整える習慣がもたらすもの。

2月29日 曇り

  

閏日。

今年は4年に一度の閏年、2月の末にオマケの様に一日時間を貰えたようなちょっと嬉しい気分になります。子供みたいですが、、笑
だから、という訳では有りませんが、今日は一日、例年に増して忙しかった2月のツケを払うが如く、整える日としてみました。

 

カイロプラクティック

朝一番は、今年になってから再開した整体へ。
以前はスミレ本社の一階テナントが『和み堂』さんという鍼灸整骨院だった事も有り、ひと月に最低一回程度は整体に通い、身体の歪みを修整してもらっていたのですが、そこが移転されてからは、これといっていいと思えるところが無くて、ほったらかしの状態が長く続いていました。

短期間で見ると、整体に行っても行かなくても大した変わりは有りませんが、何年も経って来るとどうしようもないくらいあちこちにムリがかかって足の長さは違ってくるわ、腰の周りは片方しかちゃんと廻らないわ、終いには腰が痛くなってゴルフのラウンドが苦痛になってくるわで、なんとかしなくてはと思っていた時に同窓会で再開した同級生にスポーツマッサージも出来るカイロプラクティックの先生を紹介されて通い始めました。たった2ヶ月程ですが、早速効果が出始めて身体のバランスが元に戻って来た実感を感じています。

紹介してくれた同級生のHさんには感謝、感謝です。笑

   

歯科医院

一旦、会社に戻りデスクワークで溜まっている案件を整理した後は夕方から歯科医院へ。
これも長い間ほったらかしにしていたのを、今年の年頭に波動セラピーを受けて自分の身体的な問題点をまざまざと見せつけられた事をきっかけに、一念発起して今年になってから新たな歯科を紹介して頂き通い始めました。

ご紹介してくれたのは、電磁波測定士仲間の丹波の藤本さんと、私と藤本さん共通の電磁波測定士としての師匠でもある日本で唯一の専業電磁波測定士の青山さん。

今の主流である一度の治療でほんの少ししか進まず、いつまでも延々と引っ張られる歯科の(むりやり)行列を作る営業手法にほとほと嫌気が差していた私に、「(顧客の立場に立って考えてくれる)短期集中型治療を行なってくれる歯医者さんが有りますよ、」と教えて下さいました。

お陰さまで、長年の悩みだったガタガタの歯が着実に治療が進み、本日何年かぶりに奥歯が復活!非常に快適に食事を摂る事ができました!
しかも、治療の合間に噛み合せの調整までしてくれるという念の入ようというか、親切というか、しかも、圧倒的に技術力が高い!この度治療を受けてみて改めて歯医者さんって技術職なのだと認識を改めました。正直あまり人に教えたく無いくらい良い歯医者さんです。
こちら→垂水の歯医者さん | 森本歯科医院 | 歯と全身はつながっています – 神戸市

治療法についても独自の視点とポリシー、理念をもっておられ、決して金儲けに走っていないというのが治療を受けていてヒシヒシと感じます。
この森本先生の『在り方』にはマーケティング的にも参考にさせて頂くところが多々有り、又詳しく、このブログで紹介してみたいと思います。

 

社内勉強会

夜は社内に目を向けて、工務部のスタッフを集めての社内勉強会、『元祖』職人起業塾の開催日でしたが、体調不調の者、出張中の者、お客様対応で帰社が遅くなる者と欠席者が相次ぎ、日程を延期としてしまいました。すみれでは顧客接点が社員大工ということで、スタッフの意識を高める事が最も重要な『状態を整える』取り組みということで、全員参加出来る日に振り替える事にしました。

   

状態を整える。

文豪ゲーテはかつてこう言いました。「不機嫌こそが人間の最大の罪である」
この最大の罪を犯す事を避けるにはどうすれば良いか、というところまで言及されたかどうかは知りませんが、私的には『状態を整える』ことが全てだと思っています。

長年ビジネスコーチングをお願いしている四辻コーチは、「社長が機嫌良く過ごせる様にする事が最も業績を向上させる」と良く言われますが、同じ様な意味合いではないかと。

日々起こる問題や事象によって、感情は上がったり下がったりを繰返しますが、心と身体の状態を整えておれば、それらを俯瞰して冷静に見ることが容易になると思うのです。
ただ、人は誰しも、問題が起きてから対処する、痛いから直す、の様に顕在化したコトに対するアクションは直ぐに行動に移しますし、しなくてはならないのでしょうが、潜在的なリスクへのアプローチを積極的に行なうのはなかなか難しいもの。
状態を整えるのは習慣とセットにしなければ出来ないとつくづく思いましす。

   

第二領域が未来を作る。

状態を整えるとはまさに、緊急性の低い重要な事であり、スティーブン・R・コヴィー博士が提唱したタイムマネジメントのマトリックスで言うところの第二領域への取り組みです。そして、第二領域こそが未来を切り開く入口になると常日頃から思っていますし、主宰する研修等でも繰り返し言い続けています。
(たまたまですが、笑)閏日に状態を整える習慣を集めてみた事で、自分の身体を通した実体験として再確認出来た次第です。

今日、整体に行ったり、歯医者さんに行ったりするのに、車に乗るのをやめて自転車で廻りました。ついでに少しの運動もセットにして刃を研ぐ時間にもしてもようかと。(笑)

身体と心の状態を整える事を常に意識するとちょっとした時間の使い方も変わって来るもの。
パフォーマンスを上げて、明日からの3月も精力的に走り回りたいと思います。(笑)

 

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大地の花咲き 自主上映会

2月27日 快晴

2015年度決算報告

慌ただしい日々が続いています。

今日の午前中は月末ギリギリのタイミングで顧問会計士事務所のH先生とKさんに来社頂き、前年度の決算報告会議。あれこれと調整するのに(笑)時間がかかってしまいましたが、なんとか2月中に決算書をまとめ、確定する事が出来ました。ご尽力頂きましたお二方と、大蔵省のすみれママ☆には心から感謝致します。

予想していた着地点とは若干ずれましたが、大まか悪く無い内容にひとまず安心しております。
期中の予想、計画とのズレの原因を再度しっかりと洗い直し、今期の決算に向けてアクションを起したいと思います。

 

大地の花咲き 自主上映会

昼からは、神戸新開地のアートビレッジセンターのホールを貸し切って、すみれが所属するTOTOリモデルクラブ西神店会のリモデル大学なる勉強会の一環として、すっかり毎年恒例となった自主上映会を開催しました。

今年のタイトルは『大地の花咲き』。北海道の洞爺にある無農薬、無肥料の自然農法に取り組まれている農家さんを取り上げたドキュメンタリー映画です。

昨年の『日本で一番幸せな従業員をつくる』、一昨年上映した『僕の後に道はできる』その前年の第一回目の自主上映会の『1/4の奇跡』に続く、NPO法人ハートオブミラクルさんの配給映画です。
今回も全3回の上映会同様、参加者の皆さんに非常に好評を博しまして、運営担当の教育委員長としての面目躍如の活躍が出来る事となりました。素晴らしい映画を生み出し続けてくれるハートオブミラクルさん、岩崎靖子監督には感謝するばかりです。

そして、昨年はスケジュールの都合が合わず、お越し頂けませんでしたが、今年は(いつになく)早めの連絡が奏功して、(笑)一昨年に引き続き、岩崎靖子監督を招聘して舞台挨拶、そして上映後のトークイベントに御参加を頂きました。

映画 『大地の花咲き』

映画の内容はというと、、(以下ハートオブミラクルさんのHPより転載)

大地の花咲き~洞爺・佐々木ファーム”喜び”ですべてを繋ぐ~→予告動画はこちら

憎しみの果てに知った愛 ここから喜びの未来をきっと創り出す命とともに歩む農業を通して、新たな地球の未来を模索する農家があった。

北海道・洞爺湖畔の佐々木ファーム。毎朝「愛と喜びを循環するぞ!」と宣言して畑に入る。 野菜は自分たちの言葉を全部聴いている。「元気か?」「ありがとう」と声をかける。 農薬も肥料も使わない。虫も雑草も仲間たち。
その想いの裏には、大切な我が子 大地君の存在があった。 農場の運営で家族で意見が対立。憎しみは限界点へ。 すべてを投げ出して、この地を去ろうとしたその時、大地君は突然天国へお引っ越しした。 「僕が家族を守るからね」という言葉を残して。
生きるって?命って?命が織りなす喜びのタペストリーが今、現れる。

出演:佐々木ファームとその仲間たち♡
監督/岩崎靖子 撮影・編集/小野敬広
2015年8月22日初上映 95分 画像比率 16:9
制作:E・Eプロジェクト

 

*****転載ここまで*****

建築会社の団体の研修がなぜ農業のドキュメンタリー映画を?

「建築屋さんがなんで農業?」という素朴な疑問が有ると思いますが、実はこの映画のチョイスには私達建築に携わる者達との非常に密接な関係性があります。 それは、同じモノづくりを生業としている、労働集約型のモデルである、若年層の入職者が減り、高齢化している、TPP等厳しい外部環境の大きな変化に晒される、等々、共通点が多く存在する事もそうなのですが、それよりもっと根本的な、商売、経営、チームづくりにおける根幹の部分です。

 

マーケティングの構築は『在り方』から

ドラッカー博士はマーケティングの定義を、「一切のセリング(売り込み)を不要にする仕組み」と定義されました。そして、事業の目的を「顧客の創造」とシンプルにまとめられています。

デジタル大辞泉の解説
こ‐かく【顧客】⇒こきゃく(顧客)
ひいきにしてくれる客。得意客。こかく。「顧客を獲得する」「顧客名簿」

私の解釈では、『顧客』とはスポットで一度きりの購買をしてもらう人の事ではなく、贔屓にしてくれて、何度も取引をしてくれる、踏み込んで言うと『生涯顧客』の事を指していると思っています。

一度お付き合い頂いた方に「一生あんたにお願いするわ」と言われて始めて生涯顧客となる訳ですが、その為の最低限の条件として『人としての正しい在り方』が備わっているか、という事があります。いくら良い商品やサービスでも販売する人がいかがわしかったり、信用出来なかったりでは絶対に顧客になる事は有りません。

そう考えると、まず始めに人として、会社として自らの『在り方』を見直し、正しくある為の努力を惜しまず、習慣を身に付けるコトがまず必要となってきます。

岩崎靖子監督とのトークイベント
岩崎靖子監督とのトークイベント

映画で受けた示唆

映画の中で出て来たキーワードを自分なりに列挙してみると、

【一生付き合う】、【循環】、【チャレンジャー】、【在り方】、【大きな目的と現実のギャップ、【改革と葛藤】、【本からの学び】、【ありがとうの奇跡】、【社会の変化】

と、まるでビジネス書に出て来る様な会社経営の根幹となる部分への示唆ばかり。
ちなみに、私の著書『職人起業塾』の中にもこれと同じ様な単語や解説、これらについての問題解決や考え方の事例がどっさりと出てきます。(笑)
要するに映画の内容と私達が目指すビジネスモデルの方向性が全く同じということなのです。

岩崎靖子監督を迎えてのトークイベント
岩崎靖子監督を迎えてのトークイベント

 

『在り方』を学ぶ場 としての自主上映会

NPOハートオブミラクルさんが配給される映画の題材は多岐に渡ります。そしてその作品に共通するのは人としての『在り方』を問い続けておられるコトだと思っていまして、ご縁を頂いて初めて『1/4の奇跡』を見た時に衝撃を受けて以来、発表される作品を見るにつれ、今はそれが確信に変わっています。
そんな人としての在り方を深く考え、振り返る場として毎年自主上映会を開催している次第です。

 

ご縁は広がり続ける

上映会後のアフターパーティーは関西圏で唯一!映画の舞台となった佐々木ファームの野菜を食材として仕入れ、料理を提供されている『ごちそう酒場 段』さんへ。

岩崎監督によると、このお店のオーナー、スタッフと非常に懇意にされており、なんと映画のワンシーンに登場もされていた程の仲の良さだった様で、ちょっとしたサプライズとなり、非常に驚かれていたと共に、喜んで頂けました。
その事がきっかけで、私もお店のオーナーさんと初めてお会いする事になり、新たなご縁を頂く事が出来ました。

同じ価値観、方向性をもった人達は磁石で吸い付けられる様にご縁が繋がって行くのだと実感です。

ありがとうレタス
ありがとうレタス
映画に登場したありがとうごぼう
映画に登場したありがとうごぼう
岩崎監督を囲んで、TOTOリモデルクラブ西神店会メンバー
岩崎監督を囲んで、TOTOリモデルクラブ西神店会メンバー

 

謝辞

岩崎靖子監督、この度はお忙しい中、神戸の片田舎までお運び頂きまして、誠にありがとうございました。今までの作品もどれも素晴らしかったですが、今回の映画は思い入れるところもあって、以前より数段多くの心の汗をかいてしまいました。

私達も在るべき姿、在るべき社会の構築を目指して、微力ながらもコツコツと歩みを進めて参りたいと思います。素晴らしい映画を本当にありがとうございました。

心から深く御礼申し上げます。

ありがとうございました。

次作も楽しみにしておりますので、撮影頑張って下さい!

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※写真はfbのお友達の投稿からなんの了承も得ずに無断で拝借しました、スミマセン。(苦笑)

 

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頑固一徹、職人社長の挑戦!

2月26日 快晴 風強し

台湾から帰国して2日目、アクセルを踏みっぱなしのドタバタした日が続きます。(笑)

リフォーム産業新聞社の取材

今日は朝からリフォーム産業新聞社の加覧社長が雑談とも情報交換とも言える様な取材にわざわざ東京から来社下さいました。書籍『職人起業塾』をしっかりと読んで頂き、実際のすみれの取り組みに興味を持って頂いた様で、リフォーム会社ではあまり見かけない、売上げ拡大に背を向けた地道なビジネスモデルについていくつかの質問を頂きました。

夏に東京ビッグサイトで開催される『リフォーム産業フェア』での講演依頼も正式に頂き、職人、現場接点の強化について、話させて頂くコトとなりました。
自分で思っているより思いの外関西弁がキツいと言われる私ですが、持ち前の?親しみやすい神戸弁で関東での久々の講演、頑張ってみたいと思います。(笑)

  

 

兵庫県行政書士会研修会

昼からは行政書士会の研修会にゲストとして呼ばれて、知的資産経営についてのワークのモデル企業として、すみれの報告書を元に行政書士の先生方に弊社の強みを生かしたビジネスプランを考えて頂くという非常にラッキーな役を仰せつかりました。

なかなか面白い取り組みであり、またこれから公募が始まる小規模事業主向けの補助事業を絡ませて頂き、実際に取り組める内容もあったりで、ゲストとして参加しましたが、(いつもながら今回も)結局私が一番勉強させて頂いてしまった様です、(笑)
詳しくはまたこのブログでまとめてみたいと思います。

  

 

懇親会での農業ドリーム・プレゼンテーション大会

昨日は朝帰国してから息つく暇も無くギッシリの予定をこなして、一日の最後は職人起業塾の懇親会、25名もの仲間とそれぞれ様々な話をしながらワイワイと過ごしました。
そんな中、先週末東京で開催された『農業ドリームプラン・プレゼンテーション』でファイナリストを務められたキャルファーム神戸の大西さんに(応援に行こうと思いながらいけなかった事も有り)懇親会の会場でプレゼンテーションの再現をお願いしました。

セントラルファーム構想という農と食、建物、インフラを包括して自立循環型の夢の街づくり、そしてそれを全国に、世界に広げたいという熱い想いを聴かせて頂き、私も建築会社としてその夢の実現に少しでも力になりたい、と大西さんの夢を一緒に共有させて頂く、素晴らしいプレゼンでした。大西さん、ありがとうございました。

私も仲間の一員に入れて頂いて一緒に自立循環型社会の構築、実現に向けて共に歩みを進ませて頂きたいと思います、宜しくお願い致します。
勉強会を主宰する事で、素晴らしい仲間と出会え、そして夢を共有出来る様になるなんて思いもしておりませんでした。本当にご縁に感謝致します。

   

頑固オヤジの経営指針発表

大西さんに引き続いて、昨年から(ご自身で)約束されていた自称頑固職人オヤジの村田社長から今後の事業計画の指針の発表も満を持してありました。
この一年余り、継続してマーケティング理論を学ばれ、ご自身の中に落とし込まれた結果、導き出されたのはこれまでの長きに渡りご縁があったクライアント、仲間にもう一度会って、ご自身が持つ技術、スキルを生かして仕事のお手伝いが出来ないか、と問うて廻る事。
長年の実績を誇る職人社長が何年も付き合いが途絶えていた方々にアポを取って会って廻るというのは並大抵の事ではないと思います。『大福帳には無限の売上げ、利益が隠されている』という職人起業塾での学びを実践に移される事は非常に勇気が必要だったと思いますが、この度の発表に先駆けて既に行動を起されていた様で、「これで未来に光が見えた」と目を輝かせながら話されていたのが非常に印象的でした。

 

 職人の地位向上は意識改革、自助の精神から。

私が職人起業塾で行なっているのは、セミナーでもレクチャーでもなく、「あたりまえの原則」を提示してそれについてどのように思っているのか、どの様な行動をとっているのかを塾生の皆さんにお訊きするだけです。それぞれの方がそれぞれに自分のこれまでの人生、今行なっている仕事に正面から向き合い、アタリマエの事を理解しているか、出来ているか、それとも、分かっちゃいるけど、出来ていないか、について思考を巡らせて頂くだけです。

しかし、この様に頑固一徹、始めて参加されたときは斜めから眺めて、バリアを張り巡らせ、何も話されなかった私よりも人生の先輩である職人社長が自らを奮い立たせ、自分の意識を改革して行動を起こされている姿を拝見すると、拙いながらも塾の開催を続けて来て本当に良かった、と心から思えます。

職人の社会的地位の向上は、職人の意識改革から、自助の精神を強く持つ事から始めなければならないと言う私の考えを見事に体現頂ける事に感謝する事しきりです。

村田社長、ありがとうございます。

そして気張って下さい!心から応援致します!

  

 

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シナジー効果を考える。

3月25日 快晴  

帰国と同時にフルスロットル(笑)

 

朝早くの便と言うよりは深夜に起き出して関西国際空港に無事帰国。
日曜日のフルマラソンを走り終えてから連日の飲みと移動のための早起きで睡眠不足が重なり体調を崩しましたがそれも何とか元通りに戻していつも通りのテンションで帰ってきました。
空港に降り立つ同時にクライアントから電話をいただいてそのまま少し前に施工した店舗の現場に直行、補修箇所の確認と慌ただしいスタートとなりました。

昼に出社してからは、マーケティング部会のミーティング、7つの習慣ボードゲームイベントの主催、そして夜からは第30回目となるすみれ本社開催の職人起業塾のファシリテーターを務めました。当然のごとく、勉強会が終わった後は懇親会での飲み。我ながら全く懲りてません(笑)
台湾との時差を考えると、結局また24時間ちかく起きっぱなし、しゃべりっぱなしの忙しいい一日となりました。(笑)

   

第30回職人起業塾

それにしても、すみれ本社で毎月開催している 無料の勉強会である職人起業塾は回を重ねるごとにすごいことになってます。ちなみに、今夜の参加者は32名。仕事の都合や体調不良等で欠席された人が8名いることを考えるとすでにセミナールームに 入るキャパシティの人数をオーバーしています。また、懇親会も壮絶な事に。(笑)
勉強会自体は無料ですが、懇親会はすみれが経営しているにわとりのすけ伊川谷本店で会費を3,000円頂いて開催しています。小さな店なのでそろそろ入り切れない状態になりそうな勢いで、とうとうカウンター席と別れて座って頂く事に、、カウンターのオッサンチームの皆さん、スミマセンでした。(笑)

   

キャパオーバー問題

セミナールームや焼き鳥店というハコも、私のグループコーチングもいくらでも膨張出来る訳でもないので、なんとか考えないと、と言い出してもうそろそろ1年が来ようとしていますが、良い方策を見つけられずに先延ばしを繰り返してきましたが、いよいよそれも煮詰まってきた感じです。

いろんな方に相談したりもしてきて、今までに挙げられた解決方法としては、

  1. 先着順等の人数制限を設ける。
  2. 開催を職種等でグループごとに分ける
  3. 大きな会場に開催場所を変える
  4. 参加費を有償にしてハードルを上げる

等々、、今までも意見が出たりもしたのですが、どれもいまいちピンと来ないというか、良い案とは思えずにいて、先送りしてきました。
しかし、最近は同じ地域の方が集まって自主的に同じ様な内容の勉強会を始められる動きもあったりして私以外の参加者の方がそれぞれのアイデアで主体的な解決を図られたりする動きもあり、もう少しこのまま様子を見てみようかと思ったり。(笑)

   

 

職人起業塾のイノベーション

それも、この職人起業塾の価値が私が提唱するインバウンド・マーケティングの理論を学ぶことから、違う付加価値に移ったと思うからです。

昨日参加頂いたメンバーさんの職種は、工務店、リフォーム会社経営者、管理職をはじめ、宮大工、大工、大工見習い、電磁波測定士、会計士、行政書士、電磁波測定士、農家(スーパーアグリメインテーター)、仏師、ナチュラルライフオーガナイザー、設計事務所、塗装会社経営者、庭師、大手住宅機器メーカー管理職、社会労務士、ファイナンシャルプランナー、ライフプランナー、看板職人社長、等々、本当に他業種多岐に渡り、また、神戸だけではなく京都、大阪、姫路と遠方からもはるばるお越しになります。

それらの方々の全てに共通するのは、高い志をもっている事と、新しい事にチャレンジする意欲、そして、緊急ではない重要な事に時間を割き、未来を自分の手で切り開こうとする意気込みです。そんな人達が平日の仕事を終えた後、夕方から神戸の片田舎に集まるこの場は、私が主宰するマーケティングの理論を学び実践する為の勉強会という枠組みを越えて1つのエネルギー体の様な様相を呈して来ています。

参加者がそれぞれの取り組みや想いをアウトプットすると共に他の方々の意見を聞く事によって得られる価値は私が発信する事の非では無く、お互いに刺激しあい、学び合いながら成長出来る場へと変容を遂げて来たと最近になって強く感じています。

   

相互依存のパラダイム

私が敬愛してやまないスティーブン・R・コヴィー博士は著書『7つの習慣』の中で4つのステップの3番目に相互依存のパラダイムを挙げられました。当初、(お山の大将的経営者だった)私には依存し合うパラダイムという概念がしっくりこなくて、長い間その部分について深く思索するのを避けて来た覚えが有ります。しかし、今になって実感として理解出来たのは勉強会を継続するに従って、(決して勉強会の影響だけではありませんが)参加者それぞれの影響力が増して行く事でまさに相乗効果を発揮する場になり、勉強会に参加される方どうしで良い意味での依存があちらこちらで見られる様になった事です。
確かに、職人起業塾を主宰している私の能力を遥かに超える価値が生まれつつ有ります。

ちなみに、相互依存のパラダイムを持って手にする事が出来る習慣とは、

第四の習慣・Win-Winを考える (Habit 4 Think Win/Win)

  • 人間関係における6つのパラダイム「Win-Win」「Win-Lose」「Lose-Win」「Lose-Lose」「Win」「Win-WinまたはNo Deal」。
  • Win-Winの原則を支える5つの柱「人格」「関係」「合意」「システム」「プロセス」。

第五の習慣・まず理解に徹し、そして理解される(Habit 5 Seek First to Understand, Then to Be Understood)

  • まず相手を理解するように努め、その後で、自分を理解してもらうようにする。
  • 自分が他人に影響を与えるために、自分が他人に影響される。
  • 人が他人の話を聞く時にしてしまう自叙伝的な反応。
  • 感情移入を行い人の話を深く傾聴する。
  • 効果的にプレゼンテーションを行うための方法。
  • 一対一の時間を設けコミュニケーションを図る。

第六の習慣・シナジーを創り出す(Habit 6 Synergize)

  • 相乗効果とは、全体の合計が各部分の和よりも大きくなるということである。
  • 自分と他人との意見に相違が生じた時に、自分の意見を通すのでなく、他人の意見に折れるのでもなく、第三案を探し出す。
  • 自分と他人との相違点を尊ぶ。

※Wikipediaより転載

 

シナジー効果を体感出来る『場』での学び。

どれも全て持続継続可能なビジネスモデルには不可欠な思考で有りスキルです。
これらの習得には、まず相互依存のパラダイムを理解する事が必要だとコヴィー博士は説かれた訳ですが、その理解をする為の場として職人起業塾が機能するならばこんなに素晴らしい事は無いと思うのです。というか、私が一番学ばせて頂いてます。(笑)

とはいえ、ハードの部分の問題は依然大きく立ちはだかっているままなので、その解決については御参加される皆さんとよく相談しながらなんとか改善策?を考えたいと思います。

ご参加頂きました塾生の皆様、今回もありがとうございました。
学びを実践に、行動を習慣に落とし込んで結果を出すことにコミットしつつ、引き続き宜しくお願い致します。

心謝。

※写真はご参加いただいた皆さんのFacebookから無断で拝借しましたすいません。(笑)

  

 

その他のお知らせ

 

■いよいよ明日、自主上映会開催します!

2月27日(土) 【すみれ暮らしの学校】大地の花咲き上映会(予約優先)
時間帯 14:00~17:00
住 所 KAVC 神戸アートビレッジセンター
兵庫県 神戸市兵庫区新開地5丁目3番14号
【映画あらすじ(公式サイトより引用)】
北海道・洞爺湖畔の佐々木ファーム。毎朝「愛と喜びを循環するぞ!」と宣言して畑に入る。
野菜は自分たちの言葉を全部聴いている。「元気か?」「ありがとう」と声をかける。
農薬も肥料も使わない。虫も雑草も仲間たち。その想いの裏には、大切な我が子 大地君の存在があった。
農場の運営で家族で意見が対立。憎しみは限界点へ。
すべてを投げ出して、この地を去ろうとしたその時、大地君は突然天国へお引っ越しした。
「僕が家族を守るからね」という言葉を残して。
生きるって?命って?命が織りなす喜びのタペストリーが今、現れる。
【時間帯】
13:30受付開始 14:10上映開始
【開催場所詳細】
神戸市兵庫区新開地5-3-14
神戸アートビレッジセンターKAVCホール
JR「神戸駅」ビエラ神戸口より徒歩約10分
神戸市営地下鉄「湊川公園駅」東改札口より徒歩15分
【入場料について】
すみれ建築工房及びTOTOリモデルクラブ西神店会の関係者、お客様は無料。その他の方は店会への協賛金を申し受ける事がありますので御相談下さい。

ギリギリまでお申し込み受け付けています!こちらのメールフォームからどうぞ、
http://sumireco.co.jp/life-school.php

 

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職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)募集終了、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。【二期生定員になり締め切りました】【三期生残席少まだ募集しています!】
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■工務店経営者の為の職人起業塾ワークショップ

3月11日は京阪神木造住宅協議会にてJBNの青木会長とご一緒させて頂き、経営者の為の職人起業塾のワークショップを行ないます。JBNの会員以外の方のオブザーバー参加も受け付けてくれると思いますので、ご興味があれば問い合わせを頂ければ幸いです。

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トラベルトラブル。

2月24日 曇り 台中にて

  

京懐石 庵にて

昨夜はクライアントが経営されている京懐石のお店でまたもおよばれ&痛飲。(苦笑)
台湾の食材を日本の職人さんの技で見事に調理され、味はモチロン見た目も京都にいるのかと錯覚を覚える程の出来映えでした。人気を博するのも頷けます。
H様、昨日もすっかりごちそうになってしまいありがとうございました。
日本の食文化を台湾に移植する取り組み、本当に素晴らしいと思います。
私もその一旦のお手伝いが出来ます様に精一杯努力致します。よろしくお願いいたします。

   

  トラブルは突然やって来る

今日の午前中はホテルでやり残した仕事をスタートダッシュで片付けて昼から行ったことが無い台南に行ってみようと思っていましたが、朝目覚めてみると激しい胃痛に襲われてやむなく予定を変更。
食あたりではないのは間違い無いですが、海外で体調崩したときの不安を初めて知りました。
考えてもみれば、日曜日にフルマラソンを完走してから毎夜日付が変わるまで飲み続けており、出張中につき、朝は夜明け前に起きて移動を繰返しておりましたので疲れも出るってモノですね。
自分の体力の限界をまた垣間みる事になりましたが、50歳を目前とした歳になって未だに己を把握していない事に我ながら驚いてしまうぐらい情けなく思っています。(苦笑)
もしくは、自分でも気付いていないうちに思いの外体力が落ちているのかも知れませんが・・・。

   

 

絶対に変更が利かないスケジューリング

今回、始めて海外出張の間に体調を崩したのですが、この体験はなかなか刺激的でした。
台湾での移動も帰国もスケジュールが決まっており、そこはおいそれと変更は出来ないし、明日、帰国してからの予定もギッシリ詰まっています。どんなに身体が辛くてもきっかりと時間通りやり通さなけれればならない状況ってなかなか緊張感のあるものです。
いつになくプレッシャーを感じながら、今日は食事もお粥と蕎麦のみとおとなしめにしてみたりと(今更ですが)体調管理に気を配ってみたりもしましたが、よく考えるとこの状況って日本にいる時もそんなに大きな変わりが無くなっている事に気付きました。
研修講師として年間通してギッシリと予定が詰まっているというのは、絶対にスケジュールを守らなければならない訳で、既に日本の事業でも体調が云々言える立場ではないのです。

   

 

アタリマエはアタリマエじゃない

そんな風に考えると、(今の状態がずっと続く前提に立って)調子に乗ってずっと先までの予定を組んでしまっているのに少し怖くなりました。
毎日、アタリマエの様に起きて、アタリマエの様に仕事して、アタリマエの様に暮らしている事は実は非常に有り難い環境であり、ひょっとすると奇跡の連続なのかもしれず、このアタリマエがずっと続くと思っているのは幻想かも知れません。
この有り難さに感謝してそれが続いて行く様に積極的に働きかける意識を持つ事が最低限考えねばならないコトだな、と改めて感じた次第です。

   

今一度、死生観を。

そして、一瞬先は闇。人はいつ死ぬか誰にも分からない。というのも実はアタリマエのこと。
私的には今はまだ、死んでしまうのは早すぎるので、死んでもいいと思えるまではもう少し時間がかかりますが、長年悪かった肝臓が治ったくらいで後30年くらい生きれらると勘違いをしていた自分を多いに反省する事になりました。

絶対に死ねないのは後何年か、まずはそこに焦点を合わせて計画を立て直したいと思います。
一日一日の積み重ね。丁寧に生きねばね。
自分ながらの『死生観』しっかりと見つめたいと思います。

  

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生ける伝説の職人。

2月23日 台北から台中へ 雨から晴れへ

一昨日のフルマラソン完走後、いつも御世話になっているT社の子会社でテストマーケティング会社のI社長に「小倉に来るなら是非!」と食事にお誘い頂き、(大将曰く)世界一美味い玄界灘のお寿司屋さんに連れて行って頂いて、疲労困憊になりながらも魅惑の酒と肴の誘惑に勝てず痛飲。(笑)
日本を離れる前としては最高の食事でした。I社長、本当にありがとうございました。

  

台北から台中へ

(毎回ですが、)フルマラソンの後は泥の様に寝込んでしまうので昨日の台北へのフライトに遅れたりしないかと心配してましたが、なんとか無事に起床&出国、台湾に滞在しています。
昨日は会計士さんの事務所に打ち合せに行った後、台湾の知り合いと本格四川料理のお店に食事に行ったり、夜遅くまで飲んだり(笑)と、フルマラソンのダメージはどこへやら、台北の夜を楽しみました。  

今日は台中へ、クライアントから新規店舗出店の計画のお声掛けを頂き、現地確認へと向っています。いつもは新幹線で移動するのですが、地元の人達に訊いてみると、台中市街に行くには新幹線から在来線に乗り換える必要が有り、路線バスでも時間は変わらないし、値段は1/3だというコトを(今更ですが)聞きつけて、今回はバスでの移動に初チャレンジしてみました。
その路線バスは走り出していきなり高速道路の渋滞に捕まって、到着時間に若干のは遅れは生じましたが、その分を見越して少し余裕をもっていれば大丈夫だという事がよく分かりました。
今後はスケジュールに合わせて新幹線とバスを使い分けたいと思います。(笑)

   

とにかく、やってみる

交通手段の選択1つでも、実際にやってみないと、経験してみないと分からない事って結構ある、というか世の中圧倒的にそんな事ばかりです。
「経験値、経験則の積み重ねこそに本当の価値が有る」と言われた高名な学者さんがおられましたが、(誰か忘れました、スミマセン)確かに実体験に基づいて構築したスキルや理論は何物にも代え難い宝だと言えると思います。そんな風に考えると、職人の世界にはもの凄い価値が秘められているのだと言えるかも知れません。特に建築の世界では紙に書いた絵を実際の建物として作り上げるのですから、現場で必要な技術の蓄積は膨大で、そのスキルが1000年以上に渡って伝統技術として継承されて来たことは世界に例を見ない誇れる凄い事だと思っています。
(社会的にはあまり高い評価をされていない様にも思いますが、)実は、職人の技術が途絶えると社会全体が立ち行かなくなる非常に重要な役割を担っていると思うのです。

   

生ける伝説の職人

職人と言えば、日本を離れる前日に立ち寄った小倉のお寿司屋さんの大将は凄かったです。
齢なんと、74歳(だったと思う)今も現役バリバリで板場に立ち、一人で仕切っておられました。
従業員はおらず、奥さんが飲み物と小鉢くらいを手伝っておられるのみ。
素材は日本中どこにも負けない、と豪語され、腕もモチロン、この道50年以上のキャリアでバリバリと一人で取り仕切れている鮨職人は今はわし以外おるまい。と、これも日本一。確かに、サバの刺身を頂いてみると、サバの概念が変わるくらいの美味さというより凄さでした。

その大将曰く、

「この歳になってもまだやっているのはお客さんが次々と子供の顔を見せに連れて来るからや」

とのコトで、後継者を育てないともったいないと申し上げると、

「今まで大勢育てかけて来たが、一切育たなかった、ワシの技術は一代で終わりや」

と、とっくの昔に諦められたご様子。

非常にもったいない、なんとかならんものかしら、と思ったりしましたが、職人の世界で道を極めると後進を育てる事よりも違う価値観、自分の内なる世界観に傾倒してしまうものかと、大将の姿を見ていると妙に納得させられました。

 

しょうがないで済む事、済まない事。

鮨職人に限らず、手仕事で道を究めようとするとどんどん自分自身の内面に深く入り込まなければならないのは間違いないと思います。私も職人の端くれとしてその世界観は何となく分かります。
私は技術を極めるコトよりもメシを食う事、周りの人を守る事に流されてしまい、職人としては中途半端な技術者になってしまいましたが、人の生き方としてその世界観、その美学の中で人生を全う出来る事は幸せな事なのかもしれない、というか、今でも少し憧れてしまいます。

しかし、人は社会との関係性の中で生きる生き物、一匹狼ではありません。少し大げさでは有りますが、自分一人だけが納得すれば良いと全員が思ってしまうと、社会も国家も成り立たなくなります。

昨今、建築業界では深刻な職人不足が大きな問題になってきましたが、元々、職人気質自体が一匹狼思考が強い業種、業態であるのも今の若者の職人を育てて来れなかった原因の1つの様に思います。
人の生き方の美学の問題とは別の次元で、職人が社会に必要だという事はしっかりと目を向けなければなりませんし、「オレは育てないけど、誰かがやるだろう、」という意識、風潮を業界全体で払拭しなければこの業界に未来は有りません。

 

やるべき事はやる。しかない。

昨年末から本格的にスタートした現場実務者向けの研修事業である『職人起業塾』はまだ1期目の半ばだと言うのに、既に3期までほぼ定員に達しようとしています。日本で始めて厚生労働大臣の認定を取得した技術的な研修ではない実務者向けの研修ということも有りますが、賛同してご参加頂く会社が次々と手を挙げて下さる現状を見ると、
次世代を担う若者を育てる。育てる事が出来る環境を整える。人材を育てられる自分になる。
この3点セットを考え、行動に移さなければならないと気付かれた経営者さんが多くおられる、もしくは急増しているということだと思います。

私達工務店は物売りではなくモノづくりが本業で有り、しかも量から質へと時代の要請が転換した今は工場で大量生産出来るものではありません。
モノづくりと同時に人づくりに意識を向けなければ、金の卵を産むガチョウの腹を割った農夫の様に目先の利益に囚われて未来を食いつぶす事になりまねません。

やるべき事はやる。決意と覚悟をもって寿司屋の大将とは違う道で私なりに気張ってみたいと思います。

   

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あかんやろなー、と思うくらいの大目標のススメ。

2月22日 曇り にゃんにゃんにゃんで猫の日。 福岡から台北へ

福岡国際空港
福岡国際空港

初めての福岡国際空港からのフライトで台湾に向っています。

今年になって初めてと、少し久しぶりとなる台湾、今回も良いご縁が有ります様にと願いつつ、暖かい国に行けるのを楽しみにして機上の人となりました。

北九州マラソン参戦

珍しく福岡国際空港から出国したのは、昨日参戦した北九州マラソンの流れから。
このところ予定が詰まり、たった3日間の訪台の日程をなかなか取れず、関西に一度帰るくらいならそのまま出張に出かけてしまえば、いっそ移動時間を短縮できるのではないか、と思いつき(笑)大きなスーツケースを転がしながら小倉にやって来ておりました。

神戸、大阪、姫路、東京と、あちこちエントリーすれども全て落選しまくって今シーズンは結局、唯一の出走となった北九州マラソン。昨年、水栓メーカーのtakagi社に企業訪問に伺った際、冗談半分でスポンサー枠をお持ちなら、分けてもらえませんか?とお願いしていたら、タカギ社の方々がちゃんと覚えてくれており、貴重な出走枠を提供して下さいました。

T専務、H課長、F主任、この度は本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。


その北九州マラソンの結果はと言うと、非常に残念ながら掲げていた目標を達成する事が出来ませんでした。悔しい気持ちを抱えながらも、自分の脚で走るだけというシンプルな競技は自分自身の実力をまざまざと見せつけられ、なんの言い訳も無く、単に力不足と、身の程知らずを思い知らされました。とにかく、来シーズンに向けて精進したいと思います。

以下に目標未達成の反省を込めて、今シーズンのマラソンの振り返りをしておきたいと思います。

img_5240.jpeg

A目標

今回のフルマラソンで掲げた目標時間は4時間30分。
その為に1キロを6分から7分で走る練習をこの一ヶ月続けてきました。

6分×42キロ=252分=4時間12分 最期に少しペースダウンしてもなんとかなるか、というかこれ以上早く走る事は今の私には到底ムリなんですが、とにかく目標を小割りにして10km、20kmと距離を伸ばして、3週間前には30kmまで距離を伸ばして手応えを感じておりました。あとは、火事場の馬鹿力、本番で気合いと根性でなんとかしてみようという作戦です。

昨日のレースでは折り返しまで予定通りのペース、20km地点を2時間で通り過ぎ、これはいける!と自信を深めましたが、なんと、30km手前になって太ももの筋肉が攣ってしまい、走るどころか歩く事さえままならない状態に。。。

立ち止まり、ストレッチをしてなんとか走り出すも、そこからはペースはガタガタ、スピードを戻そうとするとまた筋肉が痙攣を繰り返し、目標達成を諦める事になりました。

 

B目標

実は自分ながらも4時間30分の目標は厳しいというか、背伸びし過ぎというか、勢いで言っちゃったというか、(笑)出来ればいいな。的なA目標で、実は絶対に達成すべきB目標をもっておりました。それは、5時間切り。
友達のN須社長が2回目のフルマラソンチャレンジで(無謀にも)5時間切りを宣言されたことも有り、ここは絶対に負けられない、譲れないと、男のプライド(笑)を密かに賭けておりました。

30km手前でのハムストリング(太ももの裏の筋肉)の痙攣でA目標はさっぱりと諦めましたが、30km時点で3時間半弱くらいで走れていたので、このままなんとか凌げば4時間台はイケルと思い、7分/kmのペースに戻して41km地点を過ぎて4時間52分!なんとかなった!と思った瞬間、またもや太ももの筋肉が硬直、脚を曲げれなくなってしまいました。(涙)

結局、手元の時計では5時間6分と非常に悔しい結果となり、まさかのB目標さえ達成出来ない結果に。それでもなんとか、一応は、自己ベストの記録で完走。考えても見れば、フルマラソン3戦目、しかも今シーズン一回きりのキャリアならこんなもんかと妙に納得してしまいました。己を知らず、高すぎる目標を掲げ過ぎたのだと反省しきりです。(苦笑)

目標(目的)と課題(問題)の関係

マラソンなどの競技に限らず、目標(目的)を掲げる事で課題(問題)が発生します。目標が大きければ大きい程、課題も増えて、それを乗り越える為の問題解決が必要となります。
逆に言うと、目標も目的も無ければ課題に取り組む事も、問題意識もないままとなり、成長する事なく、何もしないでも現状維持でいられるという錯覚に陥りがちです。
趣味で走る範疇であれば楽しければいい、という価値観も確かにあるのでそれも悪くは無いと思いますが、ドラッカー博士が言った通り、「全てのものは陳腐化する」と考えると、現状維持は常に少しの成長が有ればこそ、と考える事も出来ます。成長に背を向けると落ちて行くばかりになってしまいます。その点、体力、脚力等は特にその傾向が顕著であり、特に私達オッサン世代になると、『何もしないで現状維持』がいかに幻想かを日々身を以て実感しています。(笑)

『成長』は人間の根源的な欲求である。と言った心理学者の大家がおられましたが、それにまつわる課題克服、問題解決も実はセットであり、それらに取り組む事も潜在的な欲求として存在しているのかも知れません。

 

目的、目標、課題克服、問題解決はワンセット

私が主宰している職人起業塾では、マーケティング構築の為の入口は、『在り方』を見直す事から始めてもらっています。まずは自分の存在意義を考え、世の中や会社に対してどの様なスタンスを持って、どのようにアプローチするのか、したいのか。

それが明らかになった後に「なんのために?」という問いを繰返して、目的を明確にしてもらい、その後は「どうやって?」という問いから、目標、それに対する課題、問題を洗い出し、1つずつを克服して全体的なマーケティングの構築を目指します。

前述した通り、本質的な議論を繰返し、大きな目的、高い目標を設定すれば、その実現に向けて実際に取り組むべき行動は非常にややこしく、困難を極めて行きます。当然、「大変や、」「しんどいなー」「めんどくさい」というマイナスの感情も現れてくるのですが、それをやり遂げた、乗り越えた達成感は何物にも代え難い喜びや嬉しさを与えてくれます。以前から、塾生さん達が意識を変え、足を一歩踏み出す姿を見るにつけ、成長は(それに付随する課題克服、問題解決も)人間の根源的な欲求なんだと実感する事しきりです。

 

大目標のススメ

目標達成力は目標を出来るだけ小割りにして小さな成功体験を繰り返し積み重ねるコトが重要。と、良く言われますが、私が今回の北九州マラソンで身を以て学んだ事は、『達成出来るか、出来ないかのギリギリの目標こそが面白い』ってこと。出来ればいいな、的な大きな目標を掲げること、それを口に出してアウトプットする事で、モチベーションを保たずにはいられなくなりますし、それによって自然に自分自身の発揮する能力が大きく変わります。
そんな大目標が万が一達成してしまった時の充実感は目標を掲げずにたまたま出来てしまった時とは比べ物にならないと思います。
塾の主催者としては、今回の自分自身の体験を通して学んだことを元に、周りの人達には(スポーツ、仕事を問わず、笑)出来るだけ大きな目標設定をする様におススメしたいと思います。

塾生として足繁く通われている田中さんは昨日の京都マラソンで5時間切りを宣言されて見事達成!との事。優秀な営業マンの目標達成能力をまざまざと見せつけて下さいました。(笑)
ただ、密かに私と同じ4時間30分切りを本当は目論んでおられた様で、少しだけ届かなかったと悔しがっておられましたが、彼の目標達成能力からすると、初めから高い目標設定を口に出してコミットしておけば、達成出来たと思うのです。非常にもったいない。(笑)

悲喜こもごものマラソンシーズンもそろそろ終盤戦、あとは来週の姫路マラソンで大きな大会も一区切りです。
N須社長、(無謀にも見える)大目標に向って突き進んで勝利の美酒を口にして下さい。
キヨちゃんも是非5時間はさっくり切っての完走をお祈りしています。

私は残念ながら叶いませんでしたが、(しかもなんのお手伝いも出来ませんが、笑)心から応援しております。てか、(天気が良くて)時間が有れば姫路まで応援に行きますので。

オッサンに取って、フルマラソンは甘いものではないのは十二分に理解していますし、今回もやっぱり「なんでこんなことやっとんや、」と走りながら後悔するくらいキツいと思いますが、頑張って下さい。(笑)

好天を祈る!

Amazonキャンペーンをしなかった理由。

2月20日 雨

研修、講演に明け暮れた一週間の締めくくりは雨。

小雨の中、午前中は店舗付き住宅の新築をご検討されているお客様と一緒に候補地巡りに向いました。「不動産に当たり外れ無し、」と良く耳にしますし、アタリマエの話では有りますが「いいな、」と思う土地は値段が高く、広告を見て「おっ安い!」と思う土地は却って建築費が高くついたりするもの。なかなか思うようにはうまく行きません。

お客様には「まずは資金計画と一緒に候補地の絞り込みをしながらムリの無い計画を立てる事が出来る様にしましょう、」と、あまり慌てずにじっくりと計画を進めるご提案をして現地を後にしました。

 

 

不動産の知られざる?常識

知られている様であまり知られていないのが、土地を探すのにはコツが有り、ネット上で広告されている土地をそのまますんなりと購入するのはあまりおススメをしておりません。

というのも、いい物件は得てして表には出て来ないもので、地元の不動産屋さんが大事に抱えていたりするからです。それは、不動産流通の制度に起因するもので、通常、不動産取引は買い手側と売り手側の両方の仲介をそれぞれ違う不動産業者さんが行なうからです。この場合、売り手買い手とそれぞれの業者さんがそれぞれに仲介手数料を得る訳ですが、売り手側の不動産業者さんが買い手も見つける事が出来れば、売り手と買い手の両方から仲介手数料が入ります。

専門用語で言うところの両手の取引、というヤツです。

そのような理由で、誰もが欲しがる?いい物件はネット等、表に出さなくても直ぐに買い手がつく可能性が高いので、販売を依頼された不動産業者さんは自社で情報を抱えて、自力で買い手を捜すという訳です。

お客様にもそのあたりのシクミをご説明して、地場の不動産ネットワークに加盟している良心的な不動産業者さんに声を掛けて近隣の物件を洗い出してみる旨伝えて、早速、仲良くしてもらっている不動産事業者にお願いをしておきました。

 

 

どたばたと小倉へ。

昼前に帰社して(少しだけ、)実務をこなした後は、明日の北九州マラソン参戦とそのまま福岡空港から台湾へと出張に向かう準備。
連続出張?にも拘らず、相変わらず直前までなんの用意もせず、ギリギリになって慌てて用意をする癖はどうにも直りません。今回もドタバタのうちの出発となりました。

只今、荒れ模様の天気の下、新幹線で小倉に向う道中でこのブログを書いています。(笑)

 

 

書籍『職人起業塾』一般発売開始!

話は変わって、、

実は昨日から、昨年末に上梓した書籍、『職人起業塾』が一般流通での販売が始まりました。
出版社のメディアジョンから直接発送する先行販売で既に多くの方にご購入頂いておりますが、やっと書店流通、そしてAmazonでもご購入頂ける様になりました。

こちらです
スクリーンショット 2016-02-20 16.07.17

いつも散々御世話になっているAmazonに自分が上梓した本が売ってあるのは何か不思議な感じがしますね。

残念なのは、(発売したところなのでアタリマエですが、)レビューが全く書かれていないこと。親切な方が書き込んで下さるのを心待ちに、楽しみに待ちたいと思います。宜しくお願い致します!(笑)

 

 

Amazonキャンペーンを行なわなかった理由

友達や知り合いが書籍を出版した際、必ずと言っていい程行なわれていたAmazonキャンペーン。
今回、私もやろうかと思っていたのですが、出版社の担当者さんとも相談して、散々考えた挙げ句、取りやめました。その理由はというと、至って個人的な心情によるものですが、多くの方に「Amazonキャンペーンやるんでしょ?応援するからね♡」と言って頂いていたのに取りやめてしまったのでその理由を書いておきたいと思います。

 

1.出来るだけ早く届けたかった。

書籍を書上げたのは、ほぼ昨年末で、書籍化が決定してから半年近くなっています。職人起業塾の塾生さんをはじめ、「楽しみにしてますよー」と言って下さる方が多くおられた事で、出来るだけ多くの方に一般販売に先行して少しでも早くお届けしたかったというのがまず一番です。その後、Amazonキャンペーンでまた同じ本をご購入頂く訳にも行きませんので、キャンペーンをやめました。

 

2.Amazonのマージンが結構高い

今回の出版は自費出版ではなく、出版社メディアジョン社の多大なる御協力を頂いて商業出版として頂きました。なので、世界的大企業のAmazonのシステムは非常に便利では有りますが、出来るだけ出版社から直接販売をしていただいて、少しでも出版社に利益を残してもらいたいというのが正直な気持ちです。簡単なカード決済ではなく、代引きでの郵送となり受け取る側も面倒な配送なので購入者には面倒をかける事になり、顧客目線から外れた中小企業経営者のセコい囚われと捉われるかも知れませんが、やっぱり、というかどうしても、どうせ販売するなら日本の中小企業の利益に寄与したいと考えました。
ちなみに、出版社からの販売はこちらです。【送料、手数料無料キャンペーン中!】
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

 

3.本当は、書店で買ってもらいたい。

私自身、Amazonさんには非常に御世話になっておりますし、忙しい毎日を過ごしながら書店に出向いて本を購入するのはなかなかのハードルが有るのは良く分かっております。
しかし、出来る事なら少しでも多く書店で買って頂ける事を祈っています。

というのも、実はワタクシ、書店経営者の息子でして、二十歳を過ぎた頃、父親に「書店を継がないか?」と問われた事が有ります。その時は即答で断りましたが、ろくに学校に通っていない私が、ガラにもなく本を出版出来たりしたのは、ひとえに書店を経営していた父親から膨大な量の本をプレゼントされ、また父親の書斎に有った本を片っ端から読みふけっていたからだと思っています。とにかく、本好きの子供に育ててもらった事は心から感謝しています。

結局、父親の経営していた書店は倒産の憂き目にあい無くなってしまいました。
その理由は大手書店のチェーン店に押されたのも有りますが、若者を始めとした本離れが進んだ事が大きな要因ではなかったと私なりに思っています。

すみれのスタッフにも、職人起業塾の塾生さんにも、娘にも、私がよく読書のススメをするのは、読書で得る事が出来る『間接体験』の素晴らしさを伝えたいのも有りますが、街の書店に生き残ってもらいたいというノスタルジックな想いも少なからず有るのかもしれません。

 

 

とにかく、是非一度手に取ってみて下さい。

そんな訳で、あまり大々的にAmazonからの書籍の購入を奨めなかったのですが、そんな事より大事なことは、本を少しでも多くの方に読んで頂く事です。

本のタイトルに、『職人起業塾―目先のノウハウに別れを告げて会社本来の力で稼ぐ仕組』と書いてあります通り、この本は原理原則に基づいたマーケティング理論構築の為のテキスト本であり、決して職人向けにだけ書いた本ではありません。私が長年学び続けて来たスティーブン・R・コヴィー博士やジェイ・エイブラハム氏が提唱され、体系立てられた理論を分かりやすく解説した指南書でもあります。「『7つの習慣』や『ハイパワーマーケティング』を読んでみたけど、イマイチ実務に落とし切れんよな、」と思われている方にはうってつけだと思っておりますので、(売り込みばかりで恐縮ですが)是非一度、手に取って頂ければ幸いです。(笑)

ちなみに、こんな嬉しいレビューも頂いております!

大工と共に、会社を成長させていく!by藤本謙二様

 

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京阪神木造住宅協議会 第24回研修会
京阪神木造住宅協議会 第24回研修会

世界一の接遇を建築現場に!

2月19日 晴れ

週の半ばにずいぶん厳しく冷え込ませた寒冷前線もまた北上したのか、暖かい朝になりました。

現場実務者の為の接遇研修

今日は朝から職人起業塾@京阪神木造住宅協議会の第一期の第5講、今回は私のマーケティングについての講義ではなく外部から接遇研修のスペシャリスト、JALアカデミー出身の横山先生をお迎えしてコミュニケーションについての研修を行ないました。

私も復習?を兼ねて塾生さん達と一緒に参加させて頂きました。

「職人や現場監督を集めた建築会社の団体で実務者研修に接遇?なにそれ?」

と思われる方もおられると思いますが、私達が行なっているマーケティングの研修には無くてはならない、切っても切り離せない非常に重要なファクターです。

職人起業塾で目指すもの

私達がマーケティングの構築で目指しているのは、必死になって売り込みをしなくても自然と売上げが上がるシクミづくりです。ドラッカー博士が言われたマーケティングの定義、

『マーケティングの究極の目的はセリング(売り込み)を一切なくす事』

に従って、ご縁を頂いた顧客全てに、「一生あんたんとこにお願いするわ」と言ってもらうコト、それを蓄積する事で将来が見えて来るというのが大まかな理論です。そこでは何より顧客満足が重要となります。

その顧客満足というのは工事を終えて引き渡した時のアンケートの結果ではなく、工事を終えたあと5年、10年と住み続けた中で「やっぱり、あの会社で建てて良かった、」と想い続けてもらえる様になる事です。いわば本質的な現場顧客満足。全て現場で答えを出さなければなりません。

建築に関わる全ての『人』とその『意識』

それを叶えるには設計、施工の両方の精度を上げる事はモチロンですが、そのようなスキル以前にもっと重要な事があります。それは全て『人』によって作られるということでモノづくりに携わる全員が同じ顧客に対する『意識』を持つ事です。

建築会社の仕事は多岐に渡ります。設計、営業、施工と多くの人の手を渡りながら建物を作って行きますが、『意識』への教育は現場でのモノづくりの実務に携わっている職人や現場監理者に対してすっぽりと抜け落ちて来たのがこれまでの建築業界の現状です。 

 

 何をやるか、と、どうやるか。

職人起業塾はそんな現場実務者に対して顧客接点としての意識改革のプログラムです。そして、何よりも重要な事は、研修を受けて知識を得る事ではなく、それを行動に起こせるか?そして、その行動を如何に習慣化して定着させる事が肝になります。

要は、何をやるか、と、どうやるかのセットですが、顧客接点としての力を発揮するにはその為の技法も必要となります。そこで、キャビンアテンダントとして日本最高峰の接遇を学ばれ、実践され、それを伝えるアカデミーで長年実績を積まれてきた横山先生にお願いして接遇の心と技を講座の中で3回にわたって塾生に叩き込んで頂くプログラムを組んだ次第です。
『おもてなし』が世界に冠たる日本の文化であるとするなら、JALアカデミーで教わる研修はいわば世界一の接遇の研修です。それを現場実務者に教え込んで頂くというこの試みは顧客接点としての現場を圧倒的に変えると考えています。

 

 

理解されてから理解される原則

実は、私は以前にも接遇の研修を受けたことがありましたが、この道を50年近く歩み続けられている横山先生の講座は今までに受けたものとは次元が違う素晴らしさで、カタチ、技法を教えながらも絶対的に重要な事は『相手の立場に立つ』事であると何度も繰返し訴えられました。
コヴィー博士の7つの習慣で言うところの『理解してから理解される』をあらゆる場面で実際にどのように行なうかを示して下さるもので、私も塾生と一緒に講座を受けながら、不覚にも少し涙してしまいました。

 

 

逆説は所詮逆説。

以前に接遇の研修を受けた時の私の気付きは、心が、気持ちがいくら有ったとしても、それを表現するカタチが出来ていなければ全く顧客に伝わらない、という事でした。
元々、大工上がりの私は、キッチリした仕事だけやればそれなりに評価されるし、伝わる。と考えており、「それではもったいない」と言われて大きな衝撃を受けました。
その影響もあり、茶の湯を習い始めて、カタチを徹底的に学ぶ事で、心が備わってくる事を学ばせて頂いており、最近になっておぼろげながらそれがやっと理解出来る様になって来た様に想っていました。

しかし、今日の横山先生の講座はもう一度根本に立ち返る衝撃的な内容でした。

カタチありき、というのがあくまで逆説であり、相手の事を思いやる事が出来ない人間に接遇もなにも有ったものではない。とキッパリと言い放たれたのには身体に電気が走る様な感覚を覚えました。そして、建築現場にこの考え、この立居振る舞い、この所作が定着すればどんなに凄い事になるのかと想像して鳥肌がたちました。

 

日本の建築現場を変える!

半年にも渡る研修講座の職人起業塾はまだ第一期の途中ですが、もう既に第3期まで定員近くまで申し込みを頂いています。この勢いで現場実務者への意識改革が進めば、本当に日本の建築現場が大きな変革を迎える事になる可能性があるのでは、と本気で思えてきた次第です。

横山先生、素晴らしい講座、本当にありがとうございました。
塾生の皆様、学んだ事を早速実践に移し、先生が繰返し言われた『思いやりの心』を顧客に伝えて頂く様にお願いします。

生涯顧客の創造に共に邁進して行きましょう!

 

おまけ

■書籍『職人起業塾』本日発売!

Facebook上ではお手元に届いた方々によるレビューをアップして頂くという有り難い『祭り』を開催して頂いており誠に感謝しております。(笑)
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決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。モチロン、登録は無料です。
【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

 

■厚生労働大臣認定事業『職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 第3期生募集中!

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)募集終了、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。【二期生定員になり締め切りました】【三期生残席少まだ募集しています!】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

 

心に火を灯せ!

2月18日 快晴

今朝も(諸事情あり、)またまた姫路からスタート。(苦笑)
蒼天の下、朝日を浴びる白鷺城はとても美しく、何となくそれだけでテンション上げてしまいました。(笑)

JBN研修事業『職人の為のマーケティング基礎知識』

昼からははJBNによる全国縦断セミナー事業の一環で講演の依頼を頂いて神戸にてセミナー講師を務めました。開催の案内が東京のJBNの事務局から全国3,000社の会員に向けて発信されていただけあって、東は静岡から西は岡山、広島、徳島、福岡など遠方よりたくさんの方に神戸に集まっていただきました。

「職人のためのマーケティング基礎講座」と銘打った今回のセミナーは京阪神木造住宅協議会で行っている半年間の従業員さん向けの講座内容を総論と要点だけかいつまんでギュと絞り込んだ内容としましたが、13時スタートで17時までというみっちり4時間、立ちっぱなしのしゃべりっぱなし。聞いてるほうも大変ですが、しゃべるほうもなかなかハードなセミナーとなりました。

とにかく、遠方からはるばるお越し頂きました皆様、ありがとうございました。
ご静聴頂いた御礼と共に心から感謝致します。何か1つでも事業の参考になるヒントを持ち帰って頂ければ幸いです。

 

ホンモノの工務店ははたくさんある。

今回のセミナーで特筆すべきは、すでに何年も前から大工の正規雇用に取り組まれている会社が多く、しかも現役バリバリの大工さんが多数お越しになられた事。
各社のホームページを拝見してもそれぞれ素晴らしい取り組みをされている立派な工務店さんばかり、逆に私の方が教えてもらわないといけないことがたくさんありそうな雰囲気も否めませんでしたが、そこはぐっと我慢して今日のところは職人の育成と顧客接点の強化、そのためのマインドセットを中心に伝えさせていただきました。

お客さんと話す事が苦手、と言っておられた若い大工さんの胸に火をつけれておれば良いのですが。。

一歩を踏み出す行動力

それにしても、皆様、JBNから送られてきたファックスを見て、直感で?はるばる神戸くんだりまで来られるだけのことはあって、その行動力はすごいとゆうかハンパない。セミナーの休憩時間にいきなり数社から(遠方にも拘らず)大阪開催での研修事業への申し込みをいただいて、まだ日程も確定していない第3期の職人起業塾@京阪神木造住宅協議会【大阪開催】も一気に定員近くまで募集人数が埋まってしまいました。

さすがに各地でナンバーワンとの呼び声が高い業績を上げられているだけの事はあると改めてその行動力の凄さを再認識させられる事になりました。
私もこれと感じた事に対して躊躇せずに行動に移すその姿勢を見習いたいと思います。

 

神戸駅に染み付いた苦い想い出

セミナーを終えて元町に所用に立ち寄った帰り、JRの電車に乗ろうと神戸駅まで歩きました。とっぷりと日が暮れた神戸駅でストリートミュージシャンが一生懸命に唄を歌っているのを傍目に見ながらふと思い出したのは若かりし頃から胸の奥にへばりついたままの苦い思い出です。

それは、高校を中退してふらふらとあちこちを放浪するかのように流ながら、将来の夢もやりたいことも何もないまま中途半端なままの暮らしをしていた頃のこと。

関東、信州、北海道と流れ流れて、なんとなく神戸に帰り着いたがこれといって仕事のあてもなく、生活の糧を得るのにやっと手にしたのは雪がちらつく真冬の深夜の道路工事の交通整理のアルバイト。

交通整理といっても夜中の日付が変わってから明け方までの交通量の少ない時間で、車の通りもそんなにあるわけでもなく、結局、赤く光る信号灯をぶらぶらさせながら無言で明け方まで立っているだけというなんともやるせない仕事でした。

 

オレなんて、社会にとってなんの価値もない。

どう考えても人形でことが済むくだらない仕事に寒さに凍えながら、俺なんかこの世にいてもいなくてもどちらでもいい存在なんだと言うことに気がついて、明け方に神戸駅のすぐそばにあった24時間営業の食堂でうどんをすすりながら、もうどうにでもなれと自暴自棄になりかけた記憶は今も心の片隅にべったりと染みついたままなくなりません。

これ以上のどん底はないと思っていた時にもう一度心に火をともし、その当時化け物しか務まらないと言われていた佐川急便のアルバイトから正社員となり、その後建築業界に飛び込んで今の私があるわけですが、そのモチベーションの根源は、社会のゴミの様な自分でもたった一回しか無い人生の主人公であり、生きた証をなにか感じていたい、何か足跡を残したいと思う気持ちだったように思います。マーケティングの入口は『在り方』からという私の持論はその当時の経験からきているのかも知れません。

 

心に火を点す。

建築事業から派生して取り組んでいる現在の人材育成の事業を通して、私の様に学歴社会に適応出来ず、何がしたい訳でも無いままドロップアウトしてしまう、そんなどうしょうも無い虚無感を抱えた若者に少しでも光を当てて、一度きりの人生に正面から取り組むきっかけを掴む心に火を点す手伝いが出来ればこれ以上嬉しい事はないと思っています。

明日も今日に引き続き、職人起業塾の研修です。
(私の若い頃とは比べ物にならない、意識の高い若者ばかりですが、)私に出来る限りの事を精一杯お手伝いしたいと思います。

受講生の心に灯っている火を少しでも大きく出来ます様に。

塾生の皆様、明日も一日、宜しくお願い致します。