芳村思風とOne World

12月2日 快晴

大屋根のsumika
大屋根のsumika

今日も晴天、何か良い予感のする朝でした。

今日はすみれ事務所は定休日でしたが、私は引き渡し前の大屋根のsumikaの設計事務所検査と外構の打ち合せ、店舗工事の完了後確認に、次に着工する新築工事の現場確認と昨日に引き続き建築屋らしく実務に励みました。

いい天気にも恵まれて、快調に走り回りました。(笑)

大屋根のsumika
大屋根のsumika

喜多川泰シリーズ。

さて、今日は少し久しぶりとなる書籍のご紹介、ひょんなきっかけでご紹介いただき、こつこつと読み進めている喜多川泰さんのずいぶん前に出版された1冊です。
私の読み終えた感想は、私が長年学び続けて来た世の中の真理、原理原則、人生を良きモノにするヒントが非常に読みやすい爽やかなストーリーの中にちりばめられてある、喜多川泰ワールドの入門編としては非常に入りやすい良い一冊だと感じました。

この本の紹介をしようと思ったきっかけは先日の知的資産経営ウィーク2015のイベントで行政書士会に呼ばれた際の斉藤社長のワークを受けて。
建設職人甲子園OSAKAの理事長も勤められている測建の斉藤社長は、人間力を高める価値観教育を社内で行っておられ、それが自社の知的資産と言う説明をされました。
その実例として自社で行われているワークを参加者の皆さん相手に行われて、私も参加させていただきました。
そのワークとは、感情論哲学者の芳村思風の「生きるとは」を読んで感想を述べあうと言うもの。

題材はこちら、

芳村思風 生きるとは。

『生きるとは』

人間において生きるとは、
ただ単に生き永らえる事ではない。
人間において生きるとは、
何のためにこの命を使うか、

この命をどう生かすかということである。

命を生かすとは、
何かに命をかけるということである。

だから生きるとは命をかけるという事だ。
命の最高のよろこびは、
命をかけても惜しくない程の対象と
出会うことにある。
その時こそ、
命は最も充実した生のよろこびを味わい、
激しくも美しく燃え上がるのである。

君は何に命をかけるか。
君は何のためになら死ぬことができるか。

この問いに答えることが、
生きるということであり、
この問いに答えることが、人生である


芳村思風

突然にして究極の問い。

そのワークは芳村思風の詩を読んで「何のために死ねるか?」と言う真っ昼間から突然の重た過ぎる衝撃の問いを投げ合うというものでした。(笑)

ワークのパートナーを務めてくださった司会者の坪内さんは若干の戸惑いを隠せない様子でありました。そんなこと、あんまり考えた事無いですし、と。(笑)
確かに、、何のために死ねるかという問いを常日頃自らに問いかけることなど普通はまずないと思います。

翻って私の場合、若い時から肝臓を患っていたこともあり自分の寿命が50歳までと覚悟しておりました。なので、肝臓疾患を治した最近まで、いつも死ぬことを前提に物事に向き合ってきた気がします。
この、突然の問いに対して、私が思い出したのは自分の命より大事なものがこの世にできたと思えた瞬間のことでした。

それはやっぱり娘の誕生です。

その娘も今は高校生になり、憎まれ口を叩くことも多く、こっぱずかしくて今更面と向かってはそんなこと言えませんが、子供が生まれた瞬間から、この子を何とか何不自由なく成人させるようにしてあげないと、と必死になって仕事に打ち込んだ覚えがあります。

自分の命よりも大事な者にしていること。

ワークの中で、坪内さんにその命より大事な娘さんに今どんなことをしていますか?と(畳込むように、笑)聞かれて、何にもできてない自分に後ろめたさを感じながらも、唯一、今年行なった事は、彼女に『自分で人生を切り開き生きていく力』を身に付けてもらいたいのと想いを込めて手紙を添えて本を送った事でした。

その本は、喜多川泰さんのこれ、

手紙屋〜蛍雪編〜

私のその話を聞いて、坪内さんに同じ高校生の子供を持つ親としてぜひその本を教えてほしいと言われたのが脳裏に残っており、今日のブログとなった次第です。

One World.

斉藤社長のワークをきっかけに、他人様にあまり話すこともない私の心の中の心情を吐露し、それに共感された方が本を読み、それを子供に伝える。

ひょっとしたら、その本がきっかけでその子の人生が大きく変わることもあるかもしれないし、その本人に響かなかったとしてもそこから誰かに本が渡り、何かしらの変化が発生する可能性もあるわけで、

この世は鎖のように不思議な縁でつながっていて、たった1人の小さなアクションが他人の人生に大きな影響を与える事は少なくないと思っています。

この喜多川泰さんの本は、短編集のような構成で何人かの人の人生の一瞬にスポットを当てています。そしてそこから影響を受けた人は人生を変えてまた人に影響を与えて行く。

少しの勇気を出して「良いこと」をすることでそこから無限にそれは増幅されていき、世の中が少しずつ良くなっていく。そんな連鎖を分かりやすく読みやすいストーリーに乗せて示してくれています。

まさにOne World

One World
One World

http://www.amazon.co.jp/One-World-喜多川-泰/dp/4763134175

この本に描かれている世界はリアルに今、現実に起こっているのだと実感しつつ、様々なところでいただくご縁に心から感謝する次第です。

すべては、心の持ち様ですねー。

坪内さん、是非手に取ってみて下さい。
斉藤社長、良いきっかけをありがとうございました。

心謝。

「芳村思風とOne World」への2件のフィードバック

  1. 高橋社長、おはようございます。

    朝からブログで感動させてもらいました。

    いい一日になりそうです。

    いつもありがとうございます。

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