「また、必ず会おうと」誰もが言った。

4月23日 快晴

昨日に引き続き初夏を思わせるような陽射しの気持の良い一日でした。

考えても見れば、二十四節気によると穀雨の次は立夏、夏ももうすぐそこですね。

朝の伊川
朝の伊川

今日も朝から現場へ、

残土処分を進めている新築現場で、なんと地中から昔の建物の残骸の大きな基礎が出て来るというハプニングが発生、予定より工期がかかってしまうことの対応や、その現場の近くで着工を控えた店舗のレイアウトの打ち合せ、ひょんなコトから工務部のイッペーくんに仕事のご依頼を頂いたインテリアショップさんの事務所へのご挨拶等々、一日中ドタバタと過ごしました。

今日は(あまり好きではない)車での移動でしたが、窓を開けて走るのが気持いいこの季節だけはあまり苦に思いません。終始上機嫌で神戸の街中を走り回りました。

 

帰りの道すがら、ふと見ると、川に多くたくさんの鯉のぼりが泳いでおりました。

石井橋の鯉のぼり
石井橋の鯉のぼり

端午の節句、というかGWがすぐそこまで来ていることを実感、理由も無くなんだか楽しい気分になるものです。(笑)

 

帰社してからはご近所のお会社からご依頼を頂いた改修工事の調査に伺って、滅多に見ることの無い自社ビルを上から眺めるという機会に恵まれました。

なんと!

ずいぶん前に私が持って上がった(であろう)脚立が屋根の上に忘れさられたまま放置してあるのを発見!

すみれ事務所鳥瞰
すみれ事務所鳥瞰

早急に回収したい、というか、台風で破損したまま放ったらかしになっている屋上看板の仕様とプランを再度考えたいと思います。。(苦笑)

 

さて、お題目。

またまた、このところすっかりハマっている『喜多川泰』さんの書籍のご紹介、第3弾です。(笑)

次々とAmazonから勝手に(ではないか、笑)書籍が送られて来るので、あまり溜まり過ぎない様にと思い手に取ってみるのですが、この喜多川泰さんの本は本当にすらすらと読めてしまいます。

『読みやすい』

という価値がこんなにも重要なんだなあ、と改めて感じると共に、単に読みやすい、という事だけではなく、読みやすい、取っ付きやすい優しい物語のなかに、人生を生きて行く上での真理といっても過言でないくらいの深い示唆を与えてくれる内容になっていることに驚いています。

「また、必ず会おうと」誰もが言った。
「また、必ず会おうと」誰もが言った。

どこにでもある日常の中で、つい見過ごしてしまいそうな『あたりまえだけど大事なこと』を主人公の少年がトラブルから余儀なく始めてしまった旅を通してあぶり出し、『生きる力』とはなにか、『自分の人生』の見つけ方とは、そして人生への向き合い方を教えてくれ、考えさせてくれます。

私の勝手な評価ですと、最近非常に話題となり、すみれ事務所では課題図書としてスタッフに回し読みしてもらった『アドラー』の『嫌われる勇気』に匹敵するくらいの良書でした。

全く知らななったのですが、この物語は翻訳されて海外(台湾!)でも人気となっていたり、映画化されていたりと、非常に大きな話題になっている作品のようです。モチロン、台湾の劇場でも上映されたようですよ。

「また、必ず会おうと」誰もが言った。
「また、必ず会おうと」誰もが言った。

ストーリーについてはネタバレになっちゃうのであまり書かない方がいいとは思いますが、映画の公式サイトに載っていた程度くらいは転載しておきます。

『クラスの「浮いたヤツ」にならないよう、
僕は今日も嘘をつく。
「死ね、死ね、死ね、」と心の中で叫びながら…』

「東京は臭い。」と同級生にウソをついたことがきっかけで、一人で東京に行くはめになった高校生の和也(佐野岳)。帰りの飛行機に乗り遅れて途方に暮れている所を、空港の売店員の昌美(杉田かおる)に声をかけられ、彼女の部屋に泊めてもらう。しかし「泊めてやってるのに気が利かない」と文句を言われ、部屋の片付けをさせられるなど散々な目に。終いには酔いつぶれた昌美を介抱するうち、静岡に住む別れた夫・秋山(塚本晋也)へのお使いを頼まれる。秋山を訪ねた和也は、そこで昌美と秋山の心の傷を知る。別れ際、秋山は和也に言うのだった。
「また、必ず会おう」
熊本へと帰る道中、和也はデコトラ運転手・柳下(イッセー尾形)に出会う。下手な嘘ばかりつく和也を柳下が一喝する。「お前のウソには迫力がねえ。ウソの中に生きる覚悟がねえんならウソなんかつくな」。時に説教臭い柳下に、和也は少しずつ自分の事を語り始める…。柳下のデコトラが闇夜に輝き、いつのまにか笑顔になっている和也。しかし、その柳下にも人には語らない一人旅の理由があった…。
自分を守るための些細なウソから始まった17歳の一人旅で、和也は自分と向き合い、成長を遂げていく。 #「また、必ず会おうと」誰もが言った。公式サイトより転載

日常に追われ、人生の目的を見失いがちな私たち大人もですが、是非ともこれからの日本を背負って立つ高校生、中学生の若者に読んでもらいたいと心から思います。

まず、娘にススメてみます。

 

読んでくれるかな。。(笑)

兎にも角にも、喜多川泰さん、超お奨めです!

紹介してくださった杉田さん、ご紹介下さったマリコウベさんにも心から感謝致します!

ありがとうございました。

心謝。

『ひょうご木づかい王国ポイント事業』に思う工務店の役割。

4月20日 穀雨

このところ月曜日になると毎週雨が降っているような気がしますが、気のせいでしょうか。。。

今日は24節気の暦によると「穀雨」

春の暖かな雨が大地を潤し作物の成長を助ける大事な雨が降る日とのこと、まさしく天の恵みが暦通りに与えられた、となるんですが、建築屋には微妙な感じです。今日から足場を組んで外部の改修をする現場も有ったのに、、

ま、自分達だけがうまく行けばいい、と思っていてはお天道様からなんの恵みも頂けなくなるし、ここはさっぱりと気分を入れ替えて雨降りに出来る事に集中してもらいたいと思います。

 

穀雨の伊川
穀雨の伊川

昨日の日曜日は、予定していた現場がキャンセルとなり久しぶりに丸一日完全オフの日となりました。

朝方は雨が降っていたので、いつもの筋トレを済ました後、雨が止むまではゴルフの練習、天気になってからはすっかり毎週日曜日の習慣として定着した10キロ強のジョグ。

シャワーを浴びてさっぱりした後、昼からは茶の湯のお稽古に滋賀県和邇まで往復4時間、電車に揺られてのんびりと行ってきました。

仕事に穴が開いたおかげで、心身ともにリフレッシュできたとても充実した休日となりました。

感謝ですね。(笑)

穀雨に濡れる南京町
穀雨に濡れる南京町

 

【続々とリリースされるお得情報】

さて、お題目は新年度になって続々と発表されるお得情報の中から兵庫県だけに適用されるトピックスです。

兵庫県は南は瀬戸内海、北は日本海と両方が海に接している多様な自然に恵まれた非常に珍しい、そして豊かな資源に恵まれたとても素晴らしい立地に有ります。

そして、瀬戸内と日本海の中間には豊かな森林に恵まれておりまして、その森林資源の有効活用と保存を目的に兵庫県ではこれまでにも様々な政策が打ち出されてきました。

 

そんな中、すみれでお客様にお勧めして最もよく利用されているのが、「兵庫県産木材特別融資」

これは日本で最も金利の安い固定金利型の住宅ローンです。

なんと!今月から適用される現在の金利は(27年9月に改訂されます)0.8%で25年間固定金利、民間の金融機関ではあり得ないお得なローンです。

こちら、

兵庫県木材利用特別融資

世の中のあらゆるものの変化のスピードが早くなり、そして激しくなっている昨今、長い期間の安心を担保できる固定金利の住宅ローンは新築を考えられておられる方の資金計画には欠かせません。

絶対にお奨めの住宅ローン制度であり、こんな金利は民間の銀行等の住宅ローンではあり得ません。兵庫県で家を建てられる方は本当に恵まれているなと、常日頃感じているところです。

 

そして、前期の国の補正予算から緊急景気対策の一環として決定したのがこちら、

ひょうご木づかい王国ポイント事業

ひょうご木づかい王国ポイント
ひょうご木づかい王国ポイント

平成27年中の「新築・リフォーム」に兵庫県産木材を一定の条件で使用した場合に付与されるポイント。新築住宅の場合15万ポイント、リフォームは3万ポイントを進呈します。ポイントは1ポイント=1円相当の様々な兵庫県内農林水産品と交換できます。

平成27年中の「新築・リフォーム」に兵庫県産木材を一定の条件で使用した場合に付与されるポイント。新築住宅の場合15万ポイント、リフォームは3万ポイントを進呈します。ポイントは1ポイント=1円相当の様々な兵庫県内農林水産品と交換できます。

これもやはり、兵庫県で生産された木材を使ってもらうことが条件でありますが、景気浮揚の為の緊急対策という事でなんと国の助成事業とは関係がないため、『地域型グリーン化事業』とか、『ゼロエネルギー認定住宅』の助成事業と併用して使えるとのこと。

しかも、幅広く使ってもらえるようにと言うことで、リフォームでも気軽に使えるような用件も盛り込まれています。(要するにバラマキ。。)

すみれ事務所のスタッフによると、リフォームをお考えのお客様から、「早速使ってみようかしら」という声もあったとのことです。

ひょうご木づかい王国→http://kidukaioukoku.net/index.html

ちなみに、対象となる住宅の要件を抜粋してみると、

兵庫県内に居住するための住宅で、平成27年3月~12月末日までに新築・増改築・既存住宅の長寿命化・リフォームの工事の契約が締結されるもの。

建築基準法など関係法令に適合する住宅。

新築・増改築・既存住宅の長寿命化工事の場合は、おおむね兵庫県産木材を50%以上かつ5㎥以上使用するもの。

リフォームの場合は、内外装木質化面積が9㎡以上、または、兵庫県産木材を0.5㎥以上使用するもの。

兵庫県内に事業所を有する建築業者や工務店等による施工であること。
上記の要件をすべて満たしている住宅。

新築・増改築の場合建築費1500万円以上の工事であること。リフォームの場合300万円以上の工事であること。

#ひょうご木づかい王国HPより抜粋。

とのことです。

とにかく、兵庫県の木材を使うと、兵庫県名産の美味しいもの(交換商品のカタログがまだ出来てないみたいです、、)がもらえるという非常にいい事業ですので、新築やリフォームをお考えの方は是非一度、検討して頂けたらと思います。

 

 

【民間事業者の提案が消費者のメリットを支える】

先週、兵庫県の林務課と事務局である神戸新聞事業者が開催されていた『ひょうご木づかい王国ポイント事業』の説明会に行ってきました。

県民会館のまーまー大きい会場だったのですが、残念ながら席が埋まっていたのは半数にも満たないくらい、、

あまり、注目されていないのかしら、と感じていたのですが、実際、後日違う会合でお会いした同業の方に数人聞いてみると、知らない方が殆ど、(てか全員知らなかった、)でした。

 

国、地方自治体が打ち出す施策=助成金誘導は事業者へ情報が流されます。自治体の発行物やHPで一般の消費者に向けて告知をしたりもモチロンしてはおりますが、殆ど認知されていないのが現状です。結局、今回のような地産地消を促進させるステキなポイント制度も、建築業者が積極的に取り組まなければ、消費者は知ることもないまま埋もれて消えて行ってしまう、ということになります。

 

 

【好き嫌いは別として(顧客の為を思うなら)情報提供は建築業者の責任】

正直言って、私自身年末の補正予算で緊急経済対策案として積み上げられて地方に配られたバラマキ法案に対して、良い印象は持っていません、というか国の債務を増やし続け、マネタリーベースを増やすといってお金を刷りまくる、アベノミクスという大いなる社会実験には懐疑的です。

「またバラマキかよ、、」

と、心配しながらニュースを見ていることが多いので積極的に利用したい、と個人的には思いませんが、政策は政策、法律は法律、制度は制度、私たちがそれを無視して情報収集をするのを怠ってデメリットを被るのは一般の消費者に他なりません。

助成金に強いってことは、そのまま顧客に対して誠実に向き合っていることだと思うのです。

そんな訳で、、今年度も新築、リフォーム、非住宅(店舗、オフィス)共にお得な制度が目白押しですので、工事をお考えの方は細かな計画を立てる前にまず一度、私たちに相談頂ければと思います。

誠心誠意の対応を心がけておりますので。^^

 

主なものご紹介、、まだまだこれから続々と発表されていきますよ。。。

地域型ゼロエネ住宅に最大185万円補助も | 住宅ニュース:行政ニュース …

資料4 平成27年度の主な省エネルギー関連予算の概算 … – 経済産業省

(Adobe PDF) – htmlで見る

省エネ住宅ポイント-エコ住宅新築とエコリフォームの補助金 2015(H27年)

 

ものづくり人材育成訓練【拡充】

4月18日 晴れ

image

今日も午前中は撤去工事を行なっている現場に立ち寄ってから大阪へ。

顧問社会労務士の川西先生の事務所にて、イロイロと打ち合せをした後、プランナージュンコさんと合流して堺までカフェバーの改装工事の打ち合せ。

帰りにもう一度現場を確認してから帰社するとあたりはもう真っ暗になっておりました。

 

撤去現場雨養生
撤去現場雨養生

【企業は人なり。しかし、、】

社労士事務所では今後の事業展開等、イロイロな打ち合せを行なったのですが、やはり中心は、スタッフの研修にまつわる助成金の活用です。

『企業は人なり』と良く言われる様に、顧客接点となるスタッフの実力がその会社の実力となってしまうことを考えれば、本来、企業にとって社員教育ほど重要なことは無いのかも知れません。実際、社員の成長こそが企業の成長に直結すると常日頃よく感じるところです。

しかし、私たちのような中小企業では社員の学びの場の提供やキャリアアップの機会となる研修制度を整備、継続するのは並大抵のことでは有りません。

すみれでは、社内勉強会や外部講師をお招きしての研修を毎年継続的に行なうにあたり、その費用の一部を助成金を活用して行なっており、常にその道のプロである社労士の先生との密な連携が不可欠です。そのお陰で、忙しくなるとすぐに後回しにしがちな社内の研修事業への取り組みを絶え間なく続けて来れている気がします。

そう考えると、優秀な社労士の顧問がいるのといないのとでは、年数を重ねると企業の実力に大きな開きが出て来ることになりますね。。。いいご縁を頂けたことに感謝します。(^^)

 

【建設業界の喫緊な問題への対策】

昨日、ひょうご安心リフォーム推進委員会の事業者認定研修会の講師を努めておりまして、私の担当は、『資金計画・助成金』でした。

あんしんリフォーム基準認定登録事業者研修会
あんしんリフォーム基準認定登録事業者研修会

資金計画のことはまたの機会にするとして、助成金の話の中で私が注目して頂きたい!と提示したのはこちら、

「新しい日本のための優先課題推進枠」要望事項
「新しい日本のための優先課題推進枠」要望事項

今年度の予算に対するシーリングの内訳で、年度の変わり目は助成事業の内容がハッキリしませんが、前年度との対比で大体の見当をつけることが出来るのと、毎年新たに加えられる国の施策の方向性が分かるので、見ておくことで全体の大まかな流れが見えてきます。と、ご紹介しておきました。

 

【大盤振る舞いの、ものづくり人材育成訓練】

その中に、喫緊な問題として最近とみに話題になっている建設業の人材不足を補う、業界就労者に対する人材育成が明確に盛り込まれておりました。冒頭の、『企業は人なり』と言う考え方に基づくと、私たちにとって風向きが良くなっている風潮がありありです。(笑)

そんなことを話していたら、今日の川西社労士との打ち合せで頂いたのは、『平成27年度キャリア形成促進助成金』の資料です。

*****厚生労働省のサイトから転載******

キャリア形成促進助成金
○「ものづくり人材育成訓練」を創設しました!
建設業・製造業の人材育成に取り組む事業主に対する支援として、キャリア形成促進助成金に「ものづくり人材育成訓練」を創設しました。
企業が単独で行う訓練「企業単独型訓練」だけではなく、出向元と出向先の企業が連携して行う訓練「企業連携型訓練」、事業主団体と参加の事業主が連携して行う訓練「事業主団体等連係型訓練」など、3類型での実施が可能となっています。
建設業・製造業における従業員のキャリア形成を図るために、ぜひ、ご活用ください。

*****転載ここまで*****

 

今回の予算ではかなりの【拡充】を行なっており、「スタッフに学ばす機会を与えたい、しかし、費用の負担を考えるとなかなか、、」と今まで社員のキャリアアップ研修の導入に二の足を踏んで来た中小企業にとっては大きなチャンスとなるかもしれません。

一度、学び続けるシクミが社内に定着すれば、助成金に頼らずとも社員の成長、ひいては企業の成長が継続的に出来る様になるかも知れず、このようなチャンスを活かしてチャレンジしてみるのは非常に敷居が下がってとっかかり易くなるのではないでしょうか。

遠方の方で職人起業塾の講座を受けてみたい、と言われる工務店さんも数社お問い合せを頂いておりますので、そのようなご要望への対応を含め、実際の活用の方法について、川西社労士とガッチリタッグを組んで調べておきたいと思います。ご興味のある方はお気軽にお声掛け下さいませ。

フェラーリに学ぶブランディング。

4月15日晴れ

昨日まで降り続いた恵みの雨のおかげでしょうか、伊川の河川敷ではたんぽぽの花が一斉に開いていました。

伊川のタンポポ
伊川のタンポポ

一昨日の天気予報では、今日は1日中『完全に雨』となっておりましたが、蓋を開けてみると朝のうちは少しだけ雨雲が残っておりましたが、すぐに久しぶりとなる気持ちの良い青空が顔を覗かせました。

 

天気が気になっていたのは、本日、建築の前の重要な神事、地鎮祭を執り行ったから。

地鎮祭 祝詞奏上
地鎮祭 祝詞奏上

私の場合、何かと行事の際に雨に降られることも多いですが、今日の予想を覆しての好天は、お施主様と設計事務所の先生の日ごろの行いと人徳があるからなのでしょう。(笑)

とにかく、青空の下、滞りなく地鎮祭が執り行われたことを嬉しく思います。

T様、本日はおめでとうございました。

地鎮祭祭壇
地鎮祭祭壇

 

さて、お題目は昨日の四辻コーチとのコーチングセッションで感じたことです。

【テーマは、ブランディング】

私たちのような地方の小さな工務店がブランドとして認知されるのは非常に難しい事です。

もちろん、同業他社に比べると強みを持っている点はいくつかあります。

例えば、

  • 大工職人を社員として内製化しているので、お客様が喜ばれる施工をする事がスピードよりも優先されるシクミになっています。(外注の請負大工に依頼するのとは逆の構図になっています。)
  • 設計は女性の建築士が細かな要望を丁寧にヒアリングしてお客様と一緒になってじっくりとプランを練り上げます。(売り上げの数字を持った営業マンではないので急いで契約する必要がありません。)
  • 資金計画については、ローンアドバイザーがお客様の立場に立った資金計画を行います。(利息で商いをする銀行や、とにかくスムーズに融資が決まることを目的とする不動産業者とは全く逆の立場からのご提案をしています。)
  • 工事後のアフターサービスは、無料巡回サービスで社員大工が毎年必ずお客様先を訪問して簡単な修理等は無料で行っています。(宣伝広告をせずに口コミ、リピート受注で売り上げを上げていく地域密着のモデルならではのサービスです。)

 

どれも、長い時間をかけて考え悩み、必死になって取り組んできたすみれ自慢のサービスです。

しかし、私たちが独自に行っていると思っているこのサービスを他社では絶対にできていないかと言うとそんな事は無いかもしれません。

まともに、真面目に顧客との信頼関係を構築しようと頑張っておられる工務店はいくらでもあります。と言う事は、結局、その違いは「程度の差」なのです。

それぞれのプロセスがしっかり丁寧に連携していなければ建築と言う事業は絶対にうまくいきません。しかし、少しずつそれぞれのプロセスでのレベルが高い程度では決してブランドとして認知される事はないと思います。

 

【では、ブランドとは何か?】

そんな問いを繰り返して考えてみると、最後に私たちが持っている「強い想い」に行き着きました。

それは、ものづくりの本質を守ること。良い作り手を育てることをしなければ、まともな建物を作り続けることができない。という信念でした。

その為に、と、私たちすみれが掲げるミッションは、「職人の社会的地位向上を図る」であり、一見、顧客目線と遠くかけ離れているように思われますが、実はまわり回って顧客に大きな満足をお渡しできるようになると考えています。

建物は、建てておしまいではなく、何十年もの長きにわたりメンテナンスを繰り返しながら住み続けます。そこにはやはり職人の手が必要であることを考えると、サスティナブルと言われる循環型のサイクルには私たちの職人を守り育てるという理念が不可欠なのだと思います。

その理論、その考え方を理解してくださる方が私たちのお客様になると言うことだと改めて気づきました。すべてのコストを顧客が負担するということと共に。

 

【世界一のブランド、フェラーリに学ぶ】

そんなコーチングセッションをしていると、四辻コーチが「フェラーリと同じですね」と言われました。

フェラーリと言えば、イギリスのブランド価値調査機関ブランド・ファイナンスがまとめた報告で、Googleコカ・コーラを抑えて2013年の「世界で最もパワーのあるブランド」に選ばれた、ブランド中のブランドです。

「は?なんでですか?」

と聞いてみると、

フェラーリ社は自動車レースの最高峰であるF1に出場する、そして勝利することにコミットをしており、そのためにスポーツカーの販売をしていると言い切っていたそうです。

Ferrari 458 Spider
Ferrari 458 Spider

フェラーリ設立

第二次世界大戦後の1947年に自社製レーシング・マシンを開発し、自動車製造会社としてのフェラーリを設立した。その後友人のルイジ・キネッティの勧めもあり、モータースポーツ参戦資金を稼ぐことを目的にレーシング・マシンをベースにした高級スポーツカーの販売も始めた。Wikipedia#エンツォ・フェラーリより引用

そして、自家用車を買うオーナーにはF1のための開発費や経費が車の価格にオンされている旨の説明をするとの事。

その価値観を共有される人だけがフェラーリオーナーになるのだそうです。自動車メーカーがF1に出場することは自家用車を買うオーナーには直接関係がありませんが、その想いを理解する人がフェラーリをブランドだと認識するということ。

やもすれば、自分勝手な自分都合の押し付けを顧客に対して行ってしまっているとも取れなくはありませんが、ブランドの構築とはそういうことなのかもしれません。てか、世界一のブランドはそのように作られたという事らしく、、

 

【まとめ】

そんなふうに考えると、確かに、私たちが職人を守り育てることをミッションに掲げていることと通じる部分があるのかも知れません。

とにかく、私たちが行うべきは今、目の前のお客様に対して全力で向き合うこと。

スタッフ全員が力を合わせ、同じ方向を向いて、毎日の建築の実務を誠実に進めて行くことを通じて、私たちの価値観を共有していただける方が1人でも増えるようにスタッフと共に精一杯の努力をしたいと思います。それがいつかきっと、ブランドとして認められて行くと信じて。

 

いやー、それにしてもコーチングってすばらしい。四辻コーチ、ありがとうございました。

『社員大工は最新トレンド』と、1〜2面ぶち抜きで取り上げて頂きました。@新建ハウジング

4月14日雨

今朝は朝から腹が立って、ムカムカしたまま出社しました。

出社前に、いつものように伊川の河川敷にアイドル犬チャックと散歩に行ってみると、日曜日にやっていたのでしょう、またもや河原にバーベキューをした後のゴミが散乱。

チャックがうれしそうに焼肉のタレが残った紙皿をなめてました。(怒)

桜がまだ少し残り、菜の花が川沿いにきれいに咲き誇っている河原にによくもまぁこんなにゴミを散乱させたまま帰れるもんやと、怒りとともに悲しくなってくるぐらい。。

そんな気分を引きづりながらの朝礼を終えて、掃除の時間になり、どうしてもムカムカした気持ちが収まらないので倉庫から一輪車を引っ張り出して雨が降る河原へ、どこの誰かわからない人が散らかしたゴミの片付けに向かいました。

伊川に放置されたゴミ
伊川に放置されたゴミ

考えてもみれば、一年に何回も人のバーベキューした後のゴミをを片付けてます。

ひょっとして、私のように片付ける人間がいるからいつまでもこんなことをする奴がいなくならないのかなーなんて思ったり。。

ゴミを片付けて、きれいな河川敷に戻ったのを見て少しは気も晴れましたが、これから5月に向けて外ご飯に最適な季節、当分の間、日曜日には河川敷のパトロールをやろうと心に決めました。(笑)

菜の花が咲き始めた伊川
菜の花が咲き始めた伊川

 

さて、お題目は昨日届いた業界紙大手の「新建ハウジング」の一面の見出しから。

新建ハウジング4月10日号
新建ハウジング4月10日号

 

【社員大工は最新トレンド】

実は、少し前に新建ハウジング紙のMさんがすみれに取材に来られてまして、

「職人社会を変えたいと言われる高橋社長の想いを聞かせてほしい」

ということで取材の申し込みをいただいておりました。

『最新トレンド』、と大きな見出しをつけて頂きましたが、ここで取り上げられた私たちの取り組みは実はそろそろ10年になります。『時代がオレたちに追いついて来た』というと、言い過ぎかもしれませんが、いつかこうなる、と言い続けて来ただけに、最先端と言って頂けることになんの抵抗もなく、却って有り難く感じました。

【USPを磨き続けた10年間】

10年近く前、今の本社ビルに移転した頃の事です。自社のマーケティングを構築をする取っ掛かりにと、スタッフ全員を集めて、「私たちすみれの強みとは一体何か?」と言う質問をしました。

あーでもない、こうでもないと長い議論を交わして、その時の結論は、「やっぱり大工が社員でいる事だろう、」という事になりました。全員がすこし自信なさげに、、

マーケティングにおける強みとはUSPと言われるもので、独自のユニークなウリとも訳されます。

しかし、ただ単に大工が社員としているだけでユニークな売りであるわけもなく、それから10年近く、どうしたら自社の職人が『強み』となるかということを考え、社をあげて取り組んできました。

 

そして、それは決して簡単なことではありませんでした。

私が考えたのは、主体性を持った職人になってもらうこと。職人が経営者意識を持ち、顧客の立場に立って現場作業以外の価値を作り出すということであり、現場で圧倒的な顧客満足を生み出すことでした。

それから、すみれの大工は、現場作業だけをコツコツ丁寧にやればいいっていうものではなくなりました。

社員大工を『強み』まで引っぱり上げる、という取り組みは、あれもこれもと増え続ける私からの難しくもややこしいオーダーとなり、

「勉強が嫌いやから職人になったんです」

「そんなことが出来る位ならはじめから職人なんかしてまへん」

という反発や諦めを招き、ついていけないと去っていった職人が多く出たのも事実です。

職人の地位向上を目指すと言う私たちのミッションとは裏腹に、長年ついてきてくれ、辛苦を共に乗り越えて来た職人達と袂を分かつことにもなってしまいました。

「これって、本末転倒じゃないのか?」と随分悩んだこともありましたが、スタッフに明るい未来を見せるためには自社の強みが絶対に必要だと心を鬼にして舵を切ってきたのでした。

 

【すべてのコストは顧客が負担をしている】

職人の社会的地位の向上とは、安心して働ける環境作りのことを指しています。

その環境とは、

  • 怪我や病気になってもすぐに収入が途絶えてしまうことがない。
  • 雨が降ったり仕事が暇だったりすることで収入が不安定になるのを改善したい。
  • 年齢を重ね体力的に衰えてきたとしても安心して働けるキャリアプランを作る
  • 自分で自分の家を建てられる。
  • 将来に希望持ち、やりがいを持って仕事に従事できる。

一般的に考えると、すべて当たり前のようなことではありますが、現場作業員として働く職人の世界ではどれ1つ当たり前には手に入りません。

それでも皆、結婚し、家庭を持ち、人の親になります。そんな中、常におぼろげな不安を抱えたまま未来に目を閉ざして働き続けているのが今の建築職人の現状です。

それをなんとかしたいと言うのが長年目指してきた私の事業の目的でもあるのですが、このギャップを埋めるには当然、コストがかかります。

そしてそのコストは全て顧客に負担していただかなくてはなりません。

そのコストの増加に見合う価値(value)を職人たちが生み出さなければ絶対に成り立たないのです。

そのために職人達には随分厳しいオーダーを与え続けてきて、(今もですが、笑)それが理解できる者だけが今のすみれに残ってくれている、もしくはグループ企業として卒業してからも現場の責任者として働いてくれているということになっています。

そして、そのお陰でこの3年間くらいはチラシや雑誌といったマスメディアでの宣伝広告に全く費用をかけずに、口コミ、リピーター様からの受注で一定の売上げをあげ続けることが出来る様になりました。宣伝広告に使っていた結構な金額が不要になったのは、経営者感覚を持った職人が生み出した間接的な価値に他なりません。

【業界の異端児からスタンダードへ】

顧客が幸せに暮らすための住まいは、幸せな職人が作るべき。もっと言うと、幸せな職人でなければ作れない。と私は考えています。

建築は工業化が進んだとは言え、まだまだ現場で組み立てる手仕事の部分が非常に大きい割合を占めます。作り手のコストを絞りに絞って安い価格で顧客に提供しても最終的にはろくなことにはなりません。

工事を終えて、建物に住みだしてからも顧客の満足を得続けるには、作り手を高い意識を持った職人に育てるしかないと考えて、就業規則を整えて職人の正規雇用に踏み切った時、同業者の経営者からは、「アホやろ」と言われました。

確かに、就業規則を適法にし、社会保険、厚生年金に加入するとそれらの費用負担だけで前年まであげていたささやかな利益は全て吹っ飛びました。

資金繰りに苦しんだ時、銀行に相談に行くと、担当者から、

「こんな人員の在庫になる様な雇用体制じゃダメでしょ。」

と、利益が上がる工務店は工事はすべて外注ですよ、常識でしょ、と言われました。

しかし、工務店とは、そもそも販売会社ではなくモノ作りの会社です。その本質をかなぐり捨てて利益を残したところで将来は無い、今にきっと私たちの時代が来るはずや、と自分で自分に言い聞かせたことを覚えています。

新建ハウジング_20150410号②
新建ハウジング_20150410号②

そんな、決して平坦ではなかった私たちの10年来の取り組みがこのような形で、全国に紹介された事は本当に喜ばしい限りです。

新聞が発行されて、昨日から今日にかけて遠くは東北の方からも職人にマーケティングを学ばす手伝いをしてもらいたいというオファーを数件いただきました。

東京オリンピックの影響で一気に顕在化した職人不足問題、特に若い次世代を担う若手職人の不足は待ったなしの大問題です。

私たちのような職人の内製化に取り組む企業が、しっかりと現場で価値を顧客にお渡しし、信頼関係を構築して宣伝費をかけずに安定した受注を重ねるビジネスモデルを構築することにより、徐々にそれが業界のスタンダードになっていけば、職人の働き方が変わり、工務店のあり方が変わり、そして業界が未来のある業界に変わっていくと真面目に思っています。

職人の社会的地位の向上は絶対に一般のユーザーに良い結果をもたらし、日本の基幹産業である建築業界の未来を作ると信じて、これからもスタッフと一緒に精一杯の努力を続けていきたいと思います。

新建ハウジングのMさん、このたびは立派な記事というか、私の想いをしっかりと汲み取って頂きまして本当にありがとうございました。

心から感謝します。

心謝!

 

【職人さん、工務店経営者の方に伝えたいことがあります。】

新建ハウジングの紙面にも取り上げられている『職人のためのマーケティング講座』『職人起業塾』はお申し込みをいただくと誰でも無料で受けていただきます。

ただ、開催は神戸の西の果ての片田舎、すみれ本社3階のセミナールームです。

今月の開催はこちら、https://www.facebook.com/events/633408923460432/

遠方の方に対しては出張での講座も行いますし、SNS上には、毎月開催される塾の内容が見れる情報共有の場もありますのでお気軽にお問い合わせください。

腰を据えて社内にマーケティングマインド根付かしてたいという方向けには助成金を利用しての研修も準備がありますので、ご興味がある方は是非お声掛けくださいね。

お問い合せはこちらから、http://sumireco.co.jp/craftsman-seminar.php

建築業界の未来を一緒に作っていきませんか?

本物しか残れない時代。〜ブログランキングサイトの変化〜

4月13日 雨

一週間の立ち上がりだというのに、雨。

雨のスマスイ
雨のスマスイ

雨降り自体は天の恵みと言いますから悪いコトでは有りませんが、私たち建築業界に従事している者にとってはタイミングによると、厳しいことになってしまいます。。

 

 

今朝は月曜日によく有るパターン、着工現場に工事の立ち会いに向かいました。

飲食店のメンテナンス工事ということで、Openの時間に追われながらドタバタ、、狭いところでの施工、ご苦労様でした^^;

ダムウエーターの改修
ダムウエーターの改修

昼からは明後日に執り行う予定の地鎮祭の準備。雨合羽を着込んで汗だくになって草抜きに精を出しました。気のせいかも知れませんが毎回、着工前の草抜きって私がしている気がします。。。

 

夕方からは店舗の移転を計画中のクライアントと一緒に物件の調査。

親切な仲介業者の住谷さんのお陰で、ビルの屋上まで登らせて頂き、大まかな設備の確認をすることが出来ました。ありがとうございました。

三宮の雨空
三宮の雨空

とにかく、一日中雨に降られて、難儀な一日となりました。。

ま、シャツはビショビショ、靴はドロドロで帰社しましたが、予定は全てやり切ったということで、良かったのではないでしょうか。。。(笑)

 

 

さて、お題目は、少し前にもこのブログで告知をさせて頂いておりましたが、、

本日、工務店ブログランキングで一位に返り咲きました☆

調べてみると、なんと!6年ぶりになるようです、、

祝!工務店ブログランキング1位☆
祝!工務店ブログランキング1位☆

6〜7年前、工務店ブログランキングで不動の1位の座を守っていた時期が有りました。その当時は、同業者の集まりに行くと知らない方から「ブログランキング1位の方ですよね」なんて言ってもらえることがよくあったんです。

それから時が経って、、

ブログランキングも珍しいものではなくなり、バナー押すとリンクしたサイトに飛ぶのが面倒なこともあり、だんだんとクリックされる数は減っていきました。そしてそれは私だけに限ったことではなく、ランキングサイト全体の傾向でした。

もうブログランキングの役割は終わったのかな、なんて思っていたら、最近、クリック数と関係なく、プレビュー数でカウントするランキングができたのを発見しまして、これなら、単純に見られた数でのランキングという事で、小手先のテクニックなど関係なく普段行なっていること、そのままの結果が出ると思い、その表示に変えてみました。

その結果、本日、ランキングのカウントのカテゴリーを変えて1週間経たずに一位に返り咲くことが出来ました。

 

ま、それもこれも全ては、今、この瞬間の様にいつも覗いてくださるあなたのお陰さまです。

いつも訪問して頂き、ありがとうございます。

心から感謝すると共に、これからもボチボチと拙い内容では有りますが、更新を続けて行きますので、たまに覗いて頂ければ幸いです。

 

【本物しか残らなくなる時代】

今回のこの出来事は、今の大きな世の中の変化を示唆していると思います。

ブログランキングサイトは無料で運営されており、広告収入によって成り立っているはずです。

と、言うことは、サイトにアクセスする数が増えてナンボ。

訪問数が増えてこそ、サイトの価値が上がるという事は、バナーをクリックしてもらうことがサイト運営において非常に重要なビジネス上での要件となっていました。

しかし、ユーザーがそれを面倒だと感じる様になり、徐々に廃れていきそうになっていたのが実情です。面倒なリンクに飛ぶアクションを一般の人が嫌がる以上、自分目線のビジネスは成り立ちません。ユーザーが興味が有るのは、ポチっとバナーを押して応援することよりも、次々と自分のみたいサイトに移っていくことなのです。

そんな声を汲み取って、(私見です、笑)今回のPV数(見られた数)によるランキングを作られたのだと思いますが、これはランキングサイトに訪問されるのと全く関係の無いランキングとなってしまい、訪問数を価値とするサイト運営側にとっては、禁じ手というか、(表面的には)絶対にやってはならないこと。

まだ、恐る恐るの試験的な運用のようですし、大々的にこのランキング表示をメインにしてはいませんが、本来有るべき姿を示すことで、確実にこのランキングサイトの本来の価値は上がったと私は個人的に思っています。

今まで、バナーを押してランキングサイトを覗いてください、というのも面倒なのが分かっているだけになんだか気が引けましたが、自分の応援の為に押してもらわなくても良くなったら、押してみてください、と言いやすくなった気がします。

試しに(1位になっていると思いますので、)押してみてください!(笑)
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ドラッガー博士は『全てのものは陳腐化して行く』と言われましたが、次々とあらゆることが急激に移り変わるこの世の中で生き残るのはやっぱり本物、本当のことなのだと改めて感じる出来事でした。

あ、私が本物、と言う意味ではなく、毎日コツコツと更新をし続けている努力が認められる時代がやって来たな、という事ですので誤解なくお願いします。(笑)

とにかく、これからもコツコツ更新心がけますので、宜しくお願いします。

工務店向け(高額)受注システムの必要性。

4月9日 曇りのち晴れ

江井ケ島海岸
江井ケ島海岸

神戸は昨日の寒さからすると少し暖かくなり日中は春らしい陽気となりました。

今日は朝から阪神間の湘南へ。

エクステリアと外構工事の打ち合わせにお客様先へと向かいました。

先日、湘南に行って、いいなー、なんて言ってましたが、よく考えると私達の住む神戸にもすぐ近くに海岸があったんや、と改めて。

江井ケ島海岸
江井ケ島海岸

昼からは、大変お世話になっている先輩経営者のお仕事のお手伝い。
少しでもいただいたご恩が返せるように頑張りたいと思います。

夕方からはいよいよ取り掛かる新築工事の着工前打ち合わせ、2階、3階は木造、1階はコンクリート造の混構造の建物と言うことで慎重な施工計画を立てるべく、現場で綿密な打ち合わせを行いました。

4月ってやっぱり新しいことがあれこれと動き出し、なんか慌ただしい季節です。
こんな時こそ目先のことばかりに振り回されないようにしっかり自分を持つことを意識したいと思います。

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【工務店向け(高額)受注システム販売の必要性。】

さて、お題目はめっちゃ業界ネタで恐縮ですが、少し前に来社されていた建築コンサルト会社の営業マンとの話から、、

7年ほど前にお付き合いがあり、結構な費用を払ったにもかかわらずあまり機能しなかったシステムを販売された会社です。
その当時の私は、まだ実務に追われ受注の仕組み化というものについてやりたいけど作り上げる時間がない!というジレンマを抱えておりました。

仕組みができてない=効率が悪い。

そのことがスタッフへの引け目となっており、なんとかしてスタッフの負荷を減らしたいのと、安定した受注を取りたい一心でその会社から高額なシステ購入したをしたのでした。それはそれで全く役に立たなかった訳ではありませんが。。。

で、このたび久しぶりに近くに来るので、最近どうかなぁと思って寄ってみたということだったのですが、その営業マンとのやり取りで気づいたことをまとめておきたいと思います。

【工務店コンサル会社の質問】

1時間強にわたりいろんな話をしたのですが、大まかにまとめると、営業マンに質問され私が答え、それに対して相手が提案をするというパターン。

「最近どうですか」

「どの事業を伸ばしたいですか」

「将来に対する事業計画を立っていますか」

「成長できる戦略がありますか」

「社長がいなくなっても大丈夫ですか」

「継承できる事業になってますか」

といった質問です。

まぁ、セオリー通りですね。
当初は近況を話すぐらいなので何ら問題は無いですが、だんだんと質問の内容がコアになってきて、、工務店に限らず、一般的な中小零細企業の経営者にとってはすっきりと答えれるような内容ではないような非常に難しい質問へと入って行きます。

そこで答えに詰まると、それを解決する提案がされるわけですがその提案とは大体、「集客とクロージングのノウハウを購入しませんか?」となります。
しかも、その集客の方法は相変わらず受けの良いチラシの作り方とか配り方のノウハウです。

 

【社長が突然いなくなって継続できる会社なんてそんなにない】

人は誰しも必ず死にます。しかも、それがいつかは誰にもわかりません。
なので、人は誰しもおぼろげな不安を抱いているものだと思います。しかし、だからといってその不安を解消することなどそんな簡単にはできません。

「社長がある日突然いなくなって大丈夫ですか?」

と聞かれて、そもそも大丈夫と答える人が圧倒的に少ないわけですが、(大企業でもだめなところはいくらでもあるし、)そこを切り口に営業を組み立てるというのはなかなかすごいと言うか、、

少し驚きました。

このままの調子で話にのってるとまた高額のシステムとやらを購入する羽目になるんやろなぁと。(苦笑)

 

【圧倒的な集客が問題を解決する。】

中小零細企業にとって、確かに集客ができると多くの問題が片付くと言う一面は確かにあると思います。しかし、一時的にたくさんの集客ができることとそれが永続的に続く事とは全く別物です。
反響の取れる「集客ノウハウ=短期間の成果」に頼って、長期的な展望をするとずっと薬の処方をし続けてもらわないとならない慢性的な疾患を持った病人の様になってしまいます。
それは、長期的な観点で見ると逆に経営をを圧迫しつづけることになる可能性もあるというか、宣伝広告費をかけ続けることで経営がダメになった会社は枚挙に暇がありません。
短期的な成果も必要だと思いますが、本来、重点を置くべきは肉体でも経営でも薬に頼らない健康な体づくりではないでしょうか。

 

【難しい問題に対する向き合い方】

あらゆる所で、しかも突然大きな変化が起こる現代において10年先20年先まで見通せること自体がそもそも不自然です。先行きが不安、将来が見えないというのは、経営者で無くても誰もが持つことで、そもそもそんなことを完全に解決するなんて不可能だと思います。

どんなに良い立地でどんなに人気を博しているラーメン屋さんでも明日の売り上げが確定しているわけではありません。一年先なら尚の事、ですが人気を博し来店したお客さんが喜んで帰るという『本質に則したサービスの徹底』を地道に継続していけば毎日の積み重ねできっと10年後も行列が絶えない店であり続けることができるでしょう。

 

【まとめ】

そもそも、工務店は地域に密着したストック型のビジネスです。
地域の顧客に愛され、頼られる存在であれば将来の売り上げのめどが立っていないなんて事は大きな問題ではないと思いますし、元々工務店のビジネスモデルってそんなものだと思います。

私たち工務店が取り組むべきは、簡単に多くの顧客を集めて効率よくクロージングして手っ取り早く今期のキャッシュを稼いで、次々やって来る外部環境に備えて内部留保を溜め込むことではなく、顧客に提供する自分たちの価値を高め、長い付き合いをしていただけるように工事が終わった後のアフターケアをしっかりとして地域で信頼を勝ち取りながら、スタッフや協力会社に気持ちよく働いてもらえる環境を整えていくことだと思います。

今当たってる、アツイ広告のデザインや配布の仕方は広告制作の会社に問い合わせてみると意外とコストをかけずに教えてくれます。

集客の仕掛け方や、仕組み作り、商品化などは全国の工務店が集まった研究会や組織がたくさんあり、頻繁に情報共有を行っています。
そんな所に加入して成功事例を聞かしてもらうのもそんなに難しいことではありませんし、コストは大してかかりません。

例えば、こんなところとか、→http://www.e-jack.net

こんなところとか→http://keihanshin-mokuzou.jp

 

将来に漠然とした不安を抱えているなんて、私をはじめほとんどの経営者が当てはまります。

答えられなくて当たり前のような難しい質問に不安をかき立てられ、そのままの勢いで高いコストを払って目先の処方箋のようなコンサルティングと言う名のノウハウ購入ははやめておいたほうがいいと思います。

その昔、私もずいぶん後悔しましたしね。(笑)

そんな思いもあり、これから工務店を立ち上げる職人、もしくは事業始めて間もない起業家の方向けに一緒に仕組み作りを学ぶ勉強会を行っています。

『職人起業塾』

http://sumireco.co.jp/craftsman-seminar.php#ACTIVITY

少し辺鄙な場所で遅い時間ですがこれなら完全無料で長期的に視野に立った本質的な仕組み作りを一緒に学んでいただけます。

そもそも無料なので、売り込みもないのですが、高額のコンサルティングを申し込もうかしら、と悩まれている方はその前にいちど「職人起業塾」に遊びにきてみてください。

次回の予定はこちら

https://www.facebook.com/events/633408923460432/

相談だけでも受け付けていますのでお気軽に。

地道に努力を重ねている同業の方が、(工務店業界は特に多い!)調子のいい営業マンに引っ掛からないことを祈るばかりです。

ご安全に。(笑)

深い式辞2本。

4月8日 曇天

伊川の残り桜
伊川の残り桜

昨日に引き続き寒い朝となりました。

関東方面では、4月と言うのに雪が降り積もっているとの事、六甲山でも少し積雪があったようですし、花冷えと言うには少し寒すぎる気がします。

しかし、この数日急に冷え込んだことで満開だった桜が散るタイミングを逃したようで神戸では結構桜の花びらが木にとどまったままです。

4月8日と言えば入学式の日、お天道様がこの日まで桜を置いといてくれたのかなあ、なんて(いつもの様に)前向きに考えておきました。(笑)

 

昼過ぎには、少し会社を抜け出して高校生になる娘の学校へ入学式を見に行ってみました。

自分自身を振り返ってみても、入学式に親が来てくれたような覚えなんてないし、高校生にもなって父親が入学式っていくもんなのか?と躊躇しておりましたが、Facebookでどうでしょうか?と問い掛けてみたところ、行った方がいいよと言う温かい励ましの言葉をたくさんいただいたこともあり、ノコノコと出かけてきました。

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お題目はその高校の入学式の式辞で校長先生がお話しされたこと。
高校生として新たな一歩を踏み出される学生たちに意識して欲しいこと、と、大きくまとめると3つのことを述べられました。

その3つとは、

1.広く知識を学び選択肢を広げる
2.多くの体験をする
3.いろんなことに挑戦する

これからの日本を背負って立つ若者たちに贈る言葉としてはぴったり!さすがやなぁ、としきりに感心しておったのですが、同時に我々、大人になってこの言葉をどれだけ自分たちが実践できているだろうとふと思いました。

 

忙しい日常にかまけて新たなことを学ぶという姿勢がなくなってはいないか、

慣れ親しんだ惰性に入り込み新たな環境に身を投じることにためらいはしないか、

今まで経験していない新しいことにチャレンジってしているのか、

入学式の桜
入学式の桜

若者達にやってもらいたい、と言う前に私たち大人も自分の胸に手を当てて、そんな高い意識を持って日々暮らしているかを考えるべきではないのかと。

社会に出て働き出すと目の前の仕事を片付けなければならないという当たり前ですが重要なミッションが常に付き纏います。

しかし、目の前のことにとらわれ、やらんといかんことをやり続ける毎日の中で、人間としてのさらなる成長を置き去りにし、今もっている少ない知識の中で全ての選択を捌こうとするのはおごり意外の何者でもないように思います。

もっと謙虚な気持ちで何ごとにも向き合わないといけないのではないか、と改めて気付かされることになりました。

いくべきか、もうええっか、、随分迷いましたが娘の入学式に行ってよかったです。

ま、一生に1回きりのことですしね、

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季節は春真っ盛り、すべての入学、進学、そして社会に飛び出した若者達に校長先生の式辞にあったようなチャレンジを熱い情熱を持って取り組んでもらいたいと思います。

青春(サミュエル・ウルマンの散文詩より)

若さとは人生の一時をいうのではない
それは心の状態をいうのだ
しい意思、優れた想像力、ゆる情熱
怯懦(臆病で気の弱い)を乗り越える勇猛心
安逸を振り切って冒険に立ち向かう意欲
こういう心の状態をいうのだ

人は信念とともに若く、疑惑とともに老けゆる
人は自信とともに若く、恐怖とともに老けゆる
希望ある限り若く、失望とともに老い朽ちる

サミュエル・ウルマンの言葉を胸に抱きながら、自戒をこめて。

 

あと、ネットの上で話題になっていた東大の学長の秀逸な式辞もご紹介しておきたいと思います。

これも高校の校長先生に負けず劣らず、(アタリマエか、)本当に素晴らしいと思いました。

http://www.huffingtonpost.jp/2015/04/08/tokyo-university-speech_n_7022498.html

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おまけ、

確か6年位前、まだブログランキングが出始めた頃、ていうか流行りだした頃、私も1位を目指して毎日更新を頑張っていた時期があります。(今は日曜日が定休日、)

その甲斐あって、1年から2年ぐらいは工務店ブログランキングで不動の1位の座を守っており、同業者の集まりに行くと知らない方から「ブログランキング1位の方ですよね」なんて言ってもらえることがよくありました。
それから時が経って、、

ブログランキングも珍しいものではなくなったこともあり、バナー押すとリンクしたサイトに飛ぶのが面倒なこともあり、だんだんとクリックされる数は減ってゆき…

もうブログランキングの役割は終わったのかな、なんて思っていたら、最近、クリック数と関係なく、プレビュー数でカウントするランキングができたみたいで、そっちの表示に変えてみました。

すると…

もう少しで超久しぶりに工務店ブログランキングトップの座に返り咲こうとしておりますのでよかったら覗いてみてください。(笑)

まぁ、また少しの間だけだと思いますが何につけ1番っていいものです。(笑)

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ライフスタイルマーケティング@湘南

4月7日 曇り 花冷え

彦根城
彦根城

出張3日目、今朝は朝早くの新幹線で横浜から彦根に移動。

花冷えって良く言ったもんだ、と思わずつぶやいてしまうくらい、寒い朝でした。

彦根城
彦根城

彦根駅に降り立つと、どうやら彦根城では桜祭りの真っ最中のようでした。

一昨年も、この時期に彦根で店舗の工事をしており、その際に彦根城を訪れた時は、桜祭りの前日で、蕾しか見れなかった記憶が有り、「お掘りの周りの桜はたいそうきれいなんですよ。」と、クライアントのTさんに聞いていただけに残念な思いをしたのですが、今回は散り始める手前、満開もピーク。

満開の桜を愛でながら彦根城内を散策してみたいもの、なーんて思ったりしましたが、残念ながら夕方まで予定はギッシリ、ということで、着工現場での打ち合せの後は、サクッと大阪に向かいました。。。

そのうち、タイミングが合えば、『彦根城の桜祭』いってみたいと思います。(笑)

 

さて、お題目は昨日お邪魔したNSJ(日本自然派住宅研究機構)での学び。備忘録として残しておきたいと思います。

2日間の開催の1日目だけにしか参加出来ませんでしたが、非常に勉強になりました。

新横浜で集合した後は鎌倉へ。

湘南で活躍されている株式会社ecomoさんの事業所と工事中の現場の視察をさせて頂きました。

オーガニック食堂 plouf
オーガニック食堂 plouf

全国のリフォーム事業者の勉強会である『Jack』や、住宅の電磁波環境の改善を目指す、『日本電磁波協会』等、今までいろんな団体でご一緒しているN社長の取り組みには以前から非常に興味シンシンで、一度ゆっくりと話を伺いに行ってみたいと思っていました。

ecomoというエココミュニティーモールを運営されており、エコショップ&オーガニックレストラン、ベーカリーショップを併設、オーガニック野菜の市場、ヨガや子供向けの絵画教室等々、月に50回以上!のワークショップを開催されているとのこと。
まさに自然派志向の方のコミュニティーモールであり、近隣の方々からはすっかり認知されているようでした。

それもそのはず、これらのショップはそれぞれ細部に渡り拘りにこだわって、全てに凄いクオリティーを保ってサービスされています。
定番のオーガニックランチを頂きましたが、地元の農家さんが丹誠込めて育てられた野菜本来の味をしっかりと活かし、素材の旨味を最大限に引き出されておられました。

また、ベーカリーショップは国内産の小麦のみを使用してモチロン天然酵母による発酵、なんと食べログのパン屋さん部門一位の人気店だそうです。(驚)

関東の言葉で言うと、、「ぱねエ」と言うのでしょうか、、とにかく凄い。

オーガニック野菜の定番ランチプレート
オーガニック野菜の定番ランチプレート

そして何よりも凄いのはこれを建築会社が運営している、ということ。このビジネスモデルを目指して5年間とのことですが、現在では新築の受注の8割がこのコミュニティーから派生しているとのことで、ここまで来るともう、素晴らしいというしか言葉は有りません。

私たち建築会社は単なるハコを提供しているのではなく、そこに住まう人々の幸せで楽しい暮らしの『場』を作らなければならないと思っていて、それはいわば、ライフスタイルを確立して頂く為のお手伝い、となるのですが、重要となるのは、『住まい方』『暮らし方』の価値観の共有だと思っています。

レーブとレッドシダーの外装
レーブとレッドシダーの外装

そんな観点から建築事業を見ると、ecomoさんの取り組みが如何に本質を捉まえているかが見えてきます。

そして、設計、施工される住宅は、その地域の方の趣味、志向をしっかりと汲み取った『湘南スタイル』にプロとしての性能、デザインの提案を織り交ぜているとのこと。

私たちが目指す工務店像の理想ですねー。

2方向キャンチのローフォルム
2方向キャンチのローフォルム

そして、モチロン設計、デザインにも非常に拘られており、細部のディテール、無垢材の使い方、天井高を抑えたフォルム等々、なるほど!と唸らされることばかり。

ローフォルムなリビング
ローフォルムなリビング
シルバーに朽ちるのを待つ無塗装の無垢板
シルバーに朽ちるのを待つ無塗装の無垢板

N堀社長、この度は本当に勉強させて頂きました。

ありがとうございました。

また、NSJの皆様、ご縁を頂いた太郎さん、本当にありがとうございました。
今後とも末永く、宜しくお願い致します。

視界に広がりを持たす窓の配置
視界に広がりを持たす窓の配置

もう一つ、ecomoさんが取り組みをされている、(以前から気になっていた)旬期月齢伐採、新月伐採のお話を改めて天竜TSドライシステムの榊原さんにお聞きしてきましたので、それはまた改めて書いてみる様にします。

やるべき事、やらなあかんこといっぱいです。。(笑)

 

おまけ、

湘南風情。

江の電!
江の電!
夕暮れの湘南
夕暮れの湘南

第一回建築職人甲子園Tokyo 〜職人の魂の叫び〜

4月6日 晴れ  東京にて

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天気予報をいい方向に裏切り、とてもいい天気となり、東京は青空が広がりました。

今日はNSJ(日本自然派住宅機構)の研修会で鎌倉、湘南へと移動して、ライフスタイルの提案から価値観を共にする顧客層を集め、コミュニティを形成するところから安定した受注を重ねておられる、素晴らしい取り組みをされているecomo社を訪問、工事中の現場を数件見学させて頂き、湘南スタイルの建築を勉強させて頂きました。

非常に勉強になった、というか、目指すべき姿を見させて頂いた気がします。

その辺りの詳しいことはまた後日アップしたいと思いますが、今日のところは、昨日参加した、『建築職人甲子園Tokyo』の振り返り。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

居酒屋甲子園や治療家甲子園等、様々な業種で繰り広げられている仕事への情熱をプレゼンテーションと言うカタチで発表する大会が有りまして、今回は待望の建築業界、しかも職人にスポットライトを当てた催しということで、東京エリアの大会にも拘らず、参加しに来ました。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

職人を抱えて事業を行っている三百数社のエントリー企業の中から予選を勝ち抜いて来た5社が壇上に上がり、熱いプレゼンテーションを繰り広げられました。

大工、塗装工、鳶職、左官、電気工と建築の中でも専門が分かれる職人達、経営者の抱えて来た苦悩と挫折、後悔を全てさらけ出しながら、それでも自分達は『職人』という立場でやりたいこと、やるべき事、在るべき姿があるはずだと前向きに仲間と共に仕事に取り組み、問題を乗り越えながら未来に向かって突き進む決意を声も高らかに誓われておりました。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

そこには、私がこの業界に入って三十数年間、抱え、悩み、取り組んで来たことと全く同じ心情が吐露されており、、

最初から最後まで、心の汗をかきっぱなし。。

久しぶりに傍目を気にせず、男泣きに泣いてきました。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

とにかく、非常に素晴らしい大会でした。

優勝されたのはイスミ塗装という塗装会社さんでしたが、順序をつける投票をするのが残念になるくらい、その職人さんのプレゼンも素晴らしく、心に響きました、と言うより魂が震えた、と言う方が良いかもしれません。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

その中でも、私が個人的に一番印象に残ったのは、『晃南』という鳶職の会社の若衆の第一声。

「おれはポンコツだ!」

子供の頃から他人に、世間に迷惑ばかりかけ、社会に出て働き出しても、何をやっても長続きせず、ずっとフラフラとしていたおり、友達に誘われて、なんとかく鳶職になった、とのことでした。

自分でもポンコツ、と言ってしまうような若者が、一つ間違えば命を落とす鳶職として全員が命がけで働く現場の仲間との絆を強めることによって、自分の存在価値を見いだし、仲間に、家族に、会社に、そして社会に貢献したい!と変わって行った話は、建築業界の重要な役割を再認識させられることとなりました。

建築職人甲子園決勝!
建築職人甲子園決勝!

学歴重視の社現代社会のシクミになじめない子供達は昔も今も確かにいます。

その彼らを積極的に受けいれ、育てることを出来る業態はそんなに多くは有りません。

私は、ありきたりな言い回しになってしまいますが、学校の勉強ができることだけが素晴らしいことだとは思いません。

そもそも、社会に出てから働き出すのに、希少性の高い職業に就く為に勉強という事が必要になりましたが、さらに希少な職業と言うのは知識以外に才能が必要となります。

灼熱の太陽の下、極寒の寒風吹きすさぶなか、強い精神力で肉体を使ってモノづくりをするのは、ある意味凄い才能であり、おいそれと誰でも出来る訳ではないのです。

職人となるには、才能が必要です。

そして、職人を全う出来る人口は減りに減り続け、もうすぐ最も希少性の高い職業になろうとしており、確実に、時代は職人復権に突き進んでいます。

これからは、学校制度になじめない、枠からはみ出してしまう若者は自分のことを『ポンコツ』なんて思う必要もなく、特異な才能を持っていると!と自信を持ってもらえればと思います。

職人の未来に光あれ!

おまけ、
少し前に職人を守り育てる喚起の動画作ってみてます。

わたしのプチ、プレゼンテーションです。(^^)