ポッドキャストと月刊プラスワン

4月28日 大雨

東京出張3日目は想定外の土砂降りのなか、慣れない複雑すぎる地下鉄を乗り継いで、向かったのは雨に煙る赤坂見附。

 

新建ハウジング社へ

職人起業塾が未だ厚生労働大臣による認定事業として講座が始まる前、すみれ本社のみで開催していた時に取材に来られ、その後、私達の活動を何かと紙面を割いて紹介してくれる建築業界紙の新建ハウジング社にて打ち合せ。そう言えば、先月は台湾の現場まで密着取材に来てくれてました。（笑）

次世代を担う若い職人の育成、それを支える正規雇用と教育を通じて現場力を営業力に転換し、本来持つべき工務店の強みを遺憾無く発揮して持続継続出来るビジネスモデルを作り上げるマーケティングの組み立て。
そして、その意識改革と売上げが上がるシクミを広く公開することによって、『職人の社会的地位の向上を図る』というすみれの創業以来の悲願でありミッションに共感頂いて、この度、同社が出版されている月刊誌に連載記事を寄稿してもらえないかとご依頼を頂いたのを受けてのことです。

 

毎月締め切りに追われるタスクがまた１つ増えることになりますが、すっかり習慣の奴隷と化してしまっている私としては、今更一緒か、と二つ返事でお引き受けしました。（笑）

初めての専門誌への寄稿となりますが、書籍出版の第二弾を睨みつつ、出来るだけ読んで頂いて時間の無駄にならない記事を気張って執筆したいと考えておりますので、新建ハウジング社の月刊誌を購読されている皆様、宜しくお願い致します。 (^ 人^)

 

 

Podcastの収録

昨日は日吉での現場打ち合せの後、日本橋まで取って返して、Podcastの収録に臨みました。
初めてのことで勝手が分からず、あまりうまく想いを言葉にして語ることが出来ませんでしたが、司会の麗美さんの可愛らしい振りと、配信元であり、ナビゲーター？のランリグ渡辺社長の絶妙な質問でそれなりに着地をしたと思いますので、よかったら聴いてみて下さい。（笑）

番組はこちら→ランリグ渡辺の『おしえて！リフォーム・工務店経営』http://runrig.jp/podcast

 

それにしても、この番組、今までのバックナンバーをよく見てみると、業界の有名人ばかり、凄いメンバーで構成されています。（汗、）
現在の配信は山商リフォームサービス株式会社 代表・山﨑晶弘社長とのこと、、
私ごときが（軽い乗りで）登場させてもらって果たしてよかったのか？と疑問と反省は尽きませんが、今更そんな事に気付いても時は既に遅し、諦めて現実を受け入れるようにします。（笑）
配信は5月16日からだったと思います。（笑）

 

 

確実にやってくるリスクに向き合う経営感覚。

夜はその流れで、ランリグ渡辺社長と共に、かれこれ10年ほど前になる故水口健二氏のマーケティング戦略塾に参加した際からの古くからの友人であるリフォームプロの阿部社長を加え、また、（初対面でしたが、）関東でリノベーション業界のトップランナーとして有名なS工房のM社長も御参加頂き、情報交換と今後の業界の展開についての経営談義。非常に濃密ないい時間を過ごさせて頂きました。

驚いたのは、ワンストップ・リノベーション事業で大きく業績を伸ばされた（私達とはずいぶんと規模が違う、）S工房のM社長が本気で職人の育成に乗り出そうとされていたこと。
職人上がりの経営者として職人向けの研修事業を行なっている私に興味を持って頂いた様で、今後の事業展開と共に作り手の育成に本格的に乗り出されるようでした。

女性プランナーのデザイン力と不動産とのワンストップで営業に卓越した強みを持っておられる会社が、先を見据えてこのタイミングで職人の抱え込みをして工事品質の担保と、顧客接点の強化を図られると言うのは、競合するハウスメーカー、工務店やリフォーム会社に取ってはこの上ない脅威だと思います。

本格的な職人の売り手市場への移行の前に先手を打つと言う敏感且つ迅速な経営判断、経営感覚はさすがというか、正直少し参りました。
モチロン、お声掛け頂いたことは、私に出来る範囲で精一杯お手伝いをさせていただきますし、業界のトップランナーとご一緒させて頂ける機会があるのは私にとっても非常に楽しみです。

 

 

地域工務が抱える意外すぎる危機。

ただ、、そもそも職人を育てるべく責任を負って来た（経営資源を潤沢に持っていない）工務店さんが早いうちにここに取り組まなければマジやばいよな、と同じ工務店経営者として大きな危機感を感じ、心配せずにはいられませんでした。

ここ最近の工務店経営者との情報交換で聞いた話では、パワービルダーが金にモノを言わせて、長年かけて育てて来たいい大工を引き抜いていく、と涙ながらに語られる方もおられました。

職人不足による圧倒的な作り手の売り手市場はすぐ目の前まで来ています。
今は何とか大丈夫。と、気づかない間にじわじわと茹でガエルになって、気づいたときには職人がいないから売り上げが立たない、と経営を詰まらせることが無いようにだけはくれぐれも注意して頂きたいものです。同じ地域密着の中小工務店の経営者として、そんなことを切に願います。

とにかく、今回も内容盛りだくさんの実り多き東京出張となりました。

お付き合い頂きました皆様、本当にありがとうございました。ご縁に心から感謝致します。

心謝。

 

 

おまけ、

今日の昼から唯一、せっかくの東京やし、しばし仕事を離れ感性を磨く時間を。と思い楽しみにしていたのはこれ、

あろうことか、チケット買うのに30分、入場するまでに40分の行列に並ばなければなりませんでした。

中に入れても当然相当な人混みになってるのは容易に想像がつき、田舎者の世間知らずの自分を恨めしく思いつつ、スゴスゴと尻尾を巻いて帰りの途につきました。（泣、）
話題沸騰中の若冲展、行こうと思っておられる方は朝1番に並ばれることをお勧めします。（苦笑）