カメラのキタムラの奇跡

3月29日 晴れのち曇り

   

日に日に暖かくなって来ている様な、そうでも無い様な、、

ボチボチとお花見のお誘いなども頂いたりして、今週は新入社員の入社式もあったりで、気分はすっかり春本番。ですが、イマイチ風は冷たい神戸から。

 

 

見立て違いの改修計画?

午前中は神戸の観光の中心街、南京町にて飲食店を運営されているクライアントと建物のオーナー、そして建物管理をされている百戦錬磨の不動産会社の会長、その会社と懇意にされている工務店さんに一同に集まって頂いて、私達が調査した結果を踏まえた建物の瑕疵に対する現場説明を行ないました。

建物に不具合が見つかった当初、私が立てた仮説に対して、建物のオーナー側の方々には真っ向から否定されておりまして、珍しくというか久々に、私が見立てを間違えたかと冷や汗をかきましたが、現場担当のイッペー君が機転を効かして問題箇所を目視出来る様に調査してくれた事で、とにかく、私の提案以外の選択肢は無いと御納得頂けました。

 

 

私の言葉は絶対だ。

「建築屋として、そこで過ごす人への安全を守る、その為の基準を技術的に担保するのは絶対で有り、あなた方が建物のオーナー、管理者、工務店を生業とするなら、私の言葉は絶対だ!」

と、少し前にジャニーズの長瀬君の主演で話題になったドラマ『フラジャイル』ばりに強い言葉で言い放った。。。りはしませんでしたが、なんとかご納得は頂けた様です。(笑)

  

  

昼からは大阪にて、

環境共創イニシアチブ主催の『平成27年度補正予算 住宅省エネリノベーション促進事業費補助金』の説明会に参加。

これ→https://sii.or.jp/renovation27r/first.html#session

今回は国交省の推進する長期優良住宅リフォームではなく、ZEH(ゼロエネルギーハウス)と共に経済産業省管轄の助成金の公募、申請業務に対する説明会です。

同じ様な助成金事業が並行して走り出すことで、ごっちゃになりそうなので一応参加してみましたが、補助金を利用しての建築工事は住宅性能の数値化、その検討が絡んで来てずいぶんと複雑化しています。

結局は案件ごとにマニュアルに照らし合わしながら進めなければならないので、単にマニュアルの資料を頂きに来た感も否めませんでしたが、事業の大まかな概要と補助内容を社内にシェア出来たのは良かった様な気がします。

 

夕方からはコアーキングスペースBlue+

大阪駅のすぐ近く、A貝社長がマーケティングの奥義を体現されているコアーキングスペースを提供して下さり、梅田開催となった月に一度の勉強会、『理念と経営』を考える経営者の会に参加。
こちら→大阪梅田の貸会議室&コワーキングスペース Blue+(ブルータス

毎月の習慣として、ベンチマークすべき理念経営で安定した、もしくは卓越した業績を上げられている会社の事例に学びながら、自社の経営について振り返り、理念と実業との関係性、実際の業務や毎日の選択についてチェックする時間を持つようにしておりまして、今日も覚悟を決める良い学びを頂きました。(笑)

 

 

カメラのキタムラの奇跡

参考となる企業事例として、カメラのキタムラの北村会長と尊敬してやまない田坂広志先生の対談を読んで、カメラのキタムラ社の近年の事業の変遷に衝撃を受けました。

私の様なカメラ・フィルム業界に関係がない者からみてもデジカメの普及、スマフォの普及によってアナログカメラやフィルムの製造販売が衰退産業どころか、絶滅危惧種なのは一目瞭然です。
そんな中に有って小売り大手として既存のプリント事業を変革しつつ、現在も1300もの店舗を構え、9000人の従業員を守り、1500億円もの売上げを上げ続けているのは驚くしかありません。

 

 

強すぎる逆風、

未曾有のデジタル革命の向かい風をモノともぜず、絶対にリストラをしないと社内で宣言されて、消費者の価値観に基準を合わせた北村社長の経営改革は凄まじいのひと言に尽きます。

フィルムが不要になった分、人々はより多くの写真を撮る様になり(にゃんと100倍!)その現象を捉えて、「人は、写真や映像による“感動・思い出・絆”を求めている」という信念のもとに凋落産業を寡占化して生き残りを目指されたのは、マーケティングの原理原則に合致したものであり、社員を守る事にコミットされての経営は『日本式経営』のお手本だと感じました。

 

 

世界で一番長寿企業が多い国、日本。

対談の中で、(尊敬してやまない)田坂広志氏が、CS(顧客満足)やCSR(顧客関係管理)、そしてES(従業員満足)等、それらがビジネスには不可欠とされている今の風潮を看破して、

「そもそもそんな事を考えるまでもない、日本には元来、『一期一会』『ご縁』『お互い様』『傍を楽に』という価値観が根底に有り、欧米式資本主義の競争原理ではなく、共生する文化が深く根付いていた筈で、その原点回帰こそ今の日本企業に求められるものである。」

と結論づけられ、また、企業の価値は売上げ規模の大きさではなく、持続継続するビジネスモデルにある。と、断言いるのを読んで胸が随分とスッキリしました。(笑)

 

 

はっきり言って、我らも凋落産業の住人

カメラのキタムラ社が「カメラやフィルムをいかに売るか、」から、顧客の人生に焦点をあて、「素晴らしい想い出を残すお手伝い」を全従業員に浸透するようにシフトした様に、業界は違いますが、私たちすみれもスタッフ全員と想いを共有し、売り手目線ではなく、どこまでも顧客目線を顧客接点である現場に落とし込み、勝つか負けるかの競争原理ではない、共に生きる日本型経営を形作れるように気張って生きたいと改めて思った次第です。

という訳で、スタッフ皆さん、まずはアタリマエの実践、宜しくおねがいしますー。(笑)

そして、勉強会にご参加っsれた皆様と共に今日も素晴らしい学びの時間を頂けた事に心から感謝致します。

心謝。

  

  

おまけ、

■不肖、ワタクシ高橋が初めて上梓した志を実現する為の実務書、『書籍 職人起業塾』は品薄につきAmazonではプレミアがついて定価1650円がなんと!3960円で取引されています。(笑)

Amazonも有名書店も売り切れ続出ですが、現在は少し在庫がある様です。今なら定価でご購入頂けますよ!

http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4862504183/ref=sr_1_1_twi_tan_1_olp?ie=UTF8&qid=1457847587&sr=8-1&keywords=職人起業塾

 

■インバウンドマーケティングのヒントをメルマガで配信しています!

日常の中で気付いたマーケティングについての解説や実践するためのヒントを(不定期&低頻度ですが、、)メールマガジンでも配信しています。
決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。モチロン、登録は無料です。
【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

 

■春はイベント盛りだくさん!『すみれ住まいの学校』イベント情報続々!

春はイベントの季節!ご都合が合えば、是非ご参加下さい!

4月23日(土)【すみれ暮らしの学校】愛犬家座談会

 

■厚生労働大臣認定事業『職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 第3期生募集中!

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)募集終了、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。
5月開講二期生定員御礼!締め切りました】【7月開講三期生残席2名のみ募集しています!】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください