ムーアの法則に協調する方法論。

平成31年2月14日 晴れ

n(nー1)/2の法則

水曜日。すみれ事務所は定休日、私はいつもの朝活の日。今朝も朝起きして始発のバスに飛び乗ってBNI朝のビジネスミーティングに参加、朝からいい勉強をさせて貰いました。先週に引き続きエディケーションコーナーを担当された香園さんの話は非常に良くて、人とのご縁を紡ぎ、信頼関係に結ばれた仲間を増やしていく事で如何にビジネスチャンスが広がるか、というネットワーク&リファーラルビジネスの大きな可能性を数式に表してロジカルに示唆されました。ネットワークの仲間でリファーラルを出し合い(紹介しあい)ビジネスチャンスを広げるリファーラルマーケティングの人との繋がりの数はn(nー1)/2で表されるとの事でメンバーが増えれば乗数計算で加速度的にご縁を頂けるチャンスが伸びるとの事でした。メンバーが36人の時は630通りの接点が4名増えて40名になると780と爆発的な増加が見られます。使わない手は無いですね。(^ ^)

ムーアの法則の時代の生き残り方。

朝活の後はそのまま新幹線に飛び乗って一路東京へ。全国で展開している2019年度の職人起業塾の入塾者募集を兼ねたオープンセミナーの会場、水道橋にあるship社のセミナー室へとに向かいました。新幹線の車中で集中してパソコンを叩き続けたのは締め切りが迫っているニュースレターの原稿の執筆で、2本のノルマのうちの1本を仕上げることが出来ました。その内容は私が最近、非常に関心を寄せている時代の変化とその変化の中での生き残り方で、今日のセミナーの内容にも関係することもあり、補足の意味を込めて以下に転載しておきます。

すみれ便り2019.3 〜加速度を増す世界と生涯学習〜

加速度をます世界。

今年の冬は随分暖かく、2月でも春を思わせる日差しの日が多くありました。しかしやっぱり冬は冬、今年の寒の戻りはいつもより厳しい様に感じました。晩冬は寒暖の差が激しい日が続きましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。近年、冬の寒さ、夏の暑さは年を追うごとにその厳しさを増していると感じられますが、CO2の排出量が爆発的に増えたのがその原因の一つだと言われており、気候変動は加速度を増していると数々のデーターで示される様になっています。普段、何気無く毎日を過ごしていてもその変化のスピードを感じることはありませんが、少し足を止めて様々な現象を俯瞰して見ると海面上昇や砂漠化等々、世界中で起こっている恐ろしい現実に気づいたりして、私たちも日々の暮らしの中で環境に対して気を配ること、出来ることがあるのではと考えずにはおられません。そして、加速度的な変化を遂げているのは気候変動だけではなく、今の世の中の変化はあらゆるところにその兆候が見られて、複利曲線と呼ばれる右肩上がりどころではなく爆発的な伸びで増大、拡大していると言われます。

夢の21世紀。

最も分かりやすいのは世界の人口です。1800年には10億人だった人口は2011年には70億人、2025年には80億人を超すとも言われます。次にエネルギーの消費量、人口増加と同じ曲線を描いて増え続けています。また、近年の技術革新によりコンピューターの性能、演算能力、データ保存量、通信速度も加速度的な進化を遂げ、今では車は自動運転で人が運転しなくても良くなりましたし、世界のどこにいてもスマートフォンがあればすぐ側にいるのと同じ様にLINEなどのコミュニケーションツールでやりとりが出来る様になりました。あらゆる料理のレシピも百科事典に書いてあることも、高速道路の混み具合も全てインターネットの検索でできる様になりましたし、中東では無人のラジコンヘリコプターが爆撃テロを行ったと先日報道されていました。ロボットが受付のフロント業務を行なっているホテルも増えました。私たちが子供の頃、夢見ていた鉄腕アトムの世界の21世紀は急速に実現に向かっている様です。

適者生存説。

この様な時代の変化を羅列して眺めて見ると、まるで急流の河川を降る様なもの凄いスピードで変化し続ける今の時代にあって、私たちはどの様にすれば時代に取り残されることなく、安心して暮らしていけるのかと不安に思ってしまいます。ダーウィンの進化論から紐解かれたとされる「強いものでも賢いものでもなく、変化に対応できるものだけが生き残れる」という「適者生存」の原則に照らして考えれば、私たちも複利曲線を描いて加速度的な変化や進化を遂げなければ生き残れないのか?などと暗澹たる気持ちになってしまします。しかし、人間は環境の生き物と言われるくらい、特に日本人は(良くも悪くも)環境に馴染みやすく適応し続けてきた実績があり、その流れは実は私の中にもあるでは無いか?と微かな希望を持ってみたりもしています。

習慣化による成長。

私は体力くらいしか取り柄のない、大工上がりの工務店経営者ですが、経営の知識はおろか、一般的な教養も持たない状態で起業して何とか20年以上も事業を続けてこれた理由の一つに「自分で決めた事を習慣として続ける」という特技?があったからだと思っています。10年以上も毎日ブログを更新し続けておりますし、毎週1回のランニングや毎朝の筋トレもかれこれ8年くらいは続いています。茶の湯や書道のお稽古も同じくらいになりますし、毎日の読書習慣は20年以上になると思います。30歳過ぎで起業してからの20年を振り返った時、手前味噌ですが、その当時の何の知識も取り柄も無い自分自身と比すると(現在、やっと人並みになった?)自分でも加速度的に成長したと思うのです。

生涯学習の必要性。

微力計算式なるものがあります。毎日、地道に努力を重ねることがどの様に人の成長に繋がるかを数式で表したもので、もしも、毎日少しの勉強をしたり、本を読んだりして昨日の自分よりも1000分の1だけ成長できたとして昨日の自分を1とすると、1×1.001=1.001の自分に変化してるのを繰り返し計算するものです。ほんの少しだけ成長した自分がまた少し成長して、を繰り返すのは前述の複利曲線と同じ軌跡を描く様になり、1だった自分は1年後には1.4倍の能力を持った自分に、2年後には2倍に、3年後には3倍に、4年後には4.3倍に10年後には38倍の能力を持つ自分に成長できているという計算になります。まさに、「地道な努力は裏切らない」という原則を裏付ける計算式で、その裏返しで学ぶ事を一日おきにしてしまうと、1×1.001/1.001となり、何十年繰り返しても1のままだという残酷な結果も見せつけられます。要するに、時代の急激な変化に対応するには毎日コツコツと積み重ねる努力を持って対抗するしかなく、しかし、毎日は些細な取り組みでも学び続ける事で変化に対応できるという事なのかも知れません。本格的に生涯学習が必要な時代になったという事、学び続ける習慣を持ち続けたいと思います。

以上、最近のオープンセミナーではこんな内容もお伝えしています、参考になれば幸いです!
次は大阪にて開催しますので、関西の方は是非遊びに来て下さい。(^ ^)

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◆長崎 職人起業塾公開講座 第13期@長崎開催  オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/1537966419636499/ 経営者、経営幹部の方に限り無料でご招待いたします。 ■1月10日 10:00~18:00 業務改革基礎研修2 スモールビジネスの鉄則 3.第2領域に取り組む 4.自分の強みを明らかにする 業務改革基礎研修3 信用と信頼で将来をつくる 5.ご縁を紡ぐ 6.大福帳こそ未来の鍵 ■2月7日 10:00~18:00 業務改革基礎研修4 リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2月28日 10:00~18:00 業務改革基礎研修5 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える 業務改革実務研修1 ■3月14日 10:00~18:00 業務改革検証研修1 ■4月25日10:00~18:00 業務改革検証研修2 ■5月23日10:00~18:00 業務改革検証研修3(卒業検定) 場所:長崎住宅センター株式会社〒854-0081 長崎県 諫早市栄田町20番31号

13期オブザーバー参加申込書チラシ

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◆大阪 職人起業塾公開講座 第12期 神戸・大阪開催 オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/282975708886246/ ■2019年2月1日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 業務改革基礎研修4 – リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 – 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2019年2月22日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルa建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修5 – 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える ■2019年4月19日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修2 ■2019年5月10日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修 検証研修3

お申し込み、お問い合わせはこちら https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/
オフィシャルページイベントまとめ=https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/
____________________________________________ ◆職人的マーケティングへの入り口:一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイト 建築現場におけるマーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。 実践型現場マネジメント理論、公開しています。無料公開のサンプルPDFはこちら 建築業界を現場の改革から変える志のある方、私達と共に未来の作り方を学びませんか!
こちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com
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日本的マーケティング論。@職人起業塾

平成31年2月1日曇り

大遅刻のダメ講師

今日は大阪、第12期職人起業塾@大阪の講師役として朝早くから張り切って自宅を飛び出しました。このところ、出張に次ぐ出張で移動が常にギリギリになり、焦ることが多かったのでいつもより1本早い電車に乗ろうと早めに出発したにもかかわらず、駅までの道がいつになく混んでおり、結局いつも通りの電車に乗ることになりました。それでも別段なんら問題はないはずでしたが、JRに乗り込んですぐ、前を走っていた電車に何かトラブルがあったらしく、電車がストップしてしまいました。それも、9分ぐらいだったので講座の開始には充分間に合うと思いきや、大阪駅の手前になってホームに入る電車が混み合っているとかでまたもや電車が止まってしまい、結局蓋を開けると会場に着くのが20分近く遅れると言う大遅刻。いきなり塾生さん達に謝罪からスタートすると言う情けないことになりました。大いに反省するとともに、えー加減タイムマネジメント下手をなんとかしなければなりません。(汗、)

塾生達の変化。

気を取り直して、始めた講義では前回の振り返りから、課題の発表、マーケティング基礎理論のレクチャーといつもの通り皆さん熱心に聞いて考えて発表されており、前回の講義が横山恵子先生のコミニケーション講座だった影響か、皆さん背筋を伸ばし非常に良い姿勢で話されているのが印象的でした。研修を受けて塾生さん達が変わっていくのを見るのは本当にうれしく、研修事業を行っているやりがいを感じさせてもらいました。そんな中、今日の講座では日本式マーケティング論と題して西洋から入ってきた薄っぺらいマーケティング施策とは一線を画す、本質的かつ実践的な方法論とそれを支えるあり方を熱心に語り伝えました。いかにその概要をご紹介しておきたいと思います。

日本式マーケティング論

日本式マーケティング論と言うのは、J・F・ケネディ大統領が最も尊敬する人物として世界中で紹介し、日本で最も有名な日本人とも言われる上杉鷹山公が財政破綻寸前の米沢藩を領主自らがあり方を正し、城中に愛と信頼の絆を作り上げる事から見事に財政改革を成し遂げて弱小藩だった米沢藩を豊かな財政基盤を持った藩へと復活を遂げた例をはじめとする日本に綿々と続く経済と道徳の一体改革こそが持続可能な経済基盤を作るという考え方で、幕末の備中松山藩の財政山田方谷、「論語と算盤」で有名な渋沢栄一と続き明治維新後、世界の列強に追いつき自立独立の国家を守り通してきた日本の企業の姿勢、体質の元になった考え方とその実践だと言われています。

「三方良し」の商売感

そんな考え方を最も分かりやすく、シンプルに言い表したのは全国の小学校に理想の学生の姿としてその像が建てられた有名な二宮金次郎、のちの二宮尊徳翁で「道徳を忘れた経済は、罪悪である。経済を忘れた道徳は、寝言である。」という言葉で経済活動と人としての正しい在り方の両立の重要性を説かれました。現代の日本でもてはやされている経営の神様と言われるドラッカー博士や世界中で最も売れたビジネス本と言われる「7つの習慣」を上梓されたコヴィー博士は大の日本通として知られており、繰り返し訪日されて日本人の持つ思想を研究されたと言われますが、ドラッカー博士やコヴィー博士が提言された原理原則からの経済論、成功論の根本は非常に東洋的でその源泉は上杉鷹山公、もしくはそれ以前から近江商人が守ってきた「三方良し」の商売感にあると言っても過言ではないと思っています。

在り方からはじめよう。

ドラッカー博士はその著書の中で「日本人がその意思決定過程に活用している原則(the principles)は,一般 (世界的に)に適用できる(generally applicable)ものである。それらの原則こそ効果的な意思決定の核心である」と書かれており、日本人が守ってきたまず在り方を正すことで商売に好循環を生む」という考え方を世界中の規範とするべきだと説かれています。その証左として、世界で最も長く存続してきた企業は日本にあり、100年以上続く企業の数は世界で圧倒的に日本に多く存在します。際限のない規模拡大は地球の大きさが決まっている以上最終的にはありえないことを考えると、日本人が培ってきた持続継続する為のマーケティング理論こそが持続可能な社会を作る指針となるべきだと思っています。塾生の皆さんにはコストを含めた絶対的な顧客満足と、事業所が必要とする利益の両立を建築現場で叶える為に自分の役割で出来る事を考えてもらい、実践してくださいと強くお願いした次第です。とにかく、そのためにはまず、「在り方」からですね。

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以下はそんな時代の変化への対応をお伝えしている直近のセミナー、公開講座のご案内です。

◆2/13東京にてオープンセミナー開催します!

職人起業塾2019東京オープンセミナー【建築業における真実の瞬間】

2019年2月13日水曜日 14:00〜17:00

株式会社シップ

〒112-0004 東京都 文京区後楽1-4-14 後楽森ビル3階
www.shipinc.co.jp
お申し込みはこちらから→https://www.facebook.com/events/239954583566295/

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◆長崎 職人起業塾公開講座 第13期@長崎開催  オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/1537966419636499/ 経営者、経営幹部の方に限り無料でご招待いたします。 ■1月10日 10:00~18:00 業務改革基礎研修2 スモールビジネスの鉄則 3.第2領域に取り組む 4.自分の強みを明らかにする 業務改革基礎研修3 信用と信頼で将来をつくる 5.ご縁を紡ぐ 6.大福帳こそ未来の鍵 ■2月7日 10:00~18:00 業務改革基礎研修4 リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2月28日 10:00~18:00 業務改革基礎研修5 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える 業務改革実務研修1 ■3月14日 10:00~18:00 業務改革検証研修1 ■4月25日10:00~18:00 業務改革検証研修2 ■5月23日10:00~18:00 業務改革検証研修3(卒業検定) 場所:長崎住宅センター株式会社〒854-0081 長崎県 諫早市栄田町20番31号

13期オブザーバー参加申込書チラシ

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◆大阪 職人起業塾公開講座 第12期 神戸・大阪開催 オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/282975708886246/ ■2019年2月1日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 業務改革基礎研修4 – リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 – 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2019年2月22日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修1 ■2019年3月22日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修5 – 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える ■2019年4月19日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修2 ■2019年5月10日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修 検証研修3

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建築現場をマーケティング志向にシフトさせる3つの概念。

平成31年1月18日 晴れ

鹿児島にて。

今日は九州は鹿児島に来ています。霧島で4月から職人起業塾15回研修の鹿児島では3回目となる開講を予定しており、参画企業の募集を兼ねてのオープンセミナーを行うべく、朝に福岡から九州新幹線で鹿児島中央に移動、張り切って鹿児島空港そばの鹿児島空港ホテルへとやってきました。3年前に東京でJCAの総会にて講演させてもらったご縁で、セルロースファイバー施工日本一を誇るマイライフオオニワ社の大庭社長にお声掛けを頂き、鹿児島に講演に来てから、職人起業塾の全国展開の皮切りとなった鹿児島塾の開講、有名工務店数社の協力業者会での講演、塾生の結婚式に出席と、とこの3年間に一体何度鹿児島の地に足を運んだか、分からないくらい鹿児島は身近な土地になりました。いくら感謝してもしきれない想いを抱いて、私が出来る限りの事で恩返しをするぞと気合いを入れて来ています。

一人の力はたかが知れている。

さて、昨日は福岡にてパナソニック社主催で、職人起業塾で行っているマーケティング理論を切り口とした建築現場実務者向けグループコーチングのダイジェスト版の研修をパナソニックリフォームクラブ九州エリアのリフォーム会社の従業員さん向けに4回シリーズで開催しており、その講師役として熱く語ってました。今回はその3回目、次回で終了と、いつもの15回研修に比べると随分とライトな感じは否めませんが、それでも理論(概念)を行動に移し、実践を通して成果に結びつけてもらう研修内容はいつもと同じで、参加者は皆さん60日チャレンジに取り組み、実践したことにより自信をつけられたり、気づきは多くあったようで、それなりに頑張っておられました。ただ、アクティブブレインセミナーで自分の固定概念の枠を外したり、横山恵子先生のコミニケーション講座で人との接し方を根本から変えたりする高揚感を伴った劇的な変化は見られず、私1人での力の足りなさを痛感、思い知らされることにもなりました。

コンサルなんかじゃない。血の汗流す実務者です!

今日の鹿児島、昨日の福岡の両方で紹介したのは、つい一昨日に神戸ですみれの協力業者さんに集まって頂いて開催したすみれプロジェクト会議の中で、これまでの15年間に渡って私達が重要視して取り組んで来たマーケティング理論の中の3つの概念です。すみれは自社大工による施工会社ではありますが、建築工事を行うには数多くの職人さんや業者さんに関与して貰わなければなりません。私達の志向や取り組みは現場に携わる全ての人と共有しておく必要があり、協力業者さんにお集まり頂き、繰り返し伝えている内容をご紹介しています。研修やセミナーで私がお伝えしているマーケティング理論を切り口に現場を変え、顧客満足を高め、集客の質を変えて持続継続出来る工務店ビジネスモデルを作り上げるというのは机上の空論ではなく、私自身も血の汗を流しながら地に足をつけて実際に実業を行なっているとリアルな姿をみて頂いています。

3つの概念

私達が長年取り組みを続けている3つの概念とは、commitment(理念の共有)、USP(強みを見出し、磨き伝える)、LTV(顧客生涯価値の引き受け)です。commitmentとは理念経営を指しており、事業の目的を明確にして、方向性を共有する事、USPは顧客との関係性に於いて卓越の戦略に基づいた在り方を実際の現場での作業やアフターフォローに落とし込む事によって顧客にとってかけがえのない存在になる事、LTVは顧客が生涯に渡って費用をかける、住宅や店舗に纏わる建築関係のありとあらゆる事を全て引き受ける関係性を築き、持続させる事。これらはマーケティングの世界では基礎中の基礎ではありますが、長年に渡って愚直に守り、取り組む事によって一切の宣伝広告を排しても事業を継続させる事が出来る様になりました。

世の中から取り残される建築業界。

世の中が急激に変化している現在、これからはこれまでの延長線上になく、時代の変化に対応したものだけが生き残ると言われているのに、建築業界は未だに「モノからコト」への移行さえままならず、未だに住宅という高額の物売りの売り方、作り方のテクニックを磨くことに血道を上げているのが現状です。そろそろこれまでの延長線上で精度を上げる取り組みから脱して、顧客の本当のニーズ、家というハコは単なる手段で目的はあくまでもその後の暮らしであり、その部分を満たすサービスや商品を提案すべきだと思っています。結局、その答えは現場にあり、経営者がいくら概念を学んでも現場に落とし込めなければ全く意味がありません。そして、これまでと違う概念を職人などの現場実務者に伝え、実践させるのは更に高いハードルが待ち受けます。

未来の売り上げと職人不足の解消。

私達が職人や施工管理者へ直接、マーケティング理論やコミュニケーションのスキル、難しい問題に立ち向かい解決する人間力を養う研修を行なっているのは、私自身が15年前の大工の内製化から始まった、社内教育を行いながら、社員大工による施工+施工管理+顧客窓口+営業を役割として仕組化してきた現場マネジメント改革の難しさを痛感しているからであり、上述した思想や概念を現場に、顧客接点に落とし込むのには、現場実務者への直接教育しかないと確信を持っているからです。職人が現場で顧客から信頼され、次々と仕事の依頼を集めれて、稼げる様になれば、それを見た若者が職人になってみたいと思い始めるでしょうし、建築業界の土台を揺るがす超職人不足問題の解決の糸口がそこにある、そこにしかないと思うのです。そんなこんなで鹿児島開催の職人起業塾6カ月コース、受講生を絶賛募集しております!少しでも興味がある方は気軽に私(高橋)までお声がけください!(^ ^)
こちら→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/contact-us/

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以下は直近のセミナー、公開講座のご案内です。

◆仙台 建築業における真実の瞬間」職人起業塾オープンセミナー&入塾、助成金活用説明会

https://www.facebook.com/events/1136100266567134/
日時:2019年1月30日 水曜日 14:00~17:00
場所:PARM-CITY131貸会議室 Room 4H 仙台市青葉区一番町3丁目1-16

オープンセミナー仙台1.30

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◆長崎 職人起業塾公開講座 第13期@長崎開催  オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/1537966419636499/ 経営者、経営幹部の方に限り無料でご招待いたします。 ■1月10日 10:00~18:00 業務改革基礎研修2 スモールビジネスの鉄則 3.第2領域に取り組む 4.自分の強みを明らかにする 業務改革基礎研修3 信用と信頼で将来をつくる 5.ご縁を紡ぐ 6.大福帳こそ未来の鍵 ■2月7日 10:00~18:00 業務改革基礎研修4 リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2月28日 10:00~18:00 業務改革基礎研修5 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える 業務改革実務研修1 ■3月14日 10:00~18:00 業務改革検証研修1 ■4月25日10:00~18:00 業務改革検証研修2 ■5月23日10:00~18:00 業務改革検証研修3(卒業検定) 場所:長崎住宅センター株式会社〒854-0081 長崎県 諫早市栄田町20番31号

13期オブザーバー参加申込書チラシ

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◆大阪 職人起業塾公開講座 第12期 神戸・大阪開催 オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/282975708886246/ ■2019年2月1日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 業務改革基礎研修4 – リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 – 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2019年2月22日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修1 ■2019年3月22日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修5 – 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える ■2019年4月19日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修2 ■2019年5月10日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修 検証研修3

 

お申し込み、お問い合わせはこちら https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/
オフィシャルページイベントまとめ=https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/
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USPとLTV 〜二つの概念が未来を創る〜

平成31年1月11日曇り

朝夜ハイブリット型4日目。

今日もやっぱり朝起きで、夜明け前に諫早のホテルを飛び出して朝一番のフライトで帰神、午前中からぎっしり予定が詰まっているわけではありませんでしたが、長崎〜神戸間は直行便が飛んでいるとは言え、便数が少なく、気合を入れてまだ真っ暗な時間にホテルをチェックアウトしなければなりません。まぁ、余裕を持って午前中に出社できるので帰ってからの時間が充実するし悪くは無いのですが、夜は夜で毎晩遅くまで忙しい私としては少し厳しいものがあったりします。(笑)

二つの概念。

昨日の諫早での第13期職人起業塾の研修は、マーケティング理論を現場実務に落とし込む第2回目の講座で、USP(ユニークセリングプロポジション)とLTVライフタイムバリュー)と言うマーケティング理論の基礎中の基礎、しかしドラッカー博士が定義した「マーケティングとは売り込みを一切やめても売り上げが上がる仕組み」を作り上げるには絶対に欠かすことはできない非常に重要な概念を伝えました。この2つの概念を意識せずに仕事に当たるのと、常時意識して業務に向き合うのとは天と地ほどの大きな開きが生まれます。

USPが無ければ選ばれない。

USPとは簡単に訳すと「競合に対してウリが利く自社独自の強み」であり、これがなければ自社の商品やサービスを顧客に選んでもらえる事はありません。今の世の中は情報革命によって比較検討が非常に簡単になり、あらゆる物の値段がウェブ上に示されています。ロジカルに価格検討だけでユーザが選択するのであれば、資本の大きなスケールメリットを生かせる企業が常に勝ち、中小零細企業は淘汰されていくしかありません。また、工務店は図面だけあれば同じ建物が作れますし、優れたデザインも今やすぐに模されるようになり、工法や素材、設計等と言うものづくりを強みにしたところで一瞬にして陳腐化します。そんな時代の流れの中、どのように強みを見出し、磨顧客に伝えるかを塾生たちに考えてもらいました。

LTVが未来を創る。

LTV(ライフタイムバリュー)とは顧客生涯価値のことであり、一度取引があった顧客が一生のうちにいくら費用を使ってくれるかを考え、それを全て引き受けることで未来の売り上げを作ることができると言う概念です。現地の業界で例えると、新築で家を建てた後まず初めに壊れてリフォームの入り口となるのは給湯器などの機械で、その交換は大した売り上げにはなりませんが、その後お風呂やキッチンなどの水回り、外相のメンテナンス、内装のリニューアルなど15年から20年の間に風呂リフォームをすると一千万円位の費用がかかります。それを全て引き受ける気概を持って給湯器の交換に赴くのと、ただ単に故障したものを変えるのとでは将来の売り上げに大きな違いが生まれます。そんな当たり前のことではありますが、建築現場に従事する実務者がご縁を大切にすることで未来を作れることを理解して現場作業にあたるべきなのです。

思考を現実化するのはタイムマネジメント。

この2つの概念を第二領域と言われる緊急性の低い、重要な事柄への時間の配分を意識して、普段からコツコツと積み重ねることができれば確実に未来が明るくなるのは当然であり、研修の開講以来、意識を変えて一方行動することに足を踏み出、習慣化に取り組んできた塾生達にとっては、自分の取り組みが会社の未来を切り開くことに直結するのだと実感できたと思います。研修終了後のアンケートでも、強みの見出し方、磨き方が分かり、それを社内でブラッシュアップして全員で共有しなければならないことへの気づきが書かれてありました。

現場こそが実践の場。

なかなかとっつきにくいと思われがちな、マーケティングの概念も、職人起業塾の研修の中で実際の建築実務に落とし込んだ事例をもとに説明を受けると、大工や施工管理者といったマーケティングとは関係がないと思い込んでいる実務者が、実は最も重要なマーケティング理論を顧客接点で発揮する役割を持っていると認識してもらうことができます。次に私が担当する講座は1月後、私たちの研修は座学であるOFF-JTがメインではなく、学んだ概念を実践するOJTが研修の中心となっており、今回の学びを早速実践に落とし込みその結果を発表してもらいます。現場が変わり、顧客からの評価が変われば集客の質が変わります。会社の未来を変える塾生達の活躍に大いに期待したいと思います。第13期生の皆さん気張って下さい!(笑)

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以下は直近のセミナー、公開講座のご案内です。

◆鹿児島 実践型現場マネジメントで未来を創る」 鹿児島 職人起業塾オープンセミナー&入塾、助成金活用説明会

https://www.facebook.com/events/2203456009879206/
日時:2019年1月18日金曜日 14:00~17:00
場所:かごしま空港ホテル 〒899-6404 鹿児島県 霧島市溝辺町麓616-1

オープンセミナー鹿児島20190118

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◆仙台 建築業における真実の瞬間」職人起業塾オープンセミナー&入塾、助成金活用説明会

https://www.facebook.com/events/1136100266567134/
日時:2019年1月30日 水曜日 14:00~17:00
場所:PARM-CITY131貸会議室 Room 4H 仙台市青葉区一番町3丁目1-16

オープンセミナー仙台1.30

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◆長崎 職人起業塾公開講座 第13期@長崎開催  オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/1537966419636499/ 経営者、経営幹部の方に限り無料でご招待いたします。 ■1月10日 10:00~18:00 業務改革基礎研修2 スモールビジネスの鉄則 3.第2領域に取り組む 4.自分の強みを明らかにする 業務改革基礎研修3 信用と信頼で将来をつくる 5.ご縁を紡ぐ 6.大福帳こそ未来の鍵 ■2月7日 10:00~18:00 業務改革基礎研修4 リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2月28日 10:00~18:00 業務改革基礎研修5 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える 業務改革実務研修1 ■3月14日 10:00~18:00 業務改革検証研修1 ■4月25日10:00~18:00 業務改革検証研修2 ■5月23日10:00~18:00 業務改革検証研修3(卒業検定) 場所:長崎住宅センター株式会社〒854-0081 長崎県 諫早市栄田町20番31号

13期オブザーバー参加申込書チラシ

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◆大阪 職人起業塾公開講座 第12期 神戸・大阪開催 オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/282975708886246/ ■2019年2月1日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 業務改革基礎研修4 – リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 – 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2019年2月22日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修1 ■2019年3月22日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修5 – 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える ■2019年4月19日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修2 ■2019年5月10日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修 検証研修3

 

お申し込み、お問い合わせはこちら https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/
オフィシャルページイベントまとめ=https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/
____________________________________________ ◆職人的マーケティングへの入り口:一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイト 建築現場におけるマーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。 実践型現場マネジメント理論、公開しています。無料公開のサンプルPDFはこちら 建築業界を現場の改革から変える志のある方、私達と共に未来の作り方を学びませんか!
こちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com
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植松努氏とデレク・シヴァーズ氏からの示唆@第11期職人起業塾東京

平成30年12月27日 晴れ

年末に行うべきは来年への布石。

東京への今年最後の出張を終えて弾丸新幹線で午前中に帰神、昼から年内に伺うと約束していたお客様宅へのメンテナンス訪問に設計スタッフとの個人面談3連発、日が暮れてからは大阪に移動してXデザイン学校の研究生メンバーと今年のテーマ「豊かな暮らし」を提供するサービスデザインのアイデアまとめと息つく暇も無い1日を過ごしました。帰りにクラフトビールを煽って夜中に自宅にたどり着くと流石に消耗感ハンパないって感じでしたが、迷走を続けてきた住宅の所得に全く興味を示さない、ポスト平成の建築市場の主役となるミレニアム世代の若者向けの建築業者としてのサービスデザインとビジネスモデルのアイデアが漸く形になる方向性を見出すことができて、私が代表を務めている工務店支援の任意団体で具体的にサービス展開をする目処がついたことは大きな収穫でした。チーム1st placeメンバーの皆様、年末の慌ただしく、お忙しい中ありがとうございました。来年の発表、楽しみにしております。

第11期職人起業塾最終稿

さて、昨日の今年最後の出張は東京での第11期職人起業塾6ヶ月講座の最終日でした。半年間もの長きに渡る研修の成果を確認、検証する日ということで、気合を入れて始発の新幹線に飛び乗り、朝から晩まで塾生さん達に熱く語り、厳しく問いかけ、そして魂を注入するかの様に「君にはできる、必ずできる、絶対叶う」と激しく励まし続けました。オブザーバーで参加して下さっていた建設職人甲子園の前理事長で那須塩原で7千坪の敷地に作った職人育成機関である「職人道場」を立ち上げられた小山社長も、塾生たちの具体的で実践的、そして真摯な現場実務、顧客接点強化への取り組みに賞賛の言葉を下さっておりました。研修の終わりは実務のスタート、卒塾生達が今日から早速、半年間の研修で学んだ原理原則に基づいたマーケティング理論を駆使して実践に取り組まれることを強く願っています。

7つの概念。

一般社団法人職人起業塾の6ヶ月コースの研修の最終講ではいつも2本の動画を紹介して観てもらっています。まず1本目はTEDxSapporoで登壇され、日本で最も有名なTED動画とも言われて大きな支持を受けている植松努氏の「どーせ無理」をなくそうという動画です。この動画を通して研修の中で学んだことは何ら特別なことではなく、誰もが知っている、でもその通りに行うのが困難で、「知っているけど、できていない」の大きな壁を乗り越える練習だったことを再認識してもらえる様にしています。植松努氏がプレゼンテーションの中で語られる言葉を概念化すると、職人起業塾のカリキュラムに組み込まれている同じ考え方が7つあり、それを考えることで、事例と概念の相互転換を行い、学びを脳に定着して身体化してもらおうとの意図です。

 

植松努氏との共通項。

植松努氏のプレゼンテーションと職人起業塾での学びの共有点とは、

  1. 目的と手段を履き違えない
  2. 読書をして先人の経験を間接的に体験して学べ
  3. 自分が変化することが仕事を生み出す
  4. ご縁が全てを生み出す、ご縁を大切にする
  5. マイナスの言葉を使わない
  6. 想いは招く(思考は現実化する)
  7. 次の世が良くなる様にと高い志を持ち、実践する。

となっており、現在、日本中の教育機関やPTA団体から子供達に植松さんの講演を聴かせたいと引く手数多な植松さんが伝えていることの殆どを塾生は研修を通して深く理解して、実践に取り組んだ訳で、その内容を実践することが出来れば自ずと多くの人から共感され、理解されると論理的に理解してもらう様にしています。これまで、長きに渡り世間の常識、意識レベルから大きく乖離していると言われてきた建築業界に従事する人たちが、一般ユーザーと同じ世界観、同じ価値観を持って、建築現場での業務に従事するのは新しい世界に一歩踏み込んだと言っても過言ではない、大きな進化だと認識してもらう様にしています。

 

フォロワーの大切さ。

もう一本の動画はデレク・シヴァーズの有名なTEDトークで「社会運動はどうやって起こすか(how to start a movement?)」というムーブメントの起こし方についての動画です。この動画では公園で一人の裸踊りをしている青年をフォローして一緒に踊り出す2番目、3番目のフォロアーの存在の大きさを映像で紐解きながら、ムーブメントを起こす場合のリーダーの過大評価とフォロワーの過小評価を見直す様に提言をされています。私たち、職人起業塾が行なっているのは、これまで誰もやってこなかった、職人や施工管理、リフォーム営業といった現場実務者にマーケティング理論を教え込み、経営者と同じ感覚でものづくりに向き合うことで未来を作るという取り組みで、「なんてばかなことを、」と多くの業界関係者から批判というか、嘲笑を買いました。いわば、公園の広場で一人で始めた馬鹿踊りです。しかし、私たちの志、理念に共感し、私が苦手な事務処理や厚生労働大臣の助成金の手続きを買って出てくれる人が現れ、私が出来ないコミュニケーションや接遇、可能思考、問題解決の研修を快く引き受けてくださる研修講師の皆様のおかげもあり、全国で社員を是非研修に参加させたいと言ってくださる経営者の方々が続々と現れて、今年は仙台も開講して全国5カ所で展開する今に至ります。

感謝と祈念。

私の馬鹿踊りを見て、一緒に踊って下さった方々のおかげで日本全国で職人をはじめとする現場実務者が意識を変え、現場実務を変え、資格取得に励み、顧客の幸せを実現することで自らのビジネスを好転させようと熱意を持って取り組んでくれる様になりました。それは、私だけではなく、参画下さったそれぞれの企業で、社内では社長が、現場で職人が一人で裸踊りを始めることであり、共に馬鹿踊りをしてくれる仲間を尊重することで、大きなムーブメントを起こし、建築現場で顧客からの圧倒的な評価を得ることで、建築業界が抱えてきた多くの問題を根本的に解決できる糸口が掴まえられる様になると思っています。兎にも角にも、この度の2回目となる東京での職人起業塾にご参加頂き、私の裸踊りをフォローして一緒に踊って下さった皆様には心から御礼を申し上げると共に、塾生の皆様には半年間の学びを元に、自分の人生を切り開き、会社に大きく貢献していただけますことを心の底から祈念申し上げます。半年間、お疲れ様でした。ありがとうございました。卒塾時の高揚感、達成感を忘れることなく毎日地道に気張ってください!

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◆大阪、長崎にて職人起業塾講座オブザーバー参加絶賛募集中です。

経営者、経営幹部の方は無料でご参加頂けますので、現場実務者への経営者感覚の共有、現場マネジメント改革ご興味がおありの方はお気軽にお申し込みください。
https://www.facebook.com/events/282975708886246/

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◆書籍「職人起業塾」(第2刷)絶賛発売中

品薄でご迷惑をおかけしていた(6ヶ月研修のテキスト本でもある)書籍「職人起業塾」も重版から日が経って漸く流通が復活する様になって来ました。最近はAmazonでも定価で買える様です。私の希望では出来ましたら、Amazonのカートに入れて、近所の書店で取り寄せて頂くのがいいかと思います。地域ビジネスの本だけに。(笑)
もちろん、私にお声がけ頂いても送料無料でお送り致します!

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「ほな、お前がやってみろ」で全てが消える。

平成30年12月7日 曇

職人起業塾@仙台最終稿

昨日の仙台オープンセミナーの終了後は福島から社員さんを帯同して参加くださった馬場社長と懇親会ということで国分町にて痛飲。宮城の名門、一の蔵の吟醸酒をしこたま飲んだ後、その昔、稲垣潤一氏が弾き語りをしていたという由緒あるスコッチバーで二次会と、いささか飲み過ぎたのか、朝起きたら喉がガラガラ、咳が止まらない状態になっておりました。不覚にも風邪をひいてしまったか、とこのところのハードスケジュールと不摂生に反省しきりでしたが、今日は仙台での第十期職人起業塾の最終日、そんなことも言っておれずに張り切って研修会場へと向かいました。
最終講はいつも、この半年間で学んでもらった研修内容の振り返りと共に、前回に策定したアクションプランの検証と、講座の終了は本当の実践のスタートということで、今後、どのような取り組みを行うかについて、発表をしてもらいます。塾生それぞれの立場や役割によって様々ですが、どの発表も、塾長という立場を離れ、一人の経営者として聴いていても非常に素晴らしい、「嬉しいことを言ってくれるやん、」と思わず呟いてしまいそうになるコミットメントが続きました。

人生が変わるきっかけ。

半年前、初めて私と出会った時、「なんで俺がこんなとこで椅子に縛り付けられておっさんの話を聞かなあかんねん」と目で訴えていた大工達が小ざっぱりと頭髪を整え、ハキハキとした口調で、自分が現場で活躍することでの顧客満足の獲得と、同僚や協力業者さんとの理念の共有を目指して具体的かつ、継続的な取り組みを自ら考えて発表される様は、私にとっては非常に感慨深いものがありました、また、まだ若い小間使いのような施工管理の若者が毎日の朝の学習の習慣化に成功し、自信を持って来年の国家資格の取得に自信を見せたり、特に、第2講で課せられた課題を全くやって来ず、私に30分間延々と怒鳴り散らされて詰められた塾生が目を輝かせて、半年間ありがとうございました、と言ってくれたことは喜びもひとしおでした。この半年間で全員が間違いなく意識を変えて業務に向き合って来られたのを実感しましたし、このモチベーションを保って、習慣化を継続すれば、事業所も彼らの人生も大きく変容、好転することは間違いないと思います。ヒンズー教の教えのはじめのきっかけを確かに渡せたことを確認し、ほっと胸を撫で下ろした次第です。

『心が変われば、態度が変わる。態度が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる。運命が変われば、人生が変わる』

リスクは汲み取り、叩き潰す。

塾生さん達が卒塾後に取り組むアクションプランはそれぞれですが、今回、大工上がりの一級建築士である佐藤くんは、顧客向けに配布しているニュースレターの精度を上げるために社長が担当してきたコラムを自分が変わって受け持つことにすると言われました。オブザーバーとして後ろの方の席におられた加藤社長もこれは随分嬉しい提案だったと思いますが、同時に若い佐藤くんが書く文章は新築を考えている若い世代のお客様にはいいだろうが、還暦を過ぎた社長世代の人達にウケるコラムを書けるのか?と少しは不安に思われたのではと感じました。そんなふんわりとしたリスクを感じた私は、丁度中間の年代に当たる私が書いているコラムを参考までに参考にしてはどうか、と提案しておきました。以前から、このブログでニュースレターの発送に先駆けて、コラムのご紹介を行なっており、ブログを検索すればいくつものネタが出てくるから、とアドバイスをしておきました。そんなこともあり、来年の正月に届くように書いたコラムを以下に転載しておきたいと思います、(笑)

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりありがとうございました。4名の大工職人の集団から始まったすみれもおかげさまで 今期で19期目を迎えることとなりました。国税庁の調査で設立後20年間存続する企業は僅か0.4%というデーターがありますが、私たちすみれは法人化する個人営業の時期を含めると20年を超えることになりました。これも全てはご縁を頂いたお客様、協力業者、取引先の皆様に温かなご支援を頂いたお陰です。大過なく新しい年を迎えられたことを心より感謝申し上げると共に、本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い致します。

新しい年を迎える度に「さあ、今年はこんな事をやるぞ!」と気持ちを奮い立たせ、新しいことに取り組むモチベーションを上げて意気込みます。私の場合、年頭に掲げた抱負や目標を毎年達成し続けられた訳ではありませんが、それでも起業してからのこの20年、それなりに毎年新たな目標を掲げ取り組んできました。その中にはご縁を頂いたお客様へのサービスの充実として新築やリフォーム工事を終えてからの暮らしを楽しく、快適にして頂くべく、無料メンテナンス巡回の仕組み作りや「すみれ暮らしの学校」なる、生活に彩りを添えるきっかけやヒントをお渡しできればとの想いでの毎月のイベント開催等、単にご依頼を頂いた工事を行うだけの業者ではなく、長くお付き合いをして頂ける暮らしのパートナーになれないかと建築に直接関係の無さそうな取り組みも続けてきました。これらの取り組みは今年度もこれまでよりも更に精度を上げて続けて参りますので引き続きよろしくお願い致します。

目標として掲げたことの一つに、私達が創業時に事業所のミッションと定めた「職人の社会的地位の向上」と言うものがあります。現在のすみれの経営理念「モノづくりの本質、作り手を守り育て地域社会に貢献する」にも通じる、建築を通してお客様の役に立ち価値を提供するにはその担い手を育てなければならないと言う当たり前のことを愚直に行う決意を表したものです。すみれでは設計から施工、アフターメンテナンスまで全てを内製化してそれぞれのスタッフに出来るだけ裁量を委ねる事で常にお客様に近いところで寄り添えるようにしてきました、繰り返しのご注文やお知り合いのご紹介を頂きながら長年お付き合い頂いてきたお客様には少なからずすみれのスタッフに評価を頂いていると耳にしており、そのお陰で私たちの事業が19期の長きに渡り続けることが出来たと思っています。

すみれの大工達は単に現場作業を行うだけでは無く、社員としての責任を負って現場全体の管理と共にお客様の窓口に立ち、ご要望をお聞きしたり、提案を行ったりしています。設計部の女性スタッフも設計というよりもプランナーと事務的な業務をこなしてくれており、少人数の事業所ながらそれぞれが多くの役割をこなしてくれて全体の業務が成り立っています。昨今のニュースでも目にされると思いますが、建築業界では深刻な人手不足、特に職人不足が大きな問題になっています。建築職人は3K職種と言われて若者に嫌われて久しいですが、その原因の一つに職人の労働環境が何の社会保障もない不安定な状態であると言うことが挙げられます。私たちは15年前から大工の正規雇用を行ない天候や繁閑に拘らず安定的な所得を得られ、もしもの時には世間一般的な保証が受けられる環境を整えて来ました。私の職人時代に比べると羨ましく感じる程の労働環境になりましたが、建築業界全体を見渡せば、すみれの様な働き方の職人は未だ皆無と言っても過言ではありません。

私はこの十数年、様々な場所、多くの先達に学ばせて頂く中で、人としての在り方を正すことこそが、ビジネスに好循環を生む源であると繰り返し教えられ、「今だけ、カネだけ、自分だけ」と言う考え方だけには陥るまいと心に刻んで参りました。そんな事から創業時のミッションである「職人の社会的地位の向上」が自社内で進んできたのを鑑みて自分だけではなく、広く日本中の職人達が安心して将来を標榜出来る働き方になってもらいたいとの想いで、6年前から社内で行なって来た勉強会を公開し、また2年前から全国各地で職人向けの研修を行う様になりました。「初心忘れるべからず」とは世阿弥が年齢を重ね、芸が完成に近づいたと思っても、幾つになってもそれぞれのステージで初心に返り学び直す姿勢を持ち、新たな取り組みに精進すべしと説かれた言葉ですが、私も50歳を過ぎて初心に返って創業時の大きな目標を目指して精進したいと思っています。今年は元号が変わり新しい時代に移ります、この機会に初心に返り新たな学びや取り組みに向き合われるのは如何でしょうか。新しい時代の幕開けに心を新たにして佳き一年をお過ごしください。そして、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

「ほな、お前がやってみろ」

いつも、研修や講演の際に話すのは、私は決してコンサルタントや講師業ではなく、血の汗を流しながら必死に実業を行い、未だ実務にもガッツリ関わっている地域密着の小さな工務店経営者であり、上っ面の薄っぺらい情報提供や理論や理屈だけを述べるのでは無くその理論の中で必要とされるタスクについては実際に自分自身で実践してその成果も自社で測定をしています。理論や概念に価値はなく、実践してこそ初めて価値を生み出し、学ぶことの意味をもたらします。ということで、実践しているからこそ、言える言葉があるし、納得して貰えると感じることも少なからずあります。建築現場で働く実務者に対して偉い先生がいくら正論を唱えても、過酷な環境で働く職人達からすると、「ほな、お前がやってみろ」の一言でなんの価値もなくなります。夏の酷暑、冬の凍てつくような寒さの中、身体を使って働くことは生半可なことでは無く、その作業を全うするだけでも肉体的、精神的な力が必要です。その上で、職人にアレコレと現場作業+@の付加価値を生むような行動を促し、意識を変えろというのは現場を知った者しか口にする資格がないのかも知れません。そんな意味で、ベタベタの職人を長く続けてきた私だからこそ伝えることができる言葉があると思っていますし、それが私の存在意義ではないかと思うのです。これからも自分自身が実践する事でキツイのは承知で職人の意識改革に提言を続けて参る所存です。わかっている、でも出来ないの突破口をお探しの方はお気軽にお声がけ下さい。(笑)

_____以下は告知です!_____

◆第一四期職人起業塾@仙台塾生募集を開始しています。

日時:2019年3月28日木曜日から6カ月
会場:PARM-CITY131貸会議室他
申し込みFacebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/736186536724033/
問い合わせ先:一般社団法人職人起業塾 〒650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通5-2-19–503(MYU) Tel: (078)381-5884 メール:お申し込み/ オフィシャルページ:https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/お申し込み/お問い合わせ/

原理原則系マーケティング理論を切り口に建築現場で働く実務者向けに全国5箇所で開催している現場マネジメント改革の研修の概論のセミナーと受講説明会。決して職人を独立起業させるための研修ではなく、現場実務者に経営者感覚を身につけてもらうボトムアップ式のカリキュラムです。職人、施工管理、リフォーム営業等の実務者が主体的に考える現場マネジメント改革を通して圧倒的な現場品質向上、コミュニケーション不全の解消、顧客満足を達成し、成果に結びつける仕組みを作る事で外部環境に左右されない工務店、リフォーム会社の持続的なビジネスモデルへのシフトを目指してもらえます。理論を現場で実践する事に特化したセミナー、研修講座です。

◆残1回となりました!仙台、東京の職人起業塾講座オブザーバー参加絶賛募集中です。

残り少なくなってきましたので、ご興味のある方は是非ご参加ください!

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受講料:3000円(受付にて職人進化論。を見たと言って頂ければ無料)
定員20名、先着順。
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原理原則系マーケティング理論を切り口に建築現場で働く実務者向けに全国5箇所で開催している現場マネジメント改革の研修の概論のセミナーと受講説明会。決して職人を独立起業させるための研修ではなく、現場実務者に経営者感覚を身につけてもらうボトムアップ式のカリキュラムです。職人、施工管理、リフォーム営業等の実務者が主体的に考える現場マネジメント改革を通して圧倒的な現場品質向上、コミュニケーション不全の解消、顧客満足を達成し、成果に結びつける仕組みを作る事で外部環境に左右されない工務店、リフォーム会社の持続的なビジネスモデルへのシフトを目指してもらえます。理論を現場で実践する事に特化したセミナー、研修講座です。

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「建売を買う大工問題」

平成30年12月3日 雨のち土砂降り

顧客の問題解決の為にこそ学ぶ。

熊本県人吉市に来ています。神戸空港から鹿児島空港へのフライトの前に年内中に工事を終えるのを希望されているシューズメーカーのショールーム改装工事の打ち合わせを済ましてから11時には鹿児島空港に降り立ち、昼には生まれて初めて訪れる鮎釣りのメッカとして知られる球磨川流域の人吉市に到着しました。今日は「九州未来会議」なる建築関連の販売店さん達が集まられている勉強会に、いつも鹿児島でお世話になっている大庭社長にお声掛けいただき、一般社団法人職人起業塾で行っている研修内容の説明を兼ねて、人口減、世帯数減少、職人不足、消費税増税等々の様々な問題を抱えている工務店が取り組むべき根本的問題解決のアプローチについて提言を行いました。お集まりになられていた皆様は、顧客が工務店の販売店ということで、顧客の問題解決に取り組む真摯な姿勢で私の話を熱心に聞いてくださり、全員が私の書籍を購入してくださるという、深い理解を示してくださいました。素晴らしい会にお呼び頂き光栄でした、皆様ありがとうございました。(^ ^)

「未来の集客」と「職人不足の解消」

今回のテーマである「工務店が抱える問題の根本的な問題解決へのアプローチ」の問題とは、様々な問題を集約して、消費税増税前の書き込み需要に沸く来年の秋まではさておき、その先、消費マインドが下がった後の「未来の集客」と「職人不足の解消」に焦点を合わせ、現場実務者向けの技術以外のマネジメントやマーケティング理論の教育とその実践、職人の地位向上はセットであると言ういつもの持論を展開させてもらいました。もちろん、この問題だけ解決すれば後はどうにでもなる。とまでは言いませんが、企業にとっての最大のリスクである「倒産」の原因である「売り上げ不足」を解消する安定的な集客の仕組みを工務店が持つことで最低限行うべきリスク回避ができるようになると考えています。集客の問題解決はメディアでの反響に頼らないリピートと紹介を定期的に得られる独自の集客チャンネルを作るべき、そして、建築業はいくら集客をしたところで、工事ができなければ全く売り上げにならないことを考えると、これから圧倒的な職人不足を迎えるにあたり、内製化、もしくは外注の職人が集まってくるような環境を整えなければ、根本的な問題解決になりません。

建売を買う大工問題。

職人が集まってくる、もしくは若者が職人になってもいいかな、と思う環境を作るのに一番分かりやすいのは、まず、職人に他業種と比べても遜色が無いくらいの社会保障をつけるところからで、不安定な職種でなくするところから始めるべきです。その上で、工務店が顧客に対して提供している新築住宅が普通に買えるくらいまで所得を上げることだと思っています。住宅ローンが通らない、将来の展望が見えずに「大工が自分の家を建てれない」「注文住宅を作っている大工が建売住宅を買う」という、大工の誇りを叩き潰す、何とも情けない今の状況を何とかして、仕事で精魂込めて作っている家と同じレベルの住宅を何の不安もなく建てれる様になって初めて職人として豊かな暮らしを送れていると言えるのでは無いかと思っています。すみれでは職人が学び、資格を取得し、役割を増やすことで段階的に基本給が上がっていき、単なる現場作業員ではなく、工事全体の施工管理をしたり、お客様の窓口に立って現場調査や工事内容の打ち合わせを行い、見積もり作成、アフターメンテナンスまでを一貫して行います。若い大工も基本的な作業が出来る様になると小さな現場から担当として現場を受け持つことになり毎年、階段を一つずつ登っていきます。

建築実務者の働き方改革

私達は15年近く前から職人の正規雇用を行って、職人たちに現場作業以外のコミュニケーションや工程管理、マーケティング理論に則った思考とその実践が出来る様にと社内研修、OJTを繰り返してきました。7年くらい前からは一切のチラシや雑誌などの宣伝広告をしなくても、毎年それなりに売上規模を保てる様になったのは、やはり、現場での顧客接点強化が実を結んだのだと思っています。これが決して成功事例だと言うつもりはさらさらありませんし、建築業界全体から見ると取るに足らない様な小さな事例です。しかし、職人に技術以外の教育を施し、学ぶ機会、実践するチャンスを与えれば、「職人だから、現場監督だから出来ない」と思われている売上を作ることさえも徐々に出来る様になるし、働き方が変われば、所得も変わって当然だと言う事の実例にはなっていると思っています。一般社団法人職人起業塾で全国で取り組んでいるのは集客と職人不足の両方の解決を標榜する「建築実務者の働き方改革」であり、研修で学んだ事を実践する(させられる、笑)だけで必ずその一歩が踏み出せる様になっています。今週は今回の人吉に続き、仙台でも来年開催予定の職人起業塾の入塾説明会を兼ねたオープンセミナーを開催します。一人でも多くの人と、建築業界の根本的解決に対するアプローチを踏み出せる事を祈りつつ、年末年始走り抜けていきたいと思います。ご都合が合う方は是非お気軽に遊びにきてください。(笑)

_____以下は告知です!_____

◆今年最後のオープンセミナー@仙台開催します。(残り10席になりました!)

職人起業塾@オープンセミナー@仙台「建築業における真実の瞬間」

日時:2018年12月6日木曜日 14:00〜17:00
会場:PARM-CITY131貸会議室 Room 5C
住所:〒980-0811 宮城県仙台市青葉区 一番町3−1−16
受講料:3000円(受付にて職人進化論。を見たと言って頂ければ無料)
定員20名、先着順。
申し込みFacebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/736186536724033/
問い合わせ先:一般社団法人職人起業塾 〒650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通5-2-19–503(MYU) Tel: (078)381-5884 メール:お申し込み/ オフィシャルページ:https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/お申し込み/お問い合わせ/

原理原則系マーケティング理論を切り口に建築現場で働く実務者向けに全国5箇所で開催している現場マネジメント改革の研修の概論のセミナーと受講説明会。決して職人を独立起業させるための研修ではなく、現場実務者に経営者感覚を身につけてもらうボトムアップ式のカリキュラムです。職人、施工管理、リフォーム営業等の実務者が主体的に考える現場マネジメント改革を通して圧倒的な現場品質向上、コミュニケーション不全の解消、顧客満足を達成し、成果に結びつける仕組みを作る事で外部環境に左右されない工務店、リフォーム会社の持続的なビジネスモデルへのシフトを目指してもらえます。理論を現場で実践する事に特化したセミナー、研修講座です。

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これからの住宅業界の推移と企業、職人のあり方@呉

平成30年11月17日快晴

再び呉へ。

広島県呉市に来ています。西日本豪雨災害が起こった後、緊急物資を積み込んだダンプで走ってきて以来の呉の街並みは、表面的にはすっかり平常の営みを取り返したように見えましたが、広島から呉に向かうJR呉線の電車の車窓からは、まだ土石流が起こった後を応急的に処置している土嚢が積み上がっていたり、シートがかけられていたりと痛々しい姿も残っており、電車も呉に近づくと徐行運転で通常のダイヤには戻っていませんでした。自然の強大な力による被害はおいそれと元通りはならないことをひしひしと感じることになりました。

在り方から始めよう。

今回の呉には、リフォーマー専門学校と言う職人育成の事業も手がけられ、同じ職人出身の工務店経営者であり、以前から何かと懇意してもらっている、株式会社オオサワ創研の大忘年会と、それに伴う形で企画された勉強会での講演の依頼をいただきやってきました。お題目は「これからの住宅業界の推移と企業、職人のあり方」と、時代の大きなうねりの中で生き残りをかけて本質に回帰すべく原理原則系マーケティング理論を切り口に、生涯顧客創造は現場の品質とプロセスとアフターフォローだと言ういつもの話を熱く語らせてもらいました。IT、情報革命であらゆる情報が全て白日のもとにさらされる本物の時代を生き残っていくにはまず「あり方」を正すところから始めよう、と言ういつもの私の持論です。

酒が心をほぐしてくれる。

講演会が終わり、大忘年会で大いに盛り上がり、二次会、三次会と、延々と夜中まで飲み続ける中で、だんだんと参加されていた職人さん達とも打ち解けて行き、2次会から3次会へと移動する道すがら、オオサワ創研の多能工として大活躍されておられる職人さんをはじめ、数人の職人さんたちが私に質問があると言い出してくれました。私と同年代の職人さんが悩む問題はまさしく私が長年悩み続けできたことと全く同じであり、質問への受け答えをする中でお互いに様々な問題はあるし、時代は私たちが育ってきた時とはガラッと変わっている事を認めつつ、それでも前を向いて歩を続けなければとお互い励まし合うような非常にいい雰囲気のお酒の席になりました。やっぱり職人業界でのコミュニケーションは酒とタバコは必須です。

親方の深刻な悩み。

その職人の親方の悩みとは、「我々の時代は夜中遅くまでかかろうと、依頼した仕事を受けた以上は何が何でもやり切らなあかんかったのに、最近の若い職人は全くそんなテンションがなく、夜中遅くなってでもやり切れ、なんて口が裂けても言えないんです。どうしたらいいでしょうか?」との事でした。確かに今の時代自体がそうですね、と激しく同意しながらも昔のやり方をそのまま継続したところで、建築業界の若者離れは進むばかりで全く根本的解決には向かいません、私が申し上げた答えは、「若い職人に任せるしかないよね。」ということです。親方が無理矢理働けと言っても嫌がる若い職人を無理やり働かすことはできません。ならば、若い職員ができる範囲でやらすしかないというのが結論で、しかし、実際にお客様の前に立ち直接職人が仕事を依頼されたらやっぱりお客の要望に応えたいと思うのが人の常で、それはいまどきの若い職人も私達と同じ気持ちを持っていると思うのです。

主体性と権限委譲が真実の瞬間を担う。

もちろん、知識や技術、経験など仕事を任せるにはそれらにスキルを身に付けてもらう必要がありますが、欠けた部分は先輩たちがフォローしながら、できるだけ若手の職人に顧客接点の最前線に出させることで、権限移譲を行い、本人の責任において自主的な判断で顧客満足を得られるようにしてもらうしかないと思っています。それこそが私が講演の中でいつも紹介する「真実の瞬間」の作り方であり、目的意識の共有と権限移譲をセットにすることで建築業界における現場顧客満足と言う「真実の瞬間」を作り上げれるようになると考えています。そのためには、現場作業に携わる全員が、今だけ、彼だけ、自分だけといった幼稚でロクでもないパラダイムを完全に捨て去り、心から、売り手よし、買い手よし、世間よし。と言う三方よしの実現を目指す本物の心の在り方を持つべきだと思っています。「結局、理念の共有と現場でのその実践こそが全ての問題の根本的解決のアプローチですね、」と改めて講演内容のまとめを伝えたところ、その親方は、「なるほど分かった」と硬く握手をしてくれました。はるばる呉まで話をしに行った甲斐があったと、その瞬間に強く思った次第。ご縁に心から感謝いたします。大澤社長、記念すべき第一回目の勉強会にお声がけ頂き本当にありがとうございました。心から感謝致します。

_____以下は告知です!_____

◆今年最後のオープンセミナー@仙台開催します。(残り10席になりました!)

職人起業塾@オープンセミナー@仙台「建築業における真実の瞬間」

日時:2018年12月6日木曜日 14:00〜17:00
会場:PARM-CITY131貸会議室 Room 5C
住所:〒980-0811 宮城県仙台市青葉区 一番町3−1−16
受講料:3000円(受付にて職人進化論。を見たと言って頂ければ無料)
定員20名、先着順。
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inside outからはじめよう!

平成30年9月28日晴れのち曇り

九州出張中!

昨日に行き続き九州に滞在中。昨日は初めての佐賀県、初めての有田町で興奮気味に窯元巡りをするおまけ付きで、職人起業塾の参画企業であり、全業種内製化を目指して現場マネジメント改革に取り組まれ始めた先進気鋭の企業への訪問を終えて、福岡に戻り店舗のクライアント先である福大前のお店に立ち寄って、大将と一緒にビールを飲みながら今後のお店の改装や出店の計画を伺ったり、九州エリアのオーナーを集めての飲み会の企画を立てたりと朝から晩までとても充実した1日になりました。

建築実務とセミナー講師のハイブリッド。

今日は今日で、朝から昨日とはまた別の違う大名店のオーナー宅に伺ってリフォームの相談を受けて福岡の協力業者さんに段取りをお願いしたりと、がっつり実務をしてから今回の出張のメインであるPanasonicリフォームクラブのメンバー向けの研修の第一弾、職人的マーケティング論の総論とガイダンスのセミナーを4時間、熱く語り続けました。福岡には本当に縁が深く、研修やセミナー講師として呼ばれて訪福しても何かしら本業の建築関係の仕事があり、ありがたいことだと感謝することしきりです。まあ、我ながら(貧乏性というか、)よく働くものです。(笑)

Panasonic主催の職人起業塾スタート。

今回、パナソニックさんからオファーをいただいたPanasonicリフォームクラブメンバー向けの研修は通常行っている15回半年コースの職人起業塾とは少し違って、現場マネジメント改革と顧客接点のスタッフの意識改革に焦点を当て、今回のガイダンスを含めて4回だけのショートバージョンの研修講座を行うことになりました。2年前に厚生労働大臣認定の研修コースを作って、15回の講座カリキュラムをスタートする前に、すみれ本社で私だけが講師を務めて行っていた時以来の、沢村講師によるアクティブブレインセミナー、小田全宏先生による問題解決講座、横山先生を招いてのコミニケーションスキル研修の研修が含まれていない講座です。

理論だけでは使えない。

以前から、元請け工務店さんから協力業者会向けの研修で(軽めの)ショートバージョンの研修依頼は数件オファーを頂いておりましたが、半年コースの研修を全国5カ所で展開し初めたこともあり、スケジュールの関係で長らく実施しておりませんでした。私としてはいくら意識を変えても実践できなければ研修を受ける価値は全くないので、理論や概念を学ぶだけでは成果に結びつけるのは難しいのではないか、と思う部分もあり、コミュニケーションスキルや人間力を高める小田全宏先生や横山桂子先生の研修を受けて貰いたいというのが正直なところですが、今回のショートバージョンでは、そこは経営者の熱意でカヴァーしてもらえればなんとかなるかと期待する事にしました。

意識、行動変革の難しさ

とにかく、「学びに価値なし、実践してこそ成果に結びつくし、知恵にもなる。」というのが職人起業塾の基本的な考え方ですので、受講者の方々には自らの役割や立場に合ったマーケティング理論に沿った原理原則を守るアクションを考案し、実践してもらわなければなりませんが、学んだこと、いいと思ってこと、やると決めた事を計画通りに行い、習慣や仕組みに落とし込める人は殆どいないのが実際で、人は誰もが現状の生ぬるい環境を壊したくないものです。行動を起こせばそれなりの成果は現れますがありそんなに簡単に成果が手に入る(行動を変えられる)なら、世の研修や教育機関など必要なく、本を2、3冊買い与えれば全てうまくいくようになります。学びは実践、そして継続できないのが世の常です。それを何とかする為に当たり前の理論を繰り返す研修に数ヶ月に渡って参加してもらっているのだと思っています。

inside outからはじめよう!

今日のセミナー終了後、1人の参加者の方が来られ、「理念の共有どころか、お客様のことを考えることなく、自分の仕事も満足にせずに、話し合おうとして後コミニケーションを取ることをしない社員がいるのですどうすればいいでしょうか?」と質問されました。私の回答は、「現状の問題を指摘されても本当に何も変える気持ちがなく、聞く耳を持たず、今だけ金だけ自分だけの価値観で働き続けるのであれば、さっさとやめてもらったほうがいいと思います」と厳しい回答をしました。しかし、本音(というか希望)を言えば心の中に良心を持っていない者などおらず、仕事を通してお客様や周りの人に喜んでもらいたいと誰しもが思っていると信じています。ただ、今日の相談者の様に、誰か(の意識や行動)を変えたいと思っても変えれるものではなく、変えられるのは自分自身の意識と行動だという原理原則に基づいて考えれば変えたい相手との関係性やコミュニケーションを自ら変える必要があり、それが出来なければいくら研修に放り込んでもなんら変わることはないと思います。原理原則系のマーケティングはインサイドアウトの概念からスタートすべきだと今日の研修の中でも申し上げましたし、「先ずは自分から」の変革に取り組んでもらえる事を一応、お伝えしました。

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【締め切り間近!大阪開催 残席4名になりました!】

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【第13期】職人起業塾@大阪 2018年11月16日開講(募集開始しました)
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全業種!職人内製化への圧巻の取り組み。

平成30年9月27日 曇りのち晴れ

九州へ。

今日は人生初めての九州佐賀県、磁器の有田焼で有名な有田町に来ています。茶の湯の世界では茶碗は「一楽二萩三唐津(楽焼、萩焼、唐津焼)」と言われますが、日本三大陶磁器といえば美濃焼・瀬戸焼・有田焼の三種類になるらしく、有田町は江戸時代の前から続く伝統的なモノづくりの街との事。モノづくりに従事している職人の端くれの私としてはちょっとした聖地巡礼の気分になりながら神戸から6時間かけて有田の駅に降り立ちました。有田町に来た目的はお気に入りの磁器の茶碗を探すため、では無く、先月フィナーレを迎えた鹿児島での職人起業塾にはるばる参加して下さっていた企業への訪問で、年間70棟もの新築工事とリフォームを行われているその施工の全てを自社の社員職人で行う、完全内製化に取り組まれている朝日I&Rワークス社の取り組みを見学させてもらうのと、職人内製化に取り組むにあたり、神戸までわざわざ私の話を聴きに来られ、キーマンが半年間、鹿児島での職人起業塾に参加された、「その後」の進捗を聴かせていただくのが目的です。一応、柿右衛門窯の窯元巡りも押さえておきましたが、、(^_^;)

「分かっている、でも動けない」の突破口。

建設、建築業界では誰もがこれから本格化する圧倒的な職人不足に危機感を感じており、今のうちに何かしらの手を打たないといくら工事を受注しても施工できずに売り上げが上がらなくなることに気づいています。しかし、職人の採用、育成に本気で取り組む会社は(増えては来ましたが)全体から見るとまだまだ稀有な存在で、「分かっちゃいるけど何もしていない」という工務店経営者が殆どです。そんな中にあって、120億円もの売上高を誇る会社が、全業種の職人全てを社員化し、次世代の若者を育てる取り組みをスタートさせると言うのは刮目すべき事例で、当然、今まで通りのマネジメントの延長線では到底できない一大事業です。そのスタートに当たってキーマンに職人起業塾で学んでもらい、旧態依然の現場マネジメントを改革する足がかりにすると言って私たちの研修事業の受講を選んでもらえた事は本当に光栄ですし、私としては何としてもこの全国でも類を見ない革新的な取り組みを成功させてもらいたいと思っています。また、これが成功裏に着地すれば、全国の建築業界における職人の雇用形態を大きく変える突破口になると確信もしています。

職人の働き方改革は雇用改革から。

私たちすみれでは10数年前から売り上げ拡大路線に背を向けて、自社職人が施工できる範囲しか工事を受注しないスタイルを選択し、同時に若手の職人育成に注力して来ました。それはモノづくりを生業とする会社は施工力を持たずに事業が成り立たないという、ごく当たり前の原理に沿っての当たり前の選択でしたが、全く何にも出来ない新卒の若者を採用し、教育するのは随分とコストがかかりますし、もっと言えば、若者が安心して正社員の職人として就職できる労働環境の整備には更にその何倍もの費用をかけなければなりません。そもそも、職人には正社員になって現場作業以外の顧客対応や現場管理、コスト管理等、あれこれの業務を行うのを良しと思う人が少ない中、「意識を変えろ!」と檄を飛ばして、現場作業、技術以外の教育、マーケティング理論のレクチャーやコミュニケーションスキル向上の研修を行うことによってその仕組みを作って来ました。その根本には自分自身が職人として働いていた時に、天気や体調、怪我などで稼ぎが大きく変動し、いつ稼げなくなるかわからない、この先、家族をちゃんと養えるのか?と常に不安に駆られていた経験があり、こんな不安定な職業に若者が従事する訳が無いと実感していたからに他なりません。今までの職人の働き方のままでは、誰も職人になどならないと確信していたからです。職人不足問題の解決には先ずは雇用形態を他業種に引けを取らないくらいまで引き上げる事が絶対的に必要だと考え職人の正規雇用への転換を行いました。

未来を見据えた選択。

職人の正規雇用を行ない、若者が働きやすい労働環境への整備は、職人不足問題解決の為にまず始めに取り組むべき事ではありますが、世の殆どの工務店が元々雇用していた職人を外注扱いの不正規雇用に切り替えて来たこれまでの流れを鑑みるとそんなに簡単な事ではありません。工事案件を繋いで売り上げを上げる工務店業では繁閑に関わらず職人を抱えるのは人材のリスクになり、ずっと継続的に受注が取れる仕組みができている前提がなければ社員職人の雇用はままなりません。私が職人育成とマーケティングは一体でなければならないと言い続けている理由ですが、上述の朝日I&Rワークス社は安定した受注の仕組みが既に出来上がっており、また、不動産事業を絡めて自社での開発や分譲事業などの造注工事にも積極的に取り組まれ、工事量の確保という視点では既に卓越した結果を残されておられます。その意味では職人の内製化に取り組む下地が整っていたと言えなくもないですが、そのような事業所が100年企業を目指す為には職人の育成が避けられないと本腰を入れて4000坪の土地と1000坪のヤードを購入され、鉄筋の加工から木材の刻み、板金の加工等、その施工まで全て自社の社員で行うと莫大な先行投資に踏み切られたのは本当に凄いと思いますし、その構想を聞いているだけで私までワクワクしてしまいました。まさに、未来を見据えた選択をされたと思います。

職人の育成に必要なのはキャリアパス。

今日、念願叶って有田にあるそのヤードと事務所を訪れる事が出来て、圧巻の計画と構想を聞かせてもらいました。ただ、(多分)日本全国でも誰も出来ていない全業種内製化を行うのに簡単なわけもなく、様々な顕在化している問題点とこれから表面化してくるであろう潜在的な問題について聞かせてもらい、予防策について話し合いました。私の持論は職人会社が持続継続し続ける為には職人のキャリアパスが必要であり、どのようなスキルを身につければどのような待遇になり、自分の思い描く人生を歩めるかを示すべきであり、その選択の一つに独立起業もあって然るべしだと思っています。ただ、私個人的には、これからマーケットが縮小し、あらゆる情報が氾濫する時代にはある程度、施工や保証、アフターサービスができるエビデンス(想いではなく事実)を示す事が賢くなったユーザーから信頼を得るには必要となり、どんどん大手の寡占化が進むと考えており、工務店、リフォーム会社としての独立起業はあまりオススメはしていません。下請け職人としてメシを食うには困らない程度なら簡単でしょうが、起業当初の私のように24時間365日働きづめになってしまっては、豊かな暮らしとは縁遠い本末転倒になり兼ねません。その辺りの少し考えれば分かる未来を新たに社員となって入られる新しい職人さん達に如何に理解してもらい、未来を見せることによって同じ目的意識を共有するかにかかっていると、アドバイスをしておきました。

神戸に行って目の色が変わった。

そんな、職人を社員化した工事会社の運営、仕組みづくりについて様々な意見交換をしたり、職人起業塾に参加頂いたキーマン達のその後の近況を伺ったりした中で私が心から嬉しく感じたのは、「高橋さんに会いに(大工棟梁の)部長と神戸に神戸に行き、職人起業塾に参加させて貰わなかったらこの度の職人内製化の取り組みは全く出来ていなかったと思う、部長の意識、言動がガラッと変わったおかげで、なんとか先が見えました。」との山下社長からの言葉です。正直、初めて神戸に来られた時はプライドの高い、昔ながらの考えの狭い思考の大工然としていると感じた宮崎部長が鹿児島での講座に通われているうちに大きな変化を遂げていたのは私も感じましたが、それが実際の事業の中で大きな成果に結びつけられておられると聞けたのは本当に嬉しいの一言です。

全国で講演や研修を行っている中で、工務店経営者からよく「職人の内製化に取り組みたいが、何から手をつけていいかわからない」との声を聞きます。もちろん、前述の環境整備から始める若者の雇用と教育がポイントではありますが、取っ掛かりはやはり、信頼できる大工を仲間に引き込んで、現場作業だけではなく、現場マネジメント、若手育成を共に行うとコミットメントをもらう事が必要で、職人の育成は現場実務を詳細まで知らない経営者だけでは厳しいと申し上げています。逆に、職人上がりの経営者は職人の意識改革の難しさをよく知っており、キーマンを作る事を含めて、職人の内製化を諦められる方が少なくありません。どちらにしても、ですが、職人の意識改革をまず行う事で今後の職人不足に対する備えの突破口は見えてきます。何とかしたい、でも踏み出せていない、と思われる方はお気軽に私(高橋)までお気軽にお声がけください!(笑)

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