マスターベーション思考の危険な罠。

令和2年10月13日快晴

3年間。

神戸は最高に気持ちの良い秋晴れの1日になりました。火曜日は朝活の日、今朝も神戸市倫理法人会のモーニングセミナーから1日のスタートを切りました。今朝の登壇者は大阪の工務店業界でMR倫理としてつとに有名な佐藤福男スーパーバイザーで、3年ぶりの神戸での講話との事でした。3年前に佐藤スーパーバイザーが登壇された際、女性大工を熱心に育成していると言う話を聞いて、その当時在籍していた女の子大工りかちゃんが退職したいと言い出したタイミングだったこともあり、その場で企業訪問をお願いしました。その後、早速リカちゃんを連れてじょぶ社を訪問、女性大工さんとリカちゃんの懇親の場を設けてもらったのは本当にありがたかったです。あれから3年間、時の流れを感じさせられるモーニングセミナーでした。

実践を重ねた人だけが辿り着く境地。

そんな佐藤スーパーバイザーの講話は倫理法人会のバイブルである万人幸福の栞の解説でした。17箇条の内容を見事に端的に概念化して、なぜその栞が人生の指針になりえるのかをわかりやすく説いてくださいました。その講話を聞いていて感じたのは、どんな理論、教えでも長年の実践を積み重ねた人だけが肌感覚で理解できる境地と言うものがあり、佐藤スーパーバイザーはそんな遙か高い視座から、集約した要諦を語られているのだろうと言うことでした。年月を蓄積した人だけが持つ独特のすごみを感じさせられました。ただ、今日初めてモーニングセミナーに参加された方に佐藤スーパーバイザーの話が腹落ちして理解できたのかと言うと、それは非常に難しいのでは無いかとも感じたのです。実際、私自身も佐藤スーパーバイザーの解説を全て理解出来たかというと、正直自信がありません。。

確信は大体的外れ。

実は、それは最近、自分自身に対して感じていたそこはかとない違和感と同質の危機感というか、心配事でもありました。長年マーケティング理論を学び、実践を繰り返していく中で、自分自身はマーケティングやマネジメントのロジックがどんどん見えるようになってきたというか、自然な思考の中に染み込んできた感覚があるのですが、それをスタッフや研修事業の塾生に伝える段になると、どうも思うように伝わらない気がして仕方がないのです。本来、自分の理解が深まるほど、人に伝えやすくなる、もしくは伝わりやすくなるはずが、まるで真逆の方向に進んでいるような気がするのは何故なのか?とずっとぼんやりとした違和感を感じていました。その理由が今朝の佐藤SVの講話を聴いていて、なんとなくわかった気がしたのです。

人は見たいものしか見ない。

佐藤SVの講話で、(本筋とは少し違いますが、)そんなちょっとした気づきを頂いて帰社した後は月に一度のビジネスコーチとのセッションでした。「確信を持つと、逆に見えないものが増えるのではないか?」との私の仮説に対して、コーチのコメントは「人は意識したものしか見ない、裏返すと、目の前にあるはずのものも意識できないと見えないものであり、見えているはずなのに見えていないものに気づいてもらうには興味を持つコンテンツなり、課題解決を提供する必要がある。」と非常に示唆に富んだ(コーチングにはなっていませんが、)意見をもらいました。なるほどーと、何となくわかった気分にはなりましたが、だからどうするべきだったと言う具体的な案がイメージできたわけでもなく、当分もんもんと思索を繰り返すことになりそうです。

マスターベーションで終われない。

人は誰しも、興味を持ち、意識するものしか見ないと言うのはよく耳にする言葉で、赤い車を買ったら街を走ってる車がやたら赤い車が多く感じたり、自分の腕に付けている腕時計のデザインを詳細に紙に書けと言われたらほとんどの人が書ききれなかったり、常に視界に入っているものは何か?と尋ねられたら、すべての人は自分の鼻のはずが、答えることができる人は皆無だったりと、それを裏付けるエピソードは枚挙に暇がありません。自分がどんなに伝えたいと思うことも、そこに意識を向けてもらうことができなければ一切何の価値も生まないと言う事実に正面から向き合って、自分の中での自己完結、マスターベーションに陥らないようにくれぐれも気をつけたいと思います。私の話を聞いていてそんなふうに感じたら気軽にご指摘をいただければ幸甚です。


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第86回【元祖】職人起業塾改め「継塾」#無料オンライン開放

日時:2020年10月21日水曜日 19:00〜21:30

場所:すみれ建築工房改め、つむぎ建築舎

内容:【オンライン、オフライン併用無料勉強会】

◆今回もリアルとオンライン併用での開催とします。今月のテーマは“Start with why
“今一度、目的について深く考え直してみる機会としています。先行き不透明、価値観が真逆に逆転してしまったこれからの時代に事業を継続し続けるマーケティング戦略の基礎について皆様と改めて考えてみます。
◆今回もリアル開催と併せてZOOMを使ってのオンラインで無料開放致します。非公開グループページで事前にルームのURLをお伝えしますので、オンライン参加希望の方はご連絡ください。非公開グループページにURLをアップします。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3597747676926172/


四方良しの世界を目指す「株式会社四方継」オフィシャルサイト

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職人の地位向上をミッションに掲げた「一般社団法人職人起業塾」のオフィシャルサイト

職人育成、現場マネジメント改革に関する研修、イベント等の情報が集約されています。

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ブランディングとコミュニケーションの深い関係。

令和2年10月12日晴れ

省吾県産材ショールーム改装中!

10月も気づけば第3週目に入っており、今週はもう中旬に差し掛かかります。少し気が早いですが、今年も残り少なくなって来た感じがします。現在、本社ビル3階のセミナー室では改装工事に取り掛かっており、多可町産ヒノキの天井羽目板と、フローリングで我々の地元、兵庫県産の木材の良さを伝えるスペースへと生まれ変わりつつあります。先の年末年始に行った二階ワークスペースの屋久板フローリングをふんだんに使っての改装、先月はエントランスを天竜焼杉とステンレスサインでリニューアルをして、社名が変わったと同時に、事業内容も一新したのを見えるようにと、今年の年頭にスタートを切ったリブランディングへの取り組みを着々と進めています。地域に持続可能な循環型の経済仕組みを根付かせることを目的とした、ひょうご木づかい王国学校がお勧めする材料のリアルな仕上げを見てもらえる場がもうすぐ出来上がります。

混迷の時代を乗り越える力

事業所が抱えるあらゆる問題を解決し、時代の荒波を乗り越えて持続可能なビジネスモデルを構築するためにはブランディングが不可欠だと言われます。そして、ブランドを作るのは、内と外の両面で求心力を高める活動だとも言われます。外向きのアウターブランディングは、わかりやすいプロモーションであり、店舗の改装したり、ロゴやコンセプトを刷新して、ホームページやオウンドメディアで配信したり、スタッフのユニホームをリニューアルしたり、クリエイティブと言われる見た目の部分で、事業所が提供できる価値を伝え、購買を訴える取り組みです。私たちも年末年始の休業期間に行った事務所の改装を皮切りに、どれも熱心に取り組んでいます。

見た目よりも中身。

上述のような見た目や、私たちが目指す世界観の伝え方も非常に重要ですが、実のところもう一方の内面に向き合うインナーブランディングほうがずっと重要で、いくら外見が変わっても中身が旧態以前のままではリブランディングをしたところでなんの意味もないと私は思っています。内向きのブランディングを簡単に言い表すと、事業所で働くスタッフが、仕事に対する誇りや、働きがいを感じたり、会社が目指す方向、理念を深く理解、共感したり、自分たちが提供する価値について責任ある行動を行えるようになる状態を整えることだと思っていて、この内向きの取り組みが出来てこそ、ブランドの根源となる顧客の感動を生み出す仕事が出来る様になると思うのです。

先ず、理想を念じる

そんな視点からスタートした私たちのインナーブランディングの取り組みとは、理想的な働き方とは?理想的な仕事とは?そして理想的なライフワークバランスとは一体どんなものなのかをスタッフと一緒に考えるところから始まり、その結論から逆算して会社の方向性を決めました。スタッフが思い描く理想から我々が提供できる価値を絞り出すと言うのが、私が昨年1年間かけてリブランディングの準備期間に行ったプロセスで、スタッフから延々と要望を聞き、それを経営理念に反映させる作業を行いました。その結果、我々が目指すのは信頼できる人と人とのつながりの中で価値のある仕事をできる環境を作り出す、四方良しの世界を作ることだとの結論にたどり着き、社名をそのまま株式会社四方継に変更するとともに、人と人とのご縁をつなぐ事業部として「つない堂」なる地域コミュニティーサービスの事業部を立ち上げるにいたりました。

人を信じたい。

私たちが新しく理念にかけた四方良しの根底にあるのは、自分だけ良ければ良いと言う考え方を排除すること、良きことを行えば回り回って自分たちにも良きことが起こると言う極めて東洋的な思想、哲学であり、青臭い理想主義に則った事業の組み立てです。「何を甘ちょろいことを言っとるんや」と思われるかもしれませんが、私はやっぱり人の持つ良心を信じたいと思うのです。そんな新しい理念を深く社内に浸透させて、すべての業務に反映させるために取り組んでいるのが、スタッフとのコミュニケーション量の増加です。今年から四半期毎、3ヶ月に1度全社員と面談の機会を持つようにしており、目標に対しての進捗確認とともに、何のためにリブランディングに取り組んでいるのか我々の新しい事業は誰に、どんな価値を提供すべきなのかを繰り返し熱く語り続けています。

コミニケーションが全て。

結局、私が激動の時代を乗り越えるために昨年から取り組みを始めた裏ブランディングにおいて、最も重要なのはコミュニケーションであると言うことになります。私とスタッフ、スタッフ間同士のコミュニケーション量と質の向上に日々心を砕いているわけですが、経営者の言葉はえてして従業員にあまり届かないもの。現在、外部講師のお力をお借りして、コミュニケーションの本質をスタッフおすすめに学びに行ってもらっています。その講師は職人起業塾の講座も受け持っていただいている横山恵子先生で表面的な挨拶や受け答え、接遇のテクニックとともにコミニケーションの本質を深くご教示くださいます。私との面談よりも100倍効果があるのではないかと大いに期待しているところです。

弱肉強食からの脱出。

私が横山先生に教えられたコミニケーションの本質とは「相手の立場に立って物事考えるあり方」です。このことが深く理解できれば、相手との関係性や好き嫌い、相性が合うとか合わないとかを超越して、自分のあり方として相手のことを思うばかり、このことが深く理解できれば、相手との関係性や好き嫌い、相性が合うとか合わないとかを超越して、自分のあり方として相手のことを慮る行動や態度を取れるようになります。他人は変えられない、しかし自分は変わることができる原則に則って、確実に人間関係を向上する方向に常に選択できるようになると思っています。強いものは弱い者を助け、早いものは後のものに譲る、弱肉強食の単純で幼稚な世界から抜け出して、成熟した世の中を作る足がかりになると思っていて、そんな良い人間関係を作れる人たちの集団こそ、ブランドとして認知されるようになると信じています。


【職人育成コミュニティーへ参加しませんか?】建築現場人材育成×インナーブランディング×マネジメント改革 総論説明会

日時:2020年10月29日木曜日 15:00〜18:00

場所:WeWork Sannomiya Plaza East (Isogamidori 7 chome 1-5, Chuo-ku, HyogoKobe-shi)

内容:【オンライン、オフライン併用無料イベント】

新型コロナの影響でセミナーを中止している間に一般社団法人職人起業塾では職人育成のサポート内容をより深く、より実践的に変容させてきました。

これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3452793428110911/


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“今一度、目的について深く考え直してみる機会としています。先行き不透明、価値観が真逆に逆転してしまったこれからの時代に事業を継続し続けるマーケティング戦略の基礎について皆様と改めて考えてみます。
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びっくりドンはいらんねん。#あらゆる問題解決の鍵

令和2年10月10日晴れ時々曇り

ブーメランかよ。

場合によっては関東に上陸し大雨を降らす、近畿圏にも大きな影響を及ぼすとテレビのニュース番組で天気予報士に散々脅かされた今回の台風14号は結局北海道付近に張り出した強い高気圧に押し返され南の海へと去っていきました。ブーメランのような起動を描いた台風など、あまり見たことがなく、珍しいことがあるものだと思いながらも、とにかく朝からいい天気になってよかったです。(笑)

あらゆる問題を解決する鍵

今日は早朝から大工社員とのワンオーワンミーティング、続いて午前中は第3四半期を終えての個人面談の続きを行い、昼には三宮のインド料理店でカレーを食べながらBNIのメンバーとランチミーティングと、人と話すのが仕事だとばかりに、がっつりと聞いては話しを繰り返しました。「人が抱える問題は全て人間関係に起因する。」と言ったのは心理学の大家であるアドラー博士ですが、確かにミーティングをして話を聞いたりアドバイスをしたりを行うと少しすっきりした気分になります。ひょっとしたらアドラー博士が言うようにすべての問題解決の鍵はコミニケーションにあるのかもしれません。

NO,びっくりドン。

今日の個人面談しかり、ランチミーティングもそうでしたが、私は最近、よく「びっくりドンはいらんねん」と言う言葉を口にします。ミーティングをして課題を出し合い、その解決方法を話し合うといつもそれなりに行うべきことや、進むべき道が見えたりします。次のステップとして、それを実行に移す時、また誰かに内容を伝える作業(コミュニケーション)が伴うものですが、その際に例えば、会議で改まって発表します!とやるよりも、事前に考え方や方向性を伝え、周りの人の意見を集めたり、内容をもう少しこなれるたようにしてから、その後追いのように形だけの発表するほうがずっと良いと言う意味です。

腹のなかを割って全て吐き出せ

人が抱える問題は、本当にすべてコミュニケーションで解決することができるかどうかは定かではありませんが、少なくとも物事を進める時には関係者館でコミュニケーションを取った方が物事がスムーズに運ぶのは明らかで、それが真であるならば、コミュニケーションの量は多い方がより良くなるのも理にかなうことになります。下準備をして、情報を共有したり、想いに共感してもらったりする機会を増やすことで、より円滑に物事が進むと言うことになります。単純接触回数と言う言い方をしたりしますが、組織の中で物事を動かすには、とにかく当事者たちと接点を多く持って思っていることを全て言える状態を作っておくのが、非常に大事だと思っています。

コミュニケーションは違反じゃない。

このような話は社内でもよく話していて、お客様に提案をもっていくとか、見積書を提出するような場面では、約束の期日通りにきっちりと準備して、びっくりドン、と見てもらうより、事前に数多くやりとりをして、大まか理解を得た上で詳細の説明をするために訪問するくらいまでコミュニケーションをとった方が良いに決まってます。特に見積書を作るような場面では、曖昧なことが少ないほど、精密で信頼性の高い見積もりを作ることができるわけで、見積もり作成の作業をする中で少しでも疑問点があれば、お客様がどのようなイメージを持っているかを逐一聞けば良いと思うのです。

天下取りの思考。

この、「びっくりドンをやめる」と言う考え方は、実は前の前の大河ドラマを見ている際に、なるほど、と思いついたことでして、太閤秀吉が天下統一を成し遂げる際に、家康を大阪城に呼び付けて、傘下に入るように申し渡す場面です。家康が秀吉の家臣になることを拒めば、また戦が起こり、戦国の世に逆戻りする、絶対に失敗が許されない非常に大事な場面で、秀吉がとった行動は、なんと、前夜に変装して家康の寝処を訪れ、「頼むから明日、ワシの言うことを素直に聞いてくれ。」と頭を下げに行ったのでした。太閤秀吉に家康が謁見する間で、家康が「太閤様、豊臣家に逆らうものは私が全て平らげまする。ご安心あれ」と言って徳川が豊臣の家臣になった瞬間は、周りで見ていた者達はさぞかしびっくりドン、だったかもしれませんが、彼ら2人、特に秀吉にとっては何のサプライズでもなく、予定調和そのものだったと言うエピソードがありました。そのシーンを見てなるほど、これは何にでも当てはまると思ったのです。

アドラーに学ぶべき理由。

結局、びっくりドンをやめると言うのもコニュニケーションの方法論の一つです。これが完全に体得できれば、営業マンとしては100戦100勝になれると職人起業塾の第1期生に教えたことがありますが、数ヶ月後には受注率100%を達成するようになりました、とびっくりドンな報告を受けた事があります。コミュニケーションの回数を増やす、相手をよく理解する姿勢を示し、共感する。そして、最後に自分のことを理解してもらうと言う、量と質の両方を高めると、意外に難しいと頭を抱えてしまうような多くの問題も解決できるようになるかも知れません。ちなみに、一般社団法人職人起業塾の研修では、横山桂子先生と言う接遇のカリスマを講師としてお招きしてコミュニケーションの本質を伝授してもらっています。卒塾生に卒塾後の様子を聞くと、殆どの塾生が横山先生の講座を受けたお陰で、お客様をはじめとした人間関係が良くなりました。と答えます。やっぱり、コミュニケーション力こそ、現代社会で最も必要なスキルなのかも知れません。アドラー博士の言う通り、ですね。(笑)


【職人育成コミュニティーへ参加しませんか?】建築現場人材育成×インナーブランディング×マネジメント改革 総論説明会

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これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

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森を見て木に心を砕く。#一般社団法人職人起業塾無料説明会開催します。

令和2年10月9日雨

1日違いの台風来襲。

本州の東海岸をすり抜ける進路をとって北上している台風の影響か、神戸も今日は終日雨。昨夜遅くに東京〜九州への出張から戻り、移動日に台風が当たらなかったことをやっぱツイテルわ、と、喜びました。今日の私は珍しく、1日中何の予定もなく、久しぶりに事務所でデスクワークに勤しみました。コロナの影響で今年は激減していた講演活動ですが、来月久しぶりに熊本で集合型、対面式の講演の依頼をいただいていて、その資料を作り込みました。世の中は漸くウイルスと共生していく風潮になったということなのだと思います。今回の講演時間は3時間、テーマは「マーケティング理論から見る人材育成」となっており、私が20年間実践してきた職人育成とマーケティングは一体で、同時進行で行うべきであると言う持論の全体像をわかりやすく、そして熱く語らせてもらいたいと思っています。

届けるべきところに届いていない。

話は変わって、先日、十数年来の付き合いがある、お客様でもある、美装工事をお願いしている協力業者さんの奥さんが事務所に遊びに来ていて、年数を重ねるに従って、だんだんと事業規模も大きくなり、人も増えてきたけど、せっかく育てた社員が辞める、人材育成が全然うまくいかないんです。と相談を受けました。そろそろ人事制度などの組織の仕組み作りをするタイミングに来ているが、一向に進んでいかないので、私から社長にアドバイスをしてもらえませんか?と依頼を受けましたが、私としては、今年に入ってから何度も繰り返しその部分のワークショップを行っているので、参加してくれたら良かったのに、と思いつつ、そのアナウンスが協力業者さんに届いていないことに改めて気づかされ、これではいかんと大いに反省した次第です。

きっかけの提供。

熊本での講演資料をまとめながら、今年になってから、コロナの影響で集合型のセミナーを全て取りやめたこともあり、私が一般社団法人職人起業塾で行っているサポートの全体像を伝える機会をあまり持っていないことに気づき、改めてそのような場を作る必要があると感じました。私たちができる事はあまり多くはありませんが、上述の美装工事業の経営者さんのように、求めている課題に対してできる範囲を示し、手をつけなければならない事は分かっていて、それでも日々の忙しさに流されて初めの一歩を踏み出せない人に対してスタートを切るきっかけくらいはなんとか渡したいと思うのです。

木を見て森を見ず

ちょうど、来年から6ヶ月コースの実務者向け研修「職人起業塾」を再開、塾生を募集し始めたタイミングでもあり、久しぶりに我々が提供しているサポート内容の全体像を説明する機会を持とうと決めました。木を見て森を見ず、と言う諺がありますが、経営者が学び、理論を身に付けるだけではダメ、従業員に研修に行かせるだけでもだめ、社内制度を整えるだけでもだめで、複雑で曖昧で、不透明な今の時代に事業を継続させるには、あくまでも森全体を見ながら、1本ずつの木の成長に心を砕く必要があると思っています。現在、一般社団法人職人起業塾で行っているのは、経営者とリーダー向けのマネジメントのワークショップ、経営者向けの人事制度改革のワークショップ、そして以前から行っている現場実務者向けのマーケティングの実践講座の3本立てで、その全体的な関係性をわかりやすく説明する場を持ちたいと思います。

全体を俯瞰すれば、攻略点が見えてくる

今回は今まで職人起業塾に参加いただいた企業への、新しいサポート内容のアナウンスでもあるので、無料での説明会にすることにします。また、コロナのおかげでITに弱いとされてきた建築関係の皆さんも随分と違和感なく使いこなせるようになったオンライン会議システムを併用して、全国どこからでも気軽に参加してもらえるようにする予定です。現場マネジメントを刷新して、クレームを撲滅し、顧客満足を圧倒的なレベルに引き上げ、地域から厚い信頼を得ることで未来へ事業の存続を確定させる取り組みは、これくらいで良いだろう、、と言うようなゴールがすぐそこにあるものではなく、延々と、キリがないくらい取り組むべきことが沢山あります。建築業界の経営者さんたちはその圧倒的な量に押しつぶされそうになりながら、同時多発的に起こる問題に振り回されて思考を止めてしまいがち、マーケティング、マネジメント理論の全体像を把握してもらう事によってあらゆる問題の根本的解決に立ち向かう勇気をもってもらえるように、少しでも取り組むキッカケ、ヒントを提供できればと思います。詳細は以下、無料、オンライン併用ですのでお気軽にご参加下さい。


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日時:2020年10月29日木曜日 15:00〜18:00

場所:WeWork Sannomiya Plaza East (Isogamidori 7 chome 1-5, Chuo-ku, HyogoKobe-shi)

内容:【オンライン、オフライン併用無料イベント】

新型コロナの影響でセミナーを中止している間に一般社団法人職人起業塾では職人育成のサポート内容をより深く、より実践的に変容させてきました。

これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

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若手大工育成の要諦。#職人起業塾の意味

令和2年10月8日 曇りのち晴れ風強し

やってみ、的実習研修

今日は九州、筑後にて。JBN人にやさしい家を考える会主宰の若手大工育成プロジェクトの講師役で若者達と一緒に実習棟の現場で声を張り上げて指導に当たりました。このプロジェクトは若手の大工をはじめとした建築実務者達に座学で要点をレクチャーしながら実際に小さな建物を建てさせると言う贅沢な研修で、簡単な作りの建物ながら、自分達で段取りや役割分担、そしてタイムスケジュールを決めて、主体的に工事を行ってもらっています。聞かれたら作業自体も教えますが、基本は座学で必要な事を伝えたあとは、まーまーほったらかしで、実習棟だから許される失敗も経験してもらう様にしています。

大工の育成方法?

私は創業前の個人事業主当初からかれこれ二十数年、大工の育成を行なってきており、よく内製化に取り組み始めた工務店経営者に「若い大工の育成をどの様にしておられます?」との質問を受けます。多分、殆どの方が、単なるコストになっている坊主の大工見習いに、早く技術を教え込んで稼げる様になって貰いたい、その為にどうすれば良いかを聞かれているのですが、私の答えは技術に限って言えば「現場に放り込んでおけばいい」と言う、教育でも何でもない素っ気ない回答で、皆さん結構ガッカリされた顔をあからさまにされます。(笑)

放り込んどけば(一般的)技術は身につく

昔と違って今は随分と道具が良くなり、また一般的な住宅から和室が無くなり、新建材なる安くて簡単な材料が普及して、階段さえも既製品を使われるようになり、鉋で材料を仕上げるどころか現場で鑿を使って刻むことさえ無くなりました。「取り付け大工」と言う情け無い呼ばれ方をされる事もあるくらいで、そんな現場では、いわゆる、新築現場で使える大工(日当を稼げる程度)になるのには5年もかからない様な内容です。それで良いのなら現場に放り込んでおけば、簡単な仕事から順番にこなしていくだけでそこそこ出来る様になります。経営者は若者が楽しく働ける環境を整えて、3年ほど先行投資の覚悟を持って若手の成長を待って居ればいいのです。

失敗法則の踏襲

しかし、残念ながらそれでは決定的にダメなのが現実で、その結果、今の建築業界は圧倒的な人手不足、若手離れが進行し続けて来ました。今まで通りの若手入職人口の推移が続けば、あと10年で現在、職人業界で人口ピラミッドの頂点を形成している50代、60代のおっさん連中が引退することになり、一気に建築業界から職人は居なくなってしまいます。ちなみに、現在、20歳未満の大工見習いは全国で2000人を切っていると言われており、単純に47都道府県で割ると一つの県で各40人程度、更に市町村の数で割ると1〜2名程度しかいない計算になる上に、これまた離職率も高く歩留まり3分と言われるくらい、若者はこの業界から去っていきます。大袈裟ではなく、絶望的な状況です。

職業選択の自由

若者に見捨てられた業界は破綻します。そうならない為には、若者に入職してもらえる魅力ある職種にする事が我々の喫緊の課題です。そしてその前に今いる若衆が仕事に嫌気が差して辞めるような事がない様にすべきなのは自明の理。当たり前の理論を重ねると、若者に入職してもらうには、若しくは離職を食い止めるには、今活躍している職人が、彼らに憧れられる人にならねばなりません。先輩を見て絶望されては話にならないのです。憲法でも定められている通り、日本国民には職業選択の自由が定められています。若者の目線で見て、他の業種と比べて遜色ないレベルにないと、だれもこの業界に来る事は無いのです。最低限必要なのは、所得の安定、今どき、日給月給で社会保険もないような不安定な職種が人気な訳がありません。ちなみにこれが、私達が(畑違いながら)熱心に人事制度のWSを行う理由です。

人間力を磨く場

そして、最低限の条件整備をしたくらいでどん底に落ち込んでいる不人気業種がV字回復する事もありません。給与や待遇面だけではなく、やりがいや誇り、将来に対する希望や夢を持ってもらわねばならず、上述した様な決められた簡単な作業をこなすだけの「取り付け大工」では、日々の日当を稼ぐところ止まりです。しかも、年齢を重ね、肉体的な労働生産性が落ちたら余計に稼げなくなるばかりか壊れた道具の様にポイ捨てされるのがオチです。よって、大工の育成には作業効率や技術的なスキルよりももっと、広い教育が必要で、単なる現場職能者では無く、工事全体の施工管理や設計、コミュニケーション力を身につけて営業的な側面までこなせる様に教える必要があると思っていますし、私は長年、その部分に注力してきました。要は人間としての力をつけさせる、学びの場を与えるべきなのです。

経営者感覚を持った職人の育成。

その様な教育を受けながら、現場で経験を積んで技術を身につければ、極論、勤めている会社を辞めても、よしんばその会社がなくなったとしても、一生飯が食えるようになります。本人にその意思があれば起業して経営者になることもできるかもわかりません。職人は道具では無く人間であり、その人がそこにいる効果性を最大限発揮できるような教育を与えるべきだと考えています。工務店経営者の中には、余計な事を教えると若衆が独立したいと辞めていく。と作業以外の知識を与えようとしない人が見受けられますが、そんな事を言っているからそもそも人が続かないのではと思うのです。ドラッカー博士が「最終的に誰も経営者の覚悟と責任を引き受ける組織を作らねばならない」と著者に書かれておりますが、起業の支援をするくらいの勢いで社員に向き合う事が、瀕死の建築業界全体を救う唯一無二の在り方だと思うのです。「なるほど、しかしどうやんねん」と突っ込まれた方は私が主宰する一般社団法人職人起業塾にご参加下さい。6カ月コース募集再開しています。(笑)


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乃木坂にて終わりから考える。

令和21007日 曇り後雨

東京から九州へ。

引き続き東京からスタート。午前中は未曾有の大打撃を業界全体に受けているにもかかわらず、果敢なチャレンジを行われている神戸本社のアパレルメーカーのショールームの改装工事をご依頼頂き昨日から南青山で着工した現場で担当者への引き継ぎや現場で細かな収まりの打ち合わせ。夕方には明日の九州での若手大工育成プロジェクトの講師を務めるべく、羽田空港から福岡に飛ばねばならず、相変わらず慌ただしく走り回っています。

乃木坂にて

空港に向かう道すがら、時間に余裕があったのをいいことに、青山からすぐ近くに乃木坂があることに気がついて乃木神社と乃木希典将軍の自邸が保存されている乃木公園に立ち寄りました。乃木将軍というと、日露戦争の旅順攻略や凄惨を極めたと語り継がれ、映画にもなった203高地で旧帝国陸軍の指揮を取り、日露戦争に一応、日本軍は勝利した事から英雄と祀られている有名な軍人です。

無能の軍神

私が乃木将軍を知ったのは、司馬遼太郎の代表作とも言われる「坂の上の雲」で、そこには無能な指揮官のせいでおびただしい人数の兵士が無駄死にさせられた、無能は罪である。と厳し過ぎるくらい批判的に書かれており、英霊として神社まで建てられて崇められている英雄をここまで叩くのか。と驚かされたのを今も鮮明に覚えています。また、司馬遼太郎は殉死というタイトルで乃木将軍の生涯を別の小説で描かれています。丁度10年前にこのブログでその感想を書いていました。以下、再掲。

殉死

「この殉死という題名は日露戦争後、昭和初期に軍神とあがめられ小学校の教科書にまでそのエピソードが称えられた乃木希典の物語です。誤解が無いように書いておくと司馬遼太郎はこの軍神を史上最低の無能な指揮官として捉える視点を常にもち、日露戦争における旅順での壮絶な数の日本軍の戦死をこの無能な指揮官の責任だと何度も繰り返し切って捨てております。しかし、近代の日本史を見るに、この殉死が後の非論理的な精神論に振り回された帝国陸軍の破滅への道程のマイルストーンになった。という意味で大きな関心を持っていたようで、その詩的な才能とその自己陶酔?ともいえるような美学の中に人生の幕を自ら降ろした事については一定の評価をしているようです。若い頃、軍旗を敵に奪われるという一生忘れがたい失態を犯し、日露戦争では二百三高地で無能の指揮官と罵られながらも攻略を果たしますが、2人の息子をその戦争で失います。終戦後は陸軍大将で伯爵となるなど名誉栄華を極めつつ、明治帝の崩御と共に殉死した。」

歴史は学ぶもの

乃木神社では乃木将軍を軍神として祀っているのですから当たり前ですが、司馬遼太郎の小説は事実無根であり、彼の歴史史観はねじ曲がったものだと一刀両断の文言が書かれておりました。私としてはどちらが正で一方が誤りだと判断する気は全く無くて、確かに乃木将軍が下知した司令が多くの兵士を死地に追いやったのは事実かも知れませんし、もっと他にいい選択があったかも知れません。しかし、国の存亡を背負った極限状態で殺戮の任を仕事として受けもった軍隊のトップの行いを後からとやかく言うものではないと思っています。同時に、大東亜戦争で大本営が精神論を振りかざし、愚行とも言われる作戦を繰り返したのも、結果から見れば愚かではありますが、当事者は命を賭けて考え、判断したであろうと思うし、歴史の検証と反省は絶対に必要で戦争と言う力の行使で問題解決を図る過ちを二度と繰り返してはなりませんが、当時の軍人を結果論で罵る様な事はあってはならないと思うのです。歴史は学ぶ対象であっても、卑下したり馬鹿にするものではありません。

終わりから考える。

私は、少年時代に親友を亡くし、毎年彼の墓参りに行くたびに、俺の人生は彼が行きたかった人生を体現できているか?と長年自問自答を続けています。その積み重ねで、自然に自分の人生を俯瞰して見られるようになってきて、自分が主人公にしたストーリーだと思い込んでしまっている節があります。そして、物語は、何よりも結末が重要で、終わり方が降らないと物語は台無しになります。そんな視点から見ると、乃木希典将軍の人生は、紆余曲折、波瀾万丈で、栄光と転落、生き恥をかいたなどと揶揄されながらも最後は明治天皇の崩御とともに自決、殉死を果たしたのは、美学としては非常に美しいものであり、彼の物語の結末としては最高の選択ではないかったかと感じてしまいます。特に意識をしていたわけではありませんが、10年以上前に彼を題材にした小説を読んでから私はずっと憧れのようなものを抱いていたのかもしれません。乃木神社に参拝して、改めて人生を終わりから考えることの大事さを感じ直した気がします。稀な機会を頂けたことに感謝します。


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オレたちのDXとオウンドメディア #つない堂チャンネル

令和2年10月6日 晴れ

コロナ禍でのチャレンジ。

今日は東京へ。コロナ禍による大打撃を受けているのは飲食、観光業界がよく取り沙汰されますが、実はアパレル業界も未曾有の売り上げ減少に喘いでおり、有名ブランドの相次ぐ破綻もニュースに取り上げられていたように、百貨店を始め既存店舗の縮小、撤退がこのところ加速しています。神戸でも先日、西神そごうが閉鎖される寂しい出来事がありました。そんな中、新たなマーケットを切り開くべく、果敢にチャレンジされるアパレル企業もあるもので、この度、神戸本社のメーカーが展開されている東京青山のショールームの改装工事のご依頼を頂き、本日から着工の運びとなりました。企画段階の相談を私が担当した事もあり、担当者への引き継ぎに向かいました。クライアントが時代の荒波を乗り越え、新たなビジネスモデルを切り開くお手伝いを微力ながらさせて貰いたいと思っています。

アウトプットで分かる事。

話は変わって、、私は普段、口癖のように「アウトプットこそ最大の学び」と言い続けており、実践を意識しています。先日、改めてその通りだと腹に落とし直す出来事がありました。私はどちらかというと直感型のタイプというか、理論構築の前に直感を信じて物事を判断したいと思う傾向がありまして、失敗することも多くありますが、これまで20年間の事業はその直感の繰り返しで何とか継続してきました。閃きから派生して、そこから思考を広げて取り組むことの中で、長きに渡り継続できるものは、実は直感の奥に理論とまでは言わない「兆し」を多く感じており、それが一定量蓄積した時にアイデアが降りて来るように思います。そして、あとからその取り組みをアウトプットすることで、過去の感情が呼び覚まされて、一つに繋がった時にロジックが出来上がります。自分では後付け理論が多い自分にどうだろうか?と疑問を持つこともありましたが、実は始めから整理ができていないだけで意外と後付けではないことに気づき、少し安心すると共に、直感の使い方が少し分かった気がしました。

無意識下の認識。

そんな気づきを得たきっかけは、先週末、とある友人の紹介で、クラウドファンディングに取り組んでみたいと言われるドッグトレーナーの方とご縁を頂いて、以前、私がサクセスしたクラファンの事例と、取り組むにあたっての注意点、計画をサクセスさせるために必要なことをお伝えする機会があり、4年ほど前に作ったセミナー資料を見返しながら説明した時の事でした。私の決して多くない経験則を色々とお伝えしましたが、その中で自分が口にした言葉に対して、はっ!と気づかされる瞬間がありました。それは、「クラウド(インターネット)の世界は思うほど広くない。(甘くない)」という認識で、そんなことをセミナーのスライドに書いていたことさえ忘れていましたが、現在の事業を進めている中で、その概念が無意識下でずっと根底にこびりついて影響していたのだと、はたと気づいた次第です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)が必須

情報革命と呼ばれる圧倒的な時代の変化はコロナ蔓延によって生活者への浸透の最終仕上げがなされたように思います。オンライン会議が日常茶飯事になり、ウーバーイーツが街中を走り回り、通販事業、ECサイトの運営をされている事業者は圧倒的に売り上げを伸ばし続けています。アマゾンは宅配事業を「中抜きなし」と大きく見出しをつけたSNS上の広告でUberと同じ手法で物流インフラの構築を始めましたし、住宅業界でも新築を考える人は住宅展示場に出かけるのではなく、ライブ映像や動画を見てイメージを膨らますようになりました。最近、新築の相談に来られる方は全員と言っても過言でないくらい、住宅系YouTubeを見てマニアックな勉強をされて来られます。そんな中、私たちのような中小事業者もDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組まなければならないのは時代の要請になりつつありますが、元々建築が本分である私たちがインターネット上で存在感を高めるほどのスキルを身につける、もしくは、外注業者にお願いしてコンテンツを作るのはかなり高いハードルがあります。最終的にはamazonやGoogleに絶対に勝てっこないのです。

セミクローズドな情報配信

しかし、だからと言ってデジタル化の波を無視して旧態依然のまま事業を進めていては、時代の荒波に飲み込まれ、淘汰されてしまうのは自明の理、大げさに言うと行くも地獄、留まるも地獄の様相を呈しています。そんな中、自分たちでできる範囲で効果的な発信をなんとかして行うべきというのが私の基本的な考え方で、背伸びをするわけでも格好をつけるわけでもなく、我々の生の姿を感じてもらえるようにすることで、リアルな信頼関係を構築する助けになるように、webに対する戦略を組み立てています。上述したように、中途半端な配信をしたところで、クラウドの世界はそんなに簡単に思い通りの反響を得られるものではないというのがその根底にどっかり横たわっていたからこそ、そんな選択になったのでしょうが、セミクローズなオウンドメディアの構築をゆっくりと、じっくりと行なってその蓄積が未来の事業展開の糧になればと思っています。

アウトプットは行いと表裏一体

アメリカの歴史上で最高の偉業を成したと言われるベンジャミン・フランクリンは「読まれるべきことを書くか、書くべきことを行いなさい」との言葉を残されています。書くと言うのは今の時代に置き換えれば、SNSや動画配信も当てはまります。アウトプットは行いと表裏一体であり、そして読み手にとって「意味のあること」で無ければならないとの至言はシンプルにアウトプットの本質を捉えていると思っています。インターネットは世界と繋がっているのですから、出来ることなら世界中の人にとって価値のある配信をしたいと思いますが、私たちのような小さな会社ではそんな訳にもいきません。ならば、まずは最も身近な人にとって意味のある、価値のある配信を行い、それを蓄積して徐々に喜んでもらえる人を増やせたらと思うのです。今年度のリブランディングを機に立ち上げた地域コミュニティーのオウンドメディアでもある「つない堂」で毎月、続々と配信されている専門家紹介の動画コンテンツは直感的にスタートしましたが、実は4年前の体験から学び、理論構築をしてきたのをやっと今更ながら認識できました。良かったら「つない堂チャンネル」覗いて(登録も)下さい!こちら→https://www.youtube.com/channel/UCC1moxn5i3gTBlRuDGEfOWg


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誰のために、何のために? #つない堂の新サービスつむぎサービスイン

令和2年10月5日曇りのち晴れ

秋が来た。

神戸では昨夜の未明に雨が降っていたようで、朝目覚めると少し肌寒い位の気温にになっていました。史上最高に暑かった夏が漸く終わり、一雨ごとに秋が深まっていくのを感じる季節になりました。今日は私もとうとうTシャツ1枚の子供のような格好を止めて、長袖のシャツを着始めました。寒い冬はそもそも苦手なのと、厚着の季節になれば出張の荷物がかさばるのかが少し億劫ですが、夜と夜明け前の時間が長く気持ちの良い今の季節を当分楽しみたいと思います。

「つむぎ」サービスイン

今日は隔週で行っている設計部のミーティングでした。着工予定や受注状況の確認、その他設計実務の情報共有が中心の定例会議ですが、このところ漸く決済の体制が整い、サービスインできる運びになった今年からの新規事業部「つない堂」の有料会員向けサービス「つむぎ」をどのようにして顧客や協力業者の皆さんに理解してもらえるようにするかと、その伝え方について話し合う時間を多くとっています。今日も説明用に担当のおにょえ氏に制作してもらった動画を全員で見て完全に全員がサービス内容を把握してもらうようにと熱く伝えました。こんな動画です、

良き事をしたら良き人生になるのか?

新サービス「つむぎ」は今年に入り20年間親しんだすみれ建築工房から株式会社四方継に社名を変えてまで、覚悟と大きな決断をして取り組んでいるリブランディングのフラグシップモデルであり、これから先20年の社の存続を賭けていると言っても過言でない、非常に重要な取り組みです。その根本にあるのは、心から良いと思うことを人様にして差し上げたら、回り回って自分たちのところに良きことが回ってくると言う、因果応報の仏教や人の在り方を正す儒教思想にも似た考え方で、私が長年学び続けている原理原則に基づいた古典的マーケティング理論を体現すると意気込んでいるサービスです。

四方良しの世界を実現したい。

つない堂のサービスは、地域の住宅メンテナンスサービスを中心に、私達とご縁がある方に信頼できる専門家をご紹介したり、地域で頑張っておられるお店や人、卓越した商品やサービスを御紹介し続けるもので、月会費1000円を頂きますが、それも結局、入会からの期間に応じてプレミアがつき、無料サービスが拡充するので、我々にとっては収益性が低い、会員様にとっては非常に還元性の高いサービスになっています。要するに、金儲けはそっちのけで、ご縁のある方に喜んでもらえることだけにコミットして、上述した良き事の循環が巡る事を信じて、「四方良しの世界を実現する」理念を体現したいとの想いでスタートさせました。

ご縁を紡ぐ。

経営戦略の立案に長けた一流の経営者にしたら、「何を馬鹿げた甘っちょろい事を言ってるんだ、」と思われるかも知れませんが、私は本気で人の世は奪い合いではなく分かち合い、助け合いで成り立っていると思っていますし、実際、何の取り柄も強みもない大工あがりの経営者である私は多くのお客様に助けられてこれまで事業を続けて来れました。今もそんなに余力がある訳ではありませんが、人とのご縁を紡ぎ、私達に出来ることを精一杯する事で、少しでもご恩返しをしたいと思っていますし、信頼に裏付けられたコミュニティーの形成こそが、ドラッカー博士の至言、「経営とは顧客の創造である」との言葉の真意だと考えています。

何のために?

今日のミーティングでも熱く語りましたが、私がスタッフにいつも問いかけるのは、何のために?という質問です。それは設計やデザインでも、実際の現場でのものづくりでも同じで、あらゆる選択、判断はお客様に喜んでもらい、信頼をもらって、末長くお付き合い出来る良いご縁にする為に行わなければなりません。時間がない、忙しい、工期が迫っている、よく分からない、等々、業務を進める中で様々な課題や問題があり、つい目的と手段を履き違えたり、取り違えたりします。それでも、今だけ、金だけ、自分だけ思考は絶対にならないように、自戒も込めてそれが企業文化、企業風土になるように繰り返し、耳にタコができるくらいに繰り返しています。四方継という名前に負けないように、ご縁を頂いた全ての人に喜んで頂ける事業所になるべく、スタッフと共に一つずつ、丁寧に仕事を進めていきたいと思います。そんな想いを込めた新サービス「つむぎ」よろしくお願いいたします!


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因数分解と連立方程式。#つばめ学習会体験会

令和2年9月3日晴れ

無料学習塾への見学。

御朔日に霊験あらたかな大神神社のご神体に登拝した効果が早速現れているのかは分かりませんが、10月最初の週末は朝から晩までびっしりと予定が詰まり、相変わらず分刻みのスケジュールをこなしています。午前中は新築計画中のお客様とのミーティング、昼からは六甲道で新たな業態の店舗改装工事の現場打ち合わせ、夕方は着工間近な東京でのショールーム改装工事の着工前打ち合わせと忙しく走り回りました。多くのお声がけを頂けるのはほんにありがたいことです。(笑)
そんな中、今日も夜から西宮に移動、先日、神戸市倫理法人会のモーニングセミナーにご登壇頂いた、経済的に恵まれていない子供達に向けての無料学習塾「つばめ学習会」にお誘いを頂いて見学に伺いました。このところ連日連夜、夜中までアグレッシブに動き回っており、少々消耗気味ですが、ボランティアの若者が子供達を熱心に教えている姿をリアルに見せて頂けたのは本当に良かったです。お誘い下さった山本弁護士には心から感謝いたします。

ボランティアの事業モデル。

先日のブログ(無料学習塾「つばめ学習会」)にも書きましたが、理事長の庄司さんの経済的に厳しい環境に置かれている子供達にとって経済格差がそのまま教育格差になっている現在の日本の教育をなんとかしたいという熱い思いと、ボランティアはそもそも自己犠牲の上にやるものではなく、楽しんで行うものだとの超前向きな姿勢、そして、全く収益性が感じられないNPO法人の事業を持続させている経営手腕は本当に大したもので、毎月、(大人向けですが)無料の塾を7年間継続して開催し続けてきて、一般社団法人として事業化している私としては庄司理事長の全てに興味を持たずにはいられませんでした。朝活BNIと神戸市倫理法人会の両方でご一緒している山本弁護士から、「つばめ学習会に見学に行きませんか?」と誘われて一も二もなく飛びついて、今回お邪魔した次第です。

成長できるサードプレイス。

今回、生まれて初めて見学の機会を得た子供向け無料塾は、中学生を中心に中高生が10数人集まって、それぞれ自習をするスタイルで、そこに大学生と数名の社会人がほぼ同じ数でマンツーマンに近い形で勉強を教えておりました。当然ですが、同年代の子供たち同士は仲良く雑談もしますし、教師と生徒も年齢が近いせいか友達の様な感覚で話している様に見受けられました。その様は非常に和気藹々としており、庄司理事長が講演の際に口にされていた「学習のサポートと、学校でも無く、家庭でも無いサードプレイスとしての場づくり」がまさに体現されておりました。人数が増えるにつれて全体的に賑やかになり、開始当初に感じた自習スタイルとの印象は徐々に薄れて、わからない所があれば、友達や先生に気軽に訊く感じになりましたが、それでもホワイトボードを使って因数分解の解き方を完全マンツーマンで熱く教えている学生がいたり、とにかくとてもいい雰囲気でした。

日本の未来は明るいぜ。

先日、このブログ(道徳の時間。#大人の責任)で、学生、特に高校生、大学生が倫理や道徳を学んでなさ過ぎる、学校のカリキュラムでもっと道徳の時間を増やすべきでは無いか、と苦言を呈して、というか愚痴っておりましたが、今日のボランティア学生達が熱心に子供に勉強を教える姿を見て、まだまだ日本の若者は捨てたもんじゃ無い、と言うよりも私の若かりし頃のどーしようも無い暮らしを鑑みて少し恥ずかしくなりました。そして、勉強を教えにきているボランティアの学生達の多くが、このつばめ学習会の卒業生だと聞いて、この様な場を作られているのが本当に素晴らしいと心から感服した次第です。ご恩送りと言われる、誰かから受けたご恩を違う人に渡す、そこで喜びの輪が広がっていく素晴らしい経験をした学生さん達が社会に出て、活躍される様になったら、随分と日本の社会は良くなるのでは無いかと思った次第です。

魂を燃やす生き方。

代表理事の庄司さんに学習会が終わってから一緒に食事に行った際、改めて「何故この様な無料学習塾を始めようと思ったのか?」と言う質問をされた方がいました。酒の席でもあり、庄司さんもビールを飲んでいい調子で冗談交じりに談笑していたのですが、そこだけは少し真面目な顔になり、「一度きりの自分の人生、何かできることはないか?このまま時間をただ過ごしているだけでいいのか?と自問自答を繰り返した挙句、日本の未来を託す子供達に何かできることを考えた。」と答えられていました。私は7つの習慣に書かれていた刺激と反応の間にある人間が持つ「選択の自由」は判断基準に左右され、それが信念や信条、誰もが持っている良心、人としての在り方、そして、誰かから引き継いだ想いであれば、必ず人生は意味があるものになるし、新たな価値を生むとの持論を頑なに信じていますが、庄司さんも7つの習慣を愛読されているとのことで、同じ原理原則を信じられているのを強く感じました。やはり、コヴィー博士の影響力は凄いです。

前提条件過ぎて分からない齟齬。

今回のつばめ学習会への見学でもう一つ、発見というか、気づきがありました。それは、中学生が因数分解と連立方程式の解き方を熱心に教えてもらっている姿を見ていた時で、教えている大学生が前提条件として知っているであろうと説明している連立方程式の加減法や代入法を中学生の男の子は多分知らなくて、「え、そんなんあり?」的な反応をしているのに教えている大学生は当たり前過ぎてそれに気づかない様子だったのです。私も若手の職人向けの研修講師を務めている際に何と無くそこはかとない違和感を感じることが少なからずあり、その度に自分の説明の順序や理論構築を振り返って、此れと言って穴が見つけられないのに何故かその違和感が払拭出来ないことがあり疑問に思っていたのですが、その原因が、あ、これか!と気づかされました。要するに、前提条件であるルールというか、私が勝手に知っているだろうと思い込んでいる基本的な知識が相手に無いのに、その部分をすっ飛ばしている事が少なからずあったのだと分かったのでした。

因数分解と連立方程式。

ちなみに、私は子供の頃、ろくに勉強していなかったせいで、大工になってから建築士の資格を取得するのに随分と苦労しました。特に構造に関しては因数分解や連立方程式の解き方が分からずに、本屋に行って中学生向けの参考書を買ったのは確か26歳になってからでした。そのおかげで中学生が苦しんでいた連立方程式の解き方も分かったのですが、きちんと説明しなさいと言われたら恥ずかしながら実は自信はありません。しかし、因数分解や連立方程式の問いを説く思考方法は普段の実務で非常によく使っており、大人になってからの数学の勉強はとても役に立っていると感じました。様々な条件が複雑に絡み合うマーケティングやマネジメントの構築は実は等式の性質の利用や連立方程式の加減法や代入法で単純化する作業と非常に似ていて、しょっちゅう問題に向き合い、計算をすることによって解を導き出すための数多くのルールを忘れることなく、把握しているから解を見つける事ができるのだと感じました。

おまけ

自分自身の備忘録として連立方程式の例題を以下にネットの参考書から拝借しておきたいと思います。良かったら解の導き方を考えてみてください(笑)。

***************************

出典:発展新演習 春期テキスト 中 3 数学 指導のポイント

男子と女子が何人かずついる。30 個のあめを男子に 3 個ずつ,女子に 2 個ずつ配ると 1 個あまり,男子に 2 個ずつ,女子に 3 個ずつ配ると 1 個たりなくなる。男子,女子はそれぞ れ何人いるか求めなさい。

男子の人数を x,女子の人数を y とすると,
男子に 3 個ずつ,女子に 2 個ずつで 1 個あまる→ 3x + 2y = 30 – 1 …1①
男子に 2 個ずつ,女子に 3 個ずつで 1 個たりない→ 2x + 3y = 30 + 1 …②

①× 3 -②× 2 より,
9x+6y=87 – 4x+6y=62
 5x=25  よってx = 5

これを①に代入すると, 3×5+2y=29
y=7
よって,男子の人数… 5 人,女子の人数… 7 人

***************************

以上、連立方程式のルール覚えておられたでしょうか?
勉強にしても仕事にしてもやっぱり基礎が大事って事がよく分かって頂けたと思います。(笑)


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目的と手段がごちゃごちゃ。#理念再定義のススメ

令和2年10月2日晴れ

週末、ハード目

昨夜は大神神社へのお一日参りの後、夕方からはBNIメンバーの土肥さんの記念すべき司法書士事務所開所のお祝いを仲間内で行い、久しぶりに夜中遅くまで痛飲。若き法律家の新たな門出を祝い、私も自分事のように幸せな気分で美酒に酔いました。今日は昨日の余韻を若干引きずりながら、昼から第二回目となる職人起業塾の卒足生向けの上位研修、マネジメント改革のワークショップを三宮のスペースαで開催、お決まりコースの懇親会も盛り上がり、なかなかハードな週末となりました。(笑)

マネジメント改革WS

現在開催中のマネジメント改革4回コースのワークショップは、職人起業塾の研修を修了し原理原則に基づく古典的マーケティング論を理解した卒塾生の中から、会社の中でリーダーシップを発揮して、マネジメント層の役割を引き受けたいと手を挙げた人を対象に事業所の中で行うべきタスクを全てつまびらかにし、経営者だけではなく、幹部もしくは幹部候補達でそのタスクを役割分担し、取り組むスピードを上げることであらゆる問題を確実に解決できる。そんな体制作りを目指しています。

目的が全て

組織を運営、経営するのに最も重要なのは、全員の向かう方向性を揃えることであり、同じ目的を持って事業に取り組むことだと思っています。そして、二宮尊徳先生が「道徳なき経済は罪であり、経済なき道徳は寝言である。」と言われたようにその目的は自分だけ良ければいい、これだけ儲かればいい、今だけ良ければいいと言った自己中心的なものになれば、市場からも顧客からも見放されるのは想像に難くありません。市場から支持される目的を共有してこそ、事業は発展するんだのだと信じています。

クレームは目的と手段の混同が生む

業務の中で取り返しのつかないような大きな失敗を犯したり、顧客からクレームをもらうようなことが起こるのは大体目的と手段を履き違え、目先の利益に囚われたり、行うべき事を横着して省いたりするからで、本来の目的、未来に叶えるべき理想を見失った時に人は事業の根本である信頼を失います。私も常日頃から、目的と手段を混同しない様に気をつけていますし、スタッフにも繰り返し、目的意識の重要さを解き続けています。

理念はお飾りじゃない。

目的と手段は対語とも思えるほど、言葉が示す意味は違うはずなのですが、不思議な事によっぽど気をつけていないと、すぐに混同、履き違えてしまいます。この度のマネジメント研修では、リーダーの役割と責任を明らかにする事を大きな目的にしておりますが、その過程で事業所の経営理念への深い理解とその伝達をして貰う様にもしています。経営理念は単なる額に入れて飾っておくお題目ではなく、すべての業務、すべての判断にその考え方が反映されなければなりません。実務者が深く理解していなければ全く価値はなくなることから、経営理念が示す意味を改めて深掘りしてもらっています。

理念の細分化は実務

マインドマップを使って、経営理念を細分化、再定義していくと、どんどん具体的な実務へと広がっていきます。弊社、四方継の例で例えると、経営理念の「四方良しの世界を実現する」を細かく見ると四方とは、顧客、我々、取引先、地域社会の4つとなり、そのそれぞれが良くなるとは一体どのような状態を指すのか、そこに我々が寄与するには何を為せば良いのか?と広がっていき、結局、次世代に引き継げる丁寧なものづくりや、地域の人と人、信頼できるサービスや商品のご縁を繋いで、安心して暮らせる安全な環境を提供することとなります。

目的と手段は一体。

このように、立派で大きな目的を掲げていても、細分化しなければ自分ごとになりません。そして、ぼんやりした部分を明確にするために細分化していくと一つ一つの業務=手段に落ち着いていきます。結局、目的と手段は表裏一体であり、これが忙しい日常の中に埋もれていくと、本末が分からなくなってしまいます。これが手段と目的がごちゃごちゃになってしまう主な原因だと思っていて、どこまでが目的でどこからが手段なのかを社全体の共通認識としてしっかりと見極めておく必要があるのです。

経営理念の再定義

ビジネスモデルの構築とは即ち事業の理論構築です。持続的に売り上げ利益を上げる事が事業所を存続させるためには必須ではありますが、マーケティングは単なる手段です。何の為に事業を行うのか?との問いに対する正しい答えが事業に携わる人全員で共有するのがマネジメントの出発点であり、目的と手段の整理をする事で、マーケティングの元になる「信頼に値する組織」が作り上げられると考えています。経営理念を共通言語にする再定義、なかなか向き合うタイミングは無いと思いますが、取り組まれて見るのを強くお勧めします。(^ ^)


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