『下町ロケット』に見る中小企業の強みって?

11月11日 快晴

久しぶりの青空を目にして何となく心も晴れやかな朝を迎えました。
暦では冬になっているとは言え、暑くも寒くもない今の季節の天気のいい日は最高です。
水曜日につき、すみれ事務所は定休日。こんな日はゴルフ場で歩き回るに限る、なんて思いつつも残念ながら朝からガッツリとオシゴトな一日でした。(苦笑)

 

スーパーコンピューター”京”の街にて。

昼からは電磁波測定士として、師匠である日本唯一の専業電磁波測定士の青山哲久氏と、先日FPの会の研修会に講師としてお呼び頂いた際にご縁を頂いた、1級電磁波測定士でもある中谷社長と連れ立って、日本で初めて民間で電磁波測定の認証機関として総務省から認定された高周波電磁波の測定、認証機関を訪問させて頂きました。

お忙しい中お時間を割いて頂いた先方様には非常に興味深い内容のお話を聴かせて頂いたりと、ある意味記念日になるくらい衝撃的な日となりました。御対応頂きましたT部長、H様、N様、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げると共に、今後とも何卒宜しくお願い致します。
また、今日は奇しくも我らが電磁波測定士のリーダー、日本電磁波協会の土田専務理事の誕生日。記念日に花を添えれたと思います。土田社長、おめでとうございます。(笑)

その内容はあまりにも濃く、しかもマニアックかつ難しい内容も多かったので、まとめは(青山さんのレポートが出来てから)改めてアップしたいと思います。

先進的なハイテクノロジー企業が集まるポートアイランド。
先進的なハイテクノロジー企業が集まるポートアイランド。

 

仲良し同業者のおっさんの会での話題

昨夜はTOTOリモデルクラブの勉強会、定例会後の恒例の懇親会に参加、仲良し同業者の経営者さんたちと、情報交換やお互いの悩み?を相談しあったりと夜更けまで経営談義に花を咲かせました。その中で出て来た話題の一つが、最近世の中小零細企業経営者のオッサン達を毎週号泣(大げさか、笑)させているともっぱらの噂のTVドラマ、『下町ロケット』の事。
私も録画を取ってもらって毎週欠かさずに見ています。(笑)

TOTOリモデル大学にてHP勉強会。
TOTOリモデル大学にてHP勉強会。

 

大企業VS中小企業

先週のドラマの中で、世界トップクラスの大企業のシステム化されたオートメーションでの機械部品の製作と比べて、下町の中小企業が手作りの職人の技でその精度を凌ぎ、バカにされ続けた溜飲を下げると言うシーンがありました。私も思わず目に涙を浮かべてしまったのですが、多くのオッサン達がそのシーンに感動していたようです。(笑)

佃製作所という町工場を舞台に『佃品質、佃プライド』という大きな横断幕を事務所に張り、その言葉を胸にモノづくりの原点を守るのだ!という社員さんの言葉には規模や業態は少し違いますが、モノづくりに携わる職業人として、胸に迫るものがありました。

そのドラマを見ながら考えた事は、大企業から下町の中小企業とバカにされていながらも、世界トップレベルの卓越した技術力、圧倒的な強みを持つこの企業が羨ましいな、という事です。

 

中小零細企業が持つ絶対的な強みなんてあるか?

私たちのような多くの中小企業、しかも工務店のような業態の事業所は残念ながら世界に誇れるような唯一無二の技術など持ち合わせておらず、まして私のような無一文から起業して事業を始めたものはあらゆる面で弱小であり、長い歴史と豊かな実績を誇る大企業に比べて吹けば飛ぶような小さな存在です。
自社だけが持つ圧倒的な強みを胸を張って声高に叫ぶ事など非常に難しく、と言うよりそんなモノなど無いに等しく、外部環境に振り回されやすい厳しい経営環境の中にあって、さてどうしたらいいものやら、、と悩み続けてきたのが正直なところ。
それでも起業してから20年弱事業を続けて来れたのは、ひとえにそんな私たちを信頼してくださったお客様のおかげです。

経営の神様と言われるドラッカー博士はかつて言われました。

「経営者にもっとも必要なものは真摯さである」

その言葉は、世界に通用するような圧倒的な『強み』はなくても、目の前のお客様に真摯に誠実に向き合うことで私たちのようなスモールビジネスも成り立っていくという事であり、そして、小さいからこそできるきめ細やかなサービスは反対に大企業には真似ができないことだったりもします。

卓越の戦略とは卓越した真摯さから。

自社で毎月開催しているするマーケティングの勉強会の中で、非常に重要なファクターの1つである『USP』と呼ばれる「ユニークで独自の売りであり、強み」を持っているか?という話題になったとき、私がいつも口にするのは、たった1人の人に対する真摯で誠実な思いが、その人にとってかけがえのない存在になることにつながり、それが(いたって狭いセグメントの中ではありますが、)自分自身が持つ圧倒的な強みになる。と言うことです。

録画してもらったドラマを夜中に1人で見ながら、下町ロケットに登場する宇宙開発に携わるような卓越した技術力を持つ中小企業には遠く及びませんが、もっともっと狭い範囲で自分のそして自社の真摯な姿勢、誠実な態度を貫く事で、強みを磨き信頼と信用を勝ち取っていきたいと思った次第です。そして、世界一のマーケターと言われるジェイ・エイブラハム氏が掲げる卓越の戦略をその中から見いだしてみたいと思います。

とにかく、おっさんに勇気を与えてくれるテレビドラマがある事は非常に嬉しいことで、これからもドラマ『下町ロケット』で中小企業の社長と従業員の活躍をとても楽しみにしています。

こうなったら、原作も読んでみようっと。(笑)

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