職人育成の二本柱。

10月15日雨

 

雨のスタート

決して激しく降ったわけではありませんが、神戸では昨日からしとしととよく降った雨が今日も続きました。午前中は顧問の会計事務所さん、社労士さんとの月次の連絡会議。財務の報告とKPIを見ながら、進捗の確認をするとともに、緩やかに継続して続けている人事評価制度を中心にした社内整備についてのミーティングの時間を持ちました。月に1度の緊急性の低い重要なことに目を向ける大切な時間です。

昼からは遠く九州長崎から来訪を受けてこれから職人の内製化を目指そうとされている企業の経営者と幹部の方をお迎えして、私が考える職人育成モデルと地域工務店としての自立循環型のビジネスモデルについて熱く話をさせていただきました。来社頂いた社内での職人の内製化を取りまとめられる部長は大工上がりの私と同年代と言うことですっかり意気投合、これからの職人像、育成方法についてのイメージを共有することができたと思います。

 

 

2本の柱。

昼過ぎから夕方日が暮れるまで長時間にわたり意見交換の時間を持ちましたが、その中で私が1番熱く語ったのは、大工の育成には2本の柱が必要だということです。一本は技術、もう一本は意識で、これは珍しいことでもなんでもなく、技術者といえども技術一辺倒では今の世の中渡っていけないのは建築業界だけではなく全ての業種で当たり前のことで、どのような業種でも採用の面接の際に最も重きを置くのがコミニケーションスキルと言う最近のリクルート会社の調査結果にも顕著に現れていますが、人と人との関わり合いの中で仕事をするには社会人としての一般的な基礎力が必要だと思うのです。技術や知識以外の人間力とも言われる一般的なスキルと共にこれまでうまくいかなかった理由を明確にして叩き潰すことが必要だと思っています。

 

 

これまで通りのやり方ならこれまで通りの結果。

我々建築業は当たり前すぎることではありますが、家や建物を作って生業としています。工事をすることで売り上げを得るわけですから、工事ができないと話になりません。今活躍している団塊の世代の職人さん達があと数年で引退すれば一気に未曾有の職人不足になるのが確実視されている中、次世代を担う若者の職人の育成は業界全体にとって喫緊且つ非常に重要な課題です。そして、これまで30年間にわたり入職者が減り続けている建築業界の現状を見ると、これまで通りを踏襲するだけでは絶対にうまくいかない事は火を見るよりも明らかです。
建築業界の分業化が進み、大工が単なる木工職人と化して、大工が弟子を育てる徒弟制度が完全に崩壊した今、企業がその役割を担わなければならないのは明らかで、今まで慣れ親しんでいない職人の育成を手がけなければならなくなっています。職人である以上技術や専門知識の習得はもちろんですが、それだけでは職人が減り続けた現状をなんら変えることもなく、これまでの流れが止まるとは到底思えません。

 

 

やりがいと未来。

若者に建築業に定着してもらい生き生きとやりがいを持って働いてもらうには職人が未来に対する希望を抱けるような職業にならないと思いますし、半年先も見えない、社会保障もないまま下がるだけ下がった低賃金で働く今の職人の所得では若者はもし入職してもすぐに他の業種に変わってしまうと思うのです。要するに稼げる職人になってもらわなければならないと言うことで、仕事を通して儲かる仕組みをよく理解して技術以外のスキルの習得に励んでもらうべきだと思うのです。

私たちすみれでは、12年前に本格的に職人の内製化を始めてから技術や知識の習得と同じように理念の共有や儲かる仕組み=マーケティング理論の業務への落とし込みを長年取り組んできて大工職といえども現場管理の全体、(品質、工程、顧客満足を得られるようなコミニケーションスキル)の研鑽とコスト意識(原価計算、見積もり、実行予算組み)、そして現場で次の仕事に繋げることができるように営業的な研修と、これまで職人に対して行われなかった教育を積み重ねてきました。非常に面倒で取り組みがすぐには結果に繋がらない地味なことではありますが、この一見無駄に思えるような教育や研修を行ってきたからこそ、社員大工と女性の設計だけというシンプルな構造の会社にできたと思っています。技術と意識、二本の柱を立ててこそ、安定した職人の育成、現場を軸にしたマーケティングが組み立てることができると考えています。遥か遠くの九州から、そんな私の話をわざわざ聞きにきてくださったことに感謝しつつ、職人の内製化という業界の大きな流れを共に推し進めて参りましょう!と気勢をあげる良い1日になりました。Yさん、Mさん本日はありがとうございました。来年の鹿児島で再会できるのを楽しみにしております。(^ ^)

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野に咲く黄色い花が教えてくれるセンスの磨き方。

10月14日曇り

 

カメレオン的一日。

今日も朝活、昨夜のひょうご木づかい王国学校オリジナル雑誌発刊に際しての決起大会&懇親会の余韻を若干引きずりつつ、朝の6時から工務部による月次現場精算と工程確認のミーティング。倫理法人会やBNIに参加しだしたことがきっかけで、朝の時間の活用が非常に良いと認識したこともあり、最近になって夜にやっていたミーティングを早朝に切り替えてます。朝6時に集合して皆が現場に向かう前にミーティングを終えるのはなかなか良いものです。(工務店経営者として)サクサクとミーティングを終えた後は、私も(統括現場管理者として)工場の改修工事の着工に立ち会い、相変わらず細かなことをチクチクと指摘してきました。午前中は(ひょうご木づかい王国学校代表として)篠山の地場産木材を活用する方法論を模索している方との情報交換、昼からは(職人起業塾 塾長として)加東市へ来年1月開講の職人起業塾@大阪に新たに参画される企業に訪問して研修講座の目的や意義などの内容と助成金活用の説明、夕方からは(店舗工事会社の担当者として)ご紹介いただいた姫路の焼肉店のオープン予定地の現場調査と今日もめまぐるしくいろんな役割をこなす慌ただしい1日を過ごしました。(笑)

 

セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウ

野に咲く黄色い花

姫路への移動の途中、あまり通ることのない田舎道を延々と走りながら目に入ったのは、大量に群生しているセイタカアワダチソウです。いわゆる外来種の雑草の1種であり、誰も水をやったり肥料を与えたりしていないにもかかわらず、あちらこちらに一面に咲き誇る黄色い花を見て自然の力のたくましさを改めて感じました。そういえば、最近アレルゲンとしてよく耳にするようになったブタクサって同じようなイメージやけど、一緒の草の呼び名違いやったっけ?なんてことを考えながら走っていたら、そういえば!と以前このブログで同じようなことを書いたような記憶が蘇りました。2008年に書いていたその記事を読んでみると、なんとセイタカアワダチソウと麒麟草を間違えていた、という内容になっており、(同じアキノキリンソウ属ですがもちろん勘違い)しかもついでに調べてみたらブタクサとセイタカアワダチソウとは全く違う種(同じアキノキリンソウ属みたいですが)とのこと。自分ながら、あまりの記憶の曖昧さというか、適当さというか、9年前とはいえ、自分が以前に書いたことをこれだけよくも忘れていたな、と驚きました。(笑)
これ→単なる思い込みと勘違いで、絶滅に追い込んだりすることが、あると思います。

 

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ

日本の素晴らしさに気づく

麒麟草とセイタカアワダチソウとブタクサを混同していたついては、どーでもいいことではありますが、昔のブログを振り返って読んで見て、「おー、なるほどー」と思ったことが幾つかあります。一つ目は私のような花に縁のないおっさんが、曲がりなりにも野に咲く花に興味を持ってしまったという事実です。これはどうゆうことかと申しますと、季節の移り変わりに敏感になったということで、日本というと世界でも珍しい四季の移ろいを美しい風景で楽しめる国ですが、長年そんな「美」に縁がなかった私のようなおっさんがその素晴らしさに気がつく感性を育てているということです。これは完全に10年以上にも渡って毎日このブログを書いているからこそで、(ネタ探しに)日々刻々と変化する事象に目を向け、書き留める習慣の賜物です。残念ながら以前に調べたことはすっかり忘れてましたが、それでも、黄色い花を見て、外来種の花だとか、花粉がアレルギーの原因になっているとか、同じ属にあたる違う種の花だとかわかるようになったこと自体、すごいことです。(笑)

 

ブタクサ
ブタクサ

体験を経験に転換

私のようなおっさんが野に咲く花のことに詳しくなったからって、どーってことない、と思ってしまいますが、実はこれって花のことに限ったことではなく、このブログに取り上げるあらゆることについて、単なる体験をしてきただけではなくログを書き残し、書く前に知らないことを調べて確認する習慣をもつことで経験として蓄積することができていると思うのです。セイタカアワダチソウ以前の記事についてはぼんやりとしか覚えておりませんでしたが、黄色い花について書いたことは覚えておりましたし、以前の(拙い)記事を読むことでその当時何を考えていたのかを振り返ることができます。見たこと、聞いたこと、知ったことを自分のものにするには、インプットした内容をアウトプットすることが最も効果があると言われており、セミナーで聞いたことは自分で同じセミナーを誰かに説明することで咀嚼され、理解が深まるのは自分自身の経験則でも間違い無いと思っています。その意味で、10年以上にも渡って毎日ブログを書き続けてきたことは今振り返ると非常に大きな財産になっているのかも知れません。

 

 

センスとは感性

「経営はセンス」という言葉をこのところやたらよく耳にしたり、目にしたりするようになりました。技術でも知識でも無いセンスとは、ウィキペディアによると、「英語で五感の意味。転じて、美的感覚や感性のこと。才能と似た意味である。」とのことで、ロジカルな論理の組み立てでは磨きようが無いぼんやりとした位置付けのセンスを磨くというのは額面通りに受け取ると感性を磨くしかないようです。私の場合、あまり意識して感性を磨いてきたことはありませんが、上述のようにブログを書き綴り続けることで(ネタを探す習慣が身につき)野の花に興味を持つことや繰り返しそれにまつわることを調べたり、情報発信したりするようになったこと自体が四季の移り変わりなど全く眼中に無く我武者羅に働いていた時から比べると、少なくとも感性は豊かになっており、センスも少しは身についているように思います。

 

 

感性は経験が磨く

全くの私見ですが、「センスがいい」とは感性が高いという他にも、垢抜けていたり、バランス感覚が優れていたり、才能があったりとスマートに成果を出すスキルのような意味合いもあると思います。それらを考えた時にまず初めの必要条件に、多くの知識があること、経験を積んでいるということがあると思うのです。建築の世界でセンスがいいデザイナーや建築士と話すと、圧倒的に持っている豊富な情報量に驚かされます。意匠の世界ではなく施工品質においてもセンスのいい計画をする人、センスのいい施工をする人も経験の豊富なこと、ありとあらゆる事例を知っていることが大前提にあるように感じます。なんでも知っている、選択肢を数多く持っている。その上で最高のチョイスが出来ることがセンスがいい仕事につながるのでは無いかと。その意味からすると、ブログを毎日書き続けて、体験を咀嚼して経験に変換して書き残すことはなかなか目に見えた成果には結びつきにくいかも知れませんが、センスを磨くのに大いに役立つのでは無いか、なんて思ったのです。ただ続けりゃ良いってものではありませんが、真面目に取り組みめば、思いも寄らない力が身についたりするのかな、なんて思うのです。あと、10年、このブログ、頑張って書き続けて見ようかと思います。(笑)


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現場マネジメント千本ノック。

10月13日 曇り時々雨

 

10年に一度のトラブル。

朝からドタバタとした1日になりました。つい先日、月末に予定している訪台の準備に航空便のチケットを購入しようと思ったら、あろうことかパスポートの期限が明後日で切れてしまうことに気がつきました。慌てて書類を揃えて、証明写真を撮りに行って、朝から三宮にある旅券事務所に飛び込むように駆け込んでなんとか申請を済ますことができました。後はパスポートが交付されるまで飛行機の空席がなくならないように祈るばかりです。(苦笑)
10年に一度のトラブルに見舞われたというか、もっと早くに気がついていれば三宮に出るついでに済むようなことが、うっかりしていると緊急性の高い最優先のタスクになってしまうことに反省することしきりです、、

 

 

もうすぐ発刊!

旅券事務所で申請を終えた後はすぐ近くにオフィスを構えるオフィス什器の商社さんに店舗工事の相談を受けての打ち合わせ。知り合いの女性コンサルタントからの紹介でしたが、行ってみると担当者さんは数ヶ月前にその会社の本社に企業訪問させていただいた折にご案内してくれていた方で、世間は狭いなー、と顔を見合わせました。思わぬ再会がいいご縁になれば幸いです。Kちゃん、ご紹介ありがとうございました。店舗の打ち合わせを終えた後はトンボ帰りで帰社して新築を検討中のお客様のヒアリングに同席して地場産木材の活用を強く勧めると共に、兵庫県産木材利用特別ローンと地域型グリーン化住宅の助成金の活用をご案内しました。住宅メーカーとは少し違うご提案ができたのでは無いかと思います。夕方からはリフォーム現場の完工引き渡しに同行後、神戸ハーバーランドに移動してひょうご木づかい王国学校のオリジナル雑誌の発刊を記念しての決起大会と付帯サービスの勉強会、そして懇親会と朝から晩まで内容の濃い1日となりました。

 

現場マネジメント改革100連発!

話は変わって、、昨日のブログでパターン化と概念化を行うことの重要性を延々と書きましたが、最近、私の中ではそれがちょっとしたブームになっておりまして、パターンの模索から実務の改善へのヒントを得るようにあれこれと試みております。そんな一つに、先日TOTO西神ショールームで開催したリモデル大学なる勉強会で講師を務めた際に建築現場の実務にその事例のパターンを見出して、概念化することによって落とし込む試みを行ってみました。題して、「現場マネジメント改革100連発!」この勉強会では、マーケティングを切り口に1時間半位の短い時間ではありますが、経営者や現場実務の方々と業務改善をするためのきっかけとなるワークショップやセミナーを継続的に行っています。今回のセミナーでは、兵庫県下の広い地域からも多くの参加者がこられており、白熱教室風の対話をしながら難しく考えがちなマーケティングやマネジメントについてわかりやすく紐解く時間を持ちました。

 

 

マーケティングはマネジメントが支える。

マーケティングの定義をピーター・F・ドラッカー博士が提言された「一切の売り込みをなくすること」と定義した時、行うべきは生涯顧客の創造であり建築業界においてそれを成すには現場で作り上げる建物、そしてそこに暮らす顧客の喜びがなければなりません。我々ものづくりに携わるものは、売って終わりではなく作りそして維持するところまでがセットのサービスだと考えるべきです。そして顧客満足とは初めの問い合わせから見積もり、プランニング、施工、アフターサービスと顧客との出会いから出来上がった建物に暮らし始めた後までの一環したマネジメントが必要です。結局マーケティングと言うのは、マネジメントが下支えしているということになります。

 

 

もし現場実務者がドラッカーを読んだら

セミナーではドラッカー博士の「マネジメント」とともにその有名な著書を誰にでも分かりやすくそして楽しく読めるようにした「もしドラ」でブレイクした」もしも女子高生マネージャーがドラッカーを読んだら」を紹介し、受講生のみなさんに「もし現場実務者がドラッカーを読んだら」を実践してもらえるようにと紹介しました。実際のワークショップでは、これまでうまくいったこと、うまくいかずににクレームになったり、お客様に叱られたりしたような経験を1人ずつ発表してもらいました。よかったことやよくなかった事を数多く事例を出してもらうことで、お客様によろこばれ、繰り返しの注文をもらったり、新たな顧客を紹介されたりした時はどんなパターンがあるのか、その逆にうまくいかずに顧客に満足してもらえなかったのはどのような時なのかを羅列してそのパターンを探ってもらいました。
 

千本ノックで見えてくるもの。

ワークを通して参加者全員に出してもらった成功事例も失敗事例も、上位下位関係分析法的に大きな概念にまとめていくと最終的には当たり前のことを当たり前にきちんとやり切ると言うことに行き渡るように感じました。100連発とまではいきませんでしたが、数多くの事例を知り、うまくいったパタンを踏襲し、失敗したことを教訓にすることができれば現場マネジメントは圧倒的に良くなるはずで、それが顧客満足に直結すると考えています。遠いところからの模倣はイノベーションを起こすのに必要だと先日このブログで紹介した「模倣の経営学」には書いてありましたが、千本ノックの練習をするように身近な等身大の事例を数多く知りそのパターンを読み取ることこそマネジメントの改善につながると思っています。そして、その入り口はやっぱり当たり前の事に尽きると思うのです。原理原則を守る意識、いかなる時も持ち続けたいと思います。

 

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パターン認識が未来を作る。

10月12日 曇りのち一時雨

 

博多へ。

今日は朝活ではありませんでしたが、やっぱり夜明け前に起きだしての九州弾丸日帰り出張、【第七期】職人起業塾@福岡の講師役として博多バスターミナルの会場へと朝一番の電車に飛び乗って向かいました。昨夜も結局、(ゴルフコンペと書道のお稽古の後、)日が変わるくらいまで仕事をしていて、その後遅い夕食と長い風呂での読書と、結局、所定睡眠時間の4時間を確保できませんでしたが、このところ夜朝ハイブリッド型がすっかり板に付いてきて、目覚ましと同時、もしくはアラームが鳴り出す前に目がさめるくらいの勢いで飛び起きて駅へと向かいました。ショートスリーパーとしての実力、絶賛、磨いてます。(笑)

 

 

実践報告。

今日の博多での講座は我ながらとても手応えを感じられる研修でした。講座の冒頭は前回の復習と共に「行動なくして学びに意味なし」と繰り返し言い続けている原則に沿って、前回の研修を受けてから今日までの一月の間に「何を行って、どんな結果を生み出したか?」を一人ずつ質問し、前に立って発表を行ってもらいました。聞いて見ると塾生さんそれぞれが早速新たな取り組みに挑戦されており、素晴らしい発表が立て続けにありました。つい「君ら凄いな」と口にしてしまった程です。あまりの立派さに、「ほんまかいな、」と疑念とまで言いませんが、若干訝しがったところ、オブザベーションで参加いただいていた経営者の方々が「すごく変わった、助かっている」「言った通りやってますよ」と手放しの大絶賛をされているのを聞いて、得心した次第です。(笑)

 

 

建設現場の5つの管理

塾生の皆さんに今日も繰り返し言いましたが、職人起業塾は実践型現場マネジメント研修であり、現場を変える為のカリキュラムを組んでいます。マーケティングを切り口に説明はしておりますが、座学で学んだ全ての理論や概念を現場に落とし込んで実践に結びつけるようにお伝えしております。それは、建設業の最も基本となる管理業務である、施工管理(施工管理サイクル) ・工程管理(進度管理と問題対応) ・安全管理(緊急時処置と対策) ・品質管理(QCサークル) ・原価管理(原因追及と対応)を自社の企業理念・社訓等の概念の理解を元にブラッシュアップ、改善を行ってもらうことが根底にあり、その先に、現場営業活動支援に必要なマーケティング知識の理解 ・プレゼンテーション ・クレーム・トラブル対応 ・アフターサービスなどの理論構築と具体的な事例を学んで現場実務に落とし込んでもらっています。

  


 スモールビジネスの鉄則

今日の講義のテーマは「スモールビジネスの鉄則」と題して、大資本、グローバル、ポータルを持つ世界企業と逆張りの、費用をかけずに、地域密着で、人と人との繋がりでビジネスを繋げ未来を作っていくための鉄則について話をして、またそれぞれにもその鉄則を如何に社内に落とし込むかを考えてもらいました。まずはどかーんと大きなことをするのではなく、小さなことを積み重ねる時間の使い方、第2領域と言われる「緊急性は低いが重要なこと」をいかに意識し、習慣に結びつけることができるかについて。次はUSPやコアコンピタンスと言われる強みの見出し方、後半は「江戸商人は大福帳を何よりも大事にしていた」例をとってご縁を紡ぐ重要さ、それを繋げていく仕組みを整えることの重要さを具体的な事例を交えて紹介、それぞれの役割でそれをどのように実践に結びつけることができるかについて考えてもらいました。

 

  

パターン化と模倣

そんなレクチャーを通して、グループに分かれてディスカッションを行ってもらったのですが、全体を通して本日最も重要なテーマは「パターン化」という考え方です。私が長年建築業界に身を置いて来た中で、この業界に最も欠けてきたのはパターン化とそれを実務に取り入れる模倣だと思っていて、TTPと言われる成功事例に学び、徹底的にパクるという概念は一般的に浸透しておりますが、そのパクリといいういわば模倣を自社に合うものにチューニングして、定着、効果性を持つものに変換させることについての認識が無いと感じてきました。そもそも、現在危機的な職人不足問題を業界全体を通して抱えているのは、未来に対する展望の薄さであり、少子高齢化、世帯数減という構造的な理由から衰退産業である産業の影に怯え、今はいい、けど先行きはわからないと考えて最も未来への投資となる若者を引き込む環境整備から目を逸らしてきた理由もそこにあると思っています。
 

 

 自社の成功事例と概念化

そもそも、成功事例を見に行き、学ぶ前に今現在、自社で受注を取れていること、紹介で信頼関係の構築できやすい顧客と巡り会えたこと、繰り返しの注文をくださる顧客が存在することを鑑みて、その理由を掘り下げ、パターン化することが出来れば、自社に最も適したうまくいく方法論を見出せるはずで、偶然、たまたまの連続に見える現在の業績も原因と結果の法則が働いているのだと認識すべきだと思うのです。そのパターンを概念化し、汎用性のある仕組みに落とし込み、実践すれば再現できるはずで、全ての事業者やそこに働く人には必ず他社に勝った理由となる強みがあるはずだと思うのです。グループワークを通して全員でそれぞれの成功事例の共通点、パターンの共有を行うことで自社で実践できる方法を模索してもらい、実践に結びつけるべくコミットをしてもらいました。次回の私の講座までにきっと、何かしらの行動とそれに伴う結果を出してくれると思います。福岡講座の皆さん、いっちょ気張ってみてください。(笑)
 

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思い通りにいかない一日。だからこそ人生は面白い?

10月12日晴れ

リベンジ果たしたゴルフコンペ

今日は第7回すみれ(職人起業塾合同)ゴルフコンペの開催日でした。お客様や取引先、協力業者のお会社や職人さん、また職人起業塾の塾生さんや研修にご参画いただいている企業の経営者様などなど、私たちとご縁をいただいている方々、8組総勢31名もの大勢の方にご参加いただき盛大に、且つ和気あいあいと爽やかな秋空の下ベストシーズンのゴルフを楽しみました。ご参加いただきました皆様、本日は本当にありがとうございました。あろうことか、ハーフランウンドで中断してしまった前回の土砂降りの中のゴルフから一転、最高の天気の中でのラウンドができたことを本当に嬉しく思っております。次回は春、4月の開催予定です。引き続き是非ご参加ください。

 

夜は書道教室

ゴルフを終えた後、コンペルームでの会食とO社長の2回目となる完全優勝で非常に盛り上がった表彰式を済ませて、若干の余韻を引きずりつつ、夕方には会社に戻り少しばかり仕事をした後、夜からは月に2回催されるすみれ書道教室にて、半紙と筆に向き合い、精神統一、集中して一向に上達しない書道に向き合う時間を持ちました。2時間の間、無言で頭の中を空っぽにして一心不乱に書道のお稽古に没頭するのは実は非常に良い時間で、書の腕前が上達するしないは別として、頭の中に描いたイメージを形にする訓練でもあり、とても充実した時間を過ごせます。

 

すみれ書道教室

すみれ書道教室では、生徒が毛筆や硬筆、筆ペン等、練習したいものをチョイスして、その内容に合わせて大山先生に教えてもらうと言うスタイルになっています。私の場合はこのところ先生に勧められ筆ペンでの欧陽詢、九成宮の臨書を続けておりましたが一旦お休みして毛筆の練習を再開しておりまして、先生が書いてくださった見本を横に並べて眺めつつ、同じように筆を運ぶ訓練をしています。先生にはけったいと言われる字の形だけではなく、筆先の置き方や運び方、リズムまで、独学では身に付けることができない部分を事細かに教えていただいてます。

 

 

模倣するだけがすでに難しい。

事細かな指導を受けながら、筆先に集中して半紙に筆を運ぶのですが、これはなかなかうまくいかないというか、言うことがないというか非常に難しく、今日も2時間のお稽古の時間が過ぎても自分なりに満足できるものは1枚も書けませんでした。全体の形や大きさはお手本通り、筆の留や払いは一つずつ教えられた通り、答えを全て提示されてそれを模倣するだけにも拘らず、何枚書き直してもキレがないというか、上手く行きません。真似をするだけと言えば簡単そうですが、実際はそんなに簡単にいかないものです。。

簡単なのに難しい。。

「ホンマに難しいもんやなー」と独り言がつい口をついて出てしまうのですが、そんなことを言いながらふと思ったのは、書道とゴルフが実は案外似ているという事です。ゴルフの場合、止まっているボールをクラブで打ち付けて前に飛ばすという単純極まりない作業は一つずつの動作に小割りにすると非常に単純ですし、少し練習をしたら出来るような気がします。しかし、いざコースに出てラウンドして見ると思うように当たらない、飛ばない、入らない。。
書道も全く同じでした。。(涙、)

 

 

簡単だけど、奥が深い。

ゴルフを一生懸命にされる方で簡単に思うようにならないからこそ面白い。と言われる方がおられましたが、そんな方ほど熱心に練習に通われて、やっぱりそれなりに上手なものです。そして、上達したらしたで、更なる高みを目指して、違うレベルでうまくいかないと思い悩みます。やる事自体は単純、明快、簡単なのに完璧に出来るには長い修練が必要で奥が深いと感じる事に対して書道とゴルフはよく似ているのかも知れません。多分、どちらも私には一生かかっても極める域には達することはないのでしょうが、自己ベストを更新し続けることに挑戦すること自体が面白いと感じるのだと思うのです。

 

無用の用。

とはいえ、なんだかんだといってもゴルフは単なる遊びであり、人生や事業に対して決して重要な意味を持たないのは明らかで、そんな観点からすると、文書の殆どをパソコンで作成する今の時代に字を美しく書くスキルが必要かと言うとこれも微妙なところ。避けて通れば済まなくもありません。別に上達しなくても大きな問題は無いし、笑って済ませれる範囲のことなのかもしれません。しかし、両者とも大人の嗜みとして広く世間に認知されているのを見ると、上手になって役に立たないかと言うとそんなことは決してないと思うのです。古い言い方でみると無用の用とも言えるかも知れません。

 

 

目標達成はやっぱり習慣と一体。

そして、朝からゴルフ、夜から書道とカタチは違えども神経を集中して身体を使って理論やイメージを体現するチャレンジを繰り返した、(しかも思い通りにならないことばかりだった)今日1日で感じた事は、やっぱり付け焼き刃は通用しないって事。(苦笑)
そんな当たり前過ぎる事ですが、積み重ねた努力は報われる、サボっていてはそれなりの結果しか得ることが出来ないという原理原則に改めて触れた1日となりました。ま、思い通りにならないからこそ人生は面白い。私はもともと悔しさをバネにしてきたタイプですので、「今日もあかんかったー」と笑って済まれてしまうのではなく、今日を境に目標達成の要諦である習慣に組み込んで、一歩前に進みたいと思います。(笑)

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直会【ナオライ】にこそ学びがある。

10月10日  晴れ

体内時計発動(笑)

火曜日は朝8の日。昨夜は遅くまで行き小説の世界に没頭してしまいそのまま寝落ち、あろうことか目覚ましを書けないまま寝てしまいました。朝活に通いだしてそろそろ3ヶ月を過ぎた頃ですが、体内時計が火曜日は早起きの日を覚えているのかどうか分かりませんが、4時ごろにパチっと目が覚めて事なきを得ました。少しは習慣になって生きているみたいです。(笑)

 

 

等身大の先輩に学ぶ

今日の朝会は会員スピーチと言うことで、メンバーさんが3分間ずつのスピーチを順番にされると言うものでした。私たちと同じような中小零細企業の経営者の方々が日頃意識していること、実践している事をお聞きして、なるほどなぁと勉強させていただくことが多くあり自分を省みる時間になりました。

 

 

インプット6:アウトプット4の法則

昨年、研修事業の一般社団法人を立ち上げたこともあり、人前で話すことが増えたのとバランスを取る様に、まだまだ未熟な自分を鍛え直そうとインプットできる勉強の場に意識して積極的に参加するように心がけています。それもできるだけ建築業界と関係のない遠く離れたところの学びを得るようにしており、この朝会の活動もその一環で、体感的な感覚ですが、常時アウトプットよりもインプットの方を多くするべきだと思っています。

 

 

後ろ髪を引かれる朝食会

この朝会では、朝の勉強会が終わった後、毎回朝食会が用意されています。私は(今朝もですが、)朝会の流れで朝1番のアポイントメントを入れてしまうことが多く、朝食会に参加せずに早々に仕事に向かってしまうことが多いのですが、本当はできるだけ参加したいと思っています。まぁ、もう少し時間に余裕を持った生活をしろってことですが、、

 

 

懇親会に学びあり

その昔、私がマーケティングの勉強会に通いだした頃、主催されていたスター社長が「真の学びは懇親会にあり」といつもおっしゃっておられ、私はその先輩経営者をメンターと定めていたこともあり必ず懇親会に出席するようにしていました。そうしていると、確かに共に学ぶ仲間との交流から新たなご縁が生まれ、勉強会では得ることのできない知見や気づきを数多くいただけたのを実感した覚えがあります。

すみれ設計チームおつかれさん!会

 

セミナー参加は懇親会参加のチケット

昨年から熱心に通い続けているUXKANSAIのセミナーでは、講師の浅野先生が「セミナーは懇親会会のチケットを手にするためのもの」と言われます。懇親会の席でセミナー中に疑問に思ったことや、もう少し深く聞きたいことを先生の席に行って聞く事ができれば確かにその理解は一気に深まります。また、まだ記憶が新しいうちに同じ学びをした仲間たちと振り返りや意見交換することも非常に良い位の時間だと毎回懇親会に出席して感じています。

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飲み会の話の方が面白いに決まってる。

そんなこんなで、私も自分自身が主催する勉強会や研修では常に懇親会を用意しており、できるだけ参加者に一緒に飲みに行こうと誘うようにしています。カリキュラムに沿った手順通りの学びも大事ですが、少しお酒も入ってリラックスしたときの方が話も面白く、伝えたい内容が心に届きやすかったりするのを実感として持っているからです。

職人起業塾懇親会
職人起業塾懇親会

 

なるほど!と腹落ち

現代の日本で現存する中で最もカリスマ経営者で、生きるレジェンドと言われる稲盛和夫会長も講演会で飲み会で交流を図る事の重要性を繰り返し説かれておられますが、尊敬する人たちが皆さん懇親会や飲み会の重要性を語られるのを真似て私も実践していると言う事ですが、先日それがなるほど!とすっかり腹に落ちる出来事がありました。

 

 

初めての瀧行。

ひと月ほど前に貴重なご縁をいただいて初めて以前から興味を持っていた修験道の瀧行にいかせてもらいました。滝に打たれに行く3日前から肉や魚、ニンニクそして酒を立ち、身を清めてから山間の行場に参って滝に打たれてきた体験は、軽々しく「よかったです」と言えるような薄っぺらいものではなく、一言で言い表せないほど、心を清められ、パワーをいただける非常に貴重な体験でした。瀧行を終えた帰り道、先達の方に、これから直会に行きますが時間はありますか?と聞かれました。

 

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直会

直会とは(超簡単に説明すると、)神事の1つであり、地鎮祭等のお祭を終えた後、神官や参列者が共に食事を摂ったり酒を酌み交わしたりすることをいいます。仕事柄しょっちゅう地鎮祭や上棟祭等の神事に関わっているにもかかわらず、恥ずかしながらこれまで直会と言う言葉を使ったことも聞いたこともありませんでした。てか、多分聞いた事はあるのでしょうが、記憶に残っておりませんでした。(恥)

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懇親会の意味

修験道の行者として生活の中に修験道の修行を組み込まれておられるその先達は、直会を行うことによって神の言葉を(一緒に修行した仲間の言葉を通して)直に聞けるとおっしゃっておられました。上述の尊敬する先輩経営者たちが皆さん口を揃えて懇親会にこそ学びがあると言われたのは直会の事だったんだと(恥ずかしながら)そこで初めて気づいた次第です。

第22回職人起業塾
第22回職人起業塾

 

無学、常識知らず、不勉強の露呈。。

このブログで、毎日恥ずかしい事の大公開を繰り返してしまっておりますが、50歳にもなってまだまだ知らない事、知ってるけどできないこと、知っているつもりになっているだけで本当のところを理解していない事が世の中にはまだまだたくさんあるようで、無学、常識知らず、不勉強を隠し通せる訳もないと諦めて、恥を忍んでここに日々綴っているわけですが、これまで10年間にわたり継続してきて今なお未だこの程度、先が思いやられることもありますが、めげずに精進を続けたいと思います。皆様、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。(苦笑)

 

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散髪屋のしくじりに学ばんかい!

平成29年10月9日 快晴

秋のイベント花盛り

昨日の日曜日に続き真っ青な気持ちのいい青空が広がり、まさに秋晴れ、体育の日というにふさわしい好天となりました。昨日はハーバーランドの高浜岸壁で兵庫木材フェアとラジオ関西祭りが共催され、私もひょうご木づかい王国学校の代表としてイベント会場にブースを出展、一日詰めておりました。昨日のモザイクはいつにも増して大勢の方が詰めかけて来られており、すごい賑わいでした。私たちのブースに住宅相談に来られる方はおられませんでしたが、昨日からひょうご木づかい王国学校でちょうどスタートした「住まいの設計はじめま専科」なるこれから家づくりを考えている人に向けての勉強会に足を運んでもらえて(セミナーがとても満足したので)続けて参加します!との声を頂けたとのこと。動けば、それなりに結果が出るものです。(チラシを熱心に配ってくれた浮村くんのおかげですが、、)

 

 

LSDとフェスとヨガ

今日は体育の日とは関係ありませんが、午前中から昼過ぎにかけてガッツリとエクササイズと体のメンテナンスに時間を割きました。あと残り一ヶ月強に迫った神戸マラソンに備えて、LSD(ロングスローディスタンス:ゆっくり長く走る)トレーニングをやりましょ、と思い久しぶりに海岸線を走りましたが、結局SLOSD(そんなにロングでもない遅すぎるスローなランニング)になってしまいました。(苦笑)今年も夏の間のサボりを引きずり、調整不足のフルマラソン挑戦になりそうです。。昼からはおらが町の国宝太山寺にある太山寺焙煎室さんが主催の太山寺フェスなる催しに顔を出し、そのイベントの一環でいつもお世話になっているイチヨガさんのヨガイベントに参加、普段伸ばさない筋を伸ばしながら呼吸を整えリラックスしてから出社することが出来ました。状態を整える時間が持てたのではないかと思います。

 

信じとるから任す。と言われるお客様

話は変わって、、先日、何度も繰り返し工事をご依頼いただいているお客様宅にメンテナンスやちょっとした改修工事のご依頼をいただいてお宅に伺いました。現地で調査を終えると「見積もりなんかいらんから商品が入ったらすぐに工事をやってくれ、請求はかかっただけしてくれたらええから」と、絶対の信頼を寄せているという感じでありがたいお言葉をいただきました。工務店冥利に尽きるというか、非常に嬉しいお言葉ですが、逆に絶対に期待を裏切れないと気持ちを引き締めながら「しっかりやらせてもらいます。」とお礼を申し上げました。

 

 

知られざるクレーム

打ち合わせを終えたあと、応接間で雑談をしていると、「実は少し前にあんたの所が送ってくれたニュースレターに内窓の効果が書いてあって、工事をしてもらおうと思って連絡をしたんや」と言われました。全く知らなかったのでありがとうございますとお礼を言ったところ、「でもな、何や行き違いがあって結局ホームセンターで頼んだんや」と衝撃の事実を教えられました。よくよく話を聞いてみると、防音のために内窓をつけたいと言っているにも拘らず、3ミリ+3ミリのペアガラスの見積もりを持っていったらしく、音が共振するから3ミリと5ミリにしたほうが効果があるやろうとお客様が言ったにもかかわらずその話をしっかりと受け止めて聞いていなかったとのこと、、要するに知識不足の提案不足、と言うよりもお客様の声にしっかりと耳を傾けていなかったと言うことです。また、着工前に最終確認の採寸に行ったサッシ職人が「階段を持って上がるのが大変や」とこぼしたのを聞いて、「嫌やったらやめとかんかい」と工事をキャンセルしたとのことで、私としてはそんな経緯を知らなかったことを含めてひたすら平身低頭お詫びをしてきました。

 

 

信頼を築くのは10年、崩すのは一秒

最後にそのお客様には「前に工事しても立った時は若い職人が来て一生懸命黙々と頑張ってくれてすごいよかったのに今回はなんや、もうちょっと社員教育ちゃんとやらなアカンで」と厳しくも温かいお言葉をいただきました。そんな失敗をしているにもかかわらず、またお声掛けをいただけることに深く感謝をするばかりですが、長年積み重ねてきた信用と信頼がたった1人の心ない言葉や態度で一瞬にして崩れてしまう怖さを今一度思い知った次第です。

 

 

客の言う言葉をちゃんと聞け。

その客様が「お前も知ってるやろ」と例に出して言われたのが、神戸の一等地にある老舗の散髪屋さんのこと。あっちの世界の VIP客が数多く来る店としても有名なその店は、マスターのお勧めの髪型に勝手にカットされることで有名で、「髪の毛の裾をもっと切ってくれ、」「そんなとこ切ったらスタイルがおかしくなるから切らん」とお客さんとマスターが言い合いをすることも珍しくなく、最後はお母さんが「お客さんが気に入るように切ったったらええねん」とマスターを諌めることもしばしば。私も昔何度かその光景を苦笑いしながら見ていた経験がありますが、今日私がお客様に言われたのは「お前んとこもあのマスターとおんなじじゃ」ということで、その言葉は胸にぐさりと突き刺さりました。

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背筋がゾッとする話。

帰ってその担当したスタッフに聞いてみると、お客様の声に真摯に耳を傾けると言う姿勢に欠けていたことについては断られた時点でいたく反省をしていたようで、謝罪にも伺ったとのことでした。サッシ職人にしても、材料を担いで上がるのが嫌だと行ったわけではなく、ガラスというデリケートな商品だけに気をつけなければいかんという意味だった様です。どちらにしても有ってはならないことですし、同じ様なことが二度と起こらない様にスタッフ一同、気を引き締める為に全員で今回の情報を共有するようにに申しつけました。今回のクレームはそれでさようならと言うわけではなく、再度お声掛けをいただけたと言うのがせめてもの救いです。しかし、普通ならこんなことはありえなく、「キャンセルされました」の一言で終わってしまうでしょうし、契約を結ぶ前のお客様からのクレームは闇から闇へと消えていき、そんな反省もしない、改善案も持たない態度が蔓延化して顧客が減り続けて最後は会社が潰れてしまうのだと背筋がぞっとした次第です。

 

 

上っ面ではなく、本当に相手の立場に立つには訓練が必要

とはいえ、随分手前味噌になってしまいますが、すみれのスタッフは全員真面目でお客様のお宅を良くしよう、良くしたいと思っている者ばかりです(だと信じています)。それでも、わかっているようで、なかなか完璧には出来ていないという現状を見ると、お客様から絶対の信頼を寄せてもらえるコミニケーションは技術であり、もっと訓練が必要なのではないかと思った次第です。
今回のことを教訓にさせて頂いて、全員が完璧にお客様の立場に立って物事を考える習慣を身に付けてもらえるようにもう一度社内研修をガッツリとやり直すことを心に決めました。職人起業塾でお世話になっている横山圭子先生にお願いして、鍛え直してもらう様にしたいと思います。お近くの同業の経営者の皆様、ご一緒にいかがでしょうか?

K様、この度は前回に粗相をしたにも拘らず、お声がけ、工事の発注を頂きまして誠にありがとうございます。今回の工事も精一杯施工させて頂きます。また、今後同じ様なことを二度と起こさぬ様にスタッフ一同と共に精進いたしますので今後とも末長く宜しくお願い致します。

 

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UX KANSAI #6 ユーザー情報の可視化と日本絶滅。

平成29年10月7日 曇り時々雨

 

モノからコトへの時代に向き合う。

今日は終日大阪にてインプット。教える方ではなく学ばせてもらう方の研修で、UX KANSAI主催の1年間通して行われている講座に昨年に引き続き参加しており、大手家電メーカーや神戸最大の上場企業である医療機器メーカー、日本最大手のWeb関係の会社からフリーランスとなって活躍されている方など、時代を先取りし、引っ張っていく気概にあふれた若きデザイナーやエンジニアにおっさん一人混じって学ばせて頂きました。

超簡単に説明すると、UXとはユーザー体験のことで、マーケティングの大家、コトラーが時代の進化と共に「ユーザーのニーズはモノではなくコトに移行している」と言われて久しいですが、その理論が正しいのならば供給側は顧客の求める体験をサービスや商品に反映させるべきで、あらゆるものが一瞬のうちに陳腐化してしまう今、次の時代を見据えるならば顕在化してない体験としてのニーズを満たすデザインを考え、生み出さなければなりません。私がUXデザインの理論を学ぶ理由です。

 

 

建築業界こそ体験について学ぶべき

この研修に参加されている方の職種は多岐にわたっており、プロダクトデザインやウェブデザインなどを手がけるデザイナーやプロデューサーを中心に新聞社や学生さんまで幅広い人が集い、今の時代に即したデザイン・サービスを生み出す考え方について熱心に学ばれています。しかし、残念ながら建築業界からは私ただ一人でやっぱり最年長、若干の場違い感もありながらも意識高い系女子に混ぜてもらって楽しく学ばせて頂いております。(笑)

それにしても、住宅という非常に重要で長きに渡る“体験”を供給する建築会社が全くUXデザインに興味を示すことなく、関西で唯一UXの思想と実務的な方法論をワークショップを通して体系的に学べるこの研修に2年続いて私しかいないという事実には驚くばかりというか、残念というか、不思議な感情さえ浮かびます。ま、逆に考えると大きなチャンスというコトなのかも知れませんが、、笑

 

 

ペルソナを作っても意味ないじゃん、の理由。

今日のカリキュラムは「ユーザー情報の可視化」というテーマでペルソナ/シナリオ法の効果と作成方法のレクチャーを受け、実際に複数の被験者を選んでユーザーインタビューを行いました。ヒアリングした内容を上位下位関係分析法を用いてユーザーの本質的欲求価値を炙り出して、最終的に顕在化していないニーズを満たすサービス・デザインに落とし込み、サンプル企業へのプレゼンテーションにまとめます。商品開発やマーケティングを組み立てるにあたりペルソナを作って顧客の対象を明確にするというのは今では随分と一般的になりましたが、あまり効果を感じられないと多くの方が言われますし、実際にペルソナを明確にしたから大きく売り上げに貢献できたというのもあまり聞きません。講師の浅野先生はその理由を、

  1. 「ゴム製ユーザー」という対象を特定しているようで実は明確になっておらず、伸び縮みするようなペルソナしか作らないから。
  2. ペルソナという対象を作っても利用状況まで明らかに出来ていないこと。
  3. インタビューと分析の精度が悪いから万人受けをするようなありきたりの発想におちいる。

と一刀両断にされておられました。(笑)

 

 

ゴールダイレクテッドデザイン

ペルソナ/シナリオ法はあくまでもUXデザイン、HCD(人間中心設計)の一つの過程であり、それだけで成り立つものではないとのことで、ユーザーインタビューの精度を上げること、その後の分析で表面に現れないニーズを見つけ出すことが出来ればユーザーが抱える潜在的な不満や問題を解決するソリューションを提供できるサービス・商品の開発の入り口に立てるとのことでした。ペルソナが目指すゴールを決める、ゴールまでのシナリオを考える「ゴールダイレクテッドデザイン(目標主導型設計)」の考え方と共にセミナーの冒頭でこの分析法の利点を示されました。

  1. ユーザー情報の理解の促進
  2. コラボレーションの促進
  3. 一貫したユーザー評価

一人ではなく複数人でサービス・商品を作る場合、顧客対象が明確になっていれば、誰もが対象ユーザーを意識することができる、異なる分野間とのコラボレーションもしやすくなるのと評価の対象がブレないことで良し悪しの判断もつきやすく改善案を考える際もスムースになるとのこと。中途半端なペルソナではなく、正当な手順を踏まえて作成すれば全く違う価値を生み出せることを改めて認識させられました。

 

 

師匠と弟子モデル

ペルソナを作るに限らず、私たち建築業界でも顧客のニーズを聴き取るインタビューは非常に重要な仕事というか、ものづくりの根幹である設計、プランニングの肝と言っても過言ではありません。今回、改めて「師匠と弟子モデル」に代表されるインタビューの方法論を学び直せたのは非常に良かったと思います。備忘録がてら、インタビュー10の心得について、以下の転載させていただくと共に、お客様の本当のニーズを聞き出すというより引き出せるように精進したいと思います。

  1. 何を知るための調査か明確にする
  2. ラポールの形成が大切
  3. 共感と理解を忘れない
  4. 誘導しない
  5. 生活者はニーズを語るプロではない
  6. 被験者に弟子入りする
  7. 生活者は平気でウソをつく
  8. なぜを繰り返そう
  9. 被験者の過去・現在・未来をタイムトリップしよう
  10. 百聞は一見に如かず

出典:インフォバーン 井登友一

 

 

日本人はすでに“絶滅危惧種”

そんなこんなで、今回も非常に内容の濃い研修を受講させていただきました。次回からはいよいよサンプル企業に対してプレゼンテーションを行う実際のサービスを具体的に固めていく作業に進みます。楽しみなのはもちろんですが、今日のユーザーインタビューから上位下位関係分析でのニーズの炙り出し、そしてカスタマージャーニーマップくらいはそろそろ建築実務で使えるように社内に落とし込まなければならないと思っています。実践無くして、学びに価値なし。ですからね。(笑)

セミナーの最後に私たちの気持ちを引き締めるかのように浅野先生が紹介されたのは「未来の年表」に書かれているこのままいくと確実にやってくる「未来の事実」について。改めて日本の人口減の現実を見直して決して明るくはない未来に向けて、自分たちにできることを精一杯しなければ。と感じるとのと、やっぱり本質的な価値を探求し、ユーザーに提供できるように精進しなければと思った次第です。

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『未来の年表』の著者が伝えたい人口減少の危機
http://www.sankei.com/life/news/170705/lif1707050043-n1.html

 

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魚と一緒に未来を切り開いた料理人に学ぶ。

平成29年10月6日 雨

秋の風物詩。

今にも泣き出しそうな空やなぁ、と朝の散歩でアイドル犬チャックに話しかけていたら、帰る頃にはぽつりぽつりと雨が降り出して決して強くはありませんでしたが、1日中シトシトと雨が降る秋雨らしい1日となりました。こんな雨の日はデスクワーク三昧といきたいところですが、リフォームシーズンの繁忙期に入ったせいかお客様からあれこれとご連絡をいただき、リフォームや新築やメンテナンスとヒアリングや現場調査に走り回る忙しい1日となりました。ほんににありがたいことです。

 

人の褌でもワンストップサービス。(笑)

昼からは以前、パピオス明石で台湾牛肉麺専門店の店舗改装工事をさせていただいたお客様の本店に相談があると呼ばれて伺いました。ご相談いただいた内容はお店が手狭になってきたこともあり、住宅と一緒に新築でお店を建てたいと言うご希望で、土地を探すところからアドバイスをもらえないかとの事でした。すみれ自体は不動産業の事業は行っておりませんが、地元のネットワークで不動産の知り合いも多く、地域密着で物件を探してくれる頼りになる友達に手伝ってもらいますので任してくださいと、人のふんどしでなんとやらではありますが力強く言い切ってきました。K社長はじめ不動産業の皆さん、よろしくお願いいたします。(笑)

 

 

修行時代の苦労話。

そのお客さんは中国生まれで日本の永住権を取得されており、中国、台湾、香港といろんな国を見てきたがこれからも商売をするなら日本しか考えられないので家を建てるのを機にどっしりと日本に根をおろすのだと言われており、別段、私のことを褒めていただいているわけではありませんがなんだか嬉しい気分になりました。土地や建物、資金計画や住宅ローンの話をひとしきり終えた後、雑談をする中でその方が若い時に中国から日本にやってきて和食の職人になるべく修行を始めた頃の苦労話を色々と聞かせていただくことができました。私自身も20代半ばから全く畑違いの職種から大工に転職して日当7000円から再スタートした経験があるだけに非常に共感をしながら話を聞かせていただきました。

 

 

自ら動き、未来を切り開く。

その方曰く、職人の見習い時代は本当に収入も低くきつかったとのことで中習いに上がってからは少しはマシになったものの、言葉の壁と外国人と言う事の差別まではいいませんでしたが大変だった事を色々と話してくれました。板場の世界は数多くある職人の中でも厳しい修行が必要だと言われており、見習いにおいそれと仕事を教えてもらえたりしてもらえませんし、ましてや外国人ともなるとずっと雑用係としてずっとこき使われることも珍しくありません。そんな中、自分から無理やり先輩の仕事を代わって出来るように行動し、技術を身に付けて独立起業したと言う話は今の日本の若者たちにぜひとも聞かせてやりたいとても良い話でした。

 

使われるままなら一生芽が出ない。

その方が海鮮料理とお寿司の大型店舗で働いていた頃、先輩よりも1時間ぐらい早く出勤して厨房に届いていた魚を(教えられてもないのに)勝手にさばいていたらしく、無茶苦茶になった魚を見てずいぶん怒られたとの事でしたが、怒られても怒られても早く出社して魚を無理矢理さばくことを続けていたらそのうち店の大将も諦めてやりたいって言うんやったらやらしておけと認めてくれるようになったとの事でした。(笑)

常識的に考えるとクビになってもしょうがない、ありえない事のように思いますが、どうしてそんな無茶苦茶なことをやってていたかと言うと、先輩から指示された仕事をやっているとずっと雑用や掃除ばかりが回ってきて一向に板前の仕事は覚えることができない、一生雑用係りになるのが目に見えていたからとのこと。無理にでも仕事をすることによって見習いから中習い、そして技術を身に付け今では独立してオーナーとして2軒の店を切り盛りされておられます。

 

見て盗め、の真意。

一昔前の職人の世界では、技術は教えてもらうものではなく目で見て盗むと言われていましたが、実際のところ目で見たからといって技術は習得できるものではなく、見て覚えたつもりになっていることを実際にやってみてできないところをまた見て盗みを繰り返しながら技術習得できるものだと思うのです。一昔前の大工見習いは、夕方仕事を終えてから親方の見ていないところで見た仕事をコソコソ試していたもので、そんな復習をする意気込みがある者だけが技術の習得をどんどん進めていたものです。私が昔お世話になった大工の親方は「まぁ、やってみ」と言うのが口癖で、げっ!と困ったこともよくありましたが、何でもやらしてもらえたおかげで技術を覚えることができたと今でも感謝をしています。

 

 

自ら動いてこそ、道は開ける。

先日、研修講師を務めた職人起業塾@大阪で講座の最後の挨拶で塾生さん達に伝えたのは、目で見て耳で聞いたからといって学んだことが自分のものになったりばしない。セミナーを受けてそれを本当に自分のものにしたいと思うなら同じセミナーを人に対してやってみることが最も内容の理解と習得には効果的で、皆さんも今日の学びを誰かにアウトプットすることによって自分の中で咀嚼し理解が深まるのと共に行動に移して成果に結びつける可能性が高くなると思います。と言うことで、「ま、やってみ」と大工の親方に私が言われたことと同じことを伝えました。件の飲食店オーナーの若かりし頃の様なガツガツしたモチベーションまで行かなくても、主体性を発揮してアウトプットやちょっとした行動をするだけでひょっとしたら大きく人生が変わるかもしれません。大将や先輩に怒られながらも勝手に魚を開いて同時に未来を切り開いた料理人に学ぶべきだと思うのです。私達の若い頃と比べると今は随分と豊かな社会になりましたし、ハングリー精神っていう言葉もすっかり死語になりましたが、未来への道は自ら動いてこそ開けるのは今も昔も同じだと思った次第です。若者よ、とにかく一歩を踏み出せ、道は開ける!

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右足を出して左足を出すと歩ける、あたりまえ体操。のような理論構築

10月5日 曇り

 

強制的PDCA研修。(笑)

今日は大阪。【第五期】職人起業塾@大阪の第12講の講師として朝から梅田のTOTOショールームに一日中詰めておりました。私は前半部分を担当、後半は小田全宏先生のセルフリーダーシップ研修をオブザベートさせて頂き、受講生ばりに学ばせて頂きました。(笑)
半年間15回の講座も今回を終えるとあと3回を残すのみとなり、私の担当するマーケティング理論の基礎講座のレクチャーも今回で最終回、あとは塾生の皆さんが学んだ内容を工事現場や顧客対応の実務に落とし込んだOJTの報告を受けてその成果や結果に対してアドバイスや修正案の立案のお手伝いをする検証研修となっています。学び自体には価値は無し、学びを計画に移行して実践し、検証し、ブラッシュアップしたプランをまた現場に落とし込む。いわゆるPDCAのサイクルを(半ば強制的に)回しながら、行動を習慣に、個人の取り組みを会社の仕組みへと昇華させることをこの半年間にも渡る長い期間を費やす研修では目的に掲げています。

 

 

顧客接点こそマーケティングの実践の場

「この研修を通して作り上げてください!」と塾生さん達に繰り返し言い続けている仕組みとは、未来の安定した受注を生み出す=未来を創る自社独自のマーケットを作る取り組みであり、マーケティングの構築です。本来、マーケティング戦略の立案は経営者、経営幹部が行うべき仕事ではありますが、実行部隊が直接基礎理論を学び、ボトムアップ型でその行動計画や仕組みを考案、実践することにより、経営者が考えて実務者に落とすよりも効果性は格段に高くなるというのが職人的マーケティング論の基本となる考え方です。現場実務者が事業の目的を共有し、誠実で正直、かつ高い品質を担保する現場マネジメントを通して生涯顧客の獲得を積み重ねることによって、時間はかかるかも知れませんが、着実に生涯顧客は増えていくはずで、その蓄積こそが自社のファンコミュニティー、独自のマーケットの構築につながるとの理論です。

 

 

理論構築が必要な理由

建築業界に関わらず、顧客の志向は千差万別で特に近年は個性を重んじる、もしくは多様性を許容しようという風潮が強くなっており、画一したサービスを提供したからといって多くのお客様に受け入れられ、良い評価をもらえるとは限りません。特に建築はお客様の趣味趣向、ライフスタイルに丁寧に合わせて計画をすると一軒たりとも同じ家が出来ることはなく、例え規格型住宅であっても顧客満足を得るには文字通り十人十色の家づくりに対応する気構えが必要といっても過言ではないと思っています。そんな中、私たちはご縁を頂いてお付き合いさせて頂く全てのお客様に100点満点の満足を得てもらう必要があり、つくるいえ、工事の内容はバラバラであってのその部分だけは常に再現性が求められます。その為にはきっちりとした理論構築を行い、ものづくりに携わる人がその理論を共有する必要があると思っています。

 

 

当たり前体操、のような理論

理論構築と言うと難しく聞こえますが、原理原則に則ってのマーケティング理論は非常にシンプルで簡単です。右足を前に出し、左足を前に出せば歩ける、みたいな。(笑)

ただ、理論通りに行動を継続させ、仕組みとして定着させるには随分高いハードルがあります。しかし、理論をしっかりと理解しておれば、高いハードルもクリアするのは不可能ではないと思っています。その理論を順番に書き出して見るとこんな感じ。至って当たり前のことばかりです。(笑)

  1. 問い合わせからプランニング、見積り、契約、着工、工事引き渡しまで全ての過程で顧客との深いコミュニケーションを取り、顧客を理解した上で絶対的な顧客満足を得るという目的を関わる全ての実務者が共有する。
  2. 出来上がった建物が顧客からの評価の全て、工事品質の担保と共にイメージの齟齬が生まれないように慎重に確認を取りながら工事を進める。
  3. 工事を終えた後は積極的なアフターフォローを行い、顧客の安心できる快適な暮らしをサポートする。
  4. 一度ご縁を頂いた顧客とは長年に渡ってその関係性を保つことで信頼の絆を紡ぎ生涯顧客となってもらう。
  5. 生涯顧客がある一定量蓄積した時点で自社独自のマーケットが出来て、信頼で繋がった顧客からリピート・紹介の受注が絶え間なく続く状態が出来上がる。
  6. リピート・紹介でご縁を頂いた方に対して1に戻り生涯顧客創造のプロセスを繰り返す。

 

 

何のために工事やってる?

こんな当たり前すぎるサイクルを繰り返すのに最も重要なことは信頼性です。事業所として、担当者として、もしくは職人として様々な立場の多くの人が関わる中、たった一度、誰か一人でも顧客の信頼を損なうことがあれば上記のサイクルは途切れ、何年経っても自社のマーケットは出来上がりません。初めの問い合わせから工事を終えて延々と続くアフターフォローまでの長いプロセスで関わる全員が信頼に値する仕事をしなければ成立しないサイクルはそんなに簡単に出来がるものではありませんが、「絶対的な顧客満足を得る=自分たちの未来が開ける」と顧客に関わる全員が明確に事業の目的を認識出来ていれば、おかしなことにはならずに現場はスムースに進み、当然のように顧客には満足してもらえようになると思います。要するに、目的意識の共有ですが、これを机上の空論ではなく、実際の工事現場で体現しなければなりません、それは、「何のために工事を行うのか?」という根本的な問いに対する答えを共有するということです。その上で目的を実際の現場マネジメントに落とし込むことが必要となり、想いだけではなく知識や経験、力量そして満足を得られる結果を出さねばなりません。

 

 

目先の損得に囚われない在り方が未来を作る。

その全てのベースとなるのが、人としての在り方を正すという姿勢だと思っていて、マーケティングの全ての理論構築の原点は一人一人が自分の良心を裏切らない、もしくは自分との約束を破らない、自己欺瞞に陥らないところからスタートすると思っています。

当たり前すぎる理論構築で当たり前の結果を出し続けるには、右足を前に、続いて左足を前に、を繰り返せば前に進むと言うあたりまえ体操と同じように、顧客の立場に立って考える、成長する努力を怠らない、まぁいっかと投げ出さない、良いと思うことをそのまま行動に移す素直さと真摯さが何よりも重要で、それを多くの人々と共有し実践できれば明るい未来を確実に手に入れることができると思うのです。今日の講座は目的と手段を履き違えない、自己欺瞞に打ち勝つべきといったマーケティング理論のレクチャーと言うにはあまりにも人間の内面的な感情や思考の部分について考えてもらう時間を取りましたが、このような根本的、基本的なことから理論を組み立てることで、時間が経つにつれ、じんわりと腹に落ちていくと自分自身の経験則から思っています。講座を終えた半年後、一年後に塾生の皆さんと再会した際、「当たり前に成果に結びつけてますよ」と、笑顔で言ってもらえることを心から願っています。塾生の皆さん、難しいようで簡単、シンプルなようで複雑な人としての在り方を正すところからのマーケティング理論、何が何でも自分のモノにしてください。大いに期待しています!

 

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