コロナに打ち勝った驚異のエステシャン。#第82回継塾

令和2年6月24日晴れ

オープンエアーの季節。

梅雨前線は随分と南の方に押し下げられたのか、このまま梅雨は明けてしまうのではないかと思うくらい、いい天気が続きます。神戸の今朝の気温は28度、すっかり真夏の暑さですが、海が近いからなのか、今日は一日中、爽やかな風が吹いていました。アウトドアにいい季節だということで、私は事業所の3階テラスにPCを持ち出してオープンエアでデスクワークには励みました。気持ちの良い環境は良いアイデアを生み出すものです。思いの外、仕事が進み喜んでいます。

第82回継塾

夕方からは月に一度の古典的マーケティング理論を学ぶ勉強会、第82回目となる継塾を開催しました。今回もzoom併用で関東から九州まで幅広い地域からの参加者と共に、原理原則に沿った事業の進め方、激しく移り変わる経営環境に振り回されることなく、事業を継続、発展させる方法論を一緒に考えました。勉強会の冒頭にコロナによる自粛、移動制限が解かれたタイミングなのでこの2ヶ月、皆さんの周りの環境はどの様に変化したのか?を伺って見たところ、以外にまだ大きな影響はないと答えられた方が多く、どちらかということ、今後の見通しに不安を抱えられているのが浮き彫りになりました。

驚異のエステシャン

その中で異彩を放っていたのは、この塾に通い始めて4年になる痩身エステのお店のマネージャーを務める春山さんが、5月、6月は昨年対比で売り上げを伸ばすことが出来た。と口にされたことで、比較的感染症の影響が少ないと言われている建設業ではなく、お客さんと濃厚接触するしかないエステ業界にあって、売り上げを伸ばすなんてありえないと一同騒然となりました。その理由を聞いて見たところ、接骨院併用の事業所なので、営業自粛の対象とならず、閉店しなかったこと。今まで来店されたお客様に個別に案内を出して、安心感を持って来店してもらえる様に働きかけrたことだと言われていましたが、この4年間の間に自分のお店の独自のマーケットを構築されたのだと感心することしきりでした。

集客できない悩み。

その春山さんが4年前にこの塾を始めて訪れた時は、「ネットやチラシでいくら広告を打っても、一時は売り上げが伸びても、周辺の競合店にすぐに模倣され、値段の下を潜られて売り上げが落ちてしまう。もう、どうしていいか分からないんです。」と、困り、疲れ果てて途方にくれておられました。私は、売り込みの手法をあれこれ学ぶのではなく、原理原則に則って、顧客から圧倒的な信頼を得られる様に「卓越の戦略」を考案し、コツコツと実践して見てはどうか?とアドバイスして、毎月の勉強会で取り上げる古典的マーケティングのコンセプトを一つずつ実務に落とし込む様にお勧めしました。

やるか、やらんか。

それから4年。スタッフ全員が「お客様の美と健康を自分たちが提供する」とコミットする様になり、今では派手なネット広告やチラシをばらまく様な事はしなくても、リピートのお客様で毎月の売り上げが読める様になったとのことで、最高売り上げを更新し続けられています。エステ業界にとっては致命的な未曾有の危機かと思われたコロナにも大きな打撃を受けるどころか、お客様の癒しの場となり、ケア出来たと喜ばれていた姿がとても印象的でした。人生結局、やるか、やらんかだけだとよく言いますが、地道に努力を重ねる人の圧倒的な強さを垣間見せてもらいました。

逆転の世界に光を放つモノ

今日の勉強会では、アフターコロナになり今までの価値観が逆転、パラダイムシフトが起こったこれからの世界では、今まで重要視されてこなかった目に見えないモノが大きな価値として認められるようになると皆さんと話し合いました。上述の春山さんの例をとれば、目に見えるものはお得な痩身エステコースのパッケージであったり、施術のビフォーアフターの写真であったり、キャンペーン広告だったりします。コロナの影響でそれらは全く功を奏さなくなったにも関わらず、順調に来店を招けたのは以前から取り組んできた、真心を込めたサービスや、スタッフへの理念の浸透、テクニックだけではなく、在り方を正す勉強会を積み重ねてきた成果だと思うのです。

志の時代。

今夜も主催者の立場でありながら、塾生の春山さんに大きな気づきを与えてもらうと共に、アフターコロナの世界でのよりどころとなるのは原理原則の原点に立ち戻り、表面的には見えない、しかし、誰もが大切だと潜在的に理解している本質的な在り方なのだと改めて認識させられました。その観点からこれからの世界を見てみると、理念や志、在り方といったビジネスマンとしてはクサイと思われる様なことに熱心に取り組んできたことは決して無駄ではなかったのだと勇気をもらいましたし、四方良しの世界を作りたい、との理念をそのまま株式会社四方継という社名にした私たちの方向性は間違ってなかったどころか、時代にあっていたのだと喜んだ次第です。これからもっと、目に見えないモノを大切にしたいと改めて感じました。塾生の皆様、春山さんに負けない様に気張って参りましょう!(笑)


アフターコロナの今こそ内部からの強化を図るWS再開します。

【現場人材戦力化の人事システムの運用編のWS】
これからの圧倒的な職人不足時代に備える職人・施工管理者の採用、育成に必要な組織体制構築についてのワークショップの第2弾運用編です。きになる方はお気軽にお問い合わせください。
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古典的マーケティング理論を学ぶ場、一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイトにセミナー、WS等の情報を集約しています。
原理原則系マーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。
全12回の実践型現場マネジメント理論のpdf、動画なども公開しています。
その他、研修のお申し込み、問い合わせ、補助金の活用などの情報も集約しています。
https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

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ミニマム図書館を運営する理由。

令和2年6月23日快晴

夏真っ盛り。

最高の天気が続きます。神戸の日中の気温は31度、今日は着工中のインターナショナルスクールの新築工事の定例会議があり、午前中から現場に向かいました。真っ青な青空の下、屋根の上ではつむぎの若衆が大屋根の屋根仕舞いをしており、野地板を打ち付ける釘打ち機の音と、ケツを追いかけて板金職人がルーフィングを貼るトントンと言う音が響き、のどかで平和な新築現場の風情を醸し出していました。厳しい暑さになりましたが、天気の良い日の外部工事は気持ちが良いものです。

哲学系蔵書増加中!

夕方から、打ち合わせに向かう道すがら、とある方のご好意で、段ボール箱いっぱいの本を譲り受けました。いつもはブックオフに引き取ってもらうらしいのですが、二束三文で売り払う位なら私に譲ってほしいとお願いしました。実は、弊社ではネット図書館なるものを併設しており、主に私が購入した本を書棚に並べて無料で貸し出しを行っています。実際のところは、勉強会や打ち合わせに立ち寄られる知り合いの方やスタッフが利用しているのがほとんどですが、私の方からオススメ本をピックアップして、読んでもらうことも少なくありません。残念なのは蔵書が全て私が読んだ本ばかりなので、私自身が利用することが全くない事でしたが、こうやって本を譲り受けることができれば、私も図書館を利用することができます。しかも、購入して読まねば、と思っていた本を多く頂けた事は本当に嬉しい限りです。

本とともにあった人生。

実は私、父親が書店を経営しておりまして、本屋の息子として生まれました。子供の頃から毎日のように父親が持って帰ってきてくれる本に親しみ、中学生位からは勉強はロクにしませんでしたが、その代わりに?ありとあらゆるジャンルの本を貪るように読むようになりました。その当時読んだ戦国時代や幕末の英傑たちの人生は、私の中では間接的な体験となり、人格形成に大きな影響を与えられたと思っていますし、社会に出て、何の知識もないまま勢いだけで独立起業した後も悩みがあるたびに本屋さんに足を運び、先人の知恵を借りるべく本を購入しては読み漁りました。私の人生は本と共にあったと言っても過言ではありません。

本との出会いが人生を変える。

スティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」に出会ったのもその頃で、原理原則に従って生きることで、未来に光を見いだすことができるのだと、大きな勇気をもらいました。経営者として三流どころか、全く軸も拠り所も無かった無能な私は、原理原則という軸を見出したことで、これまでの20年間、なんとか事業を続けてこれたと思っています。読書の習慣を持っていたおかげでどうしようもなかった人生を持ち直したと言っても過言ではありません。50歳代も半ば近くなった今、振り返ってみれば私の中にある知識も、人格も、価値観もほとんどが読書によって培われてきたと思っていて、本に親しむ環境をあてがってくれた父親のおかげで何とか人並みに生きて来れたのだと感謝せずには居られません。

人生の糧。

そんな本によって大きな影響を受け続けている私としては、周りの人、特に若い人に読書の習慣を進めずにはいられません。人間誰しもいちどきりの人生を予行演習なしで生きています。私の父親は「読書は人生の間接体験だ」と教えてくれましたが、数多くの人生を体験すればするほど、突然、前置きなしにぶっつけ本番でやってくる人生の岐路で、確度の高い判断、選択ができるようになると思っていますし、ミニマム図書館がほんの少しでもその糧になればこんな嬉しい事はありません。ちなみに、つい先日も地元の山登りイベントで一緒になった20代半ばの女の子に、お勧めの本を質問され、社のミニマム図書館の蔵書の中から喜多川泰先生の本を数冊選び貸し出したところ、「人生に対してすごく前向きに向き合える勇気をもらえた。」と、とても嬉しい手紙を添えて本を返してくれました。図書館を運営していて本当に良かったと思った次第です。オススメ本、たくさんありますので株式会社四方継の近くに寄られた際は、気軽に借りてください。郵送貸し出しも承っております。(^ ^)


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コロナシフトで強化すべきは目に見えないモノ。

令和2年6月22日 晴れ

夕涼みの季節。

神戸は梅雨の合間の好天が続きます。日中の気温は28度、すっかり気分は夏ですが、朝夕は涼しい風が吹き、夕涼みに飲みに行くには絶好の季節。まだ明るい夕方に早めに仕事を切り上げて、明石公園の中にあるカフェにでも冷たいビールを飲みに行きたい誘惑に駆られます。とは言え、コロナによる影響も随分と収束に向かい、私の働き方もほぼ平時と同じリズムに戻りつつあります。今日は昼と夜にそれぞれ理事を務める団体の会合のダブルヘッダー、オンラインだけではなくリアルな会議も復活してきて忙しくなってきました。日の高いうちからゆっくりとするのは当分出来そうにありません。(^ ^)

活動再開。

コロナの影響で進行中の研修以外の活動をすっかり停止していた一般社団法人職人起業塾も今週木曜日からWSを再開します。以前から少し内容を刷新して、アフターコロナの世界に適応すべく、モノづくり起業のブランディングの基礎となる人事制度とその運用についてのサポートを行います。今週はその前日に月に一度の勉強会「継塾」の開催もあり忙しくなってきました。また、7月からは九州で行われる若手大工向けの研修講座の講師を務める事になり、そろそろ出張生活に戻ります。この2か月間、職人、現場監督として建築実務にどっぷりハマりましたが、それもここらで一区切り、今週から建築業界を変える、職人の社会的地位の向上を果たすミッションを進めて行きます。

世界は変わった。

全国的に県を跨いだ移動の制限要請が解かれ、全ての業種で通常通りの営業が可能になった今、実質、アフターコロナの世界がスタートしたと言っても過言ではないと思います。最近、ふと気になったのは、コロナ禍が収まったら何事も無かったかのように元の世界に戻ると思っている人が少なからずおられるのでは無いか?と言う疑問です。言葉の上ではそんな訳ないよね、と言いながら、マスクを常に着用しているから、リアルなイベントや会合に参加するのを控えているからと言って、大きく変化した新しい世界に対応していると勘違いされているのでは?と感じています。

じいさんがZoomを使いこなす時代。

物事には全て、表面的に目に見える事と目に見えないが確実に存在する面の両方が並立して存在します。十数年前からマーケティングの世界でモノからコトへの仕事が叫ばれ続けたのは、その表面的に見えないことを指しており、非接触のコミニケーションが主流になったアフターコロナの世界ではそれが一気に一般化してきたのではないかと思っています。多くの人が家に引きこもり、オンラインで働く環境はネットからの情報収集の機会が一気に増えて、全体的にITリテラシーが高まったことは想像に難くなく、昨年まで建築業界では殆ど使われていなかったzoomでのミーティングが日常生活に溶け込み、私たちよりも年齢が上の還暦近い世代の経営者さえも使いこなすようになったのは最も分かりやすい例だと思います。

本物の時代の加速。

正しい事も、誤ったフェイクニュースも含めてあらゆる情報が溢れかえる情報過多の今の時代、少し疑問を持てばいくらでも情報を集められます。ネット検索のリテラシーが上がると、ビッグワードと呼ばれる表面的で簡単な検索だけではなく、細かな条件を付加した検索を行うようになり、検索トップに上がってくる広告に目をくれずに、もっとリアルな情報を探すようになります。人の心理として、いい情報を見かけると反対意見にも興味が湧くもので、口コミや個人的な評価などに検索の幅を広げると、情報の厚みによって評価が変わるようになってきます。数年前から情報革命による本物の時代の到来が叫ばれてきましたが、コロナの影響でいよいよそれが現実味を帯びてきたと思うのです。

誰もが仕事を頼みたい職人。

本物の時代になった事で注目されるのは、表面的に見えない部分であり、それは一朝一夕で取り繕う事が出来ません。ここに注目して、本質的な価値を高める事こそ、アフターコロナの新しい世界に適応して生き残る術になるのではないかと私は考えています。分かりやすい例は、3人のレンガ職人の寓話です。レンガを積んでいる3人の職人に何をしているかとそれぞれ質問をすると、一人目は「見たとおおりレンガを積んでいるんだ、これでメシを食う金を稼いでるんだ」と答え、二人目は「大きな壁を作っているんだ、これをするには高い技術が必要なんだ」と答え、三人目の職人は「俺は街の人々が集い、祈りを捧げる大聖堂を作っているんだ、皆に幸せを提供するんだよ」と答えます。表面的には同じでも、その思考や想いを深く知ると全く違う仕事だと感じます。

見えないものを磨く時代。

これまでの建築業界は目に見えるものの価値ばかりを追い求めてきたように思います。おしゃれなインテリア、格好いいマテリアル、いい感じの外観と、強烈なモノ志向で、なかなかユーザーの暮らしに焦点を当てた提案に踏み込む会社がありませんでした。あらゆる業界で一般化しているモノからコトへの転換さえままならなかったのが現実です。そんな実情に加えて、本物の時代に注目される目に見えない価値、誰しもが三人目のレンガ職人に仕事を頼みたい、そんな思いを持った人と一緒に仕事がしたい。と感じる部分が注目されるアフターコロナの大きな変化は、これまでの価値観を転換し、根本的な仕事の組み立て方を見直す必要を示しているのではないかと思います。

成果は状態に由来する。

私たち一般社団法人職人起業塾が行なっている人事制度のWSはスタッフに経営者意識を共有してもらえる様に、全員に三人目のレンガ職人になってもらうための下地作りを提供しています。目に見えないものを強化するには、人に向き合い、話に耳を傾け、認め、そして何のために?と言う目的を繰り返し共有するところからであり、その前段階として人事制度で評価の基準と未来へのキャリアプランを示し、経営者がスタッフに対してギブアンドテイクではなく同じ目的に向かって突き進んでいく意思を明確にする必要があると思っているからです。そんなアフターコロナを見据えた今週行うワークショップは残席1名、ご興味がある方は以下からお早めにお申し込みください。^ ^


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アフターコロナのUSPを構築する無料WS #第82回継塾

令和2年6月20日晴れ

2020夏至。

梅雨前線はどこに行ったのか、今日も神戸は青空が広がる良い天気に恵まれました。今日は夏至、1年で1番昼間が長い日で、日中は燦々と陽が降り注ぎ、まさしく夏に至ったと季節の移り変わりを感じる1日になりました。夕方から近くの車両レッカー搬送の事業所に外部照明の増設の打ち合わせに行くことになっており、電気工事の平山さんと待ち合わせをしていましたが、6時半になってもまだすっかり明るく、これでは暗さが分からん、致し方ないと、夕暮れになるまで1時間ほどのミーティングの時間を持ちました。夏至を満喫です。(笑)

アウトプットに学びあり。

今日は早朝からスタッフとのコーチングセッションを行ったり、昼からは2世帯住宅の新築を計画中のご家族にお越しいただき、スタッフを交えて大勢でカスタマージャーニーマップのワークショップのファシリテートとほとんど事務所にての業務に勤しみました。夜は来週に開催を延期した月に1度の勉強会、元祖職人起業塾改め継塾の資料作り。この勉強会は毎月、古典的マーケティングの基礎理論、コンセプトを取り上げ、ワークショップ形式で参加者の皆さんと考え、意見をシェアして様々な角度からマーケティングコンセプトの理解を深め、実践につなげるヒントを得る勉強会で、主宰する私自身にとっても欠かせない学びの場となっています。

混迷の時代こそ原理原則。

今月のテーマはマーケティング(自社独自のマーケットの構築と定義しています。)の構築に欠かせないとされるUSP(ユニークセリングプロポジション=競合に差をつける自社独自の強力な売り)となっており、アフターコロナの世界で価値観が大きく転換された今こそ見直すべき重要なコンセプトです。我ながら非常にタイムリーなテーマだと思いながら資料まとめましたが、別段タイミングを合わせたわけではなく、年間プログラムで決めていたままなのですが、このタイミングの良さは激変する時代こそ原理原則を見直すべしと言うことの表れなのかもしれません。

アフターコロナの3つの流れ。

アフターコロナにおける経営環境を冷静に見てみると、3つの大きな要素があると思っています。1つ目は世界を巻き込んだ厳しい景気の減退。これまで人手不足と言われ続けていた雇用環境が、失業率の増加が危惧される状況に変わりました。デフレーションの再燃です。2つ目は静かにそして確実に進行している人口減少による国内需要の衰退、これはコロナとは直接関係がありませんが、景気とは国内需要の高まりがあってこそと考えると、頃の騒動が収束した後も景気回復の足を引っ張る根本的な原因になります。マスマーケット、反響営業が奏功しなくなるのは目に見えています。3つ目はテクノロジーの革新による無価値化の広がりと情報革命が定着のフェーズになったことによる非常にセンシティブな消費者の嗜好です。AIによる自動化でこれまで人の手を介して行ってきた事業が一瞬にして無料で提供されるようになった例は、枚挙に暇がありませんし、全国民がマスクを着用し、自粛警察が地方都市にも出現する風潮は情報伝達が圧倒的に変わったからだと思わざるをえません。

時代に適応した強み。

上述したような厳しい経営環境の変化に正面から向き合えば、今年の秋以降、来年にかけて売り上げを維持していくことの難しさに自然と想いが及びます。新しい環境に適応して生き残るには当然、今まで通りの経営手法を押し通すだけでは無理があります。企業倒産の原因の98%は売り上げの減少だと言われます。売り上げはどのような業態であっても、顧客数×単価×購買頻度の方程式が当てはまることを考えれば、そのそれぞれに対して時代にあった強みを磨き、実践していく必要があると考えます。そこで重要になってくるのは、情報過多の時代にあって選ばれる理由となる自社独自の強み= USPです。アフターコロナの世界で通用するUSPを今こそ見直す時だと思うのです。

USPの定義

USPの概念をはじめに提唱したロッサー・リーブスはその著書「Reality in Advertising」の中で、3つの定義を掲げています。

  1. 広告は顧客への提案でなければならない:単なる言葉の羅列や宣伝文句ではなく「この商品を買えば、こういう利益を手にする」と伝えるべきだ。
  2. その提案は独自のものであること:競合が同じ提案をできない、あるいはしないもの。
  3. 提案は強力であること:大衆を動かす力がある提案をする。

このUSPの定義を改めて見直してみると明確な構成要素があり、闇雲に自分たちの得意なものをUSPとするのではなく、顧客目線に立った客観的事実を重ね合わせて見いだすべきだと気づかされます。最近は企業の強みをUSPの上位概念としてコアコンピタンスとして言い表す様になりましたが、以下の5項目がそのチェック項目だと言われています。

  1. 模倣可能性(Imitability):他社による模倣の可能性が低い
  2. 移動可能性(Transferability):幅広い展開が期待できる
  3. 代替可能性(Substitutability):唯一無二の存在
  4. 希少性(Scarcity):特性が珍しい
  5. 耐久性(Durability):陳腐化しない

未来に繋がる光を見出す。

以上の条件をアフターコロナでの市場環境への適応(人口減少→反響営業、マスマーケットとの決別、デフレ→高付加価値サービス、商品への転換、情報過多社会→情報提供の質と手法の独自性確立)と掛け合わせて、自社のウリ、強みを固め、情報を発信出来ればすぐそこまで来ている大きな荒波に飲み込まれる事なく、生き残っていけるのではないかと思っています。決して簡単なわけはないですが、今、マーケティングへの取り組みを見直さなければ、パラダイムシフトした世界では生き残って行けないと思っています。今月の継塾では参加者の皆さんに新たなUSPを見出すきっかけを提供できればと思っていますし、多くの参加者の知見の集積は必ず何かしらのヒントになると思います。開催日時は6月24日(水)19時〜開催。zoomを使ったオンラインも併用しますので全国どこからでも参加可能でしかも参加費は無料、お気軽にお問い合わせください。先行き不透明なこの世界、未来につながる光を見出す場になれば幸いです。(笑)
お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/272724447177791/


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ゴッドハンドに学ぶ。#職人の美学

令和二年六月一九日 曇り

元町のゴッドハンド。

今朝、久しぶりに事務所の朝礼に出席、ラジオ体操をしてみたらやっぱり左肩が横から上がらずに中途半端な体操になってしまいました。先週、建前に参加して足を滑らせて落下しかけて、間一髪のところで左腕で身体を支えて難を逃れましたが、その代償に肩の筋肉を少しばかり断裂している様でなかなか良くなりません。とはいえ、元町にあるゴッドハンドの整体師さんに施術をしてもらったおかげで(横からは上がりませんが)前方からはなんとか上に腕が上がるところまでは戻しています。一昨日、2回目の治療に行った時は30分ほど肩の筋肉をほぐしてもらっただけで随分と痛みが収まり、肩も上がる様になったのには正直驚きました。さすが、ゴッドハンドと自称するだけのことはありますね、と最大限の賞賛をしてきました。

マス・オオヤマ世代。

私たちの世代でゴッドハンドというと、マス・オオヤマこと大山倍達氏です。今は昔、そんなことを口にしても殆どの人には理解してもらえないと思いますが、日本が戦後の植民地から主権を取り戻し、復興への道を歩むと時期を共にして世界を股にかけて空手で活躍し、世界転回した極真空手を創設した、空手バカ一代や四角いジャングルなどの梶原一騎先生の劇画にも多く登場した大山倍達氏は私にとっては永遠の憧れの的であり、やっぱりゴッドハンドと言えば彼をおいて他にありえません。ですが、元町整骨院の院長にこの度治療を行なってもらい、動かなかった肩が見る見るうちに痛みがなくなり、可動域が広がるのを体感して、確かにこの人もゴッドハンドだと思いました。

底知れぬ未知の世界。

整体の先生によると、交通事故やこの度の私の怪我の元になった落下事故で瞬間的に筋肉に衝撃を与えると身体を守るために筋肉内にカルシュウムが一気に生成されるらしく、それが固まって痛み共に強張って動かなくなるとの事でした。施術を受けながら、それを揉みほぐして血流を増やし、カルシュウムを血液に戻すことで、衝撃で動かなくなった筋肉が動き出し、痛みが治まるとのロジックを聞かせてもらいました。もちろんそんな事は聞いたことが無い初耳ですし、それが最近になって発見されたというのも信じ難い話でしたが、自分自身の身体で証明されて大いに納得した次第です。人の身体というか、自然という神の造形にはまだまだ未知の部分が多くあるのかも知れません。

市場原理の中のゴッドハンド。

そんな院長の話を聞いて、私が「整体って随分と建設的なんですね」口にすると、「当たり前じゃ無いですか、整体は理論ですよ、」との返事が返ってきました。表面的な見た目はマッサージと変わらない様に見えても、その内容は全く違うことに気づかされました。そして、ゴッドハンドと言わしめる技術を持っているにも関わらず、超低料金で施術を行われていることに対して、有り難いような、申し訳ないような、勿体無いような、様々な感情が入り混じった複雑な想いを抱きました。同時に、これってあらゆる職業に当てはまるし、特に職人の世界と同じだと思ったのです。私の周り、知り合いには卓越した技術を持った職人さんが何人かおられます。仲良くさせて頂いている左官の植田親方のように長い年月をかけて身につけた技術と経験、そして知識を持った職人の親方は唯一無二の存在であり、まさにゴッドハンドの域に達しておられます。しかし、その卓越性をひけらかす事なく、高慢にも尊大にもなる事なく、年齢を重ねた後も謙虚に学ぶ姿勢を持ち続けられていると共に、高額な費用を請求することもありません。

職人の美学。

折角の類い希なスキルがなんだか勿体無い気持ちも否めませんが、職人としての生き方を選択するとはそんなものなのかも知れないと、元町のゴッドハンドの施術を受けた帰り道考えてしまいました。残念ながら、私は現場に従事する職人の第一線から引いて、自分の手でものづくりを行う仕事ではなくなってしまいましたが、自己研鑽を続け、独自の価値を生み出しつつも、驕らず、妥協せず、信念と誇りを持って生きる職人的な生き方、美学の様なものは持ち続けたいと思います。ゴッドハンドを自称するまでにはならずとも、所詮職人、されど職人だと言える様になれれば最高です。


今こそ内部からの強化を図る一般社団法人職人起業塾 WS再開します。

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コロナシフト。#壊滅的打撃からの転回

令和2年6月18日雨

雨の中の屋根仕舞い。

今日は朝から梅雨らしいぐずついた空模様で、9時過ぎ位から小雨が降り出し、昼からは激しい本降りになりました。すっかり職人に戻って建て方工事に参加している木造中学校の新築工事現場では、今日は屋根じまいの予定になっており、午前中はそんなに降らないだろうと判断して、雨の中で命懸けの屋根仕舞を決行、小雨が降る中、屋根に上り野地板とルーフィングをなんとか敷き込み終えました。どうやら担当の大工の大ちゃんが板金職人さんに連絡をして、野地板を伏せるすぐ後からルーフィングの施工をお願いしていたようで、大工と屋根職人との絶妙のコンビネーションで最短の時間で降りしきる雨の中での雨仕舞を終えることができました。板金屋さんは私が独立起業した時からの長い付き合いの協力業者さんとはいえ、社員同士で現場での最善の対応ができる様な連携が取れる様になっていたとは知りませんでした。なかなかやるものだと感心した次第です。

通常業務への復帰。

コロナの影響で県外への移動を自粛して、すべての出張を取りやめたおかげで、この2ヶ月近く、10数年振りに現場復帰して基礎工事を担当したり、大工として建前に参加していましたが、それも屋根仕舞いの終了で一段落、後は社員の大工たちに任せて私は通常業務に戻るべく、昼から現場を後にしました。私はもともとは職人出身だけあって、現場に出て汗を流してものづくりをしているとすっかり仕事をした気分になってしまいますが、実際のところは、私は建築実務以外にも様々な役割を担っており、コロナウィルス感染拡大による自粛の影響とともに、現場に出て続けたせいで計画を止めて遅滞してしまっていることもたくさんあります。コロナ騒動も(一旦)そろそろ収束に向かい始めたようですし、止まっているプロジェクトを進めるべく、気持ちをリセットしようと気合いを入れました。

コロナによる甚大な影響。

コロナによる世界中の経済への甚大な影響が連日報道されていますが、実は私たちの建築の事業は大した影響は出ていません。しかし、私は3つの法人の代表をしており、建築以外の事業は全国展開している建築現場実務者に特化した研修事業と、台湾での店舗設計、施工事業でして、コロナ感染拡大の自粛要請で両方とも完全に凍結してしまっています。現在進行中の東京と福岡での研修はzoomを使ったオンライン形式で行ったり、研修期間を延長して、スケジュールを組み直したりしてなんとか進めておりますが、6月開講を予定していた神戸での講座は無期延期、福岡、鹿児島、東京でのワークショップやオープンセミナー、講演なども全て一旦白紙状態になり、コロナの第2波の感染拡大の様子を見ている状態です。台湾の方は渡航すること自体に無理がある状態で、再開の目処どころか、計画することさえやめてしまっています。ただ、海外事業はともかく、研修事業はそろそろ再スタートを切らねばならない時期になっています。

アフターコロナへのシフト。

アフターコロナと言われる様に、今までとは全く違う価値観、生活様式へ変化してしまった今、人数を集めて集団で行ってきた研修事業は根本的に見直す必要があります。しかし、初対面のしかもコミュニケーションが得意でないという人が大半の職人、現場施工管理などの実務者を集めての研修はオンラインでうまく行くイメージが全く掴めません。どうしたものかと悩んだ挙句、今までの事業パターンを全く変えて新しいスタイルに変える決断をした次第です。世の中の風潮がイベントへの参加に全く抵抗がなくなることはないと思われますし、当面、新規の塾生の募集は停止して、今期のメイン事業である職人に未来を見せられる事業所への変革を推奨するキャリアプラン構築の少人数WSの開催と、今までの研修に参加してもらった150名を超える卒塾生に対するフォローアップの2つの事業のみに徹する決定をしました。

現場で思い知った事。

自分自身がこの2ヶ月間、職人、施工管理者として建築現場に復帰して感じたことは、ものづくりの現場に居ると、どうしても現場最優先の思考になってしまうと言う事です。私自身、このブログの毎日更新等、習慣として身に付いてしまっている事は時間をやりくりしてなんとか継続出来ていますが、現場ではやった方がいいと思える事は毎日キリがないくらいに出てきて、そこに集中すると、緊急性の低い、重要な事に意識が向かなくなっていきます。現場を進めながら現場実務と直接関係のない新しい取り組みにチャレンジするのは本当に難しく、厳しい環境である事を改めて痛感し、研修を受けて思考を変え、未来を切り開くのだとヤル気満杯で卒塾していった塾生達が、段々と元の思考、今まで通りの行動に戻っていく理由がよく理解できたのです。

種まきから育成へ。

これまで、研修の最終日に卒塾してからが本当のスタートだ、頑張れ!と送り出した後は一年に一度の神戸でのフォローアップ研修と、全国各地域でのオープンセミナーに参加して復習と進捗報告をしてもらっておりましたが、それでは圧倒的に不十分で、話にならんと言う事を痛感しました。第一期生の卒塾から5年経ち、今こそ、全ての塾生に対して学びを実践に落とし込むキッカケを提供し、リマインドをかけて、必ず成果に結びつける体制を整えたいと思っています。私が一般社団法人職人起業塾を立ち上げ、研修事業を続けている目的は、あくまでも職人の社会的地位の向上であり、職人を育てる受け皿である地域密着の工事会社のマーケティング構築、ブランド化です。若者が職人に憧れ、ものづくりの素晴らしさと楽しさ、そして仕事に誇りとやり甲斐を持てる業界に建築業界を変革する事です。コロナによって授けられたこの機会に今まで植えてきた種に水をやり、大きく育てる体制づくりにシフトしたいと思います。今後、全卒塾生に順次連絡して行きますので、塾生の皆さんは楽しみにしていてください!(笑)


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幕末維新の暗号

令和2年6月17日快晴

夏到来。

梅雨の中休み、天気が回復したと思ったら、日向に立っているだけでじりじりと肌が焦げるような真夏の暑さになりました。季節はもうすぐ夏至、本格的な夏はすぐそこまできています。先週に引き続き、中学校の木造校舎の建て方を行っており、私は今日も相変わらず大工として現場作業に励みました。先週足場から落ちかけて痛めた肩は痛みが少しマシになってきていましたが、連日の作業で負荷をかけすぎたのか、違うところの筋肉が張ってしまい、足場の上り下りがきつくなってきました、そろそろもう一度ゴットハンドで診てもらわなければなりません。なんといっても職人は体が資本、状態を整える習慣が非常に重要だと身を以って感じた次第です。

終わり良ければすべて良し。

夕方までみっちり現場で汗を流した後、事務所に帰って別の進行中の現場の担当者と打ち合わせをしたりして、結局帰宅したのは結構遅い時間になってしまいました。遅い夕食を摂り、気づけば日付が変わっておりましたが、いつもの癖でそれから深夜遅くまで読書とNetflixのドラマを見て非日常の世界にどっぷりはまり込みました。終わりよければ全てよし、と言いますが、1日の終わりに面白い本やドラマを見ることで、眠りにつく頃にはいつも、今日も面白い1日だったと思えるようにしています。毎日いろんなことが起こりますが、夜の2〜3時間のプライベートの時間を待つことでリセットして翌日を迎える効果があると思っていて、いくら体が疲れていても毎日本を読む、もしくはドラマや映画を見る習慣は欠かせません。そのせいで万年睡眠不足に陥っておりますが、とにかく毎日楽しく暮らせています。(笑)

好みは小説仕立ての歴史本。

現在、熱心に読んでいる本は、読書家の岡橋社長がブックカバーチャレンジで紹介されていた「幕末維新の暗号」なる小説で、明治維新の激動期の英傑たちが一堂に会した1枚の集合写真をもとに、斬新な視点で史実を紐解いている歴史考証的なノンフィクションに近い感じの小説仕立てになっており、非常に興味深く、面白く読んでいます。この手の作品は完全なフィクションよりも刺激的で興味をそそられます。歴史は繰り返すと言いますし、今の世界の文明はこれまでの長い歴史を土台にして発展してきたことを考えると、第4次産業革命が進行していると言われている激動の変化にさらされている現代を生きる私たちは、もっと歴史に学ぶべきではないかと思っています。特に、ちょんまげに帯刀と東洋の蛮族と見られていた、鎖国して外の世界と大きな隔たりを持っていた日本が、産業革命後の、すでに地下鉄が走っていた西欧諸国によるアジアの植民地化の流れに逆らい、世界の列強と肩を並べるまで奇跡の隆盛を誇るまでになった明治維新には今学ぶべきものが多くある様な気がします。以下にその本の紹介をしておきます。

幕末 維新の暗号

内容説明

歴史は“すり替え”られていた。物言わぬ写真たちの“声”を聞け。

目次

1 「フルベッキ写真」の謎(「四六人撮り」と「二四人撮り」)
2 「志士たち」の正体(被写体の人物比定;四つの謎を追う;明治政府を動かした“怪物”の正体)
3 明治天皇と南北朝(万世一系のトリック;北朝と南朝―その正統性をめぐる暗闘;革命軸は南朝;明治天皇の謎)
4 坂本龍馬の黒幕(長崎に上陸した異人・グラバー;日本と明治維新とフリーメーソン)
5 消された英雄(「一三人撮り」と西郷の影武者;不透明の国)

著者等紹介

加治将一[カジマサカズ]
1948年、札幌市生まれ。米国でビジネスを手掛ける。ベストセラー『借りたカネは返すな!』(アスキー)をはじめ、日本初のメンタルセラピー小説『アルトリ岬』(PHP文芸文庫)、Amazonランキング1位(投資読み物部門)を記録した『カネはアンティーク・コインにぶち込め』(東洋経済新報社)など、つねに話題作を発表しつづける。ユニークな歴史観、世界観からテレビ出演や講演も多い。アメリカ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

“禁断の歴史シリーズ”(既刊5作)中、『龍馬の黒幕』『幕末 維新の暗号』『西郷の貌』3作から、ビジュアル要素を1冊に凝縮。

累計50万部(単行本、文庫版)を突破した“禁断の歴史シリーズ”(既刊5作)から、『龍馬の黒幕』『幕末 維新の暗号』『西郷の貌』3作を選び、幕末期の古写真を中心にビジュアル要素を1冊に凝縮。宣教師・フルベッキが明治政府に与えた影響とは? なぜ西郷隆盛の顔写真は「消された」のか? 70枚の写真が明治維新という革命の裏面史を浮かび上がらせる。

1 「フルベッキ写真」の謎
2 「志士たち」の正体
3 明治天皇と南北朝
4 坂本龍馬の黒幕
5 消された英雄

【著者紹介】
1948年、札幌市生まれ。米国ビジネスを手がけ、帰国後、執筆活動に入る。『ビバリーヒルズコンプレックス』で作家デビューし、『企業再生屋が書いた 借りたカネは返すな! 』『石の扉』など、多岐にわたるジャンルの作品を発表。祥伝社から「禁断の歴史シリーズ」として、『あやつられた龍馬』(文庫版『龍馬の黒幕』)『幕末 維新の暗号』『舞い降りた天皇』『失われたミカドの秘紋』『西郷の貌』上梓する一方、『陰謀の天皇金貨』で国際金融・政治の闇を暴いた。

事実は一つ、視点は無限。

先日、新撰組の土方歳三を主人公にした「燃えよ剣」を読んで、明治維新の倒幕、尊王攘夷派と佐幕、公武合体派の志士が表裏一体の紙一重の存在だったのだと感じて、事実は一つでも視点や角度を変えてみることの大事さを痛感しました。建築業界、職人の世界を変えるべく私塾を主宰している私としては吉田松陰先生の「志を以って万事の源となす」至誠にして動かざるものは、未だこれあらざるなり」との論語から脈々と引き継がれてきた心の在り方を起点にした原理原則論に随分傾倒しているのですが、松陰先生を単なるテロリストの扇動者だと言われる方もいますし、京都に血の雨を降らせた新撰組をアバン極まりない殺戮集団と評する人もいます。日本を西欧列強による植民地化から救った明治維新の英雄達も白人の力を借りたおかげで革命を成し遂げた、もしくは西欧諸国のスパイや工作員の売国奴だったとこき下ろす意見もす散見されます。その真実はさておき、様々な角度から事象を見て、自分なりに信条や信念と重なる人物の生き方を知るのはとても大事なことだと思います。(小説ではありますが、)衝撃の明治維新の解説書、強くお勧めします。(笑)


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職人に必要なのは、メンタル、体力、集中力。そしてそれ以外。

令和2年6月16日晴れ

現場勘。

天気予報によると、いい天気が続くのは明日まで、木曜日にはまた天気が崩れるとのこと。建て方工事中の木造中学校の現場では、何とか明日中に屋根仕舞を終わらせるべく、今朝も気合を入れて、張り切って現場へと向かいました。昨日に引き続き、今日も外部工事にはうってつけの天気になりましたが、屋根の上に登って作業をすると、強い日差しがジリジリと照りつけ、すっかり真夏の厳しい暑さになりました。工期が厳しい大型木造建築という事で、私もこの1週間、現場にズッポリとはまって大工として働いておりまして、こんな本格的な現場復帰は10年ぶり?ですが、漸く「現場勘」が戻ってきた様に思います。とはいえ、長いブランクで勘が鈍っているのは紛れもない事実で、建築の現場ってこうだったんだ、と思い出すというか、研修の講師などを務める際にいつも職人ヅラして分かったような事を言っててもすっかり現場の感覚を忘れてしまっていたことに気づきました。

強靭なメンタルと体力。

現場でのものづくりは、頭でわかっている事を形に変える、図面で書かれたことを実際に作り上げる作業です。そのプロセスは多岐に渡り、文字通り建設的に細かな作業の積み重ねを繰り返して少しずつ完成に近づいて行きます。職人の仕事はその一つずつの工程を完璧に行い、次の工程へと引き継がなければなりません。1本の釘の打ち込み、金物を取り付けるビスの締め付け、材木の加工、継手を組み合わす際の掛矢の振り下ろし、一つ一つの動作が全てきっちりとできればならず、集中力を切らさないメンタルと、灼熱の太陽の下でも動き続ける粘り強い体力が必要です。しかも、工期が決まっており、時間に追われながら妥協する事なく完璧な作業を積み重ねなくてはなりません。面白いけどやっぱり大変な仕事だと改めて感じてしまいました。

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いつでも起業できるスキル。

起業した当初の20年前は私も毎日現場で大工として働きながら、営業や設計などを兼任して朝早くから夕方まで働き続けておりました。現場を離れるようになってもう10年以上経った今、現場作業を1週間近く続けてみて、ずいぶんと生ぬるく、恵まれた環境にいるのだと感じずにはいられません。単純にスタッフのおかげで随分と楽させてもらっているのだと気づかされました。(笑)
私たち株式会社四方継の建築部、つむぎ建築舎の社員大工たちは、役割の多能工化を進めており、現場作業だけではなくお客様や設計との打ち合わせ、現場調査や営業、アフターメンテナンスにブログの更新と幅広い職務を負っており、現場だけに没頭しているだけでは、与えられた職務を果たしたことになりません。要するに、私が起業したての頃に行ってきたことと同じように活躍してもらうようにしており、いつでも独立起業出来るくらいの知識と経験を身につける様にしてもらっています。

大変なのはわかった、だからこそやろう。

ただ、全員が上述した様な幅広い業務を全て完璧にこなせているかと言うと、決してその様なことも無く、特に現場が立て込んできたり、難しい工事に取り組んでいたり、工期に余裕が無くなったりすると大工という職業柄、やっぱり現場優先になってしまいがちです。私は現場を進めながら緊急性の低い重要事柄への時間を割くように繰り返し言うのですが、現場にどっぷりとはまり込んだ大工たちは、「今はそれどころじゃないんです。現場に集中させてください」と私の言葉に耳を閉ざしてしまいがちです。実際、私自身もこのところ現場作業に勤しむようになり、iPhoneを現場事務所に置きっぱなしにして、休憩時間以外に話かかってきた電話に出ることさえシャットダウンしてしまいました。現場に全集中したいと言う彼の気持ちもよくわかるのです。しかし、足元のことにだけ目を向けすぎると、気がついたときには目の前に広がっていたはずの道がなくなってしまったりします。未来に対する取り組みはやっぱり、しょうがないでは済まされないわけで、どんなに職人の仕事が大変で、集中力を欠いては仕事にならないとしても、やるべき事はやらねばならないのは自明の理。このたび、現場作業の大変さを改めて感じたことで、直その上で社員大工たちの役割の多能工化を推し進めようと思った次第です。それがきっと彼らの為にもお客さんの為にも、建設業界の為にもなると信じて厳しさを持って取り組みを徹底、加速させていきたいと思います。(笑)


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人生は信念と気合だ。

令和2年6月15日晴れ

祝!上棟!

先週、例年よりも1週間近く早く梅雨入りしてからずっと雨模様だった神戸にもようやく青空が戻ってきました。タイミング悪くちょうど工事中のインターナショナルスクールの上棟日に梅雨入りの日が重なり、これまで四苦八苦しながら縦型を進めてきましたが、今日の上等に合わせて最高の天気が戻ってきて嬉しい限り、なんとか屋根じまいが終わるまでこの天気が続いてくれるように切に祈ります。とにかく、無事棟が上がってめでたい1日になりました。

現場は気合いや!

本日上棟した木造中学校の現場は建物がそれなりに大きいだけではなく、小屋組が小断面の材料を組み合わせて細いラインで表現された非常に攻めたデザインの架構体となっており、基礎工事担当者だった流れもあり、私も建て方の工事にも参加し続けています。2日目に足場で足を滑らせて肩を故障して戦線離脱しかけましたが、そこは気合で掛矢を振れる位までは何とか直し、一応、昨日から大工として現場復帰、今日も1日良い汗をかきました。梅雨の合間の晴れ間のうちに、なんとか雨仕舞までしなければと気持ちは焦りますが、段取りは担当者に任しており、私は1人の職人として、気合を入れてできるだけサポートしようと思っています。

昭和の遺物。

気合と根性だけでは、できる事はたかが知れているとよく言われますし、精神論を振りかざす人のことを頭の固い馬鹿、昭和時代の遺物のように嘲笑される風潮が世の中に広がってから随分時が経ったように感じています。私自身も、曲がりなりにも事業所の代表を務めており、情報分析と理論武装は最低限必要だと認識しています。しかし、昭和世代どっぷりのガテン系の世界で生きてきた私は、こっぱずかしくてあまり口に出す事はありませんが、人生において最も重要なのはやっぱり気合と根性だと思っている自分がいます。それだけで何でも思い通りになるわけではありませんが、強い想いなくして何も成せないと思うのです。

ブレない生き方。

そんな私がこのところ、毎夜ハマって夜中までNetflixの動画を見続けているのは、韓国ドラマの「梨泰院クラス」です。先日、山登りのイベントで、香園さんに「高橋さんに強くお勧めします。絶対見てください!」と推薦され、正直韓流ドラマは全く見ないし興味がなかったのですが、リスペクトしている人に勧められたものは全てやってみると言うのが信条の私は、素直に言葉に従いました。すると、その内容は驚愕するほど気合と根性と信念の物語で、「信念に従って生きろ」が家訓の主人公は、敵対する財閥の会長に対して、一切の妥協も取引をすることもなく立ち向かい、何度も戦いを挑みます。その全くぶれない姿に昭和世代の私としては心を震わされずにいられませんでした。すっかりハマって毎晩深夜まで見続けています。(笑)

人生で大事なのは信念だ。

その主人公がドラマの中で繰り返し口にするのは「人生にとって大事なのは金などではなく、気合と信念だ。」と言う言葉で、私たちの日常生活でこんな言葉を口にする事はありませんが、何のために生きているのかと言う人生の大命題に向き合った時、1つの真理ではないかと思います。私には人生をかけて立ち向かう敵はいませんが、それでも今の世の中に対して納得も承服もできかねる部分があり、それをなんとかしたいと事業を行っています。改めて何のために?を自分に問い直させられる素晴らしいドラマを紹介してくれた香園さんに感謝です。(昭和世代のおっさん向きですが)ぜひいちど「梨泰院クラス」見てください、強くお勧めします。(笑)


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見えるものと見えないもの。

令和2年6月13日雨

オフラインの良さ。

久しぶりだった、昨日の博多への出張は弾丸日帰り、朝の10時から夕方6時までの8時間に及ぶ講座終えた後、前回の小田全宏先生による2回セットのリーダーシップ、問題解決講座を風邪で休んだ塾生とマンツーマンでうまい鍋をあてに焼酎を飲みながら来週の講義についていけるようにと2時間ほどの補講をした後、何とか最終電車に飛び乗って昨日の夜中に神戸に辿り着きました。個別補講を予定をしていたわけではなかったのですが、休んでいた熟成の顔を見て急遽思い立ち、居残りを指名した次第で、現地に足を運び、対面でコミニケーションをとることで気づき、対応できることってあるものです。研修講座におけるオンラインにはない価値を改めて感じました。

居残り補講。

私の担当外の講座の補講を行う義務はもちろんありませんし、体調を崩して研修を休んだのは本人の責任で、私がその責を負う事は全くありません。いわばボランティアで時間とお金と体力を使うのはビジネスライクな観点からすると全く意味がないことです。資料だけを渡して、簡単に説明していてもそれなりに何とかなるのかもしれませんし、事前準備をするかしないかは本人次第。しかし、せっかくの小田全宏先生の講座を受講しても、表面的な理解では、結局何の意味も価値もなくなると私は思っていて、見過ごすわけにいかず、半ば強制的に居残り補講をすることに決めました。

目に見えるものと見えないもの。

昨日の講座の中でも熱心に語りましたが、世の中には目に見えるものと見えないものがあり、どちらかと言うと私は見えないものの方が大事だと思っています。塾生がワークシートに書き込んだ内容は目に見えるもの、その前のプロセスが目に見えないものであり、もっと言うと、彼らが問題解決する課題についてより深い内容にしてもらいたいと言う想いこそが実に見えないもの、さらに言うと研修を通して成長して成果を手にしてもらえるようになってもらいたいと言う私が研修を行っている目的こそが実は、目に見えないものです。

稼げる3人めの煉瓦職人。

目に見えないものの大切さを伝えるために、私は主宰しているマーケティング理論を切り口にした講座の中でよく3人の煉瓦職人の話を引用します。それは、同じようにレンガを積む3人の職人がどのような思いを持って仕事に向き合っているかを知ることによって、仕事を頼みたい人、頼みたくない人が区別されると言う話しで、当たり前すぎる理屈ですが、誰からも仕事を依頼したい、一緒に仕事をしたいと思われる人になることこそがマーケティングの基本になるからです。

志こそが万事の源。

ちなみに、3人の煉瓦職人の話とは、旅人がとある街を通りかかった際、レンガを積んでいる職人と出会い「何をしているんですか?」と質問して3人それぞれが違う答えを返したと言う寓話です。ひとりめの職人は金を稼ぐために、ただレンガを積んでいるだけだと答え、ふたりめは大きな壁を作っている、すごいだろうと自分の技術を自慢し、3人目は街の人たちが祈りを捧げる大聖堂を作っている、俺は人々の幸せに貢献しているんだ。とと答えたと言うもので、この3人のうちの誰に仕事を頼みたいか?と質問すれば、全員が3人めの職員に頼みたいと答えます。レンガを積むと言う言える部分は同じでも、見えない気持ちや思いこそが人の心を動かし、リスペクトを呼びます。

見えないものの大切さを伝えたい。

私は一般社団法人職人起業塾の研修事業を通して、日本中の職人を3人めの煉瓦職人のように、多くの人から尊敬され、人気を博し、誇りを持って建築現場の仕事に従事してもらいたいと思っています。職業人として、必要な事は知識や経験、マナーやコミュニケーション能力等々、たくさんありますが、稼げる職人になるために最も重要なのは見えない部分、仕事にかける情熱、熱い思い、高い理念、志や信念を持ってもらうことだと思っています。そして、このあたりまえのことを学ぶ機会がない現状を憂いて、私塾を開き、全国を駆けずり回っている次第です。第3の煉瓦職人が溢れかえる建設業界になるように、地道に1人ずつの塾生にこれからも向き合っていく所存です。職人育成をお考えの方はお気軽にご相談ください。


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