アウトサイダーが説く人の道。

平成30年12月5日晴れ

緊急で重要な事。

昨夜遅く九州からの出張から帰ってきて、今日は夜明け前の真っ暗な時間から張り切って自宅を飛び出し、毎週水曜日恒例の朝のビジネスミーティングの定例会に出席しました。出張の谷間で今週で唯一、神戸にいる今日は、10時から来社の予定が入っており、予定満載のタイトなスケジュールとなっておりましたが、昨日のブログに書いた大失敗に対する反省から謝罪と、対処を行うべく朝から調査を依頼されていた物件に足を運びました。人様から信頼を勝ち得るのは長い時間がかかり、それを叩き潰すのはほんの一瞬。そして失いかけた信頼を回復するにはできる限りのことを尽くさねばならないと心得ています。それでもいちど失った信頼を取り返せるかどうかはわかりませんが、、

人生一瞬。

人生とは人が生まれてから死ぬまでの時間のことであり、極論、時間とは人生そのものです。人生が良きものであったが、満足できたか、価値があったか、人の役に立ったかというのは一瞬一瞬の時間の選択の積み重ねで成り立つものであり、毎日の時間の使い方とその選択が人生を作ります。「人生一回」は当然ながら、一瞬の積み重ねも人生です。そんな風に時間の使い方を捉えたらおのずと選択の優先順位が変わってきて、目先の損得ではなく、人生を使う価値があるものに時間を使いたいと思うのです。そして、価値ある人生とは?という大命題に向き合わなければならざるを得なくなります。

動物(幼稚)から人間(成熟)へのステップ

有名なマズローの人間の5段階欲求では、人間が求めるものは、生存欲求という動物的な欲求から始まり、安全を確保したい、社会(組織)に所属したい、承認されたいと続き、自己実現がその頂点とされています。価値ある人生が自己実現出来ることであるとすれば、それはどの様な状態かと考えた時、アドラーが唱えた人間の最上位ニーズであり、幸せを感じるのは「他者貢献」にあるというのは、分からなくもなく、それは歳を重ねる毎に真実味を増してくる様に感じています。正直に告白すると、若かりし頃の私には、志など無く、金を稼ぎたい、いい車に乗りたい、派手に遊び回りたい、しかも、自分の願望を叶える為なら人を傷つけることも厭わない、幼稚で最悪の人間でした。まさに、「今だけ、金だけ、自分だけ」という価値観で過ごしていた様に思います。

誰もが知っていた人生の成功法則

しかし、ひょんなキッカケから単なる大工職人ではなく、経営者としてスタッフを雇用し、事業所を継続して行かなければならなくなった時、それまでの自分の思い通りにならなければ気が済まない、強引に我を通すといった利己主義では何一つうまくいかない事に気がつきました。悩みに悩んだ挙句、それまでの自分が全く知らず、理解していない事業がうまくいく方法を学ぼうと心に決めました。その時出会ったのが「7つの習慣」という大ベストセラーの書籍で、「人生には成功法則があった!」と煽り気味の帯に惹かれて購入、「なるほど、こういう事だったのか!」と目から鱗をボロボロ落としながら貪る様に読んだのを今も覚えています。そして、その本に書いてあったのは、当たり前の事ばかりであり、この本が世界で最も多くの人に読まれている事を知って「殆どの世の中の人は成功法則を知っていたんや!」衝撃を受けたのでした。

「人格主義」と「インサイドアウト」

20年近く前、神戸のジュンク堂でスティーブン・R・コヴィー博士(の本)との運命的な出会いを果たしてから、全く先の見通しの立たなかった事業に一条の光を見出し、原理原則に従った商売、生き方をしようと心に誓い、まず始めに取り組まなければならなかったのは「人格主義」と「インサイドアウト」という概念です。人格主義とは言葉のままですが、自らの在り方を見つめ直し、高い人格形成に努め無ければ誰も協力も共感もしてくれない、インサイドアウトとは自分から変わる努力をしなければ周りの環境が勝手に良く変わる事などあり得ないという当たり前過ぎる事ですが、それまで職人の世界でアウトサイダーのお山の大将的なパラダイムで生きてきた私にはとんでもない高いハードルでした。しかし、当たり前の事が出来ずに未来を標榜することなど出来ないと、石に齧り付くかの様に行ったり来たりを繰り返しながら、一つずつ当たり前の事に取り組んだというのが実際です。その代表的な取り組みが当時、嘲笑されながらも「正しい事がしたい!」と始めた職人の正規雇用だったりします。

経済無き道徳は寝言。

コヴィー博士との出逢いから20年が経ち、当時血気盛んな30代のガテン系経営者だった私も50歳を過ぎ、今では社内ではスタッフに、社外では研修事業に参加される塾生たちに偉そうに人の道を説いています。自分でもそんなに完成された人格を持ち合わせているわけでも無く、おこがましいこと甚だですが、出来ているか、いないかは別として、長年諦める事なく継続して原理原則に基づいて経営を目指して取り組みを進めてきたのは事実です。そして、いつも私が正直に口にするのは、「私は別にいい人でも、いい人になりたいと思ってなった訳ではなく、 儲けて、スタッフを路頭に迷わさない為に変わる事を決意した。」という事です。「なんやかんや言っても結局、金かよ」と落胆される事も少なからずありますが、二宮尊徳翁が遺された「道徳無き経済は罪であり、経済無き道徳は寝言」という言葉こそが私たち資本主義社会に生きる者が胸に刻む真理だと思っています。そんなこんなで、目先の損得だけでない人生全体で儲かる判断を続けて行きたいと思うのです。

_____以下は告知です!_____

◆今年最後のオープンセミナー@仙台は明後日開催!(残り5席になりました!)

職人起業塾@オープンセミナー@仙台「建築業における真実の瞬間」

日時:2018年12月6日木曜日 14:00〜17:00
会場:PARM-CITY131貸会議室 Room 5C
住所:〒980-0811 宮城県仙台市青葉区 一番町3−1−16
受講料:3000円(受付にて職人進化論。を見たと言って頂ければ無料)
定員20名、先着順。
申し込みFacebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/736186536724033/
問い合わせ先:一般社団法人職人起業塾 〒650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通5-2-19–503(MYU) Tel: (078)381-5884 メール:お申し込み/ オフィシャルページ:https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/お申し込み/お問い合わせ/

原理原則系マーケティング理論を切り口に建築現場で働く実務者向けに全国5箇所で開催している現場マネジメント改革の研修の概論のセミナーと受講説明会。決して職人を独立起業させるための研修ではなく、現場実務者に経営者感覚を身につけてもらうボトムアップ式のカリキュラムです。職人、施工管理、リフォーム営業等の実務者が主体的に考える現場マネジメント改革を通して圧倒的な現場品質向上、コミュニケーション不全の解消、顧客満足を達成し、成果に結びつける仕組みを作る事で外部環境に左右されない工務店、リフォーム会社の持続的なビジネスモデルへのシフトを目指してもらえます。理論を現場で実践する事に特化したセミナー、研修講座です。

申し込みFacebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/736186536724033/

◆残2回となりました!仙台、東京の職人起業塾講座オブザーバー参加絶賛募集中です。

残り少なくなってきましたので、ご興味のある方は是非ご参加ください!

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品薄でご迷惑をおかけしていた(6ヶ月研修のテキスト本でもある)書籍「職人起業塾」も重版から日が経って漸く流通が復活する様になって来ました。最近はAmazonでも定価で買える様です。私の希望では出来ましたら、Amazonのカートに入れて、近所の書店で取り寄せて頂くのがいいかと思います。地域ビジネスの本だけに。(笑)
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◆職人的マーケティングへの入り口:一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイト

建築現場におけるマーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。実践型現場マネジメント理論、公開しています。無料公開のサンプルPDFはこちら

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