ノリと勢いの危険性。

12月9日 晴

晴天
晴天

どんどん『ドツボ』にハマっていく・・・

年末の慌ただしい季節に降って湧いたPCトラブルはMacの優秀なサポートセンターの陰でなんとか収拾をつけることが出来た、と思いきや、メモリーはスッキリと整理されたなー、とデスクトップ上に置いていた目先で作業する為のフォルダを開いてみると、にゃんと!pptの資料と画像の一切合切が全て無くなっているというとんでもないことになっていました。

おいおいおいおいおい、

と、PCに向って、一人ツッコミを入れながら、バックアップを取り出そうと外付けハードディスクの中を見てみると、にゃんと!そこも空っぽ。(涙、)
慌てて、Apple社のカスタマーセンターに連絡すると、「そんなことはしない筈ですから」とやたら強気なオペレーターのおねいさん。「いやいやいやいや、無くなってますって!」と半べそをかきながら復旧のお願いをしました。

きっかけは、iPhoneの画面を割ってしまったこと、修理に出す為にPCにバックアップを取ろうとして、メモリーがいっぱいになっていることに気付き、整理に乗り出して失敗、Macサポートセンターにメモリを空ける作業を依頼したら、メールアドレス、画像、pptが全て消失、完全に負のスパイラル、というか関西で言うところの『どつぼ』にはまり込んでいってます。。

最終的になんとかなるのでしょうか。。

 

 

ノリと勢いの功罪。

人生は(大小に拘らず)常に選択の連続です。
毎日、一瞬一瞬小さな選択を繰り返すのですが、瞬時に判断がつかないことも結構あり、その時人はどうするかを大まかに分けると、

1.選択するのをやめて熟考。と言うか、とりあえず問題を先送りする。

2.ノリと勢いで選択する。 

の2つに分かれると思っています。

先送りしても良いモノもあれば、出来ないものもあり、セールスノウハウに長けた営業系の会社、またはセールスマンは先送りすることによって利益を失う仕掛けを作ることによって、ノリと勢いで、「えいやっ」と顧客に選択することを強要します。推奨します。(笑)

そのことの全てが悪いとはモチロン言いませんが、ノリと勢いで選択した場合は後悔することが多いのは私自身の経験則からいうと、圧倒的に多いのが正直なところで、今回勃発したPCデーターが吹っ飛んだ事件も、時間に追われ、確認を怠り、バックアップを取っているから大丈夫だろう、という願望にも似た思い込みがその端を発していることは明白です。(涙)

日本一のメルマガ発行人のFさんは、ご自身の(自称高額)セミナーやコンサルティングへの募集告知の際に、よくノリと勢いが大事です。と書かれてあり、確かに思い切らないと申し込めない様な金額のサービスを提供するにはそうゆう煽りが必要なのかも知れません。

しかし、その高額サービスに申し込んだ人の感想をどっさり公開して、それだけの価値があることの証明を同時に行なうことで、単なる煽りではなく、迷っている人の背中を押して、良い方向に導くのだという固い決意が垣間みれ、「ノリと勢いが大事ですよ。」という言葉がうさんくさく無くなってしまっています。

 

 

ノリと勢いが未来を食いつぶす。

翻って建築業界に目を向けてみると、時代の潮流にうまく乗った会社は勢いづいて、どんどん集客して、ジャンジャン受注を重ねます。
少し前ではローコスト住宅で九州から全国展開して地場の工務店からすっかり住宅メーカーになったT社がありましたし、最近では地域ビルダー出身の工務店だったI社が高断熱高気密をウリにして大手住宅メーカーのトップに踊りでようとしています。
元々は注文建築で一戸ずつ丁寧なものづくりをしていた筈の会社も規模を大きくしていくと、販売棟数、利益重視の営業色の強い会社になっていくのはどうやら世の常で、この会社では今、設計申し込み契約をしないとプランも作らないし、見積りもしない、と言うスタンスになっています。

購入者としては、一体いくらかかるか分からないうちに設計契約とはいえ、100万円もの大金を支払うには、躊躇もするでしょうし、おいそれと判断するのは難しい様な気がします。
しかし、「住宅の取得なんてノリと勢いが必要ですよ」と勢いづいている会社の営業マンに言われると、背中を押されたように契約する人は結構いるようで、他の住宅メーカーの追随を許さないくらい、性能を高めた住宅商品を武器に爆発的に受注を増やしている様です。

その結果、吉と出るのか凶と出るのかは分かりませんが、1つ言えることは、『ノリと勢いで判断すると、後悔することは圧倒的に増える』ということ。
本来、住宅事業は建物を作るまでが仕事では無くて、そこで長年住まう人の満足出来る暮らしのお手伝いがどれくらい出来るかだと思います。

ノリと勢いで申し込み→高額な見積り提示→なんとか資金調達→建物の完成

一生で一度かもしれない高額な家という購買行動がこれでは、非常に危なっかしい様に思えてなりません。

 

なんの為に?という問い。

私たちすみれでは、見積りやプラン等の前にまずは将来設計から鑑みて、毎月支払える住宅費用の算出、確認をまず行ないます。子育てや家族の楽しみ、老後までの大まかな予定を見て、絶対に安心出来ると思えるランニングコストの枠の中で、資金計画を立てて、それに見合った大きさ、カタチ、仕様の家づくりをしませんか?という提案です。
なんの為に家を建てるのかと言う問いがそこにはあります。

こんな手順を踏んでいてはたくさんの受注は獲得出来ませんし、売上げも大して上がりません。
しかし、少なくとも一生に一度の買い物をして、後悔した!と思われる様なことにはなりませんし、情報革命の真っ最中と言われる今の世の中は悪評が立つ事は会社の存続に関わる重大な問題だと考えると、将来は決して暗くはありません。
むしろ、ノリと勢いで販売を伸ばしている大手住宅メーカーの方がヤバい様な気がします。

 

 

逆説は所詮逆説。

世の中には色んな意見がありますし、それぞれに正しいのかも知れませんが、心に留めておきたい事は、『逆説は所詮逆説』であり、正論、定説をよく理解していて初めて耳を傾ける価値があるのだと思います。「ノリと勢いでいけ!」なんて危なっかしいに決まってますし、十分にリスクを理解して納得した上で最終的な判断としてノリで行っちゃう事は良いのかも知れませんが、そこをよく考えずに判断したら、ろくな事にならないのなんてアタリマエではないでしょうか。

自戒を込めて。(苦笑)

 

おまけ、

夜は今年最後の書道教室でしたが、PCトラブルの余波でボロボロ。。。

来年からまた心機一転、(普段から慎重に状態を整えて、)精進しようと誓う夜となりましたとさ。

今年最後の書道教室
今年最後の書道教室

 

 

 

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