マネジメントが機能しない理由。#マーケティングマネジメント一体論

令和2年9月19日晴れ

シルバーウイークはWS三昧

秋の大型連休、シルバーウィークのスタートの日。世間様では4連休の初日との事ですが、相変わらず私にはあまり関係なくて今日も朝から夜までぎっしりと予定が詰まっており、おかげさまで忙しくさせてもらいました。事務所ではさとーくんがエントランスのサイン工事に奮闘しており、新しくなったロゴの施工写真と共にお送りします。(笑)
午前中は新築をお考えのお客様にお越しいただき、スタッフと一緒にカスタマージャーニーマップのワークショップを行いました。ヒアリングシートでいただいていたご要望には、コンパクトで快適な住宅を書かれていましたが、日々の暮らしの中で感じておられる些細なストレスや、新しい住宅での過ごし方を強烈にイメージされている部分が明らかになり、これからプランを立てるにあたり、非常に有意義な時間になったと思います。

マネジメント改革WS

昼からは、一般社団法人職人起業塾で今年から新たにスタートしたものづくり企業への支援事業、インナーブランディングの3つ目のステップであるマネジメント改革の進化したマインドマップを使ってのワークショップの補講を行いました。ブランディングの基礎であるインナーブランディングでまず初めに取り組むべきは、人事制度の整備であり、役割と責任と報酬の関係をつまびらかにする等級制度を導入して、マネジメント層と呼ばれるリーダー、もしくはリーダー候補にやるべきこと、進むべき道を明確にしてもらうことです。このステップでは人事制度改革をスタートしてもらった企業に運用のステップとして、マーケティングとマネジメントの両面から事業の全体像をを把握してもらうことで事業計画の刷新を図り、経営者とリーダー層が一体となって取り組む体制を整えてもらって事業計画の実施スピードを早めてもらうまでを目的にしています。

リーダーシップとは他者の課題を引き受ける器量

今日の補講の冒頭の説明で、「人の器の大きさ」についてを研修を受講する上でのマインドセットの1つとして話しました。事業を行っていく上で、時にキリがないとさえ思える、ビジネスモデル構築の為のタスク、数々の課題はその殆どが経営者の課題になってしまっています。リーダーシップを発揮するとは、一見、他者の課題として割り切ってしまいそうなことを、自分自身の課題として取り込む器の大きさをさしており、経営者の課題だけではなく、同僚や後輩の課題を解決すべくモチベーションを燃やすようなリーダーになってもらいたいとお願いしました。事業の根幹と言われる人事制度、その改革の目的は役割と責任と報酬を明確に示し、従業員さんに自分の努力、取り組み次第で役割を広げて、未来を切り開くことが出来る事に気付いてもらう事にあります。そして、役割を引き受けると自ら手を上げるリーダーを生み出し、経営者と力を合わせてビジネスモデル構築のためのタスクを片付けてもらいたいと思っています。

マーケティングマネジメント一体論

事業を存続させる売り上げ、利益を生み出すマーケティング、そしてそれを支える組織を運営するマネジメントは常に表裏一体で、密接な関係を持っています。私たち職人起業塾のコミュニティーではマーケティングとは「市場の創造」と定義しており、新規顧客創造と既存顧客との信頼関係構築によるLTV(ライフタイムバリュー:顧客生涯価値)を引き受ける仕組みづくりを指しています。そして、VUCA化と言われる外部環境の激しい変化にさらされる今の時代には、競争が激しい新規顧客の獲得よりも、一度購入してもらった事のある既存顧客からのリピート、紹介を重視するべきであり、中長期の視点を持ってLTVを引き受ける事で安定的な経営の基盤を築くべきなのはごく当たり前の選択だと思います。

マーケティング実行のの主体は顧客接点

新規顧客の創造は本来、同業他社が行えていない問題解決を提案する事で成り立つもので、社会を良くするイノベーションがその根底にあるべきで、これはおいそれと誰にでも出来る訳ではありません。中小零細企業にあっては経営者がその役割を担うことが多いというか、殆どだと思います。翻って、既存顧客との信頼関係の構築は全ての顧客接点に鍵があり、それは逆に経営者にはカバーしきれず、従業員に任せるしかないのが実情だと思います。このように考えると、マーケティングは従業員が担い手の中心であり、実践者となります。従業員の考え方やスキル、人間性がそのままマーケティングを支える資源であり、その成長こそが企業の成長に直結することになります。やっぱりマーケティングとマネジメントは表裏一体なのです。

マネジメントが機能しない理由。

マネジメントの実務を細分化すると、人事制度(賃金制度、等級制度、評価制度)の構築から始まり、人材採用、人材育成とそれを支える教育制度、そして同じ目的を共有し、目標達成を繰り返すことができる組織作りとその運用となります。特に、チームで戦うにはゆるぎない目的意識を全員が持つ事が不可欠で、事業の目的=経営理念を全てのメンバーがあらゆる業務で体現する事、その実務のチェック(Ex,顧客アンケートなど)と検証、改善がマネジメントの最も重要な部分になると思っています。このように並べると、一言にマネジメントと言ってもそのタスクは多岐に渡り、大企業のようにそれぞれに専門の担当が配置されていればまだしも、そうでない中小零細企業では経営者一人がマネジメント担当として奮闘されていることが殆どですが、一人では到底手に負える代物ではないのは誰の目から見ても明らかだと思います。これが、私達が、経営者と同じ志を持って、マネジメント層に入ります、と言ってくれるリーダーを育てるマネジメント改革を行なっている理由です。

進むべき道が拓けた。

今日のマネジメント改革のWSを終えて、焼肉懇親会への移動する道すがら、職人起業塾の卒塾生で中堅の大工であるOさんに感想を聞いてみたところ、「社長のやっている事の全体像が見れて、それがなぜ必要かを話してもらう機会が出来て良かったです。」と言っておられました。そして、「大工として現場で働くだけでは先が見えていたし、後輩を引っ張る立場になって来たのに、自分がどん詰まりでは下の者に希望を与える事が出来ないので悩んでました」と言われていました。そして、「今回のWSに参加して、社長がなぜいつも一生懸命に学びに出かけるのかも分かったし、自分も役割を買って出て、新しい道を進もうと思う」とのことで、私が伝えたかった事が、ダイレクトに伝わり、それが一歩進んだのを実感する事が出来ました。これから年末まで、忙しい中、厳しい宿題がてんこ盛りで大変だと思いますが、来年からの建築業界淘汰の時代に備え、事業の根幹をしっかりと固めてもらいたいと思いますし、私も一緒に取り組んで行きたいと思います。本日は連休の初日から、お疲れ様でした!(笑)


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残酷な世界で絶望に向き合う。#進撃の巨人

令和2年9月18日 曇り

日々是朝活

今朝も夜明けと共に起き出して、秋っぽい涼しい風が吹く中、アイドル犬チャックと早朝のお散歩。筋トレなどの朝のルーティーンを済まして7時からは大工スタッフとの早朝1to1mtgを行うなど、すっかり朝活な一日のスタートを切りました。昨日は弾丸東京出張から遅くに帰宅した後、深夜遅くまで掛けて漸く、進撃の巨人のNetflix版を公開されている最新のエピソードまで片付けました。このところ、すっかり動画配信サービスにはまり込んでしまい、劇的に読書量が減ってしまっているのですが、これで漸く積み上がった読むべき本に手をかける事が出来ると一安心。進撃の巨人の原作はまだ完結しておらず、先の展開が気にはなりますが、ひとまず、世界を隔絶する壁をテーマにした物語も外の世界とコンタクトする所まで進んだし、ちょっとした達成感を味わっています。

世界に冠たる日本のアニメ

それにしても、一度は単行本を大人買いして読みかけていたのに、中だるみしてしまい、放置していた漫画を、TVで芸人さんが熱心に紹介しているのを聞いて、改めてNetflixで見てみたのですが、進撃の巨人にこんなにハマるとは自分でも意外でした。私はどちらかと言うとアニメ作品よりも原作派だったのですが、鬼滅の刃といい、キングダムといい、今回の進撃の巨人といい、日本のアニメのクオリティは独自の進化を遂げて原作を凌駕するレベルまで進んでいるのかもしれません。特に今回の進撃の巨人は原作を読んであまりピンと来ていなかったのが、怒りや憎しみ、悲しみ等、人間が生まれ持ってきた業について、丁寧と言うよりはくどくしつこい位まで繰り返し問いかけ、人が感じる幸せや、苦しみに対する本質的な部分を問い掛けられているように感じました。

戦うのをやめた王

それにしても、(まだ途中ではありますが)進撃の巨人のストーリー展開には本当に驚かされました。人類の平和を維持するために構築されたとされる壁が同時に人々の自由を奪い、かりそめの安全と引き換えにあらゆる好奇心を押し殺し、未来を考えることをやめてしまい、その場限りの享楽に身を委ねる様は、今の平和ボケした日本人の姿と重なてみてしまいました。あまり書くとネタバレになってしまいますが、戦うことを放棄した王が壁の中に閉じこもり、いつか侵略されて滅亡するのを分かった上で何も考えず、何も手を下さず、かりそめの平和に身を委ね、それを信じる民衆と共に滅びることを享受する様は、若者を受け入れての職人育成もその前提となる労働環境の整備もせず、ただ目の前の受注に血道をあげ、毎年の決算報告で利益を上げることにのみ集中している今の建築業界を彷彿とさせます。

この世界は残酷だ

そして、その不条理に気づいた一部の者が壁の外の巨人と対峙して戦う道を選び、残酷すぎる戦闘を繰り返してやっと、巨人に支配された領土を奪還し、自由を手に入れるべく外の世界に踏み出した結果、そこに待っていたのは底知れぬ絶望だった。というところで進撃の巨人のNetflixの動画アニメは一旦終わりを迎えています。物語の中で、登場人物が繰り返し口にするのは「この世界は残酷だ」とのセリフで、それがこのような形で帰着するとは思っても見なかったし、作者はなんて酷い結末を考えたんだ、とため息が出ました。しかし、考えても見れば、私たちが生きるリアル世界でも実際は、同じような残酷さがそこいらに存在しており、それに目を向けていないだけかも知れないとも考えてしまいました。

絶望。

このところ、新型コロナの感染者数は相変わらずの横ばいで、さすがに新規感染者数の上下で一喜一憂する風潮は落ち着いてきました。その代わり、メディアで熱心に報道されるのは、経済への深刻な影響と、先の見えない不安感です。私達はなんとかコロナ前と大きく変わらず忙しくさせて頂いておりますが、飲食業界、観光業、アパレルなどの小売業、インバウンド需要の受け皿、そして海外との人材交流の事業など、人が動かないと商売にならない業態では、ウィズコロナで新たな生活様式を定着させるとの世界各国の政府が示す方針を目にして絶望感を抱いたと思いますし、日を追うごとにそれは深刻さを増してるのではないでしょうか。世界の大きな変化に適応出来なければ死ぬしかない、現実世界もまーまー残酷です。

絶望のトレーニング。

新型コロナ感染症による日本国内の死者数は現在の累計で1495人、対して警察庁発表の令和2年8月中の自殺者数(速報値)は1,849人。この統計を見ると、いかに世界に絶望して自分自身で命を断つ人が多いかに愕然とさせられます。実際、私の周りでもコロナで世界が分断され、細かな事情はさておき、若くして亡くなられた方がすでに複数人おられます。目を向けていないと気付きませんが、この世界は漫画やアニメの世界と比べて遜色ないくらい実際に残酷なのかも知れません。進撃の巨人の主人公エレン・イェーガーが絶望の先にどの様に考え、行動するかはさておき、私達もこれから繰り返し絶望感にさいなまされる事になるのも想像に難くなく、その時に自死を選ぶのではなく、やっぱり目に見えない、漠然とした恐怖に対して立ち止まらずぬ進撃したいと思います。その時の為のトレーニングとして、進撃の巨人、読まれておくことをお勧めします。普段あまり考えることのない人としての尊厳について、改めて考えさせてくれる名作です。


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コロナ禍のリフォーム業界に求められている事。#やり方ではなく在り方

令和2年9月17日 曇り

世界は変わった。

今日は久しぶりの東京へ。10月から着工する南青山のアパレルブランドのショールーム改装工事の着工前打ち合わせに向かいました。少し前に菅新首相がコロナ問題は東京の問題だと口を滑らして物議を醸しましたが、実際、地方都市から見るとダントツでヤバい場所に見えていたのは確かで、本当は人口比からすると大したことはないのですが、先月までは私も東京(関東)での工事の依頼に対して、若干の躊躇があり、スタッフに工事に行かせるべきか、断るべきか悩んでおりました。依然、コロナ禍が収束したかというとそんなことはないのですが、ウイズコロナの世界で生きていかなければならないのが世の中に浸透してきた事もあり、来週からは熊本の災害復興の仮設住宅の応援にも行く事ですし、そろそろと広域の仕事も進めていかねばと覚悟を固めました。世界が変わった事を認識して、いつまでも悩んでいるのではなく、前に進む時期に来たと思うのです。

新たな細菌感染発生!

昨日の第85回「継塾」の冒頭でも紹介しましたが、昨日のニュースでまた中国の甘粛省の医薬品工場から感染症のブルセラ症の原因となる細菌が漏れ出し、付近の住民ら3000人が感染していたとの報道がありました。今回、世界中を恐慌に陥れ、世界を変えてしまった新型コロナはこれまで人類が戦ってきた細菌と比べて大したことは無く、問題は進みすぎたグローバリゼーションと必要以上に不安を煽り、拡散する情報伝達の技術革命であり、ひょっとすると、同じような感染症の恐怖が毎年のように発生するかも知れません。感染症以外でも、気候変動、地震等、世界はリスクに満ちており、それらに怯え、足を竦まして固まっていても、何らいいことは起こりません。現実にしっかりと向き合い、受け止め、リスクを避けながらも行うべきことを粛々と進めていくしかないと思います。https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000193317.html?fbclid=IwAR0bVUBBYqzSuISHj_6cAfeevEPnLyGN-Epz28dy97akNt-Wr1xTe0Rg5kY 

業界紙報道部長からの取材。

南青山での打ち合わせを終えたあとは、少し前に連絡をもらっていた某有名住宅業界専門誌の報道部長と約束をしており、東京駅近くのプチラグジュアリーホテルのカフェで打ち合わせでした。打ち合わせが少し長引いたのと、東京の土地勘が無いのも合わさって少し遅れてしまったところ、カフェなのに、利用時間は2時間と決められており、時間になるとさっさと追い出されてしまいました。東京は本当に恐ろしいところです。(笑)
取材を申し込まれた内容は、とある政府系リフォーム団体から、コロナ禍でリフォーム業界では随分と業績を落としている会社が多く、今後の売り上げを立て直していくにあたり、チラシなどの販促による反響頼みでは先行きが見通せなくなっていることから、OB顧客からの売り上げを見込める方策を冊子にまとめたいとの依頼がその新聞社に入り、かれこれ10年近く全く販促をしていない私に白羽の矢が立って、取材を申し込まれたとのことでした。

やり方を聞いても意味はない。

F報道部長に、具体的にどのようなOB戦略、フォローアップをされているのですか?とやり方を聞かれましたが、そこで私が答えるのは、大して珍しくも無い、普通のことばかりです。一年に一度の巡回訪問メンテナンス、毎月のOB顧客向けのイベント、隔月のニュースレターの送付、そして、工事終了時のアンケートで100点満点の評価をもらえるような施工品質とコミュニケーションです。面白くも何とも無い話ばかりで、正直詰まらなさそうな感が否めない、といった風情のF報道部長に私が申し上げたのは、それらのLTV(ライフタイムバリュー)を引き受ける為の活動を支えているのは職人の正規雇用と研修、教育を連綿と行って、現場の意識改革を行っているからであり、現場での顧客接点強化ができていない会社が同じ事を行っても全く違う結果になる。と言う事でした。要するに、やり方では無く、あり方の問題なのです。

真の顧客接点はどこか?

建築業界、特にリフォーム業界で人事制度(賃金制度、等級制度、評価制度)を完全適法で明確にしている会社は未だに多く無く、さらにそれを大工などの職人にも当てはめて運用している会社は皆無といっても過言ではありません。殆どのリフォーム会社では、営業兼施工管理を行うスタッフが多くの現場を掛け持ちして、各現場は外注の手間請大工が半分取り仕切りことになってしまいます。それが悪いとは言いませんが、現場で顧客接点としての機能はほとんど果たせず、契約するまでは熱心にコミュニケーションを取るが、契約後の本来、本番であるはずの工事は最低限の約束さえ果たせればいいと、おざなりになってしまうのは想像に難くありません。建築業の真の顧客接点は現場でのモノづくりであり、工事を終えて引き渡した後の暮らしそのものであるはずが、その部分を担保する人材の育成を殆どのリフォーム会社は行っておられません。

幻のストックビジネス

リフォーム事業はストックビジネスであるべき論は昔から根強く語られています。ストックビジネスとは即ち、接点を持った顧客のLTVを引き受けることによって、年数を重ねるごとに事業は安定するという意味であり、リピート、紹介で売り上げを立てられる状態を作る事を指しています。ストックビジネスのモデルを作るには、初めて工事を行った顧客に満足してもらえるのが大前提であり、その上で長年にわたりフォローを続けて信頼関係を固く築いていくしかありません。やることは至って簡単ですが、出来ていない会社が圧倒的に多いのは、厳しく言っちゃうと、目の前の収益を上げる事に囚われて、未来に目を向けていないからだと言わざるを得ません。

未来への投資なくして未来なし

そして、その未来への投資として最も分かりやすいのが職人の正規雇用と若者の育成です。リフォームの現場で顧客満足を高めるには、担当者が現場に付きっ切りで施工するに越したことはありません。ならば、施工管理も出来る職人を育てるべきですし、私達が若い頃の大工さんは設計から営業、施工管理まで全て普通に行っていましたし、私自身もそうでした。細分化した木工事、内装下地工事だけを安い賃金でやってくれる大工を重宝がるのではなく、経営者と同じ感覚を持って、事業所の理念を理解した棟梁を育てるべきだと思うのです。ただ、長年、言われたことだけ、図面に書かれたことだけをやっていれば良いとの考えで大工として働いてきた者に、顧客の窓口や現場の全体的な段取りをやれと言っても、簡単には出来ません。凝り固まった考えの大工の意識改革を小なうよりも、新卒の大工見習いを雇用して、将来へのキャリアプランを示した上で教育をすべきです。

企業は人なり、建築は現場なり。

大工の正規雇用、大工見習いの採用、OB顧客へのフォロー、どれも目先の売り上げには繋がりませんが、未来を見据えた時、欠かす事が出来ないものばかり。そこに経営資源を投下するか否かはやり方の問題ではなく、在り方だと思っています。確かに、コロナ禍の先行き不透明な今の時代、未来のことどころでは無いと思う気持ちも分からなくはありませんし、私とて10年後の自社の存続に確固たる自信があるわけではありません。しかし、だからと言って、未来から目を背けても良いわけは無く、未来を食いつぶす選択は必ずそのツケを支払う事になるのも自明の理。勇気と決意と覚悟を持って、足元と行く先の両方を支える判断を行うしか無いと思っています。そんなこんなで、F報道部長には一般社団法人職人起業塾が関西で行っている職人育成のための人事制度のWSの内容をお伝えしておきました。リフォーム業界に少しでも、「企業は人なり、建築は現場なり」の原理原則から事業を組み立てる事業所が増えてくれる事を心から願っています。


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終わりから考える。

令和2年9月16日曇り

黙祷

水曜日は朝活の日。今朝も夜明け前に起き出して、BNIドリームチャプターの定例会にオンライン出席から1日がスタート。いつもはメンバーの皆さんが早朝から非常に元気よくモチベーションを高めてくれるのですが、今朝はいつもと少し様子が違い、しんみりした会になってしまいました。それは、現役メンバーではありませんが、前期まで一緒に活動していた北村さんが急逝したとの連絡が入って来て、本日がその葬儀当日だったから。自他共に認める憎めないネガティブで、あまり表に立たないながらも影でメンバーのためにコツコツと貢献してくれていた故人を偲んで黙祷からのスタートとなりました。北村さんが担当を外れて止まってしまっているドリームチャプターのfbページを今見ると、私の投稿のシェアを熱心に行ってくれており、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。https://www.facebook.com/dreamBNI/

自己嫌悪

彼がメンバーから離れたのは、前期、私がプレジデントを進めていた時で、勤めていた会社を退職、BNIからも離脱する際も他のメンバーを通して心身ともに心配だと言うような話を私は耳にしていました。何かしてあげたい、私にできることないか?と繰り返し自問自答しておりましたが、結局、日々の忙しさにかまけて何もできなかったのが実情で、こんなことになって初めて自分自身の意気地のなさというか、無力さというか、思いやりに欠けるというか、行動力のなさというか、冷徹だというか、責任感のなさというか、人の課題を自分の課題して捉えられない器の小ささというか、とにかく自己嫌悪に陥ってしまいます。

手遅れの自己満足

昨夜遅くに北村さんの通夜が昨日で、葬儀が今日の午前中に行われると連絡があり、昨夜は遅くまで予定が入っており、さすがに参列は無理だと諦めました。ただ、今日は比較的予定の調整がしやすかったこともあり、向かおうと思っていたお客様宅のメンテナンスはスタッフに任せて、朝の定例会後、喪服に着替えて最後のお別れにだけは行く事が出来ました。しかし、いつも葬儀に参列する度に感じる、これは故人の為では無く、結局、自分自身の不甲斐無さを誤魔化すための自己満足なのではないかとの想いが去来して、葬式に出るくらいならもっと前の段階で、何か行動出来た事があったのではないかと、余計に自分自身に対して情けない気持ちが強くなった次第です。とにかく、北村さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

終わりから考える。

湿っぽい感じの今朝のBNIドリームチャプターの定例会の最後は、故人が兄貴の様にしたっていた香園さんが担当されました。ルールではポジティブな言葉で締めくくる事になっており、どんな言葉を口にされるのかと心配していたら、香園さんは「7つの習慣」の中から、終わりから考える。の原則を紐解いて、私の著書の中でも取り上げており、職人起業塾の研修のワークにも取り入れている、「自分の人生が終わる際に、誰に、どの様な言葉をかけられたいですか?」との問いをメンバー全員に投げかけられました。経営者として、一家の長として、伴侶として、コミュニティーのメンバーとして、人は生きていく上で様々な立場や役割を持っています。その、それぞれの立場で最終的にどの様に在りたいか、他者とどの様な関係性を持っていたいかを明確にイメージする事で、「本当に重要な事」に気づき、その為に貴重な人生の時間を使って貰いたい。との香園さんのメッセージは深く胸に染み渡りました。

合掌。

北村さんの死因は私がそれで逝くはずだった肝硬変との事でした。肝臓は運動で治るから、と彼に数回アドバイスをしたのに、(自分は毎週ランニングをしているにもかかわらず、)一緒に運動をするところまで誘えなかった事が今になっては悔やまれます。そして、彼の人生が満足いくものだったか、無念だったかは私には分かりません。ただ、彼の死は、直接、間接的な原因がどうあれ、ご縁を持っていた以上、いくばくかは私にも責任があることを胸に刻み、今後、願わくば二度と後悔する事がない様に、自分の心に素直に正直に、行うべきと思った事を優先して行える素直さを持って、ご縁を頂いた方に感謝される行動を選択したいと思います。それがせめてもの、私が出来る彼への供養ではないかと思います。合掌。


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ライフタイムバリューは引き受けるもの。

令和2年9月15日晴れ

秋の気配。

9月9日の重陽の節句から一週間が過ぎ、9月も半ばになって一気に秋めいてきました。いつものように朝早くアイドル犬チャックと仲良く伊川の河川敷に散歩に出ると、足元は夜露にびっしり濡れており、時折吹く風もひんやりと肌寒い位ですっかり秋のそれに変わっていました。あれほどうるさかった蝉の鳴き声はすっかり止んで、いつの間にか鈴虫の鳴き声がそこいらで涼しいげな音を奏でており、季節の移ろいを感じる朝になりました。

つない堂会員制サービス本格始動。

今日は月の中日の給料日、夕方からは恒例の工務部ミーティングを行いました。いつも通りの着工予定表の更新や、完工現場の現場清算などの他に、ようやく本格的にスタートする地域コミュニティー事業部「つない堂」の会員サービスについての説明を改めて行いました。私たちのような地域に根を張って、地域とともになりわいを成り立たせる企業は、一度頂いたご縁をいかに紡ぎ、繰り返しのご注文をいただいたり、新しいお客様をご紹介いただいたりできる環境を整える事が出来るかが生命線です。長いお付き合いをしていただくために、どのようなサービスを提供すれば良いか、繰り返し社員全員で考え直す時間を待つようにしています。

第85回継塾

奇しくも、毎月                                       、株式会社四方継本社で開催している無料の勉強会「継塾」の今月のテーマもライフタイムバリューとなっています。この塾では、「売り込みをすることなく、売り上げを作り続けるできる市場(マーケット)を構築する」のをマーケティングの定義としており、その最も基本となるのがライフタイムバリューの考え方です。この概念を事業に落とし込み、仕組みとして運用することができれば、新規顧客の獲得に血道を上げることなく安定的な売り上げができるようになり、外部環境の変化に強い事業者になると言われる有名な考え方ですが、実際は一筋縄ではいきません。

ライフタイムバリューは引き受けるもの。

私は、ライフタイムバリューを引き受ける。と言う言い方をします。顧客とその周囲の人たちが建築関係に使う費用を全て引き受けられるようになるならば、ストック型ビジネスと言われるように、毎年、年を追うごとに経営は安定していきます。しかし、実際は目先の売り上げを確保するために、新規顧客の集客にどうしても意識が向いてしまいがちで、工事を終えて引き渡しを済ましたお客様宅へのメンテナンスやフォローを定期的に行い、親密な関係性を維持して事あるごとに声がかかり、相談に乗るといった仕組みを構築されている事業所は(特に建築業界の中では)稀です。

一期一会から。

ライフタイムバリューを直訳すると「顧客生涯価値」と訳されます。マーケティング用語として一般的に知られており、その意味合いを調べてみると、「顧客が取引期間中に与えてくれる売り上げ」と言うように書かれています。それは確かにその通りだし、私もマーケティングを学びだした頃はなるほど、とそのまま素直に受け取っておりましたが、実際の実業でそれを実践しようとすればするほど違和感が頭をもたげ、少しその訳に違和感を感じるようになってきました。実際のライフタイムバリューとは、1度の出会いを一生のお付き合いにすべく、心を込めたおもてなしの気持ちで仕事をすること、そしてその心を残したまま、ずっとお付き合いいただけるような価値を提供することに他なりません。

売り上げとは提供する価値の対価。

顧客から一生涯受け取る価値とは、すなわち自分たちが延々と提供し続けるサービスの価値であり、それが顧客に求められているかを常に考え、ブラッシュアップし続けなければライフタイムバリューを引き受けることなどできるはずがありません。私たち株式会社四方継では、10年以上も社員大工による無料巡回サービスを行って、「安心」という価値提供を行ってきましたが、今年から新たに「つない堂」なる地域コミュニティーサービスを立ち上げて、地域で活躍されている卓越したサービスや商品、そして人をご紹介するなど、建築の枠を超えて、さらに喜んでもらえるように価値提供の刷新に励んでいます。

欧米型短期決算会計からの脱却。

このような取り組みは、単年度で収益が上がるかというと、もちろんそんな事はなく、中長期の計画がなければ行うことができません。毎年の決算単位で収益を上げるのが必須であると考えられてきたこれまでスタンダードとされてきた欧米型経営の感覚から言うと馬鹿げている事業だと思われても仕方がありません。しかし、ライフタイムバリューを引き受けると言うのは、未来に対する投資が不可欠であり、数字になって現れない目に見えない資産を顧客との関係性の中で蓄積していくしかないと考えています。

パラダイムシフトの時。

テクノロジーの進化、ICT革命、デジタルトランスフォーメーション、そしてウィズコロナとこれまでの価値観が崩れ去り、真逆のパラダイムに世界中が転換した今こそ、目に見えるものではなく、目に見えない価値に重きを置いて、資本主義社会ではなく、信頼主義、関係主義の事業モデルへとシフトするべきではないのかと思うのです。今月の継塾は明日の9月16日開催です。人は本能的に快楽を求め、苦痛を避けたがる。明日の勉強会では、

Q:顧客が持つ快楽、苦しみとは何か?

Q:顧客が生涯求め続けるコトは何か?

Q:顧客が一生涯コストをかけ続ける価値とは何か?

以上の3つの質問についてみなさんと考えてみたいと思います。先行き不透明、不安定な世の中を生き抜くためにライフタイムバリューに目を向ける機会を持ってみたいと思われる方は、ぜひご参加ください。
お申込みはこちら→https://www.facebook.com/events/1697512107075573/


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捨てられないと前に進めない。強くなれない。#アルミンの言葉

令和2年9月14日晴れ

秋の気配。

朝の散歩に出てみると、いつの間にか蝉の鳴き声が鈴虫のそれに変わっており、徐々に秋が深まってくるのを感じるようになりました。今朝の神戸の明け方の気温は20度位、いつもの河川敷に朝の散歩に出ると草木にはびっしりと夜露が降りており、そろそろTシャツ1枚では肌寒く感じるようになってきました。朝と夜が最高に気持ちのいい季節、遅寝、早起きで存分に楽しみたいと思います。(笑)

お片づけの日

1週間のスタート月曜日。今日は珍しくアポイントも無くて1日中どこにも出かける事なく事務所にこもっておりました。コロナ対策を兼ねて、新たなチャレンジをスタートさせるにあたり、神戸市にチャレンジ補助金が採択してもらえた事もあり、今年の初めに事務所のリニューアルを行った際に手付かずだった3階のセミナー室をショールーム化することになり、工事のスタート前の片付けに勤しみました。実は、3階のセミナー室は壁一面の建具の奥に今は殆ど使っていない私のデスクがあり、長年手付かずのまま放置してしまっており、以前からずっと気になっておりました。千載一遇のチャンスとばかり、今日1日かけて整理整頓をやり切りました。

断捨離。

今の社屋が竣工してからずっと使い続けていたデスクとカウンターの中には、この15年間で私が行ってきた軌跡が残っており、引き出しを開けて中身を見る度に懐かしさと共にその時々の様々な感情が思い起こされ、あんな事も、こんな事もあったと感慨に浸ってしまいました。しかし、長年見る事もなかった資料や当時作った販促物など記念においていたところで何の役にも立たないのはわかっており、20年分の名刺と共に次々にゴミ箱に投げ入れました。一番捨てにくかったのは手紙で、特に子供にもらった手紙はその後の成長を知っているだけにもう少し置いておき、何かの機会に見せて、あの時は有難う、とお礼を言いたいなーなんて妄想したりして、捨てる決断をするのに随分とエネルギーを使いました。

アルミンの言葉。

自分では、定期的に断捨離、整理整頓を行ってきたつもりでしたが、長年捨てられずに置いていたのがこんなにあったのだと改めて驚くと共に、20年分の自分の軌跡をそっくりそのままゴミ箱に放り込んだ感もある今回の片付けは、何と無く、今までの自分から一歩進めた気がします。次々とゴミ袋をバッカンに放り込みながら脳裏によぎったのは、今再びNetflixでハマってしまい夜毎遅くまでみてしまっている「進撃の巨人」の主人公エレン・イェーガーの幼馴染で子供の頃いじめられっ子だったアルミン・アルレルトの台詞です。「何かを捨てられない者は強くなれない」と、人類滅亡寸前の残酷な世界で生き抜くために、それぞれの登場人物が次々と大事にしてきたものを捨てて、生きる=強くなる選択を繰り返せざるを得ない状況を繰り返しこの言葉で代弁しているように感じていて、私も今日の片付けで一歩踏み出すのだと自分に言い聞かせながら躊躇なく捨てることにしました。

またも娘の影響かよ。

進撃の巨人は以前に誰かから稀に見る名作で絶対に読むべき作品だと強く進められ、発行しているところまで(19巻までだった)の単行本を大人買いして読んではいるのですが、確かに人間の奥深くに潜むドロドロした部分と、絶望的な状況下で人はどのように考え、どんな選択をするのかをk四人という架空すぎるモチーフを切り口に描いており、少なからず衝撃を受けたのですが、そんなにハマって追加で発刊される単行本を追いかけて読みたいというほどではなく、ずっと19巻で止まったままになってしまっていましたが、少し前に娘が見ていたTVの「進撃の巨人芸人」を見て、えー大人がその作品の凄さ、奥深さ、面白さを熱く語っているのを聞いて、再び興味を持ち、キングダムと同じパターンでNetflixで見てしまうことになってしまいました。意外と娘に影響を受けています。。

捨てて、力を手にいれる。

この物語では人類を滅亡させるのは巨人であり、その脅威から人類を守り100年の平和をもたらした壁も巨人であり、人類を導く王も実は巨人であり、その体勢を変革して真の平和を目指す切り札も巨人だという何重にも折り重なったパラドックスが描かれています。巨人として描かれている絶大な力が示すメタファーは一体何なのか?と疑問を持った時点で観るのを止まれなくなりどハマりしてしまっている最中です。ただ、現実世界の私たちも、大きな脅威にさらされており、新しい世界秩序が求められる劇的な転換期に差し掛かっているのも事実で、何かを捨て、新しい一歩を踏み出さなければ踏み潰されてしまう危機感はずっと感じています。ショールームの改装と言ってしまえばちっぽけ過ぎますが、それも確実に新たなチャレンジであり、変わるきっかけにしたいと思っています。真の平和を手に入れて、大切な人たちを守る力を手に入れたいものです。


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100棟の体験より10棟の経験を積め。#若手大工育成P@人にやさしい家を考える会

令和2年9月12日晴れ

パワースポット効果。

昨夜遅くの新幹線で屋久島、筑後と回って工務店経営者、地域団体の代表、大工塾の講師といろんな役割のミッションをコンプリートした充実の九州巡業から帰神。連日夜明け前に起き出して、日中散々動き回った上に夜中まで語り続けた毎日に若干消耗している感も否めませんが、日本有数のパワースポット、屋久島、太鼓岩に立って力をもらってきたせいか、気力だけは充実しています。今朝もやっぱり日の出と同時に起き出して、朝のルーティーンをこなした後、早朝から大工社員との1to1ミーティング、その後は住宅やテナントビルの新築の相談を受けたり、オフィスの改装の打ち合わせをしたりと精力的に動きまわりました。寝不足なんてなんのその、山の神の力は偉大です。(笑)

建て方実習スタート。

昨日の筑後での若手大工育成プロジェクトの講座は実際に小さな建物を研修生達で建てる実習研修に入りました。今回は足場の仮設と、土台敷から大引きの据え付け、床下断熱の充填と剛床の引き込みまでを行いました、再来週は2日連続で建て方と屋根仕舞いまでを行う予定です。若手の大工見習いたちは、土台敷をするのが初めてではなかったようですが、普段は親方や先輩に指示された簡単な作業だけを機械的に行うのみで、自分で考え、主体的に作業した事はもちろんなく、アンカーボルトの位置を土台に移し穴を開けて据え付けるだけの簡単な作業にも意外と苦戦していました。

失敗してみ。

私達が普段の日常業務で現場作業を行う際は、常に失敗が許されない真剣勝負であり、何千万円もの大金をはたいて建てられるお施主様のことを考えれば、へたくそな新人に任せているわけにはいかず、細部に渡り指示を出して、若衆に考える隙間さえもなくしてしまいがちです。見習い大工にしてみたら、細かく細分化された作業を、言われるがまま行うだけで、仕事の流れも全体像も見えないまま、ひたすら言われたことを言われたがまま行うだけになってしまいます。今回、初めて実習研修の講師を務めてみて、研修は所詮練習なのでいくら失敗しても構わないと、好きなようにやらせることができ、これはなかなか良いものだと改めて感じた次第です。

体験ではなく経験。

若手向けの研修をする際に、私がいつも繰り返し言う言葉があります。それは「体験を何回繰り返しても意味はない、体験ではなく経験として自分のものにしろ」と言うことです。インプットはアウトプットとセットであり、研修で学んだ体験を自分の言葉や文字で人に伝え、なおかつ行動に転化させ、見えるように外化させることによって自分の経験にことができる。100軒の家を見るだけで体験してきた大工より、実際に10軒の家の作業を経験した大工の方が使えるし、頼りになるのは誰しも納得されるとこだと思います。上っ面の体験など何の役にも立たない、研修はアウトプットすることが必須であり、実践してこそ価値が生まれると耳にタコができる位言い続けています。そんな観点からすると、小さな建物を実際に自分たちで立ててみる実習研修は非常に学びの深いものなのかもしれません。

考えて、決めるのが経験。

そんな、実地研修で四苦八苦しながらも楽しそうにしている若者達を見て、そういえば!と思いだしたのは、毎年夏に行っている子供向けの木工教室です。私の元来の趣旨は子供たちに自分でものづくりをしてもらう経験を提供しているつもりでしたが、サポートの担当は常に若手大工にしてもらっており、そこで普段あまりやることがない自分で主体的に物事を考え、決めて人に教えると言う1連の手順が彼らにとっても非常に良い体験になっていたのだということです。木工教室で作る作品は、こちらで指定したものではなく、子供達に自由に考え、事前に作りたい希望を図面(というか絵)に書いてもらい、材料の段取りから若手大工にさせるのですが、これが中々ハードルが高く、今年は安土城や鳩時計を作りたい!との要望を受けて随分と泡を食っておりました。(笑)
きっといい経験になっていると思うのです。

考えるな、感じろ。

年号が令和に変わったのと足並みを揃える様に、以前から予測されていたVUCA化(ブーカ:不安定、不透明、曖昧、複雑)が一気に加速しました。日本中から消費が消え去ったコロナのとてつもない影響は日本だけでなく世界に暗い影を落とし、戦争が起こらないと景気は回復しないと馬鹿げたことを口にする自治体の首長さえ出てきました。それだけではなく、最近も、ある日突然総理大臣が辞任して日本のリーダーが変わるなど、何が起こるか全くもって予測不能、一寸先は闇と言っても過言でない時代になり、今までのロジックで考えても未来の予測など誰にも出来ないのではないかと思ってしまいます。こんな時こそ、論理立てた思考ではなく、直感を研ぎ澄ます必要があるとの論調をよく耳にする様になり、確かに、と私も「考えるな、感じろ。」と自分自身にも言い聞かせています。

脊髄反射的に熊本仮設住宅工事に応援に行きます!

そして、混迷の世の中になって必要なのは上っ面の誤魔化しではない地力であり、それは経験によって蓄えられるものだと思っています。そう考えれば、見えない未来をグジグジ考えるな、そして、経験を積むべく自分で考え、主体的に行動してみて、そこで初めて感じるものがあり、地力を増していくのではないかと思うのです。世界は大きく変化していると言っても、人間自体はこの10000年でさほどの進化をしていないとも言われます。今こそ、原理原則に立ち返る思考と行動が求められているのではないかと思うのです。そんなこんなで、以前から行かなくていいのか?と自問自答していた、熊本の豪雨災害の応急仮設住宅工事の人手が足らないと連絡が来ましたので、直感を頼りに社員達に経験を積んできてもらうことにします。きっと、地力を身につけてくれると思います。ちなみに、2016年の直感に従った時のブログ→建築女子、(大工見習い)リカの決断


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太鼓岩登拝。#屋久島の魅力

令和2年9月11日 曇り

屋久島からの筑後。

今朝は筑後の羽犬塚の駅前のしなびた感じのビジネスホテルで夜明け前に目を覚ましました。今日はJBNの地方団体「一般社団法人ひとにやさしい家を考える会」主宰の若手大工育成プロジェクトの講師役の日。足場仮設工事と土台敷き、床下断熱と剛床敷き込みまでの実習研修を行いました。実務研修は実際の作業を行うので身体を動かし、職人の仕事を体験できるので、参加する塾生達は座学だけよりも随分と楽しそうで、若手大工だけでは無く、設計や施工管理、営業などの職務についているメンバーもあまり見ることの無いリアルな現場を体験できたと喜んでおりました。ただ、私が繰り返し言い続けているのは、大工は当然、設計にしても、営業にしても現場を知り、施工や収まりを把握することなく一流にはなれないと言う事で、施工図を自分でかけるレベルまで自己研鑽を続けろ、と言う事です。今日もプレカットだからと言って架構をプレカット工場の担当者に任す様な事はあってはならないし、全てを把握して承認を出す責任を負えと熱く檄を飛ばしました。

太鼓岩登拝。

この若手大工育成プロジェクトの講座はスタートが朝8時と追う事で、私は常に前乗りして羽犬塚なる筑後の小さな駅前のホテルに滞在することになっています。昨日まで屋久島におり、夜には筑後に入らなければならないので、自ずと研修のついで?の屋久島トレッキングも軽めのものになってしまいました。今回、ひょうご木づかい王国学校のメンバーと4名で屋久島への研修旅行に行ったのですが、そんな諸事情があり、他のメンバー全員が縄文杉を目指してトレッキングに向かったのを尻目に、私は(縄文杉は昨年お参りしたし)屋久島の山岳信仰の聖地である太鼓岩に登拝することにしました。と言うか、実はそもそも、私、山岳信仰に非常に興味があり、富士山に10年連続で登拝したり、毎年の初詣やそれ以外も事あるごとに日本最古の神社と言われる大神神社に通いつめています。今回は、スタジオジブリの大人気作品『もののけ姫』のモデルとなった、屋久島の苔むす森、通称もののけの森と呼ばれる「白谷雲水峡」という渓谷のを抜けた峠にある太鼓岩にお参りしてきました。

神の領域。

天然記念物に指定されている屋久杉は今では伐採も採取もできない、そして縄文杉は樹齢7000年の世界最古の生きている生物という事でつとに有名ですが、この屋久杉、実は樹齢1000年以上のモノのみを指しています。1000年以下の屋久杉は小杉と呼ばれるとの事です。日本全国の神社を巡ると御神木と呼ばれる大木が多く存在しますが、その中でも樹齢1000年を過ぎているものは稀です。屋久杉の生命力の圧倒的な力には驚かされるばかりで、7000年の命を未だに繋いでいることにまさに神の領域だと畏怖さえ覚えます。そして、私が今回お参りした太鼓岩はと言うと、1500万年前のマグマだまりの化石らしく、長年の厳しい風雨にさらされて現在の様なまあるい形に成形されたとのこと。Wikipediaによると、「約1400万年前 – ヒト科がヒト亜科とオランウータン亜科に分岐したと推定されている。」とあり、人が猿と区別がつき始めた頃からこの島に存在し、世界を見つめてきたとは、まさに神。日本一のパワースポットと言われる屋久島の山岳信仰の対象の岩に立ち、恐れ多いと言う気持ちにさえなりました。

若気の至りの反省。

私は若かりし頃、随分とおバカな勘違い野郎で、自分の人生は自分の力で思い通りに切り開いていくのだと大した根拠もなく盲信しておりました。今思い出しても、穴があったら入りたいと思うくらい恥ずかしいのは、結婚式を人前式で行なった際、冒頭に新郎挨拶を行い、神仏に頼らず、未来を自分たちの手で切り開いていきます。と啖呵を切った事で、若い時の事は極力思い出したく無い事ばかりですが、その中でもとりわけ恥ずかしい思い出です。それから随分と年月が経ちましたが、その間に様々な蹉跌があり、如何に自分の力がちっぽけで、自分一人で大した事は何にもできないことに気づかされました。しかし、年を追うごとに責任だけは重くなり、やらねばならない事と、出来る事とのギャップに悩まされることになりました。このままではマズイと気づき、親鸞聖人が教えたところの自力ではなく他力で本願を達成するしかないと、半ば強制的に分かりさせられました。

神に会える島へ。

だからと言って、宗教にのめり込んで、教祖の教えのままの道を歩むと言う事はありませんでしたが、自分でコントロールできない事の多さ、大きさに気づいてからは、神仏に対して祈りを捧げる様になりました。人一倍、屋久島に魅かれているのもそんな影響があると思います。そんなことを差し引いても、実際に足を踏み入れてみると、屋久島の雄大で荘厳な自然は圧倒的な魅力を放っています。今回は次は九州最高峰の宮之浦岳に登拝する心算を固めましたが、これから10年かけて神の島を踏破し尽くして、神々しくも厳かな自然界が私たち現代人に残してくれた遺産とそれに託されたメッセージを受け取りたいと思います。以上、もののけ姫の森、白谷雲水峡から太鼓岩までの写真と共に今回の屋久島行のレポート的なブログになってしまいましたが、定期的に屋久島に通いますので、ご興味がある方は是非ご連絡頂ければと思います。悠久の歴史と神の存在を感じに一緒に参りましょう。出来る範囲でガイド的なサポートもしますのでお気軽に!(笑)

 


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屋久島研修レポート。#ひょうご木づかい王国学校 #同じ理念

令和2年9月9日 雨のち晴れ時々曇り

屋久島研修旅行

神戸空港から朝一番の飛行機に飛び乗って鹿児島空港を経由して、昼前に屋久島に着きました。今回は、ひょうご木づかい王国学校学校のメンバーとともに、提携している「屋久島森と生きる協議会」の総会が屋久島町役場で開催される予定だったので出席するはずでしたが、コロナの影響で総会自体は中止となってしまいました。しかし、メンバーさんと屋久島さんのフローリングを取り扱うにあたり、産地の見学を行うべく、研修会と言うことで予算を組んで有志メンバーと強行突破?、屋久島に乗り込んだ次第です。詳しくは、職人起業塾の塾生でもあり、ひょうご木づかい王国学校のメンバーでもあり、次世代を引っ張ってくれる予定の私の後を継いでもらう次期会長候補でもある株式会社宮下の浮村くんのFacebookに書いてくれているので、以下に転載します。(写真もby 浮村くん)


ひょうご木づかい王国学校の活動

九州の鹿児島県屋久島町にやってきました。屋久島は国内の最南端の杉の生産地です。
もう今日は屋久島町役場に行けたことが嬉しく、新たな発見として、写真では絶対にわからない、屋久島町が屋久島地杉を使うということをトコトンどこまでも貫いた凄い建築物だ!ということがわかりました。言葉や写真では伝わらないストーリーやそこに掛かる想いや葛藤を経て、実現されたことがヒシヒシと伝わってきました!

【屋久島になぜ来たのか?】

㈱宮下とひょうご木づかい王国学校も調印している屋久島共同宣言で深く関わりを持っています。

林業が衰退しはじめ、木材の価値や木を使った家づくりがされなくなってきています。屋久島町も例外ではなく、切り出された原木が島外に安価で持ち出され、加工・流通しており、林業が衰退していました。
その中で町長自らが、屋久島地杉を全国へ流通させる!その為の協力を!と声掛けをしたことが始まりで、屋久島共同宣言の調印、さらには反対意見も含めた議論を経て、大手ゼネコンのRC造町役場の計画まであったのを、それではだめだ!と屋久島地杉と屋久島町の技術で屋久島町役場を建てる!を実現されました。

ひょうご木づかい王国学校は、林業のトップブランドでもある屋久島でさえこういう状況になっていること、それの解決をめざした林業モデルに賛同して調印させていただくことになりました。

 

【ここまでが前置きでして】

本日は、その後、屋久島共同宣言に関して、一同に会す総会が予定されており、それに参加するため、高橋会長、太田社長、小谷社長と共に屋久島町へと向かいました。
総会はコロナウイルス等の関係で開催中止で書面のみとなってしまいましたが、屋久島地杉を島内で製材する製材所、製品を加工する加工場、屋久島地杉をふんだんに使ったホームセンター、圧巻の屋久島町役場、を山本太郎さんにご案内させていただきました!という盛りだくさんな1日になりました!

【豆知識】

屋久島の杉は樹齢や、自生または植林かで呼び方が変わります。
屋久杉は天然記念物にも指定されていて、有名ですが、実はその中でも樹齢1000年に満たない屋久杉は屋久島小杉と呼ばれています。
屋久杉は新たな切出しによる流通はされていないですが、すでに流通または倉庫に眠っているものが市場に流れています。
植林された杉は屋久島地杉と呼ばれています。屋久島共同宣言の中で、屋久島町内で製材・加工された『ヤクイタ』があります。㈱宮下木材が在庫を置き、流通の中継点となることで、兵庫県でもヤクイタを使った家づくりが行われています。


転載ここまで。

木づかい王国メンバーへの感謝。

最後に私自身の言葉で感謝の気持ちを書いておこうと思います。現在、不肖私が代表を務め、ひょうごの山と街を繋いで、循環型社会への歩みを進めたいとの想いで地道に活動しているひょうご木づかい王国学校は元々、兵庫県の林務課と兵庫県木材連合組合が立ち上げた活動です。国からの助成金で施設を作り、県民に木のある暮らしの良さを感じてもらえる啓蒙活動の場として始めましたが、助成金の枯渇と共に運営が出来なくなり、私たち民間企業でなんとかして貰えないかとオファーを受けて引き受けました。志の高い工務店経営者さんや賛同してくれた関連事業者さんからの資金提供を受けて、また足らずはクラウドファンディングなどで支援を募ってなんとか現在も活動を続けております。そして、ここに来てメンバーの太田社長が製品化に成功した多可町産ヒノキの高品質なフローリングを流通させるなど、やっと山と街を繋ぐ事業が具体的に進む様になってきました。長きに渡り、お付き合い下さっているメンバーに心から御礼申しあげたいと思います。

屋久島とのご縁に感謝。

そして、今日の盛り沢山の研修の締めくくりの懇親会でも話しましたが、私たちと屋久島が深い関わりを持つ様になったのは木づかい王国賛助会員のメンバーでもある山本太郎さんのおかげです。太郎さんは明石出身でひょうごにゆかりがあるとは言え、神奈川在住で事業所も関西には有りません。にも関わらず、木づかい王国の民間運営に転換する資金難の際に、私の依頼を受けて、なんの躊躇も無く賛助会員として決して少額ではない会費を振り込んでくださいました。それだけでは無く、2ヶ月に一度開催している定例会にも毎回の様に参加して、様々な情報提供や意見を言ってくださっています。そんなベースがあった上で、屋久島での林業再生の先進的な取り組みの情報を聞かせてくれ、「屋久島森と生きる協議会」による共同宣言への批准にお声がけ頂きました。事務所の床の前面に屋久島の杉フローリングで仕上げている私だけでは無く、定例会議の常連のメンバーがのめり込む様に屋久島への憧憬と親近感を抱き、行かねばなるまい。と9月の忙しい中、研修旅行に来る事になったのもごく自然な流れです。そしてやっぱり屋久島は最高に素晴らしい。この様なご縁を繋いでくださった太郎さんには本当に心から感謝の言葉を(言ってませんが、笑)述べたいです。

謝辞と神の法則を感じに屋久島に!

今だけ、金だけ、自分だけのチンケな思考に決別し、良き心を持ちたいと願い、良き行動を選択すれば、良き人と絶好のタイミングで出会うことになり、そのきっかけが良き人生に転換させる。私自身が良き人かどうかはさておき、ひょうご木づかい王国学校の活動は完全に利益度外視の活動で有り、持続可能な循環型社会への礎を作って今より少しでいい世の中を次世代を担ってくれる若者に渡したいとの想いだけです。それに共感してくれた正会員、賛助会員合わせて50社の皆様とのご縁全てが、良き事に繋がる因果に繋がっている様に思います。そして、残念ながら今回ご一緒できなかった事務局の池川さんの献身的な働きぶりのおかげで、会の実体が保たれていることを最後に付け加え、謝辞としたいと思います。来年の夏はもっと大勢で神がいる屋久島に戻りたいと思います。太郎さん、池川さん、そしてメンバーの皆様、せっかくのご縁ですので、ひょうごと屋久島の絆を太く固く紡いで参りましょう!


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人としてどうあるか。#TOTOリモデルクラブ経営革新会議4

令和2年9月9日 晴れのち雨

ひょうご木づかい王国学校研修旅行。

今日から一年ぶりとなる屋久島へ。朝一番の神戸空港からのフライトで鹿児島経由で屋久島へと向かっています。今回の屋久島訪問はひょうご木づかい王国学校のメンバーと研修を兼ねて、提携している「屋久島の森と生きる協議会の発足総会」に出席する事になりましたが、直前になり屋久島内でコロナの発症者が出た影響で結局、大々的な会合は中止。そもそも7月に予定していたのにいつまでも延期するわけにはいかないと、今回は総会の開催は無くなりましたが、私達が取り扱っている屋久島産のフローリング「ヤクイタ」の製造過程の見学に製材所や乾燥工程と製品化を行なっている加工場、そして屋久地杉を生み出す山を予定通り訪問する事にしました。「屋久島の森と生きる協議会」は官民一体となって、屋久島で植林、伐採した屋久杉ではない屋久地杉を島内で製品化して全国に出荷、収益を山に戻す取り組みを進められており、私達が多可町産ヒノキの流通で行おうとしている事を既に行われています。木づかい王国メンバーにとってはちょっとした聖地であり、目標にしている団体に学ばせてもらい、なかなか進まない兵庫県産木材利用普及の糸口を見つけたいと思っています。

経営革新会議day4

話は変わって、昨日は遅くまでTOTOリモデルクラブのメンバーと「経営革新会議」とその後の懇親会で盛り上がりました。中尾会長の発案で今年から毎月一回、リモデルクラブ西神店会では経営者が集まって、やり方ではなくもっと本質的な在り方を学ぶ機会を持とうという事になり、普段あまり考えることのない経営者としての資質に向き合う事になっています。今月のテーマは「人としての在り方 〜人の器とは〜」となかなか難しいお題目になっており、参加メンバーはそれぞれ頭を悩ましながら発表されておられました。このテーマが取り上げられたのは、先月の勉強会を終えた後で、居酒屋に懇親会に行った際にトイレのマナーについて論議が紛糾した事に由来します。洋便器しかない居酒屋のトイレで小用を足すのに、座ってやるか、男らしく仁王立ちでやるかを聞いたところ、「家では座ってしてるけど、外では立ったままやる」と答えたメンバーに、自分さえよかったら良いのか?それで経営者として在り方を学ぶなど、おかしいやろ!まずそこを学ぶべきや!と私が難癖つけたのを採用してくれました。(笑)

人としての在り方

立つか、座るかのトイレのマナーの話はさておき、今回のテーマでは「人としての在り方」とこれ以上無いくらいの本質を問われて、皆さん経営者の立場としてどのようにあるべきかを熱心に考えておられました。私としては、「人として」と冠についている以上、「経営者として」とか、「父親として」とかではなく、もう少し基本に立ち返って考えてみました。まず、人は獣ではないから人であり、獣のように本能のおもむくままに行動を選択しないから人であるという原理から、理性、良心があるから人であると考えました。そして、良心を持っていたとしても、それに相反した行動をすれば、人でなしになります。そのように考えれば、トイレで汚したら綺麗に掃除をする、道端にゴミが落ちていたら拾う、困っている人がいたら助ける、自分だけが良ければ良いのではなく、人のためになる選択をするべきとなりますが、これが一筋縄では行きません。。

人生におけるテーマ。

自分の良心に従った行動を取るのは気持ちがいいし、そうするべきだと常日頃わかっていても、人は自己正当化と、他人への責任転嫁を繰り返し、自分の両親を裏切ります。私は人生の非常に重要なテーマの1つに自己欺瞞との戦いがあり、自分が良かれと思ったことを、自分の責任ではないとか、人の課題であるから関係ないとか、自分に言い訳をして裏切らないようにしようとこの10数年間ずっと意識し続けてきました。そのきっかけは、四辻コーチから勧められた一札の本で、「自分の小さな箱から脱出する方法」と言う緑の小さな本を手に取ってから、7つの習慣にスティーブンコヴィー博士が書かれていた「人格主義」とか「信用残高」のコビー博士が提唱された人生を成功に導く法則の概念の全ては自己欺瞞を排すことにあったのだと気づき、繰り返し取り組んで来ました。トイレの鍵もその一環でありますが、いまだに、まだまだ至らぬ点があると反省する事も少なくありません。

自己欺瞞との戦いは続く。

今回の経営革新会議で、改めてそんなことを自分の口から発表し、若手経営者に在り方を正すべきではないかの?と厳しく質したりして、逆にブーメラン現象が起こり、私自身が、今一度気を引き締めなければならないと感じました。口に出すことで自分を追い込む、弱い自分と戦うために、あえて自ら逃げ道を塞ぐのは悪くないし、私自身、どちらかと言うとそんなことが嫌いではない方です。このような自分を追い込み、鼓舞する、機会を与えてもらえる仲間がいることに密かに感謝しています。自己欺瞞との戦いについては10年に渡ってこのブログでも何度も繰り返し書き続けておりますが、本当に出口が見えないトンネルを走り続けている様な感覚です。この機会にもう一つギアを上げて、最終的に人生のテーマに打ち勝ち、全う出来るようにしたいと思います。正しい良心を持てるように感性を磨き、正面からそれに向き合う。人生は一回きりの修行の場、気合入れて価値を見出して生き切りたいものです。


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