圧倒的他者貢献を掲げるチームの力。

令和元年12月25日 快晴

令和元年最後の朝活。

クリスマスの水曜日。今朝は今年最後の朝活、BNIドリームチャプターの定例会でした。令和元年の最後の締めのメインプレゼンターを私が務める事になり、来年の社名変更以降の「株式会社四方継」としての理念やビジョンを公の場で初めて語らせて頂きました。年間通して毎週顔を合わせて、コミュニケーションを取ってきた仲間が集まった場は、リラックス出来て安心して、思いの丈を話せる場であり、ドリームチャプターに参加して、メンバーの皆さんに頂いた気付きと学びを糧に、来年から新たな事業を立ち上げますと感謝を込めて告知させて頂きました。

運がいい。

すっかりドリーム名物になりつつある、炎のエデュケーター、熱きハートで保険業界を変えようとしている角岡さんのエデュケーションコーナーは自分の事を運がいいと思う事で、困難や問題が起こった時に、乗り越える気力を漲らせる事が出来ると、セルフイメージの重要さを訴えられました。「天よ我に七難を与えたまえ!」と籠城していて兵糧攻めにあい、餓死寸前の戦国武将が言った話は有名ですが、たしかにそれくらいの心構えで物事に当たれば、どんな難局も乗り越えられる気がします。朝からいい話を聴くことができて私は非常にうんがいいです。(笑)

ビジョンは圧倒的他者貢献。

今日のミーティングは今年最後と言うこともあり、終了後に十数人連れ立って朝食会に行きました。神戸市役所の最上階の展望レストランならぬ展望喫茶店であれこれと雑談をしながらフランクなコミニケーションをとっている中で、諸事情あって今年退会したメンバーの話になり、その人のお店に最近になって言ったらとても喜んでくれたとメンバーの1人が話していました。それを聞いた塗装専門店ヌリプロのりょう社長が、BNIのメンバーを辞めた後でも、ご縁があって仲良くなったいい人のお店は応援したいよね。と話しているのを聞いて本当に心根の良いメンバーが集まっていることを実感しました。私が所属するドリームチャプターは「圧倒的他者貢献を実践するチーム」をビジョンに掲げており、オープンなマインドで自分にできる貢献をできるだけ誰にでも行っていこうとコミットしたメンバーが集まっている素晴らしいチームです。朝食会からの帰り道、ビジターとして参加されていた甲斐さんが良君のその言葉にしびれた。それがきっかけでドリームチャプターに入会する意思を固められたと言ってくださりました。先週に続き2週連続で即決の入会申し込みです。

目指すは三方よしの綺麗事の世界の実現。

はるか昔から多くの偉人や、卓越した業績を残された大経営者さんたちが口を揃えて言っていた、「よき行いが良き人を連れてきて良きビジネスを生み出す」二宮尊徳先生による日本式で言うと、バケツの法則。アメリカ由来のBNI式で言うとGiver‘s  gain、どちらにしても古典的な原理原則に基づいたマーケティング理論ですが、そんな理論を実際にチームでビジネスとして取り組める環境は本当にすばらしいと思います。混迷を深める日本経済、さらに深刻な問題を抱える地域経済を持続可能なものにする循環の種ががここにあるのだと実感した次第です。来年も綺麗事の理想論に思えるような取り組みの中から、リアルなビジネスチャンスを生み出せる団体を目指して精力的な活動を続けていきたいと思います。BNIドリームチャプター皆様、新メンバーになれる甲斐さん、ぜひ幸せで実りある年末年始を過ごしてください。来年も今年に引き続きよろしくお願いいたします。1年間ありがとうございました。


有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を2020年1月19日から変更し「株式会社四方継」と変わります。

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行くも地獄、戻るも地獄の人材採用。

令和元年12月24日晴れ

今年最後の倫理法人会。

火曜日は朝活の日。今年最後の倫理法人会のモーニングセミナーに朝起きして向かいました。12月も下旬だと言うのに今朝の神戸の気温は夜明け前にもかかわらず10度近くあり、随分と暖かいクリスマスイブの朝になりました。今日のモーニングセミナーの講話者は京都東倫理法人会から上西副会長にお越しいただき、解体業で刑務所から出所してきた元受刑者を更生させながら事業を行われている話を聞かせていただきました。従業員さんを自社ビルに住まわし、同じ釜の飯を食べながら社会復帰できるように、和気あいあいとした職場づくりをされているのが伝わり、建設業界が持つ素晴らしさを改めて感じさせてもらうことができました。

建設業の働き方改革。

上西副会長の事業所には刑務所や養護施設から働きたいと言って若者が次々に集まってくると言われておりましたが、建設業界全体を見渡すと深刻な若者離れに皆さん悩んでおられます。昨日のNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会の定例会でのディスカッションでも、人材の採用についての話題でずいぶん盛り上がりました。人材募集のサイトに結構な費用を使っても良い人材も集まらないし、採用したところで長く続かずすぐにやめてしまうと。また、最近の若者は給料が高いことよりも、週休2日で休みをしっかり取れる会社を選ぶ傾向にあると多くの方が口を揃えて言っておられ、採用活動と同時に就業規則の見直しをされている方も少なからずおられました。建設業も旧態以前のグレーな働き方のままでは若者に見向きもされなくなっていると言うことなのでしょう。

要は運用。

ディスカッションの中で私に水を向けられて申し上げたのは、就業規則はいわば書きたい放題で、労働基準法に適合したものを作る事はいともたやすくできますが、大事なのは就業規則そのものではなくて、実際の運用だと言うことです。建設業は特定業種として認められ、残業時間の上限が現在は定められておりません。就業規則で労働時間を明確に定め、勤怠管理を適正に行って、休日出勤や残業手当をきっちりと支払えばそれでよかったのですが、それも昨今の働き方改革の流れで法改正が行われ、5年後の猶予期間が経過した後は上限の残業時間内に収まるような働き方が我々建設業にも求められています。適法の就業規則を作り、残業代を払えば済むのでは無く、法定時間通りの運用が出来なければならなくなります。

時間短縮ありきの罠。

経営者にとってスタッフの所得を上げつつ、労働時間を減らす事は目標にすべき重要なタスクですが、問題は事業所の売上、利益を保てるか、事業計画通りの成長が実行出来るかです。これが非常に難しいバランスで、現在、実際に商社やメーカーで働き方改革に取り組まれている中で、見積もり等のレスポンスが遅くなり、あまりの遅さに痺れを切らせて競合他社に注文を移してしまう例が私の周りでも起こっています。時は金なり、就業時間の短縮ありきで仕事の回転数が落ちてしまうと当然売り上げは下がりますし、顧客の信頼も失ってしまいます。残業禁止で業績を大きく落としてしまっては何のための働き方改革なのか分からなくなってしまいます。

行くも地獄戻るも地獄。

上述のバランスは従業員一人あたりの労働生産性に拠るところ大ですが、そもそも中小零細企業の労働生産性は大企業のそれの半分程度だと言われています。この大きな乖離を解消しなければ、主に大企業向けに始まった働き方改革の波に飲み込まれた中小企業は次々に破滅への道を歩む事になります。かと言って、改革に取り組まず今まで通りの休みも少なく、残業だらけの事業所に人は集まらず、事業は立ち行かなくなります。行くも地獄、戻るも地獄と言ったところでしょうか。

ブランディングの必要性。

では、我々のような中小の、特にグレーの会社が多いと言われる建築業を営む事業所はどうすればいいのか?と言う問いに対する答えは、気合と根性で頑張る。とかではなく、大企業との労働生産性とのギャップを埋める具体的な方法を考えるしかありません。大企業と中小零細企業との生産性の違いの根源は、IT活用や設備の違い等ももちろんありますが、実は優秀な人材を採用できるブランド力と、採用後の教育制度の充実の2点に尽きると思っています。私達も小さくても魅力的な会社だと若者に認められるブランディングをしなければならないのですが、まず初めに行うべきは、外部向けのプロモーション的なプランニングではなく、既存の従業員にモチベーションを上げて活躍してもらえる様に、社内での理念の共有や、同じ目的意識を持って業務に向き合う体制作り、顧客の感動の体験を再現し続けるインナーブランディングの構築に取り組むべきです。

人事制度とブランディングとマーケティング。

表面的にとりあえず人を集めるのではなく、理念に共感しモチベーションの高い人材を集めるには経営者が事業の目的を明確に示し、社内に共有し、 目標に対しての進捗に応じた従業員への評価制度とその基盤となる等級制度、キャリアプランを示すところから始めるべきだと言うのが人事制度の基本です。そして、従業員に未来を示すには、事業所が持続継続していく仕組みを持つ必要があり、インナーブランディングと合わせてマーケティング理論に則ったビジネスモデルの構築を同時に行わなければなりません。その入り口となる人事制度のワークショップを現在一般社団法人職人起業塾で絶賛行っていると言うわけです。ご興味がある方はお気軽に私(高橋)までお声掛けください。イベント情報は以下。(^ ^)


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新会社「株式会社四方継」は「人、街、暮らし、文化を継ぎ「四方良し」を実現する」を理念に、
建築事業部「つむぎ建築舎」で「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり。」
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ミルクボーイと4回転ジャンプとヒットマン思考。

令和元年12月23日快晴

2019年ラストウィーク

いよいよ年末押し迫ってきた感のある実質令和元年ラストウィークの月曜日は、ホームページリニューアルのウェブ会議や、社内ミーティング等と事務所内にいるにもかかわらず慌ただしい1日になりました。夕方からは今年最後となるNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会の定例会に出席、満を持して理事長に就任される西神戸リフォームの岡橋社長を支えて、来年はより一層活発な活動をしていこうと大いに盛り上がりました。これから一気に減少傾向になると言われている新築市場から、多くの建築会社がリフォーム市場にシフトする中、安心して依頼できる地域密着のリフォーム業者が存在することをアピールする団体の長として岡橋社長には強いリーダーシップでメンバーを牽引してもらいたいと思います。私もできる範囲で精一杯お手伝いします。(笑)

世代交代の波。

あっという間に今年も残り1週間となり、世間は一気に年末モードに移ったように感じます。昨日行われていたすっかり年末の風風物詩になった漫才王者を決定するM1グランプリでは全く名前も聞いたことがない、今年初めてテレビで漫才を披露したと言うミルクボーイが古典的なパターンの中に新しさを感じさせる漫才で史上最高得点で優勝を果たし、一躍スターダムにのし上がりました。またアイススケートではレジェンド羽生結弦さんに代わって宇野庄松さんが優勝したり、女子フィギアでも新旧交代で新しい女王が誕生しておりました。NPO法人の世代交代は初老からまた初老に変わるボチボチした感じですが、世間ではものすごいスピードで新陳代謝が加速しているように感じてなりません。

4回転が当たり前の世界。

フィギアスケートの全日本選手権で優勝した平選手は今回4回転ジャンプを飛ばないままで日本一になりましたが、解説者の話を聞いていると、ロシアの選手に勝つには4回転ジャンプを成功させることが不可避とのことでした。私たち世代は伊藤みどりさんがトリプルアクセルを飛んだ時に人間技ではないと思って見ていた世代なので4回転が必須になったと言う言葉に衝撃を受けました。偉大な成績を上げた先輩を具体的な目標にして目指し、さらにその壁を乗り越えようとする努力を続けていくと人は想像超えるパフォーマンスを生み出してどこまでも進化していくものなのかと思い、自分自身を振り返ってそんなに具体的な目標設定をしているかと言われるとその辺は非常に曖昧でぬるい状態になっていると見につまされた次第です。

 

的をかけて、追いつき追い越せ。

そういえば、と思い出したのは若い時に先輩に教えてもらった仕事への向き合い方です。「まず身近な少し上の先輩を的にかけて、1日でも早く追いつき追い越せるように努力しろ。その先輩に追いついたら次の的を探して、その人にも落ち着いたらまた次の的を探してと順番にのし上がっていけるようにすればあっという間に一人前になれる」とまるでヒットマンになるかのように、社会に出て真面目に働きだした当初に教えられました。スポンジのように超素直で誰の言うことにも真面目に取り組み吸収するタイプだった私は、その先輩の教えを守り、ずっと、少し上の人を的にかけては、追いつき追い越せを繰り返していました。さすがに意識はしていませんでしたが、ひょっとしたらつい最近までそんな思考が残っていたような気がします。

ビジョン達成にはマイルストーンが必要。

よく若手の経営者さんに若い頃、どんな考え方で仕事をしていましたか?と聞かれたら上述のような「職人の頃も、経営者になってからも、少し先を行く人を目標にして朝具体的に自分自身の弱いところの補完と強いところを伸ばす努力をしてきました。」と答えて、「昔から負けず嫌いだったんですね。」と言われることが少なからずあります。しかし、今になって振り返ってみると、それは単なる負けず嫌いではなく、具体的で明確な目標設定をしてきたと言うことであり、そのモチベーションの源泉は、その先のビジョンを見据えていたことに他なりません。事業を行っていく上でビジョンの大切さは言わずもがなですが、大事なのはビジョン達成のためのマイルストーンとして、身近でわかりやすい、明確な目標設定なのだと改めて思います。特に、新しい事業を立ち上げようとすると、目標にする先輩がいなくなるわけで、目標設定が曖昧になっているのが今の自分自身の現状ではないかと考えてしまいました。来年は新しい事業もスタートすることですし、なんとか明確に的にかける先輩を見つけたいと思います。少し品がない言い回しですが、ビジョン達成のためには泥臭い部分も必要ではないかと思う次第です。(笑)


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11年目の横串会とご縁と検索不要の世界。

令和元年12月21日晴れのち曇り

11年目の横串会

この週末は毎年恒例のtotoリモデルクラブの関係者の集まりでゴルフコンペの後、姫路の山奥の峰山温泉豊楽にて猪鍋をつつきながら1年間を振り返る会があり、やっぱり夜明け前に起き出して自宅を飛び出ました。ひょんなきっかけから横串会なる忘年会を企画する様になり、姫路、神戸、西宮、大阪と広域にまたがってTOTOリモデルクラブに参加している経営者さんと年末に集うのも今年で11年目を迎えました。10年一昔と言いますが、一昔前には勢いのある若手経営者の集まりの会だったのが、いつの間にか50過ぎの初老のおっさんが増えてきており、若いメンバーの加入もあるにしても残酷な年月の流れを感じずにはいられません。

目指すべき競合への勝利ではなく、顧客満足。

一般的には同じ業種、業態の会社、特に近隣ともなればライバルだと思いがちですが、TOTO社が組織された全国のリフォーム事業のネットワーク、TOTOリモデルクラブで知り合った人たちはオープンに情報を開示して、お互いが良くなるようなコミニケーションを積極にとってこられました。私も15年ほど前からその仲間に入り、同業他社の経営者、経営幹部の方々との交流の中で様々な学びの機会を得たり、実際に仕事でお世話になったりと随分とお世話になりました。そんな長年お付き合いいただいている仲間とともに1年の締めくくりにゆっくりと時間を過ごし、今年1年の振り返りと来年どのような事業を行うのかをコミットメントするのはちょっとした自分自身の定点観測であり、今では非常に貴重な場となっています。

ご縁の不思議。

そんな10年来の友人のような関係になったメンバーさんに、様々な人とのご縁もいただいてきました。奇しくも、昨日打ち合わせに伺った大阪のクリニックの理事長を紹介してくれた方も元を質せば今日一緒に泊まったメンバーのキヨちゃんから派生したご縁でした。そして、さらに驚いたことに紹介されたクリニックの理事長は以前とある勉強会で一緒になったことがあり、お互いにうっすらと記憶している程度でしたが、私が共通の知り合いの名前を出すと、当時のことを思い出されて、お互いに随分とテンションを上げました。縁は異なもの、、と言いますが、本当に人のご縁って不思議なもので、どこでと人がつながっているのか分かりません。

因果応報。

同じような話で、私が長年書道を習っている大山先生が、つい最近すみれのスタッフの紹介で、とある企業にてお習字教室を開くことになり、その経営者に挨拶しに行ってみたら、先生が昔取り仕切っていた飲食店の時のお客さんで、お互いに好印象を持っており昔話に花が咲いたと言われていました。先生曰く、「世間は狭いわね、悪いことはできへんわ」との事でしたが、職業や立場が変わろうともいつも人に親切で、丁寧な生き方をされてきた先生のあり方が人徳となって返ってきたのだと思った次第です。裏表がある人は必ずどこかでその化けの皮がはがれるわけで、逆に陰徳を積むような行動ができる人には必ずそれなりの果報が巡ってくると信じています。

利他ビジネス。

因果応報、原因と結果の法則など洋の東西を問わず、偉人たちは善き行いをすれば、幸せが訪れると言われ続けています。上述のご縁が繋がって仕事となって稼げるのも、いわばその原則に従っていると言ってもいいと思います。そう考えると、私たちは事業として「善きこと」をすれば、未来に自然と利が乗ってくるのではないかと思うのは当然で、利他の心を持つ事が人生を成功に導くと生けるレジェンド経営者、稲森和夫さんも仰っています。私も以前からこの原則に素直に従った事業がしたいと思っておりまして、UXデザインを学んだり、新しいコミュニティーに入ってみたりしながら、昨年1年間かけて構想を練りました。その結果、来年から「地域コミュニティー紹介事業 つない堂」として新しい事業部を立ち上げることになりました。

検索不要の世界。

つない堂のビジネスはシンプルで、神戸を中心に、地域に根ざす素晴らしい人やサービスを私たちとご縁を頂いた方に延々と紹介し続けて、5年後にはありとあらゆる業種、業態の専門家とサービスを網羅するネットワークを作りあげようとしています。何か新しいことをやる、買う、行く、などのライフスタイルの変化がある際に相談してもらったら、しっかりと検証して間違いない人やサービスを紹介できる窓口にします。例えば、海外旅行に行くのにホテルと宿をネットで自分で予約できる時代になりましたが、実際やってみるとあまりの情報の多さに何が正解かわからなくなって、何時間も延々とPCとにらめっこしてしまったりします。私たちが紹介する旅行代理店は手数料は1000円かかりますが、最安値の航空券と安全で清潔でコストバランスに優れたホテルを電話一本ですぐに予約してくれます。とこの様な信頼関係に基づいた安心で心地よい『検索不要の世界』を作りたいのです。良いことを積み重ねると未来はきっと明るくなる。スタッフと一緒にそれを実証してみます!


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建築の力。スティーブン・ホールと建築倉庫

令和元年12月20日晴れ

年末年始の事務所改装

今日は事務所で年末年始に行う改装工事の打ち合わせを延々と行い、夕方からは大阪庄内のクリニックの改装工事をご紹介いただいて打ち合わせ。夜は工事を終えた後支援の焼肉屋さんのレセプションにご招待いただいてスタッフ一緒にとお邪魔したりと年末らしい慌ただしい1日になりました。来年からのリブランディングに伴い社名を変更するのに合わせて、スタッフの働き方、組織改革も同時進行で行う事になっており、もっとコミュニケーションが取りやすい働きやすい事務所への改装を決めましたが、スタッフそれぞれのニーズを汲み取りながら、意図を建築デザインで現実化するのはなかなか大変で、イメージはWe  work!と近しいのに、レイアウトは全然違う意見になったりと苦心しています。。いい着地が見つかればいいのですが、、

建築で課題解決。

事務所の改装を決めた背景には建物の使い方、デザインで解決できる課題があると私が信じているのが根底にあります。15年前に現在の社屋が竣工した際には、その当時では非常に珍しいスタッフが座るデスクを固定しないフリーアクセスを採用しておりましたが、スタッフの人数が増えてきたり、事業部を分けたりする中で、チーム制を導入し大きなテーブルを真っ二つに切って、チームごとのアイランドを作ったりとマイナーチェンジを繰り返してきました。現在は大工と女性設計士がペアを組むバディー制となり、もっと自由にコミュニケーションを取りながら仕事をできる環境にすべく、再度、フリーアクセスの形態に戻そうとしています。もう一つは「おしゃれな事務所で働きたい」との女性陣の声を聴いて、イマドキのインテリアデザインを取り入れて、わー素敵!と言ってもらうのが非常に重要なタスクです。(^ ^)

建築の力。

建築に課題を解決する力があると言うのは私が勝手に妄想しているだけでは無く、実際に街中の何処にでも事例として存在しており、建築家、デザイナーの仕事を見る度にその様々なアプローチや思考に感心させられたり、勉強させられたりします。昨日、東京出張のついでに以前から一度訪問したかった寺田倉庫が運営する建築倉庫ミュージアムでその力をまざまざと体感して、大いに刺激を受けてきた事もあり、今日の社内mtgではいつに無く自分の意見を強く述べて見ました。あまり好評では無かった様ですが、誰もが喜んでくれる、いい着地を見出せればいいと願っています。

建築の作り方。

昨日訪れた建築倉庫ミュージアムではスティーブン・ホールの建築展が催されており、毎朝必ずデッサンを描いてイメージを沸き立たせ、理論と概念と意図を融和させる事で新たにクリエイティブな、斬新な建築デザインを生み出し続けて来られた足跡を見て、建築が持つ力を改めて感じさせられました。特に、幾何学模様を組み合わせで内と外を融合させて概念化、デッサンやプロトタイプの模型で建築としての意味と意義を深く探究していく手法というか、アプローチには感心といよりも驚きました。一見、私達が携わる住宅や店舗のデザインとはかけ離れている様に思いましたが、常識に囚われない事と、建築はいかにあるべきか?という概念を持ち続ける重要性は共通点としてある様に感じた次第です。

寺田倉庫のイノベーション。

建築倉庫ミュージアムのチケットを購入すると、予約制で寺田倉庫内に収納されている建築模型を無料で閲覧させて貰えます。これがなかなかの見応えで私の様な建築実務者にしてみれば、有名建築家やデザイナーの作品を立体で見れる稀有な機会でして、たっぷり30分間、倉庫内に展示とも収納とも見分けがつかない棚の間を歩き回りました。それよりももっと凄いと唸ったのは、多分汚かったであろう古い倉庫を内外装共きれいにリニューアルして、まるでギャラリーのような空間にしつつ、倉庫の機能はそのままに圧倒的な付加価値を生み出していることです。イノベーション、リブランディングのベンチマーク企業の中に実際に入ってそのサービスを体感できたことは私にとっては大きな喜びで、テンションを最高に上げました。

三方よしモデル。

寺田倉庫のイノベーション事例はつとに有名ですが、中でも私は建築模型を預かるビジネスモデルが特に秀逸だと思っており、出来る事なら自社でもこの様な事業を形態を変えて行いたいと思っています。簡単に説明すると、1ユニット500円、初期費用ゼロの敷居の低さで壊れやすくデリケートな建築模型を預かって、管理するサービスで、預けている間にその作品を展示したりWebサイトで閲覧する事が出来る仕組みを作り建築倉庫のブランディングと集客のツールとして活用しつつ、更にこれから建築を考えている人や学生を建築デザイナーに繫げる営業支援や採用支援、要は建築家のブランディングの手伝いまでを同時に行なっているのです。昨日も平日の昼間にもかかわらず、学生らしき若者が多く詰めかけていてとても賑わっていました。まさに三方よしのビジネスモデルで、ただ単に大量の貨物を預かるだけだった倉庫業が生み出したイノベーションの凄さにただただ驚くばかりです。

建築の力

寺田倉庫のイノベーションは長年培い、既に持っていったリソースにIT、デジタルの力を掛け合わせターゲットユーザを変えてビジネスモデルを再構築したをした素晴らしい事例ですが、そこには建物、建築と言う大きな要素が含まれており、その価値を見直し、利活用した事が大きな要因であり、また、前提条件では無かったかと思うのです。建築の持つ力を再認識して、その価値を再生する事によって大きなアドバンテージを得る事が出来ると考えれば、リブランディングやゲームチェンジが必要となるこれからの時代に我々建築業界の住人が活躍する場面は非常に多く、また重要な役割を担っていると言えると思います。建築の力を発揮出来る提案をする力を研鑚し蓄積しなければと思った次第です。


有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を2020年1月19日から変更し「株式会社四方継」と変わります。

新会社「株式会社四方継」は「人、街、暮らし、文化を継ぎ「四方良し」を実現する」を理念に、
建築事業部「つむぎ建築舎」で「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり。」
地域コミュニティー事業部「つない堂」では「人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ」
二つの事業部で二つのビジョンの達成を目指します!


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日時:1月28日(火)14時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:5000円 懇親会は別途5000円
場所:スペースアルファ三ノ宮
定員:10名
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建設業界のボトルネック。@建設2030サミット

令和元年12月19日 曇り一時雨

建設2030サミット

東京にて。昨日開催された建設2030サミットで建設職人甲子園のパネルディスカッションを行うのでパネラーとして来てください。とお誘い頂き、このクソ忙しい年末にかよ、とチラッと思いながらも職人業界に一肌脱ごうと無理矢理予定をこじ開けて東京出張をねじこみました。結果的に、午前中のパネルディスカッションは中止となり、私が「職人の地位向上無くして職人不足解消は無い!職人の生涯年収を担保するキャリアパスと現場作業以外の教育のシステムを構築すべきだ!」と持論を振り回す事はありませんでしたが、「労働集約型の業種で人の問題を乗り越えられるか?」と言うテーマにパネラーとして登壇された楓工務店の田尻社長が「職人の育成は目的意識の共有からだ」と本質論を語られているのを見て溜飲を下げました。それにしても、10年後の建設業を標榜するサミットにしては、パネルディスカッションが全体的に一歩も二歩も踏み込みが浅かった印象を受け、せっかくの1000人規模の素晴らしいイベントなのにと、少し残念な印象も拭えませんでしたが、それでもパネルディスカッションに登壇された方は業界を飛び越えてそれぞれ素晴らしい取り組みをされている方ばかりで大いに刺激を受ける事ができましたし、大きな意義があるイベントだったと思います。

ボトルネックは職人不足。

建設2030サミットでのパネルディスカッションを聴いていて、根底に共通して流れている課題は職人不足問題であり、あと10年で現在活躍している職人が次々に引退していくと、建設業界は機能しなくなるのは誰しも感じており、理解されていると思いました。しかし、現状の職人の雇用、育成の環境を根本から大きく変える事なく、今までの延長線上でなんとかなれば良いなぁ、と根拠なき楽観主義に陥っている様に感じてなりませんでした。間違いなく建設業における今後のボトルネックは職人不足であり、それは機械化、大型パネルなどのプレファブ化、外国人技術実習生の採用などの対処では解消し切れない事に誰しもが気付いているにも関わらず、ではどうするべきか?と言う難しい議論を避けている様に感じたのが正直な感想です。

若者に見向きもされない業種。

パネリストにYouTuberとして注目されている20歳過ぎの大工見習いの女性が登壇されておりました。「ぶっちゃけ日給8000円で車も保険も自分持ちでガソリン焚いて現場に行く現状は金銭的にはとても厳しいですけど、現場作業が楽しく、やりがいがあるから、一人前の職人に憧れているから続けている。」とその彼女は言っておられましたが、あと数年、このままの状態が続き、将来の自分の姿をイメージ出来なければそんな高いモチベーションを持った若者も現場を去っていくのだと思いました。そして彼女自身も言っていましたが「現場すげー、職人になりたい!」と現場を見て感じてモチベーションを上げた自分は超レアケースで、職人で働くことの悪い印象が刷り込まれすぎていて、口でいくら説明しても、若者は誰も現場で働きたいと思わない。と言われたのがまさに職人不足問題のインサイトだと思った次第です。

外国人実習生の実態。

その彼女に、職人不足の解消の手立ての1つだと思われている外国人技能実習生の受け入れについてどのように考えますか?とファシリテーターが水を向けたところ、「言葉も通じない異国に出稼ぎに来て、先輩の職人にぼろくそに罵倒されている姿を多く見ており、全く良い印象はない。」とリアルな現場の声を吐き出されていました。実際、それはほとんどの建築現場で行われている実情にもかかわらず、薄っぺらいモデレーターがそんなひどい業者がいるんですか、と軽く流してしまったのは非常に残念で、圧倒的多数の外国人技術実習生が不遇な環境で技術を学ぶ実習ではなくただの最低賃金で雇える人夫として便利に使われ、耐え難い苦労をしながら、日々現場で働かされていることと、その悪影響について目を向けるべきだったのですが、、残念でした。

覚悟と愛情。

もちろん、建設業で外国人実習生を受け入れられている事業所でまともな会社はありますし、そこで働く外国人の若者たちは非常に幸せな環境で人生を大きく転換するチャンスを手に入れられるのも事実です。ちなみに、すみれで受け入れていた中国からの技術研修生は日本語検定の1級もしくは2級を合格して帰国して大きなチャンスを手に入れたようで、未だに日本に来たおかげで人生が好転したと私にメッセージをくれることが度々あります。私も、日本での体験を良きものにして欲しくて富士山を始め様々なところに彼らを連れて行きました。彼らの日本での成長は休みの日や、仕事が終わってからのプライベートの時間まで関わって、日本語習得のサポートをしてくれたすみれのメンバーの努力の賜物ですが、3年で帰国するのが決まっている彼らに対して愛情を注ぐのは並大抵の覚悟でできることではありません。実際に自社でその姿を見ていて、世の受け入れ先企業がどれぐらい外国人実習生を人として尊重して、その成功に尽くしているかと考えると本当にごく稀なのだろうと思ってしまいます。

長期的な視点での人材育成。

そもそも、外国人実習生制度は日本の高い技術力を身につけて母国で活躍する人材を育成すると言う建前ですが、実際に日本にやってくる若者の大半は出稼ぎであり、高度人材登用制度も含めて日本との貨幣価値の違いが大きい国でこそ成り立っていますが、中国の様に高度成長を遂げると全くと言って良いほど優秀な人材は日本に来なくなります。10年先以降も、建設業に持続性を保つこと考えると、やはり期間限定の実習生や外国人に頼るのでは無く、ちゃんと日本の若者の育成に取り組むべきだと思います。私達はそんな理由で5年程前に外国人技術実習生の採用をやめて、日本人の若者の採用と育成に注力しようと話し合い、それから毎年、新卒大工の採用を行っています。これは私ではなく、現場で働く大工連中の選択です。

ボトルネックの解消に建設業界が変わるべき。

前述の若手女の子大工見習いさんも言っておりましたが、現場でのものづくりは本当に楽しく、やりがいのある仕事です。そのやりがいを伝えることができて、後は他の業種に比べても遜色ない位に保障を充実させ、60歳、70歳になっても活躍し、稼げるキャリアプランを示すことができれば若者はまた建設業界に帰ってくると私は思っています。昨日の建設2030サミットで登壇された方で、「私は中卒です。」とカミングアウトされた方が結構おられましたが、圧倒的な学歴社会の今の世の中に合わない若者の受け皿として活躍できる場を提供できるのは建築会社であり、建設業界だと思っています。若者が、そしてその親が安心して就職したいと思える環境作りと、年老いた後までのキャリアプランを示す事は建設業界のボトルネックを解消する唯一無二の方法論だと信じていますし、すみれではこの15年間その仕組みを構築してきました。来年1月からは神戸、九州、東京でそのスキームと運用を公開するワークショップを開催しますので、今後、職人不足がボトルネックになると感じている方はぜひご参加いただければと思います。詳細は以下に。


有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を2020年1月19日から変更し「株式会社四方継」と変わります。

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場所:スペースアルファ三ノ宮
定員:10名
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自分だけ幸せになればいいってもんじゃない。

令和元年12月18日 雨のち曇り

暖かい師走の朝。

水曜日ということで今朝も朝活から。相変わらず定宿の神戸サウナで朝風呂&本格フィンランド式の朝サウナ筋トレで身体を温めてから夜明け前の旧居留地を歩いて会場の神戸オリエンタルホテルへと向かいました。雨上がりの今朝の神戸の気温はなんと11度あり、寒くないどころか、会場に着く頃には暑いぐらいになっていました。あと二週間で今年も終わろうかという時期になっているにも関わらず、この暖かさはやはり少しおかしいな、地球温暖化、気候変動の影響は深刻化、なんて思いましたが、そんなことを考えたところでしょうがないと、とりあえず寒くないことを喜びました。

思考は現実化する。

今日のBNIドリームチャプター のメインプレゼンターはキャッシュフローコーチで税理士の樫林先生。就職難の時代に学校を卒業してアルバイトから社会人生活をスタートするも、あくなき向上心と、願えば想いは現実化する!と強い意志で様々な資格を次々と取得、税理士だけではなく、コーチング、フードコーディネーターなどの幅広い知識で財務面だけではないアドバイスやコンサルティングが出来るスーパーウーマンです。また、専門的な知識だけではなく、経営にまつわる学びも深められており、「在り方」から始める古典的なマーケティング理論も深く理解されているのは本当に頼り甲斐があると改めて感じました。ちなみに、私が主宰する一般社団法人の決算は毎年、彼女にお願いしています。

自分だけ良けりゃいいってもんじゃない。

樫林先生のメインプレゼンを聴いていて、胸にグッときたのは彼女のお父さんが言い続け、大きな影響を受けたと言われる「自分だけが幸せになれば良いのではない」と言う言葉です。この考え方は私が経営者となり事業を行ってきた中で、最も強く胸に刻み込んできた概念で、すべての根源と言っても過言ではありません。尊敬する女性経営者が同じ様な気付きを持たれ、近しい価値観で事業経営を行われていたのを耳にしてとても嬉しい気持ちになりました。

食い扶持を稼ぐだけで精一杯だった。

正直な話をすると、私が独立起業をしたのは、会社を興したいと強い意志決定の末、ではなく、神戸での震災後の復興が片付いた後の消費税増税で大工として勤めていた先の工務店が傾き、自分で仕事を探せと放り出されたのがきっかけで、高い理想も理念も持ち合わせずに、ただ目の前の仕事を必死でこなして食い扶持を稼ぐだけでした。その当時はいつ仕事が切れるか分からない不安を常に抱えており、とにかく稼ぐことに意識を集中しており、極端に言うと自分と弟子とその家族だけが良ければそれでよかったのです。

自分だけじゃだめだ。

それでも、独立して5年も経つと、それなりに安定して仕事が受注できるようになり、私は相変わらず休みも無く働き詰でしたが、スタッフも増えてきて、やっと経営者として事業全体、そして未来のビジョンを見つめる事の必要を感じる様になりました。何とか飯が食えそうだ、と一息ついたその時に思ったのが、それまで何とかやってこれたのはスタッフのおかげであり、これからは自分だけが良ければ良いのではなく、周りのスタッフの幸せに向き合う必要があると心底思えたのです。そんな経緯で今から15年前に日給月給の外注扱いだった大工を手取りを変えずに固定給の正規雇用として福利厚生、経費を会社で負担するようにして安心して暮らせるようにと改革を行いました。

職人の地位向上を叶えたい。

仕事の繁閑に左右されずに常に一定以上の所得が保証され、怪我や病気をしても一定の保証が約束されるようになり、社員大工の家族には随分と安心してもらえるようになったと思います。それは創業時に掲げたミッション、「職人の社会的地位の向上」の実現に向けた第一歩でした。社員職人の待遇改善をなんとか仕組みとして定着させることができた後、再度考えたのは、やっぱり自分達だけが良ければいいのか?という問いでした。そうではない、と考えて取り組み始めたのがすみれ本社で毎月開催している無料の勉強会であり、一般社団法人を立ち上げて全国で研修や講演活動を行なっている職人起業塾の活動です。下記の職人キャリアプラン構築ワークショップはその仕組みの根幹の部分を広く公開して、事業所の収益構造の改善と職人の待遇改善の両立を図ってもらえるように考えての取り組みです。世の建築に携わる全ての人に良くなってもらいたいと思っています。


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御社のボトルネックはう○こ社長

令和元年12月17日雨

雨の屋根調査

先日、築25年で全く外回りのメンテナンスをされてこなかった方に外装の点検を依頼され、今日の午前中はトラックに梯子を積んで伺う予定にもかかわらず、神戸は朝から雨。日延べしようかどうかずいぶん迷いましたが、雨足も弱まったこともあり、約束したしねと、とりあえず向かうことにしました。現地に着いてみると雨は止みましたが、25年間手付かずだったセメント瓦は表面にびっしりとコケが生えており、上がってみれば危険なことこの上なし。君子危うきに近寄らず。の格言通り、はしごの上に上ったままの調査になりました。まぁ、瓦の状態はよくわかったので、ひとまずはよしとします。

自分でやれば良いってもんじゃない。

近年はこのようなリフォームの現場調査やお客様との打ち合わせはスタッフに任せており、私が行く事はめっきり少なくなっておりましたが、最近、私を指名してお客様をご紹介されることが増えてきて、今日のように梯子を積んで走り回ったりしています。実際、現場に携わるのは私ではなく工務部の大工スタッフなので初めから大工連中に行ってもらったほうが良いのですが、お声掛けをいただいた流れもありついつい自分で行ってしまうことが多く、工事にかかる際に連絡するワンクッションが増える分、意図が伝わり切れないことがあったりして、反省することが少なからずあります。何でもかんでも自分でやっちゃうのはだめですね。

企業のボトルネックは何?

昨日の人事制度のワークショップの最後に、一般社団法人職人起業塾の事務局であり、全国の受講者の助成金、補助金を一手に引き受けてもらっているオフィスMyuの川島先生による組織改革のレクチャーをお願いしました。その冒頭に、川島先生から「企業の成長や発展を阻害するボトルネックとは一体何でしょうか?」と言う質問が参加者全員に投げかけられました。「その答えはズバリ、経営者です。」と畳み掛けられ、私もドキっ、参加されていた経営者さんたちも一様に苦笑いをされておられましたが、確かに真理をついた厳しい一言だと感じました。

うんこ社長。

ワークショップ後の懇親会でもうまく行っていない企業のボトルネックは社長だ!と言う話で盛り上がり、経営者は何か不具合が起こるとすぐに社員のせいにしたり、外部環境のせいにしたりしがちだと、厳しい言葉が飛び交いました。そもそも、失敗する社員を採用したのも社長だし、教育が行き届かないのも社長の責任。社長が全て引き寄せていると言うことになります。よく聞く例え話で、「花には蝶が寄ってくるがうんこにはハエしか寄ってこない。従業員の能力が低い、成長が遅い、同じ失敗を繰り返す、と愚痴る社長ほど、実はうんこや、」と(自戒の念を込めて?)藤原社長が口にされておられましたが、まさにその通り、うんこ社長にならない様に気をつけたいと思います。(苦笑)


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半年を1日に短縮する職人向け人事制度ワークショップ。

令和元年12月16日快晴

あと2週間。

あっという間に12月も半ばを過ぎて、年末年始と来年の準備に追われる時期になりました。この時期になっても相変わらず急ぎの工事のご依頼や、来年を見越してのご相談も数多くあり、なかなか集中してデスクに向き合う時間がとれていません。焦る気持ちを募らせつつも、短い時間をつなぎ合わせ何とかやるべき事の優先順位の高い方から順番に片付けるようにしています。先週末のブログにも書きましたがが、優先順位を明確にして、綿密なスケジュールを立てるのが全てにおいて大事な様です。

組織改革ワークショップ

そんな年末の慌ただしい時期ではありますが、今日は一般社団法人職人起業塾主催の組織改革ワークショップを神戸で開催しました。私達は基本的には建築業界で働く現場実務者向けの研修を行う社団法人なのですが、職人や施工管理者の意識改革を行い、モチベーションを上げて業務に取り組んでもらえるようにしても、それを受け止める周りの環境が整っていなければせっかくやる気を出したとしても効果性は半減します。マーケティング理論と人材育成はワンセットだと考えると、等級制度や評価制度などの人事制度の整備はまず初めに取り組むべき基礎であり、それら捨て置いてはインナーブランディングも職人不足問題も一切前に進まないと感じる事が多く、この秋からワークショップ主体の人材育成とキャリアプランをセットにした組織改革のコンサルティングを行う様になりました。

職人育成とインナーブランディング。

既に個別の職人会社で職人向けの実践研修と就業規則、人事制度をセットにしたコンサルティングをスタートさせており、経営者と従業員が一緒に改革に取り組んで、共に未来を作り上げようと組織改革をスタートさせている事業所もありまして、基礎的な制度が整う来年2月から私もその事業所に入り込んで従業員向けの(厳しい、笑)研修を行う予定になっています。また、東京と博多でスタートする半年コースの実践型マーケティング研修でも同時進行でワークショップを行う予定です。現在の職人の減少率がこのまま進むと、大工職は2030年にいなくなる計算になります。我々が取り組んでいるのは職人の地位向上と企業のインナーブランディングを同時に進める根本的な職人不足の解決であり、職人不足に危機感を覚えられている方、今後職人育成に取り組んでみようと思われる方は是非ともご参加いただきたいと思います。

離職を止めて、入職を増やす。

我々、ものづくりをなりわいとする企業は、当たり前ですが、作り手がいなくなると一切利益が上がらなくなります。急激に進む職人の減少をくい止めるには、現在の職人が離職しないようにすることと、新たに若者が入植してくれることが必要です。建築業界では圧倒的に分業化が進み、職人は日当程度しか稼げなくなり、完全に徒弟制度が崩壊した今、職人の離職を下げる、新しく入職してもらうには、待遇改善と未来への希望を私たち経営者が示せるかどうかにかかっています。トヨタ自動車が新卒採用から中途採用へと比重を移し、即戦力を採用する方針を明らかにされていましたが、他人が育てた人材を調子よく採用したいと言う考え方をすべての事業所がすればその業界は破綻するしかないと思うのです。

半年間を一日に短縮するワークショップ

「企業は人なり」とよく言われますが、事業所において人事制度は経営基盤と言っても過言ではありません。その人事制度とは、賃金制度、等級制度(キャリアプラン)、評価制度の三本柱が中心となり構築されます。社労士さんと一緒に、これら全てを再構築して運用しようとすると1年がかりで取り組まなければならないと言われますが、どんなに丁寧に作り込んでも実際に稼働している事業所に新たな制度を導入すると絶対に現状との齟齬が生まれます。それならばいっそ、同業者で既に運用されている帳票をそのまま当てはめて見て、ずれを修正してエイヤッと運用をスタートする方がいいのでは無いか?と考えて今回のワークショップを開催する事にしました。

作業員の殻を破れ。

人事制度の中で私が最も重要だと考えているのはキャリアプランで、職人に明るい未来を見せなければ職人不足問題は解決する訳が無いと思っています。実際、職人の稼ぎは個人事業主で年収700万円、会社員として働く職人で年収500万円位がアッパーで殆どの職人はそれ以下です。ただ現場で決められた作業をするだけの作業員にはこれ以上の給与を支払うのは、市場の相場がある以上難しく、特別なブランディングが出来ていなければこの殻を破れません。職人にキャリアプランを明示して、資格取得を推奨したり、施工管理や営業的な作業+@の付加価値を生み出す働き方に変わってもらい、その分を所得に上乗せする仕組みを運用してもらいたいと思っています。ちょうど新しい年を迎えるタイミングがあり、本日ご参加いただいた皆様には、新年度に向けて見切り発車で新しい人事制度をスタートしてもらえれば嬉しい限りです。


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参加費用:3000円 懇親会は別途5000円
場所:WAY OUT
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茶の湯に学ぶ、タイムマネジメントとプライオリティー

令和元年12月14日曇り時々雨

元年最後のお稽古

今日は滋賀県大津市の湖西にある小さな湖岸の町、和邇にて今年最後となる茶の湯の稽古に向かいました。先週、業者会での講演を依頼されて湖北の長浜に行った際は伊吹山に3度目の冠雪があり、もうすぐ里にも雪が積もりだします。と長浜の工務店経営者さんが言われておりましたが、先生によると先週からは少し南に位置する比良山にも雪が積もり始めていたようです。雪雲を冠した比良山の麓にある先生のお宅の茶室に入り茶釜から立ち上る湯気を見ながら、本格的な冬、というか今年ももう少しで終わりだと季節の移ろいを感じるお稽古となりました。

大反省会。

茶の湯の稽古の後は、毎年恒例の、一緒にお稽古に通っている同業の経営者さん2人との忘年会という名の反省会。今年は、1番新しくはいられた吉村社長もお稽古に通いだして3年が経ち、表千家の同門会にはいられたこともあり、来年は3人揃ってお茶会や研修会にも積極的に参加して、さらなる精進と上達をしようと話し合いながら、それにしても、私は8年、矢山社長は5年、吉村社長は3年にもなるのに全員が全員、あまりにも上達のスピードが遅すぎると、3人でこうべを垂れて今年1年の反省を行いました。(笑)

積み重ね無くして進歩無し。

歳をとると、生きてきた年数の母数に対して、1年と言う時間の割合が毎年小さくなってくる分、1年が早く、短く感じるようになると言われますが、私は50歳を過ぎてそれが一気に加速したように感じています。1年がすぎるのが早いこと。。近年は年末になると1年を振り返り、今年もなんて早かったのだと思うとともに、無為な時間を過ごしていなかったか?と若干の焦りを感じてしまいます。自分が行っている数々の事業のこともそうですが、茶の湯に関してはそれがもっと顕著で、1年に1度しかしないお稽古を忘れてしまっていては何年たっても先に進めないのを今日も盆香合という難しいお稽古をつけて頂きながら全く思う様に出来ず、改めて実感してしまいました。

分かっているのに出来ない問題。

私が主催する研修事業に塾生として参加される方々に繰り返し言い続けているのは、「学びは予習と復習とがセットで、準備をせずに振り返らなければいくら学んだところで意味は無い。」と予習復習の重要さで、しつこく、そしてきつく言い渡しています。そんな偉そうなことを言っている私がこの体たらくでは非常にまずいと改めて激しく自省した次第ですが、わかっているのにできないのは誰しもが抱えているジレンマであり、その原因を探ると、時間の使い方(タイムマネジメント)と優先順位(プライオリティー)に尽きると思っています。忘年会の席で大いに反省しながら、考えていたのは来年からはこの2つの問題を解決することに取り組んでみようと言うことです。

準備と後片付けをいつやるのか?

その解決策とは、実際に行動として行う事は非常にシンプルで、お稽古に行く前の予習の時間をスケジュールに書き込んでおくのと、帰ってきてから学んだ内容を書き残し、アウトプットするだけです。もちろんこれもあらかじめ時間を取れるようにスケジュールに書き込んでおくのが肝要なのは言うまでもありません。そしてこれは茶の湯だけに限らず、あらゆる予定に準備の時間と後片付けや整理の時間をスケジューリングして、やるべきことをいつやるのかを明確にしてみたいと思っています。今まではこの辺のタスクはなんとなく感覚でやってきたのですが、ただでさえ忙しい上に次々と予定は入るもので、スケジュールに書いていない時間は予定がないと思いがちなのを改め、もっと詳細なタスク管理をすることで、一つずつキッチリと片付け、学びを糧にできる様にしたいと思います。50歳を過ぎて今更かよ、という感もありますが、来年に向けて新たに取り組んでみたいと思います。また成果はこのブログでご報告します。


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