人は1日に9000回選択する。

平成30年11月7日快晴

善行積めば、天が見ている。

今日は春と秋に開催しているすみれ(職人起業塾合同)ゴルフコンペの第9回目の開催日。とは言え、水曜日は朝活の日と言うことでやっぱり今朝も夜明け前から起き出して三宮コンベンションセンターで開催されるBNIの朝のビジネスミーティングに張り切って出かけました。朝会が終わると同時にそそくさと会場を後にして、慌ただしくいつものコンペ会場であるオリンピックゴルフ倶楽部に向かいました。組み合わせを発表した先週の時点で天気予報では今日は雨の予報になっておりましたが、参加下さった皆様の日頃の行いがきっとよっぽど良いのでしょう、蓋を開けてみると絶好のゴルフ日和となり、今回も大勢の人たちと爽やかに、楽しく、和やかなグリーンコミニケーションの時間を持つことが出来ました。そろそろ年末が近づいてくるこの忙しい時期にもかかわらず、クライアントや協力業者さん、工務店仲間にBNIメンバー、職人起業塾の塾生さん等々、20名を越す方々にご参加頂き本当に嬉しい限りです。ご参加いただきました皆様、本日はありがとうございました。心より感謝申し上げます。

24時間戦えますか?

昨夜は締め切りの迫ったタスクを片付けていて気づけば2時を回っていました。さっさと寝れば良さそうなものですが、一応、毎晩の習慣なので、一応、本を読み出したら、ついストーリーに引き込まれてしまい、朝会の前日にしてはベッドに入ったのが少し遅かったこともあり、4時間が必須の睡眠時間が3時間を切ってしまいました。そんな中、朝起き、筋トレ、犬の散歩を済ましての、朝活からゴルフラウンド、コンペの表彰式を終えて事務所に帰りPCに向かって昨日の事務仕事の続きを始めましたらさすがに少し疲れ気味で、夜には夜間工事の着工があったので様子を見に行こうかと思いましたが、このままでは24時間営業になると気づき、さすがに現場の事は工事担当の佐藤君とタクミに任すこととさせてもらいました。若い頃、リゲインという清涼飲料水のコマーシャルで「24時間戦えますか?と」いうキャッチコピーが流行った世代の私ですが、50歳を過ぎていつまでもそんなことやっとれません。(笑)

1日9000回もの選択

さて、お題目は今朝の朝活で来週にメインプレゼンテーターを務められる香園さんが今日の朝会の締めに口にされた言葉です。なるほどなぁと、妙に納得してしまいました。角野さんのモットーは、「こだわらないことにこだわる。」で、人は1日9000回もの選択を繰り返しながら生きている中で、変にこだわりがあるとその選択の過程でしょっちゅう迷いが生じ、本当に大事の選択をしなければならない時に正しい判断ができなくなるから、普段はできるだけあるがままを受け入れて、ここぞと言う時に選択の力を発揮できるように蓄えておく」と意識しているとのことです。実際、今日のゴルフラウンドをしていても、手にするゴルフクラブの番手をどうするか、右を狙うか左を狙うか、強さは?と無意識とも言える程度の意識で何度も選択を繰り返します。朝起きて、身体が目覚めてないのに筋トレをやるか?まだ真っ暗なのに犬の散歩に行くべきか?朝会を終えて間髪入れずに退室するか、仕事のやりとりをしている方たちには進捗の声掛けをするべきか?数えだしたらきりがないくらい、確かに私たちは瞬間ごとに選択を迫られながら生きています。

人生とは選択である。

私が講演で話す機会がある際に、今の時代を顕著に表している例としていつも紹介する事例があります。情報革命が進んだ現代では、今までとレベルが違う情報の拡散があり、一つ選択を間違うだけで天国と地獄、栄光と破滅の両極端に分かれる時代だと言う話で、数年前に世間を騒がした食品への異物混入の事件の顛末です。当時、マクドナルドとペヤングはどちらもネット上で異物混入が盛んに投稿され、経営者はその対応を迫られました。マクドナルドのCEOはこれから万全を期すと言うだけのお茶を濁した会見を行い、ペヤングはそれとは対照的に市場に出回っている商品と在庫を一切合切全て焼却処分にしてゼロからのスタートを切ると、半年間の発売中止を決めました。両極端の対応を同じ位の時期にされたのですが、その結果、マクドナルドは深刻な赤字に陥り、株式譲渡の噂さえ出ました。それとは対照的にペヤングは発売中止を終えて、商品を再発売すると大いに話題になり、インスタント焼きそば業界でトップシェアを誇る位になる大きな反響を呼んだのは記憶されていることも多いと思います。選択を間違うと淘汰され、正しい選択が大きく評価される時代になっているのです。人生とは(選択した)行動の積み重ねの記憶であり、選択が人生を作ります。

9,000回の選択を支える1回の選択。

社内勉強会や、職人起業塾で繰り返し私が言い続けているのは、人間は犬や猫とは違い刺激と反応の間に選択の自由を持っているということです。その選択の判断基準が信念や信条、自分の心の中にある良心、誰かから引き継いだ想い等を集約した「志」に根付いていれば、絶対におかしな選択はしないはずだということで、いかに常日頃から「志」を強く持ち続けることができるかが人生を形作る何よりも重要なことではないかと提言しています。何か物事が起こったとき、判断をして選択する際に、楽だとか、めんどくさいとか、目先儲かるとか、先のことには目をつぶるとか、「今だけ、金だけ、自分だけ」と言われる人の信頼を貶める価値観を排する様にするのもまた選択。結局は心を鍛える習慣を持って日々鍛錬を積み重ねることしか、1日に9000回やってくる選択を誤らないようにする手立ては無いように感じています。心を、魂を鍛えると言う選択こそ残りの9000回の選択を支える根本なのかもしれません。香園さん、今朝は非常に良い話をお聞かせくださり、ありがとうございました。選択、意識します。^ ^

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効率性と効果性@生産性大作戦

平成30年11月6日晴れ

年末風情。

11月に入って1週間が経とうとしており、ここにきて一気に年末の押し迫った感が高まってきました。昨日の工程会議では早々にご依頼を受けている工事を来年に振り分けさせていただく先をピックアップして、今日はその確認に追われました。昼と夜も、今日も明日も、ずっと途切れることなく繋がっているし、12月と1月も単なる月の違いと言えばそれまでですが、竹は節があるからこそ強くまっすぐ伸びていく。と言う格言通り、節目を大切にするのは非常に大事なことだと思っています。できるだけご依頼いただいているお客様のご意向を汲み取って、今年の仕事は今年のうちにケリをつけるように年末まで息を止めて気張りたいと思います。

Iot、AIの時代。

今日も1日、年末までのスケジュールを睨みながら神戸市内中を打ち合わせやら現場の確認やらの建築実務に没頭、走りまわりました。そんな中、何とか時間をやりくりして神戸国際会館内会議場で開催されていた「生産性大作戦」と銘打たれた神戸ITフォーラムに参加してきました。すみれのクラウド活用の顧客管理システムや以前活用していたMicrosoft社のオフィス365の導入の際にも御指南いただいている神戸のIT企業DATKIT社の喜多社長が主催されているフォーラムと言うことで応援がてらのつもりで立ち寄ってみたらなんと大きなセミナー会場は満員御礼の大賑わい。IOT、AI時代の本格的な到来を感じさせられる熱気に満ち溢れておりました。

文明の利器。

すみれでもクラウド活用には数年前から随分と力を入れていて、顧客管理システムの他にも、現場情報の共有や、社内の着工予定表や掲示板など積極的に推進してきました。今ではすっかり当たり前のシステムとして運用しておりますが、冷静になって考えてみみれば10年前には全く考えもしなかったような便利さを手に入れていると感じます。しかし、その反面、それまではかかっていなかった経費が毎月確実に費用計上されているわけで、年間にまとめてみると結構な金額だったりします。ただ、その費用を人件費に換算して考えると決して高いものではなく、テクノロジーの進化のおかげで確実に業務の効率化は図れており、文明の利器の恩恵に預かっていると感じます。

効率化のメリットとデメリット。

ただ少し気になるのは、昨日のブログにも書きましたが、建築業界のテクノロジー、道具の進歩で鉄筋工や植木職人の作業効率が劇的に向上したのに対し、働く人たちの稼ぎは別段良くなったりしていないのは大きな問題で、我々もクラウドやICT活用をして業務の効率化が図れたぶん、そこで働く人たちが幸せになっているかが非常に重要だと思います。情報革命が私たちにもたらしたものは、結局はスピードであり時間だと思っていて、スピードが速くなった分、時間単位の仕事量が増えて我々の暮らしは豊かになってしかるべきのはずですが、残念ながら、鉄筋工の例のようにそれが社会全体の流れになるとできていて当たり前になり、メリットを享受できなくなっているような気がしてなりません。また、スピード化の反面、リアルなコミニケーションを減らすことにもつながり、デメリットも少なからずあるような気後もします。

強化すべきはAIに無いもの。

テクノロジーの進化による効率化が声高に叫ばれる風潮に世の中全体が一斉に流されているような印象を拭えない昨今、スピード化を図る効率化がどのような業態でも成果に結びつくかと言うと必ずしもそうではないと思っています。10年以上前、スティーブンコヴィー博士の著書に、効率と効果性についての言及があるのを読んだ記憶が今もずっと頭の中にこびりついていて、人、モノ、金と言われる経営資源が脆弱な私たち中小零細企業はいかに簡単に早く仕事をこなすか、と言うスピード化を目指すよりも、少ない資源と限られた時間の中でいかに大きな効果を生み出す下のほうに焦点を合わせるべきではないかと思っています。モチロン、便利な文明の利器にはお世話になりますが、AI、機械には出来ないコト、影響力を高めて効率より効果性の向上に努めることを忘れてはならないと感じた次第です。やっぱ、鍛えるべきは人間力ですよね。(^ ^)

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ジャパンスピリットとTED

平成30年11月5日 晴れ

草刈り機の進化に思う。

月曜日は大体、着工の日。と言うことで今朝も朝一番に事務所を飛び出して定期的に剪定をしているクライアントのお宅に向かいました。ま、作業は植木職人さんにお任せで、顔を出した程度のことですが、久しぶりに剪定の現場に立ち会うと見慣れない草刈機の先端工具を見つけて興味津々、なんと草刈機に刃がついておらず、ビニールワイヤーがヒョロリとついているだけで、草程度ならチップソーのような大層な刃物がついていなくても遠心力の力でワイヤーで刈れるとのこと、小さなことですが以前から住宅の庭を刈るのに床や建物に傷をつけまいと細心の注意を払っていたのが、際まで気にせずにストレスなく刈り取れるのは非常に素晴らしいアイデアで、テクノロジーの進化というには大げさかもですが、植木職人さんによるとこの工具のおかげで随分と作業効率は良くなったとのこと。しかし問題は、作業が早く済むようになってもその分職人さんの稼ぎが良くなるかと言うと一概にそうとは言えないところで、一体誰のための技術革新なのかと疑問を感じてしまいました。

アイデアとテクノロジーがもたらすべきもの。

私たちはもっとアイデアやテクノロジーの進化でそれを使う人が幸せになる根本的な問題解決を目指さなければならないと思います。植木屋さんとの話にも出ましたが、鉄筋工の作業が圧倒的に速くなる結束機なる自動で鉄筋と鉄筋を結束する機会が発明され、近年ずいぶんと普及してきました。土間の配筋の結束などで大活躍しており、結束に終了する時間は3分の1位になったのではないかと思いますが、その分鉄筋工の稼ぎが良くなったかと言うと一概にそうとも言えず、元請けからの工期短縮のオーダーに応えるために高い機械を買い、早く作業が終わるようになった分、工数で計算される労働集約型の職人は結局同じ日当をもらっていることになっていると耳にします。高い品質を低価格で提供したいと言うのは我々事業者にとっては常に目指すべき、考えるべきことですが、誰かの犠牲の上に立っての低価格高品質はあってはならないと思っています。

目指すべき「三法よし」の世界。

近江商人を始めとする日本人が持っている商売感として「さんぽうよし」と言う概念があります。日本的経営の根本とも位置づけられる、「売り手よし、買い手よし、世間よし」と言う考え方は成熟していく世界経済において不可欠な持続可能な社会を形作るための自立循環型のエコシステムであり、より良い環境を次世代に残すためにわれわれはその考え方をビジネスに落とし込み、実践しなければならないと思っています。しかし、近年アメリカを始めとする保護主義の台頭と蔓延とともに資本主義社会に身を置いている私たちは厳しい弱肉強食の資本主義経済の中で勝ち残って行かなければならず、「きれいごとだけじゃ飯は食えない」と言う、「今だけ、金だけ、自分だけ」と言う人として最低の価値観に陥ってしまいがちなのも現実です。そうならないためには、足元のビジネスに直結することばかりではなく、もう少し社会全体を俯瞰できる広い視野をもって実業以外のことを学ぶ必要がある、学びの場に足を運ぶ必要があるのではないかと思っています。

刺激と学びの週末。

そんな意味からすると、先週末は非常に大きな学びと刺激を得る時間になりました。土曜日は昼からUXデザインを学ぶエックスデザイン学校大阪分校に顔を出して、私が勝手に師匠と崇めている浅野先生の講座のイントロダクションを聞き、そのまま東京へと移動。一般社団法人職人起業塾の15回6ヶ月コースのカリキュラムに絶大なご協力をいただいている小田全宏先生の還暦祝いのパーティーと長い期間をかけて小田先生が執筆されている日本人の心を明らかにし、学び直す著書、ジャパンスピリットを実践して広める会の発足にあたっての基調講演に参加して、小田全宏先生の熱い気持ちを瞼と心に焼き付けました。歴史を学ぶ意味は、「感謝」「誇り」「誓い」だと悠久の歴史を刻み続けてきた日本の先人たちの思想や行動を今一度、襟を正して学ぶべきと言われた小田先生の提言には諸手を挙げて賛同するとともに、曲がりなりにも私塾を主宰する身として、目指すべき方向性を明確に示されたように感じた次第です。

TEDx Kyotoでのご縁。

翌日の日曜日は京都に移動して毎年楽しみにしているTEDx Kyotoに参加、総勢15名のスピーカーによる世界を良くするためのtechnology、entertainment、designにまつわるアイディアやパフォーマンスをエンターテイメントとして楽しみました。京都駅から会場である国際会議場への道すがら、一昨年のTEDx Kyotoの登壇者であり、私たちが主催する自主上映会で映画の配給と講演をしてもらった上に、その当時私が取り組んでいたクラウドファンディングにも大いにご協力くださった、女流映画プロデューサーの益田さんとばったり出会い、相変わらずすごいパワーを発散してる姿を見て会場に着く前からテンションを上げるとともに、再会を喜びました。すごく嬉しい提案をいただけたことも併せて、ご縁に心から感謝します。

balance &Unbalance

今回のTEDx Kyotoテーマは“balance”となっており、トークだけではなく音楽でも調和をテーマとしたパフォーマンスが繰り広げられました。どのパフォーマーも非常に素晴らしかったので、ぜひともYouTubeに配信される動画を見ていただければと思います。私が今回のTEDx Kyotoへの参加で強く印象に残っているワードは「ソーシャルネットワーク」「コンプレックス」です。この世界の片隅に」と言う呉市を舞台にした名作漫画が原作のテレビドラマが前クールで放映されていましたが、誰もがこの広い世界にとってちっぽけな存在だと言う事実を目の当たりにする瞬間というのはあると思っていて、どこか自分の限界を知るというか無力感を感じる部分は持っていると思っています。世界がインターネットでつながりカップリングして1つの経済圏になりつつある今、個としてのちっぽけさが余計でも感じられる人の存在と、ソーシャルネットワークで誰もが簡単に世界とつながり、その存在を発信できるのは絶妙かつすばらしいバランスをもたらしてくれたのではないかと思うのです。

想いは伝わる、むしろ届きやすくなった。

「ダンスで世界中の子供達を笑顔にしたい、」「日常の社会にライフセービングと言う考えを浸透させたい、」「障害と言われるバリアをバリューに変えて誰もが暮らしやすい世の中を作りたい、」「医療の届かない紛争地域で苦しむ人を笑顔にしたい、」等々、どれも素晴らしい志と内なる想いを実現されたスピーカーの人たちは、もともとは私たちと何ら変わらないコンプレックスに囚われたちっぽけな存在であり、そのプレゼンテーションの中で、私たちも人生の中で感じた不条理や蹉跌、やり場のない憤りを解消したいと言う思いをまずは言葉に変えて口にして、志を掲げて、小さな一歩を踏み出すことで世界のバランスに影響を与えることができる可能性を繰り返し示唆されていました。バランスはアンバランスと表裏一体、バランスが崩れているからこそ、バランスを取る価値があるし、美しすぎるバランスは次のアンバランスを生み出す。私たちの心の中に芽生えるアンバランスこそが社会や世界の調和に少しでも寄与出来る、そんな勇気をもらえる素晴らしい経験となりました。外に出て、刺激を受ける機会を持つことが、悪いバランスを崩す第一歩なのだと思います。以下は自分自身の備忘録のためにグラレコの画像あげておきます、ご参考までに。(笑)

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大工が技術以外のスキルを習得しなければならないシンプルな理由。

平成30年11月3日文化の日 曇りのち晴れ

福知山から。

今朝は山間の地方都市、福知山のビジネスホテルで目を覚まし朝から車飛ばして神戸に戻ってきました。山に囲まれた盆地の福知山は神戸に比べると少し寒く、明け方から霧に覆われ、外気温は8度、すっかり冬の風情になりつつありました。昨日の昼から福知山に入り、クリナップ社が主催する水回り工房と言う工務店、リフォーム会社のグループで毎年行われる情報交換会のメインスピーカーとして呼んでいただき、いつもと同じ原理原則論に則った現場での顧客満足に焦点を当てた地道にすぎる営業手法で、未来の売り上げを作り、混迷の時代と言われるポスト平成を乗り越えていきましょうと熱く語らせてもらいました。

伝えたいのは概念。

最近、講演の冒頭で私が話すのは、「聴いていただく方にお伝えしたいのはシンプルですが強力な概念であり、それを実践して事例に落としてもらいたい」と言うことです。いつもその一点に向けて熱く語るのですが、今回の講演ではあろうことか、前日から鼻がムズムズとむず痒くなり、くしゃみが止まらないと言うハプニングに見舞われわれたこともあり、いつもより少しトーンを落として大人し目に話させてもらいました。そのせいか、何とか壇上でくしゃみを連発するようなことにはならず無事1時間半の公演終わることができましたが、あまり熱を込められなかったこともあり、私の思いが伝わったかかしら?と少し不安に駆られる事になりました。

自然と実践できている地方の工務店経営者さん達。

しかし、蓋を開けてみると会合の終了後に大工を社員として抱え、育成に励んでおられる工務店さん数社を始め、数社の方が挨拶に来てくれて、良い話だったとお褒めの言葉をかけてくださいました。福知山、舞鶴、綾部等の京都の北部は山に囲まれた小さな町が点在しており、人口も少なく、当然住宅マーケットも小さいですが、その分地域に密着して堅実な経営を続けておられる素晴らしい工務店が多くあるようで、私がマーケティングの講釈をたれるまでもなく、長年、宣伝広告をせずに紹介の連鎖で堅実な事業を実践されておられる方も少なくありません。そのような先輩経営者の方々に「共感しました」とお声がけいただけたのは私とっては非常に嬉しい事でした。

大工の技術以外のスキルの必要性

懇親会の席上で話しかけてくださった経営者さんは、大工を社員として雇用しているが、職人としての作業以外を大工に教えるのは難しい。と、言われておりました。「無理やろ」と。では、と私が伺いしたのは、「社員社員大工の給与は外注の大工に比べるとずいぶん低いのか?」「社員大工に社会保険や厚生年金かけたら会社の負担は多くならないのか?」「大工の内製化で費用負担が増えた分、他社よりも高い単価で受注して利益を確保できるのか?」「大工を抱えている分、他社よりも利益が薄くなったままの状態で経営は持続していけるのか?」と、以前の私が長年に渡り自分自身に繰り返した問いでした。そして、その経営者さんの答えもやっぱり全てNO!でした。

コストを賄うのは付加価値。

結局、大工を外注に出す会社がスタンダードになっている今の世の中で、大工を育成しようと労働環境を整備して、若者が安心して働けるようにするだけでは収支のバランスが取れず、事業の存続は難しいのが現状です。大工であると同時に社員であると言う意識を持ってもらい、同じ理念を共有し、図面に決められた作業だけではない価値を生んでもらえるようなスキルを社員大工には持ってもらわないと私たちのモデルは成り立たない。と熱く語らせてもらいました。懇親会もお開きの時間になって、最後にその経営者さんが、「そうか、大工である前に社員やもんな。」と、ポツリと口にされたのは非常に印象的で、私が講演の最後に申し上げた現場実務者は技術+ αの教育を施すことで未来を作ると言う概念が伝わったのではないかと思った次第です。コストを賄うのは付加価値、職人が作業+@の価値を生む事で自ら地位の向上を果たせる様になると思うのです。そんな研修会が今月から大阪でも開講します。オブザーバー参加、絶賛募集中ですので現場マネジメント改革にご興味のある方はお気軽に遊びに来てください!(^ ^)

大阪神戸開催無料オブザーバー参加募集→https://www.facebook.com/events/282975708886246/
長崎開催無料オブザーバー参加募集→https://www.facebook.com/events/1537966419636499/

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コーチングと原理原則と建設的思考。

平成30年11月2日晴れ

風邪?花粉?

昨日、丹波でのミーティングが長引いて夜遅くに帰宅すると、鼻の奥がもぞもぞしてくしゃみが止まらなくなってしまいました。通り雨にあったこともあり随分と気温が下がったからなのか、ブタクサなどの花粉の影響なのかはわかりませんがとにかくずっと鼻水が出るし、くしゃみが止まりません。今日の午前中は長田区の地主さんの物物件を見て回る予定になっており、張り切って出かけましたが、くしゃみと鼻水で集中できないこと甚だしく、非常に失礼な現場調査となりました。昼からは福知山にてクリナップ社が主催する情報交換会で1時間半の講演を依頼されており、くしゃみだらけの講演になりそうな嫌な予感をしながら向かっています。なんとかおさまってくれたら良いのですが。。

魅力的なコンテンツのプラットホーム

話は変わって、先日東京での新建ハウジング主催の建築業界向けにコンテンツを提供する新しいプラットフォーム作りの説明会は工務店やリフォーム会社などの建築業界向けにコンテンツを提供している方々が10名ほど参加されておられました。設計デザイン、集客、採用、クロージング、その他様々な工務店に必要なスキルやノウハウを提供されている方たちのお話は非常に興味深く、1人の工務店経営者としても非常に関心を持つものが数多くありました。もう少し時間があれば詳細を聞き込んであれこれと加盟していたかも知れません。(笑)

同情するなら契約を!

そんな中で、ひときわ異彩を放っていたのは和歌山の大工上がりの工務店経営者さんの話で、先代で創業者の社長が突然急逝されたのを受けて全く経営者としての知識もスキルもないまま、押し出されるように代表取締役に就任して、非常に素晴らしい業績を上げ続けておられるI社長です。I社長曰く、「急に経営を任されて全くどうしていいのかわからないので、社長が急になくなって困っていると言うのをダシに使って、同情を集めて受注を獲得しまくった。」と言われておりましたが、御涙頂戴と同情をかったかどうかは別として、家やデザインと言う「モノ」ではなく、そこで働いているスタッフや、ものづくりに情熱を燃やす社長の「人」に焦点を合わせた認知の拡大、情報伝達のコンセプトは素晴らしいと感じました。(笑)

コーチング的アプローチの浸透

説明会後の懇親会では私も同じ大工上がり同士ということもあり、すっかり意気投合してあれこれと話し込みました。中でもそのI社長が説明会の中での自己紹介の際に口にされた、コーチングを学んでコーチングスキルを業務に生かし、ボトムアップ型の組織を作ってきたと言うのには非常に感銘を受けました。15年以上もコーチングを受け続け、私自身も研修事業の中でグループコーチングを行っている身としては、トップダウン型の事業所が圧倒的に多い建築業界でも徐々にコーチング的思考が広まってきたのだと非常に嬉しく思った次第です。

原理原則系。

逆に、そのI社長も私の自己紹介の時際に語ったジェイ・エイブラハムやスティーブン・コヴィー博士の提唱された原理原則型マーケティングにを実践する研修に強い興味を持たれ、ご自身も、また社員さんにもスティーヴィン・コピー博士の「7つの習慣」読ませているとの事でした。さすが元大工、価値観が一緒ですねと談笑しながら、7つの習慣を読んだときに一筋の光明がさしたかのように、事業が目指す方向性が見えたのを思い出しながら、「成功法則で理屈は簡単、でも実践して成果に結びつけるのは難しいんですよね」と私が私塾を主宰したり、研修事業を行っている理由を申し上げると、大いに共感してもらいました。

建設的思考と原理原則。

そもそも大工に限らず、建築の仕事と言うのは図面に書いたものを地面に書き写し、柱や梁を書かれた通りに加工して組み立てることで計画した通りのものが出来上がります。安全で思い描いた通りの建物ができるには、1つずつの作業が完璧で、次の工程に渡せることが大前提であり、1つが間違うと後がすべて崩れ去ります。非常に建設的な思考を実際の業務で行い続ける訳で、種を植えなければ芽は出ない、顧客の評価を得なければ仕事は来ない。と言う原理原則論が理解しやすい土壌があると言えると思います。しかしながら、建築、建設業界では原理原則系マーケティング理論を取り入れ、実践に移している会社はあまり多く無く、未だに多額の費用をかけてチラシや住宅雑誌、WEB上での販促を熱心に行われている事業者が殆どか、それらを利用していなくて紹介受注に特化していても既存の顧客への繋がりをおざなりにしてしまっている事業者が少なくありません。

感謝します。

私たちは、モノづくりを生業としている企業として、(モチロン、集客方法やクロージングスキルを磨いて目先の売り上げ利益をつくるのも大事ではありますが、)今一度、原因と結果の法則に則って顧客の現場満足から生まれる信頼関係の強化とそれを担う現場力の強化を考えるべきだし、また、地域密着の工務店こそ、最もそれが出来る、出来やすい業態だとも思っています。この度、そんな私の持論に諸手を挙げて賛同してくださる工務店経営者さんと知り合える機会を頂けたこと、その様な場へのお声がけ頂けた事に心から感謝すると共に、私たちが長年積み重ねてきた原理原則に基づいた概念を学び、実際の実務で実践するのに必要な思考やノウハウを伝える機会が増えて、現場実務に携わる人達がもっと活躍出来る業界、社会への移行に微力ながら寄与できればこんなに嬉しい事はありません。感謝致します!

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想いは伝わる。むしろ伝わりやすくなった。@石巻

平成30年11月1日曇り時々晴れ

霜月のお朔日。

霜月のお朔日。平成30年も残すところあと2月のみとなりました。そろそろ年末までに工事ができるか、来年に持ち越すかを選択する時期となっていて、建築実務としてはこれからひと月ほどが最も緊急性の高い仕事が増える時期になります。できる限りお客様のご要望にお応えできるように、年末まで息継ぎをせずに走り抜けたいと思います。とは言え、11月もやっぱり容赦なく畳み掛けるが如く出張が重なっており、明日は福知山にクリナップ社主催の研修会での講演、明後日はまた東京に行って職人起業塾の講座を受け持ってくださっている小田全宏先生の還暦祝いの講演会に参加、その後は大阪と長崎で新たに半年間の職人起業塾の研修講座が開講、呉市での業者会での講演、福岡でのパナソニック主催の勉強会や、東京での職人起業塾も継続中と今月も出張の予定がびっしり詰まっています。頼まれごとは試されごと、ほんに忙しくさせていただけるのはありがたいことです。

今日は丹波へ。

素晴らしい学びの機会でもあった東京から帰ってきて今日は昼から丹波に移動して古民家再生プロジェクトの計画変更の打ち合わせ。今回の古民家の再生工事は、ただ単に建築業社として請け負った工事を行うのではなく、できるところは全てプロジェクトを支援してくれる人たちによるDIYで行うことになっているだけに、イベント告知で集まってくださるボランティアの方々に対する作業を教える手順や食事の手配などオペレーションを考えるべきことが多くあり、MTGは思いのほか時間がかかり、気づいたら辺りは真っ暗、通り雨が降ったこともあり気温もぐんと下がって帰りの車に乗り込んでみると外気温はなんと9度、確実に冬が近づいているのを感じる霜月の初めの日となりました。

プラットフォーム企業へのチェンジ。

昨日は東京にて建築業界で圧倒的なシェアをと認知度を誇る業界専門紙、新建ハウジング社主催による建築業界向けコンテンツを集約する新しいプラットフォーム創設に関する説明会に参加してきました。タブロイド版の新聞の発行と、雑誌や書籍を出版しているメディアの企業がこれまでと全く違った立ち位置でプラットフォーム企業にシフトチェンジをする非常に興味深い試みで、コンテンツを集約するプラットホームを作るというのはとても面白い展開になるのではないかと大いに期待をするとともに、そこでの情報発信する側にお誘いいただいたのは私にすると嬉しい限り。一般社団法人職人起業塾で推し進めている建築現場でのマネジメント改革を多くの人に知ってもらう機会になればと大いに賛同、早速参加を表明してきました。

 

職人起業塾の誤解を解く。

職人起業塾で行っている研修は決して職人に起業を勧めるような研修を行っているわけではなく、ドラッカー博士が提唱した「組織を構成するメンバー全員が経営者感覚を持って責任を引き受ける覚悟を持つことで主体性が発揮される効果性の高い組織えと変容すること」を目指しています。起業できるくらいのスキルと意識を、最も濃密で長期に渡る顧客接点である「現場」に携わる職人をはじめとする現場実務者に持ってもらう事で「真実の瞬間」と呼ばれる顧客がその企業やサービスに高い評価を下し、リピートする事を選択してもらえるための一貫性と継続性のある高い意識とそこに根ざす行動を半年間の研修の中で実践、習慣や仕組みに落とし込み、未来の顧客の創造に取り組んで貰っています。ただ、元々すみれの社内で社員大工の独立支援で始めた塾なので「起業塾」という誤解を招きやすいネーミングになってしまっており、建築業界では社員を参加させると独立させれるのではないかと危惧を抱かれる経営者が少なからずおられます。今回の新建ハウジング社の取り組みでその誤解を解く機会になればと思っています。(笑)

工務店セミナー@石巻の受講者満足度

そんな少しワクワクするような新たなプロジェクトの説明会を聞きながら、パソコンの画面に飛び出てきたのは先日仙台で東北電力主催で行われた工務店セミナーの参加者のアンケート調査の結果を知らせるメールでした。ちょうど新建ハウジングの三浦社長に、仙台での講演の際に私が昨年1年間、新建ハウジングプラスワンと言う雑誌で連載をしていた記事を読まれた方、もしくは新建ハウジングを購読されている方はおられますか?と100名近い参加者に問うて見たところ誰1人挙手をしてもらえなかった、しかし、講演終了後に数人の経営者がやってきて毎月私の記事を楽しみに読んでいた。と言ってくれた事件があり、東北人の気質の難しさを話していたところだったので、非常にタイムリーなタイミング。早速、確認してみると、なんと「非常に参考になった」と「まあ参考になったと」言う意見で96%となっており、この手のセミナーでは異例の高い満足度だと主催者側から喜びのメッセージをいただき、ほっと胸を撫で下ろした次第です。

仙台工務店セミナーアンケート結果
仙台工務店セミナーアンケート結果

思いは伝わる。むしろ伝わりやすくなった。

アンケート報告書には、満足度の集計のほかに受講者のコメントを転記されており、そこには登壇させてもらった私にとっては非常に嬉しい感想の数々をが書かれていました。全国で建築実務者向けの研修事業を行っているといっても、私は所詮神戸の方田舎の小さな工務店経営者であり、このたびこのブログを見られたイベント運営の担当者が私に声をかけて下さったのがご縁で偉そうに高い壇上から石巻の工務店経営者さん達にお話をさせてもらう機会を得ましたが、神戸生まれの神戸育ちで生粋の関西人である私が東北の言葉も慣習も違う人たちに想いを伝えることができるのかと、正直少し不安を抱えていました。常に激しい外部環境の変化にさらされる我々工務店は、目先の売り上げや集客のみにとらわれることなく原理原則に立ち返り、地道に現場で顧客満足を積み重ねる事でものづくり企業としての実力を身に付けるべきだとの私の持論が伝わったことが非常に嬉しく、ありがたかったです。

顧客(セミナー参加者)の声。

ちなみに、アンケート集計で返していただいたセミナー参加者の声というかメモにはこのようなことが書いてありました。

・ホンモノとは、企業は人、建築は現場…
我々の業界にも通づる素晴らしい公演ありがとうございます

・今まで受けたセミナーの中で一番もっと聞きたいセミナーでした。
  いつか独立したいと思える講義で自分のやる気につながりました。ありがとうございます

・意識改革

・”ホンモノ”とはの話についてです。

・本物だけが生き残れる自力マーケット

・変化と挑戦、三方良し

・ITの時代とうまくつきあう

・マーケティング

・ネット社会、「ホンモノ」

・卓越の戦略は是非取り入れていきたいと思います。とてもためになるお話でした。

  ありがとうございました。

・職人マーケティング論について

・セミナー全体

・楽しい話でした。

12月6日には仙台にてオープンセミナーを開催します、志を思いを同じくする工務店経営者の方々と共に学ぶ機会ができるような良いご縁が今回のセミナーから派生すれば私としてはこんなに嬉しい事はありません。東北の皆様、仙台でお待ちしております。

https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/12月6日(木)%E3%80%80オープンセミナー「建築業におけ/

 

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ひとつむぎの手。

平成30年10月29日曇りのち晴れ

現場からスタート!

朝目覚めてみるとどんよりとした雲が空を覆っていましたが、朝1番に若手大工廉と一緒に工場の蔵書工事の墨出しに行き、親墨だけ出していると大工の大ちゃんが担当現場を任せて手伝いに来てくれたのを見て「後はよろしく」とアンカーセットを任せて外に出てみると明子気持ち良い青空が広がっていました。忙しい1週間の始まりです。

大工短命。

工務部の大工たちがあまりに予定が詰まっているのでこのところ私も頻繁に(現場に狩り出されて)活躍をしているのですが、今日は久しぶりに墨出しをしてみたら鉄骨製作図に書き込まれた細かな文字がよく見えず、何度も間違いを繰り返しました。図面を顔から遠ざけて目を凝らしてみると何とか見えるのですが、目が見えにくくなると見る事のみに意識が偏り、集中力が散漫になるのを身をもって体感しました。たかだか墨出し程度でこの調子では、髪の毛1本の隙間も許されない日本間の細かな造作の仕事はできないのだと改めて感じた次第。大工の寿命は思いのほか短いようです。(苦笑)

伝説の書店 店主のオススメ本。

精密な作業を要求される手仕事と言うと、私たちは日本建築の専売特許の様に思ってしまいがちですが、やっぱり究極は心臓外科の手術ではないでしょうか、血管を糸と針で縫い合わせる様な。先日、伊丹駅前にあるブックフレンド伊丹さんに立ち寄って、店主のオススメ本をどっさりと買い込んだ中にただいま売り出し中の若手作家の本が紛れ込んでいました。ビジネス本を読むのをすっかり止めて小説一辺倒になっている私の読書ライフですが、流行のベストセラー作家の本は全くと言っていいほど読む事はありません。しかし、生きる伝説の書店経営者、ブックフレンド伊丹の店主のオススメ本とあれば話は別で、試しににいちど読んでみようと手に取ってみました。「ひとつむぎの手。」と言う医療現場を舞台にしたいわゆるヒューマンドラマで、さらさらと読みやすい割には、人間の心の中にうごめく感情の機微が非常に細やか且つ、リアリティーある表現で描写されておりぐいぐいと引き込まれる良書でした。

ひとつむぎの手。

ネタバレにならない程度に内容を紹介すると、主人公である心臓外科医の祐介がコンプレックスとジェラシーとどす黒い権力争いを繰り返す有名私立大学病院内の人間関係の間で、人として、本来は行うべきでない言動を選択し、後悔する様は誰しもが持つ人間の弱さを露見させ、私自身にもそのような部分がまちがいなくあるのを感じることで胸を掻きむしられるような感情が芽生えました。エピローグでは苦悩と葛藤の先に人としての本来あるべき姿に何とか立ち返り、あり方を正した選択を行うことが地位や名声や金銭だけでない人生における素晴らしい意味と意義を見つけられるといった清々しい結末を迎えてくれたのにはほっと胸を撫で下ろし、紆余曲折あるにしろ、最終的に自分自身の弱さに向き合う勇気をもらえる素晴らしい内容になっています。この作家さんの作品は、緊迫した医療現場を舞台したものが多いとのこと、胸をかきむしりられるような感情とその後に訪れる晴れやかな気持ちを同時に感じてみたいと言う方はぜひご一読をお勧めします。やっぱり、喜多川泰さんによるマーケティングの書、「福に憑かれた男」のモデルとなった本屋さんの店主による選書は鉄板です。秋の夜長に是非どうぞ。(笑)

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実るほど頭を垂れる稲穂かな、の心。

平成30年10月27日 雨のち快晴

雨の仙台から。

昨夜は仙台での研修終了後、国分町の前から行ってみたかったクラフトビールマーケットで仙台の経営者仲間と大いに盛り上がり、調子に乗って夜中まで痛飲&シメのラーメンと餃子まで食してホテルに帰りバタンキュウ。明け方から夜中まで動き回る1週間溜め込んだ疲れを若干感じながら、今朝は雨の仙台から新幹線で京都を経由して滋賀の和邇まで茶の湯のお稽古に先生のお宅に伺いました。ドタバタと走り回った1週間の終わりに、茶室で集中してお点前に向き合うのは、心を鎮めて一層忙しくなりそうな来週に向けて気持ちと身体をリセットさせる非常にいい時間となりました。惜しむらくは、お稽古に通い始めて随分経つのに一向に上達しない事。先生に注意される(内容は変わっておりますが、)数は増えている様な、、いつもながら残念なお稽古となりました。

インプット&アウトプットの1週間。

それにしても、今週は相変わらず建築実務にどっぷり浸かりながらも、インプット、アウトプットの両方共が非常に多い、濃密な一週間でした。簡単に振り返ってみたら、
日、収穫祭で地元の木材利用についてプチセミナー
月、NPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会にて勉強会
火、倫理法人会MSと、ひょうご木づかい王国学校にて勉強会
水、BNIと書道お稽古
木、理念と経営の勉強会
金、仙台にて職人起業塾研修講師
土、滋賀にて茶の湯のお稽古
と、「アウトプットこそ最大の学び」とするなら毎日が学びまくりの1週間、しかも「懇親会こそ真の学びの場!」と毎日の様に飲み会に参加してたらそりゃ疲れも溜まるわな、と我ながら少し呆れてしまいます。ま、現状維持は緩やかな破滅への道と言いますし、実践が伴わなければ意味はありませんが、少しでも学びを行動に移すことができるなら、学びの習慣は絶対に必要な事だと思いますし、書道や茶道の様な道を学ぶ習慣は通い続ける事で感じられる様になる世界がある訳で、忙しかろうと止めるわけには行きません。

やれないいのではなくどうやるか、

とはいえ、もう足掛け8年位滋賀の和邇まで茶の湯を習いに通い続けておりますが、正直、茶道を習っているというのも憚れるくらいに未だにさっぱり垢抜けません。今日は一年に一度の中置(風炉の場所が少し客よりになる)でお濃茶のお点前を見て頂きましたが、一年前にした所作はすっかり忘れてしまっているし、切り柄杓の角度、茶筅通しの高さ、仕覆の置く場所、袱紗の扱いとひとつ一つの所作について延々と指摘、ご指導頂きました。「お点前は順番を覚えたら良いのではなく、一つずつの型を完璧に行う事で全体の空気感作り上げるのです。」と、お抹茶が点てればいいってもんじゃないとお叱りを受けました。どうやら、少しずつでも身に付ければその分完成度を求められる訳で、ゴールイメージが見つけられないな、と思っていたら、「美しいものを見て美しいと思う心があればその所作も美しくなるのです。」と諭されました。やっぱり、日々の精進なのですね。。(^ ^;)

実るほど頭を垂れる稲穂かな

会社の代表、社員教育をする立場で研修事業では塾長の肩書で若い人達に偉そうに道を説きながら、一方では同じような事を私自身も茶道や書道の先生方に繰り返し指摘されているのは何だか申し訳ないような気持ちになったりします。情け無いのが正直なところですが、つい先日、田坂広志塾長から届いたメッセージ(メールマガジンとも言う)に書いてあった一文を思い出して少しだけ救われました。それは「実るほど頭を垂れる稲穂かな」との古人が残した言葉は謙虚であることの大切さを説いており、謙虚になるには長年にわたる精進を積み重ねて力を蓄えなければならない。弱い物ほど謙虚になれないと言ったことを書かれていました。学び続ける事が謙虚になれる源であり、謙虚であるからこそ学びの場に身を置く事が出来る。年齢を重ね、幾つになっても叱って貰える師事できる人がいる事こそ最大の財産なのだと改めて感じた次第。情け無い姿を晒しながら挫けず腐らず謙虚な心で学び続ける習慣を持ち続けようと思います。ご指導下さる先生方への感謝の気持ちを忘れずに、いつも本当にありがとうございます。

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理念と経営と即実践。

平成30年10月26日 快晴

仙台、残すは一回のみ。

今日もやっぱり夜明け前に起きだして、始発のバスに乗り込み朝一番の航空便で仙台へ。第十期職人起業塾@仙台の研修講師として張り切って研修会場へ向かいました。今回の12講を終えると仙台での私の講義はあと最終講を残すのみとなります。半年間、朝10時から仙台市役所の近くの研修会場で講義を始めるのに、神戸から前乗りをせずに当日入りという無謀とも言えるスケジュールをこなして来て、これまで飛行機の遅延、欠航のトラブルもなく、(あと一回ありますが、)無事に通えた事は奇跡とまでは言いませんが本当にありがたく、ツイテタナー、と思う事しきり。感謝感謝です。

運がいいのが普通で基準。(笑)

そう言えば!とふと思い出したのは、先日、東北電力主催の石巻市で開催された工務店セミナーに講師で呼ばれた際、事務局の担当者さんに当日では間に合わないかもしれないと、前日入りする様に頼まれたことで、よく考えると私の出番は午後3時で、いくら石巻市が仙台から離れていると言っても、いつも10時に仙台での講習をしている事を考えれば、(私にすると)余裕で間に合う時間だったんだと今更気付きました。ま、当日の飛行機でメインの登壇者が移動すること自体、非常識なことなのだということなのでしょうが、その非常識を鹿児島、仙台、東京で延々続けている私は、よっぽど運が良いのだと改めて感じた次第。と言いつつも、慢心してたかを括っていると、いつかどうにもならないトラブルに巻き込まれるのかも知れません、、

理念と経営を学ぶ。

さて、話は変わって、、昨夜は「理念と経営」経営者の会@神戸支部の勉強会に先月に引き続き2回目参加させていただきました。以前、8年間ぐらい大阪で開催されていた同じ勉強会に通っていたのが途絶えて、残念に思っていたのが昨年から朝会に参加することになり、BNIのメンバーの日本創造研究所の金山さんと出会い、同じBNIメンバーでキャッシュフローコーチの椙山先生から「神戸で勉強会を行っているので来てくださいよ、」と誘って頂く機会を得て、先月から参加させてもらえる運びとなりました。一つの新しいアクションは、新しい人との出会いを生み、人との出会いは新たなアクションのきっかけになる、まさか朝活に参加する事が毎月、理念経営の成功事例に学び、自社の理念と経営について振り返り、自問自答を繰り返すこの勉強会に通う習慣を再び持つきっかけになるとは夢にも思いませんでした。本当にご縁を頂けたことに感謝するばかりです。

成功事例に学ぶ。

そんな昨日の勉強会では(期待していた通りの)素晴らしい学びの時間を過ごす事ができました。月刊誌「理念と経営」企業事例として取り上げられていた木製家具の老舗、飛騨産業がニトリをはじめとする海外から輸入される安価な家具の攻勢にあい、売上を下げ続けて破綻の危機に陥ったのを、30億の借金を背負った状態で経営者が変わり、一つづつ課題を克服してV時回復を成し遂げた軌跡を追った記事はモノづくりに従事する私達にとってとても勇気付けられる事例であり、「飛騨産業の岡田社長が売り上げ、利益を上げて企業としての体制を立て直したポイントとなる部分はなんだと思いますか?また、自社に取り入れたいものは何ですか?」との設問に答える事、また、参加者の皆さんの回答と自社での実践例をを聞かせてもらえる事は非常に貴重な学びの場となり、早速、自社に持ち帰って試してみよう!と思える素晴らしいアイデアを頂けました。

問題は経営にある。

飛騨産業に新しく就任した岡田社長が復活をかけてまず初めに取り組んだのは、従業員、取引先への面談とヒアリングだったとのことで、その中で関わる全ての人が飛騨産業が作り出す家具に誇りとプライドを持っているのを確認し、「作り手と受け入れ側の環境は悪くない、問題は経営にある」と、在庫を抱えないトヨタ方式の多品種少量生産、カンバン方式を取り入れて生産体制を刷新し、財務状況を大きく改善、また、商品開発も「100人中の一人がすごく気に入ってくれる椅子」をコンセプトにUXの観点を持ってデザインを見直してヒット商品を生み出す事で販売力を上げ、V時回復を成し遂げたとのことでした。

コミュニケーションから始めよう。

朝会のメンバーでもあるダスキンおおやの営業マンである寺田くんはこの事例を読んで、成功の秘訣は初めに岡田社長が行った面談にあると断じられ、社内、事業の改革はまずコミュニケーションを取る事ではないか、と答えられました。ちなみに、と自分も同僚と面談を継続的に行っており、その成果で営業マンが受注してきたお客様に対する配達員の態度やサービスが改善され、契約が途切れる事なく長期に渡って継続できたり、レンタルマットだけの顧客に対して違う商品の提案ができるようになり、契約金額がアップするなどの成果を手にしたとのこと。私がすごいと感じたのは、寺田くんは経営者でも無ければ、配達員達の上司でもなく、一営業マンとしての立場で、自分のお客様に対しての責任や事業所全体の業績、会社が掲げる理念に沿って自ら自発的に同僚達と面談を繰り返しているという点で、その目的意識の高さには心から素晴らしいと感嘆した次第です。

即実践。

心理学の大家であるアドラーは人間が持つ全ての悩み、問題は全て人間関係に起因すると断じられました。そして、人間関係を良くするのも、悪くするのも全て人同士の接点にありコミュニケーションによって解決出来る事は限りなくあると言っても過言ではありません。また、コミュニケーション不全が誤解や思い込み、決めつけなどの原因となり、更に人間関係を悪化させることもあるでしょう。すみれではこれまで、私が全社員に対してワンツーワンの面談を夏と冬の一年に2回行って来て社内に内包する全ての問題を聴き、改善に努めて来ました。その中で、なかなか解決できなかったのは、社員間、特に工務部と設計部のコミュニケーション不足で、あれこれと手を尽くして来ましたが、根本的な解決に至っておりません。私にしていたら、ただ単に、お互いがお互いを認め合い、受け入れ、尊敬の念を持ち、仲良くしてくれるだけで良いのですが、なかなかです。今回の勉強会で寺田さんに聞かせてもらったコミュニケーションの仕組みをヒントに社内で新たな取り組みを行ってみたいと思います。良いと思ったら即実践。素晴らしい、学びの時間をありがとうございました。

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下町ロケットと中小企業〜!の人材採用。

平成30年10月25日秋晴れ

天気は西から回復に向かう。

と格言のような言い回しで朝のテレビ情報番組の中で天気予報士が言ってましたが、神戸はすっかり真っ青な空が広がる秋晴れが戻ってきて、気持ちの良い行楽日和の日が続いています。今日は朝から工場の外壁改修の契約、一戸建て住宅の防水改修の契約、RC造の漏水調査と水回り関係というか、1ヵ月前に神戸を直撃した台風の余波にまだまだ振り回され続ける1日となりました。外装周りの契約、ご注文をどしどしいただいてはおりますが、結局、職人も材料もなかなか手配がつかず、すべて1ヵ月以上先の施工となってしまいます。腰を据えて待っていただけるように、応急処置に走りまわる日がもう少し続きそうです。

15名の大量中途採用。

本日外壁改修の契約を頂いた製造業、部品格好の事業を行われている社長と雑談をしている中で聞かせてもらったのは、この半年間でなんと15名もの新規の従業員さんを採用したとのことで、現在その新人教育に随分と忙しく力を入れておられる様子でした。昨日のブログですみれでも設計部2名の採用で欠員の補充が完了したと書きましたが、これからの先を見据えて中途採用の新入社員を大量入社させたと言われたのには本当に驚きました。私たちとは少し規模感が違う製造業の会社とは言え、労働集約型のものづくりの事業と言う一面では同じであり、これから国内需要は減少の一途を辿ると言われている中で、まるで成長産業であるがごとくの攻めの人材採用を行われているのには非常に興味を持ちました。凄い勢いです。

強みは品質。

その事業所が行われている金属部品加工は同業他社と比べて工程が多く、精度が高いことが強みであるようで、マーケット全体は縮小している中でも品質に信頼を寄せて注文を続けてくれるクライアントが数多くあり、業界を襲う外部環境の変化にもこれまでは売り上げを下げることにはなっていないとの事です。企業は人なり、と言いますが労働集約型のものづくり企業はそれがもっと顕著に現れる業態であり、オートメーション化が進む中でも本質的な品質を担保する知識があるものだけがその機械を100%使いこなせるといいます。ちなみに、いつも工場の実務でやりとりさせてもらっている工場長は、中卒から現在67歳まで50年以上もこの道一筋の職人で、金属加工に関する知識や技術は抜きんでた存在であるとも言われていました。日本の中小企業の底力を垣間見せられた気がします。

中小企業〜!

その経営者さんが、消費税が上がるこれから先行き不透明感が広がる時代にもかかわらず積極的に人材採用を行われている理由の1つに、マーケットの縮小よりも激しい同業他社の減少があるとの事でした。マーケティングの世界で言う所の「残存者利益」を得るために人材採用をしている。と理論的には非常にわかりやすいですが、とても勇気のいる経営判断だと思います。少子高齢化、世帯数減少による需要の減少とともに、労働集約型企業に圧倒的な人材不足が押し寄せる中、これからは売れるものではなく、(高い品質のモノを)作れる者が勝ち。と言う職人時代到来を予測した先進的な取り組みに非常に感銘を受けるとともに、大工の正規雇用、教育による役割の多能工化を図って人材の在庫と言われた職人の内製化を顧客接点の強みに転じてきた私たちのビジョンと重なるところも多くあり、非常に勇気をもらえた次第。奇しくもTVの日曜劇場は中小企業の星、「下町ロケット コースト」が大いに盛り上がっており、モノづくりに熱く取り組む中小企業時代が見直されている風潮もあり、時代の流れは確実に私たちにとって良い方向に流れているのだと喜んだ次第です。中小企業〜万歳!

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