにはモッテコイの日との事で、天赦日×一粒万倍日に行なうべきは種蒔きとの事。

そんなめでたい今日と言う日に行なった私の行動といえば、、

キャルファームでの農業研修
キャルファームでの農業研修

新たな種蒔き1

午前中は岩岡のキャルファームさんで農業研修。

今回初めて(収穫祭以外のフツーの研修で、)クライアントでもある近所の会社の社長に(本人の強いご希望もあり、)畑に参加して頂き、気持ちのよい真っ青な秋空が広がる下、青々と生い茂った野菜を収穫し、土を耕す作業はとても気持ちよく、「こりゃ楽しいわ」とずいぶん喜んで頂きました。

また、「社員研修にはモッテコイやな、」とサービス業の業態では有りますが、農作業を社員研修に取り入れられる事を早々に決められたご様子。流石、原理原則に則った経営を目指しておられる経営者は畑での農作業を通してスタッフと共有すべき『体験』へのご理解が驚く程早いです。(笑)

T社長、これから畑でもご一緒させて頂けること、嬉しく思います。宜しくお願い致します!

落花生の花
落花生の花

新たな種蒔き2

昼からは作業服をスーツに着替えて新大阪に移動。

全国の先進的な工務店の集まりである、『地球の会』の研修会にて講師を勤めさせて頂きました。
全く関連のない団体で講師(グループコーチング形式のこじんまりしたものではなく、)を勤めるのは初めてのこと。少しでも種を植えれればいいな、なんて思いながら会場に向かいました。

北は東北、南は宮崎と全国で有名な工務店が多く集まっておられるそうそうたるメンバーの前で、私の様な片田舎の小さな工務店の経営者が偉そうに話す事等、正直何も無いのですが、今回は大工育成部会から「大工の育成、雇用についての話を聞かせてもらいたい、」とのオファーを頂き、少人数のざっくばらんな会なのかと思いお受けしたところ、他の部会も合流されて広い会場に大人数の経営者さんが集まっておられビックリ。(笑)

日本で最も大工育成を進めておられるお会社や、業界紙に常連で取り上げられている有名工務店の前で若干緊張しながらすみれが自社大工の育成、教育をしながら会社のシステム、マーケティングを組み立てて来た経緯を紹介させて頂きました。

職人起業塾からの提言@地球の会
職人起業塾からの提言@地球の会

目指すべきは『職人の社会的地位の向上』

大工が絶滅危惧種レベルに減ってしまう現状は棟梁と言われた住宅の全てを請け負う大工のビジネスモデル?の崩壊がその根本に有ると思っています。総請けという商売から、分業された木工事職人、もしくは下地屋といった単なる作業員になってしまって、日当のみの収入しか得られなくなり、そして追い打ちをかける様に20年間のデフレの中でその単価も下がるところまで下がってしまいました。

肉体労働者としてのリスクを抱え、低い社会的保証、信用にも拘らず、その日食べて行くのがやっとの報酬しか得られない職業。

若者がなりたがるはずが有りません。

すみれの取り組みは、大工をまず正規雇用して暮らしの安心と安定を担保した上で、現場にまつわる全ての業務を昔の『棟梁』と同じようにこなす事で、大工を単なる作業者ではなく、付加価値を発揮しながら経営に関わってもらえる『人材』として活躍してもらえる様に研修、教育を繰り返して、現場の『誠実なモノ作り』と『顧客の信頼』を同時に叶える様にするものです。

そのような経営感覚を身につける教育を行なう事で、独立をしたいものには開業支援を、会社に残りたいものは管理職、経営陣へのステップアップと、将来のキャリアアップを示しています。

そして、社員大工のスタッフ達が現場で結果を出し続けてくれたお陰で、十数年と続けてお取り引きを頂ける方、次々に身の回りの方をご紹介してくれるお客様と数多く深いご縁を頂く事が出来ました。

職人起業塾からの提言@地球の会
職人起業塾からの提言@地球の会

建築業界の常識を変える種になれば。

そのお客様達に守られながら、チラシなどのマス広告を一切使わずに営業を続けるスタイルを作り上げてきた訳ですが、その根本は、モノ作り企業の本質である『作り手を守り、育てる。』という強い志です。

立派なお会社、卓越した経営者の前で話すにはあまりにも拙い内容だった事思いますが、『大工育成』とは商売の道具として職人を育てる事ではなく、『大工』という素晴らしい職業を『やりがい』と『将来への夢』を持って若者が目指せる業界へと常識を創り変える事だという私の想いが少しでも伝わっていれば幸いです。

お招き頂きましたM社長、地球の会の皆様、ありがとうございました。

また新たなご縁を頂きましたこと、心より感謝致します。

心謝。

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