11月24日 晴れのち曇り
3連休明けの朝は雨上がり。
雨雲は東の方に流れていき、空気が澄んで西の空からゆっくりと青空が広がりました。
このところ少し生意気な愛犬チャックとお散歩に行く頃にはいつもの伊川の河川敷には陽射しも差してとても気持ちの良い朝を満喫出来ました。
あっという間に11月も残り一週間になり、また、あっと言う間に新年を迎えることになるのでしょうが、年内に片付けておくべきタスクはまだまだあり、ここらで一度、棚卸しと優先順位をつけてみようと思い、今日は予定を変更して事務所に籠ることにしました。
自分の時間、行動をコントロールするには、落ち着いて計画を立てる時間が必要です。^ ^
今週からスケジュール帳も(どうも使いにくかった)ツイテル手帳から陰山手帳に変わり、以前愛用していたフランクリンプランナーに近いレイアウトということで、俄然計画立てることに意欲をかき立てています。(笑)
後は実行あるのみですね。
鉄板の理髪店
そんなこんなで一日事務所に籠り切っていた訳ですが、昼休みには気分転換に大好きな床屋に出掛けました。そもそも散髪に行くのが好きなので、短いスパンで割に頻繁に行くのですが、先日、妻に「眉毛がなんか情けないことになっとうで、」と指摘を受けて、休み明けには行かねばなるまい。と思っていたのです。
散髪台の椅子に座ると、まず始めにオヤジさん担当のひげ剃りからでした。
椅子を倒され、手際よくシェービングクリームを塗られ、蒸しタオルを顔半分にかけられて額から順番にカミソリが当てられて行く、いつも通りの流れです。
しかし、今日の散髪は、『まゆげカット』という重要な目的があり、いつもはオーダーしないオプションの注文をしなければなりません。
しかし、その注文を言い出すタイミングを逃したまま、顔のタオルがとられたらすぐに顎まわりにカミソリがやって来て何も言えず。。
はて、どうしたものか、と思っていたら、カミソリがしまわれたタイミングで即、いつもはしないのにオヤジさんはごく自然な流れで眉毛に櫛を当てて情けなく伸びている部分をカット!してくれました。
プロの職人の凄さを垣間みた気がします。おまけに鼻毛もカットしてくれたし。
絶対エースの理容師
この理髪店では、ひげ剃りはオヤジさんの担当ですが、肝心の散髪は息子さんであるマスターが必ずしてくれます。いくら忙しくてもそこは絶対にオヤジさんに変わることはないのです。
散髪の世界において、私の中の絶対エースの存在です。(笑)
この理髪店に来ている限り、髪の毛のことで悩むことはこの先も一生無いとさえ思っています。
それはただカットが上手と言うだけでは無い、髪の毛にまつわるあらゆることに対して絶対の信頼を寄せているからで、たまに出張先とかで、我慢し切れず散髪に行ったとしても、帰って来てまたすぐにこの店で切り直したりする程で、もっと言うと、シャンプーや整髪剤もここで購入しているくらい。とにかく、私に中では唯一無二の存在になっています。
絶対エースの条件とは?
とはいえ、当たり前ですが、生まれてこの方ここの理髪店しか知らない訳ではありません。
当然、以前は違う散髪屋さんに行っておりました。
ちなみに、こちらにお世話になるきっかけは、元々通っていたお店が(諸事情あり、)店を畳んだからで、その時のマスターに、「これからどこに行ったらいいんですか?」と問うたところ、こちらを紹介されたのがそもそもです。
その後、半ばしょうがなく新たな理髪店に通い始めた訳ですが、それから数年の期間を経て、絶対エースの座を確固たるものにされたと言うのが流れです。
私が、これは鉄板や、と確信した絶対エースになった条件を整理してみます。
- 信頼している人からの紹介だった。
- 理容コンテストの全国大会に挑戦、数々の賞を受賞されていた。
- 散髪以外、頭皮のケアなどの知識が豊富で改善の提案をしてくれた。
- 髪の毛を切る理論を説明してくれた。
- 話すときは話す、黙るときは黙る、コミュニケーションのスキルが高かった
- 商品開発の裏話など、理容業界の良く無いことも教えてくれた。
- ゴルフやマラソンなど共通の話題が豊富だった。
- 同い年の娘がおり、父親の苦悩を共有出来た。
- ロードバイクの素晴らしさを熱く語ってくれた。
- マーケティングを学び、経営者としての視点を持っていた
ざっとこんなところ。
整理してみると改めて凄いです。(笑)
信頼の4つの核
常日頃、スタッフや主宰している勉強会でしょっちゅう口にするのは、未来の売上げ、将来の生活を安定させるのはコツコツと顧客からの信頼を積み上げていくしか無いと言うことです。
その説明をするのに、信頼を得る為に必要なことを小割りにして説明しているのが、『信頼の4つの核』です。たしか、敬愛してやまないコヴィー博士が提唱されていたのだと思いますが。
4つの核とは、
「誠実」一貫性を持って全ての物事にあたっているか。
「意図」なんの為にという人生の大命題に向き合って、常に目的意識を明確にしているか?
「力量」どんな技術を持って、品質とスピードを担保する事が出来るか?
「結果」今まで創造し、提供して来た価値にどの様な実績があるのか?
この様に 見てみると、私に中で鉄板の絶対エースの理髪店マスターはこのすべてをキッチリとカヴァーされていることが改めて確認出来ます。
信頼が未来をつくる。
ちなみに、一応、マーケターの端くれとして、この鉄板の理髪店をマーケティングの見地から見てみると、、
私はこの理髪店に月に2回弱くらいのペースで通います。
一回の散髪代は組合で決まっている値段なので(たぶん)3700円と決して高くありませんが、時間さえ許せば奨められるままに頭皮のクレンジングやフェイシャルケアなどのオプションを注文します。その他、シャンプー等の商品を購入することを考えると、単価は5000円くらいにはなると思います。
甚だ下世話なことですが、(笑)大まかに計算してみると、5000円×2回×12ヶ月=12万円と、私一人でも一年に結構な金額をこのお店に使います。私の様な顧客が300人いれば、それだけで3600万円の売上げが継続して出来上がる訳で、それもほぼ利益(笑)ですが、更に言ってしまうと、私の様に、「この理髪店は鉄板ですよ、」と紹介する熱心な顧客がいれば、一年に20人や30人の紹介を受けることはそんなに難しいことではありません。
要するに、年数を重ねるごとに、どんどん経営は楽になっていくという図式がはっきりと見える訳です。
一人の顧客に対する信頼を守ることで、明るい未来が出来る。これこそマーケティングの真髄であり、最も基本に忠実な分かりやすい組み立て方では無いでしょうか。(笑)
ま、その為には全国のコンテストで入賞するくらいの不断の努力が要る訳ですが。。。
今日も散髪に行ったおまけ?にいい勉強をさせて頂きました。
顧客にとっての『鉄板の絶対エースになる!』来年のすみれのテーマにしたいと思います。
マスター、オヤジさん、ありがとうございました。
深謝。