大丈夫です。ほど怪しい言葉は無い。

平成30年4月4日晴れのち雨

第2回四辻杯コーチングゴルフ

今日は水曜日にて、すみれ事務所は定休日。私は本来朝活BNIの日ですが、ゴルフシーズン真っ只中と言うことでスタッフ佐藤君に代理出席を頼み、14年前からずっとお世話になっているビジネスコーチ四辻さんの主催する、コーチングを受けている者のみ限定のコンペにお招きいただき、参加してきました。朝から春の暖かな風が吹く晴天で、3月と言うのに気温は25度位まで上がり、満開の桜を愛でながら最高のコンディションの下で心やすいメンバーとラウンドを楽しみました。

紹介マーケティングの破壊力。

今日のコンペに参加しておられたのは、ほとんどが建築業界の経営者で、すべて私を起点とする紹介の紹介でつながっている知り合いばかりで、このブログを読んで一番初めに私にコーチの紹介を依頼されたO社長が朝活BNIの活動に参加されたこと、すみれ本社で行なっている職人起業塾に四辻コーチが参加されていること等、四辻コーチがコミュニティーに関わられたことで一気に増えたこともありますが、14年前に私がコーチングを受け始めた時から考えると信じられないほど多くの方が当たり前にコーチングを受けられる世の中になったものだと若干の驚きとともに、改めて紹介の連鎖がビジネスを劇的に変えて持続継続を可能にするビジネスモデルを構築すると言う破壊力を思い知った次第です。

建築の仕事はとにかくダンドリ八分。

ゴルフコンペを終えた後は、すぐ近くで本日着工を迎えた工場の事務所改装工事の現場へと立ち寄りました。担当大工の大ちゃんは明日職人起業塾@大阪の研修に参加することになっており、新卒3年目になるたくみくんが明日1人で現場を進めるとの事だったので、明日の段取りの確認をどのように行っているかに興味を持って見に行きました。現場に到着するとそろそろ作業を終えて後片付けに入るところで、「明日の準備は万端か?ダンドリできるか?」とたくみに聞いてみると、すぐさま帰ってきた答えは「大丈夫です」とかっこいい返答でした。しかし、あまりの即答に私としては「ホンマかいな、と若干の違和感を覚えたのでした。

 

詳細までのシュミレート。

私は自分自身が職人として働いていた時の経験から、段取り8分と言われるように事前、前日にに如何に細かなところまでイメージを膨らませ、詳細を確認してから作業に入ることの重要性をくどい位に言い続けています。たくみにも、「何がどのように大丈夫か言ってみろ」と、1人で現場に到着してから帰るまでの段取りを事細かに説明させてみました。現場の養生の範囲、材料搬入の方法、材料を置く場所、墨出しの順番、道具の選定と用意、開口部等の細かな寸法の確認、間柱の固定の方法、プラスターボードを貼る順番と張り出しの位置、プラスターボードのジョイント部の処理等々、1つずつ細かく聞いていくと案の定あやふやな部分が多くあり、「ほんまに大丈夫か?」と、何度も繰り返し訊くことになりました。

作業量と時間軸の目標設定。

ひょっとしたら、私が現場でネチネチとたくみに訊いていた事は帰りの車の中で先輩に事細かに聞くつもりだったのかもわかりませんが、それでも現場を出る前に実際のものを見ながらイメージしたほうが絶対に間違いがないのは火を見るよりも明らかで、その意味では私が現場に行って口うるさく問い続けた事は決して無駄ではなかったように思います。
ひとしきり作業の工程をシミュレーションした後は、それぞれの作業をどれぐらいの時間でするのかを問い質しました。本人曰く、10時までには材料搬入を終了、3時までには木下地工事を全て終えて、一面のボード張りぐらいまでは18時の定時には終えるとのこと。面白そうなのでその目標通りに進めたかを休憩時間ごとに写真を撮って先輩の大ちゃんに報告するように言いつけておきました。

習慣化が鍵を握る。

ここ近年は私はできるだけ現場に行って細かな指示などはしないようにして、若衆の教育も含めて担当者に任せる様にしておりますが、毎日3年生、4年生の若手の職人が明日の作業の確認を事細かに行い、それを何時までに終えると目標を立ててコミットし、毎日その達成を繰り返すようになれば一気に技術的な成長が進むのは間違いないと思います。明日の作業の進捗、目標達成の具合を詳細まで訊いたりするなど、これまで「大丈夫です。」と言っていたのに任せて(見過ごして)おりましたが、もう少し細かな目標設定とその検証を行ってもらうような仕組みを作りなんとか習慣に落とし込んで貰いたいもので、それができるなら若手大工に1人で現場をまかせる機会を増やしてみようかと思います。今は私と若衆との間で全く共通認識になっていない「大丈夫」というぼんやりした言葉が違和感なく同じ認識になるようになれば、彼らにとっては大きな飛躍を遂げることになりますし、会社としても非常に喜ばしいことです。とにかく、明日はたくみに有言実行でやり切ってもらいたいと思います。期待してまたいと思います。(笑)

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陸奥の武将に学ぶトラブル対処法。

平成30年4月3日曇り後晴れ

職人起業塾@仙台開講へ。

今日は仙台からスタート。昨日の職人起業塾のオープンセミナーは私の日程設定の失敗で2018年新年度の実質スタート日にセミナーを開催するという暴挙?に出てしまったせいもあり、当日4社ものキャンセルが出てしまいましたが、そんなハードな日程にご参加頂いた方々は皆さん非常に熱心な方ばかりで、3時間にも及ぶ私の原理原則に基づいて当たり前のことをやりきる事で根本的な問題解決を目指していきましょう!という職人的マーケティングの提言、提案に賛同してくださり、このブログからセミナー参加の申し込みを頂いたK社長などはその場で15回コースの研修への申し込み書を記入、提出下さいました。セミナー後の懇親会でも以前から参加表明を頂いている上野社長をはじめ、大工育成に取り組まれている2名の若手経営者から参加の表明を頂くなど、講座の最低催行人数達成への目処が立つ、非常に実りの多いセミナーとなりました。憧れの東北、陸奥の地で共に学ぶ仲間が出来る事を心から嬉しく思います。皆さま、本当にありがとうございました。6月からの職人起業塾@仙台でお会いできるのを楽しみにしています!

新住協関西支部研修会

朝の飛行機で仙台を後にして、昼前には神戸空港に帰って来ましたが、神戸には戻ることなくそのまま大阪のTOTOコラボショールームで開催されていた新住協の研修会に参加しました。日本の断熱施工の父、鎌田先生が研究室を構えておられた室蘭工業大学のある北海道から始まって、全国に信者、いや、会員が広がって各地で頻繁に断熱気密施工を中心とした勉強会が開催されているこの団体、その中でも比較的温暖な関西で、この勉強会が非常に盛り上がっており、毎回50名の定員が超満員になる盛況ぶりです。
そんな大人気のマニアックな勉強会へ参加したのですが、今日は住宅性能の話は半分くらい、工務店の活動発表では姫路のクオホームさんのweb、SNSマーケティングの取り組みを公開してくださいました。ブログによるコンテンツマーケティング、コンバージョンはメールアドレス取得に全て集約、Twitterでの質問箱、動画コンテンツの作り方と運用方法、写真だけではないインスタグラムの更新、facebook広告の使い方など、工務店の営業の方が行われるレベルを遠く突き抜けて、異次元のwebマーケティングの理論構築、導線設計でした。非常に勉強になりましたし、参考にさせて頂きたいと思います。本田さん太っ腹の公開、有難うございました。

歴史小説に学ぶ。

さて、昨日のブログで陸奥の武将の物語に学ぶことで、超大手企業に立ち向かう私たちのような中小零細企業の戦い方のヒントを得ることができると書きましたが、その辺りをもう少し書いておきたいと思います。

ほんの数年前までのべつまくなしにビジネス書を読み漁っておりましたが、ここ近年はそれを改め、小説ばかりを読むようにしています。特にある程度史実に基づいた歴史小説が多いのは単純に面白いと言うこともありますが、実際の仕事の上で役に立つことが非常に多く、薄っぺらいビジネス書とは比べ物にならない程、人生の糧になると思える様な示唆に富んでおり、歴史上の人物が過ごした人生を読書を通して間接体験することによってリアルな人生の質を向上させることができると思っています。

トラブルは正論と正論のぶつかり合い

少し前に、私が代表を務める団体で事務方と会員さんとのあいだでトラブルが起きたことがありました。ありがちなことですが、どちらの言い分もある側面では正しく、お互いに世論をぶつけ合い出口がなくなる状態に陥りました。責任の所在を明らかにしようとしても、お互いの主張を声だかに繰り返すばかり。言い合うほどに溝が深まり、どんどんと泥沼化していきました。当事者同士が激しく攻め会うのを傍目から見ていた私は一応、会費を取引する立場として何とか収拾をつけようとあれこれと頭をひねりましたが、双方の言い分が分かるだけになかなかいい案は浮かびません。どうしたものかとほとほと困ってしまいました。

阿弖流為に学ぶリーダーのあり方。

そんな時、夜な夜な読んでいた小説が高橋克彦さんの陸奥三部作の「火怨」でした。今もなお語り継がれる東北のヒーロー、アテルイは縁の国衆を朝廷の侵攻から守るため、幾度と無く朝廷軍を戦場で撃退した後に、蝦夷の中で孤立するように策を練り、敵の敵は味方の論理を使って自分以外の蝦夷の領主たちを朝廷側と通じさせ、自分の首を坂上田村麻呂に差し出すことで東北全体を守ることに成功します。その物語を読んでいてハタと気づき、上述のトラブルの解決方法を思いつきました。それは、責任の所在を全体をまとめるべく立場にある私だと明確にして、私が全員に謝罪することで解決策を受け入れてもらおうと言うものでした。

阿弖流為と同じ決断。

「トラブルの責任は全て私にある、申し訳ありませんでした。」とメンバーさん全員に謝罪のメールを一斉送信したところ、そもそも同じ理念のもとに集まったメンバーだけにすぐに和解してくれることとなり、一見落着と着地点を見いだすことができました。アテルイの生き方、全体を俯瞰した策の立て方、大勢の人を引っ張って行くリーダーとしてのあり方を学び、最適の解決策を見出せたのは本当に勉強になりましたし、その時の出来事と対処法は今後の人生においても大きな糧を得たように思います。何より、憧れの歴史上の人物と全くレベルが違うにしても同じようなシチュエーション、同じ様な判断を現代に生きる自分でもできる事は非常に大きな学びとなりました。高橋克彦さんの陸奥三部作、ご一読を強くお勧めします。

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