令和2年1月6日快晴
仕事始め。
年末年始の1週間の休業期間(私は事務所改装の職人でしたが、)を終えて、本日は令和になって初めて迎える仕事始め。有限会社すみれ建築工房として第20期目のスタートを切りました。今年は創立20周年を機に社名を株式会社四方継に変更し、建築サービスだけではなく、地域の卓越した人や企業、サービスを紹介する地域コミュニティー企業へと業態変更を行う大きな転換に踏み切る年となっており、例年にも増して気合を入れて初出の朝を迎えました。
現状維持は緩やかな破滅への道。
20年間慣れ親しみ、多くの方々にご支援、ご協力をいただいてきたすみれ建築工房と言う社名を変えてまで、新たな挑戦に踏み出すのは、実は社内外から反対の意見も少なからずあり、私自身も生半可な気持ちで成り立つものでは無いのを十二分に認識しています。その上で、大きな変革に踏み切ったのは、当然、それなりの理由がありまして、最高経営責任者としての責務を果たすべく、緩やかな衰退、破滅の入り口と言われる現状維持に甘んずることなく、時間と費用と労力をかけてリブランディングへの取り組みを進めてきました。
悲観的に準備せよ。
「20年かけてやっと少しだけ地域の人に知られるようになった社名を変えるなんて馬鹿じゃないの、あり得へん。」と何人もの方にご意見をいただきました。もっともなご意見だと私も思いますが、それよりも変化を疎んじる方がもっとリスクが高いと判断してこの度の社名変更、新規事業の立ち上げ、業態改革に踏み込むことを決めました。その決定は様々な要素が複雑に絡み合っての事ではありますが、最も大きな要因は時代の急激な変化と、厳しさを増す経営環境の先行きの圧倒的な不透明感です。大きなリスクを感じている以上、稲盛和夫塾長が言われた通り、悲観的に準備して、楽観的に行動しなければならないと決意した次第です。
目的の共有が全て。
社名も変えて、業態も新たに刷新することになった今回の私たちのリブランディング・ゲームチェンジへの取り組みですが、今日の仕事始めのミーティングで社員全員に話したのは、これからは今までの延長線ではなく、時代の変化に先んじて我々は自分たちから変わっていかねばならないと言う決意の共有でした。その一方で、毎年の初出勤の日に行う経営方針発表で必ず繰り返し言い続けている、目的の共有が全てであり、「何のために」と言う問いに対する答えが全員同じでなければ事業は成り立たないとの原理原則論をやっぱり強く訴えておきました。
15年間取り組んでたのは卓越の戦略。
私たちがこの15年間取り組んできたのは、ジェイ・エイブラハムが提唱した「卓越の戦略」を建築実務に落とし込み、顧客に対し真摯に向き合い、顧客と私たちの間で信頼尊敬誠実な絆を深めることでした。「家は建ててからがスタート」と言うスローガンは建築会社でありながら、建築工事自体は単なる手段であり、本当の価値である、工事を終えてお引き渡しを済ました後の顧客の安全で快適、そして楽しい暮らしを提供しなければ自分たちの存在価値がないと言い続けてきましたし、それを守る判断を現場で行う事が職人会社である我々の強みになると訴え、仕組みに組み込んできました。
不易流行。
今回のリブランディング・ゲームチェンジの試みで社名も業態も変えて再スタートを切りますが、その卓越の戦略を実務に反映させる根幹の部分だけは一切変えることなくこれまで以上に、顧客がまだ気付かれていないニーズや課題を明らかにし、提案や問題解決を行うのを建築だけに限らず、もっと幅広い分野でお手伝いできるようにしたいと思っています。時代の変化に合わせて自らを変えること、そしてどのように世の中が変わろうと大事に守り抜く出来事の両方をしっかりと守りたいと全体会議で繰り返し訴えました。松尾芭蕉が示された不易流行の概念こそがもの凄いスピードで変化を遂げる今の時代にこそ必要だと思っています。
視観察。
実は、今年に入ってから、今一度、論語を学び直そうと思い立ち、仮名論語を少しずつ素読しています。これがなかなか素晴らしくて、毎日、胸にグッとくる言葉が出て来るのは流石、何世紀にも渡って学び続けられているだけの事はあると感心する事しきりです。今日素読をしていて目に飛び込んできたのは有名な「子曰く、其の以す所を視、其の由る所を観、その安んずる所を察れば、人焉んぞ痩さんや。人焉んぞ痩さんや。子曰わく、故きを温ねて新しきを知る、以って師と為るべし。」の一節でした。私達が大事にしてきたマーケティング的な概念、「何のために?」という目的を明確に持ち、共有する事が事業の全ての根幹となる。また、本質に目を向ける事で、新しい情報にも敏感に反応し、変化に対応できるようになると孔子は言われており、私が必死になって行なっている事を全てお見通しだったのだと改めて思い知らされました。論語恐るべしです。。
有限会社すみれ建築工房は「建築、暮らしだけじゃない、その先へ」をコンセプトに社名と業務内容を2020年1月19日から変更し「株式会社四方継」として再出発します。
新会社「株式会社四方継」は「人、街、暮らし、文化を継ぎ「四方良し」を実現する」を理念に、
建築事業部「つむぎ建築舎」で「受け継がれる価値のある丁寧なものづくり。」
地域コミュニティー事業部「つない堂」では「人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ」
二つの事業部で二つのビジョンの達成を目指します!
残席1名のみです!お急ぎください!
現場戦力化 職人キャリアプラン構築ワークショップ インナーブランディング#2
実際の帳票や運用のファイル等を共有しながら、現場実務者に特化した人事制度の構築の足掛かりを掴んで頂けるワークショップです。職人育成に取り組まれている、もしくは今後、職人の採用、育成に注力したいと思われている経営者の方は是非ご参加下さい。
日時:1月28日(火)14時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:5000円 懇親会は別途5000円
場所:スペースアルファ三ノ宮
定員:10名
https://www.facebook.com/events/2742407679131715/
2020年1月東京塾締め切り間近、お急ぎ下さい!
2月福岡塾6ヶ月コース開講予定、塾生若干名募集中!
助成金活用等、お気軽にお問い合わせください!
https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/wp-content/uploads/2018/08/f4f7901fe4fbf822cb614821800a2e7f.pdf
1月16日(金) 卓越の戦略 現場マネジメント改革【6ヶ月研修】
最終講オブザーバー参加受付中!
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