100点満点現場の作り方。

平成30年10月11日 雨のち曇り

今日は東京。

第十一期職人起業塾の研修講師としていつも通りの始発の新幹線に飛び乗って水道橋にあるシップ社のセミナールームに1日中詰めて熱く語り続けました。研修の後は中間の打ち上げ懇親会に参加、経営者の皆さんにもご参加いただき大いに盛り上げる長い1日になりました。早いもので第十一期の研修も今回が第9講、次回、その次は小田全宏先生の問題解決講座で、今日を終えると私の講義は残すところあと2回だけとなり、あっという間に12月の卒塾検定を迎えそうです。

意識が変われば行動が変わる。

毎回のことですが、開校当初はほとんどの塾生が半年間もの研修に参加するのに、「大変やなぁ、」的な顔つきをされているのが、中盤を過ぎると毎回楽しみにして来られるようになり、それに伴って徐々に顔つきも学ぶ姿勢も生き生きとした態度に変わっていかれます。また、本日オブザーバーで参加いただいた経営者さんも、「研修に参加し始めてからスタッフが主体的、積極的にお客様のフォローの仕組みを作るのに関わってくれるようになりほんと感謝しています。」と言ってくださったように、研修の時間だけではなくそこで学んだ理論を確実に現場での実践に活かして活躍の場を広げられているようです。

アクションプラン、PDCAのC

今日の講座は中間検証と言うことで、前回マーケティング理論をもとに考えたアクションプランを実際に1ヶ月実践してみた、その成果を全員の前で発表してもらい、グループコーチング形式で修正やブラッシュアップを繰り返しました。リフォーム会社で施工管理をされている塾生は、「アクションプランとして工事中の近隣への配慮に留意して、掃除や養生をこれまでと違うレベルで一生懸命行ったところ、近所の方から声をかけてもらいリフォーム工事を受注した、これまでで1番嬉しい体験でした。」と語っておられましたし、外装リフォームの施工管理をされている塾生は、「毎日の進捗連絡をお客様にメールやLINEなどで欠かさず行うようになり、お客様との人間関係が非常にスムーズになったと発表されておりました。

当たり前こそ難しい。

私が職人起業塾で行っている研修は何も特殊なものではありません。誰もがわかっている当たり前のこと(原理原則)を当たり前に行えるように、お客様や取引先、職人さん達に信頼されるように理論や考え方を整理して、腹の底まで納得してもらうことでその理論を実際の行動に移し、それを継続してもらうだけの事です。ただ、当たり前のことを行うことほど難しいものはない、とよく言われるように、イチローが誰にでもできること(自己鍛錬の練習)を誰にでもできないレベルまでやり切る事で世界にも類を見ない成績を残す大選手になったように、頭でわかったこと、わかっていることを行動に移す、もしくはその行動を継続して行うのは一筋縄ではいかないのは誰もが知るところです。半年の期間を設けて、改めて原理原則を学び、実践に取り組んでみると言うのは、実は建築業界でこれまでできなかったことをできるようにする取り組みとでも過言ではありません。

紹介には100点満点が必須条件。

今日の研修の最後に、塾生のみなさんに伝えた当たり前のことが、オブザーバーで来ていただいていた綿谷社長に随分と喜んでいただいてたのでここで紹介しておきたいと思います。我々が取り組むマーケティングとは、お客様から評価を得て、繰り返しの注文やご紹介をもらえる自社独自のマーケットを構築することであり、そのためには工事現場で確実に顧客満足を得なければなりません。そして、お客様に紹介をいただこうと思えば、百点満点以上の評価をいなければならず、95点や98点ではリピーターとなって繰り返しの注文はもらえたとしても、何かしら少しの不満や不安を持たれている以上、「ここがいいわよ」という強い推薦を含んだ紹介にはつながりません。紹介をもらうには工事終了後にお客様に評価を尋ねたら「100点満点です、何の不満もありません」というお客様からの答えをもらうことが必要です。

結果にコミットする。

塾生さん達に100点をもらうにはどのようにすればいいか?と質してみたら、「完璧な工事を行う」「近隣住民にも配慮する」「お客さんとコミニケーションを取る」等々の当たり前というか、むしろ建築会社として絶対に出来なければならない答えが返ってきました。しかし、(弊社を含めて)すべての工事会社はそれを目指しているにもかかわらずなかなか100点満点の評価をもらえないのが実際の現状で、それを叶えるには工事着工の段階で「私は何一つ問題を残さない100点満点の工事をします!」とコミットメント、口に出してお客様と約束することが必要です。工事を始めるときに「100点満点の工事をします、どんな些細な事でも気がかりなことがあったら言ってください。」と、お客様に伝え、工事の進捗に合わせて「何か問題はないですか?ここまでは100点満点の工事ができていますか?」と確認し、工事を終えてお渡しする際も「どんな小さな事でも気になることがあったらすぐに直ますから言ってください!」と工事担当者は言うべきで、それらが全てクリアになってていれば工事終了後にアンケートへの記入をお願いするとお客様は「100点満点でした」と書いてくれると思うのです。

(やれば)思考は現実化する。

着地するべき結果を先に決めて、その目標に対してあらゆる努力を惜しまなければおのずと当初に掲げた目標は達成されるようになるのは誰でもイメージできると思います。後はそれを実際にやるかやらないか。そしれ「やる」目的が本当に理解できているか、やった結果生み出される価値がどのようなものかがわかっているか、建築業の評価は現場しかない。お客様から圧倒的な高評価を得る会社には間違いなく未来があり、評価を得られない会社は消えていくのみ。そしてその評価を作るのは決して経営者ではなく、現場の担当者であり職人であることを本当に理解していれば、100点満点の現場は当然できるはずのことです。そんな当たり前のことを実直に行う現場実務者を全国各地に増やしていくのが私たち職人起業塾の事業の目的の大きな1つです。現在、東京と仙台では実際の講座をオブザーバーとして参加していただくことができます、ご興味がある方は下記の告知欄を確認頂きお気軽にお問い合わせください。(笑)

_____以下は告知です!_____

【宮城県石巻市での工務店セミナーに登壇します!】

【私たちが抱えている不安】

•消費増税による消費マインドの萎縮
•人口、所帯数減少、市場の縮小
•大手ハウスメーカー等による市場の寡占化
•急激な職人不足
•デジタル革命による集客の変容
•不明瞭なポスト平成時代の事業継続への不安

建築業界が抱える数々の問題点に果敢に立ち向かう姿勢と根本的な問題解決へのアプローチを考える上で重要な概念をお伝えします。

セミナーへのお問い合わせ、お申し込みはこちらから。

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