9月1日 雨のお朔日。
恵みの雨の中、いつもの様に近所の総社に少しばかりの小銭を握りしめて新しい月を無事に迎えられたことの感謝と、今月もまた、ひと月よろしくおたの申します。とお願い事をしながら柏手を打ってきました。
40歳半ばを過ぎてやっと自分の力でコントロール出来ないことが世の中の殆どだという事を認識出来る様になり、神道やその他の宗教に傾倒する訳ではありませんが、敬虔な気持で月に一度のお参りをする様になりました。
結局、感謝するしか無いってことなのかも知れません。
さて、子供達は今日から新学期のスタート。
昨夜は過ぎ行く夏を惜しみながら、家族で24時間テレビのフィナーレを見ておりました。
難しい年頃の娘も、いろんな人々がチャレンジして困難を乗り越えて大小様々なキセキをおこしている番組の企画に心を動かされている様子でした。
私といえば43歳のリーダーの最後の激走に思わず頑張れ!と、つい声を上げてしまいました。
城島くん、オッサンの星ですね。(笑)
ただ、私の場合、正直、24時間TVを少し冷めた目で見てしまいます。
今まで何度もチャリティーイベントを企画して来た経験から、24時間TVに協賛してイベントを行なうと莫大な協賛金を請求されるのを体験しており、
「チャリティーと言うにはあまりにも商業ベースに乗っかりすぎてるやろ、」
と感じた印象が強く残っているのが私が番組を冷めた目で見てしまう原因な訳ですが、実際、豪華にたくさんの芸能人が出演しているのを見て、このギャラが全部寄付に回れば凄いのにな、、と思われる人も少なく無いと思います。
ネット社会、情報化社会となり、その辺りの批判がネットの上で散見される様になってから、24時間TVの盛り上がりに影が出始めたと思うのは私だけではないと思います。
ま、そんなことを差し引いても、城島リーダーの激走は素晴らしかったですが。(笑)
そんな24時間TVを見ていて、ふと考ました。
今年のメイン司会は関ジャニ∞、主役のランナーは城島リーダー、ドラマの主役は大倉君、その他のコーナーのあちらこちらにジャニーズ事務所のメンバーが一杯出ていました。
それを見てて感じたことは、
ジャニーさん、ずいぶん高額のギャラを稼いでいるんやろなー、
と言うのと、
ジャニーズ抜きではこの手の企画は成り立たなくなっている!
という事実です。
で、先ほどの『決して悪い企画ではないけど、金の臭いがプンプンする』ことへの批判が広がっていることを鑑みて、ジャニーさんが、
『所属タレントのギャラを全て無償にします。』
もしくは、
『もらったギャラを全て募金箱に入れます!』
と公言したらどうなるだろうかと考えました。
昨年、鎌倉名物のお菓子である鳩サブレーの久保田社長が大金を出して獲得したネーミングライツの権利を放棄して地元の声通り、名前を変えなかったというニュースが話題に上りました。
地元密着の企業として非常に素晴らしい選択をした!と、地方の銘菓として地元を中心にコツコツと販売していた菓子メーカーが一気に全国的に有名になり、私の様に鎌倉に行ったことも無い者まで、鳩サブレーの会社は素晴らしい、鎌倉に行ったら是非お土産に買って帰ろうと思いました。
地元の海岸の清掃費や維持管理に必要な費用をその海岸の命名権を取得して支払う。
1億2000万円もの大金で獲得した権利だったようですが、鳩サブレーの久保田社長はその命名権を放棄することで多くの信頼とそれに伴って莫大な売上げ、利益を手にされたと思います。
決して、そんなことを計算していた訳ではないでしょうが、、
そんなことを思い出しながら、もしジャニーさんが本当に24時間TVでボランティアをやるのだ!と英断されたら、他のタレントが全て追随するかどうかは分からないにしても、この番組企画の立ち位置が大きく変わり、日本全国の皆が応援する、また多くの人が募金に動き出す大きなムーブメントになると思います。
そして、日本中、いや、世界中の老若男女すべてがジャニーズのタレントのことを好意的な目で見る様になり、彼らのタレントの価値は一気に跳ね上がるのではないでしょうか。
詳しく知らない世界なので良く分かりませんが、その価値は24時間TVで辞退したギャラの何十倍にもなって返って来ると思うのです。
ま、今の芸能界で絶対的なポジションを獲得しているNO1事務所だからこそ出来る戦略ですが、マーケティングってこんなことだと思うのです。
マーケティングというのは小手先のテクニックではなく、世の中や顧客に対して本当に良いことをしたい、伝えたい、役に立ちたいという願望や欲求を行動に起こすことで、結果として顧客が信頼してくれて、ビジネスがうまく回り出す様になるシクミだと思うのです。
ジャニーさん、来年の24時間TVで世の中を変えてみてくれませんか?
差し出がましいとは重々承知ですが、ご検討の程、宜しくお願い致します。