UXデザイン #2 フィールドワークとKA法。

2016.6.4 晴れのち雨

UX KANSAI@京都

今日は朝から京都にてUX KANSAIの研修へ。
ゼロベースに立ち返り学びなおすキャンペーンの一環で半年間に渡りUXデザインを基礎から学ぶ研修に参加です。今回も学生さんや若手のエンジニア、デザイナー、マーケターに紛れ込んで(笑)非常に刺激的な学びの場に身を置いてきました。

前回のブートキャンプに引き続き、今回もグループワークを中心にUXデザインを生み出す思考、着目点、導き出すルートについての講義を御池通のはてな社のセミナールームを拠点に受講しつつ、実際に街に繰り出してフィールドワークを実際に行なってみて、エスノグラフィーの入口を体験させて頂きました。

ちなみに、

(以前にも引用しておりますが、)UXデザインとは、

ユーザーエクスペリエンス(UXと略記されることが多い)は、ISO 9241-210[2]において「製品、システム、サービスを使用した、および/または、使用を予期したことに起因する人の知覚(認知)や反応」と定義されており[3]、ユーザーがある製品やシステムを使ったときに得られる経験や満足など全体を指す用語である。

2010年に専門家(研究者・実務家)30名がユーザーエクスペリエンスの核となる概念について議論し、その成果を『ユーザーエクスペリエンス (UX) 白書』として発表した[4]。その中で、 (1) ユーザーエクスペリエンスは「現象としてのUX」「研究分野としてのUX」「実践としてのUX」という3つの視点から捉えられるということ、 (2) ユーザーエクスペリエンスは対象とする期間の違いによって「予期的UX」「一時的UX」「エピソード的UX」「累積的UX」の4種類に分類できるということ、 (3) ユーザーエクスペリエンスに影響を与える要素は「文脈」「ユーザー」「システム」の主に3つのカテゴリに分類できるということが指摘されている。

ISO 9241-210がユーザビリティ関連規格であるISO 13407[5]からの流れを汲んでいることから、ウェブ上での商品販売などソフトウェアやビジネスに関連して使われることも多い。しかし実際には有形無形を問わずインタラクションデザイン全般に適用される概念である。例えば自動音声応答装置は貧しいユーザーエクスペリエンスをもたらすデザインとしてよく引き合いに出される。出典:Wikipedia

 

エスノグラフィーとは、

英語ethnography)は、フィールドワークに基づいて人間社会の現象の質的説明を表現する記述の一種。民族誌学エスノグラフィーとも。英語のエスノグラフィー(ethnography)は、ギリシア語のethnos=国民民族と、graphein=記述に由来する。

民族誌は、あるシステムの様々な特性は、お互いに関係があり、単独では必ずしも正確に理解できないという考えに基づいた総合的な調査の結果である。 このジャンルは、形式と歴史において旅行記及び植民地政府の報告書の系譜を引く。いくつかの学問の伝統、特に構造主義相対論パラダイムにおいては、有効な研究方法として民族誌的な研究が要求される。出典:Wikipedia

チョット分かりにくいと思いますので、(批判を覚悟の上で、笑)乱暴にまとめると、UXデザインはユーザーの経験の中から価値を見つけ、新たなサービス、デザインを創造する思考法、もしくはそれらを創出するコードであり、エスのグラフィーはユーザーの立場を理解する為のリサーチとそこからの価値の抽出の手法です。(あくまで私見なので、間違っているかもしれません。笑)

 

今回の学びのテーマは『イノベーションの機会を発見するためのメソッド』

探索的情報収集→概念の模索→仮説生成の3段階にそのアプローチを定めて、とにかく『事実』を自分の目で見て、『問題』を自分のことの様に理解して、仮説を持たずに事実を元に思考を深めることによって先入観を排除し、イノベーションの機会を探り当てるということで、そのアプローチを具体的にフィールドワークを通して問いを立て、KA法により価値マップを作成してソリューション、もしくは新たなサービスを考える入口を見いだすワークを行ないました。

 

 

フィールドワーク

私達のチームのフィールドワークは昔ながらの昭和の風情が色濃く残る三条商店街で、丁度昼食時だったことも有り、『人はなぜ食べるのか?』という根源的な問いに対する『体験』を調査。実際に京都の地元の人が行くお店に入り、自分も同じ様に食事を摂りながら、そこで暮らす人々に様々な質問をしたり、同じ空気感を自分自身で感じて見たり、背景にある価値観に思いを巡らせてみたりと、エスノグラフィーの手法に習ったリサーチに務めてみました。

三条商店街で出会った皆さんはとても気さくで親切、また楽しく会話をして下さり、現場でのリサーチってこんなに楽しいものなんや、とすっかりフィールドワークの虜になってしまいました。(笑)

お会いした皆様、御協力ありがとうございました。^ ^

 

KA法

昼過ぎからは、はてな社のセミナールームに戻って、調査データーのまとめ。
体験を通して『問いを立てて見て』そこから洞察を導き出す手法としてはKA法という『出来事』『ユーザーの心の声』『行為の背景にある生活価値』の3点に絞って全体をまとめあげ、それらをグルーピングして全体像を明らかにする手法を用いました。

付箋を使ってチームの意見をまとめていくKJ法に似ていますが、KA法はチーム内のそれぞれの視点をある程度合わすことによって問題の抽出までの時間の短縮、また精度を高める効果も大きい様に感じました。また、調査した事実を写真に撮って表す手法は非常にイメージの共有も出来やすく、リサーチ時の記憶も鮮明に甦るなど、こいつは素晴らしい!と驚嘆することしきり。(笑)

 

価値マップ

最後に模造紙にグルーピングした『体験』『価値』を張り付けて、全体を俯瞰して関連性、共通点、暗黙知やルールを探ります。
チームごとに抽出するべき『価値』を見つけ出し、立てた問いに対する答えを模索して、何らかの結論を導き出した後、価値マップの内容を発表し浅野先生にコメントを頂いて終了。
こっぴどく酷評されるチームも有れば、面白いねー、と褒めてもらえるチームも有り、ワークショップと言えども真剣な学びの場は最後まで刺激的でした。

 

 

まとめ

この度の研修を受けての私の感想というか気付きは、『仮説を立てないことの重要さ』です。
人は歳を取り、経験値が増える分だけ、先入観も増えていきます。特に私の様に直感型経営(笑)を長年行なって来たおっさんに至っては『思考は現実化する』とか『引き寄せの法則』とか、リサーチも分析も検証さえもすっ飛ばして思い込み通りに結果に持って行こうとします。(苦笑)

「そんなところにイノベーションなど生まれる訳が無いわ。」と改めて気付くと共に、事実をありのままに見る。というのは意識するだけで出来る様な簡単なことではなく、ずいぶんと練習、鍛錬しなければならんのだとも同時に思い知らされました。

この気付きは、新たな視点を持つことに繋がり、今まで見過ごして来た問題を炙り出す可能性を秘めていると感じましたし、これからの私にとってずいぶん大きいパラダイム転換のきっかけになるかも知れません。

浅野先生、チームGの皆様、UX KANSAIの皆様、本日も本当に素晴らしい学びを頂けることが出来ました。ありがとうございました!

心謝、

 

おまけ、

懇親会も優秀な若者に混じらせて頂き、面白かったです。
オッサンも入れてくれてありがとうございました。

 

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