11月18日 曇りのち雨
天気予報は1日中雨との事でしたが、朝の間はなんとか持ってくれ、アイドル犬チャックとのお散歩は雨に降られることなく行くことができました。朝からツイテル、今日もきっと良い事がある!なんていつもながらのバカポジティブな思考を巡らせました。(笑)
今日も朝から畑へ、
ですが農作業ではなく、いつになくスーツを着込んでいつもお世話になっているキャルファームさんで行われる【畑DE研修】と銘打たれた企業向け農業研修説明会にクライアントのアテンド係として同行させて頂ききました。
すみれでは年間通してスタッフ全員で農業に取り組んでおり、その指導を研修と言うカタチでキャルファームさんに行ってもらっています。
工務店がどうして農業?と思われる方はこちらをどうぞ、笑
農耕型工務店的在り方。
とにかく、『当たり前を当たり前に行う会社』を標榜している私たちにとって土を耕し農作物を育て、収穫した作物を食するというプロセスを体感すして身体の奥底までその摂理を浸透させる事が非常に重要だと思っており、そのお手伝いをキャルファームさんにいただいていると言うわけです。
そんな中、TPPの大筋合意、就農者の激減等、建築業界並みに多くの、そして深刻な問題を抱えて居る農業のこれからのあり方を真摯に模索するキャルファームの代表、大西さんは畑を使った企業向けの研修を広めたいということで、今回(畑で研修)の企業説明会を行われることになりました。
詳しくはこちら、
作る×加工する×販売する×共有する=地方の10次産業化@キャルファーム
今回はすみれのクライアント先のT社長がすみれの農業研修を通して大西さんの取り組みに興味持って下さり、自社の社員研修にも取り入れる事を検討してみたいと申し出て頂き、良い機会がありますよーと私がアテンドさせていただいた次第です。(決してTVに映り込みたい訳ではない!笑)
またまたNHKのニュース番組の取材クルーも来ておられ、大西さんの素晴らしいプレゼンの様子をガッツリと取材されており、説明会の参加企業にも色々と質問をされておりました。
学ばせたいのは原理原則?!
「畑での研修が実際の業務にどんなふうに役に立つと思いますか?」
とか、
「どのような問題解決につながると思いますか?」
とか、ずいぶん不思議そうな面持ちで、「一体なんで畑やねん、」という雰囲気で質問を繰り返されおりました。(笑)
面白かったのは、インタビューを受けていた皆さんの口から、『原理原則』『自然の摂理』と言う言葉が何度も飛び出していた事。
私の中では違和感はありませんが、よく考えると、普段の生活の中でそれらの言葉を口にする機会はふつーはあまり無いと思うのです。いわば、使わない言葉、です。
インタビュアーの北郷さんも若干、不思議そうな顔をされておられましたが、一般的には企業が社員研修や社員教育に取り入れるのは、スキルや技術、モチベーション等、すぐに成果に結びつき、今抱えて居る問題を解決出来る様にする事が殆どです。
なのに、畑で種を撒き、野菜を育て、収穫をする、なんて実務に全く関係ないし、しかも地味。(笑)
教育するという概念からはずいぶん離れた内容になっている事に疑問の念を抑え切れない様に見受けられました。
まず身につけるべきは小手先のスキルではないはず。
「農作業を黙々とスタッフにしてもらって、企業になんのメリットがあるんかしら?」と思われても仕方が無いかも知れませんが、今日お集りの皆さんは既にその価値を十分に理解して、大西さんの、『土をつくり、人をつくり、未来をつくる。』というプレゼンテーションに納得、共感、そして感動さえしておられました。
昨日のブログにも書きましたが、経営者、従業員に関わらずまず身に付けるべきは小手先のスキルではなく、人間としての魅力=人間力であり、日々の暮らしの中で毎日繰り返す選択や判断に正しい基準を持つことから始まると思っています。農作業を通して体感する自然の摂理、原理原則こそ、その入口になり得ると思っているし、そんな考え方を共有する人々が世の中に増えていく事は本当に喜ばしい事だと思います。
キャルファームさんの先進的な取り組み、精一杯応援していきたいと改めて思いました。
T社長をはじめ、本日お集まりになって頂いた皆様、本当にありがとうございました!
心から感謝申し上げます。
心謝!