習慣と残心と基準。

平成30年7月17日 海の日 晴

海の日。

海の日の今日は梅雨明けの三連休の最終日。街中ではイベントや行楽に楽しみに行かれる方も多く見受けられて、本格的な夏の到来を感じる暑い一日となりました。また、先の大雨の被災地には多くの人がボランティアスタッフとして復旧作業に精を出されているようで、私の知り合いも数人、トラックで岡山へ入られている様子です。度重なる大きな災害に対して全国各地からそれぞれの形で助けあう文化が日本には根付いてきたのだと感じ、自ら汗をかいて被災地へ貢献する人達に頭が下がる想いと共に、殺人的な暑さに体調を崩されたりしないようにと祈りました。

休みは(大体)学びの日。

私といえば朝からお休みを頂いて、、滋賀県の湖西にある和邇まで月に一度のお稽古へと行ってきました。先月の水無月から茶の湯の世界では夏となり、炉から風炉の夏点前へとお道具が変わり、それに従って勝手も変わり、(情けない話ですが、)お稽古に通い出して何年経っても少しの間は戸惑ってしまいます。今日は茶筅飾りなるお免状が無ければ教えて頂けない通常よりも少し上のお稽古で、戸惑いに拍車がかかり、あまり満足できる内容ではありませんでしたが、先生には根気よく、丁寧にお教授頂き、(甚く反省しながらも)それなりに勉強させて頂きました、よく復習して身に付けるようにしたいと思います。

大したことないけど無駄じゃない。

実のところ、私は8年間も茶の湯のお稽古に通い続けておりますが、未だに「茶道を習っている」と、大きな声で言えるほど上達していないのが正直なところでして、以前から、「月に一度程度のお稽古ではなかなか上達しない」と先生に言われておりますが、その危惧通りの結果になってしまっております。自分自身のあまりの不出来に自己嫌悪に陥る事も少なくありませんが、それでも長年通い続けているとそれなりに身に付く事もありまして、滋賀の先生宅まで通い続けていてよかったなと思う事も少なからずあったりもします。日頃の所作や気遣いに茶の湯の心が反映されているかどうかはさておき、考え方や概念は理解できてきていると思うことがあるのです。

戒めとしての3つの学び

そんな、いつになったら(絶対に一人前と言える程は言えないにしても)自分が亭主となり、客人をおもてなしするお茶会を催すことが出来るようになるか見当もつかないですが、一つの目標に掲げて長い道のりを歩んでいる茶の湯のお稽古ですが、今日のお稽古で改めて身に沁みた学びがいくつかあったので、自分自身への備忘録というか、戒めとしてここに書き残しておきたいと思います。まず一つ目は、お手前の準備に棚の設を直していた時のこと。茶室の中の基本的な所作である足運びが全くなっていないとご指摘を頂きました。亭主役、客役の何れにしても茶室の中では畳一枚を6歩で歩く足の運びが基本となっており、お手前のお稽古の際には気をつけるようにしておりますが、裏の仕事である準備で茶室に入る際も、やっぱりそれは意識すべきとのことでした。形ではなく心を学ぶ気持ちがあれば、準備の時から大股で歩くような不躾な行いをすることは無いはずで、「習慣になっていない」とのお言葉に、赤面した次第です。

残心。

二つ目は、お棗を袱紗で清める所作について、動きに流れがないとのお叱り。決められた手順で決められた場所を袱紗で拭けばいいのではなく、客人を心からおもてなす心を持ち、一つずつの所作に心を込めれば自然とそれは美しくなるもの。私のそれは決められた天順を踏んでいるだけで、ぎこちなく、美しくないと厳しくご指摘を頂きました。そう言えば、書道の大山真理先生にも一つずつの文字は別でも、筆の運びは連続しているもので、半紙にすみを落とさなくても空中で筆先が繋がってこそ一連の書になると繰り返し教わっており、日本古来の言葉でいうところの「残心」というのでしょうか、茶の湯も書道も根本は同じ心構えが必要なのだと、その部分を学びに通っているのだと改めて気付かされた次第です。平素から、心掛けるように意識したいと思います。

基準を持つ。

三つ目は、炉から風炉に変わって(逆もまた然り)毎年設えが変わるのに慣れるまで時間がかかるふがいない私の姿について。炉でも風炉でもどちらでも良いので自分なりの基準をもつ事に留意すれば、後の片方はスタンダードからの派生のアレンジとなる訳で、どちらも曖昧に覚えるからどっちつかずになり、結果的に風炉のお点前に慣れた頃には(逆もまた然り)設えが大きく変わり、また戸惑うのを繰り返すのだとご指摘いただきました。確かにその通りだと痛く納得するとともに、この夏の期間で冬のお点前を基準にして風炉点前との違いを明確に意識する事を誓いました。遅々として一向に進まない私の茶の湯の道ではありますが、先生に丁寧なご指導を賜っているのに対して少しでもお返し出来る様に精進したいと思います。道は厳しく険しいですが、、

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(微力ながらも)自分たちにできること。

平成30年7月13日快晴

呉と倉敷へ。

昨夜の第8期職人起業塾の卒塾式と懇親会、二次会の余韻を若干引きずりつつ今朝も朝早くから動き回り、広島の呉と岡山の倉敷に災害支援物資を届けに行ってきました。このところ早朝から深夜までパンパンに予定が詰まり、またもやデスクに座る時間を見つけられない日が続いておりましたが、ふと今日1日だけ日中の予定が入ってない事に気がつき、昨日メーリングリストから届いていた災害支援物資の救援要請を目にして、以前から大変お世話になっており、縁のある呉市のオオサワ創研の大澤社長と、倉敷の安藤嘉助商店の安藤社長に連絡を取り、取り急ぎ必要なものをダンプに積み込んで走ることにしました。

自分たちにできること。

先週末の悪夢のような大雨は神戸でもあちこちの道路を崖崩れで寸断し、今も復旧工事が行われていたり、1部の地域では避難勧告が解除されないままになっているところもありますが、倉敷市や呉市の被害は比べ物にならない位の規模となっており、日を追うごとにその惨状が明らかになってきたのを見て、密かに胸を痛めておりました。岡山は私たちの住む兵庫県と隣接しており、広島はその隣と、高速道路だけ開通すれば3時間から4時間で行ける距離だけに、自分たちにできることはないかと考えていたところだったので、珍しく1日まるまる予定を開けることができたのはついてたというか非常にタイミングが良かったと喜びました。

交通のインフラはほぼ復旧。

ただ、支援物資を運んだといってもたかだか2トンダンプに積んだのは被害の甚大さに比べるとほんのの微々たる量で、たいした支援にもならない事を痛感してしまいましたが、それでも何か急な依頼を受ければ、4時間ほどで現地に駆けつけることができるのが分かっただけでも少しは収穫があったと思います。山陽道もまだ1部は通行止めとなっておりますが支援物資の運搬や工事車両は通行できるようになっているのも確認できましたし、急ぎでお困りのことがあったらいつでも駆けつけるので気軽に声をかけてくださいとお伝えする事ができたのは、悪くなかったのではないかと思っています。

当たり前の日常が一瞬にしてひっくり返る。

それにしても、この世はいつ何があるかさっぱりわからないものです。私自身も20数年前に阪神淡路大震災で被災した際に、当たり前の日常がある日突然ひっくり返り、一瞬にして全てが変わってしまうことを身をもって体験しましたが、今回、西日本各所に甚大な被害をもたらした大雨を始め、地震や台風など近年毎年のように続く厳しすぎる自然災害の頻発は、どこにいてもいつ何が起こるかわからないリスクと隣り合わせに生きているのだとを強く感じさせられます。この原因の1つが人類が発展してきたことに伴う自然への負荷による気候変動だとしたら、私たち人間社会は取り返しのない過ちを犯してきたのかもしれず、今一度、次世代に残す環境について考えるべき時なのかもしれません。

緊急時の率先垂範。

そんなことを考えながら日中1日中、慣れないダンプを運転していささか疲れてしまいましたが、被災地近くの事業所を訪問した際にお会いした方々は意外に疲れ果てた雰囲気もなく、元気そうで何よりでした。ただ、安藤社長は被災地の復旧支援に真備町の災害現場に行かれていたようで、お会いすることができず残念でした。社長自らが被災地で汗を流して陣頭指揮をとられているとのことで、さすがというか、同じ経営者として頭が下がります。お疲れがでないようにと祈りつつ、何かお手伝いすることがあればいつでも言って下さいとスタッフの方に伝えて、カップめんの段ボールを倉庫に降ろしてきました。

見舞いに行って元気をもらう。

一方、呉市の大沢社長もお客様の救済にてんやわんやの様相で随分と大変そうでしたが、私が到着するといつも通りの明るい笑顔でねぎらいの言葉をかけてくださいました。ちょうどリフォーマー専門学校の訓練場を移転する真っ最中だったらしく、ついでに少しだけ新しい校舎を案内していただき、進化し続ける職人育成事業に大いに刺激をいただいた次第で、お見舞いに行ったつもりが、逆に勇気をもらって帰って来ることになりました。

お二方ともこれからますます大変だとは存じますが、地域の方々の安心を担うインフラ事業者として重責を全うすべく何とか気張ってください。神戸の地から応援していますし、微力ながら私どもにできることがあればなんなりとお声掛けください。チェスト!

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各人の運命は各人の手中にあり」シドニースミス。

平成30年7月10日快晴

人生劇場。

今日は火曜日、朝活の日と言うことで夜明けと同時に起き出して神戸ポートアイランドにあるポートピアホテルで開催される神戸倫理法人会モーニングセミナーに参加。朝から背筋を伸ばし、姿勢を正して原理原則の学びに向き合いました。今日の講話は布引の滝近くにある御滝茶屋の3代目女将の山口公子さんで、絶望さえ感じさせられるような数々の困難にさらされながらも、高い倫理観を持ち続け、習慣を正すことで運命を切り開いてきた人生経験を聴かせて頂きました。それぞれの人にはそれぞれの人生があり、学び苦しみ、困難を乗り越えて生きておられるのだと改めて感じさせられました。苦あればこそ楽あり、やっぱり人生は魂を磨く修行の場なのかもしれません。

加藤剛さんご冥福をお祈りします。

朝活から帰ってきてふとテレビで流れていた朝の情報番組を見たら俳優の加藤剛さんがお亡くなりになったとの報道を目に飛び込んできました。私にはあまり関係のないニュースではありましたが、実は私の名前の剛志の剛と言う一文字は加藤剛さんにあやかってつけられていた(ただ単に母親が加藤剛さんのファンだっただけ、)と言うのを思い出してなんとなく1つの時代が終わったのだなー。なんて思ってしまいました。自分の名前の由来がどのようなものであったとしても、人は少なからずその名前の文字や意味に影響されるものだと思っていて、私自身にしてもつよい、かたいと言う意味の剛と言う文字に志があると言う自分の名前に随分と引きずられてきたように思います。奇しくも今日は私の51歳の誕生日。50歳を過ぎて今更誕生日がどうこうはありませんが、そんな日に名前の一部をもらった人が亡くなったと言うのはなんらかの示唆があるのではないかなんて思ったりしてしまいました。

生まれた時から背負っている十字架。

若い時には思いもしなかった50歳を過ぎる歳になり、子供の頃からリスペクトしていた織田信長公も生きられなかった年齢に突入し、こんなに長生きするとは思っていなかった年代にまで歳を重ねられたことに対して、嬉しいような、本当に価値のある時間を過ごしてきたかと問えば、そうでもないような複雑な心情もありながら、人生80年と考えれば、社会に出だしておよそ30年、今がちょうど折り返し地点を回った年齢であり、これからの人生の後半戦というか第二の人生は少し考え方を切り替えて、生まれた時から背負い続けている十字架、(良い意味でも、悪い意味でも)親の呪縛といっても過言ではない名前に縛り付けるられることなく人生を生きていこうかしらなんて思いました。とは言え、今さら急にこれまでの人生を否定して大転換を行うと言うのはできないと言うよりしたくありませんし、自分にとって価値のある人生とはどのように生きることかを今一度考えるきっかけ程度に留めておきたいと思います。(笑)

運命自招

今日の朝活、神戸倫理法人会で輪読した万人幸福の栞きょの17箇条は「運命自招」運命は自らまねき、境遇は自ら造る。そして運命を司るのは毎日の選択と習慣です。お亡くなりになった俳優の加藤剛さんから頂いたとされる私の名前の呪縛が良かったか悪かったかはさておき、結局、今の私の置かれている状態は10年前の自分自身の選択の結果であり、この先10年間をどのような人生にするのかは「今」の私自身の選択によるものでしかありません。確かに強い志を持たねばなるまいと自分に言い聞かせてきましたが、それも自分自身で選んだ道。誰の責任でもありません。60歳を過ぎた自分を強烈に明示しつつ、足元をいっぽずつ踏みしめて前に進んでいきたいと思います。「各人の運命は各人の手中にあり」シドニースミス。人生100年時代、まだまだ勝負はこれから。俺、気張れ、チェスト!

おまけ、

夕方からはTOTOリモデルクラブ西神店会の定例会。気の良いおっさんにまみれて51歳の誕生日を祝ってもらいました。(色気もクソもないけど、)ありがとうございました。(笑)

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表裏一体論と志。

平成30年7月9日快晴

朝起き習慣

土曜日の夜に大河ドラマ「西郷どん」の撮りためたビデオを現行の放映回まで追いつこうと明け方まで起きていた上に、昨日の日曜日はあまり寝ていないまま毎週の習慣であるランニングに出かけ12km程走ったのも手伝ったのか、昨夜は心地よい疲れに誘われていつになく早めに寝てしまい、今朝もつい夜明け前に目を覚ましてしまいました。このところの朝活と弾丸出張の連続の日々に朝起きの習慣がすっかり体に馴染んできたようです。

未曾有の大水害

今朝は久しぶりに真っ青な空に美しい朝日が昇ってくる爽やか過ぎる程気持ちのいい夜明けとなりましたが、朝のニュースを見てみると悪夢の様な週末の豪雨の被害が次第に明らかになっており、西日本で80名以上の死者と未だ数十名の行方不明者がいるとの事。完全に水没した岡山の街の映像を見ながら、自然災害の恐ろしさと人間社会の脆弱さ、そして人の無力さを感じずにはいられませんでした。被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げると共に、尊い命を失われた方々のご冥福を祈念いたします。

人間の歴史は水との戦いの歴史

人はその昔、獲物を求めて移住を繰り返す狩猟型の暮らしから安定を求めて農耕、定住へと生活スタイルを変えたと言われます。そして農業には水が不可欠で世界4大文明が生まれた古の時代から人は川の近くを中心に発展して来ました。出張で飛行機の乗った際に窓から日本各地を見下ろすと、山から流れ出る川の周りに街が形作られたのが顕著に分かります。そしてそれには、川の氾濫を人がコントロールする治水事業が付きまとい、何千年という時をかけて時に暴れ狂う水害と闘い続けた結果、今の日本の街が出来ている訳で、21世紀になってこんなにもテクノロジーが発達したにも拘らず、いまだに毎年の様に自然災害で多くの人が苦しめられる現実は衝撃というか、人間の無力さを示されている以外の何でもない様に感じます。

世の中はすべからず表裏一体。

それにしても、世の中の出来事はすべからず表裏一体と言われますが、安定を求めて定住すれば大きな災害を免れぬようになったり、便利を求めて水辺に住めば繰り返しの水害に大きな不便を被ることになる。安定を求めれば求めるほど不安定になり、不安定を受け入れると安定していく、非常に矛盾に満ちたなかなか素直に受け入れがたい事実ではありますが、確かに事業も人生にもそんな側面があり、確かに安定と不安定、メリットとデメリットは表裏一体なのだと納得せざるを得ません。所詮、無力な自分の力でコントロールできるものはわずかばかりであり、大いなる自然の力の前に我々は抗わず受け入れるしかないのかもしれません。

木造4階建て現場見学会。

今日は京都で京阪神木造住宅協議会の研修会とその前に役員会が催されました。研修会の内容は、会のメンバーである河原工房さんがこのたび竣工された木造4階建てのゲストハウスの見学と、通常は3階までしか建てられない木造建築の殻を破ったこのたびの事業の設計、施工、そして1千万円にも上る補助金の活用など、非常に貴重な経験をシェア頂いて地域工務店がこれから目指す新たな事業分野について学ばせて頂きました。今回の研修会には会員以外の参加者が非常に多く、国が強力に後押しする国産木材を活用する木造建築の新たな可能性に対する興味のほどがうかがえました。通常は鉄骨造か鉄筋コンクリート造で作る4階建ての建物木造に置き換えるメリットに興味を持たれている方が多かったのではないかと思います。

メリットとデメリット。

本来、鉄骨で計画することが多い4階建ての建物を木造で建てたことにより得られたメリットを河原社長に伺ってみると、やはり基礎や軸組などの構造にかかる費用が抑えられた事と、京都府が行っている地場産木材の活用に対する助成金を利用できたことで建設費用が抑えられた事を挙げておられました。ゲストハウスとして運用され、収益で建物のイニシャルコストを償却しようとされているお客様にとってはずいぶん大きなメリットだったのではないかと思います。逆にデメリットの部分についてはあまり語られませんでしたが、普段やりつけない木造耐火構造は設計、人生、施工のそれぞれずいぶん難しく思い通りにいかなかったような印象を受けました。

損得ではなく志。

河原社長の話を聞いていて感じたのは、メリットとデメリットだけを比べての判断ではなく、「思い」を形にすることに価値基準を置かれているということで、木造建築の新たな可能性にチャレンジしたい、地域工務店の事業の幅を広げる可能性を見つけたい。等々の思いや志に突き動かされて、なれなく困難な今回の事業に取り組まれたのではないかと勝手に想像した次第です。世の中はすべからず表裏一体でありプラスとマイナスは複雑に絡み合い、損得の基準のみで物事を考えると訳が分からなくなってしまうことも少なからずあると思います。しかし、我々が判断の根っこに据えるべきは損得勘定だけではなく、思いや志を実現したいと言う方向性ではないかと思うのです。受け入れざるおえない者は受け入れ、コントロールできないものが世の中の大半だと知った上で、志を実現しようとする勇気を持ち続けたいものです。河原社長本日は良いお話をありがとうございました。

おまけ、

懇親会場の二条のがんこ最高でした。事務局の皆様ありがとうございました。

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教える事は未来を語ること、学ぶ事は誠意を胸に刻むこと。

7月6日雨

東京から鹿児島へ。

今日は鹿児島。第9期職人起業塾@鹿児島の第12講の研修講師として登壇すべく、昨日に引き続き夜明け前に起き出して朝1番のフライトで羽田空港から鹿児島へと向かいました。東京も鹿児島も土砂降りの悪天候で、フライト中も随分と機体が揺れて、うとうとと居眠りをしていると着陸したのかと思う位、時折激しい揺れを感じて目を覚ますほどで無事に着陸できるのかと心配をしましたが、なんとか予定通りに研修会場の牧園商工会議所の会議室に到着することができました。

神戸でも豪雨被害の報。

研修を行っている最中にも激しい雨は降り続け、それにしてもよく降るものだと感心していたら、ネットのニュースでは神戸でも土砂崩れなどの災害が出て避難勧告が発令されている地域もあるとのニュースが飛び込んできました。スタッフに電話をして聞いてみると、南北の道が土砂崩れで塞がれて神戸市内のあらゆる道が渋滞で全く身動きが取れないとのこと。お客様からも雨漏りの発生等の連絡が次々と入ってきており、もう大変です!と、てんやわんやのテンパった声を上げており何だか落ち着かないままで講座を続ける事になりました。天からの恵みも大事ではありますがこれ以上、大雨による被害が広がらないようにと祈りつつ、目の前のの塾生さん達に向き合いました。

心が変われば人生が変わる。

さて、鹿児島で開催中の研修を今回を超えるとあと3回のみで終了となり、私の担当はあと2回でおしまいです。開講時には半年間にも渡る長い研修と言いつつも、終わりが近づいてみればあっという間の出来事で、塾生さん達も当初は気の遠くなる様な長い研修に参加することになった。といった風情でしたが、ここまで来ると意外と早かったとその印象を述べられます。今日の研修の冒頭にこれまで研修を受けて来た感想を訊いてみると、「いしきが変わった」「仕事への向き合い方が変わった」「一緒に参加した社員と方向性の共有が出来た」等々、私にとっては非常に嬉しい感想を述べてくれていました。意識が変われば態度が、行動が、習慣が、人格が、そして人生が変わる変わるとの古のヒンズー教の教え通りに大きな変容を手にしてもらいたいと思います。

研修講師の資格なし。(泣)

今日の講座ではマーケティング理論を切り口にした現場改革の最期のレクチャーとして、目的意識を持ち続ける事の重要さと、そこを目指した行動を遂行する為のリーダーシップについて話し、塾生の皆さんにそれぞれ考えてもらいました。私は自分自身の経験から建築現場で起こるありとあらゆる問題やクレーム、失敗は全て目的と手段の履き違えに起因すると思っていて、長年の念願であるクレーム撲滅への根本的な問題解決のアプローチは全てのスタッフによる目的意識の共有にあると考えています。とは言え、昨日のブログにも未だに無くならないお客様からのクレーム、お叱りの言葉を頂いた事を書きましたが、情け無い話ではありますが、十数年来、我々の目的は顧客から絶対の信頼を得る事だと、意識の共有への取り組みを続けても拘らず未だにクレームを完全に撲滅出来ていないのが現状で、そんな私が研修講師をする資格があるのかと悩んでしまいます。。

何のために?

今日の講座では、社内でも常日頃から言い続けておりますが、目的を忘れ、手段を履き違えて問題を起こすのを防ぐには「何のために?」という問いを自分自身に持ち続け、何度も繰り返す事が重要であり、いつ何時もそれを絶対に忘れないでくださいと繰り返し伝えました。何のために仕事をするのか、何のために現場に来たのか、何のために作業するのか?と煩雑な日常の中で、何かしらの判断をしなければならないときにふと手を止めて少し考える時間を持ち、時間や金額や期限等の目標の奥にある「目的」を考えるようにすれば、目先や小手先での対処ではなく本質的な価値に向き合えるようになると思うのです。

教える事は未来を語ること、学ぶ事は誠意を胸に刻むこと。

そして、何のために?と言う問いに対する答えが本質的な価値に向かうには高い志を持ってもらう事が不可欠で、仕事をする目的、働く理由が自分が稼ぐため、ただ家族を養うため、会社が利益を上げるためと言う金銭だけではなく、仕事や事業を通して世の中に貢献したり、お客様の喜びを創造したり、お客様の暮らしの安全を担保したり、今よりも少しでも良い世の中にして次世代にバトンを渡す気概を持ち、誰かのためになることにその方向が向かなければ、結局は「金だけ、今だけ、自分だけ」といった誰からも受け入れられることのないようなパラダイムに陥ってしまいかねません。今回も福沢諭吉の「学問のススメ」を紹介し、明治神から昭和初期の日本人全員が学んだ、学ぶこととは富を手にすることであり、それは動物や虫が巣を作って飯を食うのと同じ程度の目的ではなく、高い志を掲げて世の中に寄与することである。塾生の皆さんも世の中を良くすると言う高次の目的を持って建築の仕事に勤しんでくださいとお願いしました。そして、その志はそれぞれの会社の経営理念として掲げられているはずで、皆さんが現場に関わる多くの人たちに理念を伝え、皆で経営理念の実現を意識することが全ての根本になると伝えました。その後の塾生全員の発表を聞いていて、経営理念の浸透こそがクレーム撲滅の鍵あるとご理解いただいた様にに感じた次第。このような志しの高い実務者が建築業界に増えていく事で、業界全体が良くなってくれると信じています。第9期生の塾生の皆様、熱い志を持って気張ってください。チェスト!

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夢見るばかりじゃ無く足元を見ろ。@お客様からの諫言

平成30年7月5日 雨

暴風雨からのスタート。

九州に大きな被害をもたらした台風は日本海で熱帯低気圧に変わって消滅。これで一安心かと思いきや、台風に刺激された梅雨前線が夜半から激しい雨を降らし始め、朝になってもその勢いは弱まるどころか、余計に酷くなりました。今日は東京にて【第11期】職人起業塾の開講日となっており、朝一番のフライトで東京に飛ぶべく神戸空港に向かいましたが、土砂降りというよりも横殴りの暴風雨に駐車場からターミナルまで歩くだけで傘は壊れるわ、パンツまでびしょ濡れになるくらい濡れてしまうという波乱含みのスタートとなりました。ま、何とか飛行機は無事に飛んで講座には間に合い事無きを得てほっと胸をなでおろしました。

【第11期】職人起業塾@東京開講

今回で2回目となる東京での研修講座は人材育成に熱心な経営者さんが多く、今日の開講にも従業員さんと一緒に朝から研修に参加してくれるなど、一緒に研修を盛り上げてくださいました。経営者さんが意欲的に参加してくださると当然、研修も盛り上がりますし、同じ理論を聞いて頂く事で研修内容を現場で実践してもらう環境も整いやすくなります。講座終了後の懇親会でとある経営者さんに「研修の成果が上がる会社とあまり成果に結びつかない会社がありますか?」と聞かれた際に、「研修はきっかけであり、学んで頂いた内容が事業に落とし込まれて成果に結びつくには事業所でのフォローが欠かせません」とお答えしましたが、マーケティング思考の会社になって仕組みを構築してもらうには経営者さんの協力が欠かせません。その意味では今回の東京の講座は非常に楽しみな開催となりそうです。

研修中のクレーム報告。

さて、今日も研修講師として一日中熱く語り続けましたが、その最中にスタッフからメッセージが送られてきました。休憩時間に見てみると以前から繰り返しリフォームをさせて頂いているお客様からメンテナンスに伺った際の施工が悪いと厳しくお叱りを受けたとのことで、いわゆるクレームの報告でした。私自身が研修の中で現場でのものづくりの精度を上げることを起点にクレームを撲滅して、顧客満足を高めて、お客様と長いお付き合いをする事でLTV(ライフタイムバリュー:顧客生涯価値)を引き受けて未来の売り上げを作ることを推奨し、その仕組みづくりをお手伝いしているにも関わらず、自社がお客様からクレームを頂くとは本当に情けなく、恥ずかしい事ですが、十数年来に渡って社内で取り組みをしているにも拘らず未だに完全にクレームを消し去ることが出来ていないのが現状で、講座の中でも塾生さん達を前に正直にそのことを話しました。私たちも皆さんと同じ様に未だにリアルに取り組んでいると。

メンテナンスとは施工した責任を全うする事。

研修の合間を縫ってお叱りを受けたお客様に電話をかけて謝罪をしたところ、お客様に「理想を掲げて夢見る事ばかりじゃなく、もっと足元を見てください。」と厳しい言葉で、社内の体制をもっと細やかに丁寧に見直す様にと諫言を頂きました。言い訳の言葉も無く、ただ平謝りするばかりでしたが、電話を切る前の最後には「これからもずっと、20年くらいはメンテナンスをお願いするんですから潰れないで下さいね」と一度施工した責任は最後まで取る様にとの厳しくも愛のある言葉を頂けたのがせめてもの救いで、出張を終えて帰神したら、スタッフに任せてばかりでは無く、謝罪と御礼に足を運ばねばならないと感じた次第です。

在るべき姿を追い求めるしかない。

波乱含みの東京での研修講座開講を終えて、明日は鹿児島での講座に登壇すべく明け方の飛行機で移動します。週明けには一度、工務部のスタッフを全員集めて再度、現場作業、メンテナンスでの留意点や施工品質の担保について注意喚起と根本的な問題解決へのアプローチ、お客様のお宅を自分の家の様に大切に考えて、お客様の立場に立った工事やサービスについての話し合いの場を設けてお客様からご指摘を頂いた内容の共有と改善策の実施を今一度徹底し、今回のお叱りをサービス品質向上の機会とさせてもらえる様にします。本当に情けなく、顔から火が出る程恥ずかしい想いを忘れる事なく、諫言を下さったお客様の期待に応え、責任を取っていきたいと思います。
起業してから20年近く経ってもまだまだ道半ば、本当に地域の方々に必要とされ、いつまでも存在を許される企業になるのはいつの事になるのやら、という感じではありますが、あるべき姿を追いかけたいと決意を新たにした次第です。T様、この度は本当に申し訳ございませんでした。そして、厳しいお言葉を頂けた事に感謝申し上げます。ありがとうございました。

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マーケティング思考は現場から。

平成30年7月4日 曇り時々雨

お見舞い申し上げます。

九州の西部を掠めて日本海を北上中の台風の影響で神戸も朝から荒れ模様。時折叩きつける雨と強い風に台風の中心は遠く離れているにも拘らず強い影響を与えられる大自然の脅威を感じてしまいました。昼過ぎに電話で話した長崎の工務店経営者さんも、「結構ひどいことになっていて、朝から鳴り続ける電話対応に追われている」とのことでした。先日の大阪北部地震、滋賀県米原市の竜巻発生、今回の早すぎる台風来襲と日本全国で立て続けに起こる災害に心を痛めつつ、いつ何が起こるか分からないご時勢になった事を改めて感じてしまいました。兎にも角にも被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

MTG!MTG!MTG!

今日は水曜日ということでいつもの朝活、BNIのビジネスミーティングに参加した後、兵庫県に豊富に蓄えられている森林資源を擁する森と街(の工務店)を繋げて、広くエンドユーザーに兵庫県産木材を使うメリットを伝え、地場産木材を活用した地材地消の家づくり、循環型モデルの地域活性化を進めようと地道な活動を続けている「ひょうご木づかい王国学校」の打ち合わせ。その後一旦帰社してデスクワークに勤しんだ後、夕方からはいつもすみれの工事に協力頂いている職人さんや業者さん、商社さん、メーカーさん等を招いて未来を作る「すみれプロジェクト会議」を開催。皆様にご意見を頂戴する機会を設けながら、現場に関わる全員にご協力頂いて現場の精度を上げて、現場顧客満足、顧客からの評価を得て未来を作ろうと熱い議論をたたかわせ、現場に携わる全員が共有できる、わかりやすくて胸にグッとくるスローガンを策定しました。3つのグループでのディスカッションの結果からそれらを組み合わせて決まったスローガンは現場を自分の家だと思い、心を込めて作ること、そして誇りを持った仕事をしてお客様をはじめ、そこに関わる全ての人に一生お付き合いをお願いしますと言ってもらえる仕事をしよう!と、まさしく私たちが取り組むマーケティング理論を現場に落とす言葉になりました。「現場は我が家、虜にするぜ俺の仕事で!」の心意気で設計、施工、現場管理、アフターメンテナンスと一連の業務の精度をあげてもらいたいと思います。

生き残りは原理原則の履行から

話は変わって、、一昨日、ひょんなきっかけで(というか朝会で一緒の金山さんと椙山先生からのお誘い、そして解体工事でお世話になっている藤川社長からの直電で!)久しぶりに日本創造研究所の研修に参加させて頂きました。普段、講習で前に立って話す機会が多い私ですが、久し振りに経営セミナーの受講生として席に座り、グループワークに参加するのはなかなか刺激的な体験で、同じ講師目線からも随分と勉強になりました。講義の内容についてはさして目新しさはありませんでしたが、それでも激しく変遷する時代背景と中小零細企業の生き残り戦略について、奇を衒うのではなく、原理原則に基づいた地道で本質的な取り組みをすべきだと、具体的な事例をいくつも挙げられ、腹にストンと落ちる、非常にわかりやすく実践的な内容でした。

オンラインとオフラインの融合

5時間のセミナーを終えた後に(何故か)カレーを食べながらの経営問答にも参加させてもらい、「松原講師に質問はありませんか」と指されたのでセミナーを聞きながらずっと引っかかっていた事を伺いました。それは、AI .Iotの技術革新が急激に進む中、中小零細企業が取り組む生き残り戦略、戦術の中に全くデジタルツールを活用すると言う話が全くなかった点で、デジタル世代が顧客層に入ってくる今後を鑑みるとこれからの時代は、これまでの延長線上にはないと言う危機感が戦略や戦術に反映されないと思ったのです。アメリカのマーケティングの父、コトラーはその著書マーケティング4.0の中で「オンラインとオフラインをシームレスにつなぎ顧客との新たな関係性を作り上げなければならない」と書かれていました。オウンドメディアの時代と言われて久しいですが、まさにその通りだと思っています。

未だ建築業界はマーケティング2.0

日本を代表する研修機関の1つである日本創造研究所の代表取締役でもある松原講師の答えは、中小企業は未だマーケティング3.0にも届いておらず、その先に言及をするのは時期早尚である。とのこと。ちなみにマーケティング3.0とはいわゆる「モノからコト」への転換で、4.0とはその次のステップに進み、顧客の未だ表面化していない真のニーズを汲み取って自己実現のサポートをすると言う考え方です。私としては激動の時代を生き残るにはこの部分への取り組みが必須だと考えてUXデザインを学んだり、建築請負業から離れてDIYのプロジェクトに参加したりしているのですが、それらは業界内の常識で言うとかなり特異な取り組みであり、松原講師のご意見は(建築業界においては特に)さもありなんと思いつつ、逆に自分達には大きなチャンスがあるのではないかと思った次第です。

マーケティング思考は現場から。

明日は2回目となる東京での第11期職人起業塾の開講日。建築業界内では非常識な部類に入る原理原則に基づいたマーケティング理論を実行できる職人や現場管理者を育てる活動を広げていきます。関東でも塾生の皆さんと「これからはこれまでの延長ではない」と言う危機感を共有しつつ、建築現場から、顧客がまだ自分自身も気づいていない、自己実現につながるような潜在的なニーズを掘り起こし、建築と言うサービス業でそれを提供する取り組みを進め、共に学び共に実践しながらスキームを作りたいと思います。そして、全国にそのような仲間が増える事で他の業界に比べて大きく立ちおくれていると言わざるを得ない建築業界においてマーケティング思考を広げて建築現場に従事する人達が未来に希望を持ち、活き活きと働ける環境を作っていきたいと思います。気張ろ。(^_^)

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良い習慣が運を招く。

平成30年7月3日晴れのち曇り

モーニングセミナー

火曜日は朝活の日。すっかり日の出も早くなり、目を覚ますとキラキラの太陽が顔を出し、朝日が窓から差し込んでくる、朝が爽やかで気持ちの良い季節となりました。そのおかげなのか、徐々に朝起きが習慣になってきたのか、最近は目覚ましをかけ忘れてもきっちりと朝活に間に合う時間に目を覚ませるようになり、今朝も早くに目を覚ましすぎたので二度寝を決め込みましたが、時間通りにパチっと目が覚めて張り切ってモーニングセミナーの会場へと出かける事が出来ました。今日のモーニングセミナーの講話者は大阪倫理法人会の副会長を務められている、業界最大手である川村義肢株式会社の代表取締役 川村慶氏で、アメフトで鍛えられたと言われる巨軀?を揺らしながら迫力満点の御講和を行って頂き、面白くも非常にためになるお話に背筋を伸ばして聴き込んでしまいました。

朝起きの会は成功法則

毎週火曜日に倫理法人会のモーニングセミナーに参加して、(出張と重なり参加できないことも多いですが、、)この会が本当に素晴らしい学びの場だと毎回のように感じます。倫理法人会は今や全国で70,000社の会社が参加されており、特に、私が個人的に素晴らしい経営をされておられるなぁと尊敬している大先輩の経営者さんは大体、倫理法人会に参加されておられることから、これってある意味、1つの成功法則ではないか?と以前から思っておりましたが、今日の川村社長のお話はまさにその部分を改めて腹に落としてくれる非常に良いお話でした。

人生には運とツキが重要。

川村社長は盛和塾でも熱心に学ばれているとのことで、生きたレジェンドと言われ、日本で現存する最高の経営者と言われる稲盛塾長が、学者のようにロジカルに経営について話されるにもかかわらず、事あるごとに運の良し悪しを非常に重要視されるのを挙げられ、やっぱり経営者は運とかツキを手にするべきではないか、と言われておりました。実は私は無宗教で、特定の宗教に入信したりする事は残念ながら今のところありませんが、40歳を過ぎた頃から自分の力でどうしようもできないことがあまりにも多いことに気がついて、神社やお寺に定期的にお参りしたり、グランディングや座禅をして「大いなる何か」に対して敬意を払うようにしています。川村社長のお話を聴きながら運とかツキが大事と言うのはそれと同じような思考なのかな、と感じた次第です。実際、私のような何も持っていなかった者が徒手空拳からこれまで20年近くも事業を続けて来れたのは単にツイテいたとしか思いません。(笑)

良い習慣が運を呼び寄せる

川村社長は講話の中で「運を呼び寄せるには良き習慣を持つ方が良いに決まっていて、そのように考えると倫理法人会に参加して朝起きの習慣を身に付ける事が出来れば会社の業績は良くなるに決まっている」と断じられており、それを聴いた私も確かにその通りだとストンと腹に落ちる思いがしました。朝起きは状態管理の最たるものですね。また、もう一つ業績を上げるために必要な事は元気であることで、業績が悪くなると元気がなくなり、業績が良いと元気になるのを逆から考えれば、まず元気を出せば業績がそれに付随して良くなるはずで、実際に川村義肢株式会社では朝の朝礼を元気に行うようになってから不振に喘いでいた生産部門の業績がみるみる上がっていったと、ご自身による実際の体験を語っておられました。私も元気な挨拶をする習慣を今一度意識して、なんとか身に付けようと思った次第です。

論理ではなく感性に訴えることでマインドが変わる。

このような本質的、かつ原理原則に則した学びを毎週繰り返し、言葉のシャワーを浴びるが如く受けさせてもらえると言うのは本当にありがたく、人間誰しも一度や二度良い話を聞いたからといって行動や習慣が変わる事はありませんが、何年にも渡って繰り返し今日のような講話を聴き続けると、いつの間にか自分の中の常識が入れ替わり、原理原則に則したモノの考え方に変わったり、その結果、自然と行動や習慣に結びついたりするようになるのは想像に難くなく、川村社長は論理ではなく感性に訴える母性のシャワーを浴びると言う表現をされておられましたが、まさに潜在意識に働きかけられ、成功パターンに身を投じていくことになると感じた次第。ちなみに神戸倫理法人会のモーニングセミナーはお試し参加は無料ですので「成功法則ってどんなんかなぁ」と思われる方はお気軽に私までお声掛けください。喜んでご招待させていただきます!(笑)

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「なんで、儲かりませんことやってるんですか?」にお答えします。(^_^;)

平成30年7月2日快晴

しもた屋リノベーション

2018年下半期に突入の月曜日は朝から古民家、と言うより「しもた屋」(御施主様談)と呼ばれる戦後まもない頃に建てられた古い住宅のリノベーションの可能性を探りに現場調査からスタート。耐震や温熱環境の性能を考えれば一度、解体して更地に戻し、建て替える方が良い位の老朽化が激しい物件ですが、建築基準法の改正により建て直すと極端に建築面積が減少してしまうことから、再生への道を探るご依頼を頂くになりました。先日の大阪北部地震で改めて日本ではいつ震災に見舞われるかわからないリスクを再認識させられたこともあり、使い勝手や快適さ、コストも重要ではありますが、やはり安全面を最優先にしたご納得頂ける提案をしたいと思います。

経営研究会にオブザーバー参加

そんな建築実務の仕事も忙しいくなってきた傍ら、今週は木曜日に東京で第11期職人起業塾の開講や、連チャンでの鹿児島での研修講師、明日の大阪でのオープンセミナーなど一般社団法人職人起業塾の仕事もパンパンに詰まっており、週に2回の朝活もあるし、睡眠時間を削って全国を飛び回ることになりそうです。にもかかわらず、今日の午後は日創研の経営研究会にオブザーバーとして参加させてもらいました。アウトプットとインプットは常にバランスを取らなくてはと思いつつ、こんな忙しい時期にあえて行かなくても、、と思わなくも無いですが、久しぶりの研修の参加で学ばせて頂こうと思います。

何のために?

話は変わって、昨日のブログではJBN全国代議員総会の際に若手大工の育成に悩む工務店経営者さんとの間で話題に上った、若手の職人が離職せずにキャリアを積み重ねて一人前の大工として活躍してもらうには、正規雇用するだけではなく体力的に衰えが見え始めてからもがっちりと稼げるキャリアプランを提示するべきだと言う私の持論を紹介しましたが、実はそんな話をしていた最後に、「高橋塾長はなぜ全国で(儲かりませんのに)研修事業なんかをやっているのですか?」と質問を受けました。自分ではセミナーや講座で人前に立って話す際に研修事業を行っている目的を熱く語っていたつもりでしたが、思いのほか伝わっていないものだと改めて気づかされた次第です。

現場基軸のビジネスモデル構築。

10年以上前から大工の社員化、正規雇用に踏み切って安心して働ける環境を整えると共に、社員大工に対して技術以外のコミニケーションや現場管理等のスキルを高める研修や教育を繰り返して、現場力を高めることでなかなか見つけることが難しい工務店としての強みを見出し、現場を基軸にしたビジネスモデルを構築するのだと、事あるごとに言い続けてきましたので、古くからのお付き合いのある経営者にはご理解してくださっている方も多くおられるとは思いますが、近年になってその活動を一般社団法人として別団体で立ち上げて自社での取り組みを研修事業として全国に広げている理由を今一度ここに書き連ねてみたいと思います。

焦燥感に追われ続けた毎日。

私はろくに学校も行かずに若くして社会に飛び出し、運送業などのいわゆるガテン系の肉体労働に従事していた流れから、独立を夢見て建築世界へと足を踏み入れ、大工として働き始めました。若いうちはものづくりの仕事はほんとに面白くて、手に職だけつければ仕事にも困らないだろうと軽く考え、のんきに働いておりましたが、神戸の震災の後、消費税が増税になったのをきっかけに神戸では全く仕事がなくなり、自分で必死になって働く先を探さなければならなくなりました。ちょうどその頃、結婚して子供が生まれ、家族を守ると言う重大な責任を背負いながらも、不安定この上ない仕事にいつも焦燥感に掻き立てられるような毎日を暮らしておりました。

同じ思いをさせたくない。

それでも1年365日、ろくに休みもなく必死に働いていると、徐々に一緒に働きたいと言ってくれる若衆も増えてきて、ハウスメーカーの下請けを始めるなど、それなりに仕事がもらえるようになりましたが、それでもいつ仕事が切れるかわからない、怪我や病気をするとすぐに稼ぎがなくなる不安は払拭される事はなく、自分はともかく若い大工たちが結婚をして家庭を持ち始めるとその家族たちも私と同じような不安を抱えで暮らすのだと考えて、何とかしなければならないと言う気持ちになりました。そんなことを考えた末、決断したのは大工の正規雇用への転換で、日給月給ではなく最低限、毎月決まった給料持って帰れるような仕組みを作り始めました。

経済無き理念は寝言である。

安定して給料を支払うようにするには、安定した売り上げ、利益がなくてはなりません。しかし、ハウスメーカーの下請け工事はどんどん単価が下がって行き、利益など残らない状態になりましたし、建築の仕事と言うのは一件ずつの案件の積み重ねであり、連続性が非常に見えにくく、1年先、5年先の売り上げが見える事などいつまで経ってもありませんでした。どげんかせんといけん、とわらにもすがる思いでさまざまな書籍を読み漁り、研修やセミナー出向き、上っ面の対処ではない根本的な問題解決の方法論を探し続けたのです。そんな折に出会ったのが原理原則に基づいたマーケティング理論であり、これを社員と共に実践することで未来が見えると思い、これまで愚直にその思いを守ってきました。

理念なき経済は罪悪である。

その結果、チラシや雑誌等の販促に頼らずにリピートとお客様のご紹介で売り上げを作り持続させていくスキームが徐々に形作られ、現在では売り上げの95%がこれまでご縁をいただいたお客様の皆様からのお声掛けで成り立つようになりました。もちろん、今も盤石の体制が整ったわけではなく、毎年売り上げ利益は上下に振れますが、それでも何とかやって来れているのは我々の行うべきことを理解してくれているスタッフのお陰だと思っています。売り込みをしない自社のマーケットを構築してきたのと同時に、すみれの経営理念でもある、ものづくりの本質である作り手を守り育てる活動にも注力することができるようになり、若手の大工の育成も社を挙げて行える環境が随分と整って参りました。

新たな職人時代への種まき。

今年ですみれとしては第18期、個人で起業してからは20年を迎えるにあたり、創業時に掲げたミッションである「職員の社会的地位の向上を実現する」と言う志に向き合い、自分たちだけが良ければ良いと言うのではなく、職人を道具のように使い捨てにする建築業界の悪臭を断ち切るべく、技術以外のスキルを身に付け、経営者感覚を持って未来の売り上げを作れる現場実務者を量産することでミッションを叶えるべく(儲かりはしませんが)精力的に研修事業の全国展開に踏み切ったと言うわけです。建築実務者が技術の習得はもちろんですが、マインドセットを変え、顧客から圧倒的な支持を得られる高い価値を作り出し、顧客から圧倒的な支持を得られる現場でのマネジメントができるようになれば、大工は引く手数多の人気業種に変容すると思っています。10年かけてそんな職人が現場監督を選任卒業させることで、建築業界が根底から変わるまで上をできるのではないかと思っており、その志のために車を削って前(と言う待っていると次第です。そんな時代が来ることを祈りつつ、明日の大阪のオープンセミナーで熱く語ってきます。

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〜ポスト平成への3つのキーワード〜

日時:平成30年7月3日(火) 14時30分~17時 (受付14時〜)

受講料:3,000円(ブログ見ました!で特典あり!) 懇親会費:5,000円

場所:総合生涯学習センター 大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪第2ビル5F 第3研修室

イベントページ:https://www.facebook.com/events/219149128883362/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1529489280822606

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IT、情報革命による本物しか生き残れない時代に圧倒的な職人不足の到来、消費税増税後のマーケットの縮小と建築業界は非常に先行き不透明な状況です。混迷の時代を乗り越えるのは品質とコミュニケーション力を掛け合わせた現場力だと考えています。現場マネジメントの見直しでの根本的問題解決のアプローチこそ未来を開く扉です。

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Q:若い職人が辞めて行くんです。A:解決は方法は、、

平成30年6月30日晴れ

水無月の梅雨明け!

関東甲信越地方では観測史上初めて6月中の梅雨明けが発表されたとのこと。「関西は一体どうなったんや?」と不思議に思いつつ、日中は完全に夏の日差しと不快指数100%の蒸し暑さでした、きっと関西も梅雨明けになっているのでしょう。昨夜は梅雨の終わりを惜しむが如くの激しい雷雨に見舞われて神戸の西区ではプチ停電もあったらしく、その影響で、朝からお客様からあれこれと不具合が出た等の連絡があり、私も家づくり学校にご紹介されたお客様宅にインスペクションの結果の報告とその問題解決の為のリフォームのご提案に伺ったりの実務に追われながら、メンテナンスに駆り出される週末のスタートとなりました。

One to Oneマラソン

さて、気づけば2018年も今日で半分がおしまい。すみれでは(暦通りですが年末決算なので、)明日から下半期に突入します。現在、半期に一度のOne to Oneの個人面談マラソンを絶賛開催中で、本日で(出張で延期になった者以外は)大方終了しました。年頭の経営計画発表会の際に掲げた全体目標に対して、部署ごとの売り上げ、個人の技術、知識等を伸ばすそれぞれの目標設定に対する取り組みの結果や、大工による自主運営体制の半期での総括を行い、下半期に向けて事業計画の修正と改善をこれから大急ぎで策定して、実行に移して行かなければと慌ただしくなっていると言うか、7月も殆ど社内に居ない過密スケジュールを睨んで焦っております。ここはやっぱり、寝ないことやな、と。笑

若い大工が辞めて行く・・

話は変わって、先日、東京で開催されたJBN代議員総会に参加した際に全国各地から集まった多くの工務店経営者とお話させて頂く機会に恵まれて、様々な意見交換を行いました。その中で、若手大工が辞めて行くのが多くてみんな頭を悩ませている。と言う声がありました。大体その話題の次には「我々が修行時代は・・、」と、今時の若者との意識のギャップを口にされるのがいつものパターンですが、今回もやっぱりそのような声を耳にしました。その工務店経営者さんも昔気質な徒弟制度ではなく、大工の社員化に取り組まれており、研修に送り込むくらい自分の若い頃とは全く違う大工育成に踏み込まれているにも拘らず、若い大工が去って行くのを本当に辛そうに語られておられて、「こんなに(自分たちの頃に比べて)いい待遇にしているのになんでやねん」と、臍を噛む思いを悔しそうに語られておられました。

輝かしい未来が待っている職人。

私的には、若い大工が辞めてしまうのは(そろぞれ個人的な事情もあるのでわかりませんが、)基本的には未来が標榜出来ないからだと思っています。見習いで職人の門を叩き、5年、10年、20年とその仕事を続けて行くことでどんな将来がひらけるのか、結婚をして子供が出来て、家を建ててどんなオヤジになるのか、その未来のイメージがワクワクする楽しいものであれば、キツイ現場仕事を乗り越えて技術を習得し、知識を身につけて、経験を積み重ねることで会社からも地域からも必要とされる人材へと成長して行くと思いますし、それが突き抜けたら起業して工務店の社長になれるかもしれません。今後、圧倒的な職人不足になることが確定している現状を考えると、職人を目指す若者は非常に重用される人材になる可能性は高いし、大工になり手がない今こそ大きなチャンスを手にすることができると思うのです。

技術だけじゃ道具と一緒。

しかし、職人は基本的に肉体労働者です。年齢的、肉体的に衰えると稼げなくなるリスクがつきまといます。大工として長年に渡り働いて、年齢を重ねた後、肉体的なピークが過ぎて生産能力が落ちてくる50歳、60歳になっても、もしくは病気や怪我で現場に出れなくなっても収入を落とさずに豊かな暮らしを続けようとすると、大工は現場での技術以外の能力を身につけるべきで、工事現場全体の施工管理を行うマネジメント力であったり、お施主さんとの折衝ができるコミュニケーション力であったり、見積もり積算、そして設計やそれらを全てを兼ね備えた営業ができる様にならないと未来を見れないと思います。これらのスキルは、現場で設計図書に決められた通りの作業をするだけでは絶対に身につく事はなく、資格取得を含めてそれなりの学びの時間を持ち、意識を変えて習慣に取り組まなければなりません。ただ、若い時からその意識を持って大工見習いをしていけば必ず明るい未来は見えてくると思うのです。

職人は使い捨てにしたい、じゃダメ。

せっかく大工を目指そうと工務店の門を叩いた若者が辞めてしまうと言うのはその未来を見れないからと言うのが一因にあると思っています。その根本的な原因は「大工が習得すべきは技術のみでいい」と言う悪習が建築業界全体に蔓延っているからだと思っています。酷い工務店経営者は「大工にいらんこと教えたら独立して競合会社になるから、技術以外の事は教えたくない。」と言いますし、これは工務店に限ったことではなく、厚生労働省の助成金の規定にも建設職人向けの助成金対象は技術と実務に関する事のみに限り、意識改革もマネジメントもコミュニケーションスキルも対象外とすると明記されています。使い捨ての作業員を自分たちの都合で育てたいとばかりの勢いで、これでは、ただでさえ入植者の少ない若い職人が、若いうちはこき使われて年寄りになったらまるで古くなった道具のようにポイ捨てされると思い辞めて行くのも致し方ない様に思います。

若者が学び、実践し、成長し、豊かになるスキームを作れ!

ちなみに、私が主宰している職人起業塾は元々、社員大工の独立支援のための勉強会で、マーケティング理論を切り口に上述の未来を切り開く方法を伝え、実践するように行動を促してます。どのようにして信頼を勝ち取り、安定的に仕事の受注をできるようになるかを、自分の在り方を正し、相手の立場に立って物事を考え、信頼を得る為に自分に欠落している部分の改善を日々の習慣に落とし込み、成果をあげる目標達成能力を身につけるように若手からベテランまで全ての大工に取り組んでもらっています。その積み重ねで新卒採用で入社した大工見習いも3年目で水周り(のみですが)リフォームの担当者として現場管理も含めて任せて下さい!と言うようになりました。当然、稼げるようになれば給与体系の位が上がり、給与もアップ、次はもう少し大きな現場を任せられるようになればまたステップアップすると言う仕組みになっています。最終的にはマネジメントの専任者や経営幹部への道、もしくは(厳しい時代なので勧めてませんが、)起業して経営者になることも選べます。技術はもちろんですが、その他に建築会社として必要な事を学び、実践し、経験を積む事で単なる作業員ではない人材に育ってくれています。もちろん、施工管理をする以上、資格取得は必須なので来年は必ず建築士資格を取得するようにときつく言い渡しています。(笑)

まとめ。

要するに、工務店が若者の職人をつなぎとめるには、フューチャー・ペーシングと言われる未来を見せることが必須であり、事業者は正規雇用はもちろんのこと、安心して働ける環境整備と同時に未来へのキャリアプランを明示すること、そしてスキルアップのサポート、技術以外のスキルについて学ぶ機会を与えると共に成長に従ってその評価を行い、昇級するステップを明らかにして実践の目標設定を自ら検証させて自省と改善、チャレンジが出来る場を作ることに取り組むべきだと思います。ま、ここまでやっても結局、辞めて行く若者はいるでしょうし、絶対に人材が育つとは言い切れませんが、まずはとにかく、若者大工の身になって「この仕事を続けていて、先があるのか?」を考え、「ダメだ、、」とならないようなスキームを組んであげてもらいたいと思います。そんな風に考えると若手大工の離職を防ぐのも簡単ですね。(笑)
あと、技術以外のスキルを教える時間もタイミングもノウハウも無いぞ、と言われる方、職人のキャリアプランの作り方がよく分からないと言う方は一般社団法人職人起業塾でお手伝いしますのでお気軽にお声がけ頂ければ懇切丁寧に対応します!詳しい話に触れてもらう機会も設けておりますので、ご興味があれば以下の案内ををご参照ください!↓(笑)

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IT、情報革命による本物しか生き残れない時代に圧倒的な職人不足の到来、消費税増税後のマーケットの縮小と建築業界は非常に先行き不透明な状況です。混迷の時代を乗り越えるのは品質とコミュニケーション力を掛け合わせた現場力だと考えています。現場マネジメントの見直しでの根本的問題解決のアプローチこそ未来を開く扉です。

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