1月31日 晴れ
気持よく晴れ渡った空の下、朝は現場へ。
一月は行く、あっという間に今年の12分の1が過ぎ去りました。
振り返れば早い様ですが、いろんなイベントも多くあり、忙しく充実した1ヶ月だった様に思います。お正月気分を味わったのは遥か遠い昔のような。。(笑)
昼からは一年に一度くらいのペースで行なっている自主上映会の開催日でした。
TOTOリモデルクラブ西神店会という地域の同業者が集まってイベントを開催したり、勉強をして切磋琢磨する会の主催。
とはいえ、発案者も上映会事務局も私なので、会場の手配から参加者の整理等、一日忙しくしておりました。(笑)
今回上映した映画はこれ、
http://shiyuukan.com/活動紹介/日本一幸せな従業員をつくる/
【映画あらすじ】
名古屋駅前の老舗ホテルは、4期連続の赤字にあえいでいた。経営陣の退陣、新たな総支配人に選ばれたのは、柴田秋雄。長らく労働組合の役員を務めた柴田氏 は、柴田流の再建策に乗り出す。それは、リストラでも、成果主義導入でもなかった。従業員が参加して、経営理念をつくり、みんなで合宿して夜を徹して夢を 語り合い…。そう、夢は「日本一幸せな従業員をつくる」こと。従業員のお誕生日会、従業員食堂のリニューアル、続々はじまる試み。いざ、結果はいかに?
映画に対する感じ方は人それぞれですが、私は終始、心の汗が止まらず、大変でした。
他の参加者の方々も、涙を流してみておられる方が数多くおられたようですが、特に経営者は号泣クラスの人も数名。(笑)
とにかく素晴らしい映画でした。
少ない人数でも少ない費用で気軽に『自主上映会』を開催出来ますので、興味がある方はこちらのNPO法人ハートオブミラクルさんのホームページをチェックしてみてくださいね。
http://www.heartofmiracle.net/four-walling/index.html
上映会の冒頭に参加者の皆さんに少しだけお話をさせて頂きました。
それは、リフォーム会社が集まっての勉強会の一環として上映会を開催する意味であり、この映画を通して考えて頂きたいテーマについて。
地域に密着して営業を続けるリフォーム会社、工務店はローカリゼーションの考え方に基づきます。
グローバリゼーションとの対比で語られるローカリゼーションとは、地域を絞って、深く掘り下げるビジネスであり、極端に突き詰めていくと人と人の繋がりから売上げ、利益を生み出すモデルだと思います。
外へ外へ、では無く、内へ内へ。
その輪は身近なところから信頼という糸を紡ぎ、徐々に広げて行くことで徐々にビジネスモデルとして成り立って行く様になると思っています。
そこで最も重要になって来るのは、人としての『在り方』だと思っていて、ハートオブミラクルさんの配給する映画はその『在り方』を見つめる絶好の機会だと考えています。
今回は営業不振に喘ぐホテルの再生のドキュメンタリーでしたが、今まで自主上映を開催して来た他の作品も根底に共通したテーマとしてあるのは、その『在り方』です。
前回の自主上映会
僕のあとに道はできる。
前々回の自主上映会
映画『1/4の奇跡』~本当の事だから~ 観客の声。
それぞれ素晴らしい映画でした。
身近な人との固い信頼関係を結び、それを広げて行くのにはまず自分自身の『在り方』を見つめ直し、一人ずつに向き合う事から始める。
そうして想いを共有した人との輪を広げる事で影響力が広がっていく。
ローカリゼーションとは狭い範囲を深く掘り下げると言う意味あいからするとその影響の輪こそが事業の成果を生み出す母体と成るのだと思うのです。
私が主宰する勉強会、『職人起業塾』で以前、上杉鷹山の藩の財政を建てなおした経営手法について議論した事があります。
「彼は、自分の経営改革は、決して藩政府を富ませるためにおこなうのではなく、むしろ、藩民を富ませるためにおこなうものでなければならない、と思うようになった。そう思うと、彼の胸は膨らんだ。つまり、経営改革が、陰気で勤倹節約だけを主目標にした、じめじめした暗いものではない、むしろ全藩民が藩主と一緒になって、厳しいけれども前途に希望をもっておこなう楽しい事業である、とさえ思うようになったのである」出典:『上杉鷹山の経営学』童門冬二 著「木によく肥料をほどこすならば、労せずして確実に結果は実ります。「民を愛する」ならば、富は当然もたらされるでしょう。「ゆえに賢者は木を考えて実をえる。小人は実を考えて実をえない」。このような儒教の教えを、鷹山は、尊師細井から授かりました。」出典:『代表的日本人』内村鑑三 著
身近な人の幸せを考え真剣に取り組む事は最終的に奇跡的と言われるような経済効果を生み出すと日本で は昔から実証され、また受け継がれて来た考え方であり、これこそが日本式のマーケティング理論の根幹だと思っています。
事業を通して幸せの循環、笑顔の循環が作れるように頑張ろうと、肩肘張らずに思えるいい一日と成りました。
この映画の主人公である柴田さんの理念を理解して実践する事業所が増えて行けば日本は大きく変わるかも知れない、そんな勇気も一緒に頂きました。
ご縁に心から感謝致します。
ありがとうございました。