建築設計のプロセスを変えるカスタマージャーニーマップ。

令和元年12月2日雨のち曇りのち晴れ

師走の立ち上がりは雨。

12月、師走の立ち上がりとなる月曜日は天の恵みの雨からスタート。新築の基礎工事や、雨漏り修繕の外部工事の施工予定にやきもきしながらも、あまり激しい雨が降ることなく、昼頃には日が差すなど、悪くない1週間のスタートを切ることができました。私と言えば、昨日に引き続き事業所に引きこもりデスクワークに励む1日となりましたが、設計チームとのミーティングや、以前施工させていただいた人気ラーメン店さんの移転工事の打ち合わせに同行したり、夕方からは同業の同じ歳の社長達との食事会に行ったりと、はかどったような箱じゃなかったような、微妙な雰囲気の忙しい1日となりました。

不毛で面白い時間。

非常に珍しいことですが、夕方から商圏の近い同い年同業経営者さん2人との食事会に誘われて、新たな挑戦をするN社長の意気込みを聞いたり、それをけなししたり、心配したり、今更止められへんし、がんばれー、と励ましたりのハートフルな時間を過ごしました。(笑) 実のところ、このお二人の経営者さんの事は私としては非常に尊敬し、リスペクトしておりますが、それとは別にバカバカしいと思う事は率直に申し上げるようにしていて、50歳を過ぎればそれぞれ自分の哲学を持つようになっているもので、真っ向からどこまでいっても相容れない不毛な議論を戦わせたりしています。それはそれで面白いというか、違う視点を学ばせていただく良い機会だと思って密かに感謝はしております。お二方、ありがとうございました。(笑)

建築の実業やってます。

そんな、仲良し同業者さんとの飲み会で、最近このブログが一般社団法人職人起業塾の研修事業の内容に特化しており、告知ばっかりしてるとダメ出しを食ったので、今日は少し毛色を変えて、建築実務の事について書いておきたいと思います。実際、全国で研修事業を展開していることもあり、出張も多いですし、講演やセミナーを依頼されることも少なからずありますが、私の話を聞いてくださる方は皆さん、私が語る理論は実際に神戸の片隅の小さな工務店で実証をし続けてきたことばかりであり、机上の空論を語るわけでは無いからだと言ってくださいます。ここ近年、権限委譲を進めてきて実務はできるだけスタッフに任せるようにしておりますが、根幹の部分では今もしっかりと建築業を主たる生業としている事業に向き合っています。

設計プロセス改革。

特に来年は設立から第20期目を迎えると言うことで、今までお世話になった方々に恩返しができるような新たな事業形態に転換すべく、リブランディングの取り組みを熱心に行っており、ご縁をいただいた方にもっと高い価値を提供できるような仕組み作りをあれこれ模索しています。その取り組みの中の一つが、建築の設計プロセスの改革で、これまでも女性プランナーが丁寧なヒアリングを心がけるようにしてきましたが、もう1歩踏み込んで、お客様である住まい手と、設計をする女性プランナーと、実際のものづくりを行う大工が計画段階から密接なコミニケーションをとってその相手が言語化できない要望や課題を汲み取ってものづくりに生かすプロセスを構築しようとしています。

コミニケーションは場作り。

一言でコミニケーションといってもそこは簡単ではなく、その制度には聴き手の個人差があったり、お客様との相性があったりするので、ばらつきが生まれがちです。また、計画の初期段階においては、住まい手と聞き手の信頼関係の構築がまだしっかりとでき上がっていないことが多く、ヒアリングに時間をかけているようでも、表面的な受け答えになってしまうことも少なからずあります。そんな問題点を解消すべく、ワークショップ形式で現状の暮らしに潜む課題や問題点をもっと自然な形で抽出できるようにカスタマージャーニーマップと言うフレームワークを使う試みを始めています。その人にインタビューをして聞くのではなく、普段の生活をつぶさに振り返ってもらうことでヒアリングでは出てこないインサイトを見つけようと言う試みです。

カスタマージャーニーマップ。

カスタマージャーニーマップと言うのは読んで字のごとく、顧客が行動する中でタッチポイントと呼ばれる物や場所を整理して、その時に起こる感情をグラフ化することで本人も認識していない潜在的な課題や問題点を抽出するフレームワークで、今はまだ建築設計の分野で使われている事はあまり無いようですが、他の分野の製品開発やサービスの考案などにはデザイン思考、UXデザインの普及とともに非常によく使われるようになっています。住宅の新築やリノベーションといった暮らしをコンバージョンする機会に、なかなかイメージが使えないその後の暮らしを今の生活の潜在的な課題を浮き彫りすることによってもっとイメージしやすくできるのではないかと思っています。

CJMワークショップで見えたこと。

昨日、実際にマンションリノベーションの相談をいただいているお客様にご来社いただき、たたき台として作ってみたファーストプランの打ち合わせをブラッシュアップする過程で、一緒にカスタマージャーニーマップのワークショップを行ってみました。その中で見えてきたのは、ご主人は御日の夕方子供たちをお風呂に入れる前の準備の時間に煩わしさを感じており、奥様は家事をしているときに子供たちの様子が見えないことに不便を感じている。と言う以前のヒアリングでは聞き出せていなかったそこはかとない不満でした。間取りの話をするのではなく、暮らしを聞かせてもらうことで次のプラン修正に生かすことができそうです。

セオリーにとらわれない発想を!

建築は様式美であると言われるように、建築の計画には基本的なセオリーが大体決まっていて、つい固定観念に縛られてプランニングをしてしまいがちです。また日本の建築基準法は世界で最も厳しいと言われており、多くの制限の中で計画を作らなければなりません。そんな中でも住宅は非常にプライベートな空間であり環境で、それぞれの人や家族独特の趣味嗜好に合ったものにするべきだと思っています。これまでの建築設計のプロセスをもう少し深く踏み込む時間を持つことで、今までになかった提案が盛り込めるようになれば、もっと新しい住居を手に入れた喜びを感じていただけるのではないかとと思っています。まだまだ試行錯誤のど真ん中ではありますが、価値のある丁寧なものづくりを目指してスタッフともども精進していきたいと思っています。(^ ^)

 


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日時:12月16日(月)15時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:3000円 懇親会は別途5000円
場所:WAY OUT
定員:10名
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職人の採用、育成を阻むジレンマ。

令和元年11月30日晴れ

明日から師走。

11月もとうとう今日でおしまい。あれよあれよと言う間に今年も明日から師走がやってきます。今月も出張が多く、事業所にいる時間がほとんどなかったので、本来片付いておくべき仕事がたんまりとたまったままで、さすがにやばいと気づいて、今日は東京で催される中村天風先生の生誕100周年記念の式典に参加するつもりでしたが、ぐっとこらえて1日事務所にこもってデスクワークに勤しみました。

学びは実業のためにある。

事務所にいたらいたで、あれこれと仕事はあるもので、手を止められることも少なくありません。予定通りに全てが進んだかというとそうはなかなか問屋が卸しませんが、それでも集中してパソコンに座る時間を久しぶりに持てて良かったです。東京に行けず、皇居に作られた大嘗祭の神殿を見に行くことができなかったのは残念ですが、実業に生かしてこその学びなので、学んでばかりと言うわけにはいきません。

職人の将来の見える化。

今日片付けた作業の中に、12月16日にイベントを立ち上げた職人のキャリアパス構築の人事制度の帳票を使ったセミナー資料の作成があります。長年すみれで運用してきた給与制度と等級制度ではありますが、他社の経営者さんが見てももう少しわかりやすいように整理をしなおし、セミナーイベントでその帳票を配布することにしています。イベントにご参加いただくと、自社の職人の仕事内容と給料との関係を整理して、5年先10年先に成長とともに職人の業務範囲を広げ、それに伴って当然所得も増えていくのを見える化する取り組みです。

若者の職人離れの理由。

私の持論ですが、この20年の若者の職人離れは3Kと言われるきつい、汚い、厳しい職場だと言うだけではなく、たいして稼げず、保証がなく、未来が見えないのが大きな要因だと思っていて、その部分を解消しなければ深刻さを増していく職人不足に歯止めがかかる事はないと思っています。ちなみに、30年近く前、私と同年代で職人になった人達は一人前の職人になったらもっと稼げる環境にあり、実際、大工にしても左官にしても今の1.5倍くらいの所得がありました。年収1000万円くらい稼げれば保証など無くても自己責任で何とかやれなくもないと思いますが、分業化が進み、単価が下がりきった今の建築業界では構造的に人は集まらないのだと思っています。

1人前の職人の所得。

昨日の職人起業塾の研修でも、若手の塾生たちに1人前の職人になってどれぐらいの年収が稼げるようになるのか?と質してみたところ、皆一様に口をつぐんでしまいました。代わりに私が整理したところ、一般的な職人の日当換算で、神戸界隈ではせいぜい20,000円、25日働いて月に500,000円、年収6,000,000で税金や保険、車両代等の経費をそこから引くと3,000,000円台になってしまう現実が明らかになりました。しかも久我あ病気、天候などでもそれが大きく左右する。何年もかけて技術を身に付け、道具を買い揃えて体力的にもきつい仕事をしてこれではやっておれないと思ってもしょうがないと思います。

建築業の深いジレンマ。

職人起業塾に参加されている職人たちは皆さん事業所から正規雇用されており、一般的な職人と比べて保証の面で随分と恵まれておりますが、それでも社員職人だと言うだけで一般の職人よりも多くの所得を稼げるわけがありません。今後、若者に建築業界に入職してもらい、深刻さを増す職人不足を解消して、建築業界を存続させるには、今働いている職人が若者に憧れられるような暮らしを送ってもらわなければなりません。その為には社会保険や厚生年金といった保証ももちろんですが、所得を上げる必要があります。しかし、闇雲に職人の給料だけを上げたところで事業所の競争力はなくなり、事業は立ち行かなくなるのは火を見るより明らかです。

モチベーションと対価。

要するに、職人の給料をまっとうな金額に引き上げるには、職人自らが付加価値を生み出す働き方に変化変容する必要があり、現場作業にプラスして事業所の売り上げ利益に貢献する職人を育てることができれば、事業を成長させながら職人の地位を向上させることができ、若者の雇用も進み出すと言うことになります。しかし、職人に決まった図面通りの仕事だけをするのではなく、さらに付加価値を生み出すような働きをしてもらうには、高いモチベーションが必要で、それを支えるのがどのような仕事、どのような役割をこなせばそれに見合った対価が受け取れるかを明確に示すことだと思っています。

職人採用、育成のワークショップイベントやります!

現在、一般社団法人職人起業塾で熱心に取り組んでいるのは、職人がキャリアを積むに従って昇給していく未来の見える化の制度改革と、等級制度のサポートで、これまで数社、個別に行ってきましたが、もう少し広く知って頂きたいとワークショップイベントを12月6日に神戸のウェイアウトで開催することになったと言う次第です。工務店や施工会社は、いくら仕事をたくさん集めたところで工事を進める職人がいなければ全く売り上げは上がりません。これからの急激な職人不足時代に備えて職人の採用や育成をしたいと考えておられる経営者の方はぜひともご参加いただければと思います。きっと何かしらのヒントが得られると思います。参加はこちらから→https://www.facebook.com/events/473115289984977/


現場戦力化 職人キャリアプラン構築ワークショップ  インナーブランディング#2

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学問ノススメと”Start With Why”

令和元年11月29日 晴れ

早起きは3時間の徳

金曜日は朝活の日では無いですが、BN愛の朝活の絡みで、他チャプターのイベント、ビジネスオープンデーの応援に夜明け前から起き出して尼崎駅前のホテルへと向かいました。早朝6時前からのミーティングを済まし、受付業務のお手伝いを終えて神戸にとんぼ返りしてからは、夕方まで1日中一般社団法人職人起業塾の現場実務者向け研修の講師として熱く語り続けました。朝起きするととにかく1日が長く、人様に貢献する時間も取れる。お得感がいっぱいです。(笑)

あっという間の5ヶ月。

神戸で行っている第14期の職人起業塾研修は第12講の本日の講座を終えると私の出番は来年1月の卒塾検定のみ。いつもながら、始まる時は半年の長い研修と思いきや、あっという間に終わりに近づいてしまいます。まだ終わってはおりませんが、個性的なメンバーが集まった第14期生と定期的に会えるのも残りあとわずかだと思うと、すでになんだか寂しい気持ちになってしまいました。しかし、そんな感傷に浸っていてもしょうがなく、研修も終盤に差し掛かっていると言うことで学びを実務に落とし込んでもらえるように、最後の仕上げとばかりいつにも増して熱っぽく、現場で付加価値を生み出すことの重要さを解き続けました。

何の為に現場で働く?

今日の講座のメインテーマは、「何のために?を考える」となっており、サイモンシネックの有名なTED動画で語られている “Start With Why”と似通った考え方です。その理論をわかりやすく日本語で、建築現場の事例に落とし込んで説明しました。その前段で、日本の出版業界史上、最も多くの人に読まれている本と言われる福沢諭吉先生の「学問のススメ」の原文と、現代語訳を紹介し、働いて家族を養うだけでは蟻と同じ程度、万物の霊長たる人間の使命を全うしたとは言えず、先人が我々にしてくれたように、我々も次の世代に少しでもより良い世界を渡せるように志を持って生きるべきだと熱を込めて語りかけました。

目的を持ち、達せよ!

福沢諭吉先生は禽獣魚虫と同じにならぬ様に、人ならば目的を持ち、達せよ!と明治時代の全国民に向けてプロパガンダを行われたわけですが、明治から昭和にかけてほとんどの国民がその言葉に影響され、日本を植民地にしようと虎視眈々と狙っていた欧米の列強中国に追いつき追い越せと必死になって働き戦ったからこそ今の日本があると言っても過言ではないと思っています。時代は変われども、「今だけ、彼だけ、自分だけ」の思考の人ばかりの国ではお先真っ暗で、「未来を見据え、価値のある、人様のため」と言う価値観の人たちと一緒に生きていきたいと思うのはいつの時代も同じだと思うのです。

クレーム撲滅の鍵

毎回、講座の終盤に、塾生の皆さんには働く目的を改めて考えてもらい、それが事業所の目的とどのように一致するかを発表してもらっています。それぞれの事業者が掲げる理念とそこで働く人たちの働く目的が一致してこそ、地域の人々から必要とされ、マーケットに受け入れられる事業となり、あらゆる問題に対して、目先の対処ではなく根本的な解決に向けてのアプローチができると思っています。そんな目的意識を常に忘れず、建築現場のあらゆるシーンのあらゆる選択肢において時点に基づいた判断ができれば、クレーム等起こるはずもなく、顧客に喜ばれながら楽しく働ける環境ができるはずだと信じています。

気力と体力の水平線

建築現場での工事は、実際に体を使うものづくりで、気力と体力の両方が必要です。そして、気力にも体力にもどこかで限界があり、その地平線を超えた時、できるはずのことが全くできなくなることがあります。実際にヘビーな肉体労働をしたことがある人には理解いただけると思いますが、いくらやる気があっても体力的な限界を超えると思い通りにできないものです。それでも、お客様にとっては一生に一回きりの大きな買い物になるかもしれない住宅と言う高額商品に失敗は許されません。気力と体力の限界を迎える時、その品質を守る最後の砦になるのが「何のために現場で働いてるのか?」という問いとその答えだと私は身を以て経験してきました。その答えが「今、金、自分」でなければ絶対に間違った判断はしないと思うのです。塾生の皆さんには誠実を心に刻み込めと繰り返し申し上げましたが、完璧なものづくりを目指して精進を重ねてもらいたいと思うばかりです。次回、私の登壇は最終稿の卒業検定を残すのみ。これから1ヵ月の実践で全員が弾みをつけて無事に卒業しそれぞれの現場で活躍してもらうことを祈るばかりです。14期生のみなさん、大いに期待してます、頑張ってください。

 


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旅先でiPhoneが壊れて思い知った事。

令和元年11月28日 曇り

冬到来。

一週間の九州出張から戻ってきたら、神戸は一気に冷え込んでおりすっかり冬の風情。昨日はシャツ一枚でウロウロしてたのにやっぱり全然違うんやなーと思っていましたが、朝礼でそんな事を話したら神戸も昨日まで暖かかったと聞かされて、なーんや、と言いつつ、考えればもう12月はすぐそこ。寒くなって当然ですね。。

iPhoneクラッシュ

実は今回の九州出張の間にちょっとしたトラブルがありました。それはすっかり依存していて、持っていないと電車の乗り換えもスケジュールもわからない、通常生活に大いに支障をきたすiPhoneが故障してしまった事で、これはヤバイとかなりうろたえました。ギッシリ予定が詰まっている中、何とか1日で修理して復活する事が出来て事なきを得ましたが、その過程で改めて自分のITリテラシーの低さと言うか、ネット社会のややこしさを感じたので少し書いておきたいと思います。

ネット情報はトップ表示から。

その日の朝、出張先のホテルで朝食を摂りながら、iPhoneをいじっていると、だんだんと画面が暗くなりやがて全く見えなくなりました。動作をしていない訳でも無くて画面が見れないだけなのでそんな深刻な故障ではないのか?などと思いながらも、これまでの経験からApple認定の修理窓口に持っていくと、交換のパターンやろな、と思いながらPCで熊本市内でiPhone修理をしているところを検索しました。すぐに見つけたのはバスで20分ほど離れた場所で「iPhone修理ならお任せください」と大々的にサイトトップに書いてあり、すっかり信用してAppleの指定店だと思い込んで急いでそのお店に向かいました。

ネット情報の曖昧さに愕然。

そのお店に着いてみると、そこはただのパソコン販売店で、Apple製品専用のカウンターがある訳ではなく、話を聞いてみると修理と言ってもガラス交換程度しか出来ないとのこと。それも、故障の原因を調べるだけで4000円を支払わなければならず、本体に問題が有れば修理は不可だと。。その場合はやっぱり新品と交換になるのかと聞いてみたら、「ここには中古品しか売ってなくて、しかもそれを購入しても設定はできませんので使えるようにはなりません」との事。なんと!インターネットに書いてある情報とは程遠い、全く役に立たないお店だったのです。その段になって自分の迂闊さに気がついて、もう一度落ち着いてインターネットで検索をしてみたところ、なんとホテルのすぐ近くにアップルの正規代理店があるではありませんか!急いでそっちに移動して修理をしてもらいました。。

インターネットの恐ろしさ。

すっかり情報化社会になった今、地頭がいいと言うのは検索スキルが高いといっても過言ではない。と誰かが言われておりましたが、どんな情報でも取得できるインターネットが普及して今までと全く違う世界といってもいいほど便利になりましたが、逆の面ではその使い方のリテラシーが低ければ、却って間違った情報に惑わされたり、無駄なものを購入してしまったりする恐ろしいものでもあります。インターネットを介して送られてくる迷惑メールも手を変え品を変え、無差別攻撃を延々と繰り返してくるし、もっともらしいフェイクニュースも巷に溢れているし、一体全体、何が本当で何が騙しなのかも分からない状態になっているのをヒシヒシと感じます。

ITリテラシーの深い溝

今回のトラブルは土壇場でうろたえていた頭を冷やし、情報収集をやり直したのでiPhoneの正規代理店で修理をする事が出来て大きな災難にはなりませんでしたが、ひとつ間違えば、新品より高い中古品を買った上に、設定が出来ず使えないという悲しい結果に陥るところでした。マジヤバかったです。そんな体験を通して思ったのは。インターネット全盛の今の時代、私の様なIT、Webリテラシーが無いまま、なんと無く世間の流れに乗ってスマートフォンを使い、下手くそな検索で失敗している人がゴマンといるのではないか?という事です。これはマジでなんとかせんといけんと、正義感とかでは無く、被害者候補の一人として強く感じた次第です。

便利そうで住みにくい世の中。

例えば、自分自身の体験から述べると、国内外関わらず出張に行く際に航空券やホテルの予約をPCで個人的に取れる様になったのも上述の例に漏れず、あれこれと半日以上も探した挙げ句、旅行代理店に電話一本で依頼する金額とさして変わらない。ネットの写真を一生懸命チェックしたのに、ホテルに到着するとズタボロに小汚いなんて事がこれまで数多くありました。情報化社会になったからと言って誰もが確かな情報を取得出来るとは限らないし、リテラシーの低い人はネットの張り巡らさらた罠にまんまと引っ掛かります。この一見便利そうで住みにくい世の中を何とか出来ないか?と思ってしまいます。

検索が要らない世界。

そんな自分自身の情けない体験をもあり、来年からスタートさせる予定の創業20周年をきっかけにこれまで事業を続けて来れた感謝を込めてのリブランディングの取り組みの中で、建築以外のあらゆるジャンルで何でも気軽に問い合わせを頂ければ、インターネットの様な怪しい情報では無く、リアルに信頼出来る人を紹介するサービスを立ち上げようと現在絶賛企画中です。そもそも、地域工務店は地元に根差し、地域に雇用を作り、収益を地元に還元する循環型ビジネスモデルであるべきだとの私の持論もあり、地元神戸界隈で活躍されている優秀な人や信頼出来るサービス、いい商品をご縁ある方に紹介したいと以前から思っており、今回事業化に踏み切ることになりました。検索が必要でない世界と言えば大袈裟ですが、信頼ベースの地域コミュニティ、スモール経済圏を作ることができればいいなと思っています。サービスインは来年3月前後の予定です。私のようにネット検索が得意でないと思われている方はぜひご期待くださいませ。(笑)


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職人不足解決の鶏と卵論。

令和元年11月27日 曇り

熊本day

熊本出張最終日。今日はJBN全国大会の2日目の定番、分科会が開かれ、国産の木材利用や大工育成、昨日の基調講演のテーマでもあったSDGsのより詳しい具体的な取り組みなど、興味深い内容の実践的な発表が目白押しで参加する分科会を選ぶにも悩む程でした。ただ、いつも全ての分科会のレジュメが配布されていて、会場に詰めなくても内容を伺い知ることが出来る様になっており、今回は私は分科会会場には足を運ばず、JBN福岡の人に優しい住まいを考える会の会長はじめ、運営側の面々と来年以降、開催しようと計画中の職人育成を行う事業者向けの人事制度改革のワークショップの打ち合わせを行いました。

職人の離職問題

大工育成に関する分科会でも大きな課題として、せっかく入職した若手職人の離職が多く、それを防ぐ方法論が語られていたようですが、根本的な問題として、若い職人が将来に対して明るいイメージを持ち切れていない、キャリアパスを示されていない事が挙げられます。高校や専門学校を卒業して、大工として働き出した後、30歳、40歳と年齢を重ね、結婚や子供を持つようになり、マイホームを取得しようと思った時に、どのくらいの年収になっているか、そして、非常に費用がかかる子供を育てる年代になった時、安心した暮らしが出来るくらいは最低でも担保出来ておく必要があるし、年老いて現場作業のパフォーマンスが落ちた時にどうなるか等々、経営者はそれらを指し示す責任があると思います。

基礎的処遇の改善

全国に7万社あると言われる建築会社の中で大工、職人の内製化、正規雇用を行なっている事業所はほんの数%しか無く、殆どが外注扱いの職人ばかりで現場を進めています。職人は決して高くない単価に工数を掛け合わせた金額で働き、手元にお金が残る様に国民保険、国民年金のみに加入して生産性が落ちる加齢した時の不安から目を背けて今だけをみて働いているのが殆どです。これでは情報改革であらゆる情報を検索出来る様になった若者が、建設業界に入職してくれる訳はありません。外注扱いの職人を正社員として雇用するのは非常にコストがかかりますが、職人不足の解決にはまずはじめに、他業種と比べて遜色のない社会保障を付加するべきだと思っています。

誰もが起業したい訳ではない。

圧倒的に少数派である、高いハードルを乗り越えて大工を社員として迎え入れ、育成している、もしくはこれから取り組もうとしている工務店が頭を悩ませるのが、採用難と離職です。新卒の学生を採用してから現場で活躍して貰うまでには3年程度はどうしても時間がかかります。先行投資として職人育成に時間と金を使った挙げ句、やっとこれからという矢先に離職されると、今日の分科会でも壇上の経営者が嘆かれていたと耳にしましたが、教育のやり方、教える人の資質、楽しく働ける環境改善等と一緒に、大工を続けていくにあたり、明るい未来を示してあげるべきだと思います。それも、マーケットの縮小する中、いつか独立開業して親方となり頑張って稼げ!と根性論、ギャンブル的な感じでは無く、欲がないと言われるイマドキの若者向けの確実に手に入る未来を示さなければ、若者はついて来てくれないのでは無いでしょうか。

環境改善と教育はセット

今日の午前中は、上述の問題を一つずつ解決すべく、一般社団法人職人起業塾で来年から福岡で開催す予定の職人育成が出来る人事制度を作り上げるワークショップの内容についての話し合いをしておりました。先ずは、最低でも30歳過ぎには住宅取得が出来る様な年収になる、職人のキャリアプランを示さねばならず、もっと多く給与を支払う約束を経営者は社員職人に対して行うべき。そして、その原資は職人自身に働き方を見直してもらい、売り上げ利益に貢献してもらうしかありません。決められた事を行うだけの作業員にそんなに多くの給与は支払えませんが、現場の管理や顧客の窓口、現場で圧倒的な評価を勝ち取って次の受注に繋げる等、経営者目線を持って業務に当たれば自ずと結果は出るはずです。

卵?鶏?

職人の意識を変えて、現場をリピート、紹介受注の質の高い集客チャンネルに変える為には職人への技術以外の教育が重要で、それには正規雇用をして理念を共有し、職人を守る姿勢を鮮明にすべきです。当然、費用もかかりますし、教育にはエネルギーも使います。この話はいつも、卵が先か鶏が先かの水かけ論だと言われますが、現状を変えるには先ず、経営者の覚悟と決断が欠かせません。昨日の基調講演でも建設業界で最も深刻な問題は職人不足だと言われていましたが、本当にヤバイと気付かれておられる方は是非、職人育成人事制度のワークショップにご参加下さい。未来を作って参りましょう!


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JBN全国会員交流会2019in熊本

令和元年11月26日 晴れ

JBN全国大会

熊本は今日も快晴。昼からは今回の九州出頭のメインイベントであるJBN全国大会の開催に参加、全国から500名を超える工務店経営者やスタッフが熊本の地に集結して盛大にスタートを切りました。熊本県知事や熊本市長等の錚々たる来賓が並ばれる中、粛々と式典が進められ、交流会(懇親会)、二次会、三次会と相変わらず夜中遅くまで盛り上がり、熱い熊本を堪能しました。お付き合い、アテンド下さった地元熊本の皆様、ありがとうございました。また近いうちに戻ってきますので、宜しくお願い致します。(笑)ちなみに、アップしている画像は魂を刻む工務店ファイヤー村田社長と懇親ゴルフコンペで同スコアベスグロだった堺専務のfbから無断で拝借しました。失礼しました。(^ ^)

SDGsが拓く工務店経営

今回の全国大会の基調講演は一般財団法人日本建築センター理事長の橋本公博氏が登壇され、「SDGsが拓く工務店経営」と言うテーマで国連で採択され、世界的な流れになっている持続可能な社会を実現するための17の目標と、工務店経営がどの様に深い関わりがあるかを改めて整理されました。私からすると、SDGsはそもそも地域工務店が行ってきた事が大半を占め、三方よしの考え方が根本的価値観として流れる日本的な事業の在り方論にに世界がやっと追いついてきた、と言う印象で、取り立てて新しい事に取り組むと言うのではなく、今まで目指してきた事を粛々と進めていくのみだと言う認識で、改めてSDGsの指針に自社の取り組みを照らし合わせる事も無いと考えておりました。

共通言語としてのSDGs

橋本公博氏が強く提言されたのは、国連で採択され、小中学校の教科書にも掲載されているSDGsはこれからの若い世代の人たちにとっての、共通言語であり、地域工務店は今までやってきた事かもしれないが、敢えてSDGsの目標と照らし合わせて、整理し直す事によって、広く認知される事になる。と言う事です。確かに、私自身、持続可能な自立循環型の社会を目指すと長年言い続けておりますが、それだけ聞いても具体的に何の事かさっぱり分からない訳で、それをSDGsの目標と合わせる事で、特に若い人達には理解されやすくなると思いました。この機会に現在取り組んでいる事業内容を合わせて、広く見てもらえる様にしようと思います。

SDGsに対する私達の取り組み。

1: あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

私達の立場での貧困をなくす取り組みは、職人の社会的地位を上げる事です。他業種に比べて、保証が十分でない、将来のキャリアアップが見え難い職人の働き方を見直し、正規雇用と教育システムをセットにして次世代を担う若手職人が育つ環境作りに努めています。

2: 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する

流石に日本では飢餓に対する問題意識は薄いですが、安心安全な食料を確保できる様に地元の農家さんとタイアップして農業に取り組み、ご縁があった方にも収穫祭にお誘いして自家農園、自家栽培をするきっかけを提供しています。

3: あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

バリアフリー住宅、温熱環境の優れた空間の設計、施工を行う事、あるいは電磁波対策や化学物質対策なども行って住まい手の健康に寄与しています。

4: すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

社内研修を継続的に開催、社外にも私塾を主催して広く地域の事業者に学ぶ機会を提供している。また、建築実務者向けには一般社団法人の研修事業を立ち上げ、研修と毎年のフォローアップで生涯学習の場を提供している。

5: ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

建築設計において女性目線を大切にしており、設計部のメンバーは全員女性で業務を行なっています、まさに女性が活躍する事業所となっている。

6: すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

家庭菜園など外部でふんだんに水を使う場合には雨水タンクの設置を推奨し、雨水利用の促進を心がけている。

7: すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

住宅の屋根に太陽光発電の搭載を推奨、また住宅の断熱性能を高めて消費エネルギーを抑え、オフグリッドな暮らしを可能にする提案をしている。

8: 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

スタッフと顧客の信頼関係構築を元にストック型ビジネスモデルを作り上げてきており、顧客からの評価、感謝される仕事が自社の未来に直結している事を認識してもらっている。

9: 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

自社職人の育成を続ける事により、地域の顧客の住宅のメンテナンスを引き受け、地域のインフラを守り、支える企業として認められる事でストック型ビジネスモデルの構築を図っている。

11: 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

自社職人の育成を続ける事により、地震や台風などの天災への迅速な対応を可能にしており、地域の安全、安心な暮らしを支えている。

12: 持続可能な生産消費形態を確保する

建築工事を担うのは現場の職人であり、職人育成に取り組む、また同業者に対してそのサポートを行う事によって持続性を担保している。

13: 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

建物の構造計算を行い、天災に耐えられる強度を持った建物を建てている。また、酷暑にも少ないエネルギーで過ごせる高性能な家づくりを守っている。

15: 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

地元産の木材、また、国内の木材活用を促進する事によって、循環型社会への寄与を目指している。

SDGsに一番近いのは工務店。

この様に改めて自社で行ってきた事をSDGsになぞらえてみると、取り組めていないのは、
10: 各国内及び各国間の不平等を是正する
14: 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
16: 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する、
17: 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
と4つの項目のみで、殆どの目標に対して何らかの取り組みを実際に行ってていたのが良くわかりました。橋本公博氏が「SDGsに一番近いのは工務店だよね。」と言われたのも納得です。今後は、この取り組みを定量、定性の両方で数値化、目標設定して、進捗が計測できる様にしていきたいと思いました。持続可能な社会を次世代に残せる様に。とてもいいキッカケをもらえる基調講演を聴講できた事に感謝です。くまモン体操のキレの件はさておき、熊本の皆様の手厚いもてなしに心から感謝致します。ありがとうございました!


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唯一無二の木、屋久杉由来の杉から生み出される「ヤクイタ」

令和元年11月25日 曇り

JBN懇親ゴルフ

熊本にきています。明日からのJBN全国大会への出席の前日に催される、懇親ゴルフコンペに参加すべく、他の京阪神木造住宅協議会の理事メンバーに先駆けて屋久島から移動しての前乗りです。今朝もやっぱり、相変わらずの早起きで夜明け前からホテルでいつものルーティンを済ませてからあつまるレークカンツリークラブへ、数少ない機会である. 九州の工務店仲間とのグリーンコミニケーションを楽しみました。メンバーは職人起業塾の研修に参画頂いている、マイライフオオニワ社、創建社、いつも何かとご協力下さっており、職人起業塾への参加を表明頂いているファイアー村田率いる、大工による手刻みが強みの職人会社として著名な村田工務店社と、お世話になっている先ばかり、ゴルフのスコアは相変わらずでしたが、いい時間を過ごすことが出来ました。

屋久島を訪れた理由。

週末のブログでは屋久島での縄文杉トレッキングレポートを書きましたが、そこにも書いてあった通り、屋久島にはただ単に山登りに行った訳でも、海の幸と三岳を堪能しに行った訳ではなくて、実は仕事の一環がメインです。今年の七月に屋久島の地杉を島内で加工して製品化し、収益を山に還元する仕組みを町役場、屋久島地杉生産者有限責任事業組合(LLP)、全国の販売会社などによる「屋久島の森と生きる」共同宣言・協定の調印式が行われました。その際に全国の持続可能な社会の実現を志す工務店等にも声がかかり、私たち「ひょうご木づかい王国学校」も共に提携の協定を締結させてもらい、内地の杉とはかなり品質が違う「ヤクイタ」と言われる製品の取り扱いをして応援する事になったのです。その時のニュースリリースはこちら→http://www.alterna.co.jp/27647

土曜日はトレッキングに引き続き、山本太郎さんのアテンドで、東京から来られた現場管理ロボットを開発されて業界から注目を浴びている中堀社長と、同年代工務店経営者の星、眞木社長と合流して屋久島の町役場の方に案内頂き屋久島の地元産の杉材をふんだんに使って建てられた屋久島町役場を視察させて頂きました。この建物は町に開かれたコミュニケーションの場としての機能性だけではなく、コンクリート造の建物には無い魅力がたっぷりとあり、地域材の利用はただ構造材として量をたくさん使うだけではなく、木造ならではの意匠性、デザインを活かした建物にすることで、その真価を発揮するのだと改めて再確認させられた次第です。

ヤクイタの凄い性能。

町役場視察の後は「ヤクイタ」という商品名がつけられたフローリング材の加工所に案内頂いて、オーダーに応じて製品の厚みや幅、エンドマッチ等の仕口を変えて対応できるという、生産体制も見学させて頂きました。実際のヤクイタは内地の杉材に比べて硬く、木目がはっきりしており、床材としては土足での使用に耐えることが出来ます。江戸時代には薄く割った板を屋根材として内地に出荷していたと言われる抜群の耐久性を誇った、今は伐採が許されない天然記念物の屋久杉のDNAを強く受け継いでいるのを感じました。12月からは「ひょうご木づかい王国学校」のグループメンバーの神戸の材木店でも在庫を置いてもらい、取り扱いができるようになります。内装のみならず、外装にも使えると思いますし、住宅や店舗の外壁に提案するようにしたいと思っています。

私たちが守り伝えたいもの。

日本全国で建築会社は7万社あると言われています。ゼネコン、大手ハウスメーカー、工務店にリフォーム会社とそれぞれの業態でそれぞれ分野が分かれていますし、また特徴があると思いますが、建築の世界は基本的に図面があればどこに頼んでも同じ建物を建てることが出来ます。コストパフォーマンスや品質、アフターサービス、信頼度と選択するのに重視する価値観も様々です。そんな中、私たちはやっぱり私達にしか出来ない価値を生み出すべきで、やっぱり、業界内では圧倒的に数が少ない大工が社員として事業所の中心を担っている企業として、木の良さ、木の文化、日本の伝統文化を引き継ぎ、伝える立場を守りたいと思っています。そんな活動の一環として日本が世界に誇る世界最古の木、屋久杉由来の材料を使えると言うのは本当に凄い事だと思います。来月からは神戸でも実際に床に、外壁に、デッキに使えますのでご興味がある方は私(高橋)までお気軽にお声がけください!


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念願の屋久島行。荒川登山口〜縄文杉の行程備忘録

令和元年11月23日  雨

屋久島day2。

念願の縄文杉へのトレッキングにやっと行ってきました。これまで10年間続けてきた富士山登拝に今年で一旦区切りをつけて、来年からは屋久島に通うことにしようと考えて、下見がてら今回はスタンダードな荒川登山口〜縄文杉、高塚小屋の往復をトレッキング。大自然のアドベンチャーを堪能しました。富士登山を今年で終える宣言と共に、来年からは九州最高峰の宮之浦岳を擁する屋久島に行こうと思う。と話すと、是非一緒に行きたい!と言われる方が私の周りに非常に多く、富士山と同じ様に、屋久島も一度は行ってみたい、しかしなかなか機会に恵まれない憧れの地なのだと再認識しました。以下に来年の夏の屋久島ツアーへの案内も込めて今回のコースの備忘録を書いておきたいと思います。古代から続く原生林の厳粛とも言える壮大さ、素晴らしさは写真では多分伝わらないと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。

雨が怖くて屋久島に行けるか!

月に35日雨が降る!と言われる位、さすがに日本で1番雨の降る島、屋久島は、やっぱり今朝も土砂降りで、この激しい雨の中、8時間も歩き続けるのか?と一抹の不安も感じましたが、雨を嫌がっては屋久島は体験出来ないという事で果敢に出発。4時に宿まで今回のアテンドを引き受けてくれた山本太郎さんに迎えに来てもらい、5時始発の登山バスが運行されている屋久島自然館へ発車時刻の30分前に到着。前日に用意していた弁当を食べていると少し雨脚が弱まり、ほっと一安心しましたが、団体ツアー客が既に大勢並んでおり、始発のバスには乗り込めず、20分後の第2便での出発となりました。約30分間バスに揺られて荒川登山口に到着、相変わらずの小雨の中、予定より少し遅れて6時からトレッキングをスタートしました。

トロッコ道は意外と歩きやすい。

当然ですが、午前6時はまだ夜明け前。真っ暗な中、懐中電灯で足元を照らしながら進みます。登山口から2時間たっぷり、トロッコ道を歩き続けるので平坦で非常に歩きやすいのですが、暗闇の中で手すりも無い橋を渡ったりするので、それなりにドキドキすることもあり冒険気分が嫌で応でも盛り上がってきます。また、トロッコ道は枕木を歩くのかと思いきや、中央に杉の歩み板が敷かれており、とても歩きやすかったです。ただ、雨で滑りやすいので、靴は本格的な登山用の硬いソールではなく、グリップする柔らかめの方が良さそうでした。

気になるトイレ問題。

トロッコ道を抜けて山道に入るまで2時間、すっかり夜も明けて明るくなってから、いよいよ古墳時代から続く原生林の中に踏み込みます。その前に、、やっとくべきはトイレですね。ユネスコ世界遺産の中で草むらに紛れて用を足すわけには絶対にいきませんので、キッチリと出すものを片付けてから、いよいよ本格的なトレッキングの始まりです。登山バスで到着した荒川登山口に水洗トイレ、スタートから1時間歩いた楠川分かれにバイオトイレ、さらに一位時間歩き山道に入る前にもバイオトイレ、その先は私の脚で1時間半先の縄文杉の先の高塚小屋までトイレが無いので注意が必要です。

暑いけど寒い屋久島。

まず目指すのはその昔、戦国時代を終わらせて天下統一を成し遂げた太閤秀吉が命じて伐採されたと言われる、屋久杉の巨木の切株、ウィルソン株です。悠久の時間の流れを感じさせてくれる原生林はまさに大自然を冒険するアドベンチャー気分にさせてくれて、子供の頃に戻ったかの様な楽しい気分になりました。懸念していた雨も降ったり止んだりの小康状態になってくれて、そんなに気になるほどではありませんでしたが、カッパを着て出発したので雨ではなく汗で服はビショビショ、休憩で止まる度に寒さに凍えました。歩いていると、すぐに体は温まるので大したことはありませんが、タオルと着替えはしっかり用意しておくべきだと思いました。冬は雪も積もる屋久島の山々は縄文杉がある場所の標高で1300m、気温は麓より約10度低いと言われます。六甲山の標高が931mですから、その寒さは推して知るべしです。

紀元前から生き続けている木々

日本で最も幹の径が太く、縄文時代の古代から生き続けている有名な縄文杉への道のりの途中には、御神木級の屋久杉や見たこともない太く大きな百日紅をはじめ、大自然が形成してきた原生林の想像の枠を大きく超える造形と圧倒的なパワーに圧倒され続けます。今回はオンシーズンでは無かったからか、そんなに多くの登山客で賑わっている訳ではなく、誰もいない中、私と太郎さんの二人だけ原生林を歩いていると時を超えて冒険をしている様な錯覚に陥りました。景色や超古くからの樹齢の木々を見るだけではなく、綿々と続く大自然の営みを感じられて、パワーをもらえた様な気がします。残念ながら、縄文杉は登山客が根を踏み荒すのを防ぐために近くで見ることはできなくなっておりましたが、それでも見たことが無い圧倒的な存在感を放っておりました。

ナメてはいけない屋久島登山。

あと、「屋久島に是非とも一度行ってみたい!でも、体力的に心配。。」と思われている方に、登山道の雰囲気を感じてもらえる写真をアップしておきます。今回、私と太郎さんの二人での一番スタンダードだと言われる荒川登山口〜縄文杉トレッキングで往復8時間、そのうち4時間はトロッコ道を歩いていますので、山道は休憩時間を除くと3時間程度となります。このルートなら富士登山に比べると随分と軽めなので普段山登りをしていない人でも気軽にチャレンジしても大丈夫だと思います。ただ、屋久島には他にも沢山の見どころがあり、様々なルートを選べます。次回私が目指している高塚小屋で一泊して九州最高峰の宮之浦岳まで登拝するとなるとかなり本格的な山岳コースになりそうです。来年、一緒に屋久島に行こうと思われている方は少し、体力づくりに励んでもらえればと思います。(笑)

屋久島とのご縁の元は職人育成。

最後に、今回、私が屋久島を訪れる事になったのはただ単にトレッキングを楽しみに行きたかっただけではありません。私が代表を勤めているひょうご木づかい王国学校として「屋久島の森と生きる」森林保全と木材の普及に関する協定に調印させてもらい、持続可能な森と地域経済への取り組みに賛同し、協力を約束したのがそもそものキッカケで、屋久島の杉(屋久杉では無い地杉と呼ばれる杉)使ったフローリングや羽目板を今後積極的に推奨して行くにあたり、現地での生産体制や実際にふんだんに地元の杉を使って建てられた屋久島町役場の視察に誘われたのがきっかけです。その様子はまたの機会にこのブログに書きたいと思いますが、長年、職人育成とその結果として宣伝広告無しで売り上げを上げ続ける持続可能なビジネスモデルを標榜して自立循環型社会への取り組みを続けてきた結果、仕事で憧れの屋久島とご縁を頂けた事に嬉しくもあり、何か不思議な感じもあります。とにかく、この度は山本太郎さんのおかげで念願の縄文杉に会いに行くことが出来ました、心から感謝をしつつ、このご恩をまた誰かに送りたいと思います。深謝!
現地からは以上です!(笑)


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令和版自分探し?〜beの肩書きWS〜

令和元年11月22日 雨

南国は悪天候。

鹿児島に来ています。今年の夏に林産地でもある兵庫県の地元産木材利活用を考える、そして実践する建築関係の団体「ひょうご木づかい王国学校」と提携調印を行った屋久島の森林組合の新たな取り組み、屋久島由来の杉を製品化まで島内で行い、本土に出荷する事で収益を山に還元し、自立循環型の林業を標榜されている取り組みを視察に行くために鹿児島空港でトランジットしているのですが、新たに発生した台風の影響なのか、目的地天候不良のため足止めを食らっています。少々遅れても飛んでくれれば、鹿児島に引き返してくることは無いと思うのですが、、
分厚い雨雲に隠れているお天道様に祈るばかりです。

変わりたいから旅に出る?

話は変わって、、先日のブログで人生を変えるには「本、人、旅」が大きな効果を発揮するというライフネット生命創業者の出口氏のコラムを紹介しました。私も大いに共感するところでありまして、その根本は何かと考えた時、それらは全て能動的な行動の結果、手に入るのでは無いかと思うのです。自分を変えたい、人生を変えたいと強く思い、願う人だけが積極的に本を読み漁り、人に会いに行き、旅に出るのでは無いか?と。今のまま、何も変わる事がないのを是とすればそんな行動には出ないのでは無いでしょうか。

ご縁を紡げば世界が広がる。

今回の屋久島は仕事の絡みもあり、山本太郎さんに誘われるままに予定を調整して渡航する事にしましたが、本当のところは、縄文時代から生きている杉を見たくてしょうがない衝動に駆られて、忙しい最中ではありますが、無理に時間を作りました。その根底には50歳を過ぎて尚、「変わりたい」願望が私の中に強くい続けているのだと思います。まだ見ぬ、私が知らない世界はあまりにも広く、その全てを体験するわけには行きませんが、ご縁に導かれ、誘われる場所には出来る限り足を運びたいと思っています。

自分探しの旅の灰色の記憶。

若かりし頃、つまらなくてしょうがなかった学校を衝動的に中途退学して、無理やり社会に出た私は思い付くままに全国を放浪していた時期があります。今となっては少し恥ずかしいですがその時のテーマは「自分探し」の旅でした。私が子供の頃は少年から青年期にかけて自分のアイデンティティーを探すのが当然の様な風潮があり、その例に漏れず激しく自分は何者で、どんな事が出来るのかを必死で考え、探し回っていたのだと思います。今となっては初めての東京で汚い映画館や明け方の歌舞伎町の虚無的な風景や、世界の果ての様な津軽海峡のどんよりした空くらいしかその時のイメージは残っていませんが、自分探しの旅に出かけた「変わりたい」というモチベーションが今の自分の源流にあるのは間違い無いと思っています。

beの肩書き

時代は昭和から平成を経て令和へと変わり、最近は「自分探し」なる単語も死語になったのか?と思うほど耳にする事は無くなりました。しかし、一度きりの人生を堪能するには能動的、主体的に人生に取り組むしか無いと思いますし、同時に自分に何が出来るのか?何がしたいのかを明確にする必要も感じます。時代は変わって、言い方や方法論は変われども、その部分は大事にした方が良いのではないかと思うのです。そんな私の想いを、今風にスマートかつ、新たな視点で形にしておられたのがさんで、TEDxKobeに登壇された後にアフターパーティーの代わりの時間で「beの肩書き」のワークショップを行われ、私も参加して楽しませてもらいました。非常に良い内容だったのと、「オープンコンテンツなので、是非独自でワークショップを行ってください」と言って下さったので、今回の職人起業塾のフォローアップ研修で取り入れてみました。

人生には夢が必要。

このワークショップは3人一組でグループを作り、聴き手、話し手、メモ係に分かれてインタビューを回し、それぞれが好きな事、ワクワクする対象、叶えたい世界などを共有し、その内容から互いに肩書きをプレゼントし合うと言うもので、今までぼんやりとしていた自分が目指すもの、自分の存在意義がはっきりした、今まで縛られていた何かから解放された気がする、などと非常に喜んでくれた人が多く、大好評を博しました。太っ腹のに感謝です。

生きるには夢がいる。

生きるのは死の反対であり、人はその両方を選択できます。完全に未来に絶望した時に人は死を選ぶと言いますが、そう考えれば、生きるとは未来に希望や理想、夢を持ちそれに向かって歩みを進める事なのかも知れません。本当の自分を探す、beの肩書きを持つと言うのは生きる原動力になるのではないかと思います。先日のセミナーにご参加されなかった方は是非社内や知り合いとワークショップを開催してみてください。夢が少しはっきりとするかも知れません。
こちらにセミナーイベントのスライド一式アップしてます!→


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一生付きまとったっるからな!@職人起業塾フォローアップ研修&元祖職人起業塾

令和元年11月21日 晴

炉開き。

今日は月に一度の茶の湯のお稽古。11月は炉開きだったこともあり、釜をかけたり、抹茶を漉したりの用意から先生のお手伝いをさせて下さい。と名乗り出て準備のお稽古をつけて頂きました。茶の湯はいわゆる裏の仕事にも細やかに作法やしきたりが定められており、貴重な学びを頂ける場をご提供頂けることに感謝するばかりです。準備の大切さはあらゆる事柄に相通じるのだと改めて感じながらお稽古をつけて頂きました。

寄る年波?!

茶の湯をお教え頂いている先生のお宅は滋賀県の湖西、和邇にあり、 若干の余裕をみると自宅から3時間近くかかります。今週は毎日夜遅く、朝早い日が続いており、今朝も相変わらず夜明け前に起きだすことになり、先生のお宅に伺うと、ご挨拶ののっけから「お疲れの様ですね。」と見透かされてしまいました。折角の炉開きのお点前も薄茶はともかく、お濃茶は集中力が続かずぼろぼろで、悔いの残る残念なお稽古となってしまいました。自分でも(起業からずっとですが、)身体と心と時間をすり減らしながら毎日を過ごしている自覚はあり、もう若くない厳しい事実をまざまざと自覚させられました。

研修は終りがスタート。

私の顔に疲れが一気に滲んだ理由の一つは昨日開催した一般社団法人職人起業塾フォローアップ研修と毎月すみれ本社で開催している無料の勉強会、元祖職人起業塾の合同イベントで、50名程のメンバーを相手に昼から夜中まで熱く語り続けたのと、連日の朝活、夜活の連続での寝不足と相まって随分消耗してしまっていたようです。ただ、研修は終わってからがスタートで学びを実務に生かして初めて研修受講の価値が生まれる。と、事あるごとに言い続けている私にとって、一年に一度、一四期まで重ねてきた研修の卒塾生が一堂に会し、学びをどの様に実践しているかを発表してもらうこのイベントは何よりも重要で、卒塾時に塾生達が立てたアクションプランの進捗が計画通りに進んでいるかが気になって仕方がありません。

塩の様に溶けやすい志

ありがちな話ですが、研修受講時はモチベーション高く、「やりますよ!」と張り切っていても研修が終わって通常の暮らしに戻ると日常の忙しさと相まって、時間と共にモチベーションは萎み、「自分を変えて、現場を変えて、圧倒的な顧客満足を得られる会社に改革するぞ!」と意気込んでいたのさえ忘れてしまいます。フォローアップ研修の際に私は毎回、「男子の志は塩のように溶けやすい」と誰しもそんなものだよと、成果を上げれていない塾生達を慰めたりもしておりますが、「大事な事は6回伝えろ!」の精神で、毎年学んだ内容を思い出し、再びチャレンジするキッカケとしてフォローアップ研修を開催し続けています。

コーチングとはリマインド。

神戸で毎年11月に行っている研修は一応、全国一斉に参加を呼びかけており、毎年遠方から卒塾生が駆けつけてくれます。今回も遠く九州から泊りがけで参加してくれた大工の塾生もおりました。私としては嬉しい限りですが、現実は遠方から来られるのは数人で、関西圏からの参加が殆どです。グループコーチング形式で研修を行っている私としては、どうしても1年に1度は顔を見て、その後の進捗を聞くことでリマインド効果を卒塾生たちに渡したいと思っており、東京や九州柏でオープンセミナーを行う際には、フォローアップ研修を兼ねてお声掛けするようにしています。それでも、参加される事業所はいつも全員で参加されるし、参加されない卒塾生はお誘いしてもなしのつぶてだったりします。私としては本当に残念ですが、それもこれも私の力不足に原因があるのでしょう。

ブランディングの本質。

今回のフォローアップ研修は、アクティブブレインセミナーの復習と、卒塾の活動報告、コミニケーション講座を担当いただいている横山先生に全員に一言ずつアドバイスをいただいた後、基調講演として45分ほど私が巷で大流行りのブランディングについて、建築業界、もしくはスモールビジネスにおける考え方を熱く語らせてもらいました。今期のオープンセミナーで語っているいつもの内容ではありますが、ブランドの構築は圧倒的な顧客からの評価が必要で、顧客の評価は現場での成果物とそのプロセスにあります。企業は人なりと言いますが、建築業は現場なり、現場を支える実務者こそがプランティングを中心的に担う人材となります。社長でも、営業でも、デザイナーでも設計してもなく自分たちが自社のブランドを作り上げるのだと職人や施工管理者が強く意識して主体的な行動に踏み切ったとき、現場での圧倒的な評価から生まれるリピート、紹介と言う質の高い集客が持続継続的に生まれる仕組みが出来上がります。私たち職人起業塾はこの部分の実践を6カ月間もの間サポートして仕組みとして定着させるお手伝いをしていると言う訳で、塾生の皆さんは、今日の講演を聴いて自分たちが以前学んで実践してきたことが激動の令和の時代を乗り越えて未来を作る自社のブランディングに直結すると言うことを改めて再認識してもらえたのではないかと思います。

参加者からの熱いフィードバック。

元祖職人起業塾のメンバーとの合同で開催した「beの肩書き」も非常に好評を頂きましたので、明日のブログで紹介したいと思います。今日のところは、今回ご参加頂いた塾生さん達がセミナーイベントの感想、フィードバックを書いてくださったので以下にご紹介して締めくくりたいと思います。

元祖職人起業塾最古参の青山さんのブログ
スペシャルな水曜日/テツヒサ 情報局

ブログ繋がりで第1期からご参加頂いている藤原社長のブログ
職人起業塾フォローアップ研修に参加してきました/社長のひとりごと

Newtype大工の一番星、北九州のブログ
神戸出張で学ぶ次世代の大工

素晴らしいブログやfacebookでの投稿を下さった皆様、ありがとうございました!来年もフォローアップ研修@神戸でお会いしましょう!再開できるのを楽しみにしています。(笑)


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