職人的USP論。【ブログセミナー】

2月5日 曇り

京阪神木造住宅協議会主催『職人起業塾 第4講』

今日も終日大阪にて。TOTO大阪ショールームのセミナールームをお借りして、京阪神木造住宅協議会主催の職人起業塾第一期、第4講の研修講師としてオブザーバー参加の方を含めて30名弱の人の前で一日中喋りまくりました。(笑)
この講座も一応、毎月すみれ本社で開催している勉強会と同じ、グループコーチングの形式を取っておりまして、受講生の全員に対してのやり取りを延々と繰り返しながらの8時間!を終えると、密かに疲労困憊、喉も若干枯れてしまう等、疲れは隠せませんでしたが、研修の最後に受講生の皆さんに発表頂いた一日の振り返りと気付きを聞くと、正直うるっときてしまう程、素晴らしいコメントがてんこ盛りで、お陰さまで疲れが一気に吹っ飛びました。受講生の皆様、ありがとうございました。すっかり嬉しくなって、また調子に乗り、参画企業の経営者と飲んでしまいました。笑

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会
職人起業塾@京阪神木造住宅協議会

 

 

スモールビジネスの鉄則

8時間もの長丁場の講義は当たり前ですが内容も盛りだくさんで、話す方も聞く方も大変ですが、聞く方も大変です。(笑)お互いに疲れを滲ませながらも、今日は非常に重要な事を皆さんにお伝えしました。
それは『スモールビジネスの鉄則』です。私たち工務店、リフォーム事業者の殆どは中小零細企業であり、広域に展開している大手リフォーム会社といえども実際は各地域にべったりと密着して営業展開を行なわれています。結局、私たちのビジネスモデル自体、スモールビジネスとなっています。そんな昨日の講座の内容をこのブログで少し内容を紹介してみたいと思います。

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会
職人起業塾@京阪神木造住宅協議会

 

 

強み無くして(継続的な)売上げ無し

今回の講座ではいくつか重要な『鉄則』をお伝えしましたが、その中で最も売上げを作る為に重要な事を皆さんに考えて頂きました。それは、『強み』を持ち、それを磨く事。
マーケティング用語ではUSP(※自社(自製品)のみが持つ独特の強みのこと。
ユニークで顧客に対して売り込みが効く主張、提案がUSPであり、他社との差別化が主張できる強みのこと。
)という風に言われますが、とにかく顧客に選ばれてお付き合いを始めなければビジネスは始まりません。
その為にはまず、星の数程ある競合他社に勝ち、選ばれる事が重要です。
これが出来なければ、いくら多くの集客をしても、オセロゲームの様に一気に白から黒にひっくり返ってしまう不安から逃れる事が出来ません。

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会
職人起業塾@京阪神木造住宅協議会

 

 

あなた独自の強みとは?

『あなたの強みとは?』『御社独自の強みとは?』という質問を皆さんにしましたが、私たちの業界は誰にも真似出来ない様な独自の強みを持つのは非常に難しいのが現状です。この質問に対して答えに詰まる方は非常に多くおられますし、会社はさておき、あなた個人の独自の強みについては、「ありません」とキッパリと答えてしまわれる方も少なく無いのが今までの私の経験です。『企業は人なり』と言われます。いくら立派な経営理念を掲げ、高い品質と素晴らしいサービスを提供する会社でも、その素晴らしさは顧客接点の『人』を通して顧客に伝わります。会社がいくら卓越した強みを持っていても、顧客接点の担当者がその強みを発揮出来なければそこでその会社の評価は地に落ちて、売上げ、利益を失っていく事になっていきます。

 

 

卓越の戦略を作る

会社はモチロンですが、顧客接点である『人』全員にも共通した強みが必要である。と私が思う根本です。では、そこで磨くべき強みとは何か?世界一とも言われるマーケターのジェイ・エイブラハム氏は持続可能なビジネスモデルにする為には『卓越の戦略』を構築するべきだと言っています。顧客にとってかけがえの無い存在になる事によって、いつも頼られ、声がかかり、繰り返し販売活動が出来る事によって未来の売上げを作る事が出来る。と。彼は、「恋人に接する様に心から顧客の幸せを考え、接するべきだ、それが卓越の戦略に繋がる。」と言っています。

 

 

USPは誰でも持てる

USPの作り方には段階がありますが、強いUSPは世界中から賞賛され、商品の購入を促す事が出来ます。分かりやすい例はApple社のiPhoneでしょうか。しかし、地域密着のスモールビジネスに従事する私たちにはそんな強力なUSPは必要ありません。もっと狭い範囲で認められ、選ばれれば十分なのです。そんな風に考えて、どんどん範囲を狭めていくと、まずは、一番身近な、そして大事な人、たった一人から認めれる強みまで絞れます。例えば妻、例えば娘から始めて、絶対の信頼を得られる『在り方』を正し、そしてその延長線上で会社のスタッフ、取引先、向かいの会社の人、近所に住まう人、と徐々にその影響の範囲を広げていく事で、その範囲内ではNo1のUSPを持ち続ける事が出来るのです。これがジェイの言った『卓越の戦略』を職人起業塾でアレンジした理論です。

 

なんと言ってもまずは行動!

自分独自のユニークなウリ。手に入れるのが難しそうなUSPもこの様に考えるとずいぶんハードルが下がり、受講生の皆さんもまずは取り組んでみようと思ってもらえる様です。
当たり前と言ってしまえば当たり前の事ばかりですが、知っているのと出来るのは天と地程の開きがあり、その違いは人生を大きく変えてしまいます。まずは身近な人からの信頼を得られる『在り方』を見つめ直すところから、取り組んでみて頂ければと思います。

 

おまけ

このような研修内容を小割りにした解説や実践するためのヒントをメールマガジンでも配信しています。決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。
モチロン、登録は無料です!(笑)

 

【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

その他の売り込み告知です。笑

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

建築業のマーケティングの実例を元に分かりやすーく解説した2月10日発売の書籍『職人起業塾』のメールフォームでの先行予約はこちら、
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

宜しくお願いします!(笑)

 

変われない、変わらない。職人気質のオッサンへの応援歌。

2月4日 立春 晴れ

立春に梅の開花のニュース!

二十四節気の一つ、立春。七十二気候では東風解凍と春が始まるころとされ、季節もいよいよ春へと動き始めます。長崎市丸山町の梅園天満宮では境内の梅が咲き始めたとのこと、神戸も暖かな陽射しの良い朝になりました。まだスキー部の活動もこれからで、雪を降らす寒冷前線も必要ですが、あまり寒さに強い方ではないので、このまま寒の戻りが無いことを祈りたいと思います。

   

志を同じくする仲間との時間。

今日は朝から工事をしていた隣地の漏水調へ現場に立会った後大阪へ。
ずいぶん前にジェイのマーケティング復習会でご縁を頂いた青貝社長が主宰するランチ会に参加した後、高断熱、高気密住宅のマニアックな『新住協』なる団体のコアーな研修にハシゴ。
夕方からは栃木から来られている同業のG社長を迎えて顧問社労士の川西氏を交えての飲み&情報交換。
私と同じごんたくれからの職人上がりのやり手若手社長は私と非常に近い志を持っていると以前から思っておりまして、念願かなってゆっくりとお話しする機会に恵まれました。
思った通り!なんだか、未来がパッと明るくなる様な非常に貴重ないい時間となりました。

   

 

 オヤジに刷り込まれた言葉。

三人で食事をしながら語り合った中で、皆の共通の想いは、この建築業界を良くして行きたい。という想いです。特に、私やG社長の様に子供の頃、人様にめーわくばかりかけるどーしようも無かった人間(笑)も社会に貢献出来る貴重な人材にしたいし、出来るんや、という事を広く知らしめ、そして育てていきたいという事。学校の勉強なんか出来なくても、体力とやる気があれば立派な人財となって日本のモノづくりを支える事が出来るし、それはそれで立派な才能なのだと思っています。
子供の頃、父親に、「学校の事なんか別にええ、男は身体だけ丈夫やったら立派に行きていける」と言われ続けて来たことの受け売りの様になってしまいましたが。(苦笑)

 

 

職人が消え行く現状。

とは言っても、現状はなかなか難しい状況で、最近、研修事業に参加して下さって知り合った現場監督さんは、若くして大工になり、親方について長い時間をかけて修行して高い技術を身につけても、結局、建設現場労働者として一括りにされる、と嘆いておられました。
それは、他人からの見た目がどうこうの問題ではなく、いつ収入が途絶えるか分からない、年老いて身体が思う様に動かなくなった時の不安を抱えたまま働き続ける、なんの社会的保証もない今の労働環境に対しての憤りの様に私には感じました。そんな環境で若者に大工になれと言いにくい、また、親御さんにしてみると頼むから日雇い人夫の様な働き方の業界には行かないでくれ、と子供に言うのも(子供を持つ親として)分かりすぎる程分かります。

 

 

 すがりついても昔には戻れない。

「昔は良かった。」年老いた大工さんは口を揃えて言われます。しかし、時代は変わり、いくら職人不足が進んだとしても、大工がもてはやされた良かった時代に戻る事はありません。
社会の変遷と共に、大工も変わらなければならないのですが、長年一般社会の常識と乖離した建設、建築業界で働いて来た職人にはその転換は非常に難しい様です。
少し前に、すみれに社員希望で面接に来た私と同年代の大工さんは、「一人親方では生活も侭ならないので安定した生活がしたい、」と言っておりましたが、私に社員として働くとはどうゆう事か、特にすみれは研修やルール、役割分担としての仕事が他社に比べると非常に多く、「こんなことも、あんなこともしてもらわないとしてもらわなあかんで、」と少し説明しただけで「それなムリですね、私結構頑固なんで、」とあっさりと諦めてもう少し自営業で頑張ってみる、と言われて帰っていきました。

 

 

使い捨て職人への道

私にするとそんな方は珍しくも何ともなく、頑張ってみます、と言ってみたは見たものの、やっぱり出来ませんと言った人も、試しに応援として手伝いに来てみると言って来て、その後なんの連絡が無い大工もこれまでゴマンと見てきました。
優れた技術を持って、一人親方として立派に自営業としてやってられる大工さんも居なくは無いと思いますが、建築の法律も大きく変わり、資本力がある大手企業が安心を前面に出して熱心にチラシを撒き、新築だけでなくリフォームにも熱心に営業活動を展開している現状を見ると、元請として顧客から直接請け負う事は非常に困難になる一方です。今、変われなければ、結局、下請け工務店、下請け大工となって年老いて生産性が悪くなったら道具の様に使い捨てられるのが大半になってしまうのではないかと危惧しています。

 

 

 変われない理由

私も元職人であり、現場作業員だっただけに、変われない大工、変われない職人の気持ちは凄く分かります。人とのコミュニケーションが得意でない、勉強する事が苦手、人や会社、ルールに縛られたく無い、現場でやるべき作業だけ黙々とキッチリやって、ややこしい事に関わらずに自由に暮らしたいそもそも、愛想良く人とにこやかに話すのが出来るくらいやったら、こんな仕事してないわい、等々、出来ない理由はてんこ盛りです。

 

 

自ら心に蓋をする。

自分の未来、家族の将来、人生全体を俯瞰して見ればそんな理由、取るに足らないくだらない拘りだと思うのですが、長年培って来た人の思考、慣習はそんなに簡単にひっくり返せるものではありません。また、厄介なのは「変われません、」という職人は自分自身が変わらなければならない事を頭では、もしくは口先だけは十二分に分かっている(と言うだけの)こと。他人があーだこーだと言って変われる位ならとっくに変わっているわい、と簡単に自分の心に蓋をして、とりあえず目先が楽な方に逃げ込みます。要するに、一回きりしかない何よりも貴重な自分の人生に向き合うのをやめてしまうのです。

 

 

じゃあ、どうすればいい?

自分自身、今までそんな職人を山ほど見てきましたし、創業期から苦労を共にして一緒に働いて来たスタッフと「変われない」事が原因で袂を分かった事もあります。本当に悔しく、悲しい出来事でしたが、結局、本人が『変わる!』と心の蓋を外す決意を持たないと私にはどうする事も出来なかったのが事実であり、結論です。結局、どうしようもないのです。(涙、)

 

 

元不良少年からの提言。

しかし、私自身が職人上がり、というか子供の頃は社会からドロップアウトしたダメ人間だったからこそ、そんな心の蓋を取れない、自分の大切な人生に向き合う事をしない人の為に何か出来ないか、という想いを込めて、何か小さなきっかけを作る事が出来ないかとこの度、『職人起業塾』なる書籍を上梓した次第です。
結局、今日も売り込みの様になってしまいましたが、(笑)身の回りに建築職人に限らず、職人系の人で『変わらないといけない、でも変われない、』という方がおられましたら、そんな方の為に書いた本なので是非おススメ頂ければと思います。マーケティングの実務書ではありますが、きっと、少しくらいは胸にチクッと刺さるものがあると思います。(笑)
一般発売は2月10日です。送料無料の先行予約はこちら→http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

 

おまけ

書籍関連の研修事業の売り込みご案内です。(笑)

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
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職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。
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宜しくお願いします!(笑)

出来れば神!なくらい難しい当たり前の事。(泣)

2月3日 節分 晴れ

鬼はそと〜福はうち〜

とマメを投げつけられながら玄関から追い出されたのはさて、何年前か。
消えてしまいそうな微かな記憶ですが、確かに鬼の面をかぶって家族と戯れていた時期がありました。伝統的な行事って、子育てをするからこそ継承されるんや、と今更ながら当たり前の事をふと思いました。

 

今日は節分。

節分の今日は水曜日ですみれ事務所は定休日、私は昨日に引き続き、午前中(サイクリングがてら)歯医者に治療に行った以外は事務所に籠ってPCに向き合い、地道な仕事をパチパチと片付けました。本来ならば、早めに帰宅して豆まきで盛り上がりたいところですが、娘も高校生になると、豆まきどころか恵方巻きにも興味は無さげで、妻に聞くとそもそも夜は塾に行って不在との事。ま、そんなもんですよね。(苦笑)
ずいぶん前から自分の家庭で節分なんかあまり関係なくなったというか、意識する事が無くなってしまい、今日はついうっかりと夜からの社内勉強会の日程変更を持って来てしまいました。小さな子供を育てているスタッフも多いのに悪い事したな、、と反省しきりです。

 

職人起業塾通信復活。

事務所に籠ってじみーに行なっていた作業は、研修事業の資料の整理や、講演の資料作り、自社で行なっているマーケティングの勉強会、『職人起業塾』の1月度の開催のファシリテーターとしての振り返りとまとめ等。忙しい中、結構な時間をかけて参加頂いている方々に少しでもバリューを感じてもらえる様にと粘りました。(笑)
約3年近く前から、自社での勉強会に参加頂いた方、そのコミュニティーに興味を頂いた方向けにそのような勉強会の振り返りやテーマに関する参考文を月に二度〜三度程度メルマガ風にお送りしておりました。しかし、昨年末のPCトラブルでメーリングリストが消滅してしまい、今年になってやめてしまっていたのですが、気持ちを奮い立たせてもう一度やり直す決意を固めました。
今度は同じ過ちを犯さない様にしっかりとメールマガジン送信のスタンドを利用して配信する事にします。ご興味のある方は是非登録してみて下さい。
こちら→【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

 

計画と習慣の関係。

すみれ本社で毎月開催している『職人起業塾』の年始一発目の参加者の皆さんに考えて来て頂いた課題は、『一年の計、十年の計、終身の計について考える』でした。(ちなみに、今日の社内勉強会も同じ内容でした。)
ディスカッション(というかグループコーチング)のメインテーマはその計画をどのように成すか?と、『築き上げる』アプローチについて具体的な方法論を習慣に落とし込んで発表頂きました。終身の計という一生をかけて達成する様な大きな目標、目的は習慣に落とし込んでコツコツと築き上げなければ届かないのではないか、という私の考え方に基づいてです。

 

短期、中期、長期の計画は一貫性があって然るべき。

年頭に当たって一年の目標を考える事は誰もがする事ではあると思いますが、その延長線上の10年、そして一生の計を考えることってそうそうある事ではなく、皆さん、ずいぶんと深く思考を巡らされた様でした。私も様々な意見の発表を聞いて、気付きや学びを頂きつつも、その計に対して目的と手段が明確になっているか、とか、大工見習いの若者の「10年で新築一軒任せてもらえる様になる」という答えに対して、「そんなんじゃ遅すぎる!ナンボ譲っても6年までや!」と(ダメ出しの様な、笑)檄を飛ばしたりと厳しい事も言ったりもしましたが、一年に一度、じっくりとこれからの長い人生について考える良い機会を持っていただけたのではないかと思っています。

 

先達の遺した言葉に学ぶ。

その例文として皆さんにご紹介したのは、古代中国の思想家、管子が書き残した言葉です。

一年之計莫如樹穀(一年の計は、穀を樹うるに如くはなし)

十年之計莫如樹木(十年の計は、木を樹うるに如くはなし)

終身之計莫如樹人(百年の計は、人を樹うるに如くはなし)

(毎年の事ですが、)参加者の皆様に紹介していたのはここまでなのですが、実はこの先にもう少し続きがありまして、その全文を転載すると、

一年之計、莫如樹穀。十年之計、莫如樹木。終身之計、莫如樹人。

一樹一穫者穀也。一樹十穫者木也。一樹百穫者人也。

我苟種之。如神用之。舉事如神。唯王之門。

となっています。その訳文は、

一を植えて一の収穫があるのは穀物であり、一を植えて十の収穫があるのは木であり、一を植えて百の収穫があるのは人である。 

これを的確に植えるは、神がこれを用いるようなものである。
我れいやしくもも之れを種う、神の之れを用ふるが如し。 
事を挙ぐること神の如き、これ王の門。

となります。

 

脳裏に焼き付いた三木谷社長の言葉。

このブログでもよく登場するのですが、昔、楽天の三木谷社長が記者会見で、「当たり前の事をあたりまえにするのが一番難しい」と言っていたひと言が私はどうしても耳の奥にこびりついたまま頭を離れません。創業から数年で押しもおされぬ上場企業にまで会社を成長させ、プロ野球チームのオーナーにまで上り詰めた世界的に持ても類い稀な優秀な社長でさえ、「当たり前の事をやり切れへんのや、」と衝撃を受けて、吹けば飛ぶような自分、そして自社のメンバーが当たり前の事を出来ないことなど、それこそ当たり前だと思ったのです。

 

計画と習慣の不都合な真実。

管子の言葉は、それを如実に言い表しており、穀物を植える、木を植える、人を育てる事がそれぞれ一年、十年、百年の計になると聞けば誰しも理解出来る様な事を的確に行なえるのは神の領域だと言っている訳で、古から人は同じ悩み、苦しみを抱きながらそれでもなんとか未来を切り開こうとその古人の言葉を引き合いに出しながら努力を積み重ねて来たのですね。
非常に言いにくいことですが、私たちはそんな困難だと知りながらも、それでも、あたりまえのことに取り組み続け、遥か雲の彼方にある神の領域を目指さなければならないのだと改めて考えさせられ、覚悟を決めなければならない様です。

大変なのも、そんなに簡単に出来ない事も良く分かった上で、なんとか踏ん張って歩みを進めたいと思います。職人起業塾に御参加の皆様、めげずにがんばっていきましょー。(苦笑)

 

おまけ

(若干しつこいですが、、)そんな感じの私の気付きや皆さんに考えて頂く質問をメールマガジン形式で不定期かつ低頻度でお送りしております【職人起業塾通信】、ちょっとくらい付き合ったろか、と思われた方は是非登録をしてみて下さい。→https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

 

その他の売り込み告知です。(笑)

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
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宜しくお願いします!(笑)

『成功の鍵』7つの習慣ボードゲームイベント開催します!

2月2日 曇り時々晴れ

今日は珍しく、事務所にお籠りさん、取引先商社の執行役員Nさんの来社を頂いたり、IT顧問のゾロアスタ高橋夫妻を招いてマーケティング事業部のミーティングをガッツリと行なったり、夕方からは(ゾロアスタ)高橋氏主宰の人気の部活動?播州ブログ部の神戸出張所と称してすみれにてプチセミナーを開催したりと、お籠りさんの割には賑やかな一日となりました。

 

インバウンドマーケティング(プチ)セミナー

元社員であり、すみれのIT顧問であるゾロアスタ高橋君の部活動の応援を兼ねて、(ホームグラウンドということで、)私も少しだけ時間を頂いてインバウンド・マーケティングのプチセミナーをさせて頂きました。
今年の9月を越すと、いよいよ毎日更新にチャレンジし始めて(たぶん)10年目に突入する私としては長年試行錯誤を繰り返しながらも、確実にその効果性を認めて来た訳で、その全体像というか、考え方を皆さんにお伝えさせて頂きました。
その内容をひと言に集約してしまうと、自分自身戒めにしているベンジャミンフランクリンの言葉です。それは『読むに値する事を書くか、書くに値することを行ないなさい』
ずいぶん厳しい言葉ではありますが、貴重な時間を毎日使って文章を書く以上、少しは仕事の役に立たないと何をやっているか分かりません。皆さん、苦笑されておられましたが、、(笑)
※ちなみに、インバウンドとは自分自身の内面の価値を磨き、発信する事によって外部から見つけられ認めてもらうマーケティング手法です。

 

インサイドアウトからの、インバウンドマーケティング

インサイドアウトアウトは言わずと知れた(世界で最も読まれたビジネス書)7つの習慣を著したスティーブン・R・コヴィー博士の言葉。問題は外部にあるのではなく、全て自分の中に有り、それを変える事で世界が一変する。という考え方です。
内面の価値を磨く、インバウンドにはその考え方が根底に無ければなりません。どこまでいってもコヴィー博士フリーク、というかフェチな私ですが、この考え方を(長年かけて)身につけたお陰で、今のすみれも存続出来ているし、私もあると思っています。

 

7つの習慣のジレンマ

多くの方が難しいと言われて、読了するのに四苦八苦されるという声も少なく無い7つの習慣ですが、私としてはマーケティング構築以前の在り方を正す非常に重要な指針を与えてくれた書であり、大きな影響を与えられました。出来るだけ多くの方に読み親しんでもらいたいと思っています。
しかし、本の分厚さに引いてしまう人も多く、一時は新入社員に(むりやり)課題図書として読ませておりましたが、最近は少し控えて、自分の言葉に置き換えて社内研修でこの本に書いてある理論や思考を出来るだけ分かりやすく伝える様にしています。しかし、それもつい、難しい言い回しになってしまいがち、、
なんとかもっと伝わりやすいいい方法が無いか?とずっと考えておりました。

 

7つの習慣ボードゲームゲット!

そんな昨年末、なんと!フランクリンコヴィージャパンからクラウドファウンディングで7つの習慣ボードゲームが発売されるという告知を目にしました。「これや!」と直ぐに飛びついて即買い。
この年始にとうとうそのボードゲームを手に入れる事が出来ました。
これで、社員の若衆も難しいと言われる7つの習慣の考え方を無理なく楽しみにながら自然と身に付ける事が出来る筈。以前にMGという会社経営と財務に特化したボードゲームで非常に良い学びを得た事を思い出しながら、一人ワクワクしながらほくそ笑みました。

宝の持ち腐れ、、(涙、)

しかし、、せっかく素晴らしいツールを手に入れた訳ですが、まずは一度試してみないと、と思いつつ、(当たり前ですが)ボードゲームを一人でしても全く盛り上がりませんし、そもそもボードゲームってそんなものではありません。(苦笑)
毎晩の様に妻に「ボードゲームやろっか」と誘ってみれども「ええけど、」と言ってはもらえますが、イマイチ乗り気そうでも無さそうで、考えたら、二人っきりでボードゲームも無いよな、と、萎えてしまい、とうとうお宝のゲームがやって来てひと月が経とうとしてしまいまっています。

 

初!ボードゲームイベント開催します!

そんなこんなで!意を決して(まだやった事はありませんが、笑)7つの習慣ボードゲームイベントを開催します!(笑)
書籍『7つの習慣』を読んでいなくても大丈夫の様ですが、ここはコヴィー博士フリーク、もしくは日本語版の訳者であるジェームス・スキナーフリークの方と『人生の羅針盤』と言われるその著書の素晴らしさを確認しながら、一緒に楽しんでみたいと思います。
場所はすみれ建築工房本社3Fセミナールーム、参加費は無料、日時は2月25日16:30〜18:30の2時間、先着7名様とさせて頂きます。
『成功の鍵』とサブタイトルがついた7つの習慣ボードゲームに興味を持たれた方、もしくは私と一緒に遊んだろか、と思われる方は下記のFacebookのイベントページからお申し込みをお願いします。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/1717759288435677/

習慣の奴隷の皆様、御参加、お待ちしております!(笑)

 

おまけ

その他の売り込み告知です。(笑)

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
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宜しくお願いします!(笑)

目標達成と習慣についての考察。

2月1日曇天

  
昨日の爽やかな青空から一転して、今朝は厚い雲に覆われたお朔日になりました。
朝は毎月のルーティン、アイドル間チャックとともに近所の総社にお朔日参り、1月中の感謝と今月も無事に過ごせるようにお願いをしてきました。

 

一人っきりの30kmラン。

それにしても、昨日はいい天気の日曜日でした。あまりの好天にフルマラソンの2週間前に予定していた30キロ走のトレーニングを1週間前倒しして行ってしまいました。
実はワタクシ、あと3週間後に迫った北九州マラソンにエントリーしておりまして、今回は市民ランナーとしてのはじめのステップ、4時間30分以内での完走を密かに狙っておりまして、、マラソンを趣味にされている方に取っては取るに足らないタイムではありますが、私にとってはとてつもなく高い壁です。(笑)  

 

葛藤と戦いながら走る意味。

その為の昨日のトレーニングでしたが実のところ、ひとりっきりで走る長距離走は面白くもなんともなく、億劫でそして非常にしんどいものです。
正直なところ、自分で決めたトレーニングメニューにも関わらず、「途中でやめようかな」とか、「もう歩こうかなぁ」とかずっと心の中での葛藤を繰り返しながら走りました。(汗、)
折れそうになる心に向き合いながら、(自分で決めた)目標達成のために行動を起こすことの重要性を再認識すると共に整理する時間になりました。
丸一年前の大阪寛平マラソン以来となる20キロ越えの長距離ランは、超回復(疲労から回復するタイミングでパフォーマンスが飛躍的に上がる)を狙うには少し早かった気もしますが、早めに自分の実力を確かめることができたのは悪くなかったと思います。

 

目標達成の原則。

一人っきりで走っていると様々な事を考えます。昨日は葛藤と戦いながらのランということで、目標達成と習慣についてあれこれ想いを巡らしながら走りました。
社内、社外にかかわらず研修講師として話す際にいつも受講生も言っているのは、『目標達成は問題解決の繰り返しであり、問題解決はまず行動を起こすこと、そしてその行動を継続して積み重ねる事。』
どんなに難しい目標、高い目標値であっても、それを細分化して1つずつの問題に対する行動を継続していけば(達成するスピードはさておき)ほとんどの問題は必ず解決できると思っていて、少々難しい、「これはさすがにムリか、」と思える様な難問もコツコツとした努力を積み重ねることで、意外に簡単に解決の糸口を見つける事が出来たりします。

 

まずはマインドセット。

継続、習慣化は、その目標は絶対に達成しなければならないか、それは何のために必要かという目的意識を明確にする論理とともに、「今日位はまあいいか、」と言う(誰もが心の中に持っている)怠惰な心と戦う意識を持つことが非常に重要となります。要するに大きな目的に向かって計画的に行動を積み重ねられる習慣を身につけれるかどうかにかかっています。
しかし、人は誰しも得てして楽な方に流されてしまいがち。そして、日々の小さな努力はその成果が現れるまでに長い時間がかかることもあり、成果が見えない努力を重ねるのは簡単な事ではありません。これが最も目標達成に対する阻害要因となる訳ですが、重要な事はありきたりではありますが『論理の理解』と共にやるんだ!と『心』に刻み込む事だと思っています。

 

折れない心に必要な柔軟性。

やりきるんや!と、気合いと根性でやり遂げられるコトも多くありますが、継続する為にまず、心を折らさないことに目を向けると、マインドセットと共に、行動を起こし、習慣をつける際に無理がない事も非常に重要です。無理して始めた行動、そしてその習慣化は長続きしないことをよく理解した上で取り組みをスタートしなければなりません。そんなふうに考えると、いい天気だから長距離走を前倒しするとか、天気が悪いから今日はやめとく、等の柔軟性を持つ事は決して悪くないと思うのです。

 

本当に重要な事ほど、蔑ろになってしまう。

例えば『将来の安定』『自分と家族の幸せ』『老年までの健康の維持』『10年後の売上げ』といった働く上、生きて行く上での重要な大きな目的や目標は大きければ大きい程、難しければ難しい程、問題解決には時間がかかり、長い時間をかけて取り組む問題は重要度は高いにも拘らず、逆にその解決の為に決めた習慣の目先の緊急性は低くなります。非常に残念な事ですが、本当に重要な事ほど、目先の行動には繋がりにくく、短期間での解決が難しいだけに先送りを繰り返してしまいがちです、、

 

自分の弱さを認識する事から。

そんな、人の習慣に対して一度休んだり、欠かしたりするとそのままズルズルとなし崩し的に継続をやめてしまいがちな習性はなかなか手強く、これまでそのような流されて結果を残せなかった人を非常に数多く見てきましたが、アクシデントやトラブルにも負けずに習慣を継続出来ている人の共通点は、自分自身の心の強さに頼っていないコトだと思っています。(この部分だけは私もそうですが、)人以上に自分の心の弱さを知っているだけに、そのブレーキとして見える化とシクミ化に取り組み、成功している人が、大きな難問を解決して成果を手にしていると思っています。

 

まとめ

そんなこんなで、昨日一人で走りながら目標達成と習慣との関係について考えた事をまとめて見ました。要するに、自分を知る事、過信しない事、本当に重要な事を理解している事、くじけても、休んでも何度でも立ち上がって再チャレンジを続ける事、長い視点で物事を見れる様になる事で、大概の目標は達成出来る様になると思います。
以上の理論や考え方は私が主宰する職人起業塾での研修のベースの部分であり、この理論に従って将来の売上げを確保するムリの無いシクミ化に従業員さんに取り組んで頂くのが大きな目的となっています。(また売り込みになってしまいスミマセン。笑)

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)三期生(神戸、大阪)の募集も開始しております。
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(いつかは)必ず、結果出します!

3週間後に迫った北九州マラソンで目標タイムに到達出来なくても、この心構えだけ守っていれば必ずそのうち、満足出来る結果が得られると思っています。
ただ、、サブフォーとか、サブスリーとかの本気の高みを目指すのであれば、違うギアに上げる必要があると思いますが、、
ギアの上げ方については(また一人で長距離を走った際にでも)まとめてみたいと思います。(笑)