12月5日 晴れ
忘年会ラッシュは続く。
昨夜は建設職人甲子園の今年最後となる集まり、忘年会にスタッフのイッペーと大ちゃんと一緒に参加。私は連日の飲み会でひきかけた風邪がイマイチ良くならず、若干テンション低めでしたが、熱い志を持つ経営者や職人と触れ合える機会ということで行ってきました。一緒に行ったメンバーは色んな職種の同年代の職人さんと意気投合、仕事について熱く語り合う場を堪能してくれていた様でした。
他社さんの経営方針発表会に初参加
今日は昼から、近所にある飲料水のベンディングサービスを行なっておられる株式会社タイガー社の経営方針発表会に参加させて頂きました。
ゼロベースに立ち戻って学び直すキャンペーン継続中という事もありますが、他社さんのこのような、いわば社内行事に参加したのは初めてで、非常に新鮮で、かつ大変勉強になりました。
冒頭の社長の来期の経営方針発表に続き、各セクションの責任者がそれぞれに前期の分析と来期の目標、所信表明を行なわれるのを聞き、それぞれが責任感と主体性を持って計画を立てられているのを目の当たりにして組織として成長していくロジックを垣間みさせて頂いた気がします。
次長の総括の後は第二部として小グループに分かれてのディスカッション。
お題目は『幸せについて』過去、現在、未来の仕事とプライベートについて考えるという非常に深い内容で、私たち来賓(と呼んで頂いてた、笑)もそのグループに混ぜてもらって、一緒に幸せについて考えてみました。
「よおけ稼いで、みんなで幸せになろ」
タイガー社の東社長は社員の皆さんに事あるごとにそう呼びかけられるとのことですが、ふとしたきっかけで、「幸せってしょっちゅう口にしてるけど、自分の思っている幸せと、社員が思っていることと違うんじゃないか?」と思ったとのことで、それが問いかけとなり、今日のディスカッションになったとのことでした。
経営者と社員の思考や意識は全く違うとは言いませんが、やはり少なからずギャップがあるもので、そのギャップを埋めれたら最高ですし、埋めれないとしてもそれを認識することは非常に重要だと思っています。
タイガー社の経営理念は、
『喜びを分け合い、幸せを共有しありがとうで溢れる会社を築こう』
であり、その経営理念の根底にある『幸せ』の定義を皆で考え直すことは、全員で事業の目的に向って邁進する方向性を示すものだと感じた次第です。
現場の力こそ企業の未来
タイガー社はサービス業であり、私たちのようなモノづくりの会社ではありませんが、実際はルートマンが朝早くからトラックに乗り込んで市中を走り回ります。その意味においては私たち工務店と同じ労働集約型企業であり、労働者が顧客接点であると言う点も非常に似ていると思います。
そのハードな業務をこなすメンバーを中心にしてこのような経営方針、そして理念の共有、理解を深めるディスカッションを通じて、顧客へのサービスの重要性やそこから生まれる付加価値が自分達の幸せに直結しているロジックを浸透されている皆さんの姿を見て、なるほど、兵庫県下No1を目指せる企業なのだといたく納得させられました。
そして、その考え方は私たちが長年取り組んで来た職人の意識改革が顧客接点強化に繋がり、将来の売上げを作り出すと言う考え方と全く同じです。
ちなみに、すみれが理念として掲げているのは、
『建築業を通して地域社会に貢献する』
であり、地域社会とは、まずはスタッフのことを指しています。
要するに、事業の目的はスタッフの幸せから。こんな風に書いてしまうと、顧客に叱られそうですが、顧客に貢献するには、スタッフがいてくれて、良い仕事をしてくれてこそ、と考えるとまずはスタッフが安心して気持ち良く働ける職場を作ることが第一義になると考えています。
創業時から掲げて来たすみれのミッション、『職人の社会的地位の向上を図る』というのもその考え方に由来しており、「ずいぶん身内びいきの顧客を見ていない会社やな、」と批判されることも多いのですが、スタッフの犠牲の上に、安くていい仕事を提供してもなんの意味も無いと思っています。(またバッシングされるけど。。)
本日学ばせて頂いたことを糧に、そんなことも改めて再度スタッフに伝える時間を持ってみることにします。
東社長、本日は本当にありがとうございました。
大変勉強させて頂きましたし、必ずや自社に取り入れて成果に結びつけてみたいと思います。
心から感謝致します。
心謝。