コンセプトの時代やで。

平成30年4月10日晴れ

火曜日は朝活の日。

今日は昨日のJBN京阪神木造住宅協議会の研修に参加&2日目の今日は弊社に来訪して元祖職人起業塾の雰囲気を味わってみたい?と熊本からわざわざこられている【第7期】職人起業塾@福岡の卒塾生、西田くんと齋藤君の2人を、せっかく学びに来たのなら出来るだけ多くの勉強の場に参加してもらおうと神戸倫理法人会のモーニングセミナーへ誘って一緒に参加。朝から姿勢を正し、原理原則の17箇条を唱えて気合を入れました。2人とも倫理法人会のモーニングセミナーには初めての参加との事でしたが、何十年も立派に会社を続けて来られた経営者の方々が朝早くから大勢集まって、アタリマエの事=原理原則を生真面目に学んでいる様子には驚かれたようで、いい勉強になったと喜んでくれていたようです。朝起きした甲斐があったと私も喜びました。

はじめに言葉ありき。

今日のモーニングセミナーは宇都進主事の講話でテーマは「明朗心」と、明るく朗らかに生きること、在り方を持つことで人生は良き方向に進んでいく、そして、前向きな思考で想いを口にすること、書き表すこと、誓うことで思考は言霊となり実現するとのことでした。ナポレオンヒルの「思考は現実化する」に著された成功理論やスティーブン・R・コヴィー博士の「全てのものは2度作られる」と言われたのと同じ、思考しなければ始まらないと言う原理原則を分かり易く話して下さいました。そんな講話の中で柳生宗矩が示した柳生家家訓のお話がありました。「小才は、縁に出合って縁に気づかず。中才は、縁に気づいて縁を生かさず。大才は、袖すり合った縁をも生かす」と、人とのご縁に気付くことの重要性を説いた言葉ですが、ノリと勢いで神戸に勉強に来て、そこで予想していなかった倫理法人会のモーニングセミナーに参加することになった二人の若者には是非ともこの類稀なご縁に気づき、広げて貰いたいものです。(笑)

怒涛の質問攻め。(笑)

昼からその若者2人に来社いただきました。定番のおすすめラーメンを食してもらってからすみれ本社にて元祖職人起業塾の雰囲気を味わってもらうとともに、この2月に最終講を迎えたばかりの半年間の研修で策定したアクションプランの進捗についてヒアリングとアドバイス。このように研修を終えた後も学びを継続し、行動、習慣を継続させようとする高い意識を維持してもらえると、私としては塾長冥利に尽きるというか本当に嬉しいことで、私が知っていること、分かることについて精一杯答えておきました。また、ついでに?その他にも私への質問が山のようにあったようでおもむろに取り出したA4のコピー用紙2枚にびっしりと書き綴っていた質問にも資料や参考図書の紹介を交えながら丁寧にレクチャーしておきました。中でも一番喜んでくれていたのは、研修期間中に策定したアクションプランが定着してのを受けて更に先に進めるべくHPのリニューアルを検討されているとの事で、そのアドバイスを求められた事だったようです。

これからはこれまでの延長線上じゃない。

IT、デジタル革命が本格化して世の中は大きな変化を遂げました。中でもweb関係は特に激しく変容しこれまでHPを作り込んで検索エンジンに見つけてもらい、訪れた人に問い合わせや資料請求をしてもらうと言う流れは崩れ去り、こちら側からSNS等を使って積極的に発信をしてネットの大海に情報の種を泣き続けることでユーザから見つけられ、つながりを持ってもらうと言うステップに移行しています。ここで重要なのは、そのネット上に撒き散らす情報が入るものからとって有意義なものか否か、であり、売り込みではなく情報として認められる日が以上に重要です。ウェブ業界がコンテンツマーケティングに移行したと言われる所以です。

で、ホームページを作り直していると言う彼らに話を聞くと「私たちの世界観を表現したい」という言葉を何度も繰り返しておられました。見た目がおしゃれでかっこいいのは最低限当たり前になっていて、いかにユーザ目線で見て訪れる価値があるかに焦点を合わせなければ意味がありません。少し厳しいようですが、それじゃぁマーケティング理論を学んだ成果が全く出ていないと厳しいアドバイスをしておきました。我々が目指すべきはお客様にとってかけがえのない存在になることであり、卓越した立ち位置を作り上げることです。そのためには自分たちの商品サービスに惚れ込むのではなく、惚れ込む相手はあくまでも顧客様のはずです。その視点なくしてコンテンツビジネスは成り立ちません。

顧客に素晴らしい体験を!

若く優秀な2人は私の指摘を聞いてはっと目が覚めたように自分たちが誤った方向に進んでいることに気が疲れたようで、もう一度、自分たちが進んでいくべきコンセプト「ずっと楽しい暮らしを提供する」に即した商品やサービスの開発とともに、そのコンセプトを伝えるホームページ作成へと舵を切られるとの事でした。スターバックスがおいしいコーヒーを提供するカフェからサードプレイスと言う安らげる場所を提供するというコンセプトを打ち出して世界中で認められたように、顧客のに素晴らしい体験横堤供するというコンセプトなくしてこれからのビジネスは立ち行かなくなる。お二人にはUXデザインの思想の簡単な説明とともにコンセプト思考、コンテンツマーケティングの基本的な考え方を十分ご理解いただけたように思います。アクションプラン次々にブラッシュアップして大きな成果を手にしてもらいたいと思います。西田くん齋藤くんがんばってくださいね。

今日の当たり前

  • 情報革命は既に本格化している。
  • これからは今までの延長線上にない。
  • ユーザが興味のない売り込みをしたところで意味は無い。
  • ユーザが求めているのは問題解決であり、情報提供。
  • 発信すべきは顧客にどのような素晴らしい体験を提供しているか。
  • 時代はプロダクト、サービスからコンセプトの提案へ。

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手刻みの伝統をオウンドメディアで伝える。@不易流行

平成30年4月9日 晴れ

嬉しいご紹介。

昨日までの米子の寒さとはうって変わって神戸の朝は麗らかな春らしい一日となりました。今日は朝から協力業者としてお世話になっているM会長から神戸で飲食チェーンを展開されている取引先の経営者を紹介したい、との申し出を受けて神戸の山の手にあるその会社に訪問、自己紹介と共に私がどの様な想いで事業に取り組んでいるかを話させて頂きました。それにしても、「三方よしの経営」を目指している私にとって、協力業社さんからお客様を紹介して貰えるのは同じ建築のプロである業者さんから一定の評価を頂けたという事であり、本当に嬉しい事です。これを機会にご紹介頂いた先様に何かしらのお手伝いが出来るいいご縁が広がれば幸いです。M会長、本日は本当にありがとうございました。

ファイヤー村田氏来神

昼からはJBN京阪神木造住宅協議会の総会と研修会を開催しました。この団体で私は副会長の役を拝命しており、運営側の立場で会員の皆様に団体に加盟している価値を感じて貰いたいと思っており、特に研修会のコンテンツには毎回心を配っておりまして、今回は九州熊本から行列が出来る工務店として有名で100年を超える歴史と昔ながらの手刻みによる在来工法で魂に刻み込み家づくりを行なっておられるファイヤー村田こと村田工務店の村田英樹社長を招聘して如何にして一年以上先までの着工予定が埋まるほどの人気を博しているかの要諦を話して頂きました。

禍福は糾える縄の如し

ファイヤー村田氏とはJBNの大工育成部会でご一緒させて貰ったのが縁で、初めてお会いしたのは熊本の震災後、私が熊本入りして友人の会社のお客様先の応急復旧に走り回っていた頃でビールケースを担いで陣中見舞いに訪れた時でした。それから公私に渡りいいお付き合いをさせて頂いています。そんな風に考えると、阪神淡路大震災も同じですが、多くの方が尊い命を失った震災は辛く厳しい出来事ではありましたが、未来を見据えて行動するキッカケでもあり、そこから新たなご縁を頂けて、それが広がり、同志の様な感覚の仲間が多く出来たことを思えば悪いことばかりでは無かった様にも思えます。

本当の強みは外から見てもわからない。

そんなファイヤー村田氏の講演は文字通り熱かった!(笑)一般的には4代続く100年の伝統と大工による魂を刻み込む手刻工法を強みと打ち出されている様に取られていますが、村田工務店の本当の強みは、確かな技術と実績に裏付けられている上での村田社長の柔軟な感性と類まれなる行動力、発信力に他なりません。一見、私たちすみれ建築工房とは全く違うビジネスモデルのように見えて、村田工務店に依頼をされるほとんどの方がファイヤー村田氏のブログを見て裏表のない村田社長の人柄に好感を持っておとずれるとの事。要するに昔気質の技術一辺倒のいわゆる大工工務店とは一線を画す、オウンドメディアをフル活用して情報発信力に強みを持つ最新のテクノロジーと仕組みを駆使した工務店と言うことになります。一言で言っちゃうと、ブログ工務店、(規模感も業績も違いますが、)すみれと同じです。(笑)

不易流行。

ここ最近、私はオープンセミナー等で日本に昔から根付いてきた商売感、思想こそがマーケティング理論の根幹を表す概念だと言い続けておりますが、まさにファイヤー村田氏の10年間にわたるブログでの情報発信の取り組みは古より変わらないものと最新のものを組み合わす、松尾芭蕉が提唱された不易流行の概念を現代に体現する取り組みです。赤裸々にご自身が取り組まれたこと、変化を受け入れた体験を語って頂けたのは本当に魂に響く素晴らしい講演でした。村田社長、本当にいい勉強させていただきました。遠路はるばる神戸まで起こしただき本当にありがとうございました、そして今後ともよろしくお願いいたします。

今日のアタリマエ

  • 時代は大きな転換期を迎えている
  • これまで強みとしてきたことは埋没していく
  • 変化に対応するには時代に則した手法を選択する情報収集、柔軟性が求められる
  • 古から変わらぬもの、新たに取り入れるものの両方を大事にすることがイノベーションに繋がる
  • 世界で最も企業の寿命が長い国は日本。世界最古の企業も日本にある。
  • 不易流行、マーケティングの重要な概念は全て日本古来の思想、価値観にある。

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About us!

すみれ建築工房の成り立ちとお客様へのお約束はこちら
http://sumireco.co.jp/company-profile/greeting.php

すみれ女性プランナーが提案する自立循環型住宅の特設ページはこちら→http://sumika.sumireco.co.jp

すみれの自社大工の仕事が丸見えの施工ブログはこちら→http://sumireco.co.jp/blog/construction/category/☆新築日誌

ラーメンブログ、やってます。(笑)
https://shokuninshinkaron.com/?s=神戸ラーメン紀行

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誰でも、何処でも、何時でも無料でマーケティングを学べる教育機関。

平成30年4月8日 雨

人生初の米子に滞在中。

鳥取ナンバーワン商社のみよし産業主催のイベント「春展」にセミナー講師として招かれ、今日と明日の2日間、一般社団法人職人起業塾のPRブースに詰めています。この春展は毎年恒例のイベントとのことですが、初日の今日の来場者は1000名近くにも及び、工務店、建設会社の方々のみではなく子供連れの地域の方も数多く足を運ばれDIYコーナーや綿菓子などの縁日っぽいブースで楽しまれていました。その盛況ぶり、またイベントを取り仕切っておられる若い社員さん達を見ながら、少子高齢化の波に飲み込まれ、2040年には日本中の自治体の半数が消滅すると確定しているとされるこれからの日本の地方都市もまだまだ捨てたものではない、元気一杯の企業が盛り立てて行けば、再度人口が増えるとか、経済成長を続けることはできなくても地域ごとにちょうどいい規模の持続可能な循環型社会に帰着することができるのではないかと一筋の光を見た気がしました。山陰の地方都市、侮れません。

山陰おそるべし。

人生初の米子で驚いたことは思っていたよりずっと寒いこと。米子駅に降り立った時から冷たい雨が降り続いておりましたが、なんと4月というのにそれが雹になり、遠くに見える大山は真っ白に雪に覆われておりました。神戸では桜も散ってすっかり春本番ということでそんなに寒さが戻ることはないだろうと侮っていた私はスーツの上に羽織るものなど持って来ておらず、イベントを終えた後の懇親会では薄着のまま繁華街をウロウロして寒さに震えることになってしまいました。山陰おそるべし、です。(笑)
その米子の繁華街は昭和の風情が色濃く残ったしなびた感じの街になっており、地元の造り酒屋の蔵元がやっておられる居酒屋で地酒と地ビールを堪能、ひょんなご縁を頂いてなかなか訪れることのない全国各地の地方都市に呼んでもらえることの有り難さを噛み締めました。ご縁に本当に心から感謝感謝です。

山陰に職人改革のタネを蒔く。

肝心のセミナーの方も多くの方が聴講して頂けて、数名の方に私たちが行なっている研修に興味を示してもらうことができました。ただ、いつもは3時間のオープンセミナーで話している内容をそのまま1時間にまとめたショートバージョンでお伝えするのは物理的に難しく、掻い摘んだ要点のみをお話しすると共に、あとはSNSで繋がって無料で提供しているコンテンツをご覧ください。とお願いをしておきました。セミナー終了後、早速、書籍「職人起業塾」を購入頂き、Facebookで申請を頂いた方には非公開のSNSにご招待をしておきました。「社内勉強会で活用させてもらいます!」と言ってくれておりましたので、きっとこれから少しずつマーケティング的思考を深め、実業に活かしてもらえると思います。これまで繋がりの薄かった山陰に少しだけではありますが、職人起業塾のミッションである現場から建築業界を変えるタネを蒔く事が出来たのは未来に向けて大きな収穫となりました。

全て無料の研修事業やってます!

今回のセミナーの中で、私たち一般社団法人職人起業塾の活動を分かりやすく説明するのに、「誰でも、何処でも、何時でもマーケティングを学んでもらえるコンテンツを公開している団体です」と申し上げました。そして学んでもらうマーケティングの定義は「一切売り込みをしなくても売り上げができる仕組み」としており、継続した学びとその実践を絶やさなければ確実に自社独自のマーケットが形成されて、持続可能なビジネスモデルに近づいていける。それらを全て無料で提供しているとお伝えしました。
神戸で行なっているリアルな勉強会(グループコーチング)は開始から5年間ずっと無料ですし、その内容はppt資料から塾生の振り返り、実践例、参考図書まで集約して非公開のSNSページに集約し、希望される方には何時でも閲覧できるようにしています。そしてその内容をカリキュラムにした半年間15回の研修は厚生労働大臣のみん亭研修となっており、殆どの方は研修費は全て助成金で返って来ます。また、メールマガジンでは昨年新建ハウジングプラスワンで連載していた実践型現場マネジメント・マーケティング理論をリライトして1週間に一度お届けするサービスも無料で行っています。要するに、私達、一般社団法人職人起業塾は全てのコンテンツを無料で提供する団体という事になります。(笑)

事業の全ては理念の実現のためにある。

何故そんなことをやっているのかと言うと、創業時から私が掲げているミッション「職人の社会的地位の向上を図る」や、すみれ建築工房の理念「モノづくりの本質、作り手を守り育てて地域社会に貢献する」を実現する為であり、我々が行っている全ての事業活動の目的だからではありますが、無一文の徒手空拳から事業を始めた大工上がりの素人経営者の私が曲がりなりにも20年間事業を続けて来れたのは、先輩経営者の皆さんに様々な教えを頂き、マーケティングを学んだからに他ならず、頂いたご恩を返す代わりに多くの人に送りたいと思うからです。特に、職人や施工管理といった現場実務者や私と同じような大工上がりの経営者にほんの少しでも未来を標榜してもらえる様にお手伝いが出来れば本当に嬉しく思います。

(信頼関係のある)集客があらゆる問題を解決する。

そもそも、私たちが提唱しているマーケティングというのは(実践はともかく)基本的な理論はいたってシンプルかつ簡単で、誰にでも取り組めて、取り組めば必ず成果に繋がるものです。あらゆるビジネスに共通して言える、売上は顧客数×単価×購買頻度で決まると言う方程式の顧客数を増やす部分に焦点を当て、量ではなく質を上げる、信頼関係に基づいた集客を必要な数だけ集められるようにする。ただそれだけです。そのためにまず自分自身の在り方を正し、それを顧客に伝え、信頼関係を構築、持続させる仕組み作りを考え、行動に移し、定着させるのみ。それぞれの会社や人がが顧客にとってかけがえのない存在になるようにするだけです。今日もその概念を胸に刻んでくださいと、古くから日本に伝わり、大事にされてきた3つのキーワードにまとめてお伝えしました。現場で作ったモノしか最終的な評価を得られない建築業界で現場で働く実務者がこれらを常に意識して顧客満足を積み重ねることで働き甲斐のある、そsて幸せに働ける環境を手に入れてもらえる一助となれば幸いです。

3つのキーワードと建築実務

  • 【不易流行】情報、IT技術革新と原理原則の融合。現場実務者によるリアルな価値の情報発信
  • 【三方良し】在り方で影響力を拡大し集客の質を変える。職人、協力業者との理念の共有と実践
  • 【一期一会】顧客接点、現場主義、習慣で未来を作る。現場実務者によるコミュニケーション、マネジメント

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あんた、ほんまに信頼できる人間か?

平成30年4月5日 曇り

職人起業塾@大阪

今日は終日大阪。【第八期】職人起業塾の第7講の講師役としてTOTO大阪ショールームのセミナー室に詰めて一日中熱く語り続けました。15回の講座の折り返しとなる今回でマーケティングの基礎理論のレクチャーは殆ど終了、後は学んで貰ったマーケティング的な考え方を元に塾生さん達それぞれが。それぞれの立場に立って未来の売り上げを作るアクションプランを策定し、実践、そしてその行動の検証を繰り返してブラッシュアップして効果性の高い仕組みを構築してもらいます。

売り上げの方程式

売り上げを作る、伸ばすにはなんとなく頑張るなどという曖昧な事ではなく、売り上げの方程式に則って具体的かつ綿密な計画を作り、実践と検証を繰り返す事が必要です。ちなみに、売り上げの方程式とはあらゆるビジネスに共通でお好み焼き屋でもメーカーでもコンサルタントでも例外がない法則で、

売り上げ=顧客数×単価×購買頻度

の単純な式で表されます。売り上げを増やすには、新たな顧客と取引を始めるか、一度の取引の金額を上げるか、顧客と繰り返しの取引を行うかのどれか、もしくは全てについてアクションを起こさなければなりません。

信頼性なくしてマーケティング無し。

職人起業塾の研修では建設現場の実務者に上述の売り上げの方程式の中から自社に必要な部分を選定してもらい、それを増やす為の自分なりのアクションプランを考えて貰います。しかしその前に押さえておくべきはマーケティングとは一時的な売り上げ増を目指すのではなく、一切売り込まずに売り上げを上げ続ける仕組みであり、その根幹にあるべきは絶対的な信頼性、本質的な価値提供がなされる大前提をクリアしなければなりません。今日の研修では塾生一人ひとりに自分にどれくらいの信頼度があるかを数値化し、検証してもらいました。

君の信頼度は何点や?

信頼というごく一般的、日常的に使われる言葉はその評価が人の心の中にあるということで、曖昧になりがちですし、やもすれば自分はちゃんと仕事をしている、信頼されている筈だと自己満足に陥る事も少なくありません。「私の信頼度は何点ですか?」と顧客や取引先に訊くことも無ければ、訊いたところで正確な答えを返してもらえるとは限らず、ぼんやりとしたまま流されてしまいがち。これではマーケティングを組み立てるにあたり大いに支障をきたしてしまいます。
そんな訳で、少し厳しい様ですが塾生さん達に信頼を構成する4つの核に細分化して100の質問を投げかけ、自分の信頼度を数値化して向き合ってもらいました。皆さん厳しい現実を目の当たりにしてと戸惑うとともにこれから取り組まなければならない事の多さにダメージを受けておられたようですが、これも現実です。(笑)

信頼の4つの核。

ちなみに信頼とは、誠実、意図、力量、結果の4つの核で構成されており、その全てが一定の評価を得て初めて信頼を得ることが出来る状態になります。先ずはその状態を作り上げることがマーケティングに取り組む大前提にあり、マーケティングアクションとは信頼を得る状態管理とセットだと言うのが職人起業塾でレクチャーしているマーケティングの基本的な思想です。この信頼の核には職業人としての経験を積まなければ体得できない年月がかかるものもあるだけに一朝一夕で信頼を得られる状態になったりはしませんが、出来ない事を嘆いたところで何にもなりません。信頼を得るのに必要な資質の欠落した部分の補完の含めて、それぞれの立場で今できることに集中、コミットしてもらい、未来を見据えて実践を積み重ねてもらうようにしています。

「頑張る」みたいな上っ面の目標なんかいらんねん。

今日の講座では、信頼度の数値化を通して、自分自身が如何に信頼されるに足らない人間なのかを正視してもらいました。若手の職人などは打ちのめされたような気分になったでしょうし、マーケティングを語る資格などないことを自覚して暗澹たる思いを抱いたと思います。しかし、弱みや欠落した部分に目を瞑り、「出来る範囲のことを一生懸命頑張る!」なんてぼんやりとしたやる気をコミットしたところで、多分なんの変化も進歩も発展もありません。マーケティングのアクションプランの策定は売り上げを伸ばす前向きな問題解決と共に本当は隠しておきたい自分の弱みを補完する継続的な取り組みがセットでなければならないと考えています。大阪の職人起業塾も折り返しを迎えたことで、これから現場実務者が自ら考え、行動し、結果に結びつける研修の先行きが非常に楽しみです。第八期生の皆さん、期待してまっせー。(^_^)

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大丈夫です。ほど怪しい言葉は無い。

平成30年4月4日晴れのち雨

第2回四辻杯コーチングゴルフ

今日は水曜日にて、すみれ事務所は定休日。私は本来朝活BNIの日ですが、ゴルフシーズン真っ只中と言うことでスタッフ佐藤君に代理出席を頼み、14年前からずっとお世話になっているビジネスコーチ四辻さんの主催する、コーチングを受けている者のみ限定のコンペにお招きいただき、参加してきました。朝から春の暖かな風が吹く晴天で、3月と言うのに気温は25度位まで上がり、満開の桜を愛でながら最高のコンディションの下で心やすいメンバーとラウンドを楽しみました。

紹介マーケティングの破壊力。

今日のコンペに参加しておられたのは、ほとんどが建築業界の経営者で、すべて私を起点とする紹介の紹介でつながっている知り合いばかりで、このブログを読んで一番初めに私にコーチの紹介を依頼されたO社長が朝活BNIの活動に参加されたこと、すみれ本社で行なっている職人起業塾に四辻コーチが参加されていること等、四辻コーチがコミュニティーに関わられたことで一気に増えたこともありますが、14年前に私がコーチングを受け始めた時から考えると信じられないほど多くの方が当たり前にコーチングを受けられる世の中になったものだと若干の驚きとともに、改めて紹介の連鎖がビジネスを劇的に変えて持続継続を可能にするビジネスモデルを構築すると言う破壊力を思い知った次第です。

建築の仕事はとにかくダンドリ八分。

ゴルフコンペを終えた後は、すぐ近くで本日着工を迎えた工場の事務所改装工事の現場へと立ち寄りました。担当大工の大ちゃんは明日職人起業塾@大阪の研修に参加することになっており、新卒3年目になるたくみくんが明日1人で現場を進めるとの事だったので、明日の段取りの確認をどのように行っているかに興味を持って見に行きました。現場に到着するとそろそろ作業を終えて後片付けに入るところで、「明日の準備は万端か?ダンドリできるか?」とたくみに聞いてみると、すぐさま帰ってきた答えは「大丈夫です」とかっこいい返答でした。しかし、あまりの即答に私としては「ホンマかいな、と若干の違和感を覚えたのでした。

 

詳細までのシュミレート。

私は自分自身が職人として働いていた時の経験から、段取り8分と言われるように事前、前日にに如何に細かなところまでイメージを膨らませ、詳細を確認してから作業に入ることの重要性をくどい位に言い続けています。たくみにも、「何がどのように大丈夫か言ってみろ」と、1人で現場に到着してから帰るまでの段取りを事細かに説明させてみました。現場の養生の範囲、材料搬入の方法、材料を置く場所、墨出しの順番、道具の選定と用意、開口部等の細かな寸法の確認、間柱の固定の方法、プラスターボードを貼る順番と張り出しの位置、プラスターボードのジョイント部の処理等々、1つずつ細かく聞いていくと案の定あやふやな部分が多くあり、「ほんまに大丈夫か?」と、何度も繰り返し訊くことになりました。

作業量と時間軸の目標設定。

ひょっとしたら、私が現場でネチネチとたくみに訊いていた事は帰りの車の中で先輩に事細かに聞くつもりだったのかもわかりませんが、それでも現場を出る前に実際のものを見ながらイメージしたほうが絶対に間違いがないのは火を見るよりも明らかで、その意味では私が現場に行って口うるさく問い続けた事は決して無駄ではなかったように思います。
ひとしきり作業の工程をシミュレーションした後は、それぞれの作業をどれぐらいの時間でするのかを問い質しました。本人曰く、10時までには材料搬入を終了、3時までには木下地工事を全て終えて、一面のボード張りぐらいまでは18時の定時には終えるとのこと。面白そうなのでその目標通りに進めたかを休憩時間ごとに写真を撮って先輩の大ちゃんに報告するように言いつけておきました。

習慣化が鍵を握る。

ここ近年は私はできるだけ現場に行って細かな指示などはしないようにして、若衆の教育も含めて担当者に任せる様にしておりますが、毎日3年生、4年生の若手の職人が明日の作業の確認を事細かに行い、それを何時までに終えると目標を立ててコミットし、毎日その達成を繰り返すようになれば一気に技術的な成長が進むのは間違いないと思います。明日の作業の進捗、目標達成の具合を詳細まで訊いたりするなど、これまで「大丈夫です。」と言っていたのに任せて(見過ごして)おりましたが、もう少し細かな目標設定とその検証を行ってもらうような仕組みを作りなんとか習慣に落とし込んで貰いたいもので、それができるなら若手大工に1人で現場をまかせる機会を増やしてみようかと思います。今は私と若衆との間で全く共通認識になっていない「大丈夫」というぼんやりした言葉が違和感なく同じ認識になるようになれば、彼らにとっては大きな飛躍を遂げることになりますし、会社としても非常に喜ばしいことです。とにかく、明日はたくみに有言実行でやり切ってもらいたいと思います。期待してまたいと思います。(笑)

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陸奥の武将に学ぶトラブル対処法。

平成30年4月3日曇り後晴れ

職人起業塾@仙台開講へ。

今日は仙台からスタート。昨日の職人起業塾のオープンセミナーは私の日程設定の失敗で2018年新年度の実質スタート日にセミナーを開催するという暴挙?に出てしまったせいもあり、当日4社ものキャンセルが出てしまいましたが、そんなハードな日程にご参加頂いた方々は皆さん非常に熱心な方ばかりで、3時間にも及ぶ私の原理原則に基づいて当たり前のことをやりきる事で根本的な問題解決を目指していきましょう!という職人的マーケティングの提言、提案に賛同してくださり、このブログからセミナー参加の申し込みを頂いたK社長などはその場で15回コースの研修への申し込み書を記入、提出下さいました。セミナー後の懇親会でも以前から参加表明を頂いている上野社長をはじめ、大工育成に取り組まれている2名の若手経営者から参加の表明を頂くなど、講座の最低催行人数達成への目処が立つ、非常に実りの多いセミナーとなりました。憧れの東北、陸奥の地で共に学ぶ仲間が出来る事を心から嬉しく思います。皆さま、本当にありがとうございました。6月からの職人起業塾@仙台でお会いできるのを楽しみにしています!

新住協関西支部研修会

朝の飛行機で仙台を後にして、昼前には神戸空港に帰って来ましたが、神戸には戻ることなくそのまま大阪のTOTOコラボショールームで開催されていた新住協の研修会に参加しました。日本の断熱施工の父、鎌田先生が研究室を構えておられた室蘭工業大学のある北海道から始まって、全国に信者、いや、会員が広がって各地で頻繁に断熱気密施工を中心とした勉強会が開催されているこの団体、その中でも比較的温暖な関西で、この勉強会が非常に盛り上がっており、毎回50名の定員が超満員になる盛況ぶりです。
そんな大人気のマニアックな勉強会へ参加したのですが、今日は住宅性能の話は半分くらい、工務店の活動発表では姫路のクオホームさんのweb、SNSマーケティングの取り組みを公開してくださいました。ブログによるコンテンツマーケティング、コンバージョンはメールアドレス取得に全て集約、Twitterでの質問箱、動画コンテンツの作り方と運用方法、写真だけではないインスタグラムの更新、facebook広告の使い方など、工務店の営業の方が行われるレベルを遠く突き抜けて、異次元のwebマーケティングの理論構築、導線設計でした。非常に勉強になりましたし、参考にさせて頂きたいと思います。本田さん太っ腹の公開、有難うございました。

歴史小説に学ぶ。

さて、昨日のブログで陸奥の武将の物語に学ぶことで、超大手企業に立ち向かう私たちのような中小零細企業の戦い方のヒントを得ることができると書きましたが、その辺りをもう少し書いておきたいと思います。

ほんの数年前までのべつまくなしにビジネス書を読み漁っておりましたが、ここ近年はそれを改め、小説ばかりを読むようにしています。特にある程度史実に基づいた歴史小説が多いのは単純に面白いと言うこともありますが、実際の仕事の上で役に立つことが非常に多く、薄っぺらいビジネス書とは比べ物にならない程、人生の糧になると思える様な示唆に富んでおり、歴史上の人物が過ごした人生を読書を通して間接体験することによってリアルな人生の質を向上させることができると思っています。

トラブルは正論と正論のぶつかり合い

少し前に、私が代表を務める団体で事務方と会員さんとのあいだでトラブルが起きたことがありました。ありがちなことですが、どちらの言い分もある側面では正しく、お互いに世論をぶつけ合い出口がなくなる状態に陥りました。責任の所在を明らかにしようとしても、お互いの主張を声だかに繰り返すばかり。言い合うほどに溝が深まり、どんどんと泥沼化していきました。当事者同士が激しく攻め会うのを傍目から見ていた私は一応、会費を取引する立場として何とか収拾をつけようとあれこれと頭をひねりましたが、双方の言い分が分かるだけになかなかいい案は浮かびません。どうしたものかとほとほと困ってしまいました。

阿弖流為に学ぶリーダーのあり方。

そんな時、夜な夜な読んでいた小説が高橋克彦さんの陸奥三部作の「火怨」でした。今もなお語り継がれる東北のヒーロー、アテルイは縁の国衆を朝廷の侵攻から守るため、幾度と無く朝廷軍を戦場で撃退した後に、蝦夷の中で孤立するように策を練り、敵の敵は味方の論理を使って自分以外の蝦夷の領主たちを朝廷側と通じさせ、自分の首を坂上田村麻呂に差し出すことで東北全体を守ることに成功します。その物語を読んでいてハタと気づき、上述のトラブルの解決方法を思いつきました。それは、責任の所在を全体をまとめるべく立場にある私だと明確にして、私が全員に謝罪することで解決策を受け入れてもらおうと言うものでした。

阿弖流為と同じ決断。

「トラブルの責任は全て私にある、申し訳ありませんでした。」とメンバーさん全員に謝罪のメールを一斉送信したところ、そもそも同じ理念のもとに集まったメンバーだけにすぐに和解してくれることとなり、一見落着と着地点を見いだすことができました。アテルイの生き方、全体を俯瞰した策の立て方、大勢の人を引っ張って行くリーダーとしてのあり方を学び、最適の解決策を見出せたのは本当に勉強になりましたし、その時の出来事と対処法は今後の人生においても大きな糧を得たように思います。何より、憧れの歴史上の人物と全くレベルが違うにしても同じようなシチュエーション、同じ様な判断を現代に生きる自分でもできる事は非常に大きな学びとなりました。高橋克彦さんの陸奥三部作、ご一読を強くお勧めします。

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阿弖流為、九戸政実、藤原経清に学ぶ地域工務店の戦い方。

平成30年4月2日 晴れ

2018年度スタート。

1月はいぬ、2月は逃げる、3月は去る。と言いますが正にその通り、2018年もあっという間に四半期が過ぎて今年も残すところ4分の3となり申した。今日は新卒採用をされている会社はこぞって入社式を執り行われており、SNSをのぞいてみると初々しい若者の希望に満ちた笑顔いっぱいの写真が溢れておりました。すみれでは3年連続で大工志望の新卒の若者を受け入れてきたこともあり、今年の採用は見送って、先ずは新卒三年生、二年生の戦力化を整えてから学生の採用を再開する予定となっており、年度のはじめとなる今日も何の特別なこともなく、私といえばいつものように夜明け前から飛び出して仙台へと弾丸出張へと飛び立ちました。

職人起業塾オープンセミナー、ポスト平成の歩き方。

仙台では、建築事業者の実務者向け研修、職人起業塾全15回コースの募集を絡めたオープンセミナーを開催して、年度の初日となる忙しい日にも拘らず10名程の経営者、幹部qの方にお集まり頂いて、これから建築業界が迎える所帯数の減少、消費税増税に伴うマーケットの冷え込み、マーケットの縮小を圧倒的に凌駕する職人不足、そしてデジタル革命の荒波を乗り切って生き残る為に、「ポスト平成の歩き方」と題してこれまでと違うアプローチで未来を創る取り組みを進める必要性を熱く訴えました。

職人的マーケティング論

その取り組みとは、私たちすみれがこの十数年来取り組んできた職人をはじめとする現場実務者への技術以外の教育であり、意識改革です。建築の本質はものづくりであり、評価は現場での成果物にしかありません。建物が出来上がるまでのプロセスを含めて、現場でものづくりの実務に従事する職人や施工管理者、営業、設計が経営者とおなじ感覚を持ち、経営理念の実現という共通の指標を掲げながら作業や顧客とのコミュニケーションを図ることで確実に顧客からの評価を得て、信頼関係を築くことが出来るようになります。その積み重ねが地域に信頼の輪を広げ、自社独自のマーケットの構築が叶うというのが、職人的マーケティング論であり、職人起業塾の研修の趣旨となっています。

大手とガチンコで戦う愚かさ。

マーケティングという言葉はこの10年くらいで随分とよく耳にするようになりました。そもそも、マーケティングの定義は広く、事業活動全てを包括すると言っても過言ではありませんが、最近は集客→クロージングの仕掛けや仕組みをマーケティングと呼ぶことが一般的になっていると言っても過言ではないくらい多くみられます。それ自体は間違っているとは思っておりませんが、溢れるばかりの情報がいつでもどこでも誰もが手にいれることが出来るようになった情報革命真っ只中の今の時代、単に多くの集客が出来れば契約に結びつくかというとそうでもなく、ユーザーの比較検討の能力が圧倒的に高まった今、案件数ばかり増やしても競合他社に勝てなければ忙しいばかりで一切売上にならないのは自明の理です。工務店、建築業界に限らず潤沢な資本をバックにスケールメリットを活かした大手企業と同じ手法、同じ土俵で戦っても中小零細企業には最終的に勝ち目はなく、淘汰、統合されてしまうのは想像に難くありません。

集客は量ではなく質。

そんな厳しい時代を生き残るには競合他社とは違うチャンネルでの質の高い見込み客を集める方法論を確立する必要があり、それは顧客からの圧倒的な評価、信頼を得てこそ出来ることです。
「一生あなたのところにお願いするわ」「友達や親戚が工事をするときは紹介するわね」と顧客に言ってもらえる関係を構築するのには最長にして最も濃密な顧客接点である「現場」にその答えがあるというのが25年間私が建築業界で働いてきた結論であり、現場力の強化(=現場実務者への経営者感覚の落とし込み)こそがご縁を頂いた顧客を生涯顧客として長いお付き合いをしながら、地域で支え合い、共生出来る自立循環型モデルへと地域ビジネスである工務店が生き残って行く唯一無二の道だと考えています。小手先の見込み客の集め方、売り方などではなく根本から会社の体力を養い、蓄える為に現場実務者への技術だけではない、マーケティングの基礎知識の習得を通して人間力、コミュニケーションスキル、経営者感覚を養い身につけてもらう事で地域の工務店に未来を切り開いてもらいたいと思うのです。

天を衝く
天を衝く

蝦夷の武将に学ぶ。

今日の仙台のオープンセミナーでは時代の流れ、建築業界を取り巻く環境、私たちの長年の取り組みとその成果をご紹介しながら、「現場実務者の意識改革と戦力化」への新たな取り組みを全国の仲間と共に行いませんか?と熱く語りかけました。数名の経営者の心に届いたようでしたし、早速受講のお申込みを頂いたお会社もあり、私たち一般社団法人職人起業塾の活動に対して温かな励ましの言葉も頂くことができました。奇しくも私は只今、東北を舞台とした高橋克彦氏の陸奥三部作にどハマりしており、蝦夷に生きた武将たちが最終的には到底勝てない朝廷に抗い、戦略を立て、知恵を絞り生き残り続けた物語にに大いにリスペクトしているところ。それはAmazonやGoogleなど世界を制覇しつつあるデジタル革命の申し子とも言える超巨大企業や、大資本に支えられた大手ハウスメーカーによる建築市場の寡占化に対抗しようと奮闘している自分たち地域に生きる工務店の姿を阿弖流為や藤原経清、九戸政実に見ているのかも知れません。憧れの東北の地に私たちと同じ想いを持った武将、いや工務店経営者や職人をはじめとする現場実務者が集ってくれることを本当に嬉しく思います。東北の皆様、引き続きよろしくお願い致します。

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建築設計者のためのUXデザイン講座やってみた。

平成30年3月31日快晴桜満開

年度末に何すんねん的な、、

今日は2017年度の年度末、すみれの決算は12月の年末なのであまり実感は湧きませんが、世間様では明日から新しい年を迎えます。折しも彼方此方で桜は満開、伊川の川沿いでは菜の花も咲き始めたりでいろんな花に彩られ、新しい季節、年がやってきた実感を沸き立たせてくれます。そんな年度末の慌ただしい時期にすみれでは昨日に引き続き今日も外部講師をお招きしての社内研修会を開催しました。企業は人なり。スタッフに力を付けてもらうことしか会社の成長がないと考えれば(忙しい時期でもありますが、)新しく2018年度を迎えるにあたり絶好のタイミングのような気もします。(笑)

建築設計のためのUXデザインワークショップ

今日は設計スタッフ限定でUX Kansaaiの運営スタッフをされていて随分お世話になっている嬉野さんに来てもらいUXデザインの入り口となる初心者向けのワークショップを行って貰いました。私はこの春からUXデザインの勉強に通い出して3年目となり、尊敬してやまないxデザイン学校の浅野先生に弟子入りして研究生となり建築の実務にUXデザインの思想や哲学を落とし込む方法論を学びますが、実際住宅や店舗の設計実務を担うのは私ではなく、女性の設計スタッフです。なので今後の展開をにらんで、スタッフにもUXのデザイン思想に触れてもらうことにしました。

アイデアは作るもの。

建築の設計者向けの研修と言うことで(しかも完全なるUX初心者)嬉野さんには住宅にまつわるテーマをお願いしておりました。事前にメンバー向けに家でくつろぐ場所の写真やイラストを宿題として持ち寄ってもらい、そこでの願望や課題などを明らかにしてそこから意識していない、言語化できていない問題点や課題を抽出して、それらを解決するデザインを考案すると言うワークショップを行って貰いました。

思いのほか良い案が出たので、実際に住宅の提案商品であるsumikaのブランド(共働きで忙しい奥様に訴求する商品として)で住宅設計に落とし込んでみようと言う結果を得て私としてはすっかりご満悦です。にしても、初めてのUXデザインのワークショップでインタビューからインサイトを見つけ出し、本質的な問題解決を実際のデザイン、住宅提案で解決するのはなかなかハードルが高かったようで、設計スタッフは随分と苦戦をしており、私にとってはそれが最も重要な気づきでした。

言語化できないニーズを汲み取る

私たち注文建築や店舗の設計施工をするものは、1番初めにまずクライアントからのヒアリングから始めます。しかし、建築のプロでは無いクライアントは間取りやレイアウトなど的確に言語化して伝えるられるはずもなく、私たちは表面的には見えてこないクライアントの潜在的なニーズや問題を汲み取って設計の中に落とし込まねばなりません。まさにクライアント自身がまだ気づいていないまだ見ぬ素晴らしい体験、新しい住居での楽しい暮らしを言語化し、図面化し実際の建物にして提供しなければならないと言う非常に難しい仕事です。この難しい部分を探り当て明確にして実際のものづくりに生かすと言うのがUXデザインの基礎となります。

建築にはUXが必要だ!

今日のワークショップでその重要さや難しさ、自分たちがどの程度顧客の隠れた願望を具現化できるスキルを持っているかと言うレベルを把握したことで、今後の設計実務を進めていくにあたり気をつけなければならないことを皆に理解してもらえたように思います。

私としても本来できていなければならないはずの顧客が言語化できない要望(インサイト)を設計に反映するのがあやふやなままで感覚に任せて行われている事を改めて実感しましたし、この部分をすみれの設計スタッフでは当たり前に提供できるレベルまで何とか引き上げたいと思った次第。建築設計向けに特化したUXデザインの講座、ワークショップを今回に引き続き開催したいと思います。まずは今回のような「UXデザイン初めて講座的」なワークショップへの参加者を近々募集したいと思いますので、ご興味がある方はぜひ私(高橋)までご連絡ください。これからの建築業界には絶対必要なスキル、思想だと思うんですよー。(^_^)

おまけ

反省会は玉子焼きで。(^_^)

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ダンドリ八分とビジョンイメージ

平成30年3月30日快晴

六麓荘のしだれ桜

3月にして夏日になったと言う噂の昨日に比べると朝は少しひんやりとした風が吹きましたが、あちらこちらで桜は満開。すっかり春爛漫の神戸です。今日は朝一番からお客様にお声掛けいただいて、日本屈指の高級住宅街六麓荘に現地調査に赴きました。芦屋の高台から海を望みながらのしだれ桜の百花繚乱は圧巻の一言で、到着時間に少し余裕があったのもあり暖かい日差しの中、六麓荘を建物探訪よろしく散歩してしまいました。(笑)

忙しくバタバタと走り回る毎日ですが、仕事の合間にでも春を感じる時間を持てるのは嬉しい限り、日本に住むからには四季の移り変わりを楽しまないとね。

ダンドリワークブラッシュアップ研修

夕方からは設計部、工務部それぞれのメンバーを集めての連続社内研修。以前から導入している現場管理のクラウドサービスであるダンドリワークの潟田君にお越しいただいて、クラウドシステムをさらに使い勝手を良くするべく、現場の段取りをスムーズにするためのカスタマイズとバージョンアップの講習を先月の設計部とのミーティングに引き続き足を運んでいただきました。以前から現場の情報や図面関係の共有はクラウドで行ってきましたが、もっと効果性を上げるために工程のカスタマイズや工事で見えなくなる隠蔽部分の写真の保存など、現場担当者によるシステム活用のばらつきをなくしてもともと付加されている機能をフル活用できるようにとのありがたい提案をいただき、お願いした次第。

昔ながらの業務を最新のテクノロジーで。

昨日のブログにも書きましたが、建築の仕事は段取り八分と言われます。最新のIT技術を駆使して昔から変わり映えしないと言われる建築工事の段取りを良くするにことによって工事の省力化、高い品質の確保、文字通り関連業種の職人さん達に工事に入ってもらう段取りを良くすることによって協力業者の皆さんに同じ受注金額でも今よりももっと稼いでもらい同時に顧客満足度も高めていこうというのが1番の趣旨です。今日の研修では最後の懇親会で何のためにクラウドの活用を進めるのかという目的を私から改めて(くどくどと)伝えたのでこれを機に全員前向きに取り組んでくれると思います。協力業者の皆さんには期待していただきたいと思います。

すべてのものは2度作られる

段取り八分と言う言い回しを少し言い換えるとその本質はスティーブンコヴィー博士が提唱された名言「すべてのものは2度作られる」に通じると思っています。もちろんコビー博士はその言葉を建築の分野で、建物を建てる前に図面を描くことを指して言われたのではなく、頭の中で思考する事が現実を作り上げると言う意味だったと思いますが、工事現場を進める、建物を作り上げていくというのは一度図面を描いたから後は作るだけといった単純なものではなく、すべての工程にそれぞれ、もっと言うとすべての作業にも事前にイメージを創り上げ準備をすることが非常に重要で、すべてのものは2度作られると言う概念は日々の習慣に落とし込むべきものです。

職人にはイメージ力が不可欠。

一般住宅を建てるのにおいて大工の腕が試される難易度の高い作業というとやはり和室で、特に日本間の象徴ともされる床柱の刻みは念には念を入れて慎重に行うものです。床柱には床框や鴨居に落としがけ、廻縁や仏間がある時などは軸廻しの建具の仕口などが絡んできて、それらを全て刻み付けてからそれぞれの造作を進めます。図面に収まりを書いている位では到底現場での刻みの作業は進まず、完成形までのすべての作業、すべての収まりを綿密にイメージできて、頭の中で組み立てておればこそ現場でためらうことなく鑿やノコギリを使うことができるのです。そこまでイメージができると、事前に道具の準備や手入れも怠ることがなく、生活習慣までが変わります。頭の中で何度もイメージをして詳細まで作り上げる力が大工には必要です。

ビジョンとはイメージ。

私は自分自身の経験から特に職人には事細かなところまでイメージする力は重要だと思っていますし、常日頃から自社の職人たちには口を酸っぱくして同じことを言い続けています。しかし、経営者になった今も仕事に対してイメージを作ることをやめたかと言うと全くそんなことはなく、事業計画もある意味叶えたいイメージですし、逆に増えた様に思います。何より5年後10年後と言う綿密な計画が立てられない先までのビジョンこそまさにイメージに他ならないと思うのです。思い描いたことが全て現実になるとは思いませんが、未来のあるべき姿をイメージしてそのようになろうと努力を積み重ねることなくして思い描いた夢が実現することないのもまた事実。少し青臭いようですが、職人上がりの私だからこそできる事を考え、生き生きと未来に希望を持って職人が働ける社会を強烈にイメージして、10年先までの事業計画をこつこつと進めていきたいと思います。同じ志の人達とそんなイメージを共有出来れば幸いです。

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予習復習、習慣、自省。@成長の源。

平成30年3月29日快晴

3月の夏日

今日の天気予報では最高気温は20度越え、3月末にして一気に初夏の暖かさになったようです。毎朝の散歩で歩く伊川の河川敷の千本桜もほぼ満開。例年よりも1週間ぐらい早く開花を始めたように思います。満開の桜を見ると年甲斐もなく子供の頃の入学式を思い出します。桜が咲き誇る中、新たな生活への第一歩踏み出した期待と不安が入り混じった感情が強烈な映像となって記憶に残っているのですが、記憶って言語ではなくイメージなのだと改めて感じます。今年の新入生の為に小学校の入学式まで持ってくれたら良いのですが、、急に暖かくなるのも考えものです。

今日は1日中、建築士定期講習で三宮の研修施設に缶詰。3年に1度の定期受講と、私の場合はそれに併せて設計事務所の開設者として管理建築士の定期講習があり、何度も重複して教えられる建築基準法、建築士法の改正項目に若干うんざりしながらも、スタッフも同時期に大勢受講をしていることもあり、恥ずかしいことができないと、久しぶりに受ける考査に真剣になってしまいました。

 

集中と習慣。

今日の建築士定期講習の会場は日建学院の神戸校で行われ、ここはキャリアアップを志す建築士の資格取得を目指す若者が数多く通われている教室です。壁面には受験勉強するにあたっての心がけなどが数多く張り出されており、20数年前に必死になって受験勉強していた頃を思い出してしまいました。全くの異業種から全く建築関係の仕事に未経験で大工の見習いに入ったあと、同年代の職人達への遅れを取り戻したいと思い、必死になって仕事も覚えましたが、同時に資格取得を目指して勉強したのは随分と昔の事ですが、その当時、何の取り柄も技術もない私は建築士資格の取得をきっかけに人生を切り開くんや!と強く思い、日中はハードな肉体労働をしながらも大好きだったビールを断ち、一年間集中して子供の頃から好きでもない、慣れてもいない勉強に没頭したのでした。今振り返るとこの当時の集中力、勉強の習慣を持てた事が確かに人生を大きく変えて切り開いたように思います。

 

 

予習復習が成長の源

その日建学院の教室に貼り出されていたのは「予習復習無くして合格無し」という子供の頃からよく耳にした言葉。これは私が主宰している一般社団法人職人起業塾の研修でも、勉強ではなく実務において何より必要だと塾生たちに耳にタコができる位、繰り返し言い続けている言葉です。特に若手の職人や施工管理を行う実務者には厳しく言い聞かせていますが、それだけではなく、営業として顧客との折衝に携わる人にもその必要性をくどいくらいに訴えており、とにかく予習復習を行う者とそうではない者とでは時間の経過とともに圧倒的な差が開くのだと自分自身の経験談を通して教えています。
建築の仕事は段取り八分と言われますが、それは如何に綿密に準備が出来るかであり、同じような工事でも細かな部分では毎回違う建築現場で経験を生かして完璧な段取りをしようと思うと以前の成功例、失敗例に学ぶことが何より重要で、それは日々の業務の中にあって起こった出来事を自分なりに咀嚼して振り返りをアウトプットしておかなければ小川のせせらぎのようにサラサラと流れ去ってしまいます。日記でも業務日報でもブログでも何でもいいですが、経験値として焼き付ける作業=復習をせずして記憶に貼り付けることはできません。

 

予習とはイメージ力

そして、日々復習を行う習慣を持って、経験値を積み上げるようになれば、次はそれを生かして新しい現場に反映して、今までよりもスムースに工事を進め、高い品質で短い工期へと変化させなければ意味はありません。その為には事前に如何に細かな部分までイメージを作ってシュミレーション出来るかにかかっています。ちなみに、私の場合は大工として一人で現場を任せてもらい出した頃、(まだ自信がなく、不安に駆られていたこともあり)毎晩、寝る前に明日の仕事を現場に到着してから作業を終えて現場を後にするまでの事細かな作業を思い浮かべる習慣がありました。その習慣がすっかり定着するとわざわざ考えなくてもベッドに入って眠ると翌日の作業の夢を見るようになり、朝起きると一日の作業を終えて充実した気分を味わいながら現場に向かっていました。当然、現場に到着すると夢の中でついさっきまで行っていた事をなぞるだけ。作業効率もそれに伴って技術面も格段に進歩したのを覚えています。ちなみに、職人起業塾の研修のカリキュラムにはイメージ力を圧倒的に鍛えるアクティブブレインセミナーを組み入れています。

 

イメージする熱意が生み出すモノ

個人事業主の大工から起業して、元請け化を図った後は職人だった私が事業所の売り上げ全てを担う営業マンになりました。建築営業などやったことがないし、見積もりさえ作ったことがないスキルゼロの私が、一人だけの営業で3年ほどで3億円くらいの売り上げを作れるようになったのは職人時代の経験がモノを言ったと思っていて、これもやっぱり予習復習の成果でした。お声がけを頂いたお客様宅に向かう前に到着してからのシュミレーションを綿密に行い、未だ見ぬお客様のニーズを如何に汲み取るかに心を砕きましたし、プランや見積もりの提出の際にも相手の気持ちを考えながら、細やかなやりとりまで綿密にイメージを膨らませて、期待に応えられるように、例えば何通りもプランを作るとか、お客様の予算に合わせた見積もりや打ち合わせ時には話に出なかったが、気になっておられそうな箇所の見積もりを余分に作るとか、慣れていないし、スキルも低いなりに熱心に準備をしたからで、その熱意がお客様に伝わったからだと思っています。

 

自省の心

建築工事の実務も営業も成果を挙げるには要は準備、段取りが全てという事になりますが、その根底にあるのは自分自身に対する慢心を諌める心の持ち様で、復習とは即ち自分自身を省みる「自省の心」です。それは今は亡きメンターとして慕っていた先輩経営者が10年前に私に下さったシンプルで奥深い薫陶で今尚「自省無くして成長なし」という言葉は耳の奥にこびりついたまま離れません。その自省の心を刻み込んでおけば、日々いかなる時も危機感を持ち、仕事の上での評価を得られる様に常に細かな部分まで気を配り、相手の事を考えて準備、段取りを怠る事なく成長を続けることが出来るのではないかと思います。日本を代表する名映画監督の黒澤明氏が映画づくりの心構えとして、「悪魔のように細心に!天使のように大胆に!」と言われたのは有名ですが、ものづくりに従事する私たちは建築工事を通して、最終的にお客様に感動を与える事を目的とするならば、現場作業時やお客様との対面時の気配り、心配りだけではなく、戦略的とも言えるくらいの細心の準備(=予習)が必要だと思うのです。そして、それは習慣が支える事を(絶賛試験勉強中のスタッフへの資格試験合格へ道)と共に、すみれのスタッフや職人起業塾塾生さんたちにこれからも繰り返し伝えて行きたいと思います。

 

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