悩み、迷う時間が生み出すもの。

3月5日 曇り

気持よく中国でのミッションを終えて、昼の便で関空へ帰ってきました。

煙台国際空港
煙台国際空港

海外での面接とあって、ワンチャンスを逃さない様に、短い時間で集中しすぎたのか、それともフルマラソン完走後のリカバリータイムのピークが来たのか、長い晩餐のあとホテルに戻るとそのまま寝落ちしてしまいました。。

寒くて目覚めたら明け方、ベッドの上。こりゃいかん、と二度寝をしたら寝過ごしてしまいましたが、珍しくしっかりした時間寝たような気がします。。

疲れてたんやなー、なんて思いましたが、よく考えると直接の原因はこれ?

白酒
白酒

大陸の北部では乾杯!と杯を重ねる古式ゆかしい習わしが共通してある様で、南国のキツい酒とは若干違う飲み方をなされるということで、、

2日続けてずいぶん飲んだことに原因が有ったのかしら、なんて、、(笑)

燃える白酒
燃える白酒

なんと言っても(今密かに流行っているらしいスピリタスの様に、)ライターの火を近づけると燃えるくらいのキツさですので、(苦笑)

とにかく、疲れを癒しながらの移動の一日となりました。

 

さて、お題目は、今回の面接で実習生の採用に際して私が投げかけた質問から、

 

簡単な実地試験と個人面談を終えて、6名の中から3名を選び二次面接へと進んで私がその3名に質問したのは、

「日本で働き出して、指導係の先輩と一緒に現場に行き出して、もし、その先輩がルール違反を犯したのを見たとしたら、どうしますか?」

実習生の3人とも、「先輩にそれはいけないことなのでやめましょう」と言います。と、模範的な答えです。

「そして、上司に報告します。」とも。

「では、先輩に、上司に告げ口したら二度と一緒に現場に連れて行かないと言われたら?」

「上司にはだまっておきます。」とこれも3人とも(笑)

「では、社長に呼び出されて、現場でルール違反が有ったのではないのか、と問われたら?」

これには意見が割れました。

「しりません〜」とシラを切るのが一名、「先輩を裏切る事になるが報告します。」と言ったのが二名。

 

私はどちらが正解とは言いません。

現場での人間関係も重要ですし、組織としてルールの遵守が無ければならないのは自明の理。

そして個人的な倫理観や正義感に従った行動も重要です。

ただ、正義ってそんなに単純なものでもないし、そもそも大げさに正義を振りかざしている時に限って間違いを内包していたりします。

大事なことは『大きな目的』で本来目指すべき方向に向いて判断をしているか?という事であり、その方向性が間違っていなければ、社長に少々隠し立てする位のことは別段構わないと思っています。

だまっていることで、結果がいい方向に進み、『大きな目的』に向かっているのであれば。

今回の面接で私がこんな質問をしたのは、言葉が分からないので彼らが出す解答の細かなニュアンスが理解出来ないこともあり、質問を聞いてから、答えるまでの時間を見てみたかったからです。

どちらを裏切るか?という悩ましい問題はそんなに簡単に即答出来るものでは有りません。

こんな「もしも」の質問なんかバカバカしいと少しでも思うと、それはやはり態度に表れますし即答に近い返事が返って来ることになります。

仮定の話では有りますが、考えて、整理して、選択するその過程でどれだけ真剣にイメージをして、どれだけ真摯に悩んだかは言葉は分からなくても目の前で見ていれば分かります。

そんな彼らの態度を見ていて、今回もいい採用が出来たのではないかと満足した次第です。(^^)

 

迷い、悩み、決断する。そしてその選択に責任を負う。

その選択には成功も失敗もモチロン有るでしょうが、そんなプロセスを繰り返すことで魂が段々と強くなって行くと思っています。

人はお金や名声や快楽の為だけに生きているとはどうしても思えませんし、人生は魂を磨く為にある。と真剣に思っています。

『今』をいい人生になる様にコツコツと魂を磨きながら、半年後に日本にやって来る彼らと共に大きな目的に向かって進んで行きたいと思います。

 

 

 

おまけ、

煙台からの出国の際、ライターを全て没収されました。。

空港の喫煙室ではたぶんそのライターの再利用だと思えるこんなものが有りました、鉄の掟ですね、恐るべし。ですが、ちょっとディティールがね、、(笑)

煙台国際空港のライター
煙台国際空港のライター

遺言。

3月4日 晴れ 煙台にて

煙台の街
煙台の街

中国出張2日目、朝から早速、実習生の送り出し機関である煙台国際に面接に向かいました。

今回は関西技術協力センター協同組合のメンバー3社合同での面接という事で、20名を越す候補生がずらりと整列して待っていてくれました。

煙台国際の授業風景
煙台国際の授業風景

簡単な実技試験のあと、個人面談を経て、3名に絞り込んで二次面接と、たっぷり時間をかけて、2名の実習生を指名することが出来ました。

これから入国までに3級レベルの日本語の習得等、まだ越えてもらわないといけないハードルが有るので私の選択の結果はまだまだ先まで分かりませんが、ベストな選択が出来たと思っています。

家族を残して異国の地にやって来る彼らの人生が大きく飛躍するきっかけになることを切に願いつつ、「日本で待ってるよ、」と固い握手を交わして面接会場をあとにしました。

第3期技術実習生と記念撮影
第3期技術実習生と記念撮影

面接を終えて、今回の訪中のミッションがひとまず成功した夜、同行の協同組合のメンバーさん、送り出し機関の担当者、そして中国No1の実積を誇るまでになった煙台国際のyuu会長と夕食を共にしました。

通訳の趙経理を通していろんな話をしましたが、そんな中私がこれだけは聞いて欲しいと話したのは、中国人実習生事業を継続している理由。

今では国策とも相俟ってずいぶんと認知が広がった海外からの実習生の受け入れ事業ですが、関西でそのパイオニアとして奮闘されて規模を拡大されて来たのが、生前非常にお世話になった故嶋田理事長でした。

3年前、その嶋田理事長が急逝されたあと、協同組合の幹部の方が、法改正で建設業の受け入れ条件が変更された等もあって一時途絶えていた実習生の受け入れを再開してくれないか、と訪問されました。

強面のその幹部の方は、目に涙をうっすらと浮かべて、「故嶋田が最後に行なった『商品力の強化』の成果を見て欲しい。」と訴えられました。

実は、実習生の受け入れ事業は社内で賛否があり、工務部のスタッフに諮ると3年間という期間限定の人材よりも、もっと長い目で育てることが出来る若者を採用するべきだ、という意見が多数を占めており、当面実習生事業の再開は見送ることになっていました。

しかし、その幹部の訴えは、『商品力とは人間力と語学力だ!』と、当時どこの機関も取り組むことをしなかった、いや出来なかった実習生の来日時点での日本語検定3級の全員取得と、感謝力に重点を置いた日本式の教育を中国で実施する!と気を吐いていた故嶋田社長との勉強会でのエピソードを思い出すこととなり、社内の反対を押し切って、実習生の受け入れ事業の再開を決定することに私を決意させることになりました、

そして、その決断が現在の王くん、張くんの大活躍に至っています。

私自身、感謝することしきりですが、中国人実習生の受け入れに難色を示していた工務スタッフも配属された彼らのレベルの高さに非常に喜んで、助かっていると言ってくれており、また実習生の彼らも周りから認められる環境で加速度的に技術、語学の習得を早めてくれているのは嬉しい限りです。

と、そんなエピソードと共に、実習生と受け入れ企業の双方のこれからの為に、(為替の問題や、中国国内での賃金の高騰など、様々な問題は有りますが、)今のレベルを維持、継続してもらえますように、とyuu会長にくれぐれもお願いをしておきました。

故嶋田社長の夢であり、遺言です。と。

いろいろと難問も山積みの日中間のこの事業が民間レベルで少しずつでは有りますが、小さなWin-WInの関係を広げ続けることで『世界中の人に日本を好きになってもらう』という理念の実現に寄与出来ればと思っています。

『夢は叶う。叶うから夢なんだ』

嶋田社長、あの世から見てくれてますか?

運を天に任す。けど、

3月3日 曇り時々晴れ

天気予報ではおもいっきり雨の予報だったので予定していた新築現場の上棟を明日に延ばしたのですが、雨雲はどこかに行ってしまったようで、あまり降りそうにありません。

先日のマラソンの時の教訓で天気予報は疑う事無く、まるっぽ信じることにしたのですが、マメにチェックしてみると半日の間でコロコロ変わるし、思いの外頼りないことを再認識、結局、大自然には逆らえないし、科学技術の粋を集めても完全な予測なんか出来ないということですね。

運を天に任す、と言えば投げやりに聞こえてしまいますが、出来る事と出来ないことはハッキリと区別することが大事ってことなのでしょう、どーしようもないことって結構あるものです。

image

昼からは中華人民共和国の山東省、煙台に来ています。

受け入れから7年目、3期生となる中国人技術実習生の面接です。

現在、大活躍してくれている張くん、王くんの様に優秀な人材を採用出来るかどうかは、面接試験に集まってくれている6名にかかっている訳で、半ば運を天に任せる部分が大きいのですが、『優秀な人材を選ぶ』という私がコントロールする、役割をになっている以上、五感を総動員して最善を尽くしたいと思います。

人が人を評価する。

そして選択すると言うのは本当に難しいことであり、一度の面接で選ぶことが果たして出来るのか?という疑問をいつも持ちながら中国に来ていますし、私の選択が実習生として祖国を離れ異国にやって来る彼らの人生に大きな影響を及ぼすことに対する畏れもあります。

人とのご縁なんて、天気予報のようなもの、必死で探して、捕まえようとしても絶対にコントロール出来るものではありません。

しかし、運も実力の内、と言われる様に引き寄せることが全く出来ないとは思っていません。

天に委ねながら、出来る限りのことを尽くし切る。

頑張って見ます。

 

おまけ、

フルマラソン後のアイシングをしっかりしなかったので膝にダメージが残ってて、フライトは出来れば通路側をお願いします、とお願いしたところ、なんと!ビジネスクラスの席になってました!

運は我にあり!(笑)

 

ラッキービジネスクラス
ラッキービジネスクラス

 

 

 

試練は成長への糧やろ。

3月2日晴れ時々曇り

今日も日中は現場周り、完工現場のチェックと、新たに着工させて頂く物件の担当者への引き継ぎを兼ねた現場打ち合せ。

神戸牛源吉ファザード
神戸牛源吉ファザード

『神戸牛源吉』

デザイナーさんが入られただけのことはあって、凄いお店になりました。

神戸牛源吉 カウンター
神戸牛源吉 カウンター

オリジナルティー溢れる意匠と、デザインが醸し出す空気感に、流石!と唸りながら出来上がったお店の中を見て回りました。

オリジナル行灯
オリジナル行灯

デザイナーの尾前先生にも完全にイメージパース通りに出来ている、と言って頂いた様で、一安心、お店のオープンが楽しみです。

神戸牛高倉 現場確認
神戸牛高倉 現場確認

厳しい工期と高い現場品質の両立を目指して頑張った担当のイッペー君には引き続き次の現場も頑張っていい仕事をしてもらいたいと思います。(^^)

 

さて、気付けばもう3月。

今月が終わると今期の第一四半期が終わるということで気合を入れ直そうと密かに燃えております。

そんな3月の初っ端、昨日は二度目となるフルマラソンに挑戦してきました。

「淀川寛平マラソン」

淀川の河川敷の芝生の上を走るコースで寛平ちゃん主催ということもあり、吉本の芸人さんが若手中心に220人も参加されるという楽しそうなマラソンイベントです。

 

淀川寛平マラソン2015
淀川寛平マラソン2015

いかにも楽しそうな看板がかかっておりました。(笑)

 

が、しかし、当日は天気予報通り朝から本降りの悪天候。

それでも、そんなに土砂降りにはならんやろう、どうせ走って汗かいたら一緒やし、と暢気に楽観視して参加してみたのですが、冬の雨の中でのマラソンの過酷さを身をもって体験することとなりました。(涙、)

淀川寛平マラソン2015
淀川寛平マラソン2015

雨と風で体は冷え切り、手がかじかんでと言うよりしびれてiPhoneを手にとって写真を撮ることさえできませんでした。

軽快に走るはずだった芝生は雨で沼のように泥にまみれて、アスファルト部分は避けるところもない位に水たまりに。

そんな中でも、ふんどし姿で頑張ろう頑張ろうと声を出しながら走ってくれてる芸人さんもいて、それなりに楽しめたと言えば楽しめたような…

 

淀川寛平マラソン2015
淀川寛平マラソン2015

ゴール前の10キロぐらいはいっそう雨足が強くなり、走るどころか靴が脱げそうになるぐらいぬかるんだ足元に完全に心を折ってしまいましたが何とか完走、ネットタイムは5時間11分でした。

この(ボロボロの)完走証明書が全てを物語っている気がします。(笑)

淀川寛平マラソン2015完走証
淀川寛平マラソン2015完走証

ちなみに、今日のマラソンサイトによる昨日の参加者による昨日のレースの評価は見たことも無い40点台という低評価のレースとなってました、皆さんぼやきまくり(苦笑)

大会レポ
大会レポ

私も「雨の日のマラソンなんて二度と出場するものか!」と若干キレ気味に帰ってきましたが、温かいお風呂に入って冷え切った体を戻し、ビールを一杯飲むとやっと冷静さを取り戻して、ふと我に返って思ったことは、

肉体的、精神的にかなり追い詰められた今回のフルマラソン、目標タイムには届きませんでしたが一応最後まで走りきった事でC目標は達成できたし、高い負荷の中での完走は自信にも繋がるかも、

また、近年こんな厳しい経験をしたことがないよなー、と思い返し、それはそれで良い経験ができたのではないかと考え直しました。

きっと、次のレースでは天気が良いだけですごく幸せな気分で、42.195キロメートルの距離が長いことなど辛いなんて思わずに気持ちよく走れるような気がします。

試練を乗り越えてこそ人は成長するとよく耳にしますが、今回の経験は走ることに関してはずいぶんメンタル面で鍛えられたと共に、思い出に強く残る良いレースだったと思える様になってきました。(笑)

喉元過ぎれば熱さ忘れる。というか、風呂に入れば辛さ忘れる。ですね。

今となっては、試練を乗り越える機会を与えてくださった寛平ちゃんに感謝したいと思います(笑)

ぼやいてごめんねー。

伊川の夕暮れ3.2
伊川の夕暮れ3.2

PS.そんなこんなで(諸事情あり、)出場を取りやめたキヨちゃんの判断は正解だった、と思うと共に、こんな貴重な経験二度とできんかもわからんでー、と(負け惜しみではなく)言わせて頂きたいと思います。(笑)

キヨちゃん、堺シティーマラソン一緒にどう?

『あたたかい』と『しあわせ』の親密な関係。

2月27日 晴れのち曇り

明石大橋と淡路島
明石大橋と淡路島

気がつけばなんと明日で2月も終わり。

なんか出張の合間に現場を走り回っていただけのひと月だったような気がします。。

明後日からは3月、長く寒かった冬もそろそろおしまい、時の経つのが早いのはなんだかもったいないですが、春の訪れと共に暖かくなるのは嬉しいものです。

もうすぐやって来る、生きとし生けるもの全ての命が芽吹く新しい季節、訳も無くウキウキした気分になってしまいます。(笑)

 

春と言えばイベントも目白押し、すみれ事務所では昨日からスプリングキャンペーンやお客様感謝祭イベント等のお知らせを盛り込んだニュースレターの発送に追われました。

ニュースレター発送中!
ニュースレター発送中!

2〜3日中にはお客様や協力業者さんのお手元に届くと思います。

 

隔月で発行している『すみれだより』というニュースレターの中で唯一私が担当しているのは、A4一面のコラムです。

(プライベートネタが多いんですが、、)日常の些細な出来事やふとした気付きを連載させて頂いておりまして、それを読んで頂いたお客様から、身内ネタに対するツッコミや助言を頂いたりと、すっかりお客様先に出向くことが少なくなった私のことを身近に感じて頂いているようでして、身内ネタばかりで恐縮ですが私のことを忘れずにいて頂ければと思いながら毎回書いています。(笑)

ニュースレターの発送に先駆けて、ここでもそのコラムをご紹介しておきたいと思います。

 

***ここから転載***

『あたたかい』と『しあわせ』の親密な関係。

古くから三寒四温と言われるこの季節、ゆっくりではありますが、漸く春の訪れを感じられる様になって来た今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

この冬は例年になく早くから関東以北で大雪がふり、全体的に寒かった印象です。

寒い冬には暖かいものに心を奪われがち、我が家でも「今日は寒いね、」を合い言葉に夕食に鍋を囲む日が多かった様に思います。

私は仕事の都合、娘は受験勉強で塾通い。普段なかなか家族揃って食事を摂る機会が持ていない中にあって、夕食が『鍋』となると何となく時間を合わせて食卓を囲もうとするから不思議です。暖かい食事と共に、なんて事無い会話を交わしながらの家族との時間は気持も少しほっこり。そんな風に考えると寒い冬もそれはそれで悪くないな、なんて思ったりします。

この冬に流行した『あったかいもの』というと、『クマムシ』という漫才コンビのネタの中の『あったかいんだからあ~』という歌がずいぶんと流行ったようです。

私はTVを殆ど見ないので、その辺りの流行には非常に疎いのですが、漫才だけではなく、歌のCDリリースまでされた様で、ずいぶんと好評を博していると、中学生の娘に教えてもらいました。

私の個人的な見方ですが、漫才(と言うよりコント?)が面白いから人気があるのかというと一概にそうでもなく、以前から使っていたネタが寒い冬になり無意識の内に暖かいものを欲している人々の心にヒットして一気に広がったのではないかと思っています。(娘はそんな事無い、と否定すると思いますが、笑)

寒い=辛い、暖かい=幸せという固定観念が多くの人の意識にあり、特に寒さが厳しい折は『あったかいんだから~』というフレーズを連呼するのは衆目を集め、好感を持たれるのに非常に効果があったように思います。(私見です。笑)

鍋にしても、歌にしても暖かいものが小さな幸せを運んで来るのなら、私たちはもっと暖かな住宅を提供する事を心がけなければと思ったり。

冷えは万病の元、と昔から言われますし、最近は断熱効果が高い住宅に住むと風邪や喘息等の疾患の発症が少ないとの研究結果が複数の国の調査機関で発表されています。

もしかしたら思っている以上に『あったかい』と『幸せ』は深く結びついているのかも知れません。

もうすぐやって来る春爛漫、全ての人にあたたかいという幸せが降り注ぐ素晴らしい季節の到来を喜び、楽しみたいと思います。

これから草木は芽吹き、花が咲き誇るとても良い季節になりますが、同時に季節の変わり目は体調を崩しやすいとも言われます、皆様に於かれましてはお身体にくれぐれもご自愛頂き、あたたかな春を楽しんで頂ければと思います。

高橋拝

***転載ここまで***

長文にお付き合い頂きましてありがとうございます。

もう少しで待ちに待った春、あったかい季節、楽しみです。(笑)

 

おまけ、

だから一緒にいかれへんねんて、、(^^;

引き止めるにゃろ
引き止めるにゃろ

八つの心。

2月26日 雨

彦根城遠景
彦根城遠景

今日は新築現場の上棟日の予定でしたが、昨日、天気予報を何度見返しても雨が降る、となっていたので思い切って工事の延期を決めました。

雨は天の恵み、祝い事の日の雨は決して悪くはないのですが、さすがに上棟には不向き、延期した来週には私は海外に出張に出ており、立会えないのが残念ではありましたが、早々に決断しました。

朝目覚めたら、キッチリ天気予報通りの雨、気象庁の予報の精度には脱帽。と、感謝ですね。。

ひこにゃん
ひこにゃん

今日は久しぶりに滋賀の彦根へ。

彦根城の周りに昔の建物を復刻させているきれいな町並みは大好きです。

今日は時間が無く、店舗内装工事の新規物件の調査と打ち合せだけ済ましてすぐに電車に飛び乗ってしまいましたが、次回はもう少しゆっくりと時間をとって、というか、桜の季節に工事が出来ればゆっくりと彦根城のお堀の周りを歩いてみたいと思います。

 

彦根で仕事を終えて帰り際、ふと一際目を引く立派なお店が目に入りました。

『たねや』

創業150年という和菓子、洋菓子のお店です。

丁度、夕方から参加した勉強会の題材となっていた企業だったので、興味が湧いて立ち寄ってみようかと思いましたが、残念ながら時間の都合で断念、またの機会にいってみたいと思います。

彦根ベラミロード
彦根ベラミロード

さて、お題目はその夕方からの月に一度の勉強会のお題にあった、『たねや』さんの企業事例を読んで思ったこと。

滋賀の近江八幡発祥で150年もの長きに渡り続く老舗で、種苗の販売から和菓子のお店に、今では洋菓子でも関西では超有名なクラブハリエというブランドを立ち上げて売上げ200億円を超える企業へと躍進を続けておられます。

 

その企業事例を読んで私が改めて感じたのは、日本の歴史ある企業の底力って凄いってこと。

島国って事もありますが、独立国家として他民族に侵略されず古代から連綿と安定した国家として成立し続けている国って世界でもあまり類を見ないわけですし、なおかつ、近代国家として安定している、そして先進国としての成熟を遂げているのは日本の他には無いと思っています。

そんな中、日本の伝統文化を軸にして、近江八幡という地域に根付きながら、現代の多様なニーズに合わせる商品開発を行ない、全国に店舗展開を続ける『たねや』さんはこれからの日本の企業が進むべき道を示しておられるようにも思いました。

 

その『たねや』さんの家訓とも言える経営理念には近江商人の心構えが色濃く反映されているとのこと。

お題目は、その理念等が記されているたねやさんの従業員さんが必携する冊子の中の言葉です。

 

『八つの心』

たねや末廣の末廣がりの「八つの心」それは日々の八つの反省なり

一つ、私は素直な心でいただらうか。

従順ではなく 心に扉を持たず 明朗闊達 いはゆる健康にして清らかな心

二つ、私は人様の無事と倖せを祈る心を忘れはしなかったか

三つ、私は正直と敬ふ心を持っていただらうか

四つ、私は装う心を持っていただらうか

装う心とはそのものの実を美を最大に引き出し表出する心をいふ

五つ、私は手塩にかける心を忘れてはいなかったか

六つ、私は感謝の心を持っていただらうか

七つ、私は親切の心を持っていただらうか

八つ、私は活き活きした前進する心を持っていただらうか

 

 

やっぱり、成長とは自省の中にあり、商いは在り方を正すことから始まるってことなのでしょう。

世界で最も多く長寿命の企業を生み出し続けている日本式のマーケティングの真髄を垣間みた気がしました。

今回も素晴らしい学びを頂けました、見習いたいと思います。

 

おまけ、理念と経営を考える経営者の会のあとの懇親会は初体験の『ラーメン居酒屋』

ラーメンを全面に打ち出した新しいスタイル、斬新でした!(^^)

ラーメン居酒屋!志みづ家
ラーメン居酒屋!志みづ家

 

人生を100倍楽しく生きる方法

2月24日 曇り時々晴れ

2.24の空
2.24の空

 

『人生を100倍楽しく生きる方法』

 

その一、新幹線にただで乗れる方法

解答:新幹線の運転手になる。

 

その二、マラソンで1位になる方法

解答:1人でマラソンを走る。

 

その三、絶対に交通事故に合わない方法

解答:家から出ない。

 

その四、絶対に死なない方法

解答:この世に生まれてこない。

夕方、公私に渡りお世話になっているお客様でもある方の訃報を聞いてご焼香だけでもさせてください、とお通夜に参列させて頂きました。

上記の「人生を100倍楽しく生きる方法」というのは通夜勤行を執り行われたご住職が読経後の説教の中で引用されたもので、ご住職のお子さんが持っていた本の内容にあった文章とのことです。

「そんなもんあたりまえのことばっかりやないか!」

と、ツッコミを入れながらも、結局それはお釈迦様が言われていたことも同じことだと、人はこの世に生を与えられた時から人は必ず死に、土に帰ることが決まっている。と、聞く人を和ますテンポをとり、やさしくもながらも厳粛な口調で説かれました。

そして、残されたものは大事な人の死に直面して今自分が何をなすべきか、残された人生をどう生きるべきかを考えるべきだ。と、十分に頭ではわかっているはずが、しかし一向に腹には落ちていないこの世の摂理を改めてご教示いただきました。

 

考えてもみれば、ここ数年は毎年数回、葬儀に参列するようになりました。

いつの間にかそんな年齢になってきたと言うことなのでしょうが、、

あの世に旅立たれる方をお見送りするたびに人の命の儚さと自分もいつ逝くかわからないという逃げ様の無い現実を目の当たりにします。

いつ終わるかもしれない自分の人生、真摯に懸命に、今を精一杯生きよと、忙しい日常にかまけてつい忘れてしまいがちな真実に向き合わさせていただく機会を頂いているような気もしています。

F様、あまりにも早すぎる幕引きにお悔やみを申し上げるとともに、ご冥福を心よりお祈りいたします。

お世話になりましてありがとうございました。安らかにお眠り下さい。

 

「最後に」とご住職が読み上げられた蓮如上人が書かれた「白骨の御文章」を備忘録として書き留めておきたいと思います。

結局、私たちが出来る事は念仏を唱えることくらいということ、だと。

株式会社 チューリップ企画さんのHPから拝借しました。

影響力の武器

2月23日  曇り

昨日は神戸でも春一番が吹きました。

春一番の翌日、曇天
春一番の翌日、曇天

今日はお天道様こそ出ていませんでしたが、朝から暖かな一日となり、待ちに待った春の足音がそこまで近づいて来た感じ。

このまま寒くならなければいいのですが。。

 

あと、昨日は2.22(にゃんにゃんにゃん)のネコの日だったとのこと。

そうか!と気付いて夕食時にニャロの大好きな高級キャットフードをいつもより多めにお皿に入れてあげました。

猫の日のにゃろ
猫の日のにゃろ

「にゃんの日でよかったにゃ〜」と猫なで声でニャロに話しかけてながら、

「あっ!これって平賀源内が土用の丑でうなぎを売った流れの、業界団体が制定した販促の為の記念日やな!」

と気付きました。(笑)

ググっててみるとやっぱり、、

猫の日

英文学者の柳瀬尚紀氏らによる「猫の日制定委員会」が1987(昭和62)年に制定。ペットフード工業会が主催。

「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」の語呂合せ。全国の愛猫家からの公募でこの日に決まった。

ワタクシ、まんまと、すっかり、ペットフフード工業会の思うつぼにハマってしまっておりました。。
世の中は本当に『マーケティングノイズ』と言われる四六時中売り込まれる仕掛けに満ちあふれていますね、気をつけないと。。

デスクワーク中のニャロ
デスクワーク中のニャロ

 

売り込む仕掛け、というと著者のロバート・B・チャルディーニ氏が昨日まで開催されていたセミナーズフェスタ2015 Springの中でネット中継で登壇されたということで、少し前からネットの上で話題、(というかキャンペーンか、笑)に上っており、ミーハーな私も少し前にアメリカのセールスマンのバイブルと言われる『影響力の武器』を取り寄せて読んでみました。

影響力の武器[第三版]
影響力の武器[第三版]

心理学者であるチャルディーニ博士は人が承諾する行動、心の変化を解き明かす自ら研究のために様々な『売り込む』業態に潜入調査を行なって、その結果をこの本にまとめたとの事です。

博士の研究結果によると、人間には進化の過程で6つの原理が備わっているとされており、また莫大な量の情報が飛び交う現代においては全ての情報を収集し、検討する事が困難である事から、人は考える事をやめてしまい、一つの信頼出来る情報に短絡的に飛びついてしまう傾向があると言われています。

博士が説かれる6つの原理とは、

  • 返報性
  • コミットメントと一貫性
  • 社会的証明
  • 好意
  • 権威
  • 希少性

で、確かに細かな説明を聞くまでもなく影響されるよな、と思ってしまいます。

これらの影響を受けると人は買うつもりが無いものでも買ってしまうことがある、とのことで、逆にこれらの原理は表面的な影響を与える武器として利用する事が出来るとのことでした。

確かに私たちの身の回りでも実際にあらゆる集客やセールスの場面で使われています。

そして、「手っ取り早くうまく売る方法」として○○マーケティングなどと、もっともらしい名前を付けてそのノウハウを販売している事も少なくありません。(特に建築業界、、)

また、その使い方も段々と手が込む様になり、買い手側にとって表面的には販売の為の影響を受けていると分かりづらくなっている、もしくはあまりに身近にこれらの『影響力の武器』が氾濫している為、その存在に慣れて麻痺してしまっていることもあるかと思います。

昨日私が引っ掛かった『マーケティングノイズ』ですね、、

ちなみに、私がハマったのは社会的証明の原理。

世間のネコを飼っている人達はきっと特別な事をしているだろう、なんせネコの日なんだから、と、短絡的に考えてしまったわけで、まんまとペットフフード工業会の思惑通りに売上げに貢献したのです。

いつも和ませてくれる、というか癒してもらっているにゃろに対して機会があれば何かお返しをしなければ、と思っていた返報性の原理にも引っ掛かっているかも、ですし、

ネコの日は一年で今日だけしかない、という希少性にも手伝われたかも知れません。。

とにかく、誰がなんの為に作った記念日かを把握していたら、ニャロに高いキャットフードをいつもより多く与えるような事は無く、きっと冷蔵庫の中から魚の干物を探すとか、マタタビを買って帰るとか(売ってないか、笑)していたと思います。

恐るべし、『影響力の武器』、、

この調子で世界中の高額な商品を販売する人や企業(や詐欺師)がその力を手を変え品を変えながら利用しているのですが、マーケティング的観点からいうと、こんな事に固執して目先の販売実積を延ばすのはあまりオススメは出来ません。

人は、承諾した事について後悔も反省もする生き物であり、表面的な影響力を行使して承諾を引き出したとしてもクレームにならなくても、リピーターとして絶対の信頼を寄せてもらっての付き合いが始まる事はないと思います。

きっと私は来年の猫の日には特別なキャットフードではなく魚の干物をニャロに与えるでしょう。(笑)

この本のことをネットの上で絶賛されている方も多いですが、チャルディーニ博士の研究された題材はあまりに表面的な、薄っぺらい影響力であり、長い歴史と伝統の中で育んで来た精神的な価値感を重んずる日本では、もっと潜在的な影響力を高める事の方が長い目で見るとビジネスを成功に導くのだと思います。

なんせ、世界で一番長く存続する会社は日本にあり、100年以上続く企業も日本が一番多いのですから。

欧米式の表面的なノウハウやトリックまがいの販売で瞬間に大きな利益を上げる事よりも、企業はなんの為に存在するのか、という本質に立ち返り、顧客に長く愛されて継続出来る日本的ビジネスモデルを目指すべきでは無いでしょうか。

そんなわけで、『影響力の武器』強くおススメはしませんが、一般教養としては読んでおくべきなのかな、と思います。

世界で活躍する高名な博士の著書をつかまえて、えらそうなこと言ってスミマセン、、。(汗、)

以上はあくまで私見なので、異論のある方も居られると思いますが、大らかな目で流しておいて頂ければ助かります。(笑)

 

影響の輪とマーケティング。

2月21日 晴れ

2.21 青空
2.21 青空

今朝の神戸は気持いい青空が広がりました。

今日は久しぶりに事務所に籠った一日。午前中はデスクワーク、昼からはいよいよ来週に上棟が迫った『海が見えるsumika』の新築工事の図面読み合わせということでお施主様と一緒に関連の職人さんに集まって頂いて細かな打ち合せに参加したりと終日、建築実務に勤しみました。

 

昨日は月に一度、私が主宰している勉強会、『職人起業塾』を開催してまして、今回も20名を越す多くの方にご参加頂きまして、大いに盛り上がったグループコーチングとなりました。

第十八回職人起業塾
第十八回職人起業塾

昨日のテーマは『影響力の輪』ということで、マーケティングとは影響の輪を広げて行くことだという私の持論の根本的な部分を参加者のこれまでの体験談を通して説明させて頂きました。

ドラッガー博士は「マーケティングとは販売を不要にすることである」と言われましたが、その意味は、マーケットに対して待っているだけで勝手に買いに来てくれる信頼を得る事だと思います。

それは、スティーブン・R・コヴィー博士が提唱された、『人格主義』から始まり、原理原則に則った選択を繰り返すことで『影響の輪』を広げて行く事に他なりません。

それがある一定のレベルを超えると『影響の輪』は身近な人、知り合いの人からの信頼を得るという枠を飛び越して地域社会や市場からの信頼を勝ち得る様になり、販売行為を不要にするのだと思っていて、それが近江商人の三方良しに代表される日本的なマーケティング理論だと考えています。

そして結局は、自らの『在り方』を正す。そこに尽きるのでは、と。

 

第十八回職人起業塾
第十八回職人起業塾

ただ、自分の中で『在り方』や『生き方』を問い直し、姿勢を正すだけでは全くビジネスに結びつかないのもまた事実であり、それを実務に落とし込み、外から見える様にして、実際の結果でキッチリと成果を上げて価値を顧客にお渡しするまでのオペレーションを整えなければなりません。

簡単ではないのはモチロンの事、やるべき事は山ほどあり、しかも全てやり切らねばならないという高い山を一歩ずつ登って行くような気の遠くなるような方法論かも知れません。

しかし、日本一高い富士山も一歩ずつ登って行けば確実に頂きに立つ事が出来る様に、地道な努力を重ねて行けばきっと辿り着けると思っています。

『職人起業塾』ではその遠い道程を9つのステップに分けてマイルストーンとして一つずつワークとして深堀しながらブラッシュアップしています。

私たちのような、モノ作りの担い手として建築業界で必要不可欠な存在であるにも拘らず、売る商品を見せる事が出来ない、自らを売り込む事が苦手な職人こそ、(最近、士業の方の参加が増えているのも同じ理由ですね、笑)現場で結果を出しながら、将来の不安を払拭出来るようなシクミを持てる様に努力を重ねなければならないと思います。

ご参加頂いている皆さん、今回も(遠方からのご参加も含め)大勢ご参加頂きましてありがとうございました!(懇親会も盛り上がりました!)

やる事はいっぱい、道程ははるか遠く大変ですが、とにかく頑張っていきましょうか。(笑)

第十八回職人起業塾
第十八回職人起業塾

技術立国から営業立国へ?!

2月20日晴れ

 

南京町の春節
南京町の春節

今日も日中は打ち合わせと現場回りで神戸の街中を走り回りました。

神戸の中心地にある中華街、南京町では昨日から春節祭が華やかに催されておりすごい人混み。

南京町春節祭
南京町春節祭

その南京街のど真ん中で、なんとか春節祭会期中のオープンに間に合わせようとようと毎晩の様に夜を徹して店舗工事に奮闘中の姫井君、さすがに少し顔に疲れが滲んでました。(笑)

まぁ、ゴールが見えたということであと一踏ん張り頑張ってもらいたいと思います。

南京町店舗内装工事現場
南京町店舗内装工事現場

三宮で工事中の店舗の方も、仕上の工程に差しかかっており、

三宮店舗内装工事中
三宮店舗内装工事中

担当のいっぺーくんを始め、各職方皆さん頑張ってくれておりました。

外壁タイル張り
外壁タイル張り

 

昨夜は、久しぶりに自宅で食事をとりながら滅多に見ないテレビを見てみました。

いつも決まってみるのは、「時論公論」と「クローズアップ現代」と「プロフェッショナル 仕事の流儀」のNHK夜の三部作。

「仕事の流儀」は日本を代表するホテルのコンシェルジュのドキュメンタリーでした。

相変わらずの良い内容で、密着取材を受けたそのコンシェルジュの締めの言葉、

「あなたにとってコンシェルジュとは?」という質問に対する答え、

「趣味ですね。」

という言葉が印象的でした、極めている人は仕事だ、プライベートだという分け方をせずにボーダレスなんだな、と改めて。

その方が部下に叩き込んでおられた『攻めのおもてなし』というコンセプトにも非常に考えさせられるものがありました。

 

クローズアップ現代は増え続ける振込み詐欺の被害者にスポットを当てると言う今まで日の目を見なかった難しい問題に切り込んだ、これもなかなかの内容。

「騙されるものがバカ」と思ってた人が騙されたときの精神的な苦痛はなるほど深いものだとこれも改めて考えさせられる内容でした。

 

問題は、いつもの「時論公論」(笑)

基本的にポジティブブログを標榜しているので、悪口は言いたくないですが、この後の二つの番組は十分見るに耐える内容なのに、なぜこの番組だけが上っ面を滑るような論調で時事問題を論ずるのかがホントよくわかりません。(苦笑)

テーマは水素エネルギーを使った社会への移行という題材でしたが、燃料電池を使うメリットデメリットや問題点を(簡単すぎるくらい簡単に)わかりやすく説明するところまでは悪くありませんでした。

しかし、最後の総括で「日本は技術立国から営業立国への転換を図るべき」と締めくくられたのには少し驚きました。

要するに、技術革新はほどほどで、そんなことよりも売り込むスキルを身につけて、外国に勝て!と。

さすがにこれにはビックリしました。(笑)

時論公論2.19
時論公論2.19

 

エネルギー問題の解決は、循環型社会への移行を目指すべきと言うのが基本的な考え方だと思っています。そして、地球の資源は有限であり、その底がそろそろ見え始めていると言うのは今どき世界的な常識です。

それは、成長戦略ありきで海外に打って出て利益を勝ち取るという方向とは基本的に真逆です。

日本に求められるのは欧米型の営業スキルを身につけて経済戦争に勝ち、外貨を稼ぐことではなく、世界中がどこも成し得ていない先進国に於ける循環型社会を作り上げる、その理念とあり方を示す事だと思います。

それは元来欧米型のフロンティアスピリッツに代表される、未開の地を開拓し、そこから資源と富をを都市に供給するという地球が無限に広がっているという思想、価値観からの大きな転換であるはずです。

TV番組で改まって論ずるのであれば、あまりに短期的な対処ではなくその辺りの遠い未来まで見据えた見解を示して頂きたいものです。

そもそも、水素を作るのに電極による水の分解が必要なのに循環型エネルギーと言えるかどうかも疑問ですが。。。

Facebook上でいつもお世話になっている石井吉徳教授の説では単なる幻想だと一刀両断です。(^^;

石井教授の投稿から拝借。

 勘違いしては駄目、FCV、燃料電池=FC、水素ステーションなどと、石油文明後は水素社会は幻想、水素ガス資源というものが自然にはないからです。図は資源エネルギー庁だそうですが、よくよくご覧を、
再生可能エネルギーから水素を作る、という話もあるが、それは無駄、もったいない、そうではなく地方分散、地産地消が自然エネルギー社会の基本理念です。

' 勘違いしては駄目、FCV、燃料電池=FC、水素ステーションなどと、石油文明後は水素社会は幻想、水素ガス資源というものが自然にはないからです。図は資源エネルギー庁だそうですが、よくよくご覧を、  再生可能エネルギーから水素を作る、という話もあるが、それは無駄、もったいない、そうではなく地方分散、地産地消が自然エネルギー社会の基本理念です。'

 私の今年の理念、モットーは「地球は有限、資源は質が全て」です。それは以前からの私のHPご参照、
http://www1.kamakuranet.ne.jp/oilpeak/
最新のそれは脚本家:倉本聡さんとの対談録「愚者の質問」をご覧ください、互いに本音を語り合ってます、
http://furano-shizenjuku.com/sub8.php 、http://www1.kamakuranet.ne.jp/oi…/pdf_files/kamuimintara.pdf …

以上、転載させて頂きました。
久しぶりに毒を吐いてしまいましたが、『営業立国へ』という論調の事はさておき、石井教授の説を根底からひっくり返すような技術革新が行われるコトを切に願います。