建築業界に必要なのは若者の意識改革と経営者による組織革命。

令和2730 晴れ

梅雨前線停滞中

7月もそろそろおしまい、にもかかわらず梅雨前線は日本列島の上を迷走しており、九州に続き今度は山形で大規模な洪水を引き起こしたとのこと、度重なる自然災害に心が痛むとともに、気候変動の底が見えない恐ろしさに恐怖しています。度重なる豪雨災害で被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。

神戸と博多で同時開催。

今日は神戸のスペースα工務店経営者向けの人事制度改革のワークショップを開催しました。同時に九州博多では一般社団法人職人起業塾の研修に組み込んだアクティブブレインセミナーのアドバンスコースを創始者である小田全宏先生にお越しいただき、開催しております。昨日の夜まで九州にいたこともあり、本来はもう1日博多に宿泊して小田先生にご挨拶してから神戸に戻ってきたかったのですが、福岡でも爆発的にコロナ感染者が増えているとの報道を受けて、(少し残念ですが)県外での宿泊は必要最低限のみにして、仕事のみを済ませて帰神することにしました。

もう第二波かよ。

コロナの感染拡大の影響、緊急事態宣言の発出で、研修事業を主としている一般社団法人職人起業塾の活動は、ズームへの切り替え、対面研修の延期、セミナーの中止等を余儀なくされておりましたが、緊急事態宣言の解除とともに大人数を集めてのセミナー以外の少人数でのワークショップ、研修事業については再開を決めました。しかし、先週から予想よりずいぶん早く第二波とも言える感染拡大が広がったことにより、またもやリスケを考えなければならなくなってきました。

共生する覚悟。

ただ、冷静に考えてみれば、新型コロナウィルスが絶滅する事はもう絶対にありえないわけで、風邪を根治する薬ができたらノーベル賞がもらえると昔から言われておりますが、これから毎年のようにインフルエンザと同じく、流行が繰り返されるのだと思います。コロナによる重症化する人の数、亡くなった方の数の推移を見れば、第一波の時と比べものにならない位減少しており、軽症、もしくは無症状の新規感染者数ばかりを声高に叫ぶメディアに踊らされない様にしなければと思います。このままずっと感染者が増え続けるこの調子は当分続くのでしょうし、コロナウィルスと共存していくしかないように思います。感染しないように細心の注意を払うのはもちろんですが、怯えすぎていては完全に経済は破綻してしまうわけで、中庸の道を歩まなければならないと思っています。

若者の熱い眼差し

そんなこんなで、連日、コロナに負けじと研修やワークショップを通じて、建築業界の改革に取り組んでいます。昨日のブログで九州みやま市でスタートした若手大工育成プロジェクトで私の娘と変わらない年齢の若者達に「建築業界の未来は君たちにかかってる!」と熱く語ったと書きましたが、参加していた若者たちは真剣な眼差しで深く頷いており、会社から与えてもらったこの度の学ぶ機会をきっかけに、意識を変え働き方を変え、現場価値を生み出すをとする意欲がありありと見て取れました。その姿を見ていて、次世代を担う若者が圧倒的に不足していると言われる建築業界ですが、まだまだ捨てたものではないと感じた次第です。

経営者の覚悟。

今日は私と同年代の経営者、経営幹部の方々に集まっていただき、職人を始めとする現場実務者に未来への希望を持って、主体性を発揮して自ら様々な役割をかってでて、経営者意識を持って働いてもらえるような人事制度の構築を目指したワークショップを行いました。若手にこの業界に集まってきてもらうには、今働いている若者たちが憧れられる存在になる必要があり、そのためには職人の意識改革と、経営者による組織革命、仕組みの改革の両方が絶対に必要だと思っていて、私のその考え方を理解してくれる経営者さんが数多く集まってくれていること非常に嬉しく思っています。コロナの影響で先行きの見通しは全く見えないですが、それでも萎縮することなく、アグレッシブに業界革命進めて行きたいと思います。本日ワークショップにご参加いただきました皆様、ありがとうございました。熱く参りましょう!


信頼され選ばれるリーダーのための
職人起業塾 マネジメント革命研修 〜経営の未来をつくるイノベーション〜

コロナ禍の下、大きく世界が変わってしまった今、生き残るには、マス・マーケットに広く浅くアプローチするセールススキルではなく、狭く、深く質の高い顧客との関係を築くマーケティング思考です。理論と想いを仕組みに転換し、社内に落とし込んで運用できる様にリーダー向けに少人数での研修を開催する事にしました。経営者、経営幹部、リーダー候補の方に一緒にご参加頂き、マーケティング思考のマネジメントを社内に根付かせて頂きたいと思います。
詳細はこちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/koza-2/management/

JBN若手大工育成P始動 @人にやさしい家を考える会

令和2年7月29日 晴れ

県外の客はお断り。

昨夜遅くから九州、筑後市に乗り込んでます。久留米から在来線の特急で2駅、羽犬塚という変わった名前の駅の近くのホテルで朝を迎え、いつも通りに筋トレをした後、みやま市の公民館に移動、 JBNが若手大工の育成の為に国土交通省からの補助金を投入してスタートさせた若手大工を育成するプロジェクトの講師としてコロナ感染拡大が危惧される福岡県にやってきました。福岡県とはいえ、みやま市は熊本とのちょうど真ん中あたり、コロナの感染拡大リスクなど微塵も感じることのない雰囲気で、昨夜、夕食に行こうとホテル近くの居酒屋を探索していると、「県外からの客はお断り」との張り紙の店があるくらい。関西からの来訪者の方が警戒されてる様です。。

踊らされるのを自粛。

一旦、収まりかけたコロナ騒ぎがこのところまた再燃しつつありますが、私は一応、PCR検査の増加と共に増える感染者数の報道に踊らされるのは自粛しようと思っていて、死亡者数、重症化数の推移をみて、リスクの判断をすることに決めておりまして、一度決めた予定は全て変更することなく、粛々と遂行することにしています。昨日は倫理法人会での講話に行きましたし、明日は神戸で人事制度改革、組織革命のWSを開催します。今日からスタートする大工育成プロジェクトの計画は数ヶ月前に計画を固め、今年の年末まで12回に渡りビッシリと九州に通うスケジュールをしており、私自身楽しみにしていたこともあり、少々のことでは(受講生にコロナ感染者が出ない限り)中止も変更もする気はありません。

職人は道具じゃ無い。

今回、私が講師を務める若者向けの講座は、いつもの一般社団法人職人起業塾の主催ではなく、JBN(全国工務店協会)がカリキュラムをまとめられており、主催はその下部組織である「人にやさしい家を考える会」です。当然、というか相変わらずというか、技術面のスキルアップに重きを置いたカリキュラムとなっており、大工見習いに簡単な作業をスムースに行える技量を身につけさせることで、厳しい費用負担(未来への投資ですが、)を伴う若手大工の採用、育成をサポートする狙いが随所に見え隠れします。それも大事なことだと思いますが、「職人は道具ではない。」という私の信条からすると物足らない部分が多く、今回の講師の依頼もそんなカリキュラムが決まっているのを見て、正直、受けるべきか迷いましたが、依頼頂いた先が職人起業塾の福岡の現地事務局をお願いしている「人にやさしい家を考える会」だと言うことで、十分私の理念、信条をご理解された上でのご依頼だと考えお受けしました。

何の為に大工をするのか?

そんな経緯もあり、今日の開講はオリエンテーション、職業人としての自覚と責任、現場での安全衛生がテーマでしたが、一応、テキストの内容も踏まえながらも、ほぼ、いつもの私の持論を思いっきり展開して、現場価値、職人の価値を最大限生み出せる職人になれ!と若者たちに熱く語りかけました。全国で一斉に行われている大工育成プロジェクトの内容とは随分毛色が違うことになったのは想像に難くないですが、参加された受講者達は皆真剣な眼差しで終日私の言葉に耳を傾けてくれましたし、「わかったか?」と質す私の問いに気持ちよく「はい!」と答えてくれておりました。全員、単に基礎的な技術を学ぶ研修だと軽い気持ちで参加していたのでしょうが、人生の意味や、建築の仕事を行う目的、自分自身の良心に向き合った判断を選択し続ける在り方、そして習慣化の力を身につけることの破壊力を理解し、実践への一歩を踏み出してくれる雰囲気を醸していました。

建築業界の未来を切り開け!

今回スタートした若手大工育成プロジェクトの詳しい内容についてはまた改めてこのブログでご紹介して行きたいと思いますが、とにかく私が目指しているのは、3人目の煉瓦職人と言われる、百人いれば全員が仕事を頼みたい、と言われる様な職人を量産することであり、圧倒的な信頼を得る若い職人が活躍することで事業所の未来を切り開き、地域に根ざす地場工務店がそのブランドを確立することです。地域毎にそこに住まう人の安心と安全を担い、雇用と需要を創出する私たち地場工務店こそが鎖国時代と言っても過言では無い、グローバル化のリスクを肌身で感じたこの度のコロナ騒動の後、経済の中心を形作るローカリゼーションの中心的な役割を担うべき存在であり、それを実現するには職人達が若者に憧れられる存在になる必要があります。本日の開講に当たって、建築業界の未来の動向の鍵を握るのは君たちだ!と檄を飛ばしましたが、同時に私自身の責任もブーメランの様に返ってきて胸に突き刺さりました。これから半年間、渾身の力を込めて若手大工の育成に情熱を注ぎたいと思います。熱く行きまっせー!(笑)


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アフターコロナの今こそ内部からの強化を図るWS再開します。

※定員に達したため、募集終了しました。8月も開催予定の先行予約はこちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/contact/

【現場人材戦力化の人事システムの運用編のWS】
これからの圧倒的な職人不足時代に備える職人・施工管理者の採用、育成に必要な組織体制構築についてのワークショップの第2弾運用編です。ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
https://www.facebook.com/events/2792733910985295/

古典的マーケティング理論を学ぶ場、一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイトにセミナー、WS等の情報を集約しています。
原理原則系マーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。
全12回の実践型現場マネジメント理論のpdf、動画なども公開しています。
その他、研修のお申し込み、問い合わせ、補助金の活用などの情報も集約しています。
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しくじって、気づいた事。#習慣の力

令和2728日曇り

火曜日は朝活の日。

いつもの火曜日はポートアイランドの神戸ポートピアホテルで開催している神戸市倫理法人会のモーニングセミナーに出席するのですが、今日は北播磨倫理法人会から講話の依頼を受けて、早朝5時前から神戸の北に位置する小野市に向かいました。北播磨倫理法人会は立ち上がってからあまり日が経っておらず、まだ50社弱の会員数と少しこじんまりした単会の様でしたが、その分和気あいあいとしたアットホームな雰囲気があり、皆さん熱心に聴いてくださったこともあり、とても近い距離感で気持ちよく話させて貰いました。

いつもの当たり前の話。

今日の講話のテーマは「マーケティングとあり方と倫理」としておりました。誰でもが知っている「人の道」の様な原理原則論を地道に実践することで人生が徐々に開けて、思いがけず良くなってきたと言う私の経験談をもとに、人としてのあり方に真摯に向き合おうとする倫理法人会のバイブル「万人幸福の栞」を元にした実践の大切さについて話させてもらいました。何の目新しさも変哲もない当たり前の話ではありましたが、聴いてくださった皆様からは、(お約束ではありますが、)とても良かったとずいぶんと高い評価をいただけたようで、ほっと胸を撫で下ろしました。

違和感。

実は私、今日の講話を何食わぬ顔で話し、一応責任を全うしてきたのですが、非常に大きな失敗をやらかしたておりまして、内心、冷や汗をかきながらドキドキした瞬間がありました。それは、今日に備えて先週の連休中に講話で使うPowerPointスライドを見直していたのですが、あろうことか、自分が申し上げていたテーマをすっかり忘れており、違うテーマのスライドを一生懸命修正していたのです。その失敗に気づいたのは、朝5時半に会場に入ってリハーサルをしている最中で、壇上に書いてあるテーマを見て、あれ、これは何かおかしいぞ、、と違和感を感じたのでした。

ぼーっと生きてんじゃねーよ、

そこでやっと、今回は先月に西播磨倫理法人会で話した内容とかぶらないテーマにしようと思い、テーマは何にされますか?と質問されて「マーケティングうんぬんの話をします」と答えたのを思い出したのです。正直、かなり焦ってPCの中のフォルダを確認してみると、かなり以前に姫路で登壇した際に全く同じテーマのPowerPointを作っているのを発見し、スタート前の数分で少しだけスライドを修正して何とか事なきを得ることができました。本当にツイテいたというかラッキーというか、 九死に一生を得た位の間一髪セーフでの登壇と講話でしたが、ぼんやりしていたらテーマと全く違う話をしていたかも知れず、同時にこんな失礼な事はないと、深く反省させられました。

ギリセーフの理由

小野市のひまわりホテルでのモーニングセミナーと朝食会を終えての帰り道、「それにしてもギリギリセーフやったなー」と反省しつつも事無きを得て、ふー、とため息をつきながら車を走らせつつ、奇跡的なリカバリーが出来たのは何故だろうかと自己分析をしてみました。考えても見れはあながち偶然でもない様な今回のリカバリーが出来た最も大きな理由は、いつも同じ様なことを伝えたいと思っているからでは無いかと思いつきました。倫理法人会のモーニングセミナーで何について話したいですか?と問われたら、自分自身の在り方を見つめ直し、正しいと思う選択を繰り返すこと。=良き習慣を身につける事に尽きる様に思います。学も無ければ、事業を始めてたかだか20年、錚々たる諸先輩方を前にして偉そうに語るほどの業績を上げている訳でも無い私が、胸を張って言えるのは、正直、選択と行動の連続体である習慣を継続してきた位しか無いのです。

増幅する原理原則と習慣の力。

私がこれまで20余年間、事業を行ってきた中で、習慣の力を事業に落とし込む為に行った最大の選択は、17年前の大工の正規雇用化だった様に思います。その当時、銀行の担当者に時代に逆行しているとか、人材の在庫を抱えてどうするのか?とか、こんな収益性の低いモデルに融資は出来ないとか、許し難い忠告というか、提言をされてブチ切れたり、同業の経営者にも気でも狂ったのか?と諌められたりしましたが、事業の中心であるモノづくりの担い手の生活を安心出来るものにしなければ、同じ目的を持って顧客接点を任せられる様にならないと確信したのは原理原則に則るべきだと感じていたからに他なりません。それは、全ての現場で誰にでもできる当たり前のことを誰にも出来ないレベルまで引き上げるには、私一人の力ではどうしようも無い事を認識していたからであり、結局、今の私達があるのはスタッフの皆がお客さんの立場に立って、判断、選択を繰り返してくれたお陰だと思っています。今日の失敗で、原理原則は増幅する力でもあるのだと、改めて気付かされました。


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欅や栗の原板を使う贅沢な木工教室があるらしい件、の真相。

令和2727日 曇り時々雨

繁忙期突入。

今年はコロナの影響で、全体的にも世間的にもゆっくりしている感があり、あまり意識しておりませんが、例年、7月の終盤は盆と言う区切りまでに工事を終わらせるべく、非常に忙しくなる時期です。いわゆる繁忙期のスタートとなる7月最終週の始まりである今朝は、早朝から社員面談、その後、昨日開催していた、夏休み木工教室で最後まで出来なかった作品の残工事?の続きのお手伝いから。1時間程の時間でしたが、子供と一緒にものづくりをするのは楽しいモノ、いい気分で1週間のスタートを切ることが出来ました。(^ ^)

夢を叶える木工教室。

つむぎ建築舎で毎年開催している夏休み木工教室は「夢を叶える」と言う冠がついており、作りたいものをなんでも形に出来るのを特徴としています。前もって子供達(大人も、笑)に書いてもらった図面をもとに材の段取りをして置いて、若手大工がサポートしながら子供達が頭の中で描いたイメージを形に出来るのを体験してもらいたいと、(一方的にお題を決めて皆に同じものを作って貰うのに比べて)結構大変なのですが、15年間毎年続けています。

大工泣かせのワークショップ。

今回もなかなかの難易度の高い図面(というか、絵)が届いており、予定の2時間では難しそうなものもいくつかありました。結局、午前の部も午後の部も時間を超過して頑張ってもらう事になり、挙句、完成にたどり着かず、今日の居残り教室の開催となった次第です。ただ、参加頂いた皆さん共、楽しかったと言って、出来上がった作品を大事そうに持って帰ってくださる姿を見て、私も嬉しく、いい時間を過ごせたと毎年感じる事が出来ています。

木工教室を続ける理由。

長年に渡り毎年、木工教室を継続している理由はいくつかあります。ものづくりの楽しさ、素晴らしさを子供達に知ってもらうのは、未来の大工志望者が増える種蒔の一面もありますし、お客さん宅の子供達に会えてその成長していく姿を見られるのは、本当に貴重で嬉しい時間です。実際に、新入社員として入社する若者の大半はお客様の子供で、木工教室がリクルート活動の一面として機能しています。

若手大工の学びの場。

また、若手大工が担当となって、子供のイメージを形にするにはどうしたら良いか?に想いを馳せ、材料を考え、段取りして、コミュニケーションを取りながら工作をするのは教育の場としても非常に大きな意味を持っています。若奥様のDIYや子供の工作は意外とセンスがいるもので、実際に場数を踏まないと良い物は出来ません。今年はいつもよく作る単純な踏み台だけではなく、三段の脚立や餌場付き小鳥の巣箱、鳩時計に果ては安土城と、なかなかハードな希望を貰っており、頭を抱えておりました。(^ ^)

木づくりと木づかい

それにも増して、時間がかかった理由に、今回の木工教室はひょうご木づかい王国学校とコラボして、兵庫県も協賛を得て、国産材のケヤキや栗、ポプラなど広葉樹の原板を仕入れて木取りから行ったと言うことがあります。原板を割って削り、仕上げる工程を増やしたことで工作の時間よりもそちらの方にかえって時間と手間がかかってしまいました。しかし、分厚くデカい板を加工すると可愛い小鳥の巣箱や華奢な踏み台が出来るのを間近に見てもらうことで、木づかいの面白さ、無限の可能性、木と職人の価値を認識してもらいたいと思いましたし、ある程度は伝わった様に思います。

大工なめるなよ。

後は、昨日の楽しい体験が良き想い出として記憶の片隅に残り、国産木材を使う意味や意義、職人の持つ技術の価値を感じてもらい、将来、なんらかの場面で思い出して貰えれば、私にとってこれ以上嬉しい事はありません。ちなみに、木材加工の大した設備を備えているわけでは無い、一介の街の大工として私が木取り(原板から使う材を切り出す作業)をしながら心の中でつぶやいていたのは、大工をなめるなよ。でした。(^ ^)  鋸と鑿、鉋が有れば小さな差物から大規模建築まで出来るモノづくりの力と価値を伝える活動を、参加してくれるちびっ子達の笑顔を糧に、これからもずっと続けていきたいと思います。(^ ^)

伝わるまでが、伝える側の責任。#真実の瞬間

令和2年7月22日 晴れ

コロナの副産物

水曜日は朝活の日、昨夜はひょうご木づかい王国学校の定例会後の飲み会で、(いつも通り)遅くなり、いつもの神戸サウナで深夜のデトックス。今朝も朝からサウナに入って汗を流してからBNIのビジネスミーティングに参加しました。BNIは新型コロナの影響で今年いっぱいはオンラインでのミーティングになりましたが、全くのオンラインではなく少人数での集まりを試みており、今日はドリームチャプターのアイドル、ゆいちゃんが務める元町にある保険代理店さんのオサレなオフィスにお邪魔しました。メンバーさんのオフィスを訪問する機会はなかなかないので、コロナの影響のいい面というか、副産物だと前向きに捉える機会になりました。

法令遵守の証

朝活の後は事務所に出社してデスクワークの予定でしたが、珍しく何もアポイントメントが入っていなかったので、タイミングを逃して延び延びになっていた運転免許証の更新手続きに行くことにしました。今回の免許の更新は、免許を取得してから三十余年にして初めての優良運転者のゴールドカードになるということで、少し楽しみにしておりました。ゴールドカードになると免許更新のスパンが長くなる、更新手続きが短時間に簡略化される程度しか特典めいたことはありませんが、とにかく法令を遵守した結果ということで、なんとなく嬉しいものです。若かりし頃は免許停止を繰り返し、そのうち免許がなくなるのではないかと常に心配しており、まさかゴールドカードになる日が来るなんて夢にも思っていませんでした。これを機に一層安全運転に気を配り、無事故無違反を継続したいと思います。(笑)

免許更新と献血はセット。

私は明石の免許更新センターに行って免許の書き換えを行うのですが、いつも更新センターの向かいにある献血ルームで免許更新とセットで献血を行う様にしています。ここ数年は、半年以上海外渡航をしていないのが献血提供者の条件になっていて、長い間献血から遠ざかっていたのですが、最近はコロナの影響もあり、ずっと国内に留まっている様になり、献血を再開することができる様になりました。とはいえ、タイミングが合うときにするだけなので、そんなに頻繁に献血に行く訳ではないのですが、最も身近で、私にとって他に接点がない希少な医療機関との接点ですので、行く度に何かしら変化を見つけては、気づかされることがあります。

AIDSじゃありませんか?

今回、献血に行って変化に気づいたのは、コロナ対策で手指消毒がしつこいくらいなんどもしなくてはいけないこと、マスク必須、通りかかりの人に熱心に声かけをしているにも関わらず、ソーシャル・ディスタンスを守るために入場制限を設けて、一定以上の人が入れない様にしていること等、コロナ時代のニューノーマルに適応していることは当然なのですが、もう一つ気になったことがありました。それは、献血の受付時に繰り返し質問され確認したはずのエイズに羅漢している可能性はありませんか?と言う質問が献血中に再びなされ、ご丁寧にチラシを渡されて、後から電話して行ってもいいよと言われることです。(前からやってたのかもしれません。)

大事な事は三度言う。

献血内に寝転んで血を抜かれている最中に再びこの質問をされて、思わず看護師さんに聞いてしまいました。「これって、受付でもさんざん聞かれた質問ですけど、このチラシを渡して後から電話をかけてくる人いるんですか?」すると、看護師さんの答えはそんなに多いわけではないが常に一定量は電話がかかってくる。とのことで、その際は採血した血を急いで廃棄するようにするのだとか。昔から、「大事な事は3度言え」とよく言われますが、これってコミニケーションの真理だと改めて気付かされました。これが最後ともう二度と会わなくなる際に、嘘をついていないかと良心に訴えかけたら、一定数の人がまるで懺悔するように自分が男性と性行為を持ったとか、エイズの可能性があるとわざわざ電話してくると言うのは、まだまだ人間捨てたもんじゃないという気持ちと、熱心すぎる道端での声かけがその悲劇を読んでいるのではないかという疑問がふと頭に受かりました。とにかく、伝えたい事は3回口にして初めて伝わる。そして、伝わるまでが伝える側の責任。1回や2回伝えた位で、「言ったよね」なんて相手に責任を転嫁したりするような事は絶対にしないでおこうと思います。いい勉強になりました。


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新ブランド誕生!多可町産ヒノキが安価で美しい理由。

令和2721日 晴れ

真夏日。

梅雨明けはもう少し先になるようですが、今朝は近所の伊川の河川敷で蝉の大合唱が起こるほど天気が回復し、今日の神戸の日中の気温は35度の真夏日。昼前から出向いた工事中の新築木造中学校の現場では、さぞや皆、本格的な暑さに苦しんでいるかと思いきや、断熱材も入り深い日差しのデザイン、支給したての空調服の効果もあって、日陰でキビキビと作業に勤しんでくれていました。とは言え、少し身体を動かせば途端に汗が噴き出す暑さに変わりはなく、熱中症に留意しながらマメな水分補給と休憩を取りながら安全第一で工事を進めてもらいたいと思います。

コロナをチャンスに。

新築中学校での定例会議を終えた後は芦屋に移動、知人の茶人からご紹介頂いて、新進気鋭のイタリアンレストランのオーナーシェフに店舗リニューアルのご要望をお伺いに行きました。コロナ禍で飲食関係の事業者は軒並み大変な打撃を受けて、非常に先行きの見通しが立たない思いをされていますが、本日伺った先のシェフはコロナによる変化を転機と捉え、怯え過ぎる事なく、未来へのビジョンと明確な戦略を持ってアグレッシブに攻める姿勢を持たれておられました。甚く感銘を受けたと共に私がお手伝いできる建築の側面から少しでもお役に立てる様に良い提案を絞り出したいと思います。

地元の木材利用の啓蒙活動。

夕方からは神戸に戻り、かなり久しぶりとなるひょうご木づかい王国学校の運営委員会を開催しました。私が代表を務めるこの団体は、元々、兵庫県の林務課が地元産の木材利用を一般市民に啓蒙しようと林野庁の補助事業で施設を作ったのが成り立ちで、その後、国の補助金頼りの運営資金が枯渇するなどの問題から存続の危機に落ち入り、なんとか残そうと、有志を募り、私たちが運営を引き継ぎました。クラウドファンディングでも全国の多くの方にご支援頂き、なんとか今も継続しており、実際に家を建てるエンドユーザーに直接接点のある工務店が中心となって、山と街を繋ぎ、地域に循環する経済の仕組みを作る事を目的として地道な活動を続けています。

嬉しいニュース。

この定例会もコロナの影響で今年は2月以来、開催出来ておらず、超久しぶりとなった今日の木づかい王国学校の会議でしたが、非常に有意義なそして嬉しい集まりになりました。それは、メンバーさんと対面で顔を見れたから、とかではなく、2年前から構想されていて、なかなか進まなかった、兵庫県産ヒノキのフローリングや羽目板等の材の商品化が漸く供給の生産体制が整い、流通の担い手も確定して使える様になったとの報告を貰えた事でした。多可町は木づかい王国学校発足当初から森林ツアーでお世話になったり、山遊びのイベントを一緒にさせて頂いたりととても懇意にさせてもらっており、生産者の顔が見える地元の材料をこれから家づくりをする人にご紹介出来るのは本当に嬉しいことです。

眠れる宝の山。

兵庫県は非常に山林資源に恵まれた地域です。瀬戸内と日本海に挟まれた中部の山々には(ほとんど杉ですが、)ヒノキも含めて針葉樹の植林が多くなされており、そのほとんどが伐採の時期を迎えるほどに成長しています。実は、兵庫県の森林資源だけでも、日本の新築木造住宅の全てを何十年も供給できるほどの木があるにも関わらず、価格の安い外国産材に押されて使われておらず、致し方なく花粉を撒き散らし続けているのが現実です。また、一度人間の手を入れた山は定期的に整備を行ってこそ価値が保たれます。全く手付かずのまま放置される様になると、そこに育つ木材自体の価値も下がってしまう、下草に光が届かなくなり、地すべりの原因になったりとロクなことはありません。そんな複合的な意味からも地域の木を使うのは非常に重要な事だと考えています。

地元の木を使うメリットがない。

今回、漸く実現に漕ぎ着けて仕入れができる様になった、多可町のヒノキから作るフローリング材は非常に美しく、しかもあり得ないほど廉価な価格で卸してもらえる事になりました。実は、兵庫県産の木材は木目が飛び抜けて美しい訳でも、耐久性が高い訳でもなく、吉野杉や飫肥杉といったブランド杉と見比べると非常に残念ですが、見劣りするのが実際のところです。大して良い物では無いのに、外材に比べると割高で、実際に家を建てるお客様からすると使うメリットを感じて貰いにくいのが実際のところでした。私たちは上述の様な地域の問題を含めてご理解を求めているのですが、心苦しい部分も無きにしも非ず。それでも目先の損得だけに囚われる事なく、地域材を使うと言って下さるお客様に恵まれているのは本当にありがたい事だと感謝しています。

圧倒的に美しい床材。

しかし、この度取り扱える様になった多可町ヒノキの仕上げ材は、そんな大した特徴も利点もない地元材とは全く違い、全国的に見ても十分通用する美しさとあり得ない低い価格で提供できる事になった訳で、これで胸を張ってお客様に地元の木をお勧めできると心底喜んでいます。そして、今回の商品化と私たちへの流通はひょうご木づかい王国学校の活動を続けてきたからこそで、長年、手弁当で地道な活動を続けてきた甲斐があったと、しみじみと感慨深く感じた次第です。極上の良い材がお値打ち価格で手に入るのには理由があります。それは、製材、製品化を担ってくれている多可町桧屋の太田社長は大工工務店も営んでおり、自分の会社で使う材を森林組合から卸して貰って製材、乾燥しているからです。最近は皆伐といって、山の一帯の木を全て伐採してしまうのが主流になっており、その中から、市場に流すのと、太田社長に卸すのを選別して良い材が地元で使われる仕組みが出来ているからに他なりません。

美しいヒノキが安価で手に入る理由。

買主から注文された訳では無い、皆伐で一山丸ごと伐採した中で、綺麗な木目が出そうな材を選別して製材すると、柱や梁といった構造材を取った後の挽き残しの材も当然綺麗な訳で、それらを集めると節の少ない綺麗な板が取れる様になるのは当然です。とはいえ、節の入った一等材と同じ工程で作られるので、全く無節の材を揃える訳ではなく、そこまで高価な金額にならないというのが、この度の多可町産の美しい桧が安価で供給される仕組みです。なので、もちろん大量生産は出来ませんし、供給先も絞られてしまいます。木づかい王国学校でずっと活動を共にしてきた太田社長が優先的に私たちに声をかけてくれて、価格設定の相談までしてもらえたのは本当に嬉しい限りで、心から感謝しています。今後、目の覚める様な美しいヒノキの床材で仕上げた木の香りのする住宅を多くのお客様にご提案していくのが楽しみでしょうがありません。多可町産ヒノキが少しでも気になった方はサンプルが事務所にございますので、お気軽にお立ち寄りください!


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長梅雨とパラダイムシフト。

令和2年7月20日 晴れのち曇り

梅雨明け近し。

沖縄地方ではやっと梅雨明け宣言が出たらしく、神戸では今週1週間ぐらいが梅雨明けのメドになりそうとのこと。なんでも今年の梅雨は観測史上最長の長さで梅雨明けも最も遅くなるそうで、やたらひどく降ると思ったら、やっぱり普通じゃなかったのだと改めて感じるとともに、ここ近年、毎年のように起こる甚大な自然災害を考えれば、これからずっと今年のように今年の様にきつい梅雨が起こるかもしれないと、少し暗い気持ちになりました。

永遠の頭痛の種。

建築屋にとって雨は天敵のようなもの。とまでは言いませんが、何かにつけ頭を悩まされる相手ではあります。基礎工事に代表される外回りの作業ができなくなったりして、工期遅延の原因になったりするのはもちろんのこと、ひどい雨が降り続くと思わぬ雨漏りが発生したりします。その際に原因を突き止めてして直すのは当然ですが、一般的な雨では発生しない、想定外の強い暴風雨の際のみに雨漏りが発生する場合もあり、しかもその原因は1カ所とは限らないことも少なくなく、ずいぶんと頭を悩まされることが少なからずあります。

雨が怖い。

起業して建築屋として生業を始めた時から、常に、簡単に治らない雨漏りの案件を数件持ち続けてきています。調査を重ねて原因を突き止めて一時は直せたと思っていても、台風や豪雨がくるたびにまた漏れました。との連絡が入るのが、残念ながら毎年必ず数件あります。一般的な雨なら漏るはずがない構造になっているにも関わらず、想定を超えた自然現象に負けてしまう訳で、その度に情けなく、悔しい思いをするのですが、大雨や暴風雨の度に雨漏りの連絡が入らないかと、落ち着かない気分になるのが常になってしまいました。

常識を捨てろ。

とはいえ、私たちは建物を作って渡すだけが仕事ではなく、「その後の暮らし」に焦点を当てて、安心できる安全で快適な暮らしを担保するのが役割だと常日頃から私は言い続けており、その意味からいうと、雨漏りを完全に直すなんてことは、基礎の基礎というか、まずはじめに出来なければ話になりません。今年の長梅雨は神戸でも大雨を降らせて、やっぱり数件の雨漏りの連絡が入っています。梅雨明けに合わせてこれから原因の究明と根本的な改善を行うのですが、心に留めなければならないのは、今までの常識で物事を考えてはダメだということで、根本的に考え方を切り替える必要があるのではないかと思っています。

これからはこれまでの延長線にない。

新型コロナの影響で、世の中は大きな変化を余儀なくされました。国内経済の停滞、世界同時不況、鎖国といっても過言でない状態によるグローバル経済の破綻、そしてコロナとは直接関係ないですが、気候変動による自然災害の頻発。これまでの価値観の大転換を迫られることになり、これからは全く違う世界を生きて行く覚悟が必要になると思います。事業の在り方、ライフスタイル、を根底から見直さなければならないと思っておりますが、それだけでは無く私たちが生業としている建築の世界でも、これまでの常識を疑ってかかる意識を持って計画を立てなければならないと思うのです。これからはこれまでの延長線上に無く、現状維持は緩やかな破滅への道。心してかかりたいと思います。


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職人の価値

令和2年7月18日 曇り時々晴れ

富士宮にて。

今日は久しぶりの出張で静岡県、富士宮市に。一般社団法人職人起業塾の研修に社を挙げてご参加頂いている空間工房匠屋さんの協力業者会総会の基調講演を依頼されてやってきました。富士宮は去年までの10年間、毎年富士山に登拝を続けてきた関係でとても馴染みがあり、富士宮駅を降りた時には(雲で富士山は見えませんでしたが、)いつもの富士山の香りがしたような気がしました。駅のすぐ側に、観光センターがあり、通りがかりにふと見ると今年は山小屋が全て閉鎖されており、富士登山は出来ません。との張り紙が貼ってありました。考えれば、山小屋での仮眠は芋の子を洗うようにギュウギュウ詰で寝袋で眠るので、蜜は避けられない上に、頂上で病人が出ると如何しようも対処のしようがなく、致し方ないのかな、などと考えながら、本当にコロナをそこまで警戒しなければならんのか?と少し寂しい寂しいと言うか残念な気持ちが込み上げました。

空間工房匠屋業者会総会

昼過ぎに富士宮駅に到着後、出迎えに来てくれた山崎社長に連れられて、定番の富士宮焼きそばをご馳走になったのち、駅前の会場に入って協力業者総会のスタートから参加させてもらいました。基本的に、建築会社の業者会などと言うものはクローズな会合であり、外部に公開するものではありません。そんな会の講演に呼んでもらえる私は、様々な会社の業者会に参加させてもらえる役得に恵まれており、今回も大いに勉強させていただきました。特に、匠屋さんは今年の新卒新入社員に初任給プロジェクトという企画にチャレンジされており、社会人になって初めてもらう給与で、これまで育ててもらった親や兄弟に感謝の気持ちを伝えると共にプレゼントをする一部始終をプレゼンテーションにまとめて発表するという取り組みをされており、素晴らしい取り組みだと感動させられた次第です。

職人の価値

今回の講演で山崎社長から頂いたお題は「職人の価値」でした。いつもの講演のテーマと大まか同じ毛色ではありますが、現場で働く職人さんに少しでも心に火を灯し、ほんの少しでも意識と行動を変えてもらえるようにといつにも増して熱く語らせて頂きました。私が思うに、職人の価値は昔に比べればずいぶん目減りしている様に思います。それは、管理する者と作業する者へと分業化が進み、職人が細分化された作業をこなす作業員になってしまったからに他ならず、自分で考えることも、プロフェッショナルとしての矜持を持って判断する事も無く、決められた作業を決められた時間で済ますだけの価値しか生み出さなくなったからだと思っています。価値は役割と連動しており、役割が減れば責任も減り、価値の減り、当然所得も減ってしまいます。職人は今一度、責任と役割について考え直し働き方を見直すべきだと思っています。

待った無しの職人不足問題。

私が代表を務める一般社団法人職人起業塾のミッションは「職人の社会的地位の向上」であり、今一度、大工等の職人を昭和の頃の様に子供達が将来就きたい職業の上位に戻す事です。その為に行うべき事は、今現在、現場で働いている職人を子供達や若者からみて、魅力的な仕事だと思ってもらう必要があり、職人の待遇と一緒に働き方自体を変えていく必要があります。また、建築業界の職人不足はとうに顕在化どころか益々深刻化しており、職人の待遇改善、同時に現場で付加価値を生み出す働き方改革を進めるのは既に待ったなしの状態でもあります。

要は習慣化と目的。

今日の講演の冒頭に話したのは、「知っている事と出来ること、やれている事は違う」と言う事と、「新型コロナの影響もあり、価値観が逆転する位のパラダイム・シフトが起こった今、分かりやすい目に見えるモノよりも直ぐには理解されない目に見えないモノの方が重要になる。」と申し上げました。見えないものとはわかりやすく言うと「心」であり、「想い」です。職人の価値を上げて、もっと稼げる様にするのはそんなに難しく無く、非常にシンプルな理論です。施工する先々で顧客に寄り添い、顧客の立場に立って物事を考える、コミュニケーション理論の原点を守り、誠実に真摯に工事を行えば、必ず顧客からの高い評価を得られ、繰り返しの注文や紹介を得られます。圧倒的な信頼を得ていれば適正価格、適正工期での受注が叶い、満足出来る利益を得ながら、更に顧客満足を高める仕事に注力出来るのです。こんな簡単な理屈ですが、なかなかそのまま実践出来ている職人がいないのは、「知っている」から「出来ている」へのハードルを超える「習慣化」が容易では無いのと、目的意識が明確になっていないだけだと思うのです。

役割と責任と価値。

今日の講演の最後に熱を込めて伝えたのは、やっぱりいつもと同じで、全ての現場、全ての職人から「カネだけ今だけ自分だけ」思考を排除し、未来を見据えて目の前の仕事を一つずつ絶対的な評価と信頼を得られる様に考え、選択をしてもらいたいと言うことです。ただ単に作業をこなすだけの役割から現場作業を通して顧客の絶対的な信頼を勝ち取るとの役割をこなすだけで、多くの企業が新規顧客獲得のためにかけている、売り上げの3%とも言われる莫大な販促費も必要なくなりますし、情報過多の時代で益々厳しくなっている競合他社との価格競争からも抜け出すことができるようになります。そもそも建築業は最終的に現場でしかその評価を得ることができない以上、職人には大きな責任と役割があるわけで、そこに気づき、少しの実践を積み重ねるだけでとてつもなく大きな価値を生み出すとお伝えしました。ほんの少しでも、匠屋社の業者会の方々の心に灯をともせたなら幸甚です。次の富士登拝の際にお会いできるのを楽しみにしております。


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評価すべきは誠実さ。

令和2年7月17日 曇り

消え去った常識。

青空が顔を出した昨日は、散髪屋の親父さんとそろそろ梅雨明けですね、なんて話してましたが、今朝の天気予報を見ると梅雨前線は日本列島上空にどっかりと居座っており、不動の構えを見せていました。なんでも8月まで梅雨は続く様で、鳴り物入りでスタートする来週の4連休前から始まるgo toキャンペーンにも文字通り水を指す様です。梅雨って早く始まったから早く終わるものではないのだと言うか、もう例年通りが通用しない時代になったのかも知れません。

面談マラソン続行中

今日は終日、事務所のテラスでデスクワーク、夕方からは大工社員との面談の続きを行い、2名で2時間程度で終わるはずが、気づいたら10時を過ぎていて4時間も話し込んでいたことに気づきました。二人共、粗利目標を達成したり、大型案件の現場をまとめて工程通りに進めたり、次々と仕事を受注して来て若衆に現場を回すなど本来なら、私の口からは褒めて感謝の言葉が溢れ出すはずなのですが、現場や営業、施工管理等の実務ではなく、もっと基本的な社内の細々とした業務が出来ていない事が多く、結局、今回も苦言を呈さなければなりませんでした。

評価は期待とセット。

頑張っている社員に労いの言葉をかけずに、逆にダメだしをするのは、ひとえに期待値が高いからに他なりません。大工と言う職業柄、現場がうまく回り、お客様に喜ばれたらそれで満足してしまいがちですが、私としては大工である前に一流の職業人になってもらいたいと思っていて、現場実務以外の多くの役割を彼らに与えています。本人達にとっては面倒で苦手な事ばかりでしょうし、なぜ建築屋の本分である現場に一生懸命取り組んで成果に繋げているのに認めて貰えないのか、と、私に繰り返し説明され、頭では理解していてもどこか納得出来ない部分が何年経っても残っている様です。あと一皮剥けてリーダーシップを発揮出来れば、面談は私に評価されるのでは無く、自分自身の業績を提示してどの様にしたいかを告げる時間になるのですが、その一歩がなかなか超える事ができない様です。

心のブレーキ

頭で理解して、分かった事を実行、継続してルーティンとして身につけてしまえば、次のステップに進む事が出来る様になります。これをヘーゲルの弁証法的な螺旋の成長として人生に組み込めば、技術でも知識でも人間力でも同じで、確実に影響力は増すし、その分、思考を現実化する事が出来ます。至ってシンプルで分かりやすく、誰もが知っているにもかかわらず、そうならないのは、自分自身でブレーキをかけてしまうからだと思っていて、それは本人が自分のセルフイメージにひきづられてしまっているのがその根本的な原因です。残念ですが、私の力でそのブレーキを取り除く事が出来ずにいるのが現状で、彼らがあと一歩高みに上り、自立した誰もが羨むカッコいい大工になれない原因の一端は私にあります。

四方良しは近くから。

私達、株式会社四方継は今期から理念を刷新し、掲げているのは「四方良しの世界の実現」です。事業を通して誰も犠牲にならない、誰もが良くなる様にしたいとの想いですが、敢えて順序をつけるなら、一番身近なところから順番に良くなって貰える様にしなければならないと思っていて、不幸な作り手がお客様の幸せを担う家づくりが出来る訳がないと思っています。そういう意味では、事業運営の全てのコストを負担して頂いているお客様には大変申し訳無いですが、お客様第一主義ではなく、従業員第一主義と言ってもいいかもしれません。しかし、モノづくりは作り手の気持ちが乗り移るものであり、作り手がどんな気持ちで仕事に向き合うかに目を瞑る訳にはいかないと考えています。

最も重要なのは誠実さ。

最近、口癖の様に私が言い続けているのは目に見えるモノより目に見えないモノを大事にすべきだと言う言葉。社員との面談で私が本当に観なければならないのは、粗利目標の達成でも、顧客アンケートの点数でも、対応した件数などの仕事量でも無く、誠実さに代表される見えないモノだと思っています。そして、誠実さとは当然、私に対してでは無く、お客様だけでも無く、同僚や、特に自分自身への誠実さであり、甘えを(自分で)許してしまいがちな対象に対して、いかに真摯に向き合うかが重要だと思っています。少し視座を変えて長く、広い目で見れば、そこだけ出来ていれば全ての問題、課題が解決する様な気がしています。人は変えれない、でも、絶対に人は変われる。そう信じて私自身、誠実に精進して行こうと思った次第です。先は長いねー。


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ライフスタイルとモーニングルーティーン #第83回継塾

令和2年7月16日 曇り時々晴れ

ご縁を紡ぐは仕事のタネ。

曇りがちの空から今日は青空が覗き、梅雨明けも近いのかと思えるいい天気の1日になりました。日中は宝塚のお寺さんに、「最も信頼している建築会社さんです。」と、最大級の褒め言葉と共に、住職の代替わりに伴う庫裡の改修工事のご紹介を頂いて、いい天気の下、ドライブ気分で車を走らせました。それにしても、同行した「聴き手」のガンキチもびっくりするくらいと言ってましたが、毎日のように次々と仕事のオファーを頂けるのは本当にありがたいものです。世の中が新型コロナの荒波に翻弄されている中、何事もなかったかのように忙しくさせていただけるのは、これまでご縁を頂いた方々との関係をスタッフと共に誠実に紡いできたおかげ様、ご縁に感謝しながら、ご恩返しが出来るように精進せねばと気持ちを引き締めました。

第83回継塾

夕方からは月に一度の勉強会、元祖職人起業塾改め「第83回継塾」の開催日で、今回もzoomを使ってオンライン併用の勉強会を開催しました。東は東京から、西は九州まで、全国各地から意欲的な経営者や経営幹部、それから事業所の中心となって行こうという従業員さんにお集まり頂いて、原理原則に基づいた古典的マーケティング理論を共に学び、実践に落とし込み、未来を標榜すべく学びの時間を持ちました。今回のテーマは「ライフタイム スキーム」となっており、マーケティングの進化、変容に対応してマーケティング4.0として位置付けられている顧客の自己実現(=ライフスタイルの実現)に寄与できるサービスや商品を生み出すフレームについて考えました。

マーケティング4.0の時代

まだiPhoneがこの世に出てきていない時代に、既にマーケティング4.0はオンラインとオフラインがシームレスに混ざり合って顧客とのコミュニケーションを取るだろうと預言した、マーケティング界の神様、コトラー博士はマーケティングの進化の過程を、1.0:作れば売れる時代、2.0:顧客のニーズを知れば売れる時代、3.0:モノではなくコトを提供する時代と定義つけられました。そして、令和になって世界の価値観が変わったのをきっかけにマーケティング4.0の時代に移行するのが顕著に現れるようになったと感じています。上述の通り、コトラー博士が言うには4.0は顧客の自己実現をサポートする商品、サービスだと言われています。

ライフスタイル・マーケティング

顧客の自己実現に寄与する商品、サービスとはどのようなものか?と問われてもそう簡単に思い浮かばないかもしれませんが、今では決して珍しいものではなくなりました。一般的なユーザーのニーズを汲み取って問題解決するスタイルから、ライフスタイル・マーケティング、ライフスタイル提案と言われる顧客の憧れるライフスタイル(自己実現)を形にする情報提供やサポートのことを指していると考えています。そして、コトラー博士の預言によれば、それがオンラインとオフラインの両方でシームレスに顧客と繋がり、コミュニケーションを取りながら、ビジネスとして発展する形がマーケティング4.0のビジネスモデルと言えると考えています。

8467(ヤシロナナ)とVlog

今日の勉強会「継塾」では2本のYouTubeの動画を見ていただいて、lifestyleマーケティングの実例から、自分たちのビジネスをどのようにマーケティング4.0に進めることが出来るかを考えていただきました。ご紹介したその動画をここでもご紹介しておきたいと思います。1本目は視聴回数32万回を越すモンスター、8467(ヤシロナナ)さんのチャンネル。私には全くその良さも凄さもわかりませんが、とにかく凄い人気を誇り、若者に圧倒的な支持を得ています。

2本目は最近話題のモーニングルーティーン動画。これも、確かにオシャレなlifestyleを感じられるのですが、私にはイマイチピンときません。しかし、全てのいる事はディティールにこだわって作られている事は伝わりますし、どうせお付き合いをするなら雑な人より丁寧な暮らしをされている人と付き合いたいと思うのは人の常。派手さは無く、プロモーションではないところが多くの人の共感を呼ぶのは理解出来るような気がします。なんのこと無い日常のライフスタイルを動画で配信し続けることをVlogと言うらしいですが、世の中の流れはコトラーの預言通りに進んでいるようです。

ライフスタイルを持っているか?

今の時代に脚光を浴びているこの2本の動画を見て感じさせられるのは、ライフスタイルとはルーティーンと密接な関係があり、動画撮影の際だけ張り切り、取り繕って配信したところで彼女たちのように圧倒的な支持を得られるわけでは無胃と言うことです。YouTube単独の配信では無く、普段からInstagramやツイッターで価値観や世界観、ライフスタイルを発信しているからこそ、圧倒的な共感を呼んでいるのだと思います。そこから気づかされるのは、ライフスタイル提案に必要なのは共感されるライフスタイルを持っていることで、ライフスタイルが無い人にライフスタイルの提案も提供もできるはずが無い。自分のlifestyleをdesignすることで、主体的な人生への扉を開き、自己をしっかりと持つ相手への理解や共感が広がり、マーケティング4.0に適応する力が身につくのでは無いかと思うのです。今日の継塾で参加者の皆さんに対しての質問は以下の3点、ここから新たな時代に適応したマーケティングへの糸口があると思います。考えて見られては如何でしょうか?

1.あなたの顧客が共感する人生観・価値観・習慣・哲学・コンセプトとはどの様なものがあるか?

2.あなたの仕事哲学、コンセプトは何か?

3.あなたのライフスタイルが提供する「顧客が手にするバリュー」は何か?


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