習慣化のキッカケというご恩送り。

平成30年7月31日快晴。

おっさんは朝早くに目が覚める。(笑)

火曜日は朝活の日。昨夜はすみれ本社で開催している月に1度の無料のマーケティング勉強会、元祖職人起業塾を夏らしくテラスで開催、そのままバーベキュー懇親会に突入し、あちらこちらで聞こえる熱いトークに耳を傾けながら塾生さん達の実践報告をアテに散々ビールを飲んで、風呂に入るとそのままぐっすりと眠ってしまいました。目覚ましのアラームをセットするのを忘れたにもかかわらず、きっちりと5時過ぎには目を覚まして倫理法人会のセミナーに無事参加できたのは、どうやら50歳を過ぎたおっさん特有の自然現象らしく、加齢と共に進む(らしい)体内時計の発達?に密かに喜んでしまいました。(笑)

心を鍛える習慣を持つ人たち。

今朝の神戸倫理法人会のモーニングセミナーはいつものゲストスピーカーによる講話ではなく、「会員スピーチ」なる、メンバーが順番に壇上に上がり3分間スピーチをすると言うもので、いつもとはまた違った雰囲気で、倫理法人会の会員さん達が日々行っている地道な、そして素晴らしい実践を聞ける貴重なモーニングセミナーとなりました。さすが、来週朝起きして学びの場に身を置かれる意識の高い方ばかりなだけに、己の内面を磨く毎日の習慣に取り組んでおられる方が多く、圧巻だったのは公衆トイレを毎朝掃除する5年間チャレンジをされていると言われた方。凄い人は世の中にたくさんいるものです。

富士山に登り始めるきっかけの話。

全く何の準備もしていなかった私にもやっぱり3分間スピーチの順番が回ってきて、「はて、どうしたものか」と一瞬戸惑いましたが、来週から行くことになっている今回で10回目となる富士登山を始めたきっかけについて話しました。それは、10年前にメンターと慕っていた先輩経営者に軽いノリで「みんなで富士山上で勉強会をやろうや」と誘われて、その当時、今より20キロほど太っていて、全く運動をしていなかった私は、正直内心ビビリながらもその勢いに負けて参加したのでした。初めて登った富士登山は死ぬほど辛くて、もう二度と富士山には登るまい。と固く心に誓いましたが、その翌年また先輩経営者が「今年も行こうぜ」と軽いノリで言われ、慌てて昨年の轍を踏まぬように体力づくりをやろうと決意したのでした。

軽いノリが人生を変える。

富士登山に備えての体力づくりは初めはウォーキングから、徐々に体が慣れてきて10キロ程度のランニングを毎週行うようになり、今もその習慣は続いています。その他にも毎朝5分間の筋トレに取り組んだりして、近年では体脂肪11%前後で体重を維持できており、毎年フルマラソンやロードバイクのレースに参加するほど体力をつけることができるました。富士山にも毎年登り続け、未だに軽い高山病にはなりますが、楽勝で登頂、一緒に頂上を目指す周りの人へのサポートができるまでになったのは9年前の先輩経営者の軽いノリのおかげです。

ご恩送り。

今振り返れば、先輩経営者が思いつきで言ったとしか思えない「富士山に登ろうぜ。」と言う言葉で私の人生が大きく変わったと言っても過言ではなく、そんな自分自身の経験から今では周りの人に私が軽いノリで「日本人なら一生に1回ぐらい富士山登ろうぜ」と言って富士登山を勧めています。実際、私に誘われて富士山に登ったことで人生が大きく変わった。と言ってくださる方も現れたり、今年はそんな話が広がって35名もの大人数で富士山頂を目指すことになったりと、今は亡きメンターだった先輩経営者に頂いたご恩をお返しする事はもうできませんが、ご恩送りと言う形で周りの人に次のバトンを渡せているように思います。それも結局は行動からつながる、習慣化の賜物で、様々な学びが自分の中で1つに溶け合い、今の自分を作っているのだと改めて気づかされる次第です。縁は異なもの乙なもの、ご縁に感謝しつつ、これまで様々な方に頂いた学びやご恩を送る活動を続けるように心がけたいと思います。今朝の朝活では期せずしてそんな振り返りをする機会を頂くことが出来ました。これもまた、ご縁の賜物、心から感謝します。

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未来を作るのは今(の学びの習慣化)

平成30年7月30日快晴

出張と出張の合間。

広島から鹿児島、霧島、長崎と長期ロード明けの月曜日。今週も三重、東京、仙台とやっぱり怒涛の出張が続くと言うことで、数少ない神戸にいる時間はこれでもかと言う位にぎゅうぎゅうに予定を詰め込んでおり、今朝も朝1番から家づくり学校に紹介いただいたお客様宅にリノベーションご相談に伺ったり、昼からはミーティング2本、夕方からは毎月1度の無料の勉強会元祖職人起業塾の開催と分刻みの予定をこなしました。忙しくさせていただける事に感謝です。

第1期卒塾生の参加。

すみれ本社で開催している元祖職人起業塾では、良い季節と言うこともあり、先月に引き続きテラスでの開催&懇親会はバーベキューで、いつもと少し違った感じで和気藹々の雰囲気で大いに盛り上がりました。今回は15回研修の第一期の卒業生の2人が京都から遠路はるばるご参加くださり、復習がてら学んだことの実務への実践を振り返ってもらいました。原理原則に基づいたマーケティングの基礎異論と言う同じ学びをみっちりと半年間してもらっていただけあって違和感なく初めての参加でも堂々と実践の報告をされておられたのは私にとっても嬉しい限り。卒塾生の活躍は私がライフワークとして研修事業を続けていく糧になっていると改めて実感した次第です。職人起業塾の卒塾生のみなさんにはフォローアップ研修としてぜひご参加してもらいたいと思います。

第59回元祖職人起業塾。

今日の勉強会のテーマは「テストと検証」となっており、同じ理論を学ばれた様々な業種の皆さんが卓越の戦略に集約されるマーケティングマインドを実業に落とし込み、実践しどのような結果を手にしたかを発表していただきました。年齢も立場も様々、大工、工務店経営者、ライフプランナー、アロマセラピスト、エステティシャン、デザイナー、薪ストーブメーカー、レストラン経営者、電磁波測定士、ウェブデザイナー、ビジネスコーチ、等々、滝にわたる職種の方々が同じ理論を学び、それを実際の業務で、活用してその結果を測定してもらい聞かせて貰うというのは、私にとってある意味、答え合わせというか評価を聞かせてもらう場であり、いささか緊張をしましたが非常に楽しみにしておりました。

学びに価値なし。

来月で第60回を迎え、丸 5年と長きに渡って続けているこの勉強会。神戸の西の果ての辺鄙なアクセスの悪い場所、しかも遅い時間の開催にもかかわらず、毎月足しげく通ってくださる方が大勢おり、主催している私としてもほんとに頭が下がります。毎月回、来ても来なくても次の日は全く変わらない、1週間後も1ヵ月とも大した変化は無いであろう概念を学ぶ勉強会に継続して参加される皆様はそれだけでも尊敬に値すると思っているし、できることならここでの学びを生かし大きな成果を手にしてもらいたいと心から願っています。私は毎回繰り返し言い続けているのは、「学びに価値なし、行動とその継続によって初めて勉強会に参加する意味がある。行動しなければ単なる時間の無駄遣いだ。」ということで、時に厳しい口調で叱咤することもありますが、皆さん少しずつ行動に移されてるのが今回の発表でよくわかりました。

未来が見えた!

今回発表頂いた方の中には、数年前に「売り上げが低迷してどうしたら集客できるかわからない、次々と現れる競合との争いに勝てそうもない。」と涙ながらに勉強会に参加された方が、自分たちの強みを磨き、お客様にとって卓越した存在になると言う1点に集中して、コミニケーションを変え、自らの行動を示すことでスタッフへの影響力を強め、今では集客に悩むことがなくなった、今期の初めに立てた目標くもなく達成できるようになった。」といった嬉しい報告をしてくれる方もおられたり、「まだ結果は出ていないが、毎日仕事が終わってから時間を作って技術の研鑽を積んでいる」とか、「朝早くに出社して専門知識の勉強をしている」とか、「人の役に立つように心がけたら営業成績が圧倒的に良くなった」等々、第二領域と言われる、「緊急性の低い重要な事柄」に時間を割いて未来へのアプローチを続けているという声が多く、多少なりともご参加いただいている方々にそれなりの価値をお渡ししていることができていると少しの達成感を得ることがことができました。

誰にでもできることを誰にもできないところまで。

「概念を学ばずに闇雲に行動するのは構造ばか」「理論なき実践は無謀であり、実践なき理論は空虚である」「概念を実践で裏打ちしてこそ知恵となり哲学となる」偉大な先人たちが異口同音に述べてこられたように、原理原則は非常にわかりやすくて簡単でシンプルです。我々が行うべきは未来の自分を強烈にイメージして「俺はまだまだこんなもんじゃない」と現状とのギャップを埋めるモチベーションを滾らせて第二領域に使う時間を決めるだけ。誰にでもできることを誰にもできないレベルまでやりきって、突き抜けて参りましょう。元祖職人起業塾にご参加の皆様、チェスト!

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10年後、300件を2500社で奪い合う業種。生き残りに必要なのは?

平成30年7月28日 快晴

鹿児島から諫早に。

西郷どんの大きなポスターがどーんと貼られ、朝から観光客も多く盛り上がりを見せる鹿児島中央駅から新幹線に乗り込み、新鳥栖でいかつい感じの特急列車ツバメに乗り換えて、人生で初めて訪れる諫早へとやってきました。今朝、ホテルでいつもの筋トレをしながら朝のTVの情報番組を見ていたら、諫早湾の堤防の開門問題が同じ地域に住む漁業と農業の従事者の間で対立を生み出しているという難しく哀しい問題が取り上げられており、なんてタイムリーなんだろう、なんて思いながらツバメの車窓からの風景を眺めました。これまで全く縁がなかった土地に呼ばれ、訪れる事のご縁に感謝と共に、全くと言って知名度がない土地で私が行っている建築実務者向けにマーケティングの理論を紐解きながら建築実務にその理論を落とし込んで実践してもらう研修への理解を得られるのか?と期待と不安が入り混じった複雑な感情を抱えたまま降り立った諫早駅はギラギラの太陽が照りつけており、一気に吹き出す汗と一緒にテンションをあげました。

ご縁がご縁を呼び、志が人を集める。

今回、諫早でミニセミナーを行う事になったきっかけは、先月の九州でのオープンセミナーに参加頂いた、私と同じ大工上がりの工務店経営者である戎谷社長が、知り合いの工務店経営者に強く勧めてくれたのが発端で、島原と諫早に拠点を持つ相川工務店の相川社長に詳しい説明をしに上がる事になったのを受けて、熊本のファイヤー塾でご縁を頂き、「住宅産業を地場産業に取り戻す」のを夢だと熱く語っておられて、同じ志だ!と大いに意気投合した株式会社クロダの山内氏にお声がけしたところ、今のままではヤバイ!と気づかれているリスク意識の高い若手経営者のグループのメンバーさんを伴って集まってくださいました。奇しくも、鹿児島での職人起業塾の研修を全面的にバックアップして下さっているマイライフオオニワ社の大庭社長とクロダ社の大平社長は旧知の仲だったとのことで、大庭社長から「非常にいい取り組みなので研修開催に是非力を貸してやってくれ」とお声がけも頂いていたようです。多くの方の応援を頂いて生きているのだと、改めて実感、本当にいくら御礼を言っても言い切れない程、ありがたい環境に生かされています。

300件を2500社で奪い合う住宅業界。

諫早でのセミナーは要点自体は今年の初めから繰り返し開催しているオープンセミナーで語っているいつもの内容ではありましたが、今回はプロジェクターを使わず、紙面に印刷したレジュメのみで行うという、いつもと少し毛色が違う、私の熱い語り一辺倒のセミナーとなりました。激動する世界の動向や建築業界を取り巻く環境などの背景の説明はあまり丁寧にできませんでしたが、その部分に関しては皆様よくご理解されており、世界に先立って超高齢化社会に突入し、人類がまだ経験したことがない人口減少社会に移行する日本において、特にその変化が顕著な地方都市の筆頭に長崎県がいることを強く認識され、今後どのように生き残りを賭けて行動するかを模索されておられているようでした。その若手経営者グループの中心となっている山内さんのfbの投稿を以下に引用させて頂きます。

2029年 、商工中金データによると長崎の住宅着工件数は年間866件(; ̄ェ ̄)そのうち持ち家比率は45%ですので住宅会社は年間400件で競争しなければなりません(; ̄ェ ̄)しかも、長崎は量産メーカー比率が高く25%(−_−;)もし、量産メーカーをそのままの比率にしていたら地場工務店は年間300棟での熾烈な新築争いに入らなければなりません_| ̄|○10年後の未来のお話(−_−;)お客様への最大のサービスは会社があり続ける事『永続性』です。

現状維持は急激な衰退への道。

因みに、長崎県の建設業許可業社数は29年度で4,897社あり、工務店と呼ばれる建築業社は大小合わせ約2500社くらいと言われています。現状のまま推移していくと、たった10年後には半分どころか10社に1社しか新築の受注はなくなり、殆どの建築会社は廃業を余儀なくされるのは、単なる予測ではなく人口推移を分析した既に確定した事実であり、「今」の仕事で一生懸命に稼ぐだけではふつうーの流れでマーケットの縮小と共に殆どの会社は消えて無くなってしまいます。また、大工をはじめとする建築職人の減少はこのマーケットの縮小よりも急ピッチで進むとされており、ものづくりの担い手の育成という、先行投資が必要な厄介な事業にも取り組まなければ、いくら受注を集めたとしても、着工、完工できずに売上をあげることが出来なくなってしまいます。10年先に向けて急激なマーケットの縮小がやってくるのに、10年後に向けて先行投資を行う気になれないのは私も経営者として気持ちはよく分かりますがますが、今、未来に向けたアプローチをしなければ、未来が開けることはなく、これまで家を建ててきた守るべき顧客を裏切る事になってしまいます。一般論として「現状維持は緩やかな衰退への道」と良く言われますが、長崎は急激な破滅への道と言える様な厳しい状況です。

生き残りは自社独自のマーケットを作るしかない。

そんな長崎県の厳しい経営環境の中、10年後を見据え、今までと違う道を模索する一つの選択肢として私達が行っている職人起業塾(マーケティング(自社独自のマーケット=信頼関係で結ばれた顧客のコミュニティーを作り上げる活動)の理論を末端の現場実務者と経営者が共有し、職人をはじめとする全ての実務者と共に「マーケティングの構築と経営理念の体現」を目指して、学んだ概念を継続した行動に移して仕組みを作り上げていく実践型研修)を何としても長崎で開催したい!とお申し出を頂けたのは、私としても非常に嬉しいことで、日本の最先端、いや、世界でも最も市場が厳しくなるエリアで地域密着の地場工務店が生き残る道を模索するお手伝いを出来るのは、今後の大きなモデルケースとしても注目出来ると思っていますし、職人を変え、現場を変える事で地場工務店の経営を変え、地域を支えるという私のライフワークの実証の地になるといっても過言ではありません。生き残るには生き残る体力を身に付けるしかなく、それは一朝一夕でできるものではい、という原理原則を熱く訴え、出来るだけ多くの方にご理解頂きたいと思います。未だ決定した訳ではありませんが、何とか、今回のセミナー開催の中心になって下さった相川社長と山内さん、そして諫早の方々の心意気に応えて長崎の地にマーケティング・マインドのタネを蒔けることが出来るように、私ももう少し、気張ってみます。チェスト!

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事例に学ぶな、概念を身につけろ。

平成30年7月27日 曇りのち一時雨

祝橋での朝。

昨夜遅くにお世話になりっぱなしの大庭社長の車に同乗させて頂いて鹿児島から霧島に移動、今日の研修講師を務める山間の集落、霧島市牧園町にある霧島商工会議所牧園支所のすぐ近くにある温泉旅館、祝橋にて朝を迎えました。昭和の風情を色濃く残す。と言うよりも40年ほど前の子供の頃にタイムスリップしたような感覚に陥る「THE昭和」の旅館は、霧島温泉の源泉掛け流しの露天風呂があり、お母さんが作ってくれる朝食も子供の頃おばあちゃんの家で食べたようなメニューと味で、ある意味とても贅沢で豊かさを感じる事ができます。朝からサッパリ、スッキリ、お腹いっぱいになって第九期職人起業塾の第14講の会場、に研修会場に向かいました。

人生ゲーム。

会場への道すがら、田んぼと川と山しかない、日本の原風景のような景色を見ながら、なんだか少し不思議な感覚に襲われました。神戸の片田舎で工務店を営んでいる、大した強みも才能もない大工上がりの工務店経営者である私が、多分、一生来る事がなかったであろう、霧島温泉郷近くの山間の集落を朝からテクテク歩いて、研修を行い、鹿児島の若い職人さん達相手に偉そうにその皆さんが所属する会社のマーケティングやマネジメントに口出しなぞもしながら、習慣を変えろ、自らの人生をその手で切り開け!と熱く語り続けているなんて、5年前までは思いも寄らぬ事で、人との繋がり、ご縁の広がりと、そこから広がる波及効果の大きさの不思議さに驚くと共に、これが人生の醍醐味なのかとまるでゲームを楽しんでいるような面白さを感じました。人生、何があるのか分からないものですが、想いを口にして語り続ける事で現実が変化するのを身を以て体感しています。

一つの概念、様々なアクション。

さて、今日の鹿児島での研修も全15回中の14回目を数え、いよいよ終盤戦、そろそろ卒塾に向けての仕上げの時期となっており、前回から塾生それぞれがこの研修で学んだ概念を元に策定したアクションプランの実効性を確かめて、卒塾以後の半年、もしくは1年でどのような成果を手にする事が出来るのを確認、強くイメージする検証研修を繰り返しています。塾生と一概に言ってもその職種は若手大工、施工管理、アフターメンテナンス担当、屋根職人、セルロースファイバー断熱の職人、バリバリの棟梁と多岐に渡っており、アクションプランの内容もそれぞれの立場、役割によって様々です。今回の検証では、研修を始めた当初から取り組み始め、既に習慣化、若しくは仕組みになって定着したものについてはそのまま継続するようにして、次のステップに進むことを指示することも数件あり、順調な仕上がりを見せています。(笑)

俯瞰と方向性。

今回の第14講では、これまでレクチャーしたマーケティングの基礎理論とそれに伴う考え方、在り方の振り返りを行いました。改めて全体像を俯瞰して見てもらうことで、全体的な流れ、マーケティングとはマーケティング・マインドを持って、実務に落とし込み、全てのアクションプランが顧客から「ありがとう」と言われる、品質、スピード、技量、サービスの向上に繋がるべきだという概念を復習してもらいました。その概念とはジェイ・エイブラハムが提唱した卓越の戦略に集約されるもので、顧客から圧倒的な信頼を得る、それを持続、継続することでLTV(ライフタイムバリュー=顧客生涯価値)を全て引き受け、事業の柱となる未来の売上を作り上げて行く事です。塾生の皆さんは、今一度、自分が策定して実行しているアクションプランとの整合を確かめてもらえたと思います。

卓越の戦略

このブログでも繰り返し紹介している「卓越の戦略」とはこちら、

  • あなたから何か買う人は、単なる「顧客」ではなく、あなたの保護下にある「クライアント」と考えるべきである。
  • クライアントの生活をより良いものにする、という高次の目的のためだけに、ビジネスに取り組む。
  • 惚れ込むべき対象は、自分の商品ではなく、クライアント。
  • クライアントが言葉に出来ない想い、ニーズ、課題を明確に表現し、それを満たすリーダーとなる。
  • あなたやあなたの会社、商品、サービスがなかったとすれば、クライアントにとって損になる程のレベルで商売をする。
  • あなたとクライアントの双方が、信頼、誠実、尊敬の対象となるような精神的な「きずな」を構築する。
  • 事例に学ぶんじゃない!

    様々な職種、立場の人たちが同じ概念を学び、それを元に自分の立場、役割に沿って実践することで、多くの人が携わって一つの現場を作り上げ、長年にわたる住まい手の安心・安全、快適で楽しい暮らしを提供しなければならない私たち建築業界では非常に重要で必要なことだと私は思っていて、ベンチマーク企業に学びに訪問し成功事例を学び、やり方を取り入れると言った表面的な改善ではなく、概論、観念を学び、根底の考え方を変えることで、激しく変化する時代に対応して自ら事例を考え、実行する力を身についてもらえると思っています。先日、Xデザイン学校のビアバッシュ(軽い懇親会ね、)で研究生の学生さんが、「わかりやすい事例が載っている本をよく読みます」と言っており、私は「概念や哲学を学ばずに事例ばかり学んでも自分なりのアイデアを出しての応用はできない、成功事例の表面ではなく奥にあるものを学ぶべきだ」とアドバイスしましたが、出光佐三氏が言われた「概念を実践で裏打ちしてこそ知恵になる」というのが真理だと思うのです。そんなこんなで、鹿児島での研修もあと一回を残すのみ。第九期の塾生さん達には本当の実践へのスタートラインに立ってもらうことになります。みんな気張ってもうせ、チェスト!

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    職人の多能工化は作業では無く役割で。

    平成30年6月26日 快晴

    ご縁をを紡ぐ

    昨日のJACKゴルフコンペの後は広島に連泊する居残り組だった、長野のブランド工務店、サンプロ青柳社長と不動産業界に革命を起こす物件王藤井最高顧問と3人連れ立って流川の街を徘徊。(笑)
    小料理屋を3軒ハシゴの広島堪能、大満足グルメツアーと業界の未来を憂いながらの熱いトークを繰り広げました。驚いたのは青柳社長が話の中で小田全宏先生の言葉を引用された事で、「えっ、どうして?」と聞き返すと、随分昔に私がアクティブ・ブレイン・セミナーをオススメしていたらしく、その後そのセミナーを受講されて大いに感銘を受けられて、最近は小田先生の講演を聴かれたりもされているとの事でした。私が逆に職人起業塾の研修カリキュラムにアクティブ・ブレイン・セミナーを組み込んでいて、小田先生に講師としてご登壇頂いていると伝えると驚き返してくれていました。ご縁ってつながっていくものですね。(笑)

    広島を後にして鹿児島へ。。

    そんな広島での熱い夜の余韻を若干引きずりながら、今日は西郷どんで盛り上がる鹿児島中央へと移動、(私も含めて)全国の工務店からお手本としてベンチマークされる超有名、優良デザイン系工務店の業者会で開催される研修会に講師として壇上に立たせてもらうと言う身に余る光栄にあずかりました。研修の冒頭に「三時間もの長時間、私の話をずっと聴き続けるのは正直無理でしょ?」と参加されていた内装業の社長に水を向けると「はい、無理です。」と正直に言って頂き、私も「ですよね、」と返して、白熱教室的に私が立てる問いに対して参加者全員に考えてもらい、グループディスカッションをして答えてもらうワークショップ形式で研修を進めることにしました。随分と熱く盛り上がってなんとか大役を果たせたとホッと胸を撫で下ろした次第です。(笑)

    危機感。

    今回の研修で私が参加された皆さんに最も伝えたかったのは「危機感」です。全国の工務店からお手本とされるくらい卓越した業績を叩き出されている工務店だけに、協力業者の皆様もこの会社と付き合っていれば今の繁盛がずっと続くと思われているだろうし、現状にすっかり満足されているのではないかと考えたからで、社長が常に新たなチャレンジを続け、社内の新陳代謝を図るべく経営体制の一新を図ろうとされている根底にある、今後のマーケットの縮小と、ビジネスモデルの陳腐化への危機感は(社員さんを含め)きっと現場でものづくりをされている職人さんや業者さんには伝わっていないだろうと思ったからです。いつも講演の冒頭に話す、世界は劇的な変化を遂げつつある、とテクノロジーの進化と情報革命の荒波に呑みこまれようとする現代の流れと、すでに決まっている日本の将来の人口減、世帯数減、そして職人不足の衝撃を紹介して、変化に対応できないものは絶滅するしかないと危機感を煽っておきました。(笑)

    意識改革。

    そんな劇的な社会の変化、経営環境の逆境に逆らって生き残りを図り、残存者利益を手にするにはモノづくり企業の本質に立ち返り、「モノづくりを通してしあわせを」と言う経営理念を現場に従事する全ての人が理解して、実践に落とし込めるように意識を変えて顧客満足を得る品質、サービス、そしてコストのそれぞれのパフォーマンスを最大限に高める必要があり、顧客の評価は全て現場で作られたモノ、そしてそこでの暮らしを守るサービスであり、モノづくり企業の本質に今一度目を向けて下さいと強く訴えました。現場に携わる全ての人がそれぞれの役割、立場での責任を全うし、次工程に完璧な状態を引き継ぐ繰り返しがないと顧客の評価を得る事などできません。工務店の社員さんをはじめ、職人さん、協力業者さんが全て、もう既に始まっている「本物の時代」に生き残れる本物志向に意識を変えてもらう必要性があると思うのです。と、いつもの様に熱く語りましたが、そもそも日本でもトップランナーの工務店さんだけあって、業者会の皆さんの意識も高く、理解しておられる事の再確認になったようでした。それでも「いつの時代も本質論を語ることは大事なこと」と参加者の方に嬉しいお言葉をかけてもらうことができましたし、なんとか、役目は果たせたように思います。

    デザイン工務店の職人内製化。

    三時間にも及ぶ研修会を終えた後は経営陣の方々と一緒に懇親会にお呼ばれして、落ち着いた感じの和食レストランで冷たいビールと地鶏などの鹿児島名物料理に舌鼓を打ちながら、これからの工務店が取るべき戦略、あるべき姿、迫り来るリスクへの根本的問題解決など、経営談義に花を咲かせたり、工務店業界の最先端をひた走るY社長にこれからの展望と戦略を聞かせて頂くなど、またもや(研修講師として来たにも関わらず、)非常に大きな示唆と学びを頂く時間を持つことができました。
    驚いたのは、以前から構想はお聞きしておりましたが、デザイン系工務店として名を馳せている当社が大工の内製化に本腰を入れて取り組まれている事で、既に社員大工による施工にシフトして育成に力を入れておられるとのことで、やっぱり私達すみれが10数年前に経験したように福利厚生費等の増大で大きな損失を出してしまっているとのことでした。そこでは私の持論である「職人の社会的地位の向上は職人自身が意識を変えて、ただ単に決められた作業をするだけではなく、他の役割を担うことで増大するコストを賄い、逆にそれに勝る付加価値を生み出すべき」と言う考えに大きく賛同頂き非常に嬉しかったです。皆様、本日は本当にありがとうございました。いい時間を過ごさせて頂きました。

    多能工化は作業ではなく役割で。

    「職人が他の役割を担う」と言うのは今流行りの言い回しだと、職人の多能工化となる訳ですが、大工が電気工事や設備工事を行う作業レベルの多能工化では年齢を重ね、肉体的に作業効率が落ち始めた時に結局、使い物にならなくなってしまいます。「そのような目先の利益を上げるのではなく、施工管理や営業、設計、人材育成等の建築のスペシャリストとしてのスキルを高め、多くの役割をこなす多能工化を目指すことが職人のキャリアプランを作り、本当に安定的な職業として若者にも認知され、壊滅的な人材不足に陥いる建築業界を根底から支えるのではと思っています。」との私の言にも大きく頷いておられ、その話を同席されていた社員大工の棟梁は苦笑いされておられましたが、理論的には現場を離れても今と同じ、もしくはそれ以上の所得を得るには稼ぐ力を身につけるしかないのは自明の理であり、私にまずは建築士の資格取得をして、経験則と感覚だけでは無いエビデンスを取れる施工管理を出来る様になるべきだと詰め寄られて、渋々?その為の時間を取る事を了承されておりました。(笑)

    人生の岐路。

    業者会向けの研修にきた講師に(しかも散々ビールを飲んで、笑)社員大工は作業だけではダメだと勝手に詰め寄られ、その場の雰囲気で資格取得の勉強を始めます。と口にしたからといって、本当に翌日からビシッと早朝の勉強を始める事は多分無いと思います。しかし、仕事が切れると平日でも昼からビールを飲んで家でゴロゴロしていた大工が(←私のこと)建築士の資格を取り、知識を身に付けて作業以外の役割を増やしてなんとか20年近くやってこれている、そして大工を正規雇用する会社を作ってマーケティング理論を学び一切の販促を行わずに営業出来ていると言う事実を鑑みて貰えれば、自分だけではなく、後進の若い大工たちが未来に夢と希望を持てる環境を作るには自分が踏ん張らねばならないと気づいてもらえるのでは無いかと思いますし、なんとか施工会社として儲かるビジネスモデルを作りあげて貰いたいと思います。ひょっとしたら、彼にとって今日の出会いは人生の岐路になるかもしれません。私も陰ながら応援しておりますし、微力ではありますが、お手伝い出来る事があれば、志を共にする同志として応援したいと思います。気張ってください!

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    幸運を呼び寄せる男とガラガラの新幹線で立ち続ける人達。

    平成30年7月25日  快晴

    引き続き広島にて。

    清原伸彦氏の基調講演、大工の内製化に取り組む盟友、上口社長のリフォームデザインコンテストのグランプリ、広島の夜の知られざるエンターティナー、堀之内くんの熱い演技?と、豪雨被害を乗り越えて開催されたJACK全国大会in広島の昨日に余韻を引きづりつつ、今日はその流れで全国の仲間とのゴルフコンペに参加。殺人的と例えても違わない灼熱の炎天下の下、ボタボタと汗を流しながら名門広島カントリークラブにてカート無し、全歩きの夏ゴルフを楽しみました。
    前の組のキャディーさんが熱中症で病院に搬送されると言う、「マジやばい」コンディションではありましたが、心安いメンバーや、新しくご縁を頂いた方、そして「高橋さん、久しぶりです、覚えてますか?」と言われる程、超久しぶりにお会いする方など、多くの方々と真夏のグリーンコミュニケーションで親交を温めることができました。皆様、ありがとうございます。

    幸運を呼び寄せる男。

    さて、お題目はそんな楽しくも過酷な1日を過ごして東広島から広島へと戻る途中の出来事で、本当に日本人は凄い!と実感したと言うか、まだまだ捨てたものではないと嬉しく思ったと言うか、改めて日本人にして生まれ、育ったことを誇りに思った衝撃的な体験をしたことです。 奇しくも昨日のJACK全国大会の最後に理事長の蜘手社長による10分間講演?の中で話をされた「宝くじをよく当てる男」の話とリンクする部分があると感じたので併せて紹介したいと思います。

    蜘手社長の知り合いに宝くじ売り場で働き出した人がいるらしく、来る日も来る日も売り場で幸運を射ようと宝くじを買いに来る人に宝くじを売り続けるのを仕事にしているその人に、「よく宝くじに当たる人っているの?」と訊いてみると、「確かに運に恵まれて宝くじによく当たる人がいる」との答えが返って来たとのこと。それって凄い情報で、その人のパターンを踏襲すれば誰もが大金持ちになれる可能性が高まる訳で、色めき立ってその特徴を質してみたと。その宝くじ売り場の方が教えてくれたその特徴とは「とにかく人に物をプレゼントするのが好きな人です。」とのことで、大したものでは無いようですが、普段散歩していて(宝くじ売り場のおばさん達を含めて)知り合いに会うと(大阪のおばちゃんよろしく)飴などを食べな、と言って手渡すらしく、それも宝くじ売り場だからとかではなく、子供から老人まで誰にでも些細なプレゼントをするのが好き、もしくは習慣になっているご老人らしいのです。陰徳を積む人に幸運はやってくると昔から言われますが、まさにその通りのことが宝くじ売り場で怒っているとのことでした。なるほどです。

    陰徳を積み重ねる原理原則。

    誰も見ていないところで見返りを求めず、自分が良いと思ったことをそのまま行動に移すと言うのは、決して簡単なことではなく、例えば街に落ちているゴミひとつを見ても「まあいいか、」とスルーして見たり、見て見ぬふりをして見たり、自分の責任じゃ無いと他責にして見たり、本当はゴミを見かけたらちょっと手を伸ばして拾い、ゴミ箱に捨てる方がいいに決まっている自分の良心を圧し殺し、自分自身を騙して裏切る「自己欺瞞」に誰しもが陥ってしまいがちです。もちろん、私を含めて。しかし、自分が正しいと思えることをそのまま行動に移す方が気持ちがいいに決まっていますし、その積み重ねは素晴らしい人生になると思いますし、その様な人を見かけると人は尊敬をせずには入られません。世界で最も読まれているビジネス書「7つの習慣」を著したスティーブン・R・コヴィー博士は人生を成功に導く要諦を「人格主義」だとその著書の冒頭に書かれており、自分の内なる声(ボイス)に真摯に向き合うことで、尊敬から偉大へと人格主義を高める事こそ素晴らしい人生を送るには必要だと「第8の習慣」で書かれました。私はそれを読んで至って東洋的な価値観だと思いましたし、要は陰徳を積み重ねる事が人生を(ビジネスも)好転させ、成功へと導くのだと理解した次第です。(なかなか実践できておりませんが、、涙)

    ガラガラの列車で通路一杯に立ち続ける人達。

    そんなことを思い出さされた蜘手社長の話を聴いての今日、私が目にしたのはガラガラの新幹線で座席に座らずに立ち続ける人達です。灼熱のゴルフを終えて、JACK中四国のメンバーさんの車で東広島駅まで送ってもらい(清川社長、お世話になりました!)広島への電車のチケットを買おうとすると、先の豪雨の影響で在来線は不通のままで新幹線しか交通手段がないとのことでした。一駅だけに新幹線に乗ることなど初めてですが、しょうがないと乗車券を購入、窓口ではいつに無く「指定席にされますか?」と聞かれることも無く、コダマかヒカリなら自由席も多いし、一駅だけならまあいいかと何も思わずに自由席の券を購入して新幹線に乗り込みました。しかし、一緒になった広島に戻るメンバーの一人が指定席の券を持っていた為、「じゃあ一緒に指定席に座りましょう」と車掌さんが来たら指定券への差額を払うつもりで皆で並んで指定席に座ったのですが、そこで見た光景はあまりに衝撃的で、全員ビックリ仰天してしまったのです。

    倫理観、ハンパない!

    それは、在来線が不通になっている為、新幹線の利用者が急増していたことによって自由席は満席、座れない人達が通路やデッキに溢れかえり、指定席の通路にまで押し寄せておられる盆や正月の帰省ラッシュ時の様な光景で、大きく違うのはガラガラの指定席に誰も座らずに全員通路に立っていたことです。自由席のチケットを持って指定席に座っていた私達は驚くと共に、自分達がとんでもない悪いことをしでかしている様な罪悪感に襲われました。せめて、車掌が来てくれて指定席との差額をさっさと徴収してくれたら良かったのですが、通路が満員の状態で、しかも一駅10分の短い時間では来られることも無く、結局そのまま広島駅に到着してしまいました。それにしても、自由席の券しか持っていないから指定席に座らないのは当たり前かもしれませんが、席が空いているのは明らかですし、差額を払いたく無くても、車掌が来て指摘されるまで座っていても良いようにも思いますし、そもそも東広島〜広島間の一駅の間に車掌が来ないことなど想像に難く無い、しかも在来線が不通になっているためにやむなく新幹線を利用されている訳で、言い訳のネタも自己正当化の材料も山ほどある中で、それでもなお空いた座席に座らない日本人の倫理観の高さに心から感服した次第、日本人って本当に凄いです。

    JRの神対応

    甚く感動をしつつ広島駅に降り立った私達は、このまま素知らぬ顔で下車してしまうのは心が痛むと言うことで、改札横の清算所に立ち寄って、「指定席に座って来たので差額を払います」と自己申告を言うか自首的な申し出をしました。JRの係員さんの対応は、珍しい人が来たもんだ、という感じでしたが、「皆さん通路に立っておられて、自分達だけ座っていたのでこのままでは申し訳ない。」と言う旨の説明をしたところ、「ああ、そうゆう事ね、」と言った顔をされ、一駅だけでも指定券は随分割高になる旨の説明を申し訳なさそうな口調でされた後、最終的には「こんな非常時なので今回は追加料金は結構ですからそのまま改札を出てください。次回は乗車時に指定券を購入するようにお願いします。」とのまさしく神対応で、私と駅員さんの間で二〜三回、払う、結構です、の押し問答をした後、私も「それではお言葉に甘えます。」と駅員さんのお申し出に従いました。本来JRに支払うべきだったお金は、広島の被災地支援の募金に支払いたいと思います。私も日本人の一員として、高い倫理観を持ち、陰徳を積める人間になりたいと心から思いましたし、改めて自己欺瞞の排除への戦いに立ち向かoおうと決意を新たにしている次第です。気張ろ、チェスト!

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    人を作る。@JACK全国大会inHIROSHIMA

    平成30年7月24日 快晴

    酷暑

    ここ数日、毎朝の習慣である5分間筋トレをすると、汗が吹き出しシャワーを浴びる新たな習慣が身についてしまいました。夏場の筋トレで汗をかくのは自明の理ではありますが、昨年まではそんなに頻繁にシャワーを浴びた覚えがないと言うことは、やはり今年の暑さは平年とは違うというか、やっぱり異常なのでしょう、しかも、シャワーを浴びた後も汗が止まらず、すぐにシャツが体に張り付いてしまうのには本当に困ったものです。季節は大暑、皆様(現場作業に勤しむ皆様は特に)ご安全に。

    JACK全国大会in広島

    今日は昼から広島にて一般社団法人JACKの全国大会への参加の為、朝から事務所を飛び出して広島に来ています。この全国大会では、毎回、基調講演に登壇される講演者が普段なかなか触れることのない世界を覗かせてくれる示唆に富んだ素晴らしい方ばかりで、毎回とても楽しみにしています。また、オリジナル塗料の販売売り上げ表彰や毎年応募作品の数もレベルも上がりまくっているリフォームアイデア・デザインコンテストなど、多くの刺激と学びを頂ける貴重な場となっています。また、なかなかお会いする機会が無い全国の同業の仲間の経営者さん達と顔を合わせ、近況を聞かせてもらったり、ご挨拶できるのは本当に嬉しいもので、今回も大きな学びと気づき、そしてご縁を頂くことができました。皆様ありがとうございました!

    決意を示した全国大会。

    今回の全国大会が広島で開催されることに決定したのは半年前のことで、先日、前代未聞の豪雨が西日本を広範囲に襲い、ここ広島、また近隣県の岡山にも大きな被害をもたらして、今尚、復旧作業真っ只中での開催となったのは単なる偶然ではあります。運営側としては、開催をどうしようか、と考え、悩まれたと思います。しかし、予定通りの開催を決意されたのには、人間には抗えない大自然がもたらす大きな悲しみ、苦しみは次々に私たちを襲い続けるのでしょうし、負けず、挫けず、元気に活動していくのだ!と言う決意を示されたように感じました。そんな想いが込められた、さくらの吉村社長が作られたオープニングの動画には目頭が熱くなりました。被災地の方々はまだまだ厳しい環境にあられるでしょうし、リフォーム事業者、工務店の皆さまもこれからも酷暑の中、戦争の様な日々が続くのかもしれませんが、あらゆる困難に立ち向かう気概を持って気張ってもらいたいと思います。

    人を作る。

    さて、そんな広島でのJACK全国大会での一番のお楽しみ、基調講演はたびたびニュースにも取り上げられ、TVCMに採用されたり、ソチ五輪では閉会式で演技をされたりと、世界でも注目を浴びる日体大の集団行動を指導されている清原伸彦氏による「人を作る。」というテーマでした。冒頭に清原氏の紹介代わりに写し出された動画に圧倒され、そのまま力強い口調の清原氏の講演にぐいぐいと引き込まれました。

    厳しい指導者として有名な清原氏が類まれなる成果をたたき出してきた経験則からの人材育成の要諦は、私たち中小零細企業の経営者にとって、時に厳しく身につまされ、時に勇気付ける言葉が溢れており、大いに参考にさせて頂かねばならぬ、実践していかねばと思う様なことばかりでした。

    ちなみに、Wikipediaでの清原氏の紹介はこちら、

    清原 伸彦(きよはら のぶひこ、1941130 – )は、日本体育学者、水球指導者、集団行動学。日本体育大学体育学名誉教授

    大分県出身。上宮高等学校を経て日本体育大学体育学部へ進学[1]

    高校まではガリ勉少年タイプの人間であったが、高校時代の体育主任教師に『日本体育大学で勉強して、教師になりなさい』と言われて日本体育大学へ進学[2]。大学では経験すらなかったバスケットボール部に入り、トレーニングに明け暮れた。

    1963年に日本体育大学卒業後、城北中学校・高等学校に教師として採用され、赴任。清原自身はバスケットボール部顧問のつもりでいたが、学内の事情により指導者が不在であり、自身にとっても門外漢だった水球部の顧問に就任[2]。これが清原をして水球指導の道を歩ませるきっかけともなった。

    1970年に日本体育大学体育学部講師として母校の教壇に立つのと時を同じくして大学水球部監督に就任。自ら水球の選手経験がないことを逆手に取りバスケットボール、空手相撲等といった他競技の動きをトレーニングメニューに組み込むなどこれまでの常識に囚われない発想で水球指導を行い[2]、1974年から1994年まで公式戦376連勝とギネスブックにも掲載された水球部の黄金時代の基礎を築いた。

    1982年に日本体育大学教授に昇任。同時期には水球男子日本代表監督を務め、ニューデリーアジア競技大会(1982年)及びロサンゼルスオリンピック(1984年)でそれぞれ指揮を執った。

    体育学者としては水泳・水球を中心に研究活動を行い、論文発表を行う一方で、日本体育大学が2年に一度挙行する『体育研究発表実演会』で披露される、学生による集団行動演武の指導を担当していた。

    2010年3月、日本体育大学を定年退職[3]。退職後は日本体育大学名誉教授及び武相中学校・高等学校を運営する学校法人・武相学園の学監を務める[1]

    2014年3月7日開催のソチパラリンピックでは、開会式における集団行動を指導した[4][5]

    やっぱり!原理原則論。

    この度の清原氏の講演内容を自分の備忘録までに要点のみを簡単に、まとめてみたいと思います。
    世界で賞賛を集める卓越した集団行動、水球で公式戦376連勝とギネスブックにも掲載される常勝軍団を作り上げたのは共に選手、学生達にチームワークを構築させたからであり、チームを作り上げるのにに必要なコトとは、強靭な身体、感受性(思いやり助けあい)視野を広げる、献身的に考える、笑顔を絶やさない、と言った厳しい訓練と優しいコミュニケーションの両面である。

    多くの人が羨望の眼差しを向けてしまう、全ての企業も目指すべき、卓越した集団行動を作り上げるキーワードは、歩幅を決める、言葉と態度、規律と自由、大事なのは時間の作り方、率先垂範、情熱と無差別と人格重視、大きなテーマを理解させる、頭の使い方を教える、気遣いの心、セルフイメージを高める、簡単な事を着実にこなす。と、やはり原理原則論の実践と理解とのこと。講演の最後に清原氏が私達経営者に言い残されたのは、ビジョンと理念(哲学)を持ち、概念(本質論)、脚本(策)を持って物事にあたれと言う叱咤激励にも似た言葉でした。原理原則に則った人づくり、真摯に取り組んでみたいと思います。ありがとうございました。

    おまけ

    上口社長、最優秀賞受賞、本当におめでとうございます!

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    マーケティングのジレンマ@Xデザイン学校#3

    平成30年7月23日 快晴

    健康維持活動で死にかける。

    厳しい暑さが続きます。昨日の日曜日、いつもの太山寺までの12kmランに出かけたら、スタートが遅くなったせいもあり完全に炎天下となってしまい、もう少しで熱中症になってしまうところでした。殺人的な暑さに本当に死を感じさせられましたが、健康維持のための運動が仇になって死んでしまってはシャレになりません、来週からは当分、夜明け前か夕暮れに走る事にしたいと思います。また、現場で作業に勤しむ職人の皆さんは、仕事が捗らずイラつくかもしれませんが、マメな休憩と水分補給を心がけて、安全第一で作業に向き合って下さい。命あっての物種ですし。

    Xデザイン学校#3ビジネスインタビュー

    先週末は私が研修生として参加しているXデザイン学校 大阪分校#3のセミナーが大阪グランフロント最上階のyahoo!社のオフィスをお借りして開催されました。このUXデザインの研修に通い出して3年目の私は、今回は研究生という立場で参加しており、セミナーのカリキュラムと関係無く、自分たちで決めた「建築×UXD」というテーマに沿ってチームメートとディスカッションやワークを行っておりますが、今回は#3ビジネスインタビューというテーマで企業向けのインタビューを行い、ビジネスモデルキャンバスとCACVという表を使って現状のビジネスモデルを分析、そして5年後の未来に向けた新たなビジネスモデルを考案し、インタビューを行った企業に向けて提案するという回で、ここはカリキュラムに沿って進めようと言っていた矢先、講師の浅野先生からそのインタビューを受ける企業としてすみれ建築工房を抜擢頂く幸運に恵まれてしまいました。私が主宰している元祖 職人起業塾で言うところのホットシートに当たる素晴らしいチャンスに遭遇し、関西を代表する大手メーカーやWeb制作会社のデザイナー、ディレクター、エンジニアが一堂に会した素晴らしいメンバーに私どものビジネスモデルを考えてもらえると期待に大いに胸を膨らまして会場へと向かいました。

    日本最高学府並みの学びの場

    セミナーの冒頭に最近のトピックスと言うことで浅野先生が示されたのはネットニュースに上がっていた日本でサービスデザインが学べる機関7選にXデザイン学校が選ばれたとのことで、日本最高の学府である東京大学等と肩を並べての堂々の入選は、さすがヒューマンセンターデザイン専門家の第1号の浅野先生ならではと唸らされましたし、浅野先生を師匠と崇め師事している私としても嬉しい限りです。次は建築設計の世界にUXデザインを私が広げていかなければとテンションを上げました。(笑)

    「デザイン思考が学べる日本の教育機関7選」の中にXデザイン学校も入れていただいたようです。https://goodpatch.com/b…/design-thinking-education-programs/

    すみれのビジネスの目的

    さて、いつも自分の主催する勉強会ではインタビュアーを務めているビジネスモデルキャンバスのためのインタビューで、今回は逆の立場になった私が自社のビジネスモデルを紹介すると言う稀な機会に恵まれたので、ここにその概要を簡単に書き残してみたいと思います。

    弊社の経営理念は「ものづくりの本質、担い手を守り育てて地域社会に貢献する」と定めており、最も身近な地域社会である社内から順番に影響の輪を広げながら貢献の輪も広げたいと思っていて、他の業界に比べてまだまだ低いと言わざるを得ない職人の社会的地位の向上をミッションに掲げています。その実践とともに建築と言うものづくりの現場で付加価値を創造し、顧客に建築を通じて「安心で快適な暮らし」を担保するサービスを提供することでビジネスを成り立たしています。

    すみれのビジネスモデル

    特徴的なのは建築業界には珍しいマーケティング思考の会社と言うことで、ジェイ・エイブラハムが唱えた「卓越の戦略」を自社の実務に落とし込む努力をこの10数年来続けています。具体的には、無理のない資金計画からの一貫した建築計画提案、女性設計士による丁寧かつ真摯なヒアリングと自社設計、品質と現場コミニケーションを担保する自社大工による現場張り付きの社員大工による施工、工事終了後に毎年1度の無料メンテナンス訪問、工事を終えた後は暮らしを楽しんでもらえるようにと「暮らしの学校」というお客様向けのイベントを開催したりしてとにかく、「家は立ててからスタート」のコンセプトを事業で体現しようと努力しています。

    おかげさまで、受注する工事の95%の売り上げがお客様からの紹介とリピートで賄えるようになっており、販促や宣伝広告等は全て止めて、マーケティングの究極の目標である「一切のセリング(売り込み)を排除したビジネスモデル」をここ数年は構築してきました。一応、マーケティング3.0のモノからコトへのシフトをこの10年間でしてきたと思っています。

    マーケティングの次へ。

    この度のXデザイン学校で受講生の皆様は私の事業内容の紹介と、私に対する浅野先生のインタビューを聞いて「すみれ建築工房の5年後のビジネスモデル」を考えると言うテーマでビジネスモデルキャンバスに取り組まれました。 マーケティング理論を自社で実践し、その検証をもとに同業種の工務店やリフォーム事業者の従業員教育の研修を全国各地で行っていると、自社の事業内容の説明の際に申し上げましたが、工務店、建築会社の枠組みとしてはマーケティング思考である「モノではなくコト(サービス)へのシフト」については10年以上も学び続け、マーケティングの専門家にアドバイスをいただきながら実践を繰り返してきており、正直同じフレームの中で考えてもなかなか新しいアイディアは難しいのではないかと思っていました。そのことを浅野先生はリフレーミングをしなければ新しいビジネスモデルなど生まれないと受講者の皆さんに厳しく言われておられましたが、私自身がそのためにUXデザインを学びにきていると、はじめにもう少し丁寧に申しあげれば良かったと反省した次第です。

    マーケティングのジレンマ。

    それでも、日本を代表するような大手メーカーのデザイナーやリサーチャーを始めとした多くの優秀な方々にアイディアを絞り出してもらえたのは非常に貴重で稀有な経験であり、これまで全く考えてもみなかった役割を大工に付加する新たな多能工化や、お客様同士を繋げるコミュニティーに新たな価値を作り出すなど、チャレンジする価値があると思えるようなアイディアやヒントをたくさんいただくことができました。残念なのは自分自身が参加する研究生チームでリフレーミングしたアイディアを見いだすことができなかったこと。せめてもと、現在取り組みを始めた古民家再生プロジェクトで、建築請負と言うハード面のものづくりから、DIYサポートや専門家の立場としてのアドバイスにシフトするソフトを提供するビジネスモデルを整理した程度にとどまってしまいました。これではイノベーションなど起こるわけもなく、完全にマーケティングのジレンマに陥ってしまっています。情けないですが、自分自身が出涸らしなのだと認識してしまいました。。

    目指すのはゲームチェンジ!

    IT革命、デジタル革命による情報化社会への移行は18世紀の産業革命よりも劇的な変化をもたらし、あらゆるビジネスモデルを変えてしまうと言われており、あらゆる業態、あらゆる企業がゲームチェンジを迫られると言われている中、私たち建築事業者もゲームチェンジに対応できる新たなビジネスモデルを構築しなければ生き残ってはいけないと言われますし、私自身もそのように思っています。その変化への糸口をなんとかこのXデザイン学校での学びを元に掴みたいとと思いますし、10年後も私たちが存続し、顧客に暮らしの安心を提供するサービスを続けるのには何が何でもゲームチェンジに対応するアイデアを見つけなければなりません。今回のXデザイン学校の皆さんに考えてもらったビジネスモデルキャンバスを参考にさせてもらい、地域に根ざす企業としての本質、本分を守りながらリフレーミングを繰り返し、学びを実践会と結びつけたいと思います。この度は本当に有り難うございました。

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    家族の幸せから逆算する家づくり計画!

    平成30年7月21日 快晴

    ご安全に。

    殺人的に暑い日が続きます。風の噂によると明石では大工さんが熱中症で亡くなったとのこと、屋根屋さんも次々病院に搬送されたり、足の裏を火傷したりとまさに殺人的。建築現場作業に勤しむ人には厳しい季節となりましたが、小まめな水分補給と休憩を心がけて、体調管理にはくれぐれも留意して貰いたいと思います。それにしても、炎天下の屋根仕舞の苦しさは私もよく知っており、野地板を張りながら「死ぬな、」と思った事は何度もありますが、発表される気温が40度近く、しかも連日となったのは記憶にありません。屋根の上だけではなく、空調設備がないどころではなく足場とシートに囲まれて風も通らない建築現場の中で身体を動かす過酷さを思うと心配になってきます。皆様、ご安全に。

    家づくりを始めるにあたっての4つの提言。

    今日は午前中、新築を計画中の方にご来店頂き、私も初回面談に立ち会わせて頂きました。設計・プランニングには殆ど口を挟む事は無いのですが、はじめに家づくり全体の計画についてのお話をさせて頂くようにしておりまして、今日もご来店頂いたお客様の疑問、質問に答えると共に私の話も熱心に聞いて頂きました。いつもお話をさせてもらっているのは、大きく4つの考え方で、話を聞いて頂いた方は全員が全員、知らなかった、聞かせてもらって良かったと言って下さいます。ただ、全く家のデザインや間取りの話はしないので物足りないと思われる方もおられるようですが、私にとっては「住宅の取得は単なる手段であり目的ではない」というのが基本姿勢であり、(弊社にご依頼頂かなくても)絶対に後悔して貰いたくないという想いで熱く語っています。その4つの考え方とはこちら。

    1.住宅取得の目的と最低限の知識を身につける事
    2.家族の幸せから逆算する住宅取得計画の立て方
    3.性能とは暮らしを豊かにする方法
    4.地元産の木材を使う意義とメリット、デメリット

    いい機会なのでここでも簡単に説明を書き残しておきたいと思います。

    1.住宅取得の目的と最低限の知識を身につける事

    上記にも書き記しましたが、住宅の取得は単なる手段であり目的には絶対になり得ません。私たち建築会社はその手段をお手伝いするという事を良く理解して設計・施工の計画を立てるべきで、お客様も工事ではなく「その後の暮らし」を鮮明にイメージして土地・建物の購入先や依頼先をチョイスして貰いたいと思っています。特に、高額な費用を住宅ローンを組んで長年に渡り支払い続ける場合は、ローンの支払いが生活を圧迫するようなことには絶対にならないような計画を立てる事をお勧めしています。その為に、最低限の知識を身につけて貰いたいと、銀行や不動産会社では絶対にレクチャーされることがない住宅ローンの金利の仕組みを説明させてもらうようにしており、万が一、金利が上昇した時のリスクを理解して頂くようにしています。具体的には現在の超低金利時代に住宅ローンを「元利均一」で融資を受けると、元金の返済が多く、利子は知れていますが、1%〜2%金利が上昇するとそれは逆転してしまいます。そして、返済金額が上昇するのですが、殆どの銀行では上昇率は1.25倍までと規定されており、そこからはみ出した上昇分については元金返済を減少して処理されます。結果、返済期間が完了したと思った時に多額の未払金が残り、一括返済を銀行に迫られることになったりします。住宅ローンの仕組みをまず理解して、融資の契約を結ばないととんでもない悲劇が待ち受けていたりするのです。

    2.家族の幸せから逆算する住宅取得計画の立て方

    今までの私の経験則からすると、住宅取得にかける費用を算出するのに綿密な計画から割り出しておられる方は稀で、殆どの人が感覚的に「これくらいなら大丈夫だろう」という感じで土地建物の購入費用を決めておられるように見受けられます。しかし、生命保険に入ってまで高額の借金を背負い購入する大きな買い物なのですから、ここは少し慎重に検討して、絶対に後悔しない計画をたてるべきだと思います。私が提案するのは「家族が幸せになる状態」から逆算して住宅取得の計画を立てると言うことです。要は、綿密なライフプラン(=人生計画)を作成し、子供の成長に伴う教育費や結婚にかかる資金、家族で過ごす余暇、車の買い替えや趣味に費やす費用、そして老後資金等を所得と共に整理して、安心して暮らせる貯蓄ができる範囲内で月々いくらなら住宅費用に充てれるかを算出してもらうようにしています。ご自身でなかなかまとめきれない場合は信頼できるライフプランナーをご紹介したりもして、まずは自分自身で毎月の費用を決めてそこから自己資金と合わせて住宅ローンの選択をお手伝いしています。この範囲の金額なら間違いない!と思える家づくりの計画を立てることが重要だと思うのです。

    3.性能とは暮らしを豊かにする方法

    前項ではライフプランを根拠にして毎月捻出できる住宅費用を明らかにすべきと書きましたが、これは住宅という高額商品の購入ではイニシャルコスト(初期費用)に目が行きがちですが、実は住宅ローンで毎月払い続けるランニングコストであるという意味を含んでいます。例えば、同じ3000万円で住宅を建てたとしても金利が1%の固定金利なら35年ローンの支払い総額は3,557 万円ですが、2%になると4,174 万円に、もし3%になると4,850 万円と1300万円もの違いが生まれます。ほんに金利って怖いもので、ローンの商品、タイプを間違うだけでひと財産失う可能性があります。また、近年やっとスタンダードになりつつある高断熱高気密の省エネ性能についても同じことが言える訳で、月々6000円(初期投資で200万円)増額してZEH(ゼロエネルギーハウス)仕様にしておくと光熱費がゼロになり、35年の収支を勘案すると大きく総支払い費用を軽減させる事が可能です。その他にも、住宅の取得時に団体信用保険に加入する分、生命保険との重複分を見直すなど、ランニングコストをトータルで計画する事で暮らしを豊かにする事ができるはずです。

    4.地元産の木材を使う意義とメリット、デメリット

    最後にいつもお伝えするのは、住宅とは地域に根ざすものであり、地域との共生無くしてはあり得ないという事で、それは私たち地場工務店と言われる地域に根ざした事業所も立場を同じくするという事です。上述のようなやもすれば建築費用を抑える事になる提案を行うのも、大手ハウスメーカー、ビルダーの様などんどん新規客を集めて売り切りの商売ではなく、地域のお客様との長いおつきあいの中で生業を立てているからで、お客様が安心して余裕のある暮らしをされる事は私たちにとってもメリットとなるからに他なりません。その立場をご理解頂いた上で、金額的なメリットは無いですが、地元産の木材での家づくりで、森を守り、地域を盛り上げる活動にご協力をお願いしています。もちろん、個人住宅を建てるお客様には全く興味が無い事なので、兵庫県産材を使用した際に受けられるメリットとして、日本で最も低金利の長期固定ローン「兵庫県産材特別ローン」を利用できることと、国土交通省から出される「地域型住宅グリーン化事業」の補助金を活用できる可能性をお伝えしています。循環型の持続可能な地域、社会に少しでも近づける様にと地道な努力を重ねている次第で、今日も「兵庫県産材特別ローン」にはご興味を頂けた様で、ご理解くださる方にご縁を頂ける事に感謝するばかりです。

    耐震は?

    その他にも電磁波環境の改善や自社大工による施工と10年以上も続けているスタッフブログによるリアルな情報公開など、様々なお話をさせて頂きましたが、そんな初回面談の終わりに差し掛かり、「最後に一つ聞いてみたい事が、」と申し出があったのは耐震性能について。先日、大阪での地震もあり、南海トラフのリスクが年々高まると言われる中、やはり建物の強さが気になられる様で、耐震等級の基準についてどの様に考えているか聞いてみたいとの事でした。すみれの新築の標準規格では耐震等級2以上としておりますが、現在は全棟、許容応力度計算(構造計算)を行う様にしており、4号建築物の特例を使って構造計算をしない耐震等級3よりも信頼度は高い事、そして神戸で震災を身近に体験した建築屋として直下型地震には耐震等級をいくら高めても(ビルがバタバタ倒れましたから、、)倒壊の可能性を消す事が出来ない旨をご説明させて頂きました。実際は間取りや窓の配置を計画し出してから、耐力壁の量と配置で構造強度と使いやすさやデザインのせめぎ合いに悩む事になるのですが、それはまた後のこと。理論については大まかにはご理解頂けたのではないかと思います。Tさま、本日は朝早くから、また暑い中お越しいただきましてありがとうございました。引き続きお付き合い頂けましたら幸いです。

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    職人、現場実務者に伝えたい3つのこと。

    平成30年7月20日 快晴

    エネルギー切れ?

    7月17日、18日の2日間、東京ビッグサイトで開催されたリフォーム産業フェアへのブース出展とと仙台での研修講師を終えて帰神。セミナーにトークセッションに講義にと3日間も連続で人前で話すと流石に消耗するもので、昨夜も早々にホテルに引っ込んだにも拘らず、若干の疲れを引きずった感じで神戸空港に降り立ちました。今日は今日とて夕方から大阪で「未来建設プロジェクト」のキックオフイベント、決起大会があり、以前から協賛を続けている関係でイベントに参加すべく出かけました。非常に熱い想いのこもった会でエネルギーを貰いましたが、立ちっぱなしの飲み会でチャラ、ビール以外のエネルギー補給も考えた方が良いかもしれません、、(苦笑)

    滞りまくっているタスクリスト。

    昼過ぎに出社して、夕方飛び出すまでは息を止める勢いでデスクワークに励み、滞っているタスクに取り組みました。なんと、来週に予定している(というより迫った)鹿児島の超有名工務店にご依頼を受けた業者会での3時間にも及ぶ講演の資料を作っておらず、多分やきもきされているのだろうな、と想像しながらその会社のカッコイイHPを読み込みながらppt資料を作成しました。細やかなヒアリングはしておりませんが、メディアにもよく取り上げられているお会社なので、自分自身の持っているイメージで資料を作り込み、やっとの思いで確認用のレジュメを送信して見たところ、一発OKを頂けました。ホッと一息ですが、あとはもう少し肉付けして当日に臨みたいと思います。熱く語ってきます。(笑)

    強みは職人目線。

    最近よく、住宅設備機器メーカーから研修会の講演依頼を頂いており、この秋もPanasonicさんとクリナップさんの組織するグループでこれからの建築業界の生き残り戦略について語ることになっています。そこでは工務店やリフォーム会社の経営者さん向けに話すのですが、私としては何と言っても圧倒的に多くご依頼を頂く工務店さん、リフォーム事業者さんの業者会での講演の方が合っていると様に思っていて、それは、多分業界でも珍しいふつーの大工から起業して現場主義のマーケティング戦略で販促を一切使わない独自の経営を行っているからで、職人さん向けの話は同じ職人目線で話すだけに共感が得られやすい様に感じるからで、実際、講演後の懇親会では職人の若衆と意気投合することも少なくありません。

    危機感を持て!

    私が講演の中で(研修でも)伝えたいのは大まかには三つあり、一つ目は「危機感」です。ほとんどの中小零細企業の経営者は(もちろん私を筆頭に!)いつの世も常に危機感に追われながら事業に向き合っており、常に何かを変えなければ、このままではヤバイ、と強迫観念にも似た感情を抱えています。なので、懸命に情報収集をしたり、学びの場に足を運んだり、本を読んだり、人の話を熱心に聞いたりするのですが、従業員さんや現場の職人さんで同じ様に危機感を持って仕事に向き合っている人は稀だと思います。昨日の仙台の研修の中でも塾生さんたちに訊くとこれから激動の時代を迎えることに対する危機感は皆無と言っても過言ではありませんでした。ま、そんなものですが、経営者感覚の入り口は危機感を持つところからだと思うのです。

    全員が経営者感覚を持て!

    二つ目は、「自ら未来を作る思考を持ってもらいたい!」ということで、意志無きところに発展も成長もあり得ず、なんの挑戦も努力もしない現状維持は緩やかな破滅への道を辿るのみで、川の中で同じ場所に止まるが如く、現状を維持したければ、必死になって上流に向かって泳がなければなりません。危機感を持つのとセットですが、今後、縮小を続ける建築業界で生き残るには泳ぎ、止まる意志を持たずしてはあっという間に下流に流されてしまいます。経営者が一人で足掻いてもほかの人達が全員、泳ぐ事をせずに流れに身を任せていてはどうにもなりません。時代の変化が激しくなればなるほど、全員で足並みを揃えて経営者感覚を共有し未来に向けての取り組みをするべきなのです。

    現場で結果を出せ!

    3つ目は建築業の評価は現場にしかなく、現場に携わる実務者しか未来を作る事は出来ないという事で、どんなにカッコいい設計をしてオシャレなプレゼンテーションで顧客の心を掴み、コストパフォーマンスに優れて他社に打ち勝ったとしても、出来上がった建物の品質が悪い、ものづくりのプロセスでトラブルがあった、引き渡し後のアフターフォローがおざなりでは顧客からの評価は得られません。人口、世帯数減、消費税増税による市場の縮小はこれまでの集客量が大幅に減少するしかありませんし、人材不足を解消するには無駄な仕事をやめて効果性を高める事が求められます。それには集客の質を高める事が不可欠ですが、質の高い集客とはすなわち、顧客に高い評価を得て、信頼をベースにした紹介、リピートを集める事です。結局、現場力を高めてひとつずつの現場で顧客満足を得るしか無いのです。この事実を現場実務者が認知して一丸となってものづくりに取り組む事が未来をつくる事に繋がるのです。

    現場が全て。

    このようなことを業者会の講演依頼を頂いたときに話すのですが、どれも別に斬新なことではなく、当たり前と言えば当たり前。しかしこの当たり前を完璧にこなすと言うのは並大抵なことではなく、日本全国を見渡してもできている会社はそんなに多くはありません。私はコンサルタントではなく実際に神戸の片田舎で工務店を経営しており、現場で職人として働いていた経験の肌感覚で上述の現場で次の日を作っていく取り組みの必要性を感じてその仕組みを構築するために10数年前から大工を社員化して私と同じ思いで現場に向き合ってもらえるようにと熱く厳しく語り続けています。それでも今なお完璧にできているかというとそんなことはなく、いまだに顧客にお叱りを受けることもあり、未来の売り上げをたたき潰すクレームを撲滅するには至っていません。全国の職人さん、現場実務者の方々と「現場が全て」と言う思いを同じくして、建築業界を過ごしてもよくできたらと思っています。私にお手伝いができることがあればお気軽にお声掛け下さい、講演依頼、絶賛受付中です。(笑)

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