観音様の掌で踊る夜。

5月9日 曇天

久しぶりに青空を見る事の無い一日でした。

タンポポの種子
タンポポの種子

夕方に少しだけ、この夏から新しく立ち上げる研修事業の打ち合せに出た以外はほぼ一日事務所にて、ミーティング&デスクワーク。

このところ現場に出る事が多く、なかなかじっと机に向かう事が出来ないすっかりノマドな働き方になっておりまして、落ち着かないと出来ない仕事は全て先送りして来ておりましたが、やっと少しずつ、ではありますが溜まっているタスクをこなしております。

あぐらミーティング中
あぐらミーティング中

緊急性の低い、重要な事に向き合うMKTMTG(マーケティング・ミーティングね、)も行なってアクションプランのチェックも出来ましたし、良い土曜日となりました。

ニャーティング中(笑)
ニャーティング中(笑)

 

さて、お題目です。

昨夜は、久しぶりに異業種の方、なおかつ取引先でない方々との飲み会でした。

所謂、プライベート飲みで痛飲。(笑)

 

そもそも、ボーダレスで仕事とプライベートの区別があまりつかない私にとって、仕事を全く離れて飲みに行くことなんてめったにないことでして、久しぶりにプライベート感たっぷりで楽しい時間を過ごすことができました。

メンバーは、某金融関係のお会社のトップ営業マンとエグゼグティブ営業マンと設計を私が(少し)担当した、クライアントでもあるシャンパンバー?のママさんと私。

夕方、ハンター坂にある創作料理の久保さんにお邪魔して、おいしい料理をいただきながら、最近お気に入りの作家さんの本のこと、エグゼクティブ氏と共通の趣味である茶の湯のこと、またそれにまつわる日本の伝統文化やその価値観についてなど、幅広い話題で非常に勉強にもなる時間となりました。

 

今回のこの素晴らしい集まりは、少し前にクライアントであるシャンパンバー?に久しぶりに寄っときましょ、と思い立ち、1人でふらっと立ち寄ったことに端を発します。

お店はとても忙しそうで、ママさんをはじめ、カウンターの中のスタッフの人たちはあまり私の相手をしてくれる雰囲気ではありませんでした。

別にそれでよかったのですが、たまたま隣に座っておられた方もお一人で、パリッとスーツを着てかっこよくワインを傾けておられました。まさにエクゼクティブ。

席について少し経った後、手持ち無沙汰を心配してくれたのか、その店のママさんが1人で飲むおっさん2人を紹介してくれるというか、共通の知り合いの話題を振って勝手にお客さん同士で盛り上がっておくようにと、心配りをしてくださいました。(笑)

そのママさんの思惑通り、私はそのパリッと、いかにも仕事が出来そうなエグゼクティブ氏との話に引き込まれ、お勧めの書籍を何冊も紹介してもらったりと、随分盛り上がって話し込みました。

 

それが、新入社員の課題図書にしたりもして、最近このブログでもよくご紹介している「喜多川泰」さんの小説です。

これ、https://shokuninshinkaron.com/?s=喜多川泰

良い物を知ると、人に紹介せずには居られない私の性格で、その喜多川泰さんの作品をブログで紹介したところ、それを見てくれたエグゼクティブ氏がブログにコメントくださいました。

そんなやりとりをしていたところ、その方の後輩であり私の主催する塾にも通ってくださっている(意気投合するきっかけとなった)共通の知人たなひろさんが、

「3人でいちど一緒に食事でもどうでしょうか」

と誘ってくださって、もともとの仕掛け人であるママさんを誘って4人で食事をしよう、となったのが今回の顛末です。

楽しいながらも学ぶことも多く、ほんとに素晴らしい時間を過ごさせてもらいながら、よく考えるとこのシチュエーションは数週間前に1人でバーのカウンターに座った時に既に仕組まれていたものだと気づきました。

要するに、独り飲みのオッサンを意図的にジョイントされたママさんの、その素晴らしい罠にまんまとはまった、ということなのです。

まるで、お釈迦様の手のひらの上で遊ばされている孫悟空になったような感覚です。(苦笑)

あ、どちらかと言うと観音様になるのかな、(笑)

 

実は最近、この手の罠にはまって他人さんが思ったイメージ通りに動いてしまっていると思うことが度々ありまして、、

一見、自分の主体性を失って他人に糸人形よろしく操られているような話ではありますが、世の中はすべからず表裏一体、実はその逆かもしれず、自分が良いご縁をもらえるようにと、私がお釈迦様(観音様やっけ、笑)の掌を引き寄せている可能性も否めません。(笑)

ノミニケーション中!
ノミニケーション中!

人生は、人とのご縁で大きく左右されます。

良いご縁は宝物にも匹敵する位の価値があると思っており、あなたを紹介したい、この人を紹介したいと思ってもらえ、良かれと思っていろんな人を紹介される事は非常に嬉しいことであり自分の人生に大きなプラスになると思っています。

そう考えると、人の(好意的な)思惑どおり、手のひらの上で踊ってみるのも悪くない。なんて思うのです。

 

とにもかくにも、皆様、昨夜は素晴らしい時間をありがとうございました。

このご縁を人生の宝にすべく、こつこつと精進を積み重ねたいと思っておりますので引き続きよろしくお願いもうしあげます。

有り難うございました。

あ、人生の宝物が見つかるかもしれないバーが北野坂にあります、いつでもご紹介しますので気になった方はご一報くださいねー。色気は全くございませんので悪しからず。(笑)

Education First!@チャリンコ屋のマーケティングに学ぶ。

5月8日晴れ

今朝はBNIなる朝活に工務スタッフ大ちゃんを放り込んだので、私も少し早起き。

最高の青空の下、良い汗をかきました。

朝練風景
朝練風景

思わず遊びに行きたくなるような良い天気だったからか、事務所の掃除が終わると同時に、すみれの招き猫ニャロがひとりでお散歩に行ってしまい、連れ戻してくるのにずいぶん時間がかかってしまいました。

まぁ、遊びに行きたくなる気持ちはよくわかるんですが。。。(笑)

お陰で、せっかく事務所に居たにも拘らず、また日に焼けてしまいました、夏が来る前に3回目の腕の皮がめくれてしまいそう、(笑)

散歩から帰って来たにゃー
散歩から帰って来たにゃー

今日も午前中デスクワークをした後は昼から例によって現場廻り。

現場に行くだけで仕事をした気分になるから不思議です。(苦笑)

とにもかくにも、工務店は現場が命。

担当スタッフに、クライアントの想いを形にできるように、最新の注意を払って進めてもらいたいと願いつつ、例によって細々としたコトをチクチクと言って回りました。(笑)

 

さて、お題目です。

【始まりは自転車泥棒】

実は、少し前にスタッフに貸していた私の自転車が盗難にあいました。

残念と言えば残念、悔しいと言えば悔しいですが、せっかくなので、(実は前から欲しかったロードレーサーを)この機会に新しい自転車を買い替えようと思い自転車屋さんに行きました。

流行に敏感、と言うよりはミーハーな私は、「ここはやっぱりロードレーサーやろ」と言うことで張り切って専門店へ。

昨シーズン、フルマラソンを二回完走して、すっかり自信をつけたこともあり、そのうち絶対トライアスロンに挑戦してやる!というひそかな意気込みを持っていたりして、レースに出れるような本格的なヤツを、と意気込んで一番メジャーなメーカーのT社の専門店に行って見ました。

店員さんにそれとはなしに聞いてみると、フルオーダーシステムのカタログを手渡され、思いのままにカスタムできますよ!と爽やかに教えてくれました。

が、しかし、、

「じ、自転車って、た、高い!」

ある程度の予想はしておりましたが、どうせなら長く使える良いモノが欲しい!と、あれやこれやと注文をしていくと予想をはるかに超える価格になってしまい、「これじやあちと無理か、、」と、家族の同意を得られる自信が全く持てず、意気消沈してスゴスゴと帰って来ました。

でも、自転車が無くなった事実は何ら変わらず、5月の気持ち良い陽射しと薫風と言われる爽やかな風を感じる度に絶対に自転車を購入しなくては、と否が応でも思ってしまいます。

 

【多すぎる情報は一切役に立たない】

Googleで検索しまくったり、ヤフオクで探したろか、とか、へそくり貯めてこっそり買うかとか、散々悩んだ挙句、ここは詳しい人に聞いてみよ、と思い立ち、近所の自転車乗りの散髪屋さんに相談に行きました。

マスターに聞いてみると、

「元町のYというお店にいって、Fさんという人に相談してみたらどうですか。」

とのこと。

早速行ってみました。

そのFさんは、自転車の初心者かつど素人の私に丁寧に、

自転車で何がしたいか。

何を目指しているのか。

予算をどれぐらいなら無理なく買えるのか。

などと、私の要望をまず聞いてくれたました。

 

【問題解決は知識不足の解決から】

そのうえで、

初期費用を抑えて購入しておいて、本格的にレースに参加するようになったら将来的にバージョンアップする方法がある。

カーボンフレームとアルミフレームのそれぞれの特徴と違い。

エアロ形状とそうではないものとの実際のタイムの違い。(20キロメートルで20秒なんですって)

メーカーによる特性と用途によっての選び方。

コストパフォーマンスに優れる商品の理由。

最近のデザインの傾向。

購入に際して絶対に押さえておかなければならない2つのポイント。

等々、しっかりと時間を割いて懇切丁寧に説明をしてくれました。

(見た目は頼りなさそうでしたが、笑)プロフェッショナルな対応に非常に満足して、おすすめ商品のページに折り目が入ったカタログをどっさりと抱えて帰途につきました。

 

【潜在的な影響力の力】

信頼している人からの紹介で、非常に専門的な知識に優れ、メリットデメリットをしっかりと提示してくれて、お店にとってではなく、私にとって最善と思えるような提案をしてくれる。

すっかりその気になってしまいました。(笑)

きっとこのお店でFさんから、そこそこの金額のカーボンフレームのロードレーサーを買うことになると思います。

そして、そのうちタイヤとホイールをバージョンアップすることになるのだと思います。(笑)

Fさんの真面目で真摯な接客は安心して紹介できるという大きな潜在的な影響力を持っておられました.その力だけで、お店からすると、生涯顧客1人ゲットですね、きっと私のようなお客さんをたくさん持っておられると思います。(見た目はあんまり冴えないですが、笑)

 

【愛ある教育こそがソリューション】

世界一のマーケッターと言われる、ジェイ・エイブラハムは「卓越の戦略」で恋人のように顧客を愛し寄り添い導くことが何よりも重要だと説かれました。

ライフタイムバリューという顧客が一生涯で使う価値をしっかりと認識し、目先の利益ではなく顧客からの圧倒的な信頼を得ることに主眼を置くべきだという理論です。

その上で、マーケティングのアクションとして行うべきは、顧客を教育すること。

教育できる立場になるところまで自らをプロフェッショナルに磨き上げることと、教育者たるべき正しいこと、真実を顧客に伝える重要性を説かれています。

 

【まとめ】

今回の、自転車盗難騒ぎのおかげで世界的なマーケットの理論を自らが消費者としてガッツリと体験する機会に恵まれたことに感謝したいと思います。

人間万事塞翁が馬、いやー、儲かった。(笑)

(流行に乗っかって、)自転車を買っちゃおうかなー、とお考えの方は是非ご一報を下さい、素晴らしいマーケティングを学べる実体験の機会を差し上げますよ(笑)

一打差の重み。と、原因と結果の法則(涙)

5月6日 快晴!

GW最終日の水曜日。

すみれ事務所はローテーションでシフトを組んでいるので、GW中も平常営業ですが、今日は水曜日ということで、お休み。

と、言いつつも彦根で頑張っているヨーヘーをはじめ、数人の工務スタッフは出社しておりますので、事業所としては相変わらず不休の体制でやっております。

頑張ってくれてる皆さん、ごくろーさまです。

絶好の天気に恵まれた連休最後の日、私といえば、仲良し同業者のNKR社のゴルフコンペにおよばれ頂き、シーズン真っ盛りの気持いいラウンドを楽しみました。

東条の森カントリークラブ 宇城コース
東条の森カントリークラブ 宇城コース

実はこのゴルフコンペに参加するのはずいぶん久しぶりで、固定ハンデ戦にも拘らず、最近の平均スコアとかではなく、以前の超悪いスコアが参考にされていて、どーんとハンデをもらえるというラッキーなことになっていました。(笑)

大チャンス到来です。

(大したことはありませんが、)「最近のスコアで上がれば、ふつーに優勝できるで、」というO社長の言葉もあり、優勝する気満々で意気揚々と参加してきました。

で、結果はというと、、
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
一打差で優勝を逃しました。。。(涙)
今、思い返せば、
あのパットが入っていれば、、
あのショットがバンカーに入らなければ、、
後3センチ強く打っていれば、、
もう少し右を狙っていたら、、
と、反省と言うより後悔すること満載ですが、イロイロ考えた結果、結局は練習不足に尽きる、と自分自身で結論づけました。(苦笑)
実は以前から、そもそも、パターがヘタすぎる、という重大問題を抱えておりました。
1週間程前に、今回、千載一遇のチャンスが巡って来たことを知って、これは何が何でもパターをマシにしなくてはいけない!と思い、物置に押し込んであったパター練習用のマットを引っ張り出しました。
一番良く使うクラブなのに、全く練習しないこと自体がナンセンス、と以前から分かり切っていたことをやっとこさ実践に移したのです。
しかし、、
ありがちなことですが、パター練習用マットを広げた時点で、少し満足してしまい、、
全くしなかった、とは言いませんが、練習した!と自身を持てる程大して練習しないまま今日を迎えてしまったのでした。
一打差で優勝を逃した結果は、その「練習出来る状態にしたのに、練習しなかった」という一点に尽きます。
なんて情けない。。(涙、、)
地道に培って来た努力が実力となり、その実力を持って行なう一瞬の判断が積み重なってスコアを作り、結果となる。
いわゆる、『原因と結果の法則』そのまんまです。。
悔しい、と言うよりは情けない思いを噛みしめながら、
「ゴルフのスコアって、結局は一日一日積み重ねる人生と全く同じやん、」
と気付き、ゴルフだけに限らず、自らが求める結果を残すには、やっぱり毎日、目標に対して、
『今出来る事をやり切る!』
と言う決意が必要なのだと改めて感じた次第です。
そして、人生はワンチャンスだけではない!
今回のような大量の固定ハンデをもらってゴルフをすることは二度と無いと思いますが、もうすぐ取引先や協力業者さん、勉強会の仲間達に集まって頂いて大勢で開催させて頂く、『第二回すみれコンペ』もあることですし、もう一度、明日から(←今日からやれ!って話、、)気持を切り替えて地道に、面白くないパターの練習にコツコツと励みたいと思います。(笑)
ゴルフネタを語る程、一生懸命ゴルフをしているワケでもないし、語れる腕前も持ち合わせておりませんが、今日のラウンドは本当に大きな反省と示唆を頂きましたので、悔しついでに書き残しておきたいと思いました。
O社長はじめ、NK会の皆様、ありがとうございました。
次回は、ハンデが減った分、しっかりと練習をしてから参加させて頂きますね。
宜しくお願いします。(苦笑)

よし、京都に行こう!@サムライの残像

5月5日 こどもの日 晴

昨日の雨空はどこへやら、五月晴れの下、昇って来た朝日に起こされた朝は爽快でした。

少し早めに起き出して、いつもの筋トレの後、ゴルフクラブを数本握りしめて、アイドル犬チャックのお散歩がてらゴルフ練習場で一汗かいてスッキリとした頭で出勤。

今日も午前中はGWを利用して補修工事を進めている現場へ。

休み無く出てくれる職人さんのお陰で、何とかうまく仕上げることができそうでした、本当にありがたいことです。

塗装仕上工程
塗装仕上工程

現場の状況を確認した後、昼からは茶の湯のお稽古に滋賀県の和邇まで向かう予定でしたが、思いの外時間が出来たので、通り道やし、と思い、Facebookで姫路のコツブちゃんがアップしてくれていた写真展を覗きに京都で途中下車しました。

一時、CMで流行った、「そうだ、京都に行こう。」です。(笑)

人でごった返す京都駅
人でごった返す京都駅

覗きに行ったのはこちら、

KYOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015

「 TRIBE − あなたはどこにいるのか? 」

TRIBEを直訳すると「部族」となりますが、ここでは血や地域といった先天的なつながりだけではなく、個々人の意志で結ばれた様々な視点からなる人間の集まりを指しています。そして様々な視点とは、世界の先住民文化やその歴史はもちろん、現代ポップカルチャーまでもが含まれる、いわば表現しえる思想や文化全般に関わるものです。

新しいTRIBEという視点の発見が、誰もが尊く素晴らしいということを再認識させる一助となり、また情報過多のこの現代において自分の立ち位置を見つめ直すきっかけとなるよう、KYOTOGRAPHIE独自の視点からセレクトして開催される14の写真展です。

 

京都のあちこち(14カ所!)の美術館やギャラリーで開催されている写真展は、2日ぐらいしっかりと時間を取ってゆっくりと見て回るべき、なのは重々分かっており、告知のwebサイトを見た時はそこまでの熱意も時間も無く、オレには関係ないな、といつもなら簡単にスルーしてしまうのですが、今回はとりわけ目を引いた一枚の写真があり、どうしても実物を見てみたい、と思い時間を切り詰めて見に行ってみました。

その写真はこちら、

日本の武者(射者)
日本の武者(射者)※ポスターより。

今まで見たことが無かった、武者のリアルな『写真』を観て、私が生まれるわずか100年前、1867年の大政奉還まで、武者、武士が職業として成り立っていたとう事実と、それからのわずかな期間に欧米と肩を並べるまでの発展を成し遂げ、その後戦争に敗れて国中が一旦焦土と化しながらも、今また、世界のトップの先進国の一翼を担うまでに復活して来た日本と言う国の強さを改めて思い、改めてその凄さを感じずにはいられませんでした。

同時に脳裏に思い浮かんだのはその強さの根源って、一体何なのか、という素朴な疑問です。

そして、サムライの写真展を見て、ぼんやりとですが、その答えが垣間見えた気がします。勤勉、実直、または我慢強いとも言われる日本の国民性ですが、世界でも類を見ない成長と発展、そして復興を成し得たのは世界中探しても見当たらない高い精神性、倫理観を国民全体が持っていたことが原動力となったと言うのは間違いないコトだと思いました。

サムライの残像
サムライの残像

江戸時代に戻るべきだとはモチロン言うつもりも有りませんし、この100年の間に起こった文明の凄まじい進化を否定するものでも有りませんが、欧米型の資本主義経済の行き詰まりが世界に閉塞感と新たな紛争の火種となっていると言われる現代、私たちは今一度、サムライの精神に学びなおす時が来ているのではないか、なんて思ってしまいました。

 

日本人が古来から大事にして来た価値観、自然界の全てに神が宿るという八百万神への信仰心や、フロンティアスピリッツとは真逆の自然との共生、義の為に命を賭ける真摯さ、三方よしに代表される高い社会的倫理観、地域に根を張り根気よく土を耕す原理原則主義を見直すことこそが、これからの日本に必要なことではないでしょうか。

この写真展のテーマ『TRIBE』=部族をもう一度直視し、見直すことが新たな多様性を受け入れる下地となり、未来に光を見いだすことの出来る新たな価値観になるような気がしました。

とにかく、素晴らしい企画と写真でした。

まだもう少し、開催しておりますので、京都近郊にお住まいの方は是非足を運んでみられては如何でしょうか。

てか、コツブちゃん、ありがとう!

 

おまけ、

湖西では神戸より一足先に田んぼに水が引かれ、田植えが済んでおりました。

もう夏です。(^ ^)

和邇の田んぼ
和邇の田んぼ

ひとつだけの望みを叶えてくれる観音像。@長谷寺

5月4日雨

ゴールデンウィークも折り返しとか後半に突入とか、朝の情報番組で耳にしましたが、今日の私は残念ながら出勤日。

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連休の時にしかできない土間の手直し工事の現場に朝から向かった後、以前電磁波の対策をさせていただいたお宅のアウターフォローに奈良県桜井市へ。

電磁波測定
電磁波測定

久しぶりのロングドライブとなり、混み具合を少し心配しておりましたが連休も谷間ということでたいした渋滞もなくスムーズにミッションをこなすことができました。

電磁波と言う見えないものに対する対策は、目に見えないだけになかなか厄介で、一度対処をしたからと言っても、検証の計測をしてみないときっちりと対策ができているかどうかはわかりません。

今日のアフターフォローでも、完璧にできているところばかりではなく問題が残っている所が浮き彫りとなり、引き続き改善のサポートをさせていただくことになりました。

確認、検証の重要性を再確認です。

長谷寺山門
長谷寺山門

その後は、少し早めに仕事を切り上げさせてもらって、唯一、夫婦の共通の趣味?である大好きなパワースポット巡りと、いつもお世話になっている大神神社にお礼参り。

天恵を受ける三輪山
天恵を受ける三輪山

まずは大本山長谷寺へ。

雨の長谷寺本殿
雨の長谷寺本殿

なんでも、期間限定でご開帳されているご本尊の観音様のおみ足に触れると1つだけ願い事が叶うそうで、、

向かう道すがら、1つだけ叶えてもらいたい願いってなんだろう、と散々想い悩みながら山深い高台にひっそりとある古刹へと車を走らせませた。

長谷寺の本堂に着いてみると、なるほど日本最大級と言われる観音様の立像は迫力満点で神々しい光を放ち、確かに願いを叶えてくれそうなありがたい雰囲気を醸し出しておりました。

それにしても、本当に叶うか、かなわないかは別として、1つだけ願いを叶えてもらうとしたら何を願うか、というのは非常に難しい問題で、いざ仏像を前にしてもどうにも心が定まりまりません。

その問いは、ある意味において、「私は何のために生を受けてこの世に生まれてきたのか?」という人としての永遠の命題と深く関わるような問いかけです。

私のような小さな会社の事業主にとって、「人生」と事業とはほとんど同義こと言っても過言ではありません。

事業を通して成し得たいこと=人生をかけて達成したい目的とほぼ同じなのが実際のところ。

私は一職人からの叩き上げで、職人時代に感じていた不安や恐れ、厳しかった暮らし向きのことが今も心の奥に染み付いて忘れることができません。

日本のものづくりの底辺を支える重要な職業であるはずの職人がそんな状態のままでは、建築業界のみならず日本全体に大きな悪影響を与えると考え、「職人の社会的地位の向上を図る」ことを事業を通して叶えるべき使命、ミッションに掲げています。

なんとしても、職人のあり方、そして雇用する工務店のあり方を変えて、未来に光を見いだせる業界に変えたいと心底願って事業に取り組んでいます。

で、その成功を観音様にお願いしたかと言うと、、

結局そうではありませんでした。

悩みに悩んだ挙句、結局、私が観音様にお願いしたのは、人生をかけてなし得たいと思っている事業ではなく、、

「家内安全」

家族の健康でした。

それは、事業の事は神頼みでなく自分の力でやる!と言うような驕った考えではなく、まずは家族を守ることさえできない人間に、世の中を変えると言うような大それたことができるわけがないと思ったからです。

長年、家族を顧みず仕事ばっかりしてきたという負い目があるのかもしれませんが、小さなところからしっかりと土台を固めて、1つずつ積み重ねていきたいと改めて思い返した次第です。

さすが、すみれママ☆のソウルメイトイチ押しのパワースポットだけあって非常に深い気づきと決意をいただくことができました。

叶うかどうかはわかりません、しかしたったの1つ願いことを考え、願い、祈るという貴重な機会をいただける、ありがたいご本尊のこのたびのご開帳は5月月末までです。

ゴールデンウィークもあと2日あります、特にご予定が決まっていない方は行ってみられてはいかがでしょうか。

強く、お勧めします。(笑)

 

おまけ、昨日のが〜まるちょば、最高でした。

言葉を使わないエンターテイメントの力、偉大です。

が〜まるチョバLIVE
が〜まるチョバLIVE

御社の、ケイエイリネンて何ですのん?

5月2日 引き続き快晴

好天のGW
好天のGW

世間様ではゴールデンウィークに本格的に突入。すみれでは今日まではすべての現場が動いており、中にはゴールデンウィーク中も継続して進める現場もいくつか。

すみれ事務所も若干出勤者は少なめですが通常通り営業しておりますので、何か御用がございましたらお問い合わせください。

土留め工事完了!
土留め工事完了!

今日は、休み前ということもあり精力的に現場を回ってきました。

午前中は、新築の現場、海の見えるSumikaでお施主様の立合の下、気密試験を行いました。C値と言われる数値の測定で、送風機で空気を送り出して建物にどれぐらいの隙間があるかを調べるという測定です。

気密測定器
気密測定器

結果は上々、「建物の隙間が少ないはから送風機のファンが回りませんね」という、ぴこりの大高さんの言葉に一同ほっと胸を撫で下ろしました。

すみれの卒業生で、職人起業塾の塾生でもある施行担当のコムさんは、「ほれ見たことか、」と鼻たかだかになってました。(笑)

気密測定中
気密測定中

海に面した高台、最高のロケーションに建つこのお宅では台風の時だけでなく常時激しい風を受けることを想定されるだけに、「この数値だと外部の風の影響は全くありませんね」という測定士さんの言葉はずいぶんと喜んでいただけたようでした。

工務店は工事品質が命、丁寧な施工をしてくれたおかげで面目躍如できてよかったです。(笑)

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さてお題目はその後、渋滞を覚悟しながら現場回りに車で走ってた時に聞いていたYouTubeにアップロードされている大好きな田坂塾長の講演から。

ヘーゲルの弁証法から資本主義社会のあり方、日本式経営哲学の素晴らしさへと流れるように、そして理路整然と説かれるその話ぶりに(いつもながら)非常に心を打たれました。

その中に、日本型の経営は実業で社会貢献とする。といったという言葉があり、これには特に感銘を受けました。
すみれの経営理念は、

「建築を通して地域社会に貢献する。」

でして、それを叶えるためのミッションや行動指針としてのミッションステートメントも創業時からありますが、「御社の経営理念は?」と聞かれたら前述のシンプルな経営理念を口にします。

私たちが目指すべき事業の目的を考えに考え抜いて最大公約数をまとめつつ、且つできるだけシンプルにと考えた末に作り上げたこの経営理念ですが、あまりに大まかで、当たり前すぎるのか大体の人の反応は「ふーんそうですか、」的な反応がほとんどで、あまり強い印象を持たれる事はないように感じています。
それは、スタッフにしてもそうで、新入社員などは、ぼんやりとした感じに受け取られあんまりピンと来てないような顔しています。(苦笑)

まぁ、いいといえばいいのですが、、

なのでよくスタッフには、

「社会貢献とはまず雇用を守り社員の家族を幸せにすることや、その次に協力業者さんとwin winの関係を構築することや、そしてそれをもとに現場で結果を出してお客様に満足してもらうことやで、そこから少しずつ地域へと幸せをと広げていくことが我々の社会貢献なんや」

と説明を繰り返しています。

実は、もっとわかりやすい具体的な文言に経営理念の策定をやり直したほうがいいのかしら、とずいぶん前から悩んでおりまして、、、
実際あれこれ考えてはみたものの、これ以上いいのが浮かばなかったというのが実情です。

しかし今日、田坂塾長の講演を聞いてこれはこれでいいんやな、と妙に納得してしまいました。

本業として社会貢献を実現するのが日本型の経営の根本である。

なんて素晴らしい勇気づけられる一言でしょう(笑)

その大きな目的に向かってスタッフと一緒に力を合わせて努力をし続けたいと思います。

混み合うの覚悟をして車で出かけてよかったです。やっぱり人生はすべての物事に意味がありますね。

その田坂塾長のご講演、少し長いですが、是非見て(というより聞いてみて)下さい。

新社会人に贈る(先輩達からの)16個のエール

4月30日 晴れ

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1月はいぬ、2月は逃げる、3月は去ると言われますが、4月も疾風のように過ぎ去っていきました。

あっという間に新年度の月も今日でおしまい。

今日は、朝から新入社員の1ヵ月目のオリエンテーションを行いました。
入社式の後行ったオリエンテーションの内容の振り返りや1ヶ月働いてみた感想などを聞いてみました。
すみれ期待の若手大工候補達は、先輩に優しく見守られながら機嫌よく働いておられるようでした。

右も左もわからない、社会と言うよりは現場業界に飛び込んできていろんな不安があったでしょうが、なんとか馴染んでくれそうな雰囲気にほっと胸を撫で下ろしました。

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新人オリエンテーションの後は、設計スタッフとの業務改善会議、その後は職人起業塾の社内バージョンの勉強会を工務部スタッフ全員で行いました。

日が暮れてからは、3階のテラスでバーベキュー、いわゆる『新歓』、新入社員歓迎会を行いました。

それぞれが、現場単位で動いているすみれの業態では、顔を合わしコミニケーションを取ることが少ない先輩も多くいることから、スタッフ全員が一堂に会して懇親を深める場を持ってみました。

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お題目は、その新歓(新入社員歓迎会)で先輩達からこの度一緒に働くことになった若者達に送った言葉まとめです

  1. あきらめない
  2. 逃げても一緒
  3. 楽しいことを探して仕事する
  4. あるいは素晴らしいあるいはアウト
  5. あきらめなければ必ず勝つ
  6. 1番辛い時が1番大事な時
  7. 何事も経験
  8. 感謝の心を忘れない
  9. がんばれ、一生懸命したら誰かが見て応援してくれる
  10. 友達を大切に
  11. ピンチはチャンス
  12. 夢を忘れないでください
  13. 過去と他人は変えられない
  14. 継続するこそが力なり
  15. 種をまかねば芽は出ない
  16. 習慣が人生を変える

 

以上、先輩からのエールを次のオリエンテーションまでに全て暗記して心の中にインストールするようにと言う私のオーダーはちょっと厳し過ぎるかもわかりませんが、きっと努力で目標達成してくれるものだと信じています。

と言うのも、オリエンテーションの中で、アクティブブレインで教わった記憶術を私が簡単にレクチャーして、(薄っぺらいながらも)覚える技術を身に付けてもらったから。
彼、彼女らが先輩たちのエールを全て覚えてるかどうか非常に興味が湧くところです。(^ ^)

とにかく、日々年老いていく私たちが、持続継続できるビジネスモデルを構築するには次世代を担う若者の育成が不可欠です。

厳しくも優しいまなざしでスタッフ全員で育てていきたいと思っていますので、すみれの新人がお邪魔した際は、何卒皆様も温い目でご指導、ご鞭撻をいただけるようによろしくお願いいたします。

おまけ、最近すみれの大工はイケメンぞろいと噂があり。

なんでも、小栗旬、櫻井翔、向井理にそっくりとのこと。

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続いて、マキダイ、ブルースリーなんですと。(笑)

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富士登山2015 ご来光ツアー、リリース!

4月29日 曇りのち時々晴れ

今日は水曜日ですみれ事務所はお休み、珍しく祭日と重なって世間様と同じ様にGWに突入、というウキウキした気分を味わいました。(笑)

私といえば、朝早くから起き出して(メンバーではないにも拘らず、笑)何かとカラミの多いBN!なる朝活の異業種交流会のゴルフコンペにご招待頂き、参加してきました。

ローズウッドゴルフクラブ
ローズウッドゴルフクラブ

スコアの方は相変わらず、、(涙、)でしたが、ドラコン賞とニアピン賞を一つずつゲット!メンバーさんと天候にも恵まれ、最高のゴルフシーズンを堪能してきました。

昼過ぎにゴルフを終えて、夕方は太陽光システムの設置を行なっていた新築工事中の海の見えるsumikaへ。

 

屋根から見える明石海峡
屋根から見える明石海峡

南向きの大屋根にビッシリ、と太陽光モジュールが敷き詰められていました。

この海の見えるsumikaは国土交通省のゼロエネルギー認定を受けて助成金を受けております。

1次エネルギー換算で、作るエネルギーが消費するエネルギーを大幅に上回る住宅となり、実質ずっと光熱費がかからない、と言うよりも売電の収支の方が上回るという画期的な住宅です。

電気料金が上がり続ける状況の中で、光熱費の負担が無い家に住まえると言うのは大きな安心に繋がると思います。

内装下地プラスターボード貼り
内装下地プラスターボード貼り

この週末には現場での気密試験を控えており、急ピッチで内装下地を進めておりました、すみれ期待の建築女子、リカちゃんも頑張っておりましたよ。(^^)

 

さて、お題目はいよいよGWに突入!ということで、山へ海への行楽気分が高まって来たことも有り、かねてから希望者が多かった毎年恒例の『富士登山 ご来光ツアー』のリリースです。

本日のBNIのメンバーさんからも、今年は是非参加させてください!との声も多く頂きましたので、昨年にもまして賑やかに(今年で6回目となる)日本一の山、富士山に登りたいと思います。

今年の日程等、すみれのfbページで公開しております。

*****内容はこちら、*****

第6回 夏の富士山登山【ご来光ツアー】

 

「やっぱり一生に一度は富士山に登ってみたい」
そんな声にお応えして、登山初心者でも気軽に参加、登頂、そして日本一のご来光を見て頂ける様に、との想いで企画して今年で6回目を迎える富士登山。
親子、ご家族での参加を特におススメしています。
すみれのスタッフがフルサポートしますので、ご興味がある方はお気軽に御相談、お問い合せ下さいね。

日程は、
新富士駅9:20発の富士急行バスにて5合目へ、
昼食、高度順応の後13:00から登山開始、
18:00に8合目の山小屋に到着して夕食、仮眠。
25:00から登頂アタック、4時に登頂、4:29のご来光参拝。
8:00から下山、10:30のバスにてパナジウム温泉へ、入浴、昼食の後、新富士駅へ。15時頃解散の予定。

※雨天中止することがあります。また火山活動が活発化した場合も見合わせる可能性があります。ちなみに、5回中3回は美しいご来光を拝めていますのでご期待下さい!(笑)

*****ここまで転載*****

毎年、様々なドラマを見せてくれた富士山、今年はどんな感動を与えてくれるのか今から楽しみでしょうがありません。

ちなみに、今までの富士登山の振り返りブログはこちら、良かったら覗いてみてください。

https://shokuninshinkaron.com/?s=富士登山

募集は5月末までで締め切りますので、ご興味がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

すみれの新人研修の一環として、新入社員2名も参加することになっていますので、私はもとより、スタッフでのフルサポート体制を整えております。まだ一度も富士山の山頂に立ったことが無い方は是非この機会をお見逃しなく!

沢山のご参加、お待ちしております!

 

 

アースオーガに学ぶ、問題解決と目標達成。

4月28日快晴

今日も(4月なのに)夏日の神戸です。

ネパールからの悲報が次々と伝えられ、またもや、やるせないというか無力感に苛まされておりますが、自分に出来る事を考えながら野口健さんがfbにアップされる情報を見守りたいと思います。

それにしても、、大自然の力に対して人間って無力なのだと、またしても思い知らされることとなりました。今回の地震で尊い命を失われた方へのご冥福を祈りつつ、800万人とも言われる被害を受けられた方に心からお見舞い申し上げます。

晴天の土留め工事
晴天の土留め工事

昨日に引き続き、今朝も早くから新築工事の前段階に当たる土木工事の現場立ち会いでした。

アースオーガ(と言うドリルの親玉)で地中深くまで穴を堀り、H型の鉄骨を打ち込んで土留めを行っているのですが、嫌な予感が的中というか、悪い方の予想が当たった、というか…

地中の中で岩にあたりまくり、かなりの苦戦を強いられました。

しょうがないですが、やってみなければわからないことって結構あるものです。

ま、とかなんとかいいながらも、頼りになるプロフェッショナルな杭工事屋さんののおかげでなんとかなりました。

ありがとうございました。

晴天の土留め工事
晴天の土留め工事

【問題はとにかくいくらでもある】

お題目は今日の土木工事を行ないながら考えたこと。

人生はとにかく、問題に満ちあふれています。(笑)

全然問題なーい、全く関係なーい、とジャニーズの誰かの歌でありましたが、社会に出て働き出すと、なかなかそんな風に手放せない様々な問題が次々とやってきます。

今回の工事の地中の岩のように、掘り進まなければ存在すら分からない問題はあちこちに隠れていて、しかもやってみなければ分からないので、問題を避けて計画することもままなりません。

しかし、地中の岩の様に調べる手だてが無いことばかりではなく、行動を起こす前に綿密な下調べをしてリスクを回避することが可能なコトもモチロン有ります。しかし、残念ながら目に見える顕在的な問題って、潜在的なソレに比べて圧倒的に少ないような気がします。

いつ発生するかもしれない潜在的な問題の代表として、今回も多くの犠牲者を出した地震のリスク等はいうべくも有りませんが、もっと身近な例に例えれば、ヒューマンエラー。

最近頻繁に有る飛行機事故や交通事故なんかがその最たるモノですが、いつもできているはずのことがふとしたきっかけやうっかり、もしくは体調の変化や感情の揺らぎでミスを犯したりすることって完全に防ぐ方法はないと思います。

最近の車にはエマージェンシーブレーキという優れものが搭載されているようですが、だからといってシステムや機械に頼ればそのリスクは減るかと言うとあながちそうとも言い切れません。

 

【問題には立ち向かうしかない。てか、それが人生】

しかし、物事を進めていく、目標を達成していくには次々と現れる問題を1つずつ解決することが不可欠です。解決出来ない、と諦めてしまうと全てはそこでおしまい、ゲームセットを迎えてしまいます。

そして、人生は問題だらけ、という事を考えると、「もうあかん、やめた。」とあきらめてもすぐに違う問題に打ち当たったりします。

結局、逃げても逃げても問題は次々にやって来ることを考えると、ひとつずつに丁寧に向き合い、最善を尽くし障がいをクリアし続けるしかない、というか実は人生ってそもそもそんなもので、自分自身の問題だけに限らず(アドラー心理学的に考えると)他人の問題も含めて解決するからこそ達成感ややりがい、満足や幸せを得られるのかもしれません。

アドラーが言う『他者貢献』とは言い換えると『他者問題解決』とも言えると思うのです。

 

【穴を明けながら考えた問題解決に対する考え方】

ビジネスにおいて、もしくは人生において目標を掲げ、それに対して努力を重ね、達成することは非常に重要、かつ素晴らしいことだと思います。そして、目標達成する力とは杭工事に例えると障がいとなる岩を排除しながら掘り進むこと、すなわち問題解決する能力と言えるのかもしれません。

問題解決が必要な場面で頼りになるのは、(私の少ない経験則に照らすと、)知識よりもむしろ経験値だと思います。その理由は、応用の使い方を知るには実際にやってみなければ分からないから。

そもそも、複雑怪奇なこの人の世は、知識だけでスカッと解決出来ることの方が珍しいくらいだと思いますし、一度うまくいった問題解決が何度も通用する程、世間様は甘くないような気がします。

経営の神様、ピーター・F・ドラッガー博士は「全てのモノは陳腐化する」と言われましたが、その陳腐化するモノの中には問題解決に対する手法や知識が含まれている、というかそのものズバリではないか、なんて思います。

問題てんこ盛り沢山だった今回の杭打ち工事の現場でなんとかミッションを達成しながら感じたのは、以下の5つです。

  1. スピードを上げればいいってもんじゃない。(アースオーガはゆっくり回りながら岩を貫きます)
  2. 尖っていればいいってもんじゃない。(ドリルの先は岩に負けない様に丸く太くなってます)
  3. 激しく叩けばいいってもんじゃない。(衝撃を与えれば岩が割れる訳でもなく、、)
  4. 愚直に我慢すればいいってもんじゃない。(いつまで待っても抜けない岩盤がありました)
  5. 諦めればそこで終わり。(角度を変え、方向を変え、最悪位置を変えてでも本来の目的が達成出来ればそれで良し。

相手が地球という得体の知れない程大きなものであったからかもしれませんが、「あかんのかなー」という諦めから、「なんとかなるやん」への気持の復活は非常に大きな示唆をいただきました。(笑)

とにかく、問題があるかもしれないことを心配しても一切何の役にも立たないし、発生した問題についてはさっくりと事実として受け止めて、最善を尽くすように知恵を絞るしかないってことですね。

 

【問題解決4つのステップ】

「あかん、」『困った、」「イケル?」「なんとかなるねー」と一喜一憂しながら現場を進めながら、以前、小田全宏氏にレクチャーを受けた問題解決に向き合う4つの思考法を思い出し、なんだかとてもよく腹に落ちました。

問題解決4つのステップとは、

  1. 本当に解決したいのか?
  2. 解決した後の最終イメージは明確か? 問題が解決した時にどんな喜びが得られるか?
  3. 自分の力で変えられないことは受け入れる。
  4. 自分の力でかえられるモノは勇気を持って変える。

 

【まとめ】

結局、何か問題が現れた時には、自分で解決できる問題なのか、自分の問題なのか、解決しなければならない問題なのか、本来在るべき姿は明確に分かっているのか、そんな自問自答を繰り返しながら一つずつ丁寧に問題に向き合っていくことがやっぱり大事やな、というかそれしか無いような気がします。

アースオーガのようにしっかりと軸をを持ちながら、ゆっくりと、でも確実に目標の深さまで掘り進めるように、たゆまない回転運動を螺旋状に続けていきたいと思います。(笑)

建築現場でのノマド生活(笑)
建築現場でのノマド生活(笑)

理念と経営。

4月24日 快晴

ゴールデンウィークを前にいい天気の日が続きます。

おかげさまで、大きな基礎、引き続き大量のケンチ石が出てくるという地中障害があった新築の工事現場でも撤去工事や残土処分が順調に進んでいるおかげで、工期に大きな遅れはなさそうです。

お天道様に助けられています。

地中障がい
地中障がい

 

 

今日は月に1度、大阪の阪急沿線庄内まで通う勉強会の日でした。

『理念と経営』を考える経営者の会。

雑誌『理念と経営』を読んであらかじめ配布される設問に対する答えを考え、メンバーさんと一緒に発表やディスカッションを繰り返すこの勉強会、通い始めてかれこれ6年くらいになるようです。

その当時通い詰めていた『ジェイ・エイブラハム』のマーケティング理論を学ぶ勉強会と重なるメンバーさんも多いことから、「卓越の戦略」に対する共通認識、もしくは共通言語が通じる場と言うこともあり非常にレベルの高い学びを毎回いただいております。

その雑誌の今月号の特集記事に、長崎の中村工務店の中村鉄男社長が取り上げられておられました。

株式会社中村工務店 中村社長
株式会社中村工務店 中村社長

最近、少しご無沙汰しておりますがJackと言うリフォーム経営者が集まる一般社団法人の理事を共にさせてていただいていた関係もあり、ずいぶん懇意にさせていただいています。

長崎訪問の際は是非とも行ってみたかった軍艦島にアテンドして頂いたりもしました。

中村さんその節はお世話になりました。(笑)

今回、メンバーさんから、

「友達なんやったら、お話を聴いてみたいので、是非勉強会にご招待してください。」

と頼まれていたのを、すっかり失念しておりました、、スミマセン、、

中村社長、タイミングよく大阪におられることがあれば、そのうち一度参加してみてくださいね。(笑)

 

そんなこんなで、旧知の方のご活躍をまぶしく見ながら今回も胸をえぐるような厳しく鋭い設問に対し自分の振り返りを行ってきました。

雑誌の題名『理念と経営』という言葉は人によっては反対の言葉のように捉えられます。

理想を念ずることと、利益を上げ会社を運営して行く事は相対するもの。

というパラダイム。

 

この勉強会の発足から1年と少し過ぎた頃、ある経営者が

「理念の事は散々学んだ、これからは経営のことについてもっと学びたい」

と言われてこの勉強会に来なくなりました。

その時は、若干の違和感を感じながらも私も「そうですか、」とうなずいた覚えがあります。確かに、この勉強会に参加する前は私もそのように漠然と考えていたのでした。

まずは経営をしっかりして、事業所の財務的な体力をつけてからでないと理念の実現なんかできないと。

それが、毎月いちど勉強会に参加して様々な企業の事例を読み、自分の事業を振り返り続けた結果、理念と経営の関係を全く違う観点で見れるようになりました。

いわゆるパラダイムシフトです。

理念とは、事業の目的であり、事業の運営そのもののことを経営といいます。

決して相反するものではなく、同じ方向性、根本的に同じモノだというのが現在の私のパラダイムです。

そのことに気付き、実際の事業の組み立てに取り組んで来たことで、今は全く違和感無く、理念と経営は同一だと思える様になりました。

 

そして、それはすみれのスタッフにも理解してもらえていると思っています。

たった、月に一度の勉強会。しかし、継続することで物事の見方、(パラダイム)が180度変ることがあるという事実。

多くの方にいいご縁を頂き、学ばして頂ける場があるお陰で今があり、未来が有るのだと今更ながら感謝することしきりです。

 

皆様に、心から感謝致します。

心謝。