同志、募ってます。

平成30年6月8日曇り

徳山→神戸→横浜→静岡。

今朝は徳山駅前のホテルで目覚め、朝一番の新幹線で帰神。出社早々トラブルの連絡があった事務所近くのリフォーム現場に出向き、設備の職人さんにユニットバスの接続に変換部材が廃版になり施工できないと言われて担当者が頭を抱えていた問題を「そんなわけあるまい。」と一発解決、また若衆が失敗した事をお施主様に謝罪と忙しいスタートになりました。その後もご紹介いただいたお客様先に出向き店舗の補修工事やご自宅リノベーションのご相談に乗ったりとがっちり建築実務に勤しみました。夕方からは現場が立て込んで完工チェックに行けないと言う担当者の代わりに横浜の店舗改修現場に向かうべくまたもや新幹線に飛び乗って東上、帰りは静岡で途中下車してクライアントの店に伺うなど相変わらず全国を駆けずり回ってます。(笑)

初、周南。

昨夜は周南市、徳山駅前のおしゃれすぎる図書館の交流ルームで職人起業塾のショートセミナーと入塾説明会を行いました。お忙しい中わざわざ集まって下さった皆さまに感謝しつつ、そのまま懇親会に流れ込み、自社の社員職人での施行にこだわり、地域に根を張って理念を体現すべくビジネスに取り組まれている現地の経営者たちとこれから劇的な変化を迎えるであろう建築業界の動向や、職人育成の方法論について遅くまで語り合いました。職人を正規雇用し、若者が安心して、イキイキとやりがいを持って職人として働ける環境作りとマネタイズの整合はそんなに簡単にできるものではなく、職人の内製化に取り組まれる経営者さんは(私も含めて)同じような苦悩を持っておられます。それでも、そこを進めて行かなければ建築業界に未来がないことも十二分にわかっており、高い志を持って進む決意を確かめ合う時間になりました。O社長、モノづくりは人づくり、気張って参りましょう!(笑)

要点は根本的解決へのアプローチ。

昨日は2時間、一昨日は4時間と連日セミナーで熱く語って来ましたが、その内容をかいつまんで要点のみを(乱暴に)絞り込むとセミナーの冒頭に私が参加いただいた方に質問していつも挙る、我々工務店経営者が抱える様々な問題に対しての根本的問題解決のアプローチの方法であり、それを実践に落とし込む具体的な解決策の提案です。消費税増税を控え、少子化の大波が押し寄せて世帯数が急激に減少する先行き不透明過ぎる建築業界は、一言で言い表すと「衰退産業」と行っても過言ではなく、自分たちの力ではどうする事も出来ない外部環境の変化に対して経営者達はそこはかとない不安を抱えており、しかし、業界だけにとどまらない日本全体の構造的な問題に対してなかなか活路を見出せずにいるのが現状です。しかし、座して死を待つのは愚の骨頂、10年後には工務店は半分しか必要のないと言われる時代に今のままでは普通に淘汰され、消えてなくなるしかありません。

工務店経営者の共通の不安。

過去と他人は変えれない、変える事ができるのは自分と未来だけ。とよく耳にする言葉ですが、スティーブン・R・コヴィー博士がインサイドアウトのパラダイムを持つ事が全てのスタートだと言ったように自分の内面から変えていかなければ、未来は外部環境の変化、経営環境の悪化を受け入れて消えてしまうしかなくなります。私がセミナーで熱心に語っているのは、自分から変える闘志を燃やして、行動、実践に取り組むしかないという事であり、即効性はなく、たとえ時間は掛かっても根本的な問題解決へのアプローチを継続するべきだと言い続けていますし、自分自身でも心に刻み込んで取り組んでいます。ちなみに、セミナー会場に来られた工務店経営者に不安に思っている事柄を質問して、帰ってくる回答は大まか下記の通り。

【私たちが抱えている不安】

  • 人口、所帯数減少、消費増税による市場の縮小
  • 大手ハウスメーカー等による市場の寡占化
  • 急激な職人不足
  • デジタル革命による集客の変容
  • 不明瞭なポスト平成時代の事業継続への不安

問題の本質を見極める。

小田全宏先生のSPプログラム(問題解決プログラム)の思考ルートを整理する研修の中で、自分の影響力の輪の外にあり、自分にはどうしようもない問題は「受け入れる」べきである。という教えがありました。確かに外部環境の変化自体は受け入れるしか無いのですが、非常に難しく感じられる上述の問題点の根本は(自社における)集客、売り上げを作ることと、人材育成の問題であり、決して社会全体の問題解決を行わなければならないと言う訳ではありません。自分たちが変わることによって解決できる可能性がある問題だと思っています。セミナーの最後のまとめとして、私が提案しているのは、以下のような事で、建築というモノづくりを本質とした企業は現場で評価され、確実に次の仕事につなげるマネジメントを構築する事で未来を標榜出来る様になる。その為には現場で活躍する実務者の意識改革、行動を継続させるモチベーションを支えるセルフイメージの書き換えが必要で、その部分を職人起業塾は担いたいと思っていると熱く語っています。

【私たち提案する根本的問題解決のアプローチ】

●自社独自の市場の構築は生涯顧客の創造の蓄積
●現場顧客満足がリピート、紹介の集客を創る
●現場での次の集客は技術が未熟な者でもできる
●集客の「質」への転換は現場の品質とプロセスが鍵
●マーケティング志向の「不易流行」「一期一会」「三方良し」の実践で混迷の時代を乗り切れる

同志、募ってます!

かつて吉田松陰先生は「学者になってはならぬ、人は実行が第一である」と言われましたが、セミナーで語るのは所詮概念や理論であり、それらをいくらこねくり回したところで現状も未来も何ら変わることはありません。ドラッカー博士やコヴィー博士、ジェイ・エイブラハム氏等世界に名だたる学者やマーケッターの示した理論など、殆どの人が知っていて、しかし、実業にその理論を生かし、成果をあげるところまで届かないのはとにかく「実践する、そして継続する」という壁がいかに高いかを顕著に表しています。立ったまま2mを飛べる人は数少なくても助走をつけて、練習すれば誰でも飛べるようになる事を思えば、半年間の研修に参加してもらって出来るようになることは決して少なく無いと思っています。共に学び、共に時代の荒波を飛び越える仲間を全国に広げる私たちの活動は、松陰先生の教えを実行して日本を変えた志士の様に、私達も実行する人を育てることで次世代に大きな財産になればと思っています。現場から日本の建築業界を変える同志、絶賛募集しておりますので、少しでも気になるな、と思われる方は是非ともお声がけください!

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