耳だけのピザ、がっぽり儲かる。

8月23日 曇り時々雷雨のち一時晴れ。

水しぶきをあげて走る車
水しぶきをあげて走る車

茶の湯のお稽古に向かった湖西の和邇駅に降り立つと、ほぼ同時に激しい通り雨に襲われました。

しょうがない、と駅前の100円均一のお店で傘を買い、歩き始めたらいきなり行き交う車に水を撥ねられてズボンはびしょ濡れ、、

気を配る方向が間違っていました。。

お稽古の後に京都、滋賀のクライアント先を回る予定をしていたのでどうなる事かと思いましたが、思いの外泥水ではなくて、すぐに乾いて元通り、ツイテル事にしたいと思います。(笑)

 

湖西線鈍行列車
湖西線鈍行列車

さて、お題目は少し前からTVコマーシャルで某宅配ピザの新商品を宣伝しているのを見てちょっぴり気になっていた件です。

某宅配ピザチェーンのCMなんですが、ピザの耳にポケットを作り、チーズやウインナーを充填する事によって端っこまで美味しく食べられる、というもの。

ピザといえば中央にたっぷりとチーズがかかった具材が集まり、端のほう、(耳)は少し寂しい感じが否めない食べ物ですが、最後まで美味しく食べれる、という事を他社との差別化に大きく打ち出しています。

そのCMでは新商品の特徴を際立たせる為に、悪役?の対抗するピザ屋(その名もピザブラック!)がその新商品を見て、なるほど、耳に特徴があれば売れるのか、と気付き、『耳だけのピザ』しかもチーズもウインナー等の具材一切無しの商品を販売する事にした。という設定になっています。

「耳無しのピザ、がっぽり儲かる」

とその店の店主はテレビの画面一杯に悪そうな笑みを浮かべて良い事を考えた、とご満悦。

ピザブラックサイト
ピザブラック

ちなみに、ピザブラックの経営理念は、

『安く仕入れ、カンタンに作り、高く売る』全部テキトー!それがモットー!

とのこと。。

悪ノリでウェブサイトを覗いてみると、ピザの生地はパンの耳を固めたもの、タダ同然、とのこと。

しかも、ピザの中央の部分は箱にピザの写真を印刷しているので見た目は全く分からない!(悪っ、笑)

オフィシャルサイトはこちら。

http://pizza-black.com/sugoi/

「ほんま、あほやなー、」と笑ってしまう訳ですが、よく考えるとこれって程度の差はあれ、実際に結構どこにでもある話では無いだろうかと思ってしまいました。

 

あからさまに品質が落ちる事をすると、客をばかにしとんか!と怒られる。

でも、分からない程度にすればいいんじゃない、

もしくは、この程度ならいいだろ、という考えがどこかにあれば、それは根本的にはそのブラックピザと同じといっても良いのではないだろうか?なんて思いました。

 

近くで作業してたら、お宅の家の屋根が見えました、瓦がズレてますよ、と言って瓦のズレ止めコーキングを緊急にするべきですよ、と、手当り次第に奨める、宣伝も広告も無く工事を受注、がっぽり儲かる。

最近少し暇になって来たな、とファミレスのホールの社員をやめさせてアルバイト一人でやらせてみる、客が入る席数は同じなので人件費は浮きまくり、がっぽり儲かる。

牛丼を作るスタッフを正社員にせずにアルバイト、しかも外注扱いにすれば福利厚生全くお金がかからないし、残業代もキッチリと払わなくて済む、がっぽり儲かる。

品質管理を直接出来ないけど、とにかく世界中で一番安いチキンナゲットを仕入れる、売値は同じなのでがっぽり儲かる。

黒毛和牛ではない、国産牛を使う、値段は黒毛和牛のまま売る、がっぽり儲かる。

経営者が知らないまま店舗でこんな事が行なわれていた、なんていくらでもある話です。。

 

ピザブラックと全く逆の経営理念というと、

『高く仕入れ、難しく作り、安く売る』

となってしまいますが、それも実際はない訳で、、

顧客にとってのバリューを最大化するのは企業として行なうべき事で、企業努力として仕入れコストの見直しは必須だと思います。

『カンタン』の反語が『難しく、』と言うのが少し違うかも知れませんが、品質を担保しながら効率化を図る事もまたしかり、安く売る、と言うのも適正な利益を得た上で、という前提条件がある以上、とにかく安く売る事を目指す企業はあり得ないのもまた、、

そんな風に考えると、パロディーのはずのピザブラックを単に笑ってしまう訳にはいかなくなります。

自分の胸に手を当てて、自分のビジネスがピザブラックと決定的に違うか、本当に共通点が無いか、じっくりと考えてみるべきではないか、なんて思ってしまいました。

ピザブラック的思考はちょっとした心の隙間、油断、シクミの不備から忍び寄って来るのかも知れません。

ま、私は(おちゃらけて試してみた)ピザブラックの採用試験で不採用だったので、今のところは大丈夫だと思います。(笑)

ピザブラック採用試験で不採用
ピザブラック採用試験で不採用

WINーWINは心の持ち様?

8月22日 晴れのち曇り。

青空に白い雲
青空に白い雲

今日はスタッフと一緒に農作業の日。

キャルファーム神戸の大西さんにご指導頂きながら、農業のイロハを学ばせて頂きました。

台風にやられたトマト畑
台風にやられたトマト畑

いよいよ来月からステップアップして種を撒くところから収穫までを一貫して取り組む予定、まずはスタッフとその家族に安心して美味しい野菜を食べてもらえる環境を作って行きたいと思います。

始めたばかり、付け焼き刃の農業で不安は一杯ですが、プロのご指導のもとなので、きっとうまく行くと思っています。

大西さん、キャルファームの皆様、宜しくお願い致します。

種まき
種まき

夜は私が主宰している勉強会、『職人起業塾』の開催日でした。

今回も満員御礼のパンパンでグループディスカッションと浅ーい(笑)コーチングを行いました。

今回のテーマはWIN-WINを考える、という事で、誰もがそのようにあるべきだ、と思いながらもなかなか実践する事が難しい利益が相反するはずの両者が勝つ、という事について掘り下げてみました。

第12回職人起業塾
第12回職人起業塾

ディスカッションで、まず相手のWINを考えることから始めたい。と、心の持ち様、有り様からスタートするという意見が出ました。

非常に素晴らしい意見ですが、現実は相手を思いやる事でつい自分を抑える、譲歩する、という選択に陥る事が往々にしてあります。

これくらい、しゃーないか、と、軽いWIN-LOSEになってしまいがち、、

WN-WINと言うのは二者間の関係性でお互いに勝つ、お互いに満足出来る関係性を差しますが、実際のビジネスにおいては二者間だけに留まらず、協力してくれるステークホルダーを巻き込んで、3者、4者、と一緒に満足してもらいたい、満足してもらうべき人が増えて行きます。

WIN-WINの関係構築の実践というのは決して2者間だけの話ではなく、顧客、社員、企業、協力業者、地域社会と関係性を持つ全ての人々を包括して全ての人に満足して気持ち良く仕事をしてその対価を得る事が出来るシステムを構築しなければ成り立たないという非常に難しい概念です。

しかも、自分が譲って相手、もしくは周りの人に満足してもらう事さえ許されない訳で、、

残念ながら、カンタンに心の持ち様だけで解決する事ではありません。

 

今日の勉強会では、私なりに考えた、WIN-WINの関係性を構築する為の仮説を皆さんにお伝えしました。

実際の『行動』に落とし込んで、それを積み重ねることで、いつかきっと関係する全員が満足出来るようになるステージに上がれるはずです。と、

一朝一夕に出来る訳はありませんが、原理原則に基づいて行動を積み重ねることで少しずつ近づいていき、いつかきっとその場所にたどり着けると思っています。

私自身も自分の仮説に基づいて現在進行形で取り組みを進めており、皆さんと一緒に明るい未来を目指して努力したいと思います。

ご参加頂きました皆さん、遅くまでお疲れさまでした、気張っていきましょー!

 

この『職人起業塾』は創業時から私が掲げているミッション、『モノづくりの担い手の社会的地位向上』(職人が未来に不安を抱くことなく安心して生き生きと働ける社会)を目指して、自らの自助努力の一環として行なっている活動です。

参加費無料でマーケティングの基礎をグループでワイワイと学んで頂いています。

次回は9月18日、興味がある!と言う方はお気軽に高橋までご連絡下さい。

 

自然の怖さ、人の傲慢さ。

8月21日 晴れ

一の谷の空と海
一の谷の空と海

今日も朝から現場調査へ

近畿地方を直撃した先の台風11号の被害の復旧の手配や工事にまだ毎日走り回っています。

台風で倒れた桜
台風で倒れた桜

ちょうど1週間前に墓参りに行ったところの広島では一昨日の豪雨で大規模な土砂災害が起きてしまい、時間が経つにつれてその被害の大きさが明らかになりつつあるようです。

ニュースのインタビューに答えられた方が、「今まで記憶に無いぐらい激しい雨、」という言葉を使っておられましたが、先日の丹波に続き、「またか、」とつい口をついてしまいました。

地球温暖化と共に気候変動の危惧が語られ出してからずいぶん時が経ちますが、10年程前から危惧していた自然のしっぺ返しが、今起こっているのではないかと思わずにはいられません。

今回の土石流の災害は1999年の大雨の際に起こった土砂災害を受けて、土木学会から注意を呼びかけられていた地域に起こったとのことでした。日本で一番土砂災害が発生する可能性がある箇所が多いと予見出来ていたのにも拘らず、対策が間に合わなかったのは本当に悔やまれます。

人災だと騒ぎ立てて行政の責任を追及してもしょうがないかも知れませんが、1999年にも30名を越える死者、行方不明者を出していたことを考えると、もう少し慎重な対応をするべきだったのは間違いないと思います。

ちなみに、これがその時に発表された資料。

1999年6月広島土砂災害をもたらした豪雨の移動特性とレーダー雨量に基づく短時間降雨予想の適用性

この資料を読むと、『土石流被害を防ぐには速やかな避難が重要であるから、雨域の移動を追跡する事が可能なレーダー雨量情報を防災・避難システムに取り入れる事が肝要である』と明記されてあり、今回の避難勧告が土石流が起こった後に出されたと言うのは本当に残念でなりません。

大自然の前に人間の力は無力なにかも知れませんが、人が傲慢さを捨て、もっと畏れを持って自然に相対せば、もう少し被害は抑えれていたような気がするのですが、、

 

平野部が少なく、山を切り崩して住宅地を開発するのは『猫の額』と言われる神戸も同じ、山や川の近くの住宅地も多くあります。

今まで経験した事が無いような、激しい気象に晒される昨今を見ると、広島と似た地形の神戸にもいつ同じ様な災害が襲いかかるか分かりません。住宅の建築だけでなく土地探しのお手伝いをする事も多い私たちも今までの常識で大丈夫だろう、と安易な判断をするのを見直さないといけないと改めて感じさせられる出来事となりました。

とにかく、被害に遭われた広島の皆様には心からお見舞いを申し上げます。

二次災害で亡くなられた方も居られるとの報道もありました、これ以上、被害が広がる事が無い様に願いつつ、命を落とされた方に心からご冥福をお祈り致します。

遊びすぎた子供達へ。〜夏休み木工教室今年もやります。〜

8月20日 快晴、夏空。

あいかわらずの夏空
あいかわらずの夏空

水曜日ということですみれ事務所は定休日。

さすがに電話が鳴るのも少なく、落ち着いてデスクワークに勤しんでいます。

 

昼からはMKGMTG(マーケティングミーティングです、笑)ということで、緊急性の低い重要なコトに焦点をあてて、コツコツと安定して事業が継続出来るシクミづくりに時間を持ちました。

 

私たちの様な資本力の無い小さな会社において、最も重要な事はとにかく毎月のキャッシュフローです。

お給料が払えない様では事業所とは呼べないのでアタリマエですが、やもすればすぐに今月の売上げ、利益を必死になって追いかけてしまいがち。

 

マラソンランナーの君原健二さんの、

「あの街角まで、あの電柱まで、あと500メートルだけ、と走り続ける」

という有名な言葉があります。

オリンピックに出場する様な優秀な選手でこそ、そのギリギリの目標設定をクリアし続けることで、優勝出来る様なタイムを叩き出せるのだと思いますが、私たちのような凡人ではなかなかそうは行きません。

特に、人生という長いレースでは刹那を思いっきりやり切ることの積み重ねは厳しすぎますし、あまり『今だけ』に集中しすぎるとゴール地点さえ見失ってしまいそうになるのではないでしょうか。

 

そう言う意味では、今、必死に走る事と同時に、ゴールの位置や方向をマメにチェックして、その順路を確認する作業と、そのための行動、(マラソンで言うと水分補給をしたり、ストレッチをしたり、レースをする前にトレーニングを積んで体力を作ったり、)をしなくてはならないと思います。

 

マーケティングとは、その走り切る為の状態を作る仕組みづくりだと思っていて、MKGMTGのテーマは常に、『顧客、もしくは未来の顧客との信頼関係の構築』です。

 

本日のメインは、毎年恒例の

『夏休み すみれ木工教室』の告知でした。

夏休みに調子にのって宿題を残したまま遊びすぎた子供達の夏休みの宿題のお手伝いを今年も夏休みの最後、ギリギリに(笑)行ないます。

詳細はこちら、

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すみれ木工教室のお知らせ。

楽しかった夏休みももうすぐおしまい。

今年もすみれでは、恒例の木工教室を開催します。

椅子、本立て、小物箱等、倉庫の端材を使って、夏休みの最後に『モノづくり』を楽しんで見ませんか?

【完全予約制】

参加人数、年齢を事前にご連絡下さい。

場所:すみれ倉庫(神戸市西区池上3−6−7)

開催日:8月30日 11:00〜15:00

参加費:無料(材料支給、道具貸与)

10歳以下のお子さんは必ず保護者同伴にて汚れても良い服装でご参加下さい。

連絡先:すみれ建築工房 担当:高橋 剛志

TEL:078-976-1430     FAX:078-976-1436

↓↓ WEBからはこちら↓↓

https://www.facebook.com/events/254350928022629/

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これのどこがマーケティング?という感じですが、私たちが出来る数少ないことを懸命に行なう事によって、地域の人々への貢献をすることで、認知されていけばいいな、と思っています。

チラシを撒く様な販促活動と呼ばれるコトにお金を使うよりも子供達の笑顔になってもらう方がよっぽど価値があるんじゃないかな、と。

ちなみに、昨年行なった木工教室での笑顔の記録はこちら。

すみれ木工教室@マルカサマーフェスタ~笑顔の記録~

何回見ても子供達のやり切った笑顔は最高です。(笑)

子供達には木を使ってモノを作る楽しさを知って頂き、『建築業界の次世代を背負う人材を育てる』というすみれのミッションステートメントの種まきにもなればいいな。(笑)

何が有っても絶対に落ちない。

8月19日 晴れ

盆明けの夏空
盆明けの夏空

天気が良すぎる晴天の下、今日も屋根に登ってました。(笑)

お盆明けで現場がギシギシに詰まっているという事で、ご依頼頂いた現場調査を回り切れない!とのSOSを受けて、急遽予定変更して、軽トラにハシゴを積んで出動。

雨漏りを直したいというお客様先に到着すると、隣のお宅も見てあげて、と調査と見積りをご依頼頂きました。

先日の台風直撃の影響はもう少し続きそうです。

それにしても、よくこんなに毎日の様にご紹介のご紹介と数珠つなぎにお声掛けを頂けるもので、ご縁に感謝するばかりですが、紹介しよう、と思って頂ける信頼を勝ち取ってくれているスタッフのがんばりには本当に頭が下がります。

 

がっつりと2件の現場調査をした後、昼からは売り出し中?のプランナーカナちゃんとリノベーション計画中のお客様先にプランの確認に同行、そのまま本日上棟した重量鉄骨住宅の現場へと確認に向かいました。

重量鉄骨住宅の上棟
重量鉄骨住宅の上棟

行ってみると、担当のコムさんはいないし、鉄工所の真ちゃんは忙しそうに電話をかけているし、変な感じ。。

なにかあったのかな?と思いながら近寄ると、

「大変なんです、鳶さんが熱中症で倒れてしまって!」

とのこと。

病院に搬送して点滴を打ってもらい事無きを得たので良かったですが、百戦錬磨の鳶職の職人が気をつけていたにも拘らず、倒れてしまったと聞いて、やっぱり私たちの仕事って厳しい職業だと改めて。

 

重量鉄骨の建物の上棟は足場を先行して組まずに行なっており、安全ネットや親綱を張って落下防止の処置はしてはいますが、屋根梁の上でもし意識が遠のいてしまったりしたらと考えてぞっとしました。

鉄骨住宅建前
鉄骨住宅建前

盆を過ぎて朝夕は涼しい風が吹き始めました、とはいえ、厳しい季節はまだまだ続きます。

私たちの事業の根幹を支えてくれている現場で作業する皆さんにはくれぐれも気を緩めずに、十分注意をしながら作業を進めてもらいたいと思います。

 

私も若い頃、足場も親綱もない高い梁の上を歩きながら、落ちたら死ぬな、と思いながらの作業をよくしていました。

「命がけの仕事って、どうなんやろ、」

と言う疑問を抱きながら。。

その頃に比べると現在の現場環境はずいぶん整備されましたが、それでも常に危険と隣り合わせの仕事だという事は本質的に変わっていないのかもしれません。

そして、建設業界と言うのはそんな厳しい環境の中働く人たちによって支えられているという現実も。

 

とにかく、

何が有っても絶対に落ちない。

という決意とともに臆病なくらいの安全対策を講じてもらいたいと思います。

ご安全に。

悪魔の実を食らう。

8月18日 晴れ。

お盆休みに週末がくっついて世間では例年よりも少しだけ長めの夏休みだった様ですがそれも昨日でおしまい。

今日からは終わり行く夏を惜しみつつ、忙しい日常に戻ります。

私といえば、富士山頂でもらって来た風邪が一向に良くならず、体調は思わしくないままでして、、

ここは一発汗をかいて治してみようと、昨日は日曜日の習慣である10km強のランニングに汗を流してみましたが、キツいばかりであまり効果が無かったようです。。。

方向転換して、少しおとなしく体調を整えようと思います。

 

さて、お題目はお盆の間にまとめておこうと取り組んでいた、私が主宰する勉強会のコンテンツの整理をしていてふと思いついた事、マンガネタです。(笑)

ワンピース
ワンピース

非常に有名なので名前くらいは誰もがご存知だと思いますが、『ワンピース』と言うマンガがあります。

いい年したオッサンが、子供達が熱狂するマンガに熱心に食いつく、というのもどうかとも思いますが、年代を超えてたくさんのファンを獲得しており、私も同年代の経営者の方に強く奨められて読んでみました。

ストーリーは簡単且つ乱暴にまとめると桃太郎と里見八犬伝を足した感じ。(笑)
主人公ルフィーが個性的な仲間を増やしながら、海賊王になる事を目指して冒険をして様々な困難を乗り越えて行きます。
表面上のストーリーはさておき、なかなか示唆や考察に富んだ内容で、読んでいてハッと気付かされる事があったりします。

その物語の中に『悪魔の実』というそれを食べる事で超能力を得る事が出来るコンテンツが出てきます。

主人公ルフィーもその実を食べて強くなる訳ですが、、

これ、

悪魔の実
悪魔の実

物語では極端かつ短絡的に悪魔の実を食べる→強みを持つと言う構図が展開されるますが、考えてみると、私たちが住む現実の社会のなかでも同じようなコトってあると思うのです。

全ての人はそれぞれに違いがあり、違うってことは独自性を持っているという事に他なりません。
そして、その独自性は見方によってはその人しか持っていない『強み』でもあるかもしれないのです。

ただ、自分の強みを見いだす為に自己の内面を深く観察し、掘り下げ、見出した特徴を強みにまで研鑽する事って誰にでも簡単に出来る事ではありません。

と言うより、そんな事をしなければならないと思っている人自体、あまりいないと思います。

しかし、たった一度切りの人生は誰のモノでも無く、自分自身のモノ。

主体的に楽しく、気持ちよく、そして自分が生きた事を価値ある時間にするためには、自分自身の良いところ、強み、自分に合っていることを発揮することに向き合って見るべきだと思うのです。

少しの努力が必要ですが、自分の心の奥にある『悪魔の実』を探し出し、勇気を持って食して見るべきだと。

自分が心の奥底に持っている悪魔の実を探し出し、食べてみることを意識すれば、その先の人生が大きく変わる可能性があると思うのです。

ちなみに、ワンピースの中では悪魔の実を食べると超能力を得る代わりに、カナヅチになって海で泳げなくなってしまいます。

強みに特化することって、何かを捨てる事が必要なのかも知れません。

 

私のケースで言うと、『コツコツの実』という悪魔の実を8年くらい前に食べました。

そのお陰で、『続ける』という強みを手に入れて、小さな習慣を続けることで人生を大きく転換する事ができましたが、その代わりに失ったものが、確かに有った気がします。

ま、失ったのは主に遊びの時間ですが、、まいいか、(笑)

 

私が毎月一度、主宰する職人起業塾という勉強会では、職人と言う括りの人だけではなく、それ以外の職種の方も含めて、仕事を通して人生をより良くコントロールするためのマインドセット、原則論に基づいた日本式マーケティングの基礎知識の習得と実践等と共にUSP、コアコンピタンスと言った参加者の強みを探しプロモートするお手伝いも行なっています。

ついでに、多彩なキャラが登場するワンピースの中のどのキャラが近いか、というワンピースキャラ分析もお手伝いしたりもしていますよ。(笑)

ちなみに、私は黒足のサンジらしいです。

こんな感じ、、

サンジ
サンジ

悪魔の実を食らってみようと思われる方、お気軽に高橋までお問い合わせください。

僕と平和の使者との3000日戦争。

8月16日 土砂降り。

雨雲
雨雲
すみれの社屋の3階には大きなテラスがあります。
8年半前、新築するときにイベント(主にBBQになってしまった、笑)等に利用してコミュニケーションを取れるスペースが欲しいと要望を出して設計してもらいました。
いつでもイベント事ができる様にと、雨の対策もバッチリで、テラス全体に大きな屋根がかかっています。
し、しかし、、
世の中はすべからず表裏一体、良い事は同じだけの良くない事を連れて来がち。
竣工当時からその屋根を支える梁は恰好の雨宿りの場所としてたくさんの鳩達が集まってきました。
テラスの屋根で憩う鳩の親子
テラスの屋根で憩う鳩の親子
鳩が集まる事自体、別に良いのですが、問題は糞。
鳩達が集まるのを黙認しているとあっと言う間にテラスのデッキは糞だらけになっていまいます。
これじゃ、たまらん。と思い、社屋が竣工してからの8年間、鳩が住み着かない様にあれこれと手を打って闘い続けて来ました。
鳩が嫌がるらしい、と言う噂を聞いて、CDをぶら下げてキラキラさせてみたり、
不吉や、といわれながらからすの模型?をぶら下げて来たり、、
それでもダメな時はホースで放水して嫌がらせをしてみたり、、
靴を投げつけて威嚇してみたり、、
とにかく、私と鳩たちは8年間に渡って長く厳しい戦いを続けてきました。
し、しかし、、
いろんな対策をし、その場では一旦解決を見る様になったと思いきや、実のところ彼らはひつこく、何をしても根本的な解決には至らず、忘れた頃にこっそりと帰って来ては、クルックー、とやり出します。
私としても、この不毛な戦いに嫌気がさして来たのが正直なところで、今日の様な土砂降りの雨の日などは、しゃーないな〜、と停戦協定を提案し、雨宿りを黙認する様になって来ておりました。
楽しそうな鳩の親子
楽しそうな鳩の親子
そんなある日、ふと気付くと夫婦の鳩があろうことか屋根の奥まった所に『家づくり』をしているのを発見しました。
おいおいおいおい、勝手になにしとんねん!
と突っ込んでみましたが、既に完成目前まで工事は進んでいる様子。
人様の家づくりのお手伝いをしている立場の私としては、そのしあわせそうな巣を破壊するという選択は非常に厳しいものでして、、
どうしたものか、と悩んでいるうちにあっというまに彼らの愛の巣は完成。(涙)
おまけに、あっという間にピーピーと言う声が聞こえ始め、なんと2羽のひなが孵ってしまいました。
それからというもの、親達はせっせとエサをとって来てはひなに与えはじめ、そしてその姿は、非常に微笑ましく、宿敵として闘い続けて来た私でも、ついにこやかに見守ってあげたいと思ってしまうほど。。。
で、結局、この度、私は8年半の長きに渡る戦いに敗れ、これから彼らが落とす糞の掃除を毎日やり続けるという条件を全面的にのむ事になったのです。。
ウッドデッキにて鳩の糞掃除
ウッドデッキにて鳩の糞掃除
愛の力は偉大。ということでしょう、、(苦笑)
そんなこんなでこのところ、毎日ウッドデッキを水洗いするという習慣が身に付いてしまったわけすが、毎日掃除してみると、これが意外に大した事無いものでして、、
今思うと、何故たったこれだけのことでムキになって彼らと不毛な戦いを続けて来たのだろうか?と必死になって彼らを追い払う事に時間を割いていた事がばからしく思えて来ました。
考えても見ると、毎日デッキ掃除をする習慣さえはじめから持っていれば、彼らとの諍いなどする事も無かったのです。
てか、愛犬チャックとは毎日散歩に行ってウンチを取ってきてるわけやし、、
昨日は終戦記念日。日本人が先の戦争に対する反省と二度と同じ誤ちを犯さない様に、不戦の誓いを新たにする日でした。
戦争が好きか?と聞かれて好きだと答える人はいないと思うし、私もモチロンその一人です。
なのに、ただ、一日に少しだけの掃除をするのが嫌なだけで鳩を攻撃し排除しようとしてしまう。
今更ながら自分の心の中に有る闇に気付き、愕然とする思いです。
スティービン・R・コビー博士は利益が相反する相手、意見が違う人に対して、闘い勝ち負けを決めるのではなく、お互いが勝つことができる『第三の案』を探し求めるべきだと言い残されました。
WIN-WINの考え方こそ、人の心を平安にするということでした。
奇しくも?鳩は平和の象徴。
末永く、彼らと共に仲良く暮らしていきたいと思います。(笑)

終戦記念日 広島にて。

8月15日 終戦の日 雨 広島。

もみじまんじゅう看板
もみじまんじゅう

ご先祖様が帰って来ているということで、一人広島まで墓参り(掃除)に。

今まで一人で行った事はありませんでしたが、天気も悪いし、娘は(一応)受験生ということで忙しいみたいやし、すみれママ☆も仕事が溜まっているとのことだったのでたまには一人で行くのもいいかと思い、行ってきました。

日蓮宗 国分寺
日蓮宗 国分寺

おじいさんの代までは広島市内だったので、本来親戚が広島にたくさんいてもおかしくないのですが、69年前と9日前、米軍によって投下されたリトルボーイという名の爆弾で一族郎党ことごとく灰と化したらしく、神戸に移っていた祖父以外、生き残る事が出来なかったようです。

雨宿り
雨宿り

ただ一人残っていた遠い親戚筋のおっちゃんも今では音信取れず、お墓の掃除、供養はもっぱら私の仕事になっています。

墓
高橋家の墓

(土砂降りの中)墓前に手を合わせて、今私たちがここにある事への感謝を唱えてきました。

 

大東亜戦争が終結して69年。

戦争を体験した方も少なくなって来て、今では遠い昔の出来事の様になりつつありますが、私が生まれたのは終戦後わずか22年後。

世界中を見渡しても最高レベルの自由と豊かさを満喫した暮らしを現在私たちが送れている事は奇跡的な事なのだと改めて感じると共に、先人の耐え難い苦労と血のにじむ様な努力に対して敬意と感謝の念を忘れてはならないと改めて感じる時間となりました。

 

感謝致します、ありがとうございました。

合掌。

 

おまけ、新幹線で広島駅に降り立つと駅の北側に出てしまいます。

北側の飲食店街にもみっちゃんなど、お好み焼き屋さんはあるのですが、勇気を振り絞って地下の連絡通路を南に渡ってみると、麗ちゃん、いっちゃんなど、地元でも人気のお店がキラ星の如くあります。

ま、どこも1時間待ちの行列ができてましたが、、(笑)

牡蠣お好み焼き
牡蠣お好み焼き

比較的行列が少なかった『おおい』ここも十分イケました。(^^)

Pizzeria Del Mare 〜オッサンの挑戦〜

8月14日 雨のち曇りのち晴れ。

東条の森 大蔵コース
東条の森

世間様はすっかりお盆休み。

私も今日は人並みにお休みを頂きまして、いつも仲良くして頂いている同業のK若旦那に誘って頂き灼熱の昼からスルーでまわるという過酷なゴルフへ、(笑)

曇ったり、小雨が降ったり、太陽が顔を出したりとめまぐるしく変わる忙しい天気でしたが、とにかく凄い湿気で蒸し暑い、、スタートしてすぐからすぐにへばってしまいました。

夕暮れの大蔵コース
夕暮れの大蔵コース

それでも夕方になり日が落ちると涼しい風が吹き、スコアも尻上がりに良くなりましたが、ラウンドを終えてみると、結局いつも通り。後の祭りでした。。

 

さて、お題は三木のゴルフ場の帰り、前から言ってみようと話題に上っていたお店に行こう!ということでK若旦那と一緒に行ったピザ屋さん。

 

Pizzeria Del Mare

Pizzeria Del Mare

5.0
石釜でピザを焼く森崎オーナー
石釜でピザを焼く森崎オーナー

なんと、このオーナーシェフは元々私たちと同業のリフォーム会社を経営されていた方で、ピザ好きの趣味が高じて自分で石釜を作って焼く様になり、それがエスカレートしてリフォームの会社を廃業し、本場イタリアに修行に行ってしまったという凄い人です。

で、少し前に帰国してピザの専門店をオープンされたのでした。

 

私たちと同年代の経営者のその勇気ある決断と凄い行動力には脱帽ですし、私たちの様な年齢になってもまだ全く新しい人生にチャレンジする事が出来るという勇気を頂いています。

新しいご商売はどうですか?

と聞いてみると、「飲食って大変ですよ。」との事でしたが、好きだったピザを焼く事はやっぱり楽しい様で、羨ましい気持ちになりました。

M崎さん、中年のオッサンの夢の実現、心から応援しています!

打倒チー○くらいの勢いで頑張ってください!

また行きますね!

本格エスプレッソは甘甘。
本格エスプレッソは甘甘。

本格的なエスプレッソも最高でした!

 

まず行動、そして習慣。

8月13日曇り

お盆休みもそろそろと本格化。

総社
総社

私は少しゆっくりめではありますが、溜まったままの仕事の残務処理など、ボチボチと仕事をしています。

昼からはお盆の真っ最中と言うのに良くこれだけ集まったなー、と感心してしまった、100人でのランチ会、神戸パワーランチに(久しぶりに)参加してきました。

今回はなんと!やり取りの真っ最中のお客様で何かとお世話になっている方が事務局の一員として参加されておりビックリ!

神戸の狭さを改めて感じてしまいました。(笑)

 

その後は人材コンサルタント会社の新しい担当者さんと打ち合わせをしたり、西宮警察署に届け出を出しに行ったりと全くもっていつもと同じ感じ、、

お盆を感じさせない一日でした。(笑)

 

さて、お題目は昨日のコーチングセッションで感じた事。

いつもの様に、「最近はどうですか?」という質問から、このところの振り返りへと入って行くのですが、ちょうど半期の決算が終わったところという事で、(遅っ)上半期の振り返りとなりました。

今年の初めは消費税導入前の駆け込み需要が有ったこともあり、ずいぶん忙しくさせて頂いたのですが、忙しいながらも昨年の決算につづき、2年前に目標として掲げた数値を守る事が出来ました、というご報告をさせてもらいました。設定していた数値と言うのは量ではなく質だったということで、忙しくしててもそれが守れたということで価値がある結果だったと。

かといって、毎回のコーチングセッションでその目標達成に向けて進捗の確認や戦略を練り直したりする事は全くなくて、実際、コーチとのセッションの中では目標を立てたのさえ薄い記憶となりつつありましたが、一昨年からその目標を達成する為の取り組みを地道にコツコツと積み上げて来た結果がやっと実ったので、一応ご報告ということです。

 

目標とは『目的を達成する為に段階を踏み、刻んで行く数値と時間の設定。』という風に私の中では定義しており、その数値を達成する為には、プランを立てて、状態を整えて、行動を積み重ねる。そしてその行動の結果を検証し続けることでプランを修正して行けば必ず達成出来るものだと思っています。

その意味では、目標設定の段階で決めた習慣を守るだけで出来て行く事ってかなりたくさんあるような気がします。

 

セッションの中で「目標達成が出来た一番の原因はなんですか?」

と、コーチに聞かれ、私が答えたのは、「やっぱり意識改革だと思います。」ということでした。

 

ヒンズー教の教えに、

『心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる』

という言葉がありますが、行動を習慣に昇華させる事で人格が変わるというのは言葉を変えると意識が変わる、という事だと思います。

今回、一つの目標を達成出来たからといって運命も人生も変わらないかも知れませんが、こんな小さな目標と言う階段を一段ずつ登って行く事で、人生の目的に少しずつ近づいて行けると思っています。

しかし実際に私が経験則として持っている、そして実際に心がけているのはこのヒンズー教の教えとは、少し違います。

『まず、行動ありき、そして習慣に落とし込むこと。』

今回の事も意識が変わったから結果が出たのか、というと決してそうではなく、結果にコミットして細部に拘った習慣を持った事で徐々に意識が変わっていき、それが奏功して結果が出たというのが本当のところです。

心を変える(意識を変える)にはまず行動、そして習慣というカタチをつくることが結果を出す近道であり、頭の中で考え過ぎて、こねくり回すよりもずっと効果的だと思っています。

まず、心が変われば、というヒンズー教の教えとは順序が違うように思えますが、これは結局サイクルで、一度まわり始めると、スパイラルを描く様にグルグルとまわると思いますので、結果的にはおなじ事なのかも知れません。

とにかく、行動なくして目標達成なし!ということだけはいつも心に刻んでおきたいと思います。

私的にアレンジしてみると、

『行動が変われば、習慣が変わる。

習慣が変われば、意識が変わる。

意識が変われば、結果が変わる。

結果が変われば、心が変わる

心が変われば、人生が変わる。』

ってところでしょうか。

 

おまけ、スクスク育っているニャロ(仮称)

(おなかが減っている時だけ)ずっと私の後をどこにでもついてきます。(笑)

いつもつきまとうにゃろ(仮称)
いつもつきまとうにゃろ(仮称)