フューチャーペーシングとリーダーシップとマネジメント

令和2年11月6日晴れ

冬の足音

11月第1周も週末になり、今朝は神戸もずいぶんと冷え込みました。毎日秋が深まって冬に近づいていくのを感じます。相変わらずメディアではアメリカ大統領選の泥仕合を報じ続けており、当初は興味深く見ていた私もさすがに少し食傷気味になってきました。アメリカが咳をすれば日本が風邪をひくと昔からよく言われている通り、アメリカの大統領がどちらになるかによって、私たちの暮らしにも大きな影響があるのでしょうが、トランプ氏が負けると法廷闘争に持ち込むとか、脱税やセクハラなどで訴追されてアメリカにいれなくなるとか、汚らしい金にまみれた政治の世界を面白おかしく報道するメディアにはさすがにうんざりしてきました。早く決着がついてもらいたいモノです。

マネジメント革命

気分を変えて、、今日の昼からは一般社団法人職人起業塾主催のリーダーのためのマネジメント改革のワークショップの開催日でした。この研修は職人起業塾の卒塾生を中心に、それぞれの事業所でリーダーとなる人と経営者に一緒に参加してもらい、事業の目的と手段のそれぞれを細分化して、あるべき姿にたどり着けるように計画を立てて、それを実践してもらう非常に実践的なワークショップです。経営の神様ピータードラッカー博士曰く、マネジメントとは組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関とその運営。マネージャーとは組織の成果に責任を持つ者と定義されており、リーダーは行うべき役割と責任を具体化して運営する立場だと私も考えています。このワークショップでは事業所が行うべきタスク(人事制度、マーケティング、ブランディング、事業継承等)を全て明らかにし、あるべき姿にたどり着けるようにそれらをすべて時系列を伴った中期経営計画に落とし込んでもらいます。まさにマネジメントの計画であり、本来、経営者が行うマネジメントを従業員であるリーダーが推し進めるのが、革命と名付けた所以です。

第二領域へのアプローチ

成果はすべて状態に由来する、状態は習慣が形作る。事業所のビジネスモデルをあるべき姿、理想型に押し上げていくには足元では緊急性を要しない、しかし重要な事柄に時間を持つ第二領域への習慣が必要です。この習慣の立案を経営者ではなく、実行者である社員のリーダーが行うことで、これまで1馬力でなかなか進めなかったものが、2馬力、3馬力とスピードと質を向上させることにつながります。私たちのような中小零細企業では社長が担うタスクがあまりにも幅広く、忙しすぎるため、つい目先のことばかりに力を注いでしまいがちです。マネジメントを経営者からリーダーである従業員に移譲することで組織は圧倒的に進化を遂げると考えて、現在、私は自社でも権限委譲に取り組んでいます。

フューチャーペーシング。

今日のワークショップの冒頭に、この研修の先にある未来を参加者の皆さんにイメージしてもらう時間を持ちました。営業兼現場監督を社長が受け持っている工務店では、社員大工への継続的な教育の場を設けて、彼らが現場の施工管理を全て受け持ち、着工と同時に顧客担当を完全に切り替え、しかも現場でのコミュニケーション量が増える事で顧客満足が高まったとしたら、社長は空いた時間を何に使えますか?とか、士業の事務所所員に、今までできていなかったこれまでの顧客への最新の助成金などの情報発信や申請のサポート業務を定期的に続けたら3年後どんな関係性を築けているか?とか、やれば必ず成果に結びつくことをわかっているのに、目の前の忙しさにかまけて先延ばしを繰り返している事の大きなリスクを認識してもらうとともに、経営者以外のスタッフが未来をイメージして経営全体のマネジメントに参加してもらう必要性を強く訴えました。

 

 

 

 

 

 

当たり前を進めるのは仕組み

私はこれまで長年、原理原則系の古典的マーケティングやマネジメントを学び続ける中で、当たり前のことを積み重ねれば、当たり前の成果を手にできる状態を整えることができるのに、そんな事は誰もがわかっているにもかかわらず、その成果を手にする人はごく稀であると言う事実に直面してきました。当たり前のことの積み重ねは、取り組めばすぐ結果が出るのではなく3年、5年と中長期にかけて時間配分を行い、継続した取り組みが必要です。理屈が簡単なだけに、一見誰にでもできそうに思えるのですが、男子の志は塩のように溶けやすい、と言われるように経営者が1人で10年先を見て決めた小さな習慣を進めていくのは困難を極めます。研修事業を行う中で最も大きな課題は研修を終えた後、卒塾生が結局、元に戻ってしまうことで、それはその本人の意思が弱いからとかではなく、事業所自体に中長期の計画とその実践の仕組みがないからだと気づきました。経営者とリーダーが一緒になってその計画と実践を行ってもらう今回のワークショップ、来年以降、定期的にメンバーの事業所に参加者全員で中長期経営計画の進捗を確認に行くオプションもつけましたし、当たり前のことが進む会社がこれで一気に増えれば私にとってはこんなに嬉しい事はありません。来月で最終回、経営者ではない、リーダーの皆さんが立案した中期経営計画の発表、楽しみにしております。気張って参りましょう。(^ ^)


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残酷で絶望的な世界。#アメリカ大統領選に思う

令和2年11月5日晴れ

歴史に残る接戦。

世間はアメリカ大統領選挙の速報で持ちきり。4年前、泡沫候補と言われていたトランプ氏が奇跡的な大逆転で大統領に選出され、これから世界はどうなることかと心配の声が多く上がっていたのを思い出しながら、私も興味深く朝から報道番組を見てしまいました。冷静に見ると、バイデン候補の方がどう見ても大統領の風格や、品があるし、似つかわしように見えますが、よぼよぼのおじいさん感も拭えず、認知症の疑いがあるようなじいさんに大きな権限を与えても大丈夫か?との声もなるほど一理あると思ってしまいます。一方で、トランプ氏はパリ協定の離脱を始め、近視眼的な自国の利益重視を前面に出されており、そんな人に大国の舵取りを任せるのはどうかと思ってしまいます。しかし、優秀なビジネスマンらしく、善し悪しにかかわらず公約を実行した実績は認めるべきだと思いますし、コロナで混迷を深める世界においては、足元の経済重視の政策を実行する力も必要な気がします。結局、どっちもどっちですね。(笑)

民主主義の根本的欠陥。

選挙の報道に対してそれぞれの立場の人が様々なコメントを出しているのを見て、意外にトランプ氏を支持する人が多いことに今更ながら気づかされました。その根拠はと言うと、大まか自分自身、もしくは自国にメリットがあるなしで判断しているように感じます。これは今回のアメリカ大統領選に限らず、先の大阪都構想の住民投票も然り、日本の国政選挙も然り、政策と言う名の予算の配分が自分に有利になる候補に1票を投じたいと思うのは、致し方ないというか、避けることができない人間の性なのかもしれません。考えてもみれば、投票する人にとって利益誘導のための選挙が定期的に行われ、潤沢な選挙資金を持っている候補が当選すると言う民主主義の構図は、世界が成熟に向かうのとは常に真逆の方向の結果を出し続けるのかもしれません。ポピュリズムと言われる衆愚政治に陥る宿命を民主主義は常に内包していると言うことなのでしょう。

世界は成熟に向かって進化する。

私が子供の頃、半世紀近く前から考えれば、今は夢の21世紀になっており、私たちの生活は当時からは想像がつかないくらい、ものすごく便利で、テクノロジーの進化の恩恵を受けています。あらゆる情報は一瞬にして手に入り、欲しいものは家にいながらにしてすぐに届けられます。日本人の貧困率が高くなっているとの報道も目にしますが、私の少年時代に比べるとやっぱり今の世の中は物質的な面で見ると随分と豊かになっていると思ってしまいます。しかし、それとは裏腹に、人々の精神的な部分はあまり変わっていないというか、どんどんセンシティブになって、生きにくい世の中になりつつあるのではないかと感じてしまいます。私は若かりし頃、世界は成熟に向かい、より良い世の中に変わるのだろうと思っていましたが、最近、思いの外そんなことはないのかと思い始めました。これは民主主義の根本にイマカネジブンの志向が反映される事と少なからず関係性があるのかもしれません。理想を掲げて、今ではなく未来のための選択をしなければ世界は良くならないですが、それが政治に反映されないのではないでしょうか。

絶望の世界。

世の中の良し悪しを測る指標の一つに、絶望して自ら命を絶つ人の数の推移があります。自殺者数は景気に大きく影響を受けると言われており、完全失業者数の推移と同じグラフを描きます。その面から考えれば、テクノロジーの進化の恩恵を受けて、国際的な競争力を身に付けたことで物質的に豊かになった現代の日本は失業者数を減らし続けており、それに連れて絶望を感じる人も少なくなっていると言われています。しかし、それでも昨年の自殺者数は2万人を超えており、単純計算で1日に60人程度が死を選びました。新型コロナよりももっと重要視して対策すべき深く大きな問題です。そして、何よりも問題なのは子供の自殺が激増していると言う事です。新型コロナによる自粛生活で家に引き込こもることが増えて、社会との関わりが減少したからか、今年四月の自殺者は昨年比で大きく減少したとの報道がありましたが、年単位での推移では子供たちの絶望は年を追うごとに増え続けており、社会が生きにくくなっていることを示唆しているとしか思えません。

 

 

 

 

 

 

 

志を以って万事の源となす。

若者、子供たちが絶望する原因は、私たち大人が作っている世界が生きるに値しないようなくだらないものになってしまっているとしか思えません。それは現代の政治も社会も企業も学校も、ありとあらゆる「社会」を構築する組織とそこにいる人が未来に希望を与えることを考えられずに、イマカネジブンだけ良ければいいのだと言う論理で回っている証左ではないかと思うのです。それが最も分かりやすく表出するのが選挙であり、その選択を行う人が自分の利益誘導ではなく、本当に世の中を良くしてくれる、次世代を担う子供達に良い環境を残してやれる、今より少しでも良い世界に変えて人生を終えたいと思う人を選ぶこと、そしてその前にそのような人が政治を志すような風土、風潮を世の中に起こしていくしかないと思います。それはまず、身の回りの小さなコミュニティーから始めるべきであり、まず隣人に対しての思いやりを持つ所からではないでしょうか。何気ない日常、普段から、青臭い理想論をたたかわせ、志を行動に移す人を一人でも増やすことが私たち大人の責務ではないかと思います。残酷で絶望的な世界を残すわけにはいかないのです。。


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絵に描いた餅を食う方法。

令和2年11月4日晴れ

水曜日は朝活から。

最高のゴルフ日和だった昨日の祝日に引き続き、気持ちの良い秋空が広がった今日は、定宿の神戸サウナからオンラインで朝活に参加。早朝のビジネスミーティングを終えて、本格フィンランドサウナで汗を流してから仕事に取り掛かり、熱したおかげで身体も脳も活性化、良い一日のスタートを切れました。昼からは滋賀県大津市にちょっとした大工工事と、クライアントが土地の購入を決められた新しい案件の打ち合わせに向かいました。正直、車の運転はあまり好きではないし、滋賀ぐらいの遠方になると私の場合、電車で移動するのが常なのですが、長年大工をやっていると言っても、道具がなければただの人、今日は大工道具を積んだ車で走りまわりました。

生涯学習のコーナー

今朝の朝活では、珍しくエデュケーションコーナーを任されることになり、メンバー向けに5分程度の学習コーナーを担当させてもらいました。私が参加しているBNIなる朝の異業種交流会は、コアバリューの1つに「生涯学習」が掲げられているように、毎回の定例会でリファラルマーケティングについて学ぶ時間が設けられています。10月からスタートした今期は、弁護士の山本先生が毎回マーケティングやマネジメントの古典の実務書に書かれてある概念を引っ張り出してきて紹介されています。今回のテーマは「習慣」とのことで、7つの習慣フリークの私にお鉢が回ってきたようです。(笑)

Start with whyの原則。

たった5分間の短い時間ではありましたが、「どのようにやるか、」と言う薄っぺらいレクチャーを行なったところで如何に意味をなさないかを考えて、一応、start with why(何のために、から始めよう)の原則に則って、目的の共有からお話をさせてもらいました。この会の唯一の目的はメンバー間のビジネスが成長発展することです。そして、BNIの理念はGiver’s gain(与えるものこそ与えられる)であり、仕事をゲットしに集まった人ではなく、まず人に与える事を価値として認める人の集まりです。そして、さらに私たちドリームチャプターが掲げているのは「圧倒的他者貢献ができるチームになる」となっています。冒頭にメンバーの皆さんに私が問いかけたのは、この素晴らしい理念が紙に描いた餅になっていないか?と言うことでした。

 

 

 

 

 

絵に描いた餅の理念。

もちろん、テイカーと呼ばれる、常にもらうばかりに執着する人は私たちのチームにはおりませんが、改めて圧倒的感謝貢献をできているか?今すでに理想の状態になっているか?と問い直されると、それも胸を張って答えれないのが正直なところで、それぞれメンバーの皆さんは、BNIに参加しているのと同時に、各人自分の仕事を持っており、毎日忙しくされている中で、他者貢献ばかりに時間を費やせるわけもなく、(私も含めて)理想と現実のギャップに悩まされているのが正直なところだと思います。しかし、それはすなわち、メンバーで掲げた理想が絵に描いた餅であることになってしまいます。

P/PCバランス

その理想と現実のギャップを埋める方法論として、今回私が提言としてご紹介したのがビジネス書としては古典中の古典、スティーブン・R・コヴィー博士が書かれた世界中で最も読まれたビジネス書と言われる7つの習慣の中にある概念です。「P/PCバランス」として有名な「成果はすべて状態に由来する」そして「状態は習慣によって作られる」との、当たり前すぎるやろう〜、とツッコミを受ける位、誰もが認める原理原則に基づいた状態管理の考え方をご紹介しました。

 

 

 

 

 

(連続性のある)実践、あるのみ!

5分間のコーナーの最後に、理想を現実化し、人生を成功に導くと数多くの経営者やリーダーに大きな影響を与え続けている7つの習慣になぞらえて、朝活の活動をその7つに落とし込み、週に1度、月に1度の習慣を全員で身に付けることによってとんでもない素晴らしいチームに私たちはなれるはずだと提言をしておきました。口に出して言ってしまった以上、私自身が率先して行動しなければならないポジションに追い込まれることにもなりましたが、せっかく入会して活動を続けているチームですから、少しでもメンバーに貢献できるように私も気合を入れ直して頑張りたいと思います。結局、掲げた理念が絵に描いた餅、などと言う不本意キマワリない状態から抜け出すには、実践あるのみ。そして、実践を積み重ねで習慣化することが紙に描いた餅を実際に食べられるようになる唯一無二の方法だと思うのです。ドリームチームの皆さん、気張って参りましょう。


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変化を好むのは子供。

令和2年11月2日雨

久しぶりの雨

神戸で久しぶりに降った雨は、朝から晩までよく降り続きました。昨日の日曜日は霜月の御朔日と言うことで、朝から近所の氏神様にお参りに行ったり、毎週日曜日のルーティーンである大蔵海岸にランニングに行った後、露天風呂浸かったりしましたが、11月とは思えない位、暖かな陽気で、とてもすがすがしく11月のスタートを切ることができました。終わりよければ全てよしと言う言葉がありますが、スタートが良ければ後の経過も良くなるもの、雨降りを1日待ってくれたお天道様に感謝しきりです。

御朔日イベント

今月から、新しい御朔日の習慣として、朝活のメンバーと、今年コロナで大打撃を受けて苦しまれた飲食店さんに、激励の意味を込めて食事に行く会を催すことになりまして、昨日はその1回目と言うことで三宮の市役所の上にあるシャンカルと言うカレー料理屋さんに行って大いに盛り上がりました。私が若い頃には、飲食店のオーナーさんは皆さん、御朔日に忙しいく店が繁盛すると、その1月は縁起が良いとたいそう喜ばれたものでして、インド人の店員さんに説明したところ、なるほど、と納得&喜んでもらえたようでよかったです。甚だ微力ではありますが、神戸の地元の飲食店さんの応援を仲間とともにコツコツと続けていきたいと思います。

大阪都構想否決

そんな楽しいながらも若干飲み過ぎた日曜日の余韻を引きずって、朝目覚めてみるとテレビの情報番組では大阪都構想が否決されたニュースでもちきりでした。なんでも、前回に引き続き非常に僅差で大阪維新の会の政策が大阪府民からNOを突きつけられて知事も市長も任期を終えたら政治の世界から退くような報道がされていました。私個人としては、橋下元市長の「大阪都構想」なる本を読んで、少なからずこれからの日本では地方分権を進める必要があると思っていたこともあり、大阪府の新たなチャレンジには期待を寄せておりました。少し残念な気もしますが、大阪の人たちの選択なので変わりたくないと言う人が多いと言うのを事実として受け取るしかないのだと思います。

写真・図版

変化を好むのは子供

大阪都構想否決の報道を見ていて、以前に、誰かの本で「変化を求めるのは子供で、歳を重ね大人になるに従って人は変化に対して臆病になり、嫌うようになる」と書かれていたのを思い出しました。その本の文脈では、世界は常に変化しており、その変化に対して適応できないものは排除されていくしかなく、生き残っていくには常に変化に対して前向きに向き合う必要がある、変に大人ぶって変化を忌み嫌うのは、衰退への第一歩である。と、いくつになっても子供心を忘れずに新たなことにチャレンジする気持ちを持ち続けるべきだといった内容だったと記憶しています。その一文を読んだとき、確かにその通りだ、変化をいとわないように気をつけようと思ったことだけは、今もしっかりと覚えています。

対案無き現状維持かよ

この度の大阪都構想の否決は、その政策の良し悪しでNOを突きつけられたと言うよりも、変化を嫌う大人たちが面倒な改革を拒否したのではないかと勝手に思っておりまして、現状は決して理想的な環境にあるわけでも、未来に対して明るい希望が満ち溢れているわけでもないのに、リスクに目を向けず、改善する意欲を持っていない年寄りが多く投票に行っただけではないのかなんて思ってしまいます。逆に、これからの大阪を担っていく若者たちも、これから劇的に生産人口が減っていく日本で、本当に旧態依然のままの政治の枠組みで、市民生活が良くなっていくのかを真摯に向き合って考えたのかと疑問に思ってしまいます。もちろん、じっくり考えられた方もおられるでしょうが、新たな構想を否決するなら対案を出して今後の不安を解消してくれるような道筋をつけるべきではないのかと思うのです。

他山の石

そして、この変化を嫌う大人の問題は、決して大阪府だけのことではなく、私たちのような小さな事業所の組織運営にあっても同じような現象がしばしば見受けられます。未来を標榜し、理想を実現するために足元を見直して、変化する組織でなければ生き残っていけないと言う危機感をいくら説明してもわからないまま、未来に対しての責任を負わないものが、深く思考を巡らすでもなく、新たな取り組みを拒むだけで、何ら対案を出すわけではなく、ただ居心地が良いだけの現状にあぐらをかこうと人は誰しもしたがります。できない理由をことさら並べ立て、どのようにしたらうまくできるかを考えることから目を背けます。そんな変に大人ぶった組織になると、これまで積み残してきた問題の改善もできなくなり、衰退の一途を辿るしかありません。

根底に横たわるイマカネジブン思考

ずいぶん昔になりますが、とある設計スタッフと面談してる時に、「そんなに毎年、目標を決めて取り組まないといけないんですか?」と聞かれたことがあり、愕然とした覚えがあります。あらゆる人が目標設定をして、それに対して一生懸命取り組まなければならないとは言いませんし、そんな事はこれっぽっちも思いませんが、それは必要な成果を出し続ける力を持った人の域であり、できないことだらけ、たいした価値も生み出せない状態で、自分から考えることもなく、言われたことをやるだけの人では職業人として寂しすぎますし、周りの人に対して何の貢献もできません。今だけ金だけ自分だけ良ければ思考の最たるものになってしまい、結果自分自身をおとしめてしまいます。そんなことにならないようにするのが私たち経営者の役割ではありますが、人は変えられないと言われるように、本人に全くその気がなければどんなサポートも意味をなしません。

写真・図版

フューチャーペーシング

話を戻して、大阪都構想の住民投票の事前調査では、採択される可能性の方が高いと言われ続けてきました。前回の住民投票でも誤差の範囲と言われる位僅差で否決されたこともあり、2度目のチャレンジは大阪維新の会としては万全を期して投票に挑んだだろうし、そもそも地方選挙では維新の会が圧倒的な支持を得ている現状を鑑みると、採択されると思ってもおかしくありません。それが否決された背景にあるのは、吉村府知事、松井市長が改革後の未来のビジョンを大阪府民と共有できなかったことにあるのではないかと思っています。改革には当然痛みが伴いますし、二重行政の解消は公務員を減らすことにもなり、いいことばかりでは無いのは誰の目からも明らかですが、それを乗り越えた先にもっと素晴らしい世界があるとのイメージを大阪府民にに渡しきれなかったと思うのです。これは、私たちが取り組む社内改革でも結局同じことで、今回の大阪維新の会の敗北を他山の石、自分への戒めとして捉えたいと思います。


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ボトムアップの本当の意味と意義。

令和2年10月31日 晴れ

あと二月

10月も今日でおしまい、今年も残すところあと2月、あっという間に過ぎ去ってしまうのでしょう。今日は朝から工務店仲間が施行した大スパンの倉庫兼事務所の現場に、見学会にお邪魔して、コストを抑えながら機能性と居住性を担保するアイディアを色々と勉強させてもらいました。その後は、昼からの打ち合わせに移動しながら、オンライン電話を使って昨年まで一緒にUXデザインを学んでいた仲間たちから依頼をいただいた、工務店経営者向けのヒアリングに参加とアテンド、相変わらず時間を有効利用してるというか、分刻みのドタバタした週末を送りました。

打ち上げBBQ

夕方からは工務部メンバーによる社内勉強会と、先日工事を完了し、無事お引き渡しを終えた新築木造中学校の工事にご協力いただいた業者さんをお招きして本社3階のテラスでバーベキューをしておもてなしの会を開きました。現場で頑張ってくれたスタッフへのねぎらいも込めて、私は終始、肉を焼く係に徹しました。と言いながらも、職人起業塾の卒塾生の職人も来てくれて、炭火を囲んで話し込んだりと、楽しい時間を過ごすことができました。今年はコロナの影響で協力業者会も中止したままですし、会社としての飲み会は長い間制限していたままだったので、久々に大勢で集まってコミュニケーション取るのはやっぱり大事なことだなと改めて感じた次第です。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。(^ ^)

丁寧なモノづくりは真摯な学ぶ姿勢から

飲み会の前に行った、夕方からの社内勉強会はいつもと少し趣向を変えて、講師役も司会進行も資料の準備も全て私は口を挟まずにスタッフの姫井くんに任せました。テーマはリフォームの際の断熱施工について、特に壁内の気流止めの施工方法と注意点を断熱メーカーがアップしている動画などを参考に、リフォームする際のつむぎ建築舎としての標準的施工を社員大工全員で考え、情報を共有しました。勉強会の冒頭にこうあるべきだと、模範的な施工を理解してから、彼ら自身がHP上にアップしている過去10年以上に渡る施工写真を見直して、案件毎に振り返るのはこれ以上無いくらいリアリティーがあり、非常に勉強になったのでは無いかと思います。こんな事を積み重ねて「受け継がれる価値のある丁寧なモノづくり」をコンセプトとして標榜する「繋ぎ手」(大工)として恥ずかしくない仕事をしてもらいたいと思います。

ボボトムアップの意味と効果

私としては、今回の勉強会はとても大きな意義があったと思っていて、それは内容もさることながら、テーマの選択、準備、そして運営までをスタッフが担当してくれたことで、上から下ろして行くトップダウン方式ではなく、ボトムアップ的なアプローチで注意喚起や意識の共有をできた事です。私からするとツッコミどころ満載ではありましたが、現場からの問題提起はリアルに常日頃、現場で疑問を持ったり、悩んでいる事を解決するきっかけになるのは間違いなく、今後の現場実務に生かされると思います。特にリフォームやリノベーションは古い建物の使える部分は生かして、改善すべきところを手直しするのですが、どこまで行うか?の線引きは非常に悩ましいところ。そのレベルを現場担当者全員が自分ごととして共有するのはとても重要です。

自立循環型組織への転換

事業を中長期の目線で見た時、最も重要なのは顧客からの信頼の蓄積してのブランド構築だと思っています。これは、空中戦ではなく、それぞれの現場で確実に顧客満足を勝ち取り、信頼を継続するしかありません。結局、企業は人なり、顧客接点にあるスタッフの知識、技術、そして人間性の成長を促す事しかないと思っています。これをボトムから自立的に循環できる組織になれば、事業所の未来はずいぶんと明るくなりますし、お客様にも価値を感じていただける様になると思います。世界は日進月歩に変化を続けており、その変化に適応出来るモノだけが生き残れる。時代を超えて生き残れる組織をスタッフ達、自らの手で作れるようになるのを願ってやみませんし、そのためのサポートをコツコツ続けて行こうと思います。


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ほんまに中長期の経営計画は無意味か?

令和2年10月30日晴れ

コロナのおかげ

今日も神戸は秋晴れ、最高に気持ちの良い天気が続きます。昨日は久しぶりに一般社団法人職人起業塾のサービス内容を事細かに紹介する事業説明会を行い、オンラインとオフラインを併用して、コロナの影響で今年度、これまで事業の中心だった集合研修を取りやめて、そのかわり今まで職人起業塾に参画してくれていた事業所向けに行ってきたワークショップの内容を中心にご説明しました。私は以前から、従業員向けの研修を行っても、研修終了後、数年で離職する若者が一定数出ることに非常に残念な思いを抱いていて、現場実務者の意識改革の前に、事業所の人事制度や評価の仕組みを改革する必要性を強く感じておりました。コロナで、活動自粛を余儀なくされたおかげでその部分にやっと手をつけれるようになったのは本当に良かったと思っています。

曖昧すぎる中長期事業計画

昨日のブログでもコロナによる変態と題して、人事制度やキャリアプランの構築のサポートや、経営者とリーダーが一緒になって参加してもらうマネジメント改革のワークショップの内容をご紹介しましたが、これらを行う理由というか、その着地点は、参加される各社における中長期経営計画の策定を行ってもらいたいと言うところにあります。そもそも工務店、建築会社は一件あたりの単価が大きく、リピートでの注文の周期がとても長い業種です、安定して受注を積み重ねるには、常に新規顧客を一定数集めることが必須だと考えられており、中長期の事業計画といっても、新規顧客を集める方法論に終始することが少なくありません。VUCAと言われる先行き不透明で、複雑曖昧な現代において、アナログ、デジタルにかかわらず、広告反響の手法はコロコロと変わるものであり、それを計画と呼ぶのは非常にリスクがあります。

一朝一夕にはできないブランディング

そのような観点から見ると、中期経営計画は数字だけの、希望的観測に基づいた根拠のない数字を書き並べる、鏡に描いた餅になりかねないと思っていて、ストック型のビジネスモデルへの移行を目指す古典的マーケティングや、事業所の地力や信頼性を高めるブランディングに対する継続的かつ、上っ面をすべらない本質的な取り組みに対する事業計画を立てるべきではないかと考えています。これらはどちらも目先の売り上げ、利益には反映されにくいため、ついおざなりになりがちですが、安定的なビジネスモデル構築のためには、必要不可欠だと思います。しかし、事業計画とは期限を決めた行動を明らかにし、そこからの成果を推し量るプランであり、決してぼんやりと思い描くだけでは絶対に実現するわけがありません。先行き不安定な時ほど、明確な計画を立てるべきですが、実際は先が読めないことを理由にその緊急性の低い、しかし重要であるはずの未来への計画の策定に対する時間を割愛してしまいがちです。

共創のプロセス

私も長年、その問題に悩まされてきましたが、数年前に解決する方法論にやっと気づき、少しずつですが中長期の事業計画を立てられるようになってきました。気づいたのは、計画を実行に移すのは経営者ではなく、実務にあたるスタッフであり、その実務者の腹に落ちる計画を策定すること、計画の元の段階からスタッフを巻き込んで目的を共有し、目指すべき理想の姿を強烈にイメージした上で目的の達成のために行うべきことをつまびらかにして、目標を定める「対話のプロセス」が必要である。と言うことです。そのために必要なのは、現在の事業と未来にあるべき姿とのギャップを全て棚卸しし、優先順位を決めて実行する担当者に割り振るとともに、進捗の確認を継続的に行う。といたってシンプルな内容です。現在、一般社団法人職人起業塾で行っているリーダー層と経営者が一緒に参加してもらうマネジメント改革のワークショップは、圧倒的な進化を遂げたマインドマップを使って、目的や役割、そしてそれを達成する方法論を細分化し、ガンツシートに移して時系列を決め、事業計画に転化させるグループワークです。経営者の頭の中にある未来へのビジョンを、リーダー、その他の従業員から引き出し、明文化することで情報を共有し、確実に行動に移してもらうのがその趣旨で、4回のワークショップが終了すると同時に、マーケティングやブランディングに対する中長期の事業計画が完成する段取りになっています。

わからないからしょうがない。では済まない。

今から5年前を振り返ると、現在私たちが置かれているような状況になるとは誰も予想だにできなかったのは事実としてあり、逆に5年後を今、イメージしても全く予想がつかないのが正直なところです。だからといって、成行きまかせ、行き当たりばったりではスタッフの人生を預かる経営者としてはなんとも頼りなく、「しょうがないよねー」と済ますことはできないと思います。外部環境の激しい変化にさらされるのは大前提としても、今、未来に対してできることを少しずつでも確実に進めていくのは、経営者として大きな責任だと思うのです。そんなこんなで、中長期の事業計画がぼんやりしたままでいまいちリアリティーがないと思われている方は是非ともいちど一般社団法人職人起業塾のワークショップに参加してもらえればと思います。経営者の頭の中にあるぼんやりしたヴィジョンをスタッフが率先して実現してくれるようになるかも知れません。来年からは、九州博多でも開催する予定ですので、興味のある方はお気軽に以下のサイトからご連絡もらえたら幸いです。(笑)


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コロナによる変態 現場人材育成×マーケティング×マネジメントのワンストップコミュニティー

令和2年10月29日晴れ時々曇り

 安西監督の名言。

昨夜は毎月隔週行なっている書道のお稽古日でした、いくら集中して筆を走らせても全く思うように運べなくて、稽古終了時間の9時を過ぎても一人黙々と居残り稽古をしてしまいました。地道な努力は裏切らないとよく言われますが、書道や茶道など、感覚や感性を磨く習い事はただ単に習慣を継続だけ、時間を費やせばどこまでも上達するわけでなく、お稽古の度に道を極めることの難しさ、厳しい現実を突きつけられているような気がします。それでも、諦めた時がゲームオーバーとの安西監督の名言通り、諦めずに続けることでいつかブレイクポイントがやってくることを信じて地道に続けていきたいと思います。

 コロナ下での業態変態。

今日は、昼から三宮のweworkのミーティングルームで一般社団法人職人起業塾の新しくなったサービスの説明会をオンライン併用で行いました。当社団法人では発足当初から職人や現場監督、施工管理まで行う営業マン等に向けて建築現場実務者向けの研修事業を行ってきましたが、今年はコロナの影響ですべての研修事業を無期延期にし、一切の集合型研修の開催を行いませんでした。その代わりに、少人数での人事制度改革、キャリアプラン構築のワークショップを精力的に繰り返してきたのですが、これがなかなかご好評をいただいて、コロナ下の県外への移動が自粛される中でも、他府県からも多くの経営者が参加されました。上半期だけで7回開催して、70社位の多くの方にご参加いただきました。

職人育成を支える社内整備

このワークショップを行うようになったきっかけは、これまでの研修を行う中で、半年間の職人起業塾の研修を終えて、やる気に満ち溢れ、社に戻っていった卒塾生たちの複数人に離職して建築業界から離れていった若者がいることに端を発しています。研修で学んだことを実務に落とし込み、顧客満足や現場の施工精度を高めたり、資格取得に取り組んだりとモチベーションを上げて熱心に働いても、それを評価してくれる仕組みなかったり、一生懸命働いたその先にどんなステージが待っているのかイメージできなかったりと、キャリアプランを提示されていないまま働いても、ゴールの見えないトンネルを闇雲に走る様に徐々にやる気も萎えてしまいます。卒塾生が離職したと耳にする度に職人等の現場実務者育成には、まず人事制度の整備が必要だと痛感してきた次第です。

 人事制度は運用が命。

人事制度改革、キャリアアップ構築のワークショップを繰り返す中で、社内整備に取り組まれる企業が多く出てきて、制度設計だけではなくその運用までを私たちをサポートすることによって、従業員向けの研修や教育がようやく実効性を発揮するようになると痛く実感しました。また、その制度改革を進められた会社向けに、リーダー層と経営者が一緒になって、社内における必要な業務内容とそのマネジメント全体をつまびらかに見直し、足元で必要な事と、未来に対して行うべきことの両方を計画するマーケティングとブランディング、そしてそれを実行に移すマネジメント革命のワークショップを現在開催しています。自社が目指す理想のビジネスモデルを作り上げるために、短期、中長期の両面から事業計画とそれを達成するための役割分担を明らかにするワークショップで、これが明確になると人事制度の等級制度のマネジメント層の役割と責任とリンクして、人事制度の運用が一気に進み始めます。現在の職人起業塾はそこまで踏み込んだサポートを行なっています。

コロナによる変態

一般社団法人職人起業塾は、そもそも株式会社四方継(元すみれ建築工房)の社員向けに独立支援(経営者としての基礎知識)の勉強会としてスタートした研修を広く公開するのをきっかけに立ち上がった団体です。この度のコロナにより集合研修ができなくなり、業務形態を変態しなければならなくなったことをきっかけに、ただ単に従業員のスキルアップの研修事業から、職人育成をする会社の仕組み作りや運用全体のサポートを行う団体へと生まれ変わりました。これからの建築業界は、人口減や空き家の増大などによって、確実にマーケットが縮小し、需要は減っていきます。当然、競争も激しくなり生き残りをかけた戦いの幕が切って落とされるわけですが、それにも増して喫緊かつ深刻な問題が今後の職人不足です。建築業はいくら受注集めたところで、工事ができなければ全く売り上げが作れない業態である事を考えれば、今すぐに手を打って、3年後〜5年後の成果が現れる人材育成に出来るだけ早く取り組み必要があります。その部分をトータルでサポートする体制を整えた形です。

 

人材育成×マーケティング×最新情報のコミュニティー

事業を持続発展させるために必要な要素に、「ヒト、モノ、カネ、情報」と言われますが、私達はヒト=職人の採用と育成、カネ=現場でのマーケティングとブランディング、情報=JBNや新住協、UXデザインなどの団体で収集した建築や設計にまつわる最新情報だけでなく、厚労省や経産省の助成金の申請や運用のノウハウ提供と、ワンストップで職人育成を行える環境整備、状態管理のサポートをする団体へと今回のコロナ騒動をきっかけに進化を遂げることができました。今までよりも、より本質的な事業へと変態したと自負しておりますし、今年度の水面下での活動では大きな手応えを感じました。来年からは、今年取りやめていた集合型の研修事業も人数を制限して再開することが決定しましたし、同時進行で関西だけでなく、九州でも人事制度の構築、キャリアプランの運用を進めていく取り組みを進めます。単に研修に従業員を参加させるだけではなく、未来に向けて職人を育てる仕組み自体を吸収できるコミュニティーに参加できると認識頂いて、共に活動いただく経営者を広く募集しています。現在、神戸と博多での受講生募集しておりますが、博多の残席はもう数席になっています。職人不足への解決を真剣に望まれる方は以下のオフィシャルサイトに早めのお問い合わせをお勧めします。(笑)


職人の地位向上がミッション「一般社団法人職人起業塾」のオフィシャルサイト

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起業を決心した若者に。#決意と覚悟と志やで

令和2年10月28日晴れのち曇り

夜朝ハイブリッド型

水曜日も朝活の日。昨夜はクライアントに新しい仕事の話を聞かせていただきながらの食事の後、神戸のごく一部で話題のシャンパーニュサロンで遅くまで盛り上がり、楽しい時間を過ごさせて頂きました。気づけば日にちも変わる時間になり、結局いつもの定宿に宿泊。連日、、夜遅く、朝早いパターンが続き、ちょっとひどい寝不足が続いてしまっておりますが、今朝は早朝からサウナで一汗流して気合を入れ直してからBNIの朝の定例会に臨みました。オンラインでの定例会を終えた後は、今季からチャプターメンバー全員で取り組んでいるコアにメンバー間のコミニケーションを図る取り組み、毎週ワントゥーワンミーティングをやろう!の流れに乗って、若い飲食店店長とミーティングを行いました。

間違った常識に気づけ。

久しぶりに2人きりで話し込む機会を持って驚かされたのは、なんと彼が来年には独立開業する計画を固めたとのカミングアウトでした。以前から、ゆくゆくは自分の店を持ってみたいと言ってたし、自分が好きで自信がある天ぷら専門店を出してみたい。との希望は聞いておりましたが、まさかこんなに早いタイミングで決断するとは思っておらず、しかも、新型コロナの影響で飲食店の経営リスクがあからさま高いのが見えたこのタイミングでの決心に少しびっくりしてしまいました。私としては、やる気があって独立心を持って大海に船を漕ぎ出そうとする若者に頑張れ!とエールを送るのみではありますが、それでも長年様々な商売をやってきてその難しさを思い知ったことも少なからずあり、いくつかアドバイスをしたいと思った次第です。

当たり前のことを当たり前に

彼にまず初めに伝えたのは、普通に飲食店を出店すると、普通に10年も経たずに閉店することになる。と言う事実です。街の飲食店で10年以上経営を続けられるお店は5%と言われる位、飲食業界は非常に厳しい業種で、それ相応の覚悟と準備を持ってことに当たらないと、大多数の事業者と同じように10年待たずして普通に廃業に追い込まれてしまいます。この教訓を生かそうと思えば、考えるべきは、今もっている常識は大体ダメで、もっと本質的な当たり前のことを真摯に行える思考と行動が必要だと言うことです。例えば、顧客満足を高めるには従業員教育が必要で、アルバイトに任せきるなど愚の骨頂、社員を雇うにはそれなりの資本と、労働環境の整備が必要。等々、小さな飲食店でも曲がりなりにも経営者になる以上、人を雇えばその人の人生を左右する位の影響を与えるわけですし、生半可な気持ちで勢いだけで始めるものでは無いはずです。

今だけ金だけ自分だけからの脱却

私は実は長年飲食店も経営しておりましたし、適当な経営計画で勢いだけで出店してあっという間に閉店に追い込まれると言う大きな失敗も経験しています。その時の教訓は、飲食業界はそんなに甘くないと言うことと、浅い考えの適当な経営計画を立てると、必ず失敗すると言う当たり前の原理原則です。そして、その根底にある、世の中の流れに合わせてうまいこと儲かったらいいや、と言う理念も志もない商売は絶対に人の心を揺さぶったりしないと言う残酷な真実です。普通に、今だけ金だけ自分だけよかったら良いと言う思考が見え隠れする人やお店には人は寄り付かないものです。起業を目指している若者には、目先の損益勘定だけではなく、5年先10年先まで見越して、事業を通して何を成し遂げたいのか?という問いを持って計画を立てるべきである。と強く勧めておきました。

出典:大和ラーメン学校

必要なのは世の中を良くするイノベーション

売り上げを作る活動のことをマーケティングとよく言われます。広義のマーケティングとは売り上げのもとになる自社独自のマーケットを構築することであり、それは新規顧客の集客と、一度来てもらったお客様によるリピートの集客を指します。せっかく新規顧客に来店してもらっても、その人たちが二度と足を運ばないとなると、(単価の低いビジネスは特に)先行きが厳しくなるのは自明の理。新規客をリピート客に変えるには、同業他社が行っていない顧客に対する問題解決や、顧客が気づいていない潜在的な願望を叶えるなどのイノベーションが必要です。私が起業した際は、職人が直接お客様から仕事を依頼されることによってイメージ通りのものづくりを中間マージンを削った低コストで行えるのがイノベーションだと信じていました。とにかく、何かしら圧倒的な強みを持って、自信と希望と志を持って新しい事業にチャレンジするべきだと思うのです。

理念なくして事業なし。

とは言え、まだ20歳代の若者にビジネスモデルだとか、USPだとか、イノベーションを巻き起こせ!とかいったところでなかなかリアリティーを持って考えてもらいにくいのもまた事実です。そんな事はおいおい経験を積みながら考えていくとして、それでも最低限必要なのは一度ご縁を頂いたお客様に繰り返し注文をもらえる位の実力は身に付けておかなければならないと思うのです。それは、人と人とのつながりを大切にできるか、経営者として信頼に値する人間に自分自身がなっているか、お客様との約束を真摯に守ることができるか、等々、当たり前すぎることばかりではありますが、イマカネジブンの思考に陥っていると、これら人としての当たり前の道さえも踏み外してしまう、その重要さに気付きもしないし意に介さないのが世の中の常識になってしまっています。世界を変えんや!と大げさな理念を掲げる必要はありませんが、せめて自分ではなく誰かの幸せのために事業に取り組むのだと言う決意と覚悟、それに立脚した行動ができなければ絶対に商売はうまくいかないし、よしんばオープン当初忙しかったとしても絶対に長続きはしません。私は実際、これまで数え切れない位その実例を見てきました。

在り方から始めよう。

私が毎月無料で主宰している株式会社四方継の本社ビルで開催している「継塾」は原理原則に則った古典的マーケティング理論の実践復習会であり、今まで気づかなかった当たり前をいかにできるようにするか、人から信頼を得るためにはどうあるべきか、どんな状態を整えれば一度ご縁を頂いた方が浮気することなく一生あなたにお願いします。と言ってくれるか、そして、お客様が知り合いに口コミで勧めてくれるまでのレベルまで顧客満足を高めるには何が必要か、どれも奇を衒ったものではなく、普通に出来ていてもおかしくないことばかりです。そこを丁寧に見直して自分の実務に落とし込む勉強会で、もともと、社内の独立支援の勉強会でもあったことから、今日ミーティングした若者にもタイミングが合えば参加してみないかと誘っておきました。11月はハーバーランドのマーカススクエアでオープンセミナーとして、一般社団法人職人起業塾の卒塾生向けフォローアップ研修と合同でおこないますので少しでも気になる方はぜひ遊びに来てください。初参加の方も大歓迎です。(笑)


令和2年度 全国合同フォローアップ研修in神戸
〜ウイズコロナと最強のコミュニケーションツール〜

日時:2020年11月28日土曜日 PM2:00 PM〜8:00 

場所:マーカススクエア神戸

詳細:https://fb.me/e/1RXVSC5sc


【職人育成コミュニティーへ参加しませんか?】建築現場人材育成×インナーブランディング×マネジメント改革 総論説明会

日時:2020年10月29日木曜日 15:00〜18:00

場所:WeWork Sannomiya Plaza East (Isogamidori 7 chome 1-5, Chuo-ku, HyogoKobe-shi)

内容:【オンライン、オフライン併用無料イベント】

新型コロナの影響でセミナーを中止している間に一般社団法人職人起業塾では職人育成のサポート内容をより深く、より実践的に変容させてきました。

これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3452793428110911/

 


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即実践で夢が叶う。#心を伝える手紙のセミナー

令和2年10月27日快晴

第1243回神戸市倫理法人会MS

今日の神戸は日中の気温が21度越え、雲1つない秋空に暖かな日差しが差し込む気持ちの良い日が続きます。火曜日の朝は朝活からスタート。今朝もポートピアホテルで開催されている神戸市倫理法人会のモーニングセミナーに参加してきました。1週間に1度、原理原則に則って実践に取り組まれる経営者さんの講話を聞けるのは本当に良い勉強になります。本日、講話者として登壇されたのは、私を倫理法人会にお誘いくださった村山順子相談役でした。

心を伝える手紙のセミナー

村山順子相談役は全国すべての都道府県で「心を伝える手紙のセミナー」を行われており、行く先々で大きな感動を与えられるとともに、日本古来からの伝統的な、かつ、最強のコミニケーションツールである手紙の活用を多くの人々に啓蒙されています。私も2度ほどそのセミナーを受講しましたが、受講するたびに手紙を書く事の素晴らしさを再認識し、即実践することでぎくしゃくした人間関係を修復したり、お客様との強固な信頼関係を構築する助けをいただきました。11月28日に開催する今年度の一般社団法人職人起業塾の全国合同フォローアップ研修でも村山先生にご登壇いただく予定になっています。

失意のどん底から救った1通の手紙。

村山先生の講話は、結婚して子宝に恵まれ、幸せの絶頂だった人生が、ご主人が何の前触れもなく突然お亡くなりになり、失意のどん底に落ちたとこから始まります。ご主人が残された1通の手紙に勇気をもらい、自分自身を奮い立たせて創業されたホームヘルパー事業に邁進、その後社長職をご子息に譲られてからは全国で手紙を書くことの素晴らしさを伝えるセミナーを行われたり、もともと教諭だった経験を生かし、母校で子供や、若者たちに教鞭を取ったりと多くの人に貢献される素晴らしい人生を送っておられる人生の要諦は即行動だったと語られました。相談役のお話を聞くたびに、どんな時でも夢を持つこと、良いと思ったら即行動に移すこと、そして、少しの時間を割いて手紙と言うツールを使って丁寧なコミニケーションをとることの重要さを改めて思い知らされます。

ご縁に生かされている。

実はそんな村山先生は、20年近く前、私が創業した当初のお客様でもあり、まだまだ職人集団に毛が生えた程度の小さくて頼りない工務店だった私たちにご自宅のフルリノベーションをご依頼くださいました。今日の講話の中でも、そんな私とのエピソードを挟んでいただきましたが、人生のステージが変わるタイミングでご縁をいただける私たちの仕事は本当にありがたく、やりがいのある仕事なのだと再確認させていただいた次第です。ちなみに、私が倫理法人会でお話をさせていただく時は、人生を変えたと言っても過言でない大きな転機の1つであるコーチングを受け始めたきっかけは村山先生に勉強会への誘いをいただいたのに端を発しており、お客様に生かされて今の私があるのだと常々感謝しています。と話しています。

猛省

そんな素晴らしいご縁をいただいているのにもかかわらず、と今朝も大いに反省したのは、ここ最近、またすっかり筆無精に戻ってしまいほとんど手紙を書くことがなくなっている自分に気づかされた事。「力なき正義もまた無力」「実践なき学びに価値なし」と私自身が常日頃、スタッフや塾生に偉そうな顔をして言っているにもかかわらず、自分自身が学び、その効果を体感したことすら、継続してできていないのを恥ずかしく感じました。穴があったら入りたい。。そんな自分自身への戒めも込めて、来月の村山順子先生の手紙のセミナーには私も1受講生として真摯な態度でワークショップに臨む所存です。遠方からわざわざ神戸にお越しいただいても絶対に後悔させない自信がある、素晴らしいワークショップですのでぜひとも多くの方にご参加いただければと思います。詳細は以外。(^ ^)


令和2年度 全国合同フォローアップ研修in神戸
〜ウイズコロナと最強のコミュニケーションツール〜

日時:2020年11月28日土曜日 PM2:00 PM〜8:00 

場所:マーカススクエア神戸

詳細:https://fb.me/e/1RXVSC5sc


【職人育成コミュニティーへ参加しませんか?】建築現場人材育成×インナーブランディング×マネジメント改革 総論説明会

日時:2020年10月29日木曜日 15:00〜18:00

場所:WeWork Sannomiya Plaza East (Isogamidori 7 chome 1-5, Chuo-ku, HyogoKobe-shi)

内容:【オンライン、オフライン併用無料イベント】

新型コロナの影響でセミナーを中止している間に一般社団法人職人起業塾では職人育成のサポート内容をより深く、より実践的に変容させてきました。

これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3452793428110911/

 

良い家の定義とご縁 #家づくり学校神戸校

令和2年10月26日快晴

ポジティブな思い込みと引き寄せの法則。

九州から東京、京都、滋賀と渡り歩いた連続出張から帰神して久しぶりに神戸で迎えた朝は、寒すぎずいい天気で最高に気持ちの良い秋晴れとなりました。1週間のスタートである月曜日の朝の天気が良かったら、きっといいことばかりが起こるだろうと思い込んでしまいます。笑う角には福来たると言いますし、ポジティブな思い込みはきっと良い引き寄せをしてくれると思ってます。今週もお天道様に感謝しながら、良いスタートを切ることができました。(笑)

ありがたいフィードバック。

今日は午前中に、神戸の垂水でエンドユーザー向けに第三者的な立場で家づくりのアドバイスをする「家づくり学校」のメンバーさんが新しい担当者さんの紹介がてら来社され、住まい手にとって安心できる、安全で快適な家づくりについてみっちり1時間半もかけて熱く話し込んでしまいました。また、お客様をご紹介いただく事業所として、紹介された方が家づくり学校さんに伝えられた感想などもフィードバックとして聞かせていただくことができて、非常に有意義でありがたい時間になりました。

意気に感じる。

実は、家づくり学校さんはもともと岡山に本社があり、中四国を中心に住宅会社紹介の事業展開をされておられたのですが、神戸に出店される事に至ったきっかけは、私が岡山に訪問し、非常に真摯な、真面目な姿勢で住宅会社の紹介ビジネスをされてるのを見てぜひとも神戸に出店してほしいと招致したのが大きなきっかけでした。生みの親とか言うつもりはさらさらありませんが、私がお願いした唐突な依頼に応えてくださった家づくり学校さんの神戸の出店を意気に感じましたし、その事業が徐々に軌道に乗っていると言う報告をいただくのは非常に嬉しいものです。

インターネットに頼り切れない社会。

私たち株式会社四方継では、「つない堂」なる地域コミュニティーサービスの事業部で地域の信頼できる人やサービスの紹介事業を行っており、インターネットによる情報過多の世の中に、もっと人と人との信頼関係をもとに地域で経済が回るように建築に限らず、あらゆる相談を受け付けて、さまざまな業種業態の専門家の方を無料でご紹介するプラットフォーム作りを行っています。その私たちが持っている理念と家づくり学校さんが行われている事業とほぼ同じ考え方であり、お互いの協力関係をもっと深めたいと考えています。近いうちに、つない堂のオフィシャルページで家づくり学校さんの紹介をさせていただくことになると思います。(笑)

良い家の定義。

家づくり学校さんは、これから家を建てる人に、後悔しない良い家づくりをしてもらいたいと言う考えのもとに事業を行っておられます。もちろん、我々も良い家づくりをモットーに事業に取り組んでいるわけで、目指す方向は完全に同じです。そして、工務店やハウスメーカー、分譲住宅を扱うパワービルダーも、それぞれの立ち場で、それぞれの思想のもとに最大限良い住環境を提供したいと考えて家づくりを行っておられると思います。しかし、良い家と言う定義は非常に曖昧で、それぞれが持つ価値観によって大きくその内容は変わります。

それぞれの正義。

先日、私が主催する勉強会「継塾」に参加された有力ビルダーの手間請をされている1人親方の大工さんは今の日本の住宅の価格が安すぎるから、職人に適正な価格が支払われない。住宅価格がもっと上がって欲しいと言われました。また、あるコンサルタントはハウスメーカーの住宅は、中身がスカスカ(性能が低い)のわりに価格が高すぎる、住宅はもっと安価で提供できるはずだと言われます。そして我々は、宣伝広告費などを一切なくして、販管費のコストを抑えるとともに、作り手にも豊かな暮らしを送ってもらうために必要な経費を計上し適正価格で提供していると胸が張ります。その価格帯は、おおよそ大工さんが安過ぎるといった価格と、ハウスメーカーの高すぎると言われる価格のちょうど中間位に位置しています。どれが正解と言うわけではなく、それぞれの会社の正義がそこにはあります。

良い家の指標。

昨今は、住宅の性能を数値化して、省エネや耐震、気温や湿度のコントロールを見える化して、良い家づくりの指標とするのが一般的になってきました。いわゆる高断熱、高気密、強い耐震性能を有すること、それらを担保しながらいかにコストを抑えるかと、住まい手の趣味嗜好に合ったデザインを叶える事が良い住宅の必須条件になりました。それらの情報はウェブ上でこれでもかと言う位溢れかえり、住まい手の目に触れる機会も増えたことで、これまで曖昧だったいい家作りが、ずいぶんと明確になってきたように思います。

迷路に嵌まり込む。

それでもやっぱり価値観は人それぞれ、高いか安いか、良いか悪いかを一概に決める事はできません。そして、住宅を提供する側はそれぞれ自分が振りかざす正義を声高に叫び、メリットを精一杯アピールします。建築のプロであり、ありとあらゆる情報収集を行っている私でさえ、これが正しくてこれは間違っていると一刀両断にすることはできません。ましてや、家づくりをする側の立場では、いろんな話を聞けば聞くほど、情報を集めれば集めるほど何が正解か分からなくなり、混乱するのではないかと思います。

ご縁への責任。

結局、何が正しいかではなく、その人、住まい手にとって目指す暮らしに合うか合わないかが全てだと思います。そして、私たちは住まい手の立場に立って物事を考え、プランニングをし、丁寧なものづくりをして、住み始めてからの暮らしが安心できる仕組みを備えた安全な建物を、できる限り無駄な費用を省いて提供することに集中し、同じ価値観、同じ物差しを持ったお客様と出会えることを望むしかありません。そんな観点から見ると、家づくり学校さんのように、単純に価格帯と性能数値だけではなく、供給側の思想や、考え方、リアルに行っている事業の情報を事前に伝え、相性が良さそうだと思える会社を完全に第三者の立場として紹介されているのは非常に意味がある事業だと思うのです。これまでも多くのお客さんとのご縁を繋いでいただきましたが、紹介される者として、期待を裏切らないように頑張らねばと改めて感じさせられた次第です。今後よろしくお願いします。(^ ^)


令和2年度 全国合同フォローアップ研修in神戸
〜ウイズコロナと最強のコミュニケーションツール〜

日時:2020年11月28日土曜日 PM2:00 PM〜8:00 

場所:マーカススクエア神戸

詳細:https://fb.me/e/1RXVSC5sc


【職人育成コミュニティーへ参加しませんか?】建築現場人材育成×インナーブランディング×マネジメント改革 総論説明会

日時:2020年10月29日木曜日 15:00〜18:00

場所:WeWork Sannomiya Plaza East (Isogamidori 7 chome 1-5, Chuo-ku, HyogoKobe-shi)

内容:【オンライン、オフライン併用無料イベント】

新型コロナの影響でセミナーを中止している間に一般社団法人職人起業塾では職人育成のサポート内容をより深く、より実践的に変容させてきました。

これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3452793428110911/

 


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