日本的マーケティング論。@職人起業塾

平成31年2月1日曇り

大遅刻のダメ講師

今日は大阪、第12期職人起業塾@大阪の講師役として朝早くから張り切って自宅を飛び出しました。このところ、出張に次ぐ出張で移動が常にギリギリになり、焦ることが多かったのでいつもより1本早い電車に乗ろうと早めに出発したにもかかわらず、駅までの道がいつになく混んでおり、結局いつも通りの電車に乗ることになりました。それでも別段なんら問題はないはずでしたが、JRに乗り込んですぐ、前を走っていた電車に何かトラブルがあったらしく、電車がストップしてしまいました。それも、9分ぐらいだったので講座の開始には充分間に合うと思いきや、大阪駅の手前になってホームに入る電車が混み合っているとかでまたもや電車が止まってしまい、結局蓋を開けると会場に着くのが20分近く遅れると言う大遅刻。いきなり塾生さん達に謝罪からスタートすると言う情けないことになりました。大いに反省するとともに、えー加減タイムマネジメント下手をなんとかしなければなりません。(汗、)

塾生達の変化。

気を取り直して、始めた講義では前回の振り返りから、課題の発表、マーケティング基礎理論のレクチャーといつもの通り皆さん熱心に聞いて考えて発表されており、前回の講義が横山恵子先生のコミニケーション講座だった影響か、皆さん背筋を伸ばし非常に良い姿勢で話されているのが印象的でした。研修を受けて塾生さん達が変わっていくのを見るのは本当にうれしく、研修事業を行っているやりがいを感じさせてもらいました。そんな中、今日の講座では日本式マーケティング論と題して西洋から入ってきた薄っぺらいマーケティング施策とは一線を画す、本質的かつ実践的な方法論とそれを支えるあり方を熱心に語り伝えました。いかにその概要をご紹介しておきたいと思います。

日本式マーケティング論

日本式マーケティング論と言うのは、J・F・ケネディ大統領が最も尊敬する人物として世界中で紹介し、日本で最も有名な日本人とも言われる上杉鷹山公が財政破綻寸前の米沢藩を領主自らがあり方を正し、城中に愛と信頼の絆を作り上げる事から見事に財政改革を成し遂げて弱小藩だった米沢藩を豊かな財政基盤を持った藩へと復活を遂げた例をはじめとする日本に綿々と続く経済と道徳の一体改革こそが持続可能な経済基盤を作るという考え方で、幕末の備中松山藩の財政山田方谷、「論語と算盤」で有名な渋沢栄一と続き明治維新後、世界の列強に追いつき自立独立の国家を守り通してきた日本の企業の姿勢、体質の元になった考え方とその実践だと言われています。

「三方良し」の商売感

そんな考え方を最も分かりやすく、シンプルに言い表したのは全国の小学校に理想の学生の姿としてその像が建てられた有名な二宮金次郎、のちの二宮尊徳翁で「道徳を忘れた経済は、罪悪である。経済を忘れた道徳は、寝言である。」という言葉で経済活動と人としての正しい在り方の両立の重要性を説かれました。現代の日本でもてはやされている経営の神様と言われるドラッカー博士や世界中で最も売れたビジネス本と言われる「7つの習慣」を上梓されたコヴィー博士は大の日本通として知られており、繰り返し訪日されて日本人の持つ思想を研究されたと言われますが、ドラッカー博士やコヴィー博士が提言された原理原則からの経済論、成功論の根本は非常に東洋的でその源泉は上杉鷹山公、もしくはそれ以前から近江商人が守ってきた「三方良し」の商売感にあると言っても過言ではないと思っています。

在り方からはじめよう。

ドラッカー博士はその著書の中で「日本人がその意思決定過程に活用している原則(the principles)は,一般 (世界的に)に適用できる(generally applicable)ものである。それらの原則こそ効果的な意思決定の核心である」と書かれており、日本人が守ってきたまず在り方を正すことで商売に好循環を生む」という考え方を世界中の規範とするべきだと説かれています。その証左として、世界で最も長く存続してきた企業は日本にあり、100年以上続く企業の数は世界で圧倒的に日本に多く存在します。際限のない規模拡大は地球の大きさが決まっている以上最終的にはありえないことを考えると、日本人が培ってきた持続継続する為のマーケティング理論こそが持続可能な社会を作る指針となるべきだと思っています。塾生の皆さんにはコストを含めた絶対的な顧客満足と、事業所が必要とする利益の両立を建築現場で叶える為に自分の役割で出来る事を考えてもらい、実践してくださいと強くお願いした次第です。とにかく、そのためにはまず、「在り方」からですね。

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以下はそんな時代の変化への対応をお伝えしている直近のセミナー、公開講座のご案内です。

◆2/13東京にてオープンセミナー開催します!

職人起業塾2019東京オープンセミナー【建築業における真実の瞬間】

2019年2月13日水曜日 14:00〜17:00

株式会社シップ

〒112-0004 東京都 文京区後楽1-4-14 後楽森ビル3階
www.shipinc.co.jp
お申し込みはこちらから→https://www.facebook.com/events/239954583566295/

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◆長崎 職人起業塾公開講座 第13期@長崎開催  オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/1537966419636499/ 経営者、経営幹部の方に限り無料でご招待いたします。 ■1月10日 10:00~18:00 業務改革基礎研修2 スモールビジネスの鉄則 3.第2領域に取り組む 4.自分の強みを明らかにする 業務改革基礎研修3 信用と信頼で将来をつくる 5.ご縁を紡ぐ 6.大福帳こそ未来の鍵 ■2月7日 10:00~18:00 業務改革基礎研修4 リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2月28日 10:00~18:00 業務改革基礎研修5 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える 業務改革実務研修1 ■3月14日 10:00~18:00 業務改革検証研修1 ■4月25日10:00~18:00 業務改革検証研修2 ■5月23日10:00~18:00 業務改革検証研修3(卒業検定) 場所:長崎住宅センター株式会社〒854-0081 長崎県 諫早市栄田町20番31号

13期オブザーバー参加申込書チラシ

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◆大阪 職人起業塾公開講座 第12期 神戸・大阪開催 オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/282975708886246/ ■2019年2月1日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 業務改革基礎研修4 – リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 – 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2019年2月22日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修1 ■2019年3月22日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修5 – 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える ■2019年4月19日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修2 ■2019年5月10日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修 検証研修3

お申し込み、お問い合わせはこちら https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/
オフィシャルページイベントまとめ=https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/
____________________________________________ ◆職人的マーケティングへの入り口:一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイト 建築現場におけるマーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。 実践型現場マネジメント理論、公開しています。無料公開のサンプルPDFはこちら 建築業界を現場の改革から変える志のある方、私達と共に未来の作り方を学びませんか!
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