平成30年10月30日晴れ
現場現場現場!
火曜日は朝活の日。昨夜は大阪で建築業界全体の施工品質の底上げを目指すネクストステージの小村社長と二人きりのミーティング&懇親会で大いに盛り上がり、建築業の評価は「現場が全て」と言う建築業の本質論から現場の品質を担保する人材育成をどのようにすべきかと熱い議論を戦わせました。小村社長のご子息は学校を卒業してからずっと大工として働いておられ、若い職人の生の声を直接聞いているだけあって、我々が取り組む職人起業塾の研修で目指している、職人にキャリアパスを身につけて貰うには経営者感覚を現場実務者に植え付けなければならない、そして作業だけでは無く現場監理や営業、設計を出来る様になるべきで大工は元請けとして働くべきと言う私の持論に大いに共感してくださいました。私としても小村社長が行って来られた第三者検査、施工品質のエビデンスをとる重要性を訴え、施工の標準化と現場監理への技術的な指導と心構えを説く現場監督塾の理念と理論には共感しか無く、今後は共著などを含めた共同戦線を張っていこうという小村社長からのありがたいお申し出に諸手を上げて賛成しました。小村社長、ありがとうございました。引き続きよろしくお願い申し上げます。
祝12周年!
大阪で散々熱い建築談義、現場談義を重ねた後は翌朝に備えて神戸に移動、12年前に設計施工をさせて頂いたSnackの(今ではすっかりchampagne BARと化した)BLACKに干支一回りという長きに渡り営業を続けてこられたお祝いに駆けつけました。改めて12周年のお祝いを申し上げて、(ママはそれなりに年齢を重ねられたようですが)オープン当初と全く変わらず美しい店内を眺めて自分達が作ったモノを大切に扱って貰えることのありがたみを噛み締めました。せっかくなので、と一杯飲ませてもらいながらママに言ってもらった一言は建築の仕事をやっていて本当に良かったと心から思える嬉しい言葉で、それは「お店作りの際に職人さん達が一生懸命丁寧な仕事をしてくれているのを見て、店を大切にしなければならないと心から思い、スタッフと一緒になって完璧な掃除を心がけて、その延長でお客様に対しても丁寧に迎え入れることができた、工事で良い仕事をしてもらったから12年の長きにわたりお客様に支持されることができました。」と、やもすればポロリと涙をこぼしそうになる位、ありがたい言葉でした。いつまでも物心両面の美しい状態を保ちつつ、癒しの場所であり続けてもらいたいと思います。
因果応報。
お客様にそんな言葉を頂くと、私たち建築会社に出来ることは住宅や店舗といった単なる箱作りではなく、もっと大きな価値を生み出せる可能性があるのだと改めて思い出さされます。昨年からすみれでは「家は建ててからがスタート」とのコンセプトを掲げて、そのコンセプトを建築実務に落とし込むことでお客様にとってなくてはならない存在になるべくジェイ・エイブラハム氏が提唱した「卓越の戦略」に取り組んでおりますが、10年以上前に取り組んだことが、こうして少しづつ実っていくのが自社の成果に限らず、お客様にも貢献出来ているとの声を頂くと、自分たちが取り組んできたことがあながち間違っていなかったのだと思えたりもします。今日も朝会の後はお客様先に出向き打ち合わせを重ねました。連続して医療関係の財団法人と開業医の先生のご自宅のリフォームのお申し込みを頂きましたが、どちらも随分と以前からご紹介で繋がったお客様であり、(どちらの工事もなかなかタフな現場ではありましたが、笑)その当時、私たちが行った現場でのものづくりの姿勢を評価いただきこの度もお声がけを頂くことができました。私達がいただく受注は今作ったものではなく、過去行った仕事の答え合わせ、工事後の評価の積み重ななのだと、改めて現場の重要性を感じずにはおられません。
いい人間関係がいいモノづくりを生む。
そして、信頼関係にあるお客様からのお声がけに対して、やっぱり精一杯お応えしたい思うのは人間誰しもで、「一見さん」と言われる紹介でもなく、社名を何と無く知っていた、ネット上で見かけた、というだけのこれからお互いを知り、関係を作っていく新規のお客様と差別するわけではありませんが、私たちの在り方といっても過言でない「家は建ててからがスタート」というコンセプトをよく理解して私たちの言葉に素直に耳を傾けてくれるお客様に対しては張り切って自分が持つあらゆるリソースを総動員して提案、設計、施工を行おうと思いますし、その意識こそが実は業務品質の根底を支えるものだと思っています。観念的、精神論のように思われるかもしれませんが、良い工事を行い、出来上がった建物での暮らしや商売が素晴らしいものになるには、チェックと管理を厳しくするだけではなく、建築主であるお客様と私たち設計、施工を行う者が力を合わせて協力することが大切であり、そこに疑心暗鬼ではなく信頼と尊敬と相手を思いやる心の絆があるべきなのは自明の理。私たちは建築知識を身につけ、技術を磨くことも大事ではありますが、それ以前にいいモノづくりに向かえる人間関係の構築にこそ、より一層心を配り、具体的かつ継続的な取り組みを行うべきだと思いますし、その部分にできる限り向き合ってきたという自負もあります。甘っちょろい性善説のように見られるかも知れませんが、誰かの幸せを作るのに、誰かの犠牲がいるような世の中にはなってはならないと思いますし、そうならないように最大限の努力を常日頃から積み重ねる事こそ、私達のミッションだと思っています。期待以上の仕事を、ガンバロ。
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